それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき
『それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき』(それいけアンパンマン ゆうきのはながひらくとき)は1999年7月24日公開の映画『それいけ!アンパンマン』シリーズ通算第11作。同時上映作品は『それいけ!アンパンマン アンパンマンとたのしい仲間たち』(それいけアンパンマン アンパンマンとたのしいなかまたち)。
全日本私立幼稚園連合会、社会福祉法人日本保育協会推薦作品。キャッチコピーは『いっしょに探そう、本当の勇気』
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
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[編集] 概要
「本当の勇気」をテーマにした作品で、キララ姫の心の成長を描くと同時に、アンパンマンのヒーロー性が強調されている。
勇気の花がキーアイテムとなっており、「アンパンマンにはとても勇気があるが、それは勇気の花のジュースが顔の中に入っているから」という設定の元で物語は進行する。この設定は2008年の『妖精リンリンのひみつ』でも使用されている。ちなみにこの設定はテレビシリーズの「アンパンマンとゆうきのはな」というエピソードで初めて描かれている。
第1作目から配給を手がけていた松竹富士が経営合理化で解散したことにより、本作以降は東京テアトル・メディアボックスの共同配給となった。
[編集] あらすじ
本当の勇気を持つ者が手にすると、星を作ることが出来る魔法の杖・スタースティック。それを使うことが出来ないキラキラ星のお姫様・キララ姫は、キラキラ星を飛び出して本当の勇気を探す旅に出る。旅に出てすぐ危ない目にあった彼女はアンパンマンに助けられ、彼に連れられてやって来たアンパンマンワールドでしばらく生活することに。一方その頃、鉄の王子様に扮したばいきんまんは、鉄の星の住人を騙してジャイアントモグリンを作り、アンパンマンを倒そうとアンパンマンワールドへ向かっていた。
[編集] 用語
- キラキラ星
円錐状の星の平面に星の住人が居住している。平面の外縁部に尖塔となっている宮殿がある。
- スタースティック
振ることで星を生み出すことができる杖。本当の勇気を持っている者だけが能力を引き出すことができ、終盤でキララ姫が振ることで星が生まれ、アンパンマンが星の中から復活する。。
- 鉄の星
[編集] 登場キャラクター(キャスト)
詳細はアンパンマンの登場人物一覧を参照。
[編集] レギュラーキャラクター
- アンパンマン:戸田恵子
- 本作では、キララ姫を見て顔を赤らめるという、いつもと違った反応を見せている。
- ばいきんまん:中尾隆聖
- パン工場をジャイアントモグリンの爆弾で破壊したり、炎上する火の中にアンパンマンを飛び込ませようとするなど、今までのテレビシリーズ・映画シリーズより悪者らしさが少し強調されて描かれている。
- ジャムおじさん:増岡弘
- バタコさん:佐久間レイ
- チーズ:山寺宏一
- ドキンちゃん:鶴ひろみ
- 今回のドキンちゃんは序盤でアンパンマンに宇宙に吹き飛ばされ、キララ姫の替え玉としてキラキラ星にいたため、普段の劇場版より出番が若干少なく、ストーリーにもあまり絡まない。
- ホラーマン:肝付兼太
- ドキンちゃん同様出番が少なめで、ストーリーに絡むことはない。
- しょくぱんまん:島本須美
- カレーパンマン:柳沢三千代
- メロンパンナ:かないみか
- ロールパンナ:冨永みーな
- メロンパンナのピンチを知り、途中参戦で、元気3倍アンパンマンのかわりに、ジャイアントもぐりんに立ち向かう。がしかし、戦闘中に自分のローリングハリケーンで気絶し、その際、ばいきんまんに鉄の球にされてしまう。なお、本作以降は不定期出演となる(代わりに次回作からクリームパンダが登場)。
- ちびぞう:坂本千夏
- ウサ子:中村ひろみ
- ピョン吉:原えりこ
- カバお:山寺宏一
[編集] ゲストキャラクター
- キララ姫:雛形あきこ
- キラキラ星のお姫様。自由のない生活に嫌気が差しており、星を作る魔法の杖・スタースティックを使うのに必要な本当の勇気を見つけるため、キラキラ星を飛び出した。少々気が強い。宇宙で助けられたアンパンマンの事に恋をし、独占しようとするが、アンパンマンはみんなの事が好きだと言った事にショックを受け、アンパンマンの勇気の素『勇気の花のジュース』が入っているガラス瓶を割ってしまう。その直後に襲ってきたばいきんまんとの戦いの中で本当の勇気を見つけ、アンパンマンを救う。
- こてつちゃん:藤井恒久(日本テレビアナウンサー)
- 鉄の星の住人。鉄の王子様に扮したばいきんまんを唯一怪しんだが、止めることが出来なかった。その後、こてつじいさんや仲間と共にジャイアントモグリンの弱点を教えにアンパンマンワールドへやってくる。テレビシリーズ登場時は渕崎ゆり子が演じているが、劇場版登場時では日本テレビアナウンサーの藤井恒久が演じている。
- こてつじいさん:北村弘一
- 鉄の星の住人。「鉄の時代は終わった」と嘆いていた所を、鉄の王子様に扮したばいきんまん騙されてしまい、ジャイアントモグリンを他の住人達と一緒に作ってしまう。その後、こてつちゃんや仲間と共にジャイアントモグリンの弱点を教えにアンパンマンワールドへやってくる。ちなみに「だだんだんとふたごの星」に登場したときは山寺宏一が演じている(北村が2007年に死去したため)。
- ピカールじいさん:山寺宏一
- キララ姫のお世話係のリーダー。彼を含め、キラキラ星の人々は語尾に「ら」が付く。
- ピカリ先生:冨永みーな
- キララ姫の教育係を担当している先生。
- ジェニックシスターズ:日テレジェニック99
- 元気の出ないアンパンマンの応援に来た女の子の四人組。
- キラキラ星の合唱団:フレーベル少年合唱団
- キラキラ星の住人。星祭で、歌を歌う。
[編集] 乗り物
- アンパンマン号
- ドキンUFO
[編集] バイキンメカ
- ジャイアントモグリン
- 鉄の星の人々を騙して作らせたもぐりん型の巨大な戦闘機。鉄球に変える砲弾やミニモグリンを打ち出す。機体下部の大砲からはレーザーを発射する。町を火の海にするなど大暴れするが、右目の装甲が薄いことをこてつちゃんたちにばらされ、鉄球にされたカレーパンマンとしょくぱんまんに、そこを攻撃され撃墜される。しかしすぐにジャイアントベアリングロボが出現した。
- ミニモグリン
- ジャイアントモグリンから発射されるミサイル。ジャイアントモグリン同様、何でも鉄球にする弾を撃つ。勇気の花を全滅させてしまった。
- ジャイアントベアリングロボ
- ジャイアントモグリンを突き破って現れたロボット。コックピットはいつもと違って、ばいきんまんの動きと直接連動するようになっている。ジャイアントモグリンと同じく、大砲型の口から何でも鉄球にしてしまう砲弾を打ち出す。頭頂部の玉は爆弾となっている。人々を鉄の玉に変え、更にはパン工場を破壊し、勇気の花のジュースが入っていないアンパンマンを極限まで追い込むが、キララ姫の作り出した星により生えた勇気の花で勇気百倍となったアンパンマンの宇宙まで飛び上がってから一気に突撃する大技『ロケットアンパンチ』で宇宙の果てまで吹っ飛んだ。
[編集] スタッフ
- 製作:加藤俊三
- 原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
- 企画:戸谷仁
- プロデューサー:柳内一彦、山崎喜一郎、山下洋
- アシスタントプロデューサー:水沼健二
- 脚本:米村正二
- 主題歌:やなせたかし、三木たかし
- 音楽:いずみたく、近藤浩章
- キャラクターデザイン・作画監督:前田実
- 美術:横山幸博、池上みどり
- 色彩設定:原田幸子
- 撮影:金井弘
- 音響監督:山田悦司、山田智明
- 音楽監督:鈴木清司
- 音響効果:糸川幸良
- 編集:鶴淵允寿
- 助監督:日巻裕二
- 監督:篠原俊哉
- アニメーション制作:東京ムービー
- 協力:読売新聞社
- 製作:日本テレビ、バップ、キョクイチ東京ムービー、フレーベル館、やなせスタジオ
[編集] 楽曲
- オープニング『アンパンマンのマーチ』
- エンディング『勇気りんりん』
- 作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:大谷和夫、歌:ドリーミング
- オープニングでは一旦演奏がとまる(OPで一旦演奏を停止する例は他に「ロールとローラ うきぐも城のひみつ」がある)。ED映像はダイジェストの枠内で後日談となっている。
- テーマ曲『勇気の花がひらくとき』
- 作詞:やなせたかし、作曲:いずみたく、編曲:チープ広石、歌:ドリーミング
- ※本作ではアレンジバージョンが流され、曲の始めの歌唱はフレーベル少年合唱団が担当している。
[編集] それいけ!アンパンマン アンパンマンとたのしい仲間たち
『それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき』の同時上映作品。『おむすびまんと夏まつり』(おむすびまんとなつまつり)と『やきそばパンマンとバイキン西部劇』(やきそばぱんまんとばいきんせいぶげき)の2本立てとなっている。
[編集] 概要
2本立てのオムニバス形式で、2012年現在最後の数本立て作品である。『やきそばパンマンとバイキン西部劇』で、やきそばパンマンが映画初出演となる。本作からバップの単独製作になっている。
ちなみに『焼きそばパンマンとバイキン西部劇』から『怪傑ナガネギマンとやきそばパンマン』まで3作連続で西部が舞台となる(よって、やきそばパンマンが3年連続で登場)。
[編集] あらすじ
- おむすびまんと夏まつり
- 脚本:金春智子、絵コンテ:奥脇雅晴
- 夏祭りの準備でおむすびまんとこむすびまんは友達のうめこちゃんと一緒にしょくぱんまん号で米や梅干を祭りの会場へ運びに向かった。ところが、山道でばいきんまんが邪魔しに来て大ピンチになる。
- やきそばパンマンとバイキン西部劇
- 脚本:日吉恵、絵コンテ:大原実
- 西部を愛馬のホワイトソースと旅するやきそばパンマン。ある日立ち寄った町では新しい線路と駅が完成し、町の人たちは隣町からやってくるSLマンと、彼が運んでくる新鮮な果物と野菜を待っていた。しかし、新しい線路を楽しみながら走るSLマンの前へ、列車強盗に扮したばいきんまんとドキンちゃんが果物を横取りしようと現れる。
[編集] 登場キャラクター(キャスト)
[編集] レギュラーキャラクター
- アンパンマン:戸田恵子
- ばいきんまん:中尾隆聖
- ジャムおじさん:増岡弘
- バタコさん:佐久間レイ
- チーズ:山寺宏一
- 『おむすびまんと夏まつり』ではクレジットされなかった(珍しくかまめしどんが優先された)。
- ドキンちゃん:鶴ひろみ
- かびるんるん
[編集] 『おむすびまんと夏まつり』の登場キャラクター
- おむすびまん:京田尚子
- こむすびまん:林原めぐみ
- しょくぱんまん:島本須美
- 本作以後6年間同時上映作品には登場しない(エンディングで台詞なしのモブキャラとしての登場はある)。
- うめこちゃん:桑島法子
- うめぼしばあや:坂本千夏
- どんぶりまんトリオ
-
- てんどんまん:坂本千夏
- カツドンマン:三ツ矢雄二
- かまめしどん:山寺宏一
- マイクマン:藤井恒久(日本テレビアナウンサー、特別出演)
[編集] 『やきそばパンマンとバイキン西部劇』の登場キャラクター
[編集] 乗り物
- しょくぱんまん号
- ドキンUFO
- ホワイトソース
- やきそばパンマンの愛馬。ピクルスと共演した際に、恋仲になっている。
- ピクルス
- ハンバーガーキッドの愛馬。
[編集] バイキンメカ
- バイキンUFO
- バイキン顔型ロボ
- 『おむすびまんと夏まつり』に登場。みんなが楽しみにしている夏祭りを邪魔するためのバイキンUFOの変形ロボット。ばいきんまん風の顔からかびるんるんを吐き出す。しょくぱんまん号を運転するおむすびまんを襲い、更に助けにきたアンパンマンの顔をカビさせるが、こむすびまんが投げた梅干しでかびるんるんが消滅し、うめこちゃんに特製の梅酢をかけられてバイキンUFOに戻り、最後はおむすびまんに成敗された。
[編集] スタッフ
- 製作:加藤俊三、伊藤梅男
- プロデューサー:柳井一彦、山下洋、岡本東郎
- 原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
- 音楽:いずみたく、近藤浩章
- キャラクターデザイン:前田実
- 作画監督:大久保修
- 美術:光元博行
- 色彩設定・検査:ますだよしまさ
- 撮影:白尾仁志
- 音楽監督:鈴木清司
- 音響監督:山田悦司、山田智明
- 音響効果:糸川幸良
- 編集:鶴渕和子
- 監督:大賀俊二
- 制作協力:スタジオ キャブ
- アニメーション制作:東京ムービー
- 協力:読売新聞社
- 製作:バップ
[編集] 楽曲
- エンディング『やきそばパンマン流れ歌』
- 作詞:やなせたかし、作曲・編曲:近藤浩章、歌:小杉十郎太
- この作品から3作連続で主題歌に起用される。
- 挿入歌『アンパンマン音頭'99』
- 作詞:やなせたかし、作曲:三木たかし、編曲:近藤浩章
- 歌:ドリーミング、戸田恵子、藤井恒久