巷説百物語
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| 巷説百物語 | |
|---|---|
| ジャンル | 時代小説 |
| テレビドラマ : 京極夏彦「怪」 | |
| 監督 | 酒井信行 |
| 制作 | C.A.L |
| 放送局 | WOWOW |
| 放送期間 | 2000年1月3日 - 2000年9月15日 |
| 話数 | 全4話 |
| その他 | 「七人みさき」「隠神だぬき」 「赤面ゑびす」「福神ながし」 |
| 漫画: 漫画・巷説百物語 | |
| 原作・原案など | 京極夏彦 |
| 作画 | 森野達弥 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 発売日 | 2001年3月 |
| 話数 | 全2話 |
| その他 | 「小豆洗い」「白蔵主」 |
| アニメ: 京極夏彦 巷説百物語 | |
| 原作 | 京極夏彦 |
| 監督 | 殿勝秀樹 |
| シリーズ構成 | 藤岡美暢 |
| 脚本 | 高橋洋/村井さだゆき/神原裕 |
| キャラクターデザイン | 宮繁之 |
| アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント |
| 放送局 | 中部日本放送他 |
| 放送期間 | 2003年10月 - 2003年12月 |
| 話数 | 全13話 |
| コピーライト表記 | ©京極夏彦 TMS・東宝・CBC・RKB・RCC |
| テレビドラマ : 巷説百物語~狐者異~ | |
| 監督 | 堤幸彦 |
| 制作 | スプラッシュ/松竹京都映画株式会社 |
| 放送局 | WOWOW |
| 放送期間 | 2005年3月27日 - 2006年11月28日 |
| 話数 | 全1話 |
| テレビドラマ : 巷説百物語~飛縁魔~ | |
| 監督 | 堤幸彦 |
| 制作 | スプラッシュ/松竹京都映画株式会社 |
| 放送局 | WOWOW |
| 放送期間 | 2006年4月 - 2006年11月28日 |
| 話数 | 全1話 |
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『巷説百物語』(こうせつひゃくものがたり)は、京極夏彦による時代小説作品、およびそのシリーズ名。1999年より季刊妖怪マガジン『怪』(角川書店)に掲載され、2006年以降はシリーズ第4弾の『前巷説百物語』(さきの-)が同誌にて連載された。2001年に漫画化、2003年にアニメ化、2000年・2005年・2006年にはテレビドラマ化されている。続編に『続巷説百物語』(ぞく-)、『後巷説百物語』(のちの-)があり、『後巷説百物語』は2003年第130回直木賞受賞。
目次 |
[編集] 概要
舞台は、江戸時代末期。晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く。同じ作者の「京極堂」シリーズが、妖怪の仕業に見える不思議な事件を科学的・論理的に解明して解決するのに対し、本シリーズは逆に人の心の綾を妖怪の仕業に仕立てることで解決するところに特徴があるといえる。
『巷説百物語』『続巷説百物語』は、御行の又市らの暗躍を、偶然彼らの仕掛に巻き込まれた後、彼らに深く関わってゆく戯作者志望の若者・山岡百介を中心にして描く。
また『後巷説百物語』では、維新を経て明治に時代が変わり、巷で騒がれる奇妙な事件を解決しようとする4人の男たちと、彼らに知恵を貸す「一白翁」こと山岡百介の昔語りで物語は進む。
そして『怪』に連載された『前巷説百物語』は、山岡百介と出会う前の又市たちの話である。
作品中に登場する妖怪たちの出典は、竹原春泉による日本画集の『絵本百物語』である。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 主な登場人物
- 又市(小股潜りの又市・御行の又市・双六売りの又市)
- つるりとした白面の男で、舌先三寸で人を誑かすことを得意とする小悪党。江戸っ子口調で一人称が「奴(やつがれ)」。白装束を纏い、魔よけの札を売り歩く願人坊主のなりをしているが、実際は神も仏も信じてはいない無信心者。脅す賺す丸めこむの手練手管で八方塞の困難やお上では裁けない悪党への復讐などを金で請負い解決する。その際に起こる人から見れば不可解な出来事を妖怪の仕業に仕立て上げ、丸く治める。その仕上げとして必ず鈴を鳴らし「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」と唱え締めくくる(この過程を「仕掛け」という)。故に妖の存在が巷にのぼることから、「化け物遣い」などと称される。性格はいたって飄々としており、口が悪く気安い仲間には必ずと言っていいほど悪態をつく。人心掌握の術に長け、その腕前は一藩を誑かすほどである。ちなみに腕っ節はからきしらしい。情で動くようなことはあまりないが、治平の敵討ちを手助けしたり、危ない橋を渡ろうとするおぎんを諌めたりと仲間思いの面もある。語り手役である百介に対しては常に謙虚で一線を引いているが、これは堅気である百介に累を及ぼすまいとする彼なりの配慮である。女の屍骸を嫌い人死にを好まない(実際仕掛けの中でも直接手を下すことはあまりない)。「小豆洗い」の仕掛けで百介と出会い、以後度々彼を仕掛けに巻き込むようになった。表と裏の境にいる百介に対しては自分達との境界を越えさせないように心を砕いたり、距離を置いているものの、「船幽霊」でのおぎんの発言や最後にとった行動などから察するに百介の立場や身分を利用していただけでなく彼なりに情が移っていたようである。トレードマークの白装束については、当初、「行き倒れの御行から、剥ぎ取った物」と吹聴していた。しかし、それは過去に関わった事件で、自ら犠牲となったある人物の形見であると同時に、又市が裏の世界と深く関わっていく契機となった特別な品である。
- 山岡 百介(考物の百介)
- 三度の飯より怪談・奇談が好きという変わり者の戯作者志望。普段は子供のナゾナゾ遊びの「考物」を糧としているが不思議話や怖い話を蒐集しながら諸国を漫遊し、いずれそれらを百物語にしたて開版したいという夢を持つ。元は武士の出であったが貧乏ゆえ大店である「生駒屋」に養子にだされ跡継ぎとして育てられた。が、自分の商才のなさを知っていた為養父亡き後身代を全て番頭に譲り若隠居となった。性格はいたって穏やかで丁寧、色事には疎く江戸で五本の指に入る野暮天。人を見る目には自信があり、一人旅をしている中で危険に晒されることがないのはこのおかげであると思われる。その反面謙虚すぎるところがあり、隠居後も店の者の態度は好意的であるのに世話になり続けている事に負い目を感じ自らを穀潰しと評している。またこの時代には珍しい近代的な考えの持ち主であり不思議話は好きだが血や残酷もの、人を不幸にするような類の迷妄や職業差別を嫌う。旅の途中雨宿りした先で仕掛けに巻き込まれ彼らと深く関わっていく事になり、その後仕掛けを故意的にも無意識にも手助けすることになる。又市一味をどこか超然的と見ており、小悪党と称しているものの非道は行わない人柄に惹かれいつしか「あちら」の世界へ行きたいと強く望むようになる。いつ又市の口先に転がされるかと警戒しているものの夢に聞こえた鈴の音に安心感を覚えたりと信用はしていないが信頼はしているらしい。堅気である事をわきまえて彼らに口出ししたりしないものの、又市の生首(勿論偽者だが)を見せられた時は気を失いかけたり、虚無感を抱いたりと百介にとって彼らは重要な位置を占めていたようだ。
- おぎん(山猫廻しのおぎん)
- 又市一味の紅一点。派手な江戸紫の着物に草色の半纏をまとい義太夫節を語る女傀儡師。腕は一流。色白で鈴のような声の別嬪だがそんじょそこらの男なら手玉に取ってしまうほど大層肝が据わっている。十人並みには鍛えられているらしい。元は一流料亭の娘であったが陰謀で両親を殺され天涯孤独の身の上となった。その後悪党の元締めである「御燈の小右衛門」に拾われ仇討ちの為に裏の世界に入る。小右衛門は江戸を離れる時、又市に彼女が「悪党の道」を外さないよう約束させた。仕掛けの中では色仕掛けや幽霊の役割をこなす。
- 治平(事触れの治平)
- 元盗賊蝙蝠一味の引き込み役。巧みな変装で仕掛けを助ける。盗賊から足を洗い百姓の真似事をしていたが、又市には瞬時に見破られ仕掛けに加わるようになる。妻子を人質に取られ殺されたという壮絶な過去からか、又市を「臆病者」と評し、百介には度々己の立場をわきまえさせるような発言をするなど達観している所がある。
- 徳次郎(算盤/四玉の徳次郎)
- 放下師であり幻戯(めくらまし)を得意とする一座の座長。算盤を鳴らすことで相手を惑わし、その腕前は大棚の金蔵まで鍵を開くほどであるという。女色に目がないらしく、遊女の足抜けを助けたりと女が嬲られるのを見過ごすのは性にあわないらしい。
- 小右衛門(御燈の小右衛門)
- 裏世界の元締め。表向きは腕の良い人形師。また火薬使いの名人。元武士とも元生地師とも元火薬師とも噂される。天涯孤独になったおぎんを育てていたが、過去にまつわる遺恨から江戸から離れ地方に潜む。又市は小右衛門と手を組むことで裏の世界へと身を投じた。
[編集] 小説
四六判(カバーの裏に細工あり)・文庫判(カバーは荒井良による造形製作)は角川書店刊、新書判は中央公論新社刊。
- 巷説百物語
- 四六判 1999年 ISBN 4048731637
- C・NOVELS 2002年 ISBN 4125007497
- 角川文庫 2003年 ISBN 4043620020
- 続巷説百物語
- 四六判 2001年 ISBN 4048733001
- C・NOVELS 2003年 ISBN 4125008167
- 角川文庫 2005年 ISBN 4043620039
- 後巷説百物語
- 四六判 2003年 ISBN 4048735012
- C・NOVELS 2006年 ISBN 4125009333
- 角川文庫 2007年 ISBN 4043620047
- 前巷説百物語
- 四六判 2007年 ISBN 4048737694
連載中
- 西巷説百物語
関連作品
- 『妖かしの宴 3 御伽草子』 (水木しげる監修) PHP文庫 2001年 ISBN 4569576478
- 「小豆洗い」(『巷説百物語』所収)
[編集] 漫画
- 漫画・巷説百物語 角川書店 2001年3月27日発売 ISBN 4048533061
[編集] テレビアニメ
- RCCが唯一手がけた深夜アニメで、RKBにとっても深夜アニメ初参入作品でもある。
- 作中において、京極は自ら「京極亭」として声だけで登場している。
- スカイパーフェクTV!ではキッズステーションで時差ネットされた後、アニマックスでも放映された。
- 2007年10月6日よりRCCにて再放送がなされた(RCCで深夜アニメの再放送が行われるのは極めて珍しい。毎日放送(MBS)制作『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の後番組。MBS・CBC・TBSはMBS制作『灼眼のシャナII』を放送)。
- 前半は原作に沿っているが物語り後半はかなりファンタジー色が強くなっている。
[編集] スタッフ
- 監督:殿勝秀樹
- シリーズ構成:藤岡美暢
- 脚本:高橋洋、村井さだゆき、神原裕
- キャラクターデザイン:宮繁之
- 音楽:蓜島邦明
- アニメ制作:トムス・エンタテインメント
[編集] キャスト
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「The Flame」
- エンディングテーマ「ザ・モーメンツ・オブ・ラヴ」
- (いずれも歌・作編曲:ケイコ・リー、作詞:ダニー・シュエッケンディック)
[編集] サブタイトル
- 小豆洗い(あずきあらい)
- 柳女(やなぎおんな)
- 白蔵主(はくぞうす)
- 舞首(まいくび)
- 塩の長司(しおのちょうじ)
- 芝右衛門狸(しばえもんだぬき)
- 帷子辻(かたびらつじ)
- 野鉄砲(のでっぽう)
- 狐者異(こわい)
- 飛縁魔(ひのえんま)
- 船幽霊(ふなゆうれい)
- 死神或いは七人みさき(しにがみあるいはしちにんみさき)・前編
- 死神或いは七人みさき(しにがみあるいはしちにんみさき)・後編
[編集] 放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 中京広域圏 | 中部日本放送 | 2003年10月3日 - 12月26日 | 金曜 25:35 - 26:05 | 制作幹事局 |
| 福岡県 | RKB毎日放送 | 金曜 26:15 - 26:45 | 共同制作局 | |
| 広島県 | 中国放送 | 2003年10月19日 - 2004年1月11日 | 日曜 26:20 - 26:50 | |
| 近畿広域圏 | 毎日放送 | 2003年10月25日 - 2004年2月7日 | 土曜 26:25 - 26:55 | アニメシャワー枠第2部 |
| 日本全域 | KIDS STATION | 2003年12月2日 - 2004年2月24日 | 火曜 24:30 - 25:00 | スカイパーフェクTV! スカイパーフェクTV!2 ケーブルテレビ等 |
| 神奈川県 | TVK | 2004年1月3日 - 3月27日 | 土曜 24:45 - 25:15 | 独立UHF局 |
| 日本全域 | ANIMAX | スカイパーフェクTV! e2 by スカパー! ケーブルテレビ等 |
[編集] テレビドラマ
[編集] 京極夏彦「怪」
2000年1月3日から9月15日にかけて、WOWOWで放送された初の実写版。また、同年8月12日に第一話『七人みさき』が劇場公開。『必殺シリーズ』等、時代劇や殺陣で定評のある松竹京都映画が担当。巷説百物語に必殺シリーズの『殺し』の要素を含ませた作品。作中に登場する妖怪たちは『さくや妖怪伝』から流用。また『七人みさき』『福神ながし』において、京極は自ら「京極亭」を演じている。
[編集] タイトル
- 第一話『七人みさき』(京極夏彦がゲスト出演)
- 第二話『隠神だぬき』
- 第三話『赤面ゑびす』(大沢在昌がゲスト出演)
- 第四話『福神ながし』(『怪』メンバー:京極夏彦、宮部みゆき、水木しげる、荒俣宏がゲスト出演)
[編集] スタッフ
[編集] メインキャスト
[編集] ドラマW 巷説百物語
『巷説百物語 狐者異』(- こわい)が2005年3月27日に、第2弾として『巷説百物語 飛縁魔』(- ひのえんま)が2006年4月に、いずれもWOWOWのドラマWとして放送された。堤幸彦監督初の時代劇作品である。時代劇ではあるが堤らしいコメディの要素もあり斬新な作品となっている。『巷説百物語 狐者異』においては、京極はみずから八卦見を演じている。
[編集] スタッフ
- 監督:堤幸彦
- 脚本:石川雅也
- 音楽:屋敷豪太
- 制作:スプラッシュ、松竹京都映画株式会社
- 制作協力:オフィスクレッシェンド、角川書店、オフィスまとば
- 製作:WOWOW
- エンディングテーマ曲「星とワルツ」(歌:安藤裕子)
[編集] キャスト
[編集] 関連作品
この巷説百物語シリーズは、京極による他の作品と下記の様に関連している。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
- 古典改作作品
- 嗤う伊右衛門 (『前巷説百物語』と『巷説百物語』の間の又市が登場)
- 覘き小平次 (『巷説百物語』以前の治平が登場、又市は名前のみで登場)
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 角川書店公式サイト
- テレビドラマ
- C.A.L -怪-(C.A.L公式サイト)
- ドラマW 巷説百物語 狐者異(WOWOW公式サイト)
- ドラマW 巷説百物語 飛縁魔(WOWOW公式サイト)
- テレビアニメ
- 巷説百物語(東京ムービー公式サイト)
- 京極夏彦 巷説百物語(中部日本放送公式サイト)


