巷説百物語

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巷説百物語』(こうせつひゃくものがたり)は、角川書店から刊行されている京極夏彦の妖怪時代小説集。

目次

[編集] 概要

御行一味が八方塞の事件を妖怪仕立ての仕掛けで解決していく物語。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] 主な登場人物

主要登場人物は巷説百物語シリーズを参照。

[編集] 小豆洗い

越後の山奥で雨宿りのためによった山小屋の中で、百物語が始まったが…。

[編集] 登場人物

円海
旅の僧侶。大雨にあい、又市にいざなわれて山小屋を訪れる。

[編集] 白蔵主

甲斐の国・夢山の狐杜にやってきた弥作は、おぎんと出会い、宝塔寺に役人が捕り物に入ったと聞くが、そのまま気を失うが…。

[編集] 登場人物

弥作
元狩人で5年前まで狐杜の周辺で狐を釣って生計を立てていた。登和という思い人がいる。
伊蔵 (茶枳尼の伊蔵)
5年ほど前まで江戸大阪を荒らしまわっていた盗賊。宝塔寺に潜伏していたところを役人に捕まったらしいが…。
普賢和尚
宝塔寺の住職。普賢は通称で、本名は白玄。人格者だったが、つい最近亡くなったという。

[編集] 舞首

伊豆の国で鬼虎と呼ばれる男を巡っておこる争い。しかしそれには意外な顛末が待っていた。

[編集] 登場人物

悪五郎 (鬼虎の悪五郎)
巴が淵の近くに住む荒くれ者。人並み外れた大力で、恐ろしい形相。女癖が悪く、目を付けたものをさらっていくという。
小三太 (黒達磨の小三太)
田舎侠客。鬼虎に賭場を破壊され、子分も重傷を負わされたため、鬼虎の命を狙っている。おぎんに唆され、又重の命も取り、金と名声を手に入れようとする。
石川 又重郎 (首切りの又重)
人斬りを生業とする剣客。飯屋の主に娘を鬼虎から取り返すように依頼される。
田所 十内
武士。お忍びで伊豆にやってきているが…。

[編集] 芝右衛門狸

淡路の国で芝右衛門の孫娘が惨殺された。気落ちする芝右衛門の前に狸が現れ、冗談で人に化けてやって来いと太芝右衛門。翌日、その狸だと名乗る老人がやってくるのだが…。

[編集] 登場人物

芝右衛門
淡路の比較的豊かな農民。まじめで温厚な性格のため、「芝殿」と呼ばれ人々に親しまれていた。孫娘のていが上方で噂の辻斬りに殺害される。そんな時、庭にやってきた狸と心を交わすようになる。
芝右衛門狸
堂ノ浦に住む130歳の狸だと名乗る老人。様々なことに通じ、特に芝居が好きで、大阪あたりでは芝居もん狸と呼ばれているらしい。
市村 松之輔
人形遣い。人形浄瑠璃の市村座の座長。さる身分の高い侍とその一行の身を預かることになる。
藤左衛門
身分の高い若侍のお付の初老の武士。あざが絶えず、疲れ切っている。若侍が物の怪(狸)に悩まされているといい、松之輔に正体を暴くように頼む。
足立 勘兵衛
役人。洲本城代の稲田九郎兵衛の命で芝右衛門狸の噂の真相を探りに来た。

[編集] 塩の長司

四玉の徳次郎は、塩谷長次郎と名乗って興行していた。そんな時、又市は、徳次郎に信州で拾った記憶をなくしたお蝶という娘の素性を探るように依頼される。徳次郎は本物の塩谷長司の情報を手に入れていた。

[編集] 登場人物

お蝶
5年前徳次郎が信州で拾った少女。幼いころの記憶がない。長次郎の娘のおさんだという疑いが生まれる。
長次郎 (塩屋長司/馬飼長者)
加賀の2代目の長次郎。入り婿で、元の名は乙松。人前にめったに顔を出すことがない。勤勉で信心深いといういい噂と、馬を喰うという悪い噂が存在する。三島の夜行一味に自分を除く一家全員を殺されている。
百鬼丸
三島の夜行一味の頭領。
夜行丸
三島の夜行一味のもう一人の頭領。百鬼丸の弟。
平助
長次郎の屋敷の番頭。12年前は下男で、長次郎一家が惨殺されるのを見ていたが何もできなかったことを悔い、長次郎を全面的に支えることを心に誓った。

[編集] 柳女

おぎんの幼馴染の女が、老舗の旅籠に嫁入りが決まる。しかしそこの主人の妻がれの族で死亡および失踪し、子供もなくなっているという。おぎんは真相を暴くように又市に頼む。

[編集] 登場人物

吉兵衛
北品川宿の老舗旅籠「柳屋」の現主人で10代目。初代・宗右衛門の代からあった柳の祠を打ち壊し、次々と宗旨を変える。10年前から、4人の妻と3人の子をなくしている。
八重
おぎんの幼馴染。薬種問屋「須磨屋」の娘だったが、父・源次郎が死に生活に困るようになる。職を転々とし、飯盛り女をしていた時に吉兵衛に見初められ、彼の子を身ごもり、5人目の吉兵衛の妻となることが決まっている。
三五郎
柳屋の向かいの旅籠の三好屋の若旦那。吉兵衛の幼馴染。臆病なのに野次馬。三好屋に逗留する百介に智慧を借りに行く。

[編集] 帷子辻

京都・帷子辻に何度も女性の腐乱死体が現れる。靄船の林蔵は、又市に応援を頼み、事態の収拾を図る。しかし又市はあまり乗り気ではない。

[編集] 登場人物

玉泉坊 (無動寺の玉泉坊)
僧形の大男。又市の古い仲間で、荒事を担当していた。一文字狸こと一文字屋仁蔵の手の物の一人。
お龍 (横川のお龍)
都の花売り・白河女の装束をした女。2年前から林蔵と組んで仕事をしている。変装の名人で、鬼気迫るほどの演技を見せる。
笹山 玄蕃
京都町奉行与力。帷子辻に最初に捨てられていた女・さとの夫。

[編集] 関連項目

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