阿笠博士

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阿笠 博士
名探偵コナン』のキャラクター
作者 青山剛昌
田山涼成
緒方賢一
田中一成(少年時代)
詳細情報
愛称 はかせ
性別 男性
職業 発明家
国籍 日本の旗 日本


阿笠 博士(あがさ ひろし)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。

アニメでの声優は緒方賢一、少年時代を田中一成が担当する。ドラマでの俳優は田山涼成が担当。

人物[編集]

江戸川コナンの協力者。工藤家の隣人で天才科学者を自称しており、コナンが使用している道具の製作者でもある[1]毛利蘭にコナンを預け、毛利探偵事務所に住むことになったのも阿笠博士の助言があったためである。工藤家・毛利家とは新一と蘭が幼少期の頃からの付き合いであり、変な発明品ばかり作るためか若干呆れられてはいるものの新一や蘭を始めとする友人たちからはそれなりに信頼されており小五郎も阿笠に対しては敬語で話す描写もある。またコナンや灰原と探偵団を遠くへ遊びにつれていくのは大抵彼である。探偵団の3人(元太・光彦・歩美)からも若干呆れられたりバカにされたりと振り回されることも多いが、基本的には面倒見がよく穏やかな性格のためか実の祖父同然に慕われており信頼されている。コナンの正体を初めて知った人物であり、他人に正体がばれると周囲に危険が及ぶと助言して、コナンのことを「親戚の子」として蘭に預けた。コナンと灰原哀を周囲から怪しまれないようにと帝丹小学校に編入させている[2]

未だ独身である。現在は、灰原を保護し共に暮らしているが、それからは阿笠の体型と健康を案じた灰原によって、栄養管理の厳しい食事を摂る羽目になっている[3]

阿笠博士の愛車(青山剛昌ふるさと館にて)

愛車は「フォルクスワーゲン・タイプ1」で、作中ではほとんど愛称のビートルという名で呼ばれる。ナンバープレートは「新宿 500 ひ 164」である[4]。発明品であり、商品展開もしたボイスレコチェンジャーの売り上げで同じタイプの新車に買い換えた[5]。しかし新しいとはいえ、度々故障で止まっている描写もある。愛車であるビートルを使用し少年探偵団の引率役として、様々な所に出掛けている[6]

コナンに数回だが探偵役をやらされている。コナンの正体を知っているので、麻酔銃は使用せず口パクでコナンの台詞と合わせている。そのため、小五郎や園子のように眠ってはいないので不自然さは軽減されている[7]。当初は、コナンが麻酔銃を持ってくるのを忘れたことからこの方式が生まれた。最近では小五郎や園子のように警察から名探偵扱いされることに調子に乗っている節もあり少年探偵団の前で「工藤新一に探偵術を教えたのはワシじゃ」と言ったりしたこともある[8]

容姿[編集]

52歳という年齢設定[9]。しかし、頭頂は禿げ上がっており残っている髪も全て白髪なので、老けて見られることが多い[10]。阿笠自身は「わしは白髪で爺さんのような容貌だがまだ52歳じゃよ」と自称している。体形は、前述の通り太っており、目暮警部と同様の体形をしている。そのため、灰原から厳しい食事制限を課せられている。灰原に隠れてラーメン屋に行ったり、食品のお取り寄せをするなど制限があまり意味が無いが、大抵灰原にバレてしまう。

10年前(42歳)は、まだ髪はフサフサで黒髪だった。劇場版『天国へのカウントダウン』では、10年後(62歳)の顔を予想できる機械を試したが、現在と変わらない顔だった。

発明家[編集]

発明家として名を馳せており、その技術はかなりのもの[11]。いつか自分の発明で大儲けすることが夢。コナンによれば作る物はガラクタばかりでジリ貧らしい[12]が、豪邸に住み車を所有し灰原を同居させるなど、金銭面に困っている様子は見られない。親戚筋には豪邸や別荘を持つ者がいる。

コナンが身体的な能力にハンデを負いながらも、探偵として凶悪な犯罪者と対等以上に渡り合うことが出来るのは、阿笠の発明した様々なアイテムによるところが多々あり、灰原もそう考えている様子である[13]。また、コナンもお礼をいうこともあるが、基本的にはガラクタ扱いすることが大半である。コナンは工藤新一時代にも目暮警部に「阿笠博士は変な発明ばかりしている」と漏らしていたらしいことが描写されている。また近所に配った発明品が壊れ、クレームが殺到したこともある。 

補足[編集]

  • 劇場版には全作品に出演。
  • 住所は東京都米花町2丁目22番地。研究所兼自宅は敷地も広く、最低でも地上2階、地下室まで備える豪邸。
  • 帝丹小学校出身者。その後、奥穂中学校に進学している。初恋は小学校6年生のときである。相手は2歳年下で、現在は有名なファッションブランドの社長であるフサエ・キャンベル・木之下(声 - 増山江威子、幼少時は本多知恵子)。
  • レストラン「コロンボ」のスパゲティが好物であり、コナンが自分の正体を証明するきっかけになった。
  • 駄洒落好きで、映画の本編で少年探偵団に問題を出すことが恒例となっているが、その答えのほとんどは駄洒落である。
  • 名前の由来はエルキュール・ポアロなどの作者である「アガサ・クリスティ」から[14]。また、栗介(くりすけ)という伯父と定子(ていこ)という伯母がおり(現在は両人とも故人)、2人の名を合わせると"くりすけ"と"てぃこ"でクリスティとなる。
  • コナンと灰原の両名の正体を知っているのは彼とベルモットのみである(2012年現在)。
  • 本編には登場していないが、高木刑事と同世代だと思われる孫娘を持つ従兄がいる。
  • 『名探偵コナン40+SDB』[15]のコーナー「勝手に『あの方』大予想!!」で第1位になったが、この説は作者により否定されている[16]
  • 米国版での名前はHiroshi AgasaをもじってHershel Agasa(ハーシェル・アガサ)。
  • お尻のホクロから毛が一本生えているらしく、本人以外で知っているのはコナン(新一)のみ。そのためコナンが自分が新一であると証明するためにこのことを話した。

脚注[編集]

  1. ^ コナンドリルによれば、そのほとんどが物理学を超越している物である。
  2. ^ 義務教育に関しては市役所などの配慮により、戸籍や住民票がなくても小学校に入学できる。
  3. ^ 灰原に隠れて肉系の食事をしていたことがばれたときには「メタボってるのね」と非難されていた。また、OVA「ロンドンからの㊙指令」でピーナッツバターとブルーベリージャムのサンドイッチ(灰原の好物)を隠れて食べていたことがばれたときは、灰原が怒りを顕わにした。
  4. ^ 劇場版『沈黙の15分』から。
  5. ^ コナンからは「とんでもないメカで銀行を襲った」と勘違いされた。
  6. ^ キャンプ、釣り、スキー、潮干狩り、松茸狩り、天体観測、アニマルショー、サッカー場など多岐にわたる。
  7. ^ ただし、コナンの推理に思わず疑問を呈したり、「なるほど!」と相槌を打ってしまったりして、目暮警部らに怪しまれることもある。
  8. ^ アニメ第178話『喫茶店トラック乱入事件』(アニメオリジナル)
  9. ^ 40年前に小学6年生(11〜12歳)、第2話でコナンが52歳と発言(1月半ば)、年末から年始頃に誕生日を迎えている(「海の上の開かれた密室」〜「嬉しい火傷」(アニメ版「丸見え埠頭の惨劇」)は年末掲載で次の事件が1月10~11日)。ただし、OVA『阿笠からの挑戦状!阿笠vsコナン&少年探偵団』のみ、作中で53歳と発言している。
  10. ^ 「おじいさん」呼ばわりされたり、少年探偵団のメンバーを孫と間違われるなど。
  11. ^ 本人の口からは明らかにされていないが、光彦の発言によれば、工学部の博士号を持っている様子。
  12. ^ 第72巻「緊急事態252」より。なお、この話では犯人に大儲けしていると勘違いされ誘拐された。
  13. ^ コナンが元太に「子供の蹴ったボールで大人が倒れるはずが無い」と意見を述べ、歩美がコナンに「で、でもコナン君が蹴ったボールはよく犯人を吹っ飛ばしてるよね?」と問いかけ、灰原が歩美に「江戸川君のは機械の力に頼ったインチキ」と応答したことがある。
  14. ^ 『コナンドリル』 (ISBN 9784091794024) より。
  15. ^ 『名探偵コナン40+SDB』 ISBN 978-4091200204
  16. ^ クラブサンデー公式ブログ 2011年10月

関連項目[編集]