FBI (名探偵コナン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索

本項目では、青山剛昌の漫画作品およびそれを原作としたアニメ『名探偵コナン』に登場するFBIおよびそのメンバーについて記述する。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] 概要

黒の組織を追って日本に潜入捜査のために訪れているFBIの捜査官達。

物語開始から2年前には、捜査官の赤井を組織に潜入させる事でボスの身柄を狙っていたが、同じく捜査官のキャメルのミスにより失敗した事で一時撤退。現在は主に、アメリカで活動していた事で過去の犯罪の証拠を数点掴んでいるメンバー・ベルモットを標的とし、彼女の来日に伴い米花町付近に滞在しながら捜査を行っている。

なお、潜入・調査のプロであるベルモットの対策のため、捜査に訪れている事はベルモットの身柄確保までは日本警察には伏せる方針[1]をとっており、日本ではあまり公には動けない状態。

捜査官のジョディとジェイムズが潜入中に江戸川コナンと面識を持ち、その推理力を評価した事で、コナンを日本での捜査における協力者として迎え入れており、情報交換や作戦への参加等を積極的に行っている。ただし全員コナンの正体は知らない様子。

赤井を除いて日本人は確認されていないが、日本を拠点として活動している黒の組織を標的とした人選という事もあり、メンバーはほぼ全員日本語が堪能である。また作中での会話は、コナンに配慮してか[2]専ら日本語で行われている。

登場してしばらくは彼らが黒の組織と思わせるような伏線があった。

名探偵コナンにおけるFBIが関わった原作の事件は、「名探偵コナンの事件#FBIまたはCIAが関わった事件」参照

[編集] メンバー

ジョディ・スターリング(Jodie Starling
- 一城みゆ希冬馬由美(少女時代)
FBI捜査官。28歳。拳銃の腕前はかなりのもの。日本のアーケードゲームが大好きで、ゲーマーでもある。プロポーションはかなり良い方らしく、コナンと服部平次が自宅を訪れた際には、バスローブや露出過多な私服で応じ、2人を困惑させた。
20年前に母諸共ベルモットに殺害されたFBI捜査官を父に持つ。その後、証人保護プログラムの下で成長し、父の遺志を継いでFBIに入った。来日時には「ジョディ・サンテミリオン」という偽名を使い、一風変わった人柄を持つ英語教師となって帝丹高校に赴任して潜入捜査を行っていた。日本語は流暢に話せるが、潜入捜査中のFBI捜査官である事を隠すためか、このときはイントネーションがまちまちの訛った日本語を話していた。愛車はプジョー・607。その立ち振る舞いや言動から当初は黒の組織の仲間かと思わせたが、その正体は全く逆であった。コナンや灰原等の主要登場人物からは離任後も「ジョディ先生」と呼ばれている。
新出智明に変装していたベルモットを追い詰める際、ベルモットがコナンのことを「Cool Guy」と呼ぶことに疑問を抱いている[3]
証人保護プログラムを受けることを拒否した灰原哀には、自分の過去の姿を投影している様子である。赤井秀一のことは「シュウ」と呼び、彼が組織に潜入する以前に交際をしていたが、未だに彼に好意を寄せている様子が見られる。普段は冷静な振る舞いを見せるが、赤井が事件に関わっていると知るや冷静さを失うような行動を取ってしまうこともある。
名前の由来は、ジョディ・フォスターと彼女の『羊たちの沈黙』での役名クラリス・スターリングから。
赤井 秀一(あかい しゅういち)
声 - 池田秀一
FBI捜査官。青いニット帽がトレードマーク。目の色はで、いつも目の下にクマが出来ている。左利き。クールでポーカーフェイスなため、あまり感情を表に出すことはない[4]。キャメルによるとバーボンが好きらしい。 
とてつもない切れ者であり、その推理力と捜査手腕はコナンと似通うところがある。また非常に優れたスナイパーでもある。700ヤード(約640m)以上離れた場所から、豆粒ほどの大きさをした盗聴器を正確にライフルで、しかも立射で撃ち抜くことができる。黒の組織の優秀なスナイパーであるキャンティやコルンをも凌ぐ実力者。
単行本42巻以前、つまり赤井がFBI捜査官の一人と断定される以前は、毛利探偵事務所前や自分の車の中、道端など、頻繁にタバコを吸っている様子が伺えたが、その後は一度もタバコを吸っている様子が描かれていない。
かつて黒の組織への潜入捜査を行った経験を持つ。組織のメンバーである宮野明美と接触し、「諸星大もろぼし だい)」という偽名を使って明美と交際を始め、彼女や妹の志保を介して組織へ潜入した。組織からは"ライ"というコードネームを与えられ、組織内でうまく立ち回り、最終的にジンとの任務にまでこぎ着けたものの、FBIの仲間の1人・キャメルの失態により正体が発覚、ジンとの仕事は取り消しになり、捜査が失敗してしまう。さらに彼を組織内に連れ込んだために明美が組織に殺されてしまう。最初はFBIでの任務目的で交際を始めたものの彼女への想いは強く、その因縁からか彼女を直接殺害したジンを中心として組織を追い続けている。
物語開始前から1年前までは長髪であったが、現在ではその髪をバッサリと切り落としている。ジェイムズ・ブラックと日本で再会した際には、ジェイムズが彼を赤井だと気づかないほどの変わりようだった。この時、赤井は髪を切った理由として「恋人にふられっぱなしである事によるゲン直し」と語っている[5]
単行本37巻で、電話ボックスから出てきた際に毛利蘭と再会する。この時、赤井が泣いている蘭に言った「バカな女の事」というのは宮野明美の事であると思われ、アニメでもそれを示唆するオリジナルのシーンが描かれている。
灰原哀の正体を知っているかのような描写がなされている。宮野明美の妹である彼女については、彼女が幼児化した後(正確には明美の死後)は互いに顔を合わせたことはなく、彼女のほうもかつて姉や自分を通じて組織に潜入した諸星大(=コードネーム・ライ)と赤井が同一人物であることに気付いていない。彼女の姿を見ながら「まさかな…」「(宮野志保と)よく似ている」と呟いたり、ベイエリアでの作戦中ジョディにも「俺はまだ、その茶髪の少女(灰原)と顔を合わせるわけにはいかない」と語っている。また、ジョディ達FBIは彼女の正体こそ知らないものの、灰原とベルモットの会話から灰原を「組織でシェリーと呼ばれていた少女」として認識している。
非常に優秀なスナイパーであるだけでなく、異様なほどの頭の切れ具合などを要因として、組織から"Silver Bullet" (シルバー・ブレット、銀の弾丸)と恐れられている[6]
ジンの策略により、来葉峠で組織に戻ったCIA捜査官・本堂瑛海によって肺と頭を撃ち抜かれ、証拠隠滅の為に愛車のシボレー・C/K(C-1500)ごと爆破される。近くで事故があった事で警察官がいたため、爆破された状況で身元が確認不可能なほどの損傷を受けた遺体が発見された。コナンの携帯電話についた指紋と焼け残った遺体の右手の指紋が一致し、ジョディらは赤井の遺体と判断している。
その後、ジョディ達が銀行強盗に遭遇した時の人質に彼にそっくりな顔の男がおり、右頬に火傷と思われる傷跡がある。また、この時赤井はコナンを羽交い締めにした強盗犯に向かって発砲して助けている(コナン自身は誰が発砲したか気付いていなかった)。その後ジン達がデパートにやってきた赤井を狙うが、彼は自分を狙撃しようとしていたキャンティに気付き、薄ら笑いを浮かべている。また、何故か毛利小五郎のメールアドレスを知っているようである。
名前の由来は、『機動戦士ガンダム』に登場する「赤い彗星のシャア」ことシャア・アズナブルと、その担当声優の池田秀一から[7]。なお、偽名の諸星大は、キャスバル・レム・ダイクン(シャアの本名)から。
第1回キャラクター人気投票での順位は14位(20票)。
ジェイムズ・ブラック(James Black
声 - 家弓家正
FBI捜査官。ジョディと赤井の上司。シカゴ在住。ロンドン生まれの為か、クイーンズ・イングリッシュで喋る。
来日した際に瓜二つだった有名人と間違われてマスコミの質問攻めに遭ってしまうが、居合わせたコナンの子供らしからぬ機転により救われた[8]ことで彼に一目置くようになった。また、いつも冷静沈着なため、その関係で誘拐事件に巻き込まれた際も心中は動じず、手掛かりを元に追ってくるコナンの実力を試すような素振りすら見せた[9]
初登場時では、コナンと灰原は、ジェイムズの存在に不信感を抱いていた[10]。なお、アニメでの初登場時は金髪だが、後に原作に準じた白髪になった。
愛車はメルセデス・ベンツCLKカブリオレ
名前の由来は、ジェームズ・モリアーティから[11]
アンドレ・キャメル(Andre Camel
声 - 梁田清之
赤井が作戦のために増員として呼び出したFBI捜査官。27歳の独身。人相はあまり良くないが、性格は気弱。体を鍛えるのが趣味で筋骨隆々とした肉体をしており、体格と人相があいまって初対面の印象はかなり悪い[12]
FBI内でも卓越したドライブテクニックを持ち、爆発と同時に車から飛び出せるほどの運動神経もある。赤井からもその腕を買われている。
過去に赤井らと共に黒の組織での潜入捜査を行った。しかし、捜査中に赤井の正体が露見する原因となるミスを犯し、それが元で宮野明美が死亡してしまったことに負い目を感じている。
名前の由来は、『機動戦士ガンダム』に登場する、キャメル艦隊指揮官・ドレン大尉から[7]

[編集] 脚注

  1. ^ 本来FBIは司法機関である為、オシント以外の国外活動は違法である。
  2. ^ コナン自身は英語が堪能。
  3. ^ コナンが小学生である(に見えている)ことから、「Guy」ではなく「Kid」が適していると考える。初登場の事件後にコナン、毛利蘭鈴木園子と別れる時、「Bye Bye...Cool Guy」と言っているが、このときの「Cool Guy」はコナンを指しているのではなく、ベルモットが変装していた新出智明のことを指す。ジョディはベルモットの変装を知っており、「姿を変えて学校に通っている」と言ったのもベルモットのことである。
  4. ^ 単行本58巻では、一度だけ驚いた表情をみせている。
  5. ^ この「恋人」とは宮野明美のことではなく、組織の事を指す。
  6. ^ 車で楽に逃亡することも可能だった組織関係者が、捜査に関わっているのが彼だと知った途端、捕まるのを恐れて拳銃自殺したほどの存在。
  7. ^ a b 単行本58巻より。
  8. ^ canの発音。有名人は南部訛りで「キャン」と発音していた。ちなみにジェームズが用いるクイーンズ・イングリッシュは「カン」。
  9. ^ この事件の際には、ベルモットの部屋に捜査員が潜入していた事から、コナンを彼女が「Cool Guy」としてマークしていた人物として認識はしていた。
  10. ^ 彼の名前「ジェイムズ」は、犯罪界のナポレオンと言われる「ジェームズ・モリアーティ」を、「ブラック」は、黒の組織の「黒(ブラック)」を連想させたため。ちなみにコナンは、彼が別れ際に言った「育ちはシカゴカポネがいた街さ…」というセリフも気になっている。
  11. ^ 単行本32巻より。
  12. ^ ジョディには正体を怪しまれ、少年探偵団には殺し屋ではないか、と疑われた。また筋トレをしていたビルで殺人事件が発生した際、千葉刑事には怪しまれ、現場にいた目暮警部と高木刑事に容疑者と疑われたこともある。

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語