シャア・アズナブル

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シャア・アズナブルChar Aznable)は、『ガンダムシリーズ』のうち、アニメ機動戦士ガンダム』にはじまる宇宙世紀を舞台にした作品に登場する、架空の人物。本名はキャスバル・レム・ダイクンCasval Rem Deikun)。

担当声優池田秀一。『ガンダムさん』では小西克幸

身長175cm(一年戦争時。Zガンダム以降は180cm)[1][2]。血液型はAB型[3]

経歴[編集]

ガンダムシリーズには多数の派生作品があり登場人物の事蹟も異なる場合があるが、ここでは特に断りのない限り、「正史」とされるテレビアニメ『機動戦士ガンダム』、『機動戦士Ζガンダム』及びアニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』における事蹟を基準に記す。

一年戦争以前から一年戦争前半までの経歴は、主にテレビアニメ『機動戦士ガンダム』の企画段階における設定や富野由悠季著の小説『機動戦士ガンダム』による設定を整理して、アニメ版の設定に組み込んだ『モビルスーツバリエーション』(MSV)などの書籍による。なお、小説版は完全にパラレルワールドにあたる。また、角川書店発行の漫画雑誌ガンダムエース』創刊号より連載された安彦良和漫画機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は映像作品ではないため、サンライズにおける公式設定とはいえないが、扱いとしては近年の公式設定に最も近いものとはいえる。ただし、アニメ版と設定が大きく異なる部分も多い。

一年戦争終結後(ア・バオア・クー脱出)からエゥーゴが結成されるまでの経緯は映像化も特にされておらず、『機動戦士Ζガンダム』にてワンカットが描かれたのみである。そのため従来は文字による設定や、小説版『機動戦士Ζガンダム』における細部の描写で判断するしかなかったが、『ガンダムエース』に連載された北爪宏幸の漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』は本格的にこの期間を描いている。これも同様にアニメ作品ではないためサンライズにおける公式設定ではない。その他、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズやプレイステーションゲーム『機動戦士Ζガンダム』などでも短いながら映像が描かれている。それらのゲームでの映像もまた、サンライズ公式設定ではない。

第一次ネオ・ジオン抗争から第二次ネオ・ジオン抗争開戦以前においても映像化されておらず、また、準公式的な扱いをされている作品もないため、諸説入り乱れている。

生誕から幼少時代[編集]

生誕
宇宙世紀0059年、ジオン共和国創始者、ジオン・ズム・ダイクントア・ダイクン(『THE ORIGIN』ではアストライア・トア・ダイクン)の子として生まれる。セイラ・マス(本名:アルテイシア・ソム・ダイクン)は実妹。
ザビ家からの逃亡生活
宇宙世紀0069年、ジオン・ズム・ダイクンの死後、ザビ家による迫害を受け地球に逃れる。この頃は、父ジオンのよき理解者であったジンバ・ラルの庇護の下、南欧のマス家に養子入り(あるいは、ジンバがマス家の名を購入して改名)し、エドワゥ・マスEdwow Mass)を名乗る。記録上、父のジオンは病死とされているが、実際はデギン・ソド・ザビらによる暗殺と見ており(父がデギンを暗殺者として名指ししようとした動作を、後継者に指名したように装ったとジンバ・ラルやシャア(およびセイラ)は考えている)、ザビ家への復讐を誓う。
エドワゥ・マスの名はテレビシリーズ放映当時には設定されておらず、小説版で初めて登場した。また今のところ、以後の映像作品にも使われていない。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、宇宙世紀0057年の生まれとされ、デギンが学部長を務めるムンゾ大学の時計台にて誕生[4]。ジオン・ズム・ダイクン急死、サスロ・ザビ暗殺などの政変により、サイド3(本作では当初「ムンゾ自治共和国」と称していた)に居場所を失ったキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ランバ・ラルクラウレ・ハモンらの手引きでジンバ・ラルと共に地球へ亡命する。しかし母のアストライア・トア・ダイクンとは生き別れとなってしまう。マス家の当主、テアボロ・マスの元に養子入りするが、ジンバが独断でクーデターを謀ったためにキシリア・ザビの刺客に襲われジンバは死亡、テアボロも重傷を負う。彼らの窮状を見かねたシュウ・ヤシマ(ミライ・ヤシマの父)の提案で、彼が所有するサイド5のテキサスコロニーへ移住することとなる。
なお、この頃のキャスバルの愛慕の対象は、神憑りな政治的扇動者である父ジオンではなく、彼とその命を狙う(と教えられた)ザビ家によって薄幸な人生をたどる母アストライアであり、彼女が最終的に報われぬ死を迎えたことでキャスバルはザビ家への憎悪を強めた、と安彦は解釈している。後に見いだしたララァ・スンを愛したことも、彼女の中に母の面影を見たためであるとする。
富野由悠季が直接手がけた作品では、両親への思慕は極めて希薄である。本来彼の存在意義とも言える父親の敵討ちはガルマの謀殺以降は影を潜めていた。

サイド3潜入時代[編集]

ジオン士官学校への入学
宇宙世紀0074年、シャア・アズナブルと再び名を変えサイド3に潜入、ジオン士官学校に入学。士官学校時代にガルマ・ザビと出会い親交を結ぶ。優秀な成績を修め、首席で卒業できる状況だったが、卒業直前の演習において上官に逆らったせいでガルマにそれを譲り次席で卒業する。宇宙世紀0078年、卒業と共にキシリア・ザビ揮下の教導機動大隊に入隊。
宇宙攻撃軍への入隊
その後、ジオン公国国防軍がドズル・ザビ麾下の宇宙攻撃軍とキシリア・ザビ麾下の突撃機動軍の2隊に分裂したことに伴い、宇宙攻撃軍に入隊した。ジオン公国軍における軍籍番号は「PM0571977243S」である。
ジオン公国では正体を隠すため、常に仮面を着けている。顔に火傷の痕がありそれを人目に晒したくないためと本人は説明しているが、もちろん実際には額にそのような傷はなく、実は美男子であるという噂が立っていた。一方でセイラに対しての説明では、過去を捨てるためだと述べている。仮面の下の眼は外から見えないので、表情は一切読めない。
『THE ORIGIN』では、先天的色素異常を理由にサングラスをかけている。後にフットボールゴーグルに遮光グラスをはめこんだ、いわゆる「仮面」を学友から受け取り着用した。
なお誕生日11月17日とされることが多いが、9月27日とする説もある。一説によれば11月17日がキャスバルの、9月27日が本物のシャア・アズナブルのものとされるが、キャスバルが「シャア・アズナブル」名の戸籍をどのように手に入れたかは諸説入り乱れておりはっきりしない。一般的には死亡したシャア・アズナブルという人物の戸籍を不正に入手したとされるが、アズナブル家に養子に入ったなどとする説も存在する。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キャスバルがシャアを名乗った理由として「シャア・アズナブルという人物が元々別に存在した」という説を取っている。ここで登場する「本物の」シャア・アズナブルはテキサスコロニー管理者の息子で、キャスバルと瞳の色以外は瓜二つの風貌を持ち、同コロニーへ移住した際に友人となった。ジオニズムに傾倒したシャアはジオン士官学校を受験し合格。母の死をきっかけにザビ家への復讐のためキャスバルもまたサイド3行きを決意し、同行を申し入れる。キャスバルの動きを知ったキシリアは暗殺を命じるが、事前に察知していたキャスバルはシャアと入れ替わり、その結果、本物のシャアはキシリア機関が仕掛けたシャトル爆破事故でエドワゥ・マスとして命を落とし、キャスバルが以後シャア・アズナブルを名乗りジオン士官学校へ入学した。本物のシャアとの瞳の色の違いについてどう弁明したかは記述はないが、先天的色素異常と称してサングラスを着用するようになった。やがて教練過程を経て予備任務に就く。
連邦側の不手際で起きた事故を巡り、ズム・シティで暴動が発生。鎮圧に赴く連邦駐留軍の先手を打つべく、ガルマら同期の士官学校生を扇動する。士官学校長のドズルを拘束のうえ、連邦軍宿舎を奇襲して制圧した「暁の蜂起事件」を引き起こし、ガルマと共に一躍英雄となった。のちに事態の収束のため学籍を抹消され除隊処分となるが、ガルマからドズルが秘密裏に進めるモビルスーツ開発計画を聞かされていたため、復隊の際にパイロットとして採用するようドズルに働きかけた。なお、この事件の際に学友から手製の「仮面」をプレゼントされ、以後それを常用するようになった。
除隊後は地球へ降りて、ジャブロー建設工事の進んでいたアマゾンマナウスに滞在。情報収集や建設反対派との関係構築、モビルスーツの前身であるモビルワーカーの操縦の習熟など後の行動の下準備を進めている。またここでララァ・スンと出会い保護している。その後モビルスーツのテストパイロットとして軍に復帰、ミノフスキー博士亡命事件では、史上初となるモビルスーツ同士の戦闘に参加。ランバ・ラル、黒い三連星と共に戦果を上げ昇進を果たす。

一年戦争前半[編集]

赤い彗星としての活躍
宇宙世紀0079年1月、地球連邦政府との「一年戦争」が勃発。ドズル・ザビが率いる宇宙攻撃軍に所属し、モビルスーツのエースパイロットとして活躍。愛機初期量産型ザクII(型式番号:MS-06C)をパーソナルカラーである赤に塗装し、ルウム戦役ではたった一人で5隻もの戦艦を沈め、「赤い彗星」の異名を得、その名は連邦軍の末端兵士にまで轟き恐怖の存在となる。[5]またこの功績により中尉から少佐二階級特進する。
ルウム戦役におけるシャアの活躍は、『機動戦士ガンダム』の中では直接描かれていない[6]が、後にOVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第1話で映像化された。シャアはブレードアンテナをつけた赤い専用のザクを操縦して連邦軍宇宙艦隊の弾幕を突破し、ザクマシンガンでサラミス級宇宙巡洋艦1隻、シュツルムファウストでマゼラン級宇宙戦艦1隻を撃沈した[7]。また、OVA『第08MS小隊』に収録された映像特典「宇宙世紀余話」でもシャアのルウム戦役での逸話「五隻飛び」に触れられ、この時MSの推進力の噴射と同時に、戦艦や隕石を次の標的へ向かう際の踏み蹴る足場として利用すると言った、MSの人型兵器である利点を器用に使う事で「赤い彗星」「三倍の速度」といった渾名が生まれた事が語られた。
その後、ドズルがルウム戦役で旗艦としていたムサイ級旗艦型軽巡洋艦ファルメルを受領し、モビルスーツ中隊長の任に付いた。乗機も量産型ザクII(型式番号:MS-06F)、指揮官用ザクII(型式番号:MS-06S)とその時々の最新機種が与えられ、「通常の三倍の速度」の性能を引き出すと恐れられた。

一年戦争後半(『機動戦士ガンダム』)[編集]

ガンダムとの出会い
同年9月、サイド7で連邦軍が極秘にモビルスーツと新艦を開発しているとの(V作戦の)情報をつかむ。偵察に出した部下が、ザクもろともガンダムに撃破(史上初となる武装モビルスーツ同士の戦闘)されると、自らコロニーに潜入しホワイトベースに避難し従軍していた妹のアルテイシア(セイラ)と再会、そして生涯のライバルとなるアムロ・レイのガンダムと初対決を繰り広げる。この時シャアは始終アムロを圧倒するものの、ガンダムを目の当たりにし、その性能に驚嘆する[8]
その後、ホワイトベースとガンダムの奪取もしくは破壊を命じられ、サイド7を脱出したホワイトベースを追跡。ホワイトベースの逃げ込んだ連邦軍宇宙要塞ルナツーへ潜入し破壊工作を行うなど、幾度となく攻撃を仕掛けるが失敗。多数の部下とザクを失う。しかし、ホワイトベースの大気圏突入を狙った奇襲の際、友軍を壊滅させられながらもジオン勢力下に降下させることに成功する。
地球への降下~左遷
地球降下後は士官学校同期で地球方面軍司令のガルマ・ザビと合流。当初はガルマに協力してホワイトベースの撃破を目指して共闘するが、度重なるホワイトベース攻撃失敗によってガルマを無能と判断したことで戦況を利用して彼を謀殺し、ザビ家への復讐の第一歩とする[9]。ガルマの死は彼を溺愛していたドズルの怒りを買い、ガルマを守れなかった責任により宇宙攻撃軍を罷免、左遷される。なお、この頃にはすでにキシリアからの使いが彼と接触している。
富野の原作によると、左遷され各地を転々としていた際、インドにてララァ・スンと出会い、ニュータイプの素質を見いだしたとされる。このことについては富野由悠季の小説『密会 アムロとララァ』にて詳しく書かれている。シャアは、ララァの中に見出した母性に思慕の情を抱くと共に彼女を寵愛し、また優れたニュータイプである彼女を傍に置くことによって、自分の感覚を研ぎ澄ませようとした。しかし、後にアムロにニュータイプとしての能力に差をつけられるようになり、またララァもそのアムロとより強く惹かれ合うようになる。シャアはそのことに対して嫉妬を覚え、やがて三者は悲劇的な結末を迎えることになる。
左遷からの復帰
同年11月、キシリア・ザビの引きでキシリア率いる突撃機動軍に編入。オデッサ作戦直前の時点では中佐だった[10]。その後大佐昇進と共にマッドアングラー隊の司令に就任する。ベルファストおよび大西洋上でのホワイトベース隊との戦闘(シャア自身は攻撃には直接参加していない)の後、追尾し、連邦軍本部があるジャブローへの進入口を発見。この情報をもとにジオン軍はジャブローへ総攻撃を仕掛けるが、連邦軍とホワイトベース隊の反撃に遭い、失敗に終わる。シャア自身は潜入部隊を乗せたアッガイ数機を率いて(彼自身は目立つ赤いパーソナルカラーのズゴックに搭乗し、服装もいつもの軍服のまま)ジャブローへと潜入。破壊活動を行っていた際に偶然セイラと二度目の再会を果たし、彼女に軍から離れるよう諭して別れる。この後、連邦軍守備隊と交戦し彼らを圧倒するものの、アムロのガンダムとの戦闘で腕部を破壊され、バランサーに不具合が生じたため撤退。ガンダムのパイロットの成長に驚きながら、ジャブローを後にする。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、オデッサとジャブローのエピソードが前後した関係でシャアの遍歴も変化している。ガルマ戦死の責により除隊した後、ジャブロー近辺でキシリアに捕えられ、原隊復帰の交換条件としてジャブローへの突破口を開くことを申し出る。ジャブロー反対派の原住民の手引きによりジャブローへ潜入、攻撃隊を侵攻させることに成功する。その後マッドアングラー隊を率いてベルファストへ向かうホワイトベースを追い、再び赤いザクでガンダムに挑むも中破されて脱出、マッドアングラー隊も解散したためオデッサでは不参戦となった。
再び、宇宙へ
同年12月、ホワイトベースを追ってザンジバルで地球を離脱。かつての部下ドレンの率いるキャメル艦隊と共にホワイトベースを挟撃しようとするが、同艦隊はシャアが駆けつける前に全滅。シャアのザンジバルも攻撃を開始するものの被弾し、撃破にはいたらなかった。サイド6においてアムロと初めて直接対面するが、アムロが一見でシャアを認識したのに対し、シャアは彼がガンダムのパイロットである事に気づかなかった。12月末、テキサスコロニーでマ・クベとアムロの戦いを見る。マ・クベが敗れるのを見届けた後、アムロと交戦するも撤退する。この頃からニュータイプに覚醒しつつあるアムロに一方的に圧倒されるようになる。またテキサスでは生き別れとなった妹セイラとも再会し、ホワイトベースから降りるように伝え、除隊後の生活の為にアタッシェケース入りの地金複数個を渡している。
その後、ララァ・スンのモビルアーマーエルメスと共に幾度か出撃する。二人は連邦軍宇宙艦隊を相手に戦果をあげたが、ニュータイプとして覚醒したアムロと、マグネット・コーティングを施されたガンダムに完敗[11]。ララァは、ガンダムのビームサーベルからシャアをかばい戦死する。この出来事はシャアとアムロの大きな遺恨となり、その後の二人の人生と、彼らの間の確執を決定づけた。
アムロとの決戦
宇宙要塞ア・バオア・クーでの決戦ではニュータイプ用モビルスーツ・ジオングに搭乗してSフィールドに出撃。連邦軍が要塞に取り付くのを阻止する任務には失敗するが、ガンダムと互角に戦い相討ちになる。そして要塞内部でアムロと生身でを使って斬り合うが、駆けつけたセイラの説得中に爆発に巻き込まれ、戦いは中断される。この戦いでアムロから剣で額を突かれ、その傷跡は生涯消えることはなかった(「バイザーがなかったら死んでいた」と言っているように、ヘルメットバイザーシールドと仮面で二重の防護になっていたため致命傷は免れる。アムロはシャアの剣に左肩を貫かれた)。
その後、部下を見捨ててグラナダに逃亡しようとするキシリアの行為を見て、「やはりザビ家の人間を許せぬ」とセイラに告げたシャアは、妹に別れを告げると要塞から脱出し始めたザンジバルのブリッジにキシリアがいることを確認し、司令席に座ったキシリアに敬礼をする。キシリアはシャアを視認するも、その直後にシャアにバズーカで窓越しに撃たれて頭を吹き飛ばされ即死、ザンジバルも直後にサラミス級巡洋艦に砲撃されて轟沈した。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、キシリアよりニュータイプ部隊長を拝命するも全滅させられたことで顔向けできなくなり、ギレンの軍門に下る。ギレンもまた彼がキャスバルと知りつつ、ジオングを貸与することで手駒の一つに加えるが、間もなくキシリアはギレンを謀殺。ジオングを相討ちで失ったシャアはアムロとの決闘の後、自分の存在価値は仇討ちにしかないと考え、旗艦パープルウィドウに乗艦したキシリアを狙撃。その爆炎はドロス、そして要塞をも呑み込む。
ア・バオア・クー脱出
キシリア殺害後、テレビアニメ版での描写はなく、シャアは生死不明となる。劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、キシリア殺害後に敗残兵とともに要塞を脱出、グワジン級戦艦に乗り戦場を離脱していることが暗示されている[12]
ア・バオア・クーからの脱出に関しては、1986年に勁文社より発売された山口宏著のゲームブック『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』、漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にて詳しく描かれているが、いずれも解釈は異なる。ア・バオア・クー攻略戦の時点におけるマ・クベの生死から、前者はテレビアニメ版を、後者は劇場版をベースにしている。
『最期の赤い彗星』では数人の部下と共にマ・クベの旗艦アサルムを奪取しア・バオア・クーを脱出。キシリアの腹心であるトワニングの送り出すペズンモビルスーツの追撃をかわしながらグラナダを経由してアクシズに向かっている。対して、『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、マ・クベと協力してミネバ・ラオ・ザビを警護しながらア・バオア・クーを脱出し、直接アクシズへ向かっている。
逃亡に使用したグワジン級は、『めぐりあい宇宙編』の絵コンテではグワランとされるが、『最期の赤い彗星』ではアサルムとされ、ラポート発行の書籍『機動戦士Ζガンダム大辞典』でもこちらの説を採用している。
また、岩田和久著の漫画『機動戦士Ζガンダム 宇宙を超える者』(講談社発行の漫画雑誌『ガンダムマガジン』2号に収録)によれば、ア・バオア・クー脱出の際にガンダムの破片を持ち帰っており、後にガンダリウムγの開発に寄与することとなる。

アクシズ時代[編集]

ハマーンとの出会い
宇宙世紀0081年3月、一年戦争の終結の後に連邦に投降しなかった残軍の最大のグループであるシャア達は、火星木星の間(アステロイド・ベルト)にある、小惑星基地アクシズへ逃亡、潜伏する。ここでミネバを補佐していたニュータイプの少女ハマーン・カーンと恋仲になる。
宇宙世紀0083年頃にはアクシズが地球連邦軍による襲撃を受け、戦闘に参加している。このことは近藤和久著の漫画『JUPITER[ZEUS] IN OPERATION TITAN U.C.0083』(単行本『新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集』に収録)や『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にて描かれているが、いずれも解釈は異なる。
また『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、この時期にハマーンのサイド3視察に随行しており、ジオン独立同盟の党首カイザス・M・バイヤーと接触し、父の遺志を継ぎ決起するよう打診されるが、サイド3の情勢から判断し時期尚早であるとして固辞している。
ハマーンとの別離
宇宙世紀0083年8月、指導者であったハマーンの父マハラジャ・カーンが死没すると、その後継者としてハマーンを推挙する。ハマーンがミネバの摂政に就任してザビ家の再興を進めるが、政治的にお互いの意見が対立するようになり、ついに地球圏への偵察を名目にアクシズを離れる。
マハラジャが病死する直前に『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、アクシズ内で強硬派が「真ジオン公国軍」を名乗りクーデターが発生したとされ、シャア自身わずかな部下と共にアクシズに潜入し、首謀者であるエンツォ・ベルニーニ大佐の捕縛と過去の背任行為を公表し、内戦の鎮圧に成功している。
アクシズ離脱については『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』の他に水原賢治の漫画『機動戦士ガンダム0084 Psi-Trailing』(バンダイ発行の雑誌『MS SAGA』2号に収録)でも描かれているが、こちらは公式設定とは矛盾がある。

エゥーゴ結成時代[編集]

クワトロとしての活動
宇宙世紀0084年9月、アクシズで開発されたモビルスーツの新素材ガンダリウムγを携えて地球圏に帰還し、非合法にクワトロ・バジーナ (Quattro Vageena[13]) という戸籍と連邦軍の軍籍(大尉)を取得。エゥーゴ(反地球連邦政府組織)に加わる。なお、クワトロはイタリア語で4を意味しており、キャスバル、エドワウ、シャアに次ぐ「4番目の名前」であることを暗示していると言われる。
高橋昌也の小説『THE FIRST STEP』(大日本絵画発行の書籍『ガンダムウォーズ プロジェクトΖ』に収録)によれば、ブレックス・フォーラと共にエゥーゴを結成したのも彼であるとされ、アクシズ離脱の時期や理由も違う。これは現在の公式設定とは解釈が大きく異なる。
アーガマへの配属
エゥーゴでは、境秀樹の小説『モビルスーツコレクション・ノベルズAct.5 宿敵の幻影』(バンダイ発行の雑誌『SDクラブ』12号に収録)によれば、γガンダム(リック・ディアス)の開発に関わり、また同作と小説版『機動戦士Ζガンダム』によれば、γガンダムにリック・ディアスと命名したのも彼である。
その後、最新艦アーガマに配属されモビルスーツ隊隊長となる。ただ、クワトロ=シャアであるということは薄々感付かれていたようである。またアポリーロベルトは一年戦争時代からの部下で、彼らと共にアクシズから来たともいわれている。
さらにこの時期、漫画『機動戦士Ζガンダム 宇宙を超える者』によれば、リック・ディアスII(リック・ディアス改)にて大気圏突入の実験も行っている。

グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)[編集]

カミーユとの出会い
宇宙世紀0087年3月、アポリーとロベルトを率いてリック・ディアスでサイド7・グリーン・ノア1に潜入し、ティターンズの新型モビルスーツガンダムMk-IIの奪取を図る。グリーン・ノア1の民間人であるカミーユ・ビダンの協力もあり奪取に成功。この事件が引き金となりエゥーゴとティターンズとの間で本格的な武力抗争が始まる(グリプス戦役)。
その後、サイド1・30バンチで、ティターンズのやり方に疑念を抱いてアーガマへ投降したエマ・シーンに対し、ティターンズの横暴を説く。また月面都市アンマンで、部下のキグナンからアクシズが地球圏に向かっていることを知らされる。
作戦失敗の多発
同年5月、連邦軍本部ジャブローへの攻撃に参加するため地球に降下するが、連邦本部はすでに移動していたため、目的が果たせず作戦は失敗。作戦後は、支援組織カラバと合流し地球からの離脱を図る。その中で、7年ぶりに再会したアムロの支援によって地球を離脱する。
同年8月、ティターンズのアポロ作戦阻止に動くが作戦は失敗。その後、エゥーゴの指導者であるブレックス・フォーラと共に議会に出席するが、政府の腐敗ぶりを目の当たりにし、失望する。さらにブレックスがティターンズに暗殺され、死の間際のブレックスから「シャア・アズナブル」としてエゥーゴを託される。
アクシズとの接触
同年10月、地球圏に帰還したアクシズと結盟するため、使節団の一員としてグワダンに赴くが、ハマーンの歪んだ教育を受け、傀儡君主と化したミネバの姿に憤慨し、確執が表面化して交渉は決裂する。
同年11月、衛星軌道上からカラバによるキリマンジャロ基地へ対する攻撃を支援する予定であったが、ヤザン・ゲーブルが率いるハンブラビ隊の奇襲を受け、地球への降下を余儀なくされる。降下後、アウドムラをはじめとするカラバの攻撃隊と合流し、攻略戦を指揮。キリマンジャロを制圧した後、世論を味方につけるためカラバ、ルオ商会の協力を得てダカールの連邦議会を占拠して全世界にテレビ中継で演説を行う。この時シャアは自らがジオン・ズム・ダイクンの遺児である事を明らかにする。これにより自身の発言と行動に絶大な説得力を与え、ティターンズの非道を糾弾し、エゥーゴの正当性を訴えた。この演説によって、議員だけでなく地球の一般市民、さらにはティターンズ内部にまでもティターンズに対する不信感が生まれ、戦局はエゥーゴに傾く。
三つ巴の戦い
宇宙世紀0088年2月、エゥーゴ・ティターンズ・アクシズの三つ巴の戦いとなる。最終局面、グリプス2(コロニーレーザー)内で、ハマーンのキュベレイとシロッコのジ・Oと激戦を繰り広げるが、グリプス2を守り抜きティターンズ艦隊を撃破する。しかし、その後のハマーンとの交戦の際、乗機である百式は大破し、戦艦の爆発に巻き込まれ、行方不明となる。

第一次ネオ・ジオン抗争およびそれ以降[編集]

消息不明
この時期のシャア・アズナブルは行方が知られておらず、アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』にも登場していないため、詳細は不明である。
当初は『ΖΖ』後半において温存していた友軍とともに、ハマーン・カーンに反旗を翻す予定となっていたが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』制作が急遽決定されたため、反乱を起こす役はグレミー・トトが担うこととなった、という経緯はある。
第一次ネオ・ジオン抗争終結後、宇宙世紀0090年頃にはネオ・ジオンの再興を開始しており、軍備の増強を行っていた。この時期については草野直樹および日高誠之著のゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』、長谷川裕一著の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』、近藤和久著の漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』などで描かれているが、いずれも公式設定とは解釈が異なるようである。
『シャアの帰還』では、宇宙世紀0090年5月、旧ジオン公国軍においてランバ・ラルと並び称されたというダンジダン・ポジドン率いるネオ・ジオン残党軍と接触し掌握。ネオ・ジオンの再興を開始する。『ジオンの再興』『新MS戦記』では宇宙世紀0092年、フレデリック・ブラウンら率いる旧ネオ・ジオンの地上残党軍に対し、宇宙に撤退するよう命令している。

第二次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)[編集]

地球粛正への決意
宇宙世紀0092年12月、新生ネオ・ジオンの総帥シャア・アズナブル(小説ではシャア・ダイクンとも名乗っている)として再び姿を現し、幾度にも渡る戦争を経験しながら、旧態依然としてスペースノイドに弾圧を続ける地球人類の粛正を決意する。ジオン・ダイクンの遺児にして旧ジオンのエース「赤い彗星」でもあった名声を利用し、旧ネオ・ジオン軍の残党や、ナナイ・ミゲルギュネイ・ガス等の優秀な士官を糾合、小規模であるが精鋭ともいえる戦力を保持する。そして、しばらく戦火から遠ざかっていた連邦政府に対し、自らの艦艇をもって地球圏にスウィート・ウォーターの占拠を宣言する。
宇宙世紀0093年2月末、テレビのインタビューで連邦政府に事実上の宣戦布告をする。
アクシズ落とし
同年3月、艦隊を率いてスウィート・ウォーターを出発。アムロ・レイやブライト・ノアが所属する連邦軍・外郭新興部隊「ロンド・ベル」の抵抗に遭うものの、自らモビルスーツ・サザビーで出撃し、小惑星5thルナを連邦軍本部所在地であるチベットのラサに落下させることに成功する。
その後、サイド1のロンデニオンにて連邦軍高官アデナウアー・パラヤと、武装解除を条件にアクシズを譲り受けるという偽の和平交渉を行うと、直ちにルナツーを強襲し配備されていた核兵器を奪取。そして、地球に核の冬をもたらすべく、地球へのアクシズ落としを決行する。アクシズを守るため、自分を慕うクェス・パラヤも戦わせるなどロンド・ベルと必死の激戦を繰り広げる。
アムロとの最終決戦
宇宙世紀0093年3月12日、νガンダムを駆るアムロと最後の決着をつけるべくサザビーで戦うが敗れる。その際、脱出ポッドを捕まえられ、アクシズの落下を抑えるアムロと共にサイコフレームの光の中に消えていく。そしてアクシズは軌道を変え、作戦は失敗に終わる。その後の二人の行方は一切不明とされている。

シャアを取り巻く人々[編集]

周囲への影響力
シャアは、そのずば抜けた実力で部下からは絶対的な信頼と畏怖を受けており、後にはその出自も加わって絶大なカリスマ性をも身につけている。これによって第二次ネオ・ジオン抗争では多くの新生ネオ・ジオン兵士を魅了した。
シャアが消息を絶ってからも彼の影響は少なからず残り、特にスペースノイドの間にはシャアを連邦の圧政に対抗した英雄と見なす傾向もあった。これを元にした富野の小説があり、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ではシャアの思想を受け継ぐマフティー・ナビーユ・エリンなる人物が登場する。[14]
また、『機動戦士ガンダムUC』では、「赤い彗星の再来」と呼ばれるフル・フロンタルが登場。素顔や口調はシャア・アズナブルに酷似しており、額にはシャアが一年戦争終盤アムロによってつけられた傷と同様の傷跡がある。作中、シャア本人かとの問いには、周囲が自身にそれを望むなら、シャア・アズナブルであり続ける旨を答えた。一方でフロンタル自身はシャアを「敗北した人間」と称する。
更に、シャアの時代から100年以上も後の時代を書いた『ガイア・ギア』には、彼の記憶をコピーしたチップを埋め込まれた、「メモリー・クローン」として作られたアフランシ・シャアという人物が登場する。
宇宙世紀0110年、サナリィにおいてガンダムF90が開発。2号機にはシャアの戦闘データがプログラムされた疑似人格コンピューター「C.A」が搭載されている。
友人関係
ガルマ・ザビに対しては親友であるかのように装っていたが、それはザビ家への復讐の手掛かりに過ぎず、むしろガルマを見下していた感がある。
『逆襲のシャア』ではシャアがライバルとして認めたのは、モビルスーツパイロットとしてはアムロ・レイ、指揮官としてはブライト・ノアである。
劇場版『Ζ』ではエゥーゴの一員であるヘンケン・ベッケナーエマ・シーンに対する恋愛成就を陰で応援しており、二人への親愛を見せている。
指導者としてはブレックス・フォーラ准将を尊敬しており、その死に立ち会った際には涙を見せて悲しんでいる。
第二次ネオ・ジオン抗争ではアムロと対等の条件で決着を着ける事を望み、サイコフレームの技術を意図的にアナハイム・エレクトロニクス社に流出させてνガンダムに搭載させている。
女性関係
ララァ・スンとの出会いがシャアがニュータイプ主導の世界を志すようになった原点であり、また彼女の死がアムロとの確執の一因である。単なる女性関係だけではなく、人生の方向性を決定付けた。
エゥーゴ所属中、レコア・ロンドと一時期に接触はあったが、彼女の想いを受け止めることはできなかった。
ハマーン・カーンとは共にニュータイプ主導の世界を望んだが、その方針の違いが原因で決別してしまった。
第二次ネオ・ジオン抗争時の副官ナナイ・ミゲルはシャアの愛人でもあったが、シャアの心にあったのはあくまでララァであった。
ララァの面影を感じさせたクェス・パラヤに自分に父親代わりを求める彼女を最終的には拒否している。
シャアの子孫
機動戦士Vガンダム』の主人公ウッソ・エヴィンの母の名がミューラ・ミゲルということから、その先祖をたどるとナナイ・ミゲルとシャアに行き着くのではないかとの説があったが、公式な設定ではない。詳しくはウッソ・エヴィンの項目を参照。
また、『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、ナタリー・ビアンキ中尉がシャアの子を身籠もるが、出産することなく母子ともに死亡している。

コスチューム[編集]

仮面
一年戦争時代のシャアの外観上の最大の特徴は、仮面で常に顔を隠していることである。これはもちろんジオン・ダイクンの遺児キャスバルである事を周囲(特にザビ家)に隠すためのものであったが、表向きは「顔に醜い傷(あるいは火傷の痕)があるのを隠すため」と釈明しており、そのためか周囲に咎められることもなく、むしろジオンのプロパガンダにおいては「赤い彗星」のヒーロー性を高めるものとして歓迎されていた模様である(劇中ではコンスコンのみが「なぜ奴は仮面を付けているんだ」と疑問を口にしている。また最終話では彼の素顔を見たジオン士官が「噂の火傷はございませんな」と発言している)。
小説版では実際に自ら傷を付けており、士官学校時代にフェンシングの試合でガルマに付けられた傷だとする描写もあり[15]、一方で終盤で同志となったホワイトベースのクルーに「仮面はプロパガンダの道具」と釈明するシーンがある。劇場版IIIでは、サイド6でララァと寛いでいた際には素顔を晒しており、またキシリアとの会見で素性を明かした際にも、自ら仮面を外して素顔を見せている。ア・バオア・クーにてアムロとの生身の決闘で額に剣を受けて、仮面が割れてしまった後は、流れる血をそのままに素顔で行動している。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、元々「虹彩異常を補う」サングラスを着用していたものの、連邦軍の士官に殴られてサングラスを落す事件があり、同期生が簡単に外れないようにラグビーヘッドギアを改造したサングラス付きの仮面をプレゼントしたとされる(アニメ版と違って顔がそっくりの人物と偶然出会い、その人間とすり替わったという経緯があり、シャア自身には顔を隠そうという意図は見られない。ただしすり替わった人物とは瞳の色が異なるため、それをごまかすため虹彩異常だと主張している)。
アムロに剣で突かれたため本当に出来た傷痕を隠すため、エゥーゴ時代には普段はサングラスを着用しているが、ノーマルスーツ時は裸眼であった。ネオ・ジオン時代は既にジオンの遺児キャスバルおよびかつてのジオン軍の英雄シャアとしての正体を公表しているため、素顔で行動している。
元々シャアの仮面は、安彦良和のデザインによるもので、監督の富野の意図にはそぐわなかったものであったが、当時の富野は不平を言う事ができなかったとの事。
軍服
ジオン軍では将校のみ、軍服の色や装飾にある程度のカスタマイズが認められており、シャアも特注の真っ赤な軍服を着用していた。なおジャブローに潜入工作を行った際も、同行した赤鼻ら工作員が目立たない色の潜入用スーツ姿であった中、彼だけどう見ても目立つその軍服を着ていたことから、しばしばパロディのネタにされる(『機動戦士ガンダムさん』など)。ヘルメットも特注の白色に角飾りの付いた物で、シャアはマスクと共に素顔を隠すためにほとんど常にこれを被っていた。またノーマルスーツは乗機の塗装色と同じピンク色となっており、やはりヘルメットには角飾りが付いている(ただし出撃する際、ほとんど着用していない)。右腰には長銃をベルトから提げている。
シャアであることを隠していたエゥーゴ時代もやはり連邦軍制服を赤色・立て襟・ノースリーブなどにカスタマイズした物を着用、ノーマルスーツもやはりピンク色にしている。もっとも、キャラデザインの段階でノースリーブなもののシャアはアンダースーツくらい着用している、と言外に匂わせていた安彦良和は、上腕を露わにしたスタイルに少なからず驚いたと語っている。ネオジオン時代は軍服はやはり赤だが、ノーマルスーツはなぜか黄色であった。
モビルスーツ搭乗時の服装
一年戦争時のシャアの奇妙な習慣の一つに、モビルスーツ搭乗時にノーマルスーツを付けず、通常の赤い軍服姿でコクピットに座っていたことが挙げられる。これは特に、いつコクピットの気密が破れるか判らず撃墜時の脱出も困難になる宇宙・水中戦においては危険極まりない行為であり、他のパイロットは地球上においてもほぼ例外なくMSを搭乗する際にノーマルスーツを着用していたことから軍規で義務付けられていた可能性が高いが、彼はその名声と実力から黙認されていた。後にこれを安全性の点から見咎めたマリガンがノーマルスーツを着用するように懇願した際、理由について「必ず生きて帰るという信念があるため、撃墜した際の備えであるノーマルスーツは着ない」といったことを語っている。逆を言えば、撃墜されないという絶対的な自信があると窺え、ララァが願った際に了解はしたものの結局直後の出撃でも軍服姿であった。ただし着用しないまでもノーマルスーツ自体はコクピット内に常備しており、ジオングに搭乗する際、ガンダムとの相討ちを覚悟し、戦闘の合間にコクピット内で着替えている。『THE ORIGIN』では、ララァへの誓いを守りア・バオア・クー戦ではノーマルスーツを着用している。
エゥーゴ時代以降は一転して出撃する際はノーマルスーツを着用している[16]

シャア専用モビルスーツ[編集]

機体色[編集]

赤いモビルスーツ
いわゆる「シャア専用」のモビルスーツは、若干ピンクがかった(アニメの色指定上は、ガンダムの白とバランスを取るために胴体がワインレッドないし小豆色、手足がサーモンピンク)で塗装されていることで有名である。現在でも「赤=シャア専用」のイメージは強い。ただしこのピンクを主体とした配色は監督の富野の意図に沿うものではなく、むしろ後のリック・ディアスやサザビーのような赤をイメージカラーと考えていたと後年監督は語っている。ピンクの使用はそのカラーの塗料が当時サンライズで余っていたためとされるが、内部関係者がそれを否定したとの声も存在する[17]
非公式設定だが、ゲーム『ギレンの野望』では、士官学校を首席卒業したシャアを妬んだ機材担当者により、赤系の下地塗装(モビルスーツに塗るかはともかくとして、サビ止め塗料の代表的な色である)しか施されていない機体をあてがわれたのが起源とされている。
赤以外のカラー
シャアの乗った機体のカラーリングが、全て「赤」だったわけではない。例えば、開発途中だったジオングは、グレーとダークブルーである(角の色は赤)。また、正体を隠していたためか百式は、金色で塗装されていた。また逆に『Ζガンダム』以降はシャア機以外にも赤いMSが多数登場しており、あさのまさひこは当時『モデルグラフィックス』誌上にて「『ガンダム』における「赤」のシンボル性が解っていない」「シャアはダカールで正体をバラした後に、百式を赤く塗り替えるべきだ」と発言している。この赤いMSの乱発は、またしても単にサンライズ内にて、赤の塗料が大量に余っていたのが理由とも言われている。
劇中では、紺と黒の「ティターンズ・ブルー」を嫌ったエゥーゴのパイロット達が、リック・ディアスの制式塗装を紺から「評判の高い」(クワトロ機の)赤に変更したことになっている。また、ティターンズ側にも(マラサイなど)赤色系統の機体が多くなり、シンボルカラーとしての効果が薄くなってしまったため、百式は新たなシンボルカラーとして金色に輝く機体となった、との説もある。これについて富野は、『Ζガンダム』企画中に「もう『赤い彗星』の異名は古いんじゃないか。『黄金のシャア』にしよう」[18]と発言していたことが明らかにされている。

その他の特徴[編集]

頭の角
彼の乗る機体には多くの場合角が装着されている。これは彼専用という訳ではなく、ジオン軍の小隊隊長仕様のMSにほぼ共通しているものであり、後に「指揮通信用ブレードアンテナ」という設定が付与されているが、作中では彼が搭乗するザクIIが初めての角ありMSとして描写されたため、「シャアの機体=赤くて角付き」という印象が強く持たれることとなった。
実際には、シャア専用の機体で純粋に角つきといえるものはザクIIとゲルググの2種類しかない。角ありのジオングやサザビーは角なしの量産機がないため区別が出来ず、ズゴックはそもそも角がない(付けていない)機体である。リック・ディアスには後付設定として、一般機と異なったモノアイガードや膝装甲が設定されている。百式は連邦系デザインのため映像上は角はないが、永野護によるノベライズ単行本の表紙イラストではジオン系の角が認められる。
パーソナルマーク
彼のパーソナルマークはしばらく設定されず、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にてキャスバル・ダイクン(もしくはシャア・ダイクン)の頭文字である「CD」を機体に描いたのが公式設定としては最初である。後に、プラモデル「マスターグレード MS-06S ザクII」においてA(アズナブルの頭文字だが、この名で彼を呼ぶ者は殆どなく、富野作品に共通するファーストネーム重視の原則にも外れている)の文字上に鷲が翼を広げているマークが設定されるが、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では尾を引く彗星が機体に描かれている。

通常の3倍のスピード[編集]

シャア専用ザクは、通常のザクに比べて3倍近い速度で移動すると恐れられた。この解釈は、テレビ・シリーズ「機動戦士ガンダム」第2話内で、ホワイトベースのオペレーター、オスカー・ダブリンが、同艦に迫るシャアのザクを「このスピードで迫れるザクなんてありはしません。1機のザクは、通常の3倍のスピードで接近します!」と報告したことに始まる。『第08MS小隊』に収録された映像特典「宇宙世紀余話」でもシャアのルウム戦役での逸話「5隻飛び」に触れられ、MSの推進力の噴射と同時に戦艦や隕石を次の標的へ向かう際の踏み蹴る足場として利用するといった、MSの人型兵器である利点を器用に使うことで「赤い彗星」「3倍の速度」といった渾名が生まれたことが語られた。なお、『機動戦士ガンダムUC』に登場する「赤い彗星の再来」と渾名されるフル・フロンタルにも、この隕石などを踏み切る際の足場に利用する加速技術は引き継がれている。 資料や関連ゲーム作品によっては「3倍」ではなく「30%」となっていることもある。

主な搭乗機[編集]

機動戦士ガンダム

機動戦士Ζガンダム

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

その他

など、例を挙げればきりがない。

また、以下のようにシャア専用機として開発されたが実際に搭乗していないとされるものもある。

さらに、以下のようなif設定(架空戦記設定)も存在する。

主な搭乗艦[編集]

機動戦士ガンダム

機動戦士Ζガンダム

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

シャアに関する知識[編集]

キャラ設定の経緯
シャア・アズナブルは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の企画が、『十五少年漂流記』を元にした少年宇宙戦記物「フリーダム・ファイター」からロボットアニメ「ガンボイ」に至った際に、敵キャラクターのエースとして誕生した。ライバルキャラには因縁を付ける必要があるため、仮面を付けることとなり、また、ジオン・ズム・ダイクンの遺児という設定がつけられた。初期には好敵手との設定があるのみで詳しい設定がなかったための仮面着用であったことを、後に安彦良和は語っている。
名前の由来
仮面を付けたライバルといって、サンライズの企画部デスクであった飯塚正夫がすぐに思い浮かべたのが、『勇者ライディーン』のプリンス・シャーキンであった。シャアという名は、人気キャラであったシャーキンにあやかって付けられたものである。それに富野由悠季が当時ファンであったという、フランス人シャンソン歌手シャルル・アズナヴールの名前をもじって組み合わせ、シャア・アズナブルという名が誕生した[19]。また、別の説として、NHK『BSアニメ夜話』において、「シャー」と言う効果音と共に現れることから「シャア」と名付けたと富野自身が発言している。いずれにせよ、サンライズのキャラクター名はダジャレのようなもじりでつけるのが慣習となっている。ちなみに、「シャー」はペルシア語で「皇帝」を意味する言葉であり、イラン革命によるパフラヴィー朝の崩壊直後、関連性を勘繰るファンが相次いだが、『アニメック』誌などで富野や松崎健一はこれとは無関係であるとの言を繰り返した。
左遷からの復帰
本来は最終話まで登場するライバルとして設定されていたシャア・アズナブルであったが、視聴率不振によるてこ入れにより、ガルマ・ザビが戦死し、その責を問われてドズル・ザビに左遷されたことで第12話以降は一切出る予定がなくなっていた。しかし、サンライズに届いた「ガンダムの最初のファンになってくれた(富野夫人の談)」女子中学生の葉書と、プロデューサー・関岡渉の「一番人気であったシャアを殺すことなく敵役として出し続けて欲しい」という富野への直談判[1]で、シャアは第26話で復活を果たすこととなる。
ララァとの出会い
原作者・総監督である富野由悠季が後々に書き下ろした小説『密会 アムロとララァ』によれば、ララァと初めて出会ったのはガンジス川の畔に建つ売春宿である。詳しくはララァ・スンの項にて。なお、『THE ORIGIN』では一年戦争以前にすでに出会っている。
『機動戦士ガンダム』のアフレコ時、シャアの声優である池田秀一が役作りのために監督の富野に「シャアはララァと寝たんですか?」と尋ねたところ、富野は「そう考えてもらって結構です」と答えたという。全研が以前出していた漫画情報誌『Comnavi』VoL.9(1998年)でのガンダム特集での池田へのインタビューによれば、「富野監督ははっきりとは答えなかったけど、ララァと寝たと思って演技した」とコメントしている。
テーマ曲
テレビ版の終盤では挿入歌として彼のテーマ曲『シャアが来る』(作詞:井荻麟(富野) 作曲:渡辺岳夫 編曲:松山祐士 唄:堀光一路)が作られ、戦闘シーンで流された。「シャア!シャア!シャア!」と連呼するなどノリの良い曲である。ただし流れていたシーンはシャアがガンダムに苦戦し、ララァにも邪魔だと言われていた屈辱的な場面だった。
クワトロのサングラス
クワトロ・バジーナは劇中、戦闘以外ではサングラスをしているのが特徴であるが、2005年5月に『機動戦士Ζガンダム』が映画化されたことにより、「クワトロ・バジーナ サングラス」が公式に販売された。
雑誌のパロディ企画
テレビアニメ版『機動戦士Ζガンダム』終了後に、月刊アウトのネタとしてアルテイシア・ソム・ダイクンが兄であるシャア・アズナブルを討つためにスーパー・ジオンを結成、シャア・アズナブルは別に軍を編成し、一方アムロ・レイには子供が出来、赤ん坊のニュータイプが連邦軍として活躍するという話があった。
シャアの綴り
シャルル・アズナヴール (Charles Aznavour) が元ネタであるため、後にシャアの綴りはフランス語風にCharと付けられた(なお、アズナブルの綴りが固まったのは90年代後半である)。しかし富野はそれを知らなかったため、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』における主役モビルスーツをHi-Sガンダムと名付けようとしていた。これは「シャアを超える」という意味であったが、シャアの頭文字はCであると指摘されたため、この案は立ち消えとなった。
結局主役ガンダムの名前はもめにもめ、最終的に次回作に登場するガンダムであったため、NEWガンダムという仮称で呼ばれていたのがちょうどギリシア文字νとうまく合致したため、そのままかけてνガンダムと名付けられた。小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』というタイトルや、『CCA-MSV』に登場するHi-νガンダムの名称はここから来ている。
「逆襲のシャア」
1984年頃、「逆襲のシャア」のタイトルで富野によるファーストガンダムの続編小説が企画されていたが、翌年の『Ζ』制作決定により、企画はそのまま『Ζ』小説版へとシフトすることとなった。その後そのタイトルは映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて使用された。また『ガイア・ギア』も当初は「逆襲のシャア」のサブタイトルが付けられていた。
評伝 シャア・アズナブル / 赤の肖像〜シャア、そしてフロンタルへ〜
2006年11月、シャアを実在の人物になぞらえて著した上下分冊本『評伝 シャア・アズナブル』(皆川ゆか講談社刊)が出版された。この本では『ガンダムUC』発表前の作家・福井晴敏がシャアについて「自意識過剰でマザコン、自分しか愛せなかった男」であり、反面教師とするべきとコメントを寄せている。
なお、福井は後にガンダムUC関連イベントの朗読劇『GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 赤の肖像〜シャア、そしてフロンタルへ〜』の脚本を執筆。宇宙世紀の始まりから「シャアの反乱」の最後に至るシャアの心情、そしてフル・フロンタルの表舞台への登場の経緯とその動機を池田秀一に語らせている。
スーパーロボット大戦
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズでは原作を倣って味方だったり敵だったりと立場の変わり方が激しく、作品によっては両方の立場で登場するため、裏切って敵となる作品では二度と仲間にならず、最終的には戦死する事も多い。基本的には敵対している段階ではシャア、味方となるとクワトロとなるが、『スーパーロボット大戦D』と『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』はシャアとして味方となる。『スーパーロボット大戦MX』や『スーパーロボット大戦Z』発売時は「今回は裏切りません」と発売前に開発者が発言した事がある。『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』の発売前も「今回はサングラスの人は仲間になりません。」と開発者の発言があったがサングラスを付けていない状態で仲間になった。
シャアのオマージュ・パロディ
シャアをオマージュもしくはパロディにしたキャラクターや演出は、他のガンダムシリーズに止まらず、漫画アニメゲーム特撮などさまざまなメディアで数多く制作されている。主に「赤いカラー」「仮面を着用」「シャアの著名なセリフをマネたセリフ」「担当声優に池田秀一を起用」などの共通性を持つことが多い。

関連する人物[編集]

フル・フロンタル
機動戦士ガンダムUC』に登場。U.C.0096年時点におけるネオ・ジオン軍の首魁。階級は大佐。「赤い彗星の再来」と呼ばれる仮面をつけた男。仮面の下の素顔や口調はシャアに酷似しており、その額には一年戦争末期、シャアがアムロとの決闘の際につけられた傷と同様の傷痕まである。赤いMS・シナンジュを駆り、高いMS操縦技量とカリスマ性を持ってネオ・ジオン残党を糾合し、地球連邦軍とラプラスの箱を巡り争奪戦を繰り広げる。
その正体は、ジオン残党により、シャアというカリスマを失い衰退するネオ・ジオンのために高揚目的で、意図的にシャアに似せて作り出された人工ニュータイプ(強化人間)である。フロンタル本人は自らを「ジオンの理想を受け継ぐ者たちの意志を受け入れる器」と定義しており、周囲が望むなら“シャア・アズナブル”であり続けよう、と発言している。また、「アクシズ・ショック」によってサイコフレームに吸収され宇宙を漂っていたシャアの意思が、あれほどの奇跡を目の当たりにしても何も変わらなかった人類に絶望して歪んだ「残留思念」となって、似姿である自身に宿っているとも語っている[20]。それ故なのか、ジオン・ダイクンを指して“父”と呼んだり、シャア本人しか知るはずのない独白や経験を知っている節がある。しかし、本物のシャアを知るミネバ・ザビからは「私のバイオリンを褒めてくれたシャアは、お前のような空っぽの人間ではなかった」と断じられており、シャア本人の意識そのものが宿っている訳ではなかった。フロンタルに宿っていた「残留思念」については、シャアの「納得できずにそのまま滞留した“怨念”のような一部分」で、シャアそのものではなく、『UC』OVA版の最後にシャア本人の魂が現れたのは「“落とし物”を回収しに来た」との事[21]
ゲーム『SDガンダム GGENERATION OVERWORLD』や『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』においては原作にはないシャアとの共演が実現した。
アニメ版での声優はシャアと声が酷似しているという設定から、本物のシャアの声優を務めた池田秀一が担当している。
アフランシ・シャア
ガイア・ギア』に登場。シャアの記憶を受け継ぐ「メモリー・クローン」。南の島で暮らしていたが、宇宙へ赴きメタトロンの指導者に迎えられた。しかし、彼自身は首脳部の傀儡となる事を拒否し、常に専用機ガイア・ギアαに搭乗し最前線に臨む。
当初は周囲からも血筋だけで成り上がったものと思われ、疑問視されていたが、努力家な姿勢と生まれついての性格が好感を得て人望を集めた。
容姿はシャアの面影を持っているが、直接の血縁があるのかどうかは不明。シャアの記憶を脳に植え付けられているが、アフランシの認識では断片的かつ曖昧であり、自由に想起は出来ず、状況に応じて不意に発現するらしい。マン・マシーンの操縦技術は、シャアのMSパイロットとしての記憶が大きく役に立った。

書籍[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本サンライズ刊『機動戦士ガンダム記録全集2』140頁・人物対比図
  2. ^ 講談社『Zガンダムを10倍楽しむ本』90頁・「キャラクター2」
  3. ^ 講談社『機動戦士ガンダム 公式百科事典U.C.0079~0083』ISBN 4063301109 「シャア・アズナブル」の項
  4. ^ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック 2巻』収録の「誕生」より。
  5. ^ この5隻には厳密に戦艦であるマゼラン級宇宙戦艦だけでなく、サラミス級宇宙巡洋艦その他大型戦闘艦艇も混じっていた可能性がある(『THE ORIGIN』ではリュウの台詞として、実際にそうであったと記述されている)。OVA『MS IGLOO』ではサラミスを撃沈しており、5隻全艦が戦艦でなかったことが公式となった。現実の水上艦艇においても、戦艦を艦種ではなく軍艦の総称として誤用する事はよくある。よって、キャッチーなコピーとして「5隻の戦艦」と流布されていた可能性や、ジオン公国による宣伝活動の結果である可能性も否定できない。もっとも仮にそうであったとしても、作中において特筆される戦果であるとされている。
  6. ^ 『機動戦士ガンダム』第2話で、ホワイトベースのパオロ艦長がブライトに対し、シャアのルウムでの戦果、シャアの渾名「赤い彗星」「三倍の速度」などの脅威を語った。
  7. ^ 映像化されたのはここまでで、この後に残る3隻を撃沈したとされるが、沈めた艦種は不明。
  8. ^ 戦闘自体は圧倒していたものの、ザクマシンガン及び白兵戦闘ではガンダムの装甲を破壊することは困難であった
  9. ^ ガルマが始めてホワイトベースと戦ったテレビ版第6話のシャアは「彼(ガルマ)がガンダムと戦って死ぬもよし、危うい所を私が出て救うもよしと思っていたが」と独白しており、当初は今すぐに殺す意図はなかった事がわかる。
  10. ^ 『機動戦士ガンダム』第24話、キリシア・ザビとジオン軍高級将校との会話より。
  11. ^ マグネット・コーティング処理される前日の戦闘では互角の戦いだったので、シャアは「昨日までのガンダムとは違う」と驚愕している。
  12. ^ 角のある特徴的なヘルメット姿の人物のシルエットがブリッジに確認できるが、その人物がシャアであるかは明言されていない
  13. ^ 初期の資料ではスペルがQuattro Vaginaとなっていた。
  14. ^ その正体はブライトの息子ハサウェイ・ノアであった。
  15. ^ 現実にドイツ語圏の大学には伝統的にMensurあるいはAcademic fencingと呼ばれる慣習があり、真剣を用いたフェンシングの試合とそれによる向う傷を名誉なものと称揚する慣習がある。詳しくは決闘を参照。
  16. ^ 正式な出撃でないケースでは、カミーユの父フランクリンが逃亡を図った際にノーマルスーツなしでガンダムMk-IIに搭乗した描写がある。なお、この場面は正史とされるアニメ版の中でシャアが「ガンダム」を称するモビルスーツに搭乗した唯一の例でもあった。
  17. ^ 「夢見て走れ | 桃色彗星(2005-10-20)」。
  18. ^ 別冊アニメディア 「機動戦士Ζガンダム完全収録版」より。
  19. ^ 歌手アズナヴールとシャアの関係については、日本テレビ系列『スッキリ!!』(2010年11月2日放送)でも紹介
  20. ^ その経緯は、福井晴敏書き下ろしの脚本を、池田秀一が演じた朗読劇「赤の肖像 ~シャア、そしてフロンタルへ~」でも語られている。
  21. ^ 『月刊ガンダムエース』 2014年7月号 特別付録 機動戦士ガンダムUC メモリアルBOOK II 「機動戦士ガンダムUC」完結 福井晴敏インタビュー

関連項目[編集]

シャア専用オーリス
(2009年7月に初登場)
シャア専用ラピート
(2014年4月に初登場)