宇宙世紀の施設と地名

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宇宙世紀の施設と地名(うちゅうせいきのしせつとちめい)では、ガンダムシリーズのうち宇宙世紀を舞台とした作品に登場する施設と地名について記述する。

目次

地球[編集]

アジア[編集]

カーシー[編集]

映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。インド大陸北部のガンジス川沿いに位置する都市[1]。宗教上の理由から宇宙移民の巡礼客なども訪れ、巡礼客に対する商売なども認められているが、基本的には居住が禁じられている[1]。劇中において家出中のクェス・パラヤがニュータイプになるための修行をしていた。

日本[編集]

テレビ版『機動戦士ガンダム』では、アムロ・レイ日本中国地方出身であり、第13話で故郷を訪れている。[2]機動戦士Ζガンダム』では、ムラサメ研究所が設置されている。

ゲーム『G-SAVIOUR』では、東京(ゲーム中ではTOKYOと表記)が二度のクーデターの舞台となり、ライトニング部隊がその鎮圧を行うことになる。

ニューホンコン[編集]

New Hong Kong

TV版『機動戦士Ζガンダム』第16-19話、劇場版『機動戦士ΖガンダムII』に登場。ルオ商会の拠点。劇中ではサイコガンダムとの戦闘が行われた。

香港[編集]

映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。映画では「香港」としか呼ばれないが、小説『ベルトーチカ・チルドレン』では「旧ホンコン」と表記されている[3]香港島石澳付近にスペースシャトルの空港があり[3]、劇中でハサウェイ・ノアとクェス・パラヤが出会った。

アクシズ落としの標的とされ[4]、作中で香港に残ったミライがその噂を聞きつける場面がある。ただし小説『ベルトーチカ・チルドレン』によれば、香港に落ちるというのは不正確な噂で、実際の標的はメキシコ・シティであるとされている[5]

ラサ[編集]

Lhasa

機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。宇宙世紀0079年にはジオン軍がアプサラスを開発していた。宇宙世紀0092年8月には地球連邦軍の司令部がおかれ、宇宙世紀0093年初頭には地球連邦の首都が置かれていたが、5thルナの落下により壊滅している。

ヨーロッパ[編集]

アーティ・ジブラルタル[編集]

機動戦士Vガンダム』に登場。宇宙引越公社のヨーロッパ支局がある。マスドライバー建設のために、旧ジブラルタル付近を埋め立てて造成された。リガ・ミリティアイエロージャケットが交戦し、シュラク隊のマヘリアとケイトが戦死した。

ウーイッグ[編集]

『機動戦士Vガンダム』に登場。ポイント・カサレリアの近くにある都市。旧世紀でいうチェコ共和国プラハに相当する。宇宙世紀0153年には地球に住むことを許された者たちのための特別区となっていたが、ベスパの空襲により壊滅する。

オデッサ[編集]

『機動戦士ガンダム』に登場。一年戦争当時、地球上におけるジオン軍最大の拠点となり、周辺の鉱山から採掘された資源の打ち上げも行われていた。連邦軍のオデッサ作戦により奪回される。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「ポチョムキンの階段」に立つギャンが描かれている。

ダブリン[編集]

機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。宇宙世紀0088年、ダカールから疎開した連邦政府首脳たちが郊外の「ぶな屋敷」に滞在していた。その後、ハマーン・カーンによるコロニー落としで壊滅する。

チェコスロバキア[編集]

ゲーム『G-SAVIOUR』に登場。70年ほど前の戦争で空から落ちてきた物を利用してプロジェクトレイブンの新型モビルウェポン生産基地が極秘に建設されていた。

ベルファスト[編集]

『機動戦士ガンダム』に登場。地球連邦軍の基地があり、ホワイトベースがオデッサ作戦終了後に整備を受けた。また、ミハル・ラトキエが潜入した。

ポイント・カサレリア[編集]

『機動戦士Vガンダム』に登場。連なる山や谷の中の深い森に、地球連邦政府から認められていない不法居住者が寄り集まってできた集落で、物語の主人公ウッソ・エヴィンシャクティ・カリンが住んでいた。

地球上では地球連邦政府から居住を認められた者しか住む事が許されないが、それに反して地球に住んでいる不法滞在者たちが寄り集まってできた集落の一つであり、「カサレリア」という名前も彼等が勝手に付けた物で、南太平洋ポリネシア)の言葉で「こんにちは、さようなら、ありがとう、ようこそ」等の挨拶を意味する言葉である。そこに住む人々は見つからないように森の中に暮らし、煙や明かりにも注意を払っている。食料はほぼ自給自足で賄い、一部の生活必需品は近郊の都市ウーイッグで食料等を換金し入手しているのが常とされる。

なお、監督である富野由悠季は、東欧に舞台を設定した理由を「Vガンダムはユーゴスラビア紛争をイメージした話」だから、としている。

ロンドン[編集]

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話に登場。連邦軍プロパガンダ放送「メリーさんの羊」の提供に「EFSF LONDON」の記載が出る。

なおEFSFとは地球連邦宇宙軍(E.F.S.F.)の略である。

バイコヌール宇宙基地[編集]

雑誌企画『ガンダム・センチネル』でペガサスIIIを中心とするα任務部隊の艦隊がここから打ち上げられた。

アフリカ[編集]

エルゴレア[編集]

『機動戦士ガンダムΖΖ』第29話に登場。砂漠にある街。エゥーゴ[6]の基地があり、ネオ・ジオンのオウギュスト・ギダンが率いる部隊に襲撃される。

ガルダーヤ[編集]

『機動戦士ガンダムΖΖ』第30-31話に登場。砂漠にある街。宇宙世紀0088年時、身分証がなければ街に入れなかった。大規模な地下街が形成されている。

キリマンジャロ基地[編集]

Kilimanjaro Base

TV版『機動戦士Ζガンダム』に登場するティターンズの拠点であり、地球連邦軍アフリカ方面の大規模な軍事拠点。キリマンジャロ山に設けられ、宇宙港施設やニュータイプ研究所も併設されていた。

宇宙世紀0087年11月、エゥーゴカラバが連携して攻撃。カラバの突撃部隊の活躍で内部が爆発、誘爆により山頂全体を爆発させ陥落する[7]

ゲーム『G-SAVIOUR』では、宇宙世紀0223年時にはこの地には新たに山岳要塞が存在し、無人MSであるモビルウェポンの研究開発が行われている。遠距離からの砲撃を寄せ付けない強力なエネルギーフィールドがあるため、補給ルートを辿ったMSによる攻撃作戦を行うことになる。

キンバライド基地[編集]

Kimbareid

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』第4話に登場。ジオン公国軍の基地。アフリカ東部、キリマンジャロ山からそう遠くない場所に位置する。

宇宙世紀0079年11月に行われた地球連邦軍オデッサ作戦後にアフリカ方面へ退却した部隊がダイヤモンド鉱山跡を利用し構築。最低限の設備しかなく自給自足の生活をする事になったが、基地司令官ノイエン・ビッター中将らのジオン再興の志の下、基地の戦力が保たれた。

宇宙世紀0083年10月、デラーズ・フリートのアナベル・ガトーとガンダム試作2号機HLVで宇宙へ帰還させるため、基地に残されたモビルスーツ10機でアルビオンと交戦。基地司令官は戦死、モビルスーツも全て撃破されたが、HLV打ち上げに成功。この成功を確認後、司令官の最後の指令に従い残存兵は連邦軍に降伏した。

ダカール[編集]

Dakar

『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』などに登場する都市。アフリカ北西部に位置し、宇宙世紀0087年時には地球連邦の首都が置かれていた。当地で開かれる議会には、エゥーゴ、ティターンズの代表も参加している。

宇宙世紀0088年には、地球へ降下したネオ・ジオンに制圧される[8]

小説『機動戦士ガンダムUC』では、ローナン・マーセナスが当地を地球連邦の首都にしたとされている。宇宙世紀0096年、ガーベイ・エンタープライズ会長であるマハディ・ガーベイの企てた侵攻作戦によって、彼の駆るMA、シャンブロの猛攻で都市の大半が破壊された。 OVA版でもロニ・ガーベイの搭乗するシャンブロとヨンム・カークス率いるジオン残党軍に襲撃され大きな被害を被るものの、襲撃の目的が陽動だったため小説版と比較すれば軽微な被害に留まっている。

北アメリカ[編集]

オーガスタ基地[編集]

Augusta Base

地球連邦軍の軍事基地。オーガスタ研究所を併設。

オーガスタ研究所[編集]

オークランド研究所[編集]

オークリー基地[編集]

Oakly Base

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する地球連邦軍の軍事基地。デラーズ紛争後、懲役を科せられていたコウ・ウラキが、罪状が消滅したことで釈放されて赴任する。

キャリフォルニアベース[編集]

California Base

『機動戦士ガンダム』に登場する軍事基地。本編劇中では名前のみ登場。なお、初期にはキャルフォルニアと記述されることが多かった[9]

  • 日本で通常慣用となっているカリフォルニアとの表記の違いについては、アメリカ英語などで「Ca」は発音が「キャ」に近くなることが多い、実在の地名をフィクションであることとするため微妙に変更している事(ガンダムでは他にニューヤークといった例)、などが理由として考えられる[要出典]

『機動戦士Ζガンダム』第15話では旧サンフランシスコ付近が舞台となり、ゴールデンゲートブリッジの残骸が登場した。

以下は後付された主な設定である。
かつての大国の軍事拠点が集結していた北アメリカ大陸西側の海岸沿いにあり、一年戦争開戦時は地球連邦軍本部ジャブロー防衛の要だった。しかしジオン軍の第2次降下作戦で占領されてしまい、以後ジオン軍の重要軍事拠点となった。また、この時ドックにあったU型潜水艦が奪われ、ハワイ陥落の原因ともなった。定期便とも呼ばれるジオンのガウ攻撃空母によるジャブロー爆撃も、ジャブロー強襲作戦時のガウもここから飛び立っている。水陸両用モビルスーツのゾックもここに配属されており、劇中でキャリフォルニアが初言及されたのはゾックのシーンにおけるセリフである。

だがジャブロー強襲作戦の失敗での戦力の弱体化と戦場が宇宙に移行したことにより、戦争末期の12月に多数のHLVやザンジバルを打ち上げた後に連邦軍に奪還される。このとき、モルモット部隊とその所属下にあり、いわく付の機能である「EXAMシステム」を搭載したブルーディスティニー1号機も参加し、乱入してきたイフリート改と交戦。互いに機体が大破する結末となっている。
これに加えて、同じ頃に戦死した筈のガルマ・ザビを名乗る何者かが専用のザクⅡFSを駆って敗色濃厚だったジオン軍を鼓舞するという事件が発生。この結果、基地は徹底抗戦派と撤退派に二分されてしまう。同時期に撤退派であったグエイドン参謀が連邦軍の将校と和平のためにモハベ砂漠で会談する事になっていたが、この時ガルマ・ザビを名乗る人物に先導された徹底抗戦派が、基地内に在ったザンジバル級を強奪。会談予定地点に特攻してその場にいた両軍を全滅させるという事態にまで発展していた[10]


奪還後は末期の戦闘のためにジムの製造が行われ続けた。一年戦争終了までに少なくとも500機あまりが製造されていた。

ケープケネディ[編集]

『機動戦士Ζガンダム』に登場。旧世紀にはアメリカ合衆国による宇宙開発の拠点だった場所。宇宙世紀0087年には宇宙空港が置かれている。

シャイアン基地[編集]

『機動戦士Ζガンダム』小説版ならびに小説『機動戦士ガンダムUC』に登場。旧世紀にアメリカ合衆国により構築された防空基地。核攻撃に備え、シャイアン山の地下に建造されている。左遷された将兵が管理するだけの場所とされ、一年戦争後にはアムロ・レイも所属していた。

宇宙世紀0096年時は極秘裏にコロニーレーザーグリプス2」の管制施設「カフカスの森」が設けられ、左遷された将兵とは別の人員が管理している。基地司令はエイブルス中将[11]シャイアン・マウンテン空軍基地が実在するが、同一であるかは不明。

セント・アンジェ[編集]

『機動戦士ガンダム』に登場。グレート・キャニオンとミッド湖の近くにあった村。『機動戦士ガンダム』第8話で、かつてこの村からサイド7へ移住した男の妻と息子が亡き夫(父親)の故郷を目指すが、戦乱により廃虚すら残らぬ荒野になっていた。

ニューヤーク[編集]

New York

『機動戦士ガンダム』に登場する軍事基地。かつてのアメリカ合衆国の都市ニューヨークがあった場所にある。一年戦争当時はジオン軍による度重なる空襲で廃墟と化していた。ジオン公国軍の北米方面司令部が置かれているが、ジオンの北米での大きな拠点はニューヤークとキャリフォルニアベースである。
『機動戦士ガンダム』ではジオン軍北米大陸の司令官ガルマ・ザビ大佐が戦死している。

漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では、一年戦争後、8年の歳月をかけて基地および都市の復興に努めていたものの、宇宙世紀0088年8月、ネオ・ジオンによる地球侵攻作戦によって再度当地は陥落している。

小説『機動戦士ガンダムUC』ではニューヤークと呼ばれていることについて、宇宙世紀施行の前年にはすでにこの名称が用いられており、地球連邦黎明期の戦争で荒廃したニューヨークが復興された際に改称されたという設定となっている。

ハミルトン基地[編集]

Hamilton

『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』に登場する基地。「EXAMシステム」搭載MSの実験が行われており、第11独立機械化混成部隊(通称:モルモット隊)に、新型のEXAM搭載機であるブルーディスティニー2号機が配備される事になっていたが、ニムバス・シュターゼン率いるジオン軍によってブルーディスティニー2号機は強奪され、開発者のクルスト博士も死亡している。

ヒッコリー[編集]

Hickory

『機動戦士Ζガンダム』に登場するカラバの基地。北米の西海岸側に位置し、「バンデンバーグ」の近くにある(『機動戦士Ζガンダム』第13話より)。ここよりクワトロ・バジーナカツ・コバヤシが宇宙へ上がった(第16話)。

ヒッコリーの位置は実在の地名と一致しない。小説版でもヒッコリーはコードネームであるとしている。同時に名前が挙がっているバンデンバーグは実在のヴァンデンバーグ空軍基地を想定したものと思われ、こちらも地名ではない。

南アメリカ[編集]

ジャブロー[編集]

『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム」などに登場。少なくともU.C.0079以前からU.C.0087まで、地球連邦軍の総司令部があった。

リオデジャネイロ[編集]

ゲーム『G-SAVIOUR』に登場。郊外の宇宙港がセツルメント国家議会軍の管轄下に置かれており、それを民間に開放するためにイルミナーティのライトニング部隊が介入を行う。

オセアニア[編集]

アデレード[編集]

オーストラリア南部の都市。

小説『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』では、連邦軍のオーストラリアでの一大反抗作戦において、重要と見られている三つの拠点の一つである。

小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、オーストラリア南部に位置する大都市でU.C.0105年の頃にはこの地に地球連邦政府議会が設置されていた。議場周辺にはビームバリアーが張られている。

アリス・スプリングス[編集]

オーストラリア中央部の都市で、大陸縦断鉄道が通る交通の要衝。

小説『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』では、連邦軍のオーストラリアでの一大反抗作戦において、重要と見られている三つの拠点の一つである。この都市の攻略を命じられた連邦軍ホワイト・ディンゴ隊と、輸送列車が通過するまで死守するよう命じられたジオン軍の駐留部隊が、共に民間人や施設の被害を最小限に抑えようとしたことにより、一時的に休戦が成立。駐留部隊は輸送列車の通過後に撤退した。

シドニー湾[編集]

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場。一年戦争当初、アイランド・イフィッシュの前半部がシドニーを直撃して形成された直径500kmにおよぶ湾。

小説版『機動戦士ガンダムUC』第7巻では最大直径800km、ニューサウスウェールズ州をほとんど抉り取ったと表現されている。

ゲーム『G-SAVIOUR』では、コロニー(劇中の舞台である宇宙世紀220年代においてはコロニーはセツルメントと改称されているため、「かつてコロニーと呼ばれたセツルメント」と表現されていた)の残骸内部がステージとして登場し、内部には遥か昔のMSであるザクIズゴックの残骸を見ることが出来る。本作ではコロニー本体の一部が地面に斜めに突き刺さっているという設定になっている。

ダーウィン[編集]

Darwin

オーストラリア北部の都市。

小説『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』では、連邦軍のオーストラリアでの一大反抗作戦において、重要と見られている三つの拠点の一つである。

トリントン基地[編集]

Torrington Base

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』などに登場する地球連邦軍の軍事基地。オーストラリア東部に位置し、シドニー湾の北方にある。基地内には貯蔵施設が置かれ、南極条約で使用が禁止された核弾頭がこの基地に保管されており、貯蔵施設それ自体も核爆発に耐えうるだけの強度を持つ。なお、核貯蔵施設の存在は秘匿されており、一年戦争中は、表向きには戦略的価値の低い後方支援基地とされていた。

小説版『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』では、一年戦争時この基地の防衛を担当していた近隣のチャールビル基地がジオン軍オーストラリア方面軍の攻撃を受けている隙に、核を奪取しようとしたジオン軍特殊部隊マッチモニードに襲撃されている。たが、コンピュータロックの解除が行われていたところを連邦軍のホワイト・ディンゴ隊により妨害され、周囲にいたMS隊も彼らが排除したため、難を逃れた。

一年戦争終戦後には、コロニー落としによって極端に人口が減少した地域であることを活かして、核貯蔵施設としてのみならず、新型兵器のテスト拠点としても利用されていた。宇宙世紀0083年10月には、基地内に侵入したデラーズ・フリートが、核弾頭を搭載したガンダム試作2号機を強奪。デラーズ紛争開戦の発端となった。デラーズ・フリートのモビルスーツ隊とユーコン級潜水艦からの攻撃で壊滅的な被害を受け、基地司令官マーネリー准将も戦死している。

小説『機動戦士ガンダムUC』で描かれた宇宙世紀0096年時には、過去の不祥事と戦略的価値の低さのために軍部内からも忘れられるほどに寂れた基地となっている。配備されているMSも、数世代前の旧型機ばかりで、幹部達もその殆どが元ティターンズ出身者のような左遷組という、まさにこの世の果てといった荒涼ぶりを呈している。ただし、OVA『機動戦士ガンダムUC』では、南部にトリントン湾岸基地が確認される他、両基地の中間に位置する場所に市街地が広がっている為、寂れた基地という印象は薄い。また、当時は保管されていたバイアランをベースにしたMS単独滞空能力向上計画も稼働していて、日々の目標を失っていた基地職員の大半がこれに従事していたと言われている。

ニューギニア基地[編集]

小説版『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』では、ニューギニアに衛星軌道上の標的も攻撃可能な地球連邦軍の防空砲台があった。ブリティッシュ作戦を成功させるためにゲラート・シュマイザーが防空砲台を攻撃、破壊するが、自らも負傷してパイロット生命を絶たれる。

『機動戦士Ζガンダム』ではティターンズの基地が置かれているが、いまだ建設途中である。その存在は劇中で数回言及があり、第20話でアウドムラが近くここを攻撃する段取りをしている。その他の設定は乏しく、バーザムの開発拠点として各種資料に名前が掲載されている程度である。

ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』で、宇宙世紀87年7月にアウドムラを含むカラバの攻撃を受け、制圧されるまでが描かれている。基地ではバーザムのほかにマタ・ビリというモビルフォートレスを独自に開発しており、実戦投入している。

ヒューエンデン基地[編集]

『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』に登場。オーストラリア北東部にあり、ジオン軍がオーストラリア大陸に持つ唯一の打ち上げ施設だった。

極圏[編集]

北極[編集]

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』にて、地球連邦軍北極基地が登場。詳細な位置などの設定は不明である。連邦軍の試作MSを積んだシャトルを狙ったジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス隊」の襲撃を受ける。

ドライヴァレー[編集]

ゲーム『G-SAVIOUR』に登場。議会軍の基地が置かれている。イルミナーティのライトニング部隊が攻撃を行い、G3セイバーの初陣となった。

宇宙(地球圏)[編集]

サイド[編集]

スペースコロニーの集合体。サイド1からサイド8までが存在。

要塞・小惑星基地[編集]

アクシズ[編集]

ハマーン・カーン率いるネオ・ジオンの本拠地。宇宙世紀0087年に地球圏へ移動してきた。

ア・バオア・クー[編集]

ジオン公国宇宙要塞一年戦争の最後の戦いの舞台となった。

ゼダンの門[編集]

ア・バオア・クーを占領した地球連邦軍が「ゼダンの門」と改名。

キケロ[編集]

『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する鉱山小惑星[12]

第一次ネオ・ジオン抗争終盤、ネオ・ジオンの拠点コア3と接続された。ロイ・レビンに率いられた鉱山労働者はネオ・ジオンによる鉱山支配への抵抗運動を行っており、エゥーゴ所属のネェル・アーガマクルーの支援を受けコア3とのドッキングベイを破壊し離脱することに成功。

ソロモン[編集]

一年戦争時のジオン公国の宇宙要塞。

コンペイ島[編集]

ソロモンを占領した地球連邦軍が「コンペイ島」と改名。

5thルナ[編集]

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する小惑星。「フィフス・ルナ」と読む。第二次ネオ・ジオン抗争初期に、地球のラサへ落とされた。

パラオ[編集]

機動戦士ガンダムUC』に登場する鉱物資源衛星。L1点付近に位置する。宇宙世紀0096年時には、ネオ・ジオン残党の基地があった。

ペズン[編集]

模型企画『MS-X』『ガンダム・センチネル』に登場。ジオン公国軍のペズン計画が行われた小惑星基地。一年戦争後は地球連邦軍教導団の拠点となり、グリプス戦役末期にニューディサイズによる反乱が発生した。

ルナツー[編集]

Luna 2, Luna II

『機動戦士ガンダム』、『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。スペースコロニー建設用の鉱物資源を採取するために、宇宙世紀0045年にアステロイド・ベルトから月軌道上に運ばれてきた小惑星ユノーが、宇宙世紀0060年頃から地球連邦軍によって軍事基地に改造されたもの[13]

月とは地球を挟んで正反対の位置に存在する。第2の月(ルナ)という意味から、「ルナツー」と名付けられた。核攻撃にも耐えられる厚い岩盤層の中にドックや整備・補給を行う施設を保有する。また内部には遠心重力装置が設置されていた[14]

一年戦争においては、宇宙のほとんどをジオン公国軍に制圧された結果、宇宙において唯一の地球連邦軍の拠点ともなっている。これは、既に本国周辺の防備も本国 - 地球間のルートも確立したジオンにとって、地球の裏側にあるルナツーは、攻略する程の戦略的価値がないと思われたからである。このためルナツー内部では「目立つとジオンに攻撃される」という認識の下で事なかれ主義が蔓延していた。一方で、連邦がサイド7V作戦の本拠地としていたのも、近隣のルナツーの存在によりジオンの勢力圏外であった事が大きい。装備は充実しており、シャア・アズナブルも一目置いていた[15]

『機動戦士ガンダム』第4話にて初登場するも、将官ではなく佐官であるワッケイン少佐要塞司令官兼駐留艦隊司令官であったり、シャア・アズナブルに簡単に潜入されてしまうあたり、当時の連邦軍の軍備が整っていなかった事が伺える。劇場版ではルナツーでのエピソードは大幅にカットされ、ホワイトベースは負傷していたパオロ艦長らの下船とわずかな補給のみで早々に発っている。一方、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、TV版に近い描写が成されており、加えてシャア・セイラ兄妹の再会の舞台ともなっている。

星一号作戦の前には、主にジムやボールなどの量産をここで行い、ジャブローから上がってきた艦艇にそれらを引き渡す役割をした。

グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)時には、ルナツー駐留の地球連邦軍はティターンズに協力していたことが知られている。グリプス、ゼダンの門とともにティターンズの根拠地を構成した。所属艦艇には、サラミス改級ボスニア等がある。第二次ネオ・ジオン抗争では、シャア・アズナブル率いるネオ・ジオンの艦隊がルナツーへ武装解除を装い接近。その動きを投降するものと信じきっていた地球連邦軍の部隊を襲撃して一時占拠し、核兵器を持ち出している[16]

[編集]

アナハイム[編集]

Anaheim

『機動戦士Ζガンダム』に登場。アナハイム・エレクトロニクス社の直轄領。アレキサンドリアがマラサイを受領した港がある。

アンマン[編集]

Amman

『機動戦士Ζガンダム』に登場。アナハイム・エレクトロニクス社の工場がある都市。グリプス戦役におけるエゥーゴの拠点の一つ。グラナダからは、そう遠くない距離に位置する。

漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』では、サイド7でティターンズより鹵獲したガンダムMk-IIの性能評価が密かに行われている[17]

エアーズ[編集]

『ガンダム・センチネル』に登場。最古の月面開発基地が発展した、古く長い歴史を持つ保守派の影響力が強い自治都市。地球の姿を見ることができない月の裏側に位置するが、それ故に地球への思い入れが強く、グリプス戦役直後には行き場を失ったティターンズの兵士を保護し、ペズンの反乱ではニューディサイズに協力した。

名の由来は「会津藩」から。

グラナダ[編集]

Granada

『機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。月の裏側に位置する月面第二の都市。

各サイドの建設に必要とされる大量の資材は、フォン・ブラウン市に設けられたマスドライバーから打ち上げられたが、サイド3はフォン・ブラウンの裏側にあたるため[18]、グラナダ基地が開設され、サイド3向けの建設資材を打ち上げた。基地はその後も拡張・発展し、グラナダ市となった。アナハイム・エレクトロニクス社の支社があり、同社とは密接な関係にある。

一年戦争時には、キシリア・ザビ率いる突撃機動軍の本部としてジオン本土最終防衛ラインの一角を占める重要拠点となり、放射状に広がった地下都市はジオン公国軍の軍事要塞だけでなく兵器工場や試験テスト場としても機能した[19]。しかし、大規模な戦闘が行われる前に終戦を迎えたため、劇中では遂に直接の戦場となることは無かった。一方、ゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』では、ジオニック社の工場があり、2度の会戦が起きたとされている。宇宙世紀0079年11月7日の第1次グラナダ会戦では、コロンブス級補給艦「スリガナル」を旗艦とする連邦の爆撃艦隊が、グラナダ基地のジオニック社施設への攻撃を行い、14日の第2次グラナダ会戦では、爆撃艦隊に偽装したコロンブス級補給艦(MSを搭載)が、ジオン軍のグラナダ基地守備隊に対して強襲を行ったとされる。
宇宙世紀0080年1月1日、ジオン共和国と地球連邦の終戦協定が結ばれた場所となる。

宇宙世紀0084年には、元フラナガン機関研究員だったアンリ博士と彼の駆るMAグロムリンによって攻撃の危機に晒されるが、これは宇宙に上がった連邦軍部隊『BGST』と、途中から介入した『シン・フェデラル』によって鎮圧される。但しこの事件は、シン・フェデラルが裏で仕組んだとも言われているが真相は明らかにされていない(アンリ博士は生還し、BGSTに投降している)

宇宙世紀0087年のグリプス戦役時序盤、グラナダの連邦軍は物資の不足を理由にティターンズ艦隊に十分な補給をしなかった。しかし、エゥーゴ寄りと思われたくないアナハイム・エレクトロニクス社はティターンズにマラサイを送り便宜を図る。宇宙世紀0087年8月24日にはティターンズよりコロニー落としを仕掛けられるが、エゥーゴが阻止している。

宇宙世紀0088年の第一次ネオ・ジオン抗争時、エゥーゴ所属巡洋艦アーガマとネオ・ジオン所属エンドラ隊との交戦で、市街に最も近い33番港が破損している[20]

宇宙世紀0093年の第二次ネオ・ジオン抗争時に新生ネオ・ジオンが運用したMSは、ほぼすべてアナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場で建造されている。宇宙世紀から数千年から一万年以上後の世界を描いた『∀ガンダム』に登場する月面都市ゲンガナムは、グラナダと同じ位置に建設されている(ギム・ギンガナムも参照)。

小説版『機動戦士ガンダム』での扱い
富野喜幸名義で書かれた小説版にもキシリア指揮下の軍事拠点として登場するが、展開は大きく異なっており、宇宙への反攻を開始した連邦軍艦隊から真っ先に攻略のターゲットとされ侵攻を受ける。ア・バオア・クーソロモンからの救援も全く無いまま防戦を強いられる中でギレンやドズルらのスケープゴートにされそうな危機感を抱いたキシリアはグラナダ死守を早々に諦め、残存艦隊をまとめてア・バオア・クーへと撤退。連邦軍は月の裏側に得たこの橋頭堡を「F・S(ファースト・ステップ)」と名付け、以後そう呼ばれた。

フォン・ブラウン[編集]

火星[編集]

漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場。宇宙世紀0120年 - 0121年に起きた第一次オールズモビル戦役の舞台。オールズモビル(火星独立ジオン軍)の基地はオリンポス山にあった。なお、雑誌「月刊OUT」内のパロディ企画『機動戦士Oガンダム』第2部でも舞台となっている。

木星[編集]

ヘリウム3を採取・輸送するための木星船団が往復しており、「木星帰り」の人間にはしばしばニュータイプの資質を発現させた者が見られる。漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』によると木星圏のコロニーは物資が不足しており、水さえ配給制になっている。イオには木星帝国の基地があるが、他の衛星に人が住んでいるかどうかは不明。

プロキシマ・ケンタウリ[編集]

漫画『機動戦士Vガンダム外伝』において、宇宙世紀0653年に世代宇宙船ダンディ・ライオンによる植民が行われた。

脚注[編集]

  1. ^ a b 富野由悠季 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』 角川書店角川文庫〉、1988年2月20日、初版、25-32頁。ISBN 4-04-410109-4
  2. ^ 劇中で具体的な描写がされていないが、富野由悠季監督が『アニメック』のインタビューで「ズバリ、山陰地方」と名言している。(『機動戦士ガンダムの常識 一年戦争編』 双葉社2008年5月27日、78頁。
  3. ^ a b 富野由悠季 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』 角川書店角川文庫〉、1988年2月20日、初版、66頁。ISBN 4-04-410109-4
  4. ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場版』 学習研究社別冊アニメディア〉、1988年4月10日、86頁。
  5. ^ 富野由悠季 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』 角川書店角川文庫〉、1988年2月20日、初版、206,279頁。ISBN 4-04-410109-4
  6. ^ 劇中でグレミーは、カラバではなくエゥーゴと言っている
  7. ^ TV版『機動戦士Ζガンダム』第35-36話。劇場版では、本エピソードはカットされている。
  8. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第27、28話より。
  9. ^ 「機動戦士ガンダム台本全記録」日本サンライズ「モビルスーツバリエーション」講談社・等
  10. ^ 機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊
  11. ^ 『機動戦士ガンダムUC』より。
  12. ^ 第42話冒頭で、ルー・ルカは鉱山隕石と呼んでいる。
  13. ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』
  14. ^ TV版第4話中盤、シャア襲撃直後のブライトの発言より。
  15. ^ TV版第4話、ルナツー襲撃前のシャアとドレンの会話より。
  16. ^ 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では地球上のトリントン基地に核兵器貯蔵庫が存在したが、トリントン基地とルナツーの両方に核兵器が保管されているのか、デラーズ紛争以後に核兵器保管施設がトリントン基地からルナツーに変更されたのかは不明である。
  17. ^ 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』6巻
  18. ^ マスドライバーによる資材の打ち出しは基本的に直線軌道で到達できる範囲にしかできないため、裏側にあたる位置にあるサイド3にはマスドライバーによる輸送は不可能である。
  19. ^ TV版『機動戦士ガンダム』第24、36、39、40話に登場。劇場版IIIでは、ララァ・スンがグラナダにてキシリアに謁見するシーンが新規作画で描かれた。
  20. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第20、21話より。

関連項目[編集]