宇宙世紀

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宇宙世紀(うちゅうせいき、Universal CenturyU.C.)とは、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」のうち、『機動戦士ガンダム』およびその派生作品の舞台となった架空の紀年法

また、それらの作品の世界観そのものを指して「宇宙世紀」という場合もある。

呼称法[編集]

宇宙世紀は「世紀」とは称するが100年区切りのそれではなく、実際にはをカウントするである。シリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の舞台となる「宇宙世紀0079」(ダブルオーセブンティーナイン)とは、宇宙世紀に入って79世紀(7900年)経過しているということではなく、宇宙世紀に入って79年目の年であることを意味する。

スペースコロニーへの移民が開始された年を0001年とする。慣用的に4桁の年号で表記され、例えば宇宙世紀0079年は英表記においてU.C.0079、同0123年はU.C.0123と略記され、それぞれ「ユニバーサルセンチュリー・ダブルオーセブンティナイン」、「ユニバーサルセンチュリー・オーワントゥエンティスリー」と発音する。日本語の場合も「うちゅうせいきダブルオーセブンティナイン」、「うちゅうせいきオーワントゥエンティスリー」「うちゅうせいきぜろぜろななきゅう」と、年号は英語式に読む。1979年のシリーズ第1作では「宇宙世紀00〜」(うちゅうせいきダブルオー〜)の形式のみ脚本に登場しており、「U.C.〜」(ユニバーサルセンチュリー)という表音・表記が映像作品の脚本に登場するのは、2005年の劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』が初となる。

機動戦士ガンダムUC』劇中の地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスの演説によれば、コロニー移民から始まる宇宙時代の世紀という意味では「ユニバースセンチュリー」とするべきだったが、「人類はひとつになれるという事実を普遍化し、協調し、一個の種として広大な宇宙と向き合う」という祈りを込めて、あえて普遍的世紀(ユニバーサルセンチュリー)と名付けたという(ユニバーサルという言葉には、「宇宙の」「宇宙的な」という意味合いもある)。

世界観[編集]

宇宙世紀世界のうち、アニメ作品で描かれたのは『機動戦士ガンダムUC』のプロローグで描かれた改暦セレモニー、『機動戦士ガンダム』の舞台となった宇宙世紀0079年頃から、『機動戦士Vガンダム』の舞台となった宇宙世紀0153年頃までである。

この時代においては、増えすぎた地球人口による食糧問題や環境破壊などへの対策として、地球圏(地球および月とそのラグランジェ点)に多数のスペースコロニーが建設され、そこに多くの人々が居住している。しかしこれらコロニーの自治権を巡り、地球連邦政府とコロニー住民(スペースノイド)との間で衝突が頻発し、ついには宇宙世紀0079年の一年戦争をはじめとする多数の大規模な戦乱を生じるに至る。そのような状況の中、レーダー無線通信を阻害する「ミノフスキー粒子」の発見・利用によって、特に軍用兵器において劇的な技術革新が起こった。その代表格が人型汎用機動兵器「モビルスーツ」である。

主要交通手段である自動車に関しては、小説版でエレカ(電気自動車)と記述されている。宇宙世紀の地球は、『機動戦士Ζガンダム』で地球連邦政府の議会が置かれているダカール周辺の砂漠化などに象徴されるように環境破壊が進んでいることや、スペースコロニーの密閉された空間という事情もあり、必然的に環境対策に取り組んだ結果の電気自動車の普及と推測される。また、『Ζガンダム』では、主人公のカミーユ・ビダンの「ジュニアモビルスーツ大会優勝」という受賞歴と彼が優勝時に撮った写真から、小型のモビルスーツを用いたロボット競技も行われていることがわかる。

月面にも都市が建設されている他、ルナツー、5thルナ、ア・バオア・クーなどの地球軌道上に曳航された小惑星も周回しており、要塞として使用されている。更に、宇宙世紀も100年を過ぎた頃には、木星圏においても「国家」と呼び得る程のコロニー群が建設されている(木星帝国)。核融合炉のエネルギー源であるヘリウム3の採取を行う惑星間航行船も往来し、人類の最先端とされている。一方、地球からの離脱手段は依然として旧来の化学ロケットが中心であり、軌道エレベータなどの交通手段は実現されていない。この時代、地球居住が合法的に可能なのは地球連邦政府関係者や富豪といった特権階級であり、彼等が宇宙に出ることはあまりなく、また一度地球から宇宙へ移民として出た場合、地球に戻ることはほとんど不可能であった。そのため、地球に残れた者と宇宙へ移民した者の間には深い溝が発生していた。

『機動戦士Ζガンダム』においてパプテマス・シロッコが綴った「血の誓約書」、カイ・シデンハヤト・コバヤシに宛てた手紙、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』においてオクトバー・サランチェーン・アギに宛てた手紙など、作中に登場する文書類の文面は基本的に英語で書かれている。『機動戦士ガンダムUC』では、英語を基本言語として綴りと発音を一致させた「世界標準語」が制定されている。

なお、ギレン・ザビアドルフ・ヒトラーを指して「中世期の人物」と述べていることから、20世紀は「中世期」に当たるようである[1]

正史[編集]

ガンダムシリーズはアニメ以外にも漫画・小説など多数の派生作品が作られており、それらの間で歴史に食い違いが生じていることがある。アニメ制作元のサンライズでは、「映像化された部分が公式である」という見解を示している[要出典]。映像作品であってもTV版、劇場版、OVA等を比較すると内容に食い違いが出る箇所があるが、サンライズは「どれも公式」としているため、どれを正しい歴史「正史」とするかはファンの解釈に任されている。

一方、派生作品であっても公式に準じるものとして見なす場合もある。例えば、小説で発表され、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』との食い違いがある『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』などの作品に関する事件も宇宙世紀公式年表[要出典]には表記されている。また、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』は漫画作品であるが、アニメの原作者および監督を務めた富野由悠季が直接制作に関わっており、『機動戦士ガンダムF91』の後のアニメ化されていない時代(宇宙世紀0133年 - 0136年)を描いていること、またコンピュータゲーム等において他の作品と同格に扱われている。[2]

また、富野自身が1980年代後半に執筆した小説『ガイア・ギア』は時代としては宇宙世紀0203年頃が舞台だが、現在では絶版となっており、著者側等の諸事情により復刊も困難とのことで、後にサンライズが監修した書籍等における設定にも反映されていない。

時節[編集]

  • 宇宙移民の開始を以って、紀年法を「宇宙世紀」へ移行(西暦末期)
宇宙世紀0001年が西暦何年かは明確に定められておらず、放送終了直後のアニメック10号のインタビューでの富野による「その宇宙世紀の元年をスプートニク打ち上げの時にしていただいても、アポロ月着陸でも宇宙植民がはじまった時でも、お好きな時点を元年にしてくださって結構です。」「(1号コロニーが浮かんだ年は)知りません、いっそのこと、1999年のグランドクロス発生を起点にしたらいかがですか?(笑)」という発言から、この1969年と1999年を宇宙世紀0001年としている資料も一部存在する。また、TVシリーズ「機動戦士Ζガンダム」第8話『月の裏側』において、シャアが見ているアステロイドベルトの写真の片隅に「SPT.20.2087」という表記が見られ、作中では「宇宙世紀0087年9月20日」という設定であるため、宇宙世紀0087年=西暦2087年、すなわち宇宙世紀0001年=西暦2001年と解釈することもできる(ただし、9月=SEPTEMBERの略は通常「SPT」ではなく「SEP」となるため、違う日付の可能性もある)。なお、サンライズの宇宙世紀公式年表では、1999年は地球連邦政府樹立の年とされている。一般的には旧設定におけるコロニー建造開始年である2045年より未来の時間軸だと語られることが多く、コミックボンボン連載の漫画版ガンダムF91には「時に宇宙世紀0123年西暦にして2168年」との記述があり、『G-SAVIOUR』冒頭のナレーションでも「西暦2045年に西暦から宇宙世紀へと改めた」と説明されている。ただし、2012年現在も公式設定は存在しない。

ラプラス事件[編集]

西暦から宇宙世紀への改暦セレモニーの際に、地球低軌道上に設置された地球連邦首相官邸「ラプラス」が、地球連邦政府樹立に反対するテロリストにより爆破され、初代首相リカルド・マーセナスらが死亡した事件。

一年戦争[編集]

地球から最も離れたスペースコロニー・サイド3が宇宙市民の自治権を求め、「ジオン公国」を称して地球連邦に挑んだ独立戦争。この戦争において人型機動兵器・モビルスーツが初めて実戦投入され、戦争初頭において人類はその人口の半数を失った。戦争は、ジオン公国を支配したザビ家一党が滅亡したことにより、新たに成立したジオン共和国臨時政府と地球連邦政府が終戦協定を結ぶ形で終結した。

デラーズ紛争[編集]

ジオン軍の残党であるデラーズ・フリート地球連邦軍の紛争。

宇宙世紀0083年10月13日午後3時に作戦が開始され、デラーズ・フリートのアナベル・ガトーが、同日午後9時に地球連邦軍のトリントン基地にてガンダム試作2号機(サイサリス)を強奪したことを皮切りに勃発、11月13日午前1時19分戦闘終結までの一連の騒乱をいう。

全てのはじまりは一年戦争後の宇宙世紀0081年10月20日に極秘に開発がスタートした「ガンダム開発計画」である。この計画がいかなる経路によりジオン公国軍残党であるデラーズ・フリート側に漏洩したかは不明であるが[3]、当時の南極条約に明白に違反するモビルスーツ (MS) の核武装という脅威も引き金の1つと考えられる。なお、ガンダム開発計画の実質的な主任だったニナ・パープルトンと、デラーズ・フリートのアナベル・ガトーが交際事実はあるものの、ガトー自身が本計画をデラーズから聞かされたのはガトーがデラーズ・フリートに復帰した後である[4]

デラーズ・フリート側が立案した「星の屑作戦」は強襲揚陸艦アルビオンがトリントン基地に到着後、発動された。核弾頭試射を含むトリプルAクラスの機密扱いのテスト計画は、デラーズ・フリート側に情報は筒抜けとなっていた。

2号機とともにガンダム試作1号機(ゼフィランサス)を輸送してきていたアルビオンが追撃任務を拝命。当時主流派だった軍保守派はジャブローへの核攻撃警戒に重きを置き、また本事件が改革派のジョン・コーウェン中将を咎める格好の政治材料となったことで、アルビオンはデラーズ・フリートの宣言した「星の屑作戦」阻止のための作戦行動をほぼ単艦で行う。指揮は艦長のエイパー・シナプス大佐が執ることとなり、トリントンから補充されたテストパイロットたちを加えて終わりなき追撃を展開した。

しかし単艦での追撃には無理があり、アフリカのキンバライド基地における戦闘ではジオン残党による2号機の宇宙打ち上げを許し、更に2号機が宇宙に上がったことでジャブローへの脅威が減ったと認識した軍司令部は、途端に追撃の手を緩めてしまう。そして、11月10日午後2時31分に宇宙要塞コンペイトウで行われていた連邦軍による観艦式への核攻撃により、連邦軍宇宙艦隊は未曾有の被害を受けることになる。

その後、2号機強奪と観艦式への核攻撃を防げなかったことで発言力が低下していたコーウェン中将は、対立するジャミトフ・ハイマン一派の策略により失脚を余儀なくされ、配下にあったアルビオンもラビアンローズで拘束されてしまう。その間、デラーズ・フリートによりコロニー・ジャックが行われ、更にコロニーの軌道変更と加速に月面都市からのレーザー推進を使用したことで、コンペイトウから追撃してきた連邦艦隊を推進剤切れにして振り切り、ジャブローに対するコロニー落としが始まってしまう。

最終局面においてはデラーズ・フリート、連邦軍ともに内部分裂を極め、密かに内通していたジャミトフ派とシーマ艦隊の共同作戦が展開。これは事前に連邦軍の一部の者しか知らされておらず、そのため連邦軍は地球軌道艦隊の内第1艦隊しかソーラ・システム防衛に配備できなかった。ソーラー・システムの一射目はコントロール艦の撃沈により、コロニー破壊のための十分な熱量を与えられず失敗。加えてソーラ・システム第二射は両軍入り乱れる中で放たれ、戦場は混迷を非常識で破壊し尽くす形で漸く終息を迎えた。11月13日午前0時34分38秒、コロニーは北米大陸に落着し、一年戦争以来のコロニー落としを阻止することはできなかった。

当初の作戦目標は達成され、穀倉地帯を壊滅させる事に成功したものの連邦政府はコロニー落としを口実に、徹底した残党狩りを推進する。そしてこの紛争を契機に、連邦内ではジャミトフ・ハイマン准将が中心となってティターンズが結成され、スペースノイドに対する弾圧が強化されることで、後のグリプス戦役へと繋がっていく。

なおシーマ艦隊を除くデラーズ・フリート残党はハマーン・カーン指揮下のアクシズへ合流。アルビオン隊の生き残りは、11月23日に指揮官シナプス大佐はラビアンローズでの抗命・ガンダム試作3号機(デンドロビウム)強奪・独断行動について、コウ・ウラキ少尉は3号機の無断出撃について、全責任を押しつけられる形で軍法会議において処罰(シナプス大佐が極刑、ウラキ少尉は懲役1年)され、他のメンバーはほとんどがティターンズに参加している。

事件の発端を辿ると南極条約で禁止されている核兵器を搭載していた試作2号機を地球連邦軍が開発していた事が原因であるという結論に行き着くため、公表を恐れた地球連邦軍は翌0084年3月10日に試作1号機から3号機までの存在自体を公式記録から完全に抹消、歴史の事実を隠蔽した。さらにコロニー落としの件はコロニー輸送中の“事故”として処理されることとなった。これによりウラキ少尉の罪状も抹消されることとなった。

事件は巧妙に隠蔽されたが連邦軍も完全に情報を抹消できず、この一連の騒動で得られたMSのノウハウは後のΖ系列のMSに生かされることになる。

グリプス戦役[編集]

スペースノイド弾圧のため地球連邦軍内に結成された地球至上主義者による軍閥「ティターンズ」(実質的には提唱者であるジャミトフ・ハイマンの私兵組織と化していた)と、彼らの専横に抵抗するために結成された反地球連邦組織「エゥーゴ」の軍事衝突。最終的にティターンズは、その指導者層を失い瓦解したが、末期には木星圏から帰還したジオン公国残党軍「アクシズ」も絡んで三つ巴の様相を呈し、終結と同時にそのまま第一次ネオ・ジオン抗争に繋がっていく。

ペズンの反乱[編集]

名称は反乱の主犯格であるニューディサイズが立てこもった小惑星基地ペズンに由来する。時期としては『機動戦士Ζガンダム』の終盤と重なり、グリプス戦役末期の宇宙世紀0088年1月25日から同年4月5日まで続いた。

グリプス戦役末期。シャア・アズナブルによるダカール演説以後、劣勢となったティターンズを見切り、エゥーゴ寄りとなった地球連邦政府に対する地球至上主義者たちの不満は臨界に達していた。小惑星基地ペズンに駐留する地球連邦軍教導団に所属するメンバーのうち、ティターンズ寄りの地球至上主義思想を持つ青年将校たちがニューディサイズを標榜して武装決起し、地球連邦政府に反旗を翻した。

対する地球連邦政府は、グリプス戦役終結時に大多数の戦力を温存していたネオ・ジオンとの衝突を控え、ニューディサイズは早急に取り除くべき障害であると判断し、討伐隊の派遣を決定する。しかし、ネオ・ジオンとの戦争を前に大規模戦力を投入する訳にはいかず、アーガマ級新造巡洋艦ペガサスIIIとSガンダムFAZZΖプラスガンダムタイプMSを中心とする少数精鋭のα任務部隊が宇宙に送り込まれた。

α任務部隊の実態はペガサスIIIの艦長イートン・ヒースロウが艦隊司令を兼任する臨時編成艦隊に準じた体制で、主力であるガンダムタイプMSの専任として抜擢されたパイロットの殆どが実戦経験のない“素人”の集まりであるなど、“少数精鋭”とは名ばかりのものだったが、高性能MS群の性能にも助けられ、間もなくペズンを制圧する。しかし、α任務部隊の援軍として派遣された地球本星艦隊を率いるブライアン・エイノー提督がニューディサイズ側に艦隊ごと連邦軍から離反、月へ侵攻したことで事態は一変する。ニューディサイズはエイノー艦隊と連携し、親地球派の月面自治都市エアーズ市を拠点に頑強に抵抗し続けた。しかし援軍を得た討伐隊の猛攻の前にエアーズ市は陥落。ニューディサイズの指導者ブレイブ・コッドが戦死、エアーズ市長カイザー・パインフィールドが自決し月面での戦闘は終結した。

トッシュ・クレイの指揮によりエアーズ市を脱出したニューディサイズはネオ・ジオン軍のトワニング艦隊と接触。新型モビルアーマーであるゾディ・アックを(欠陥機であることを知らされないまま)譲り受けた。その後ダカール占拠の足がかりとすべく宇宙ステーション・ペンタを占領。そして地球降下作戦を実施するもα任務部隊の活躍で失敗。ニューディサイズは大気圏突入を阻止されて全滅、エイノー提督はペンタで降伏して反乱は鎮圧された。

反乱そのものは短期間で終結するも、連邦政府に与えた影響は大きいらしく、その後の対ネオ・ジオン戦で主導権を取れなかった要因の1つになったものと考えられる。

第一次ネオ・ジオン抗争[編集]

木星圏から小惑星アクシズとともに帰還したハマーン・カーン率いるネオ・ジオンとグリプス戦役に勝利したエゥーゴとの抗争。ネオ・ジオンは内部抗争もあって弱体化。最終的には指導者のハマーン・カーンが戦死したことにより終結した。

第二次ネオ・ジオン抗争[編集]

グリプス戦役以降行方不明になっていたジオン・ズム・ダイクンの遺児シャア・アズナブルことキャスバル・レム・ダイクンが、ネオ・ジオンを率いて地球連邦政府に対して起こした反乱。シャアはアクシズを地球に落下させ、核の冬による寒冷化により地球に執着する特権層の粛清を図ろうとしたが、連邦軍の特務部隊ロンド・ベルや所属する一年戦争時のエースパイロットアムロ・レイの活躍によって阻止された。

ラプラス戦争[編集]

ジオン共和国の自治権放棄[編集]

  • U.C.0100
    • 『機動戦士ガンダムUC』(設定のみ)

マフティー動乱[編集]

オールズモビル戦役[編集]

地球連邦軍とジオン公国の残党組織オールズモビルによる戦争である。

第一次オールズモビル戦役[編集]

火星独立ジオン軍(以下、オールズモビルと統一)は火星を拠点としたジオン残党の一つである。最初は小規模な抵抗でしかなかったが、宇宙世紀0120年に10月25日ジュピトリス級コバヤシ丸が撃沈され、同月3日後の10月28日にトライアルしていた地球連邦軍の最新モビルスーツであるF90 2号機を強奪。サイド4・フロンティア・サイドの地球連邦軍統合本部は旗艦アドミラル・ティアンムを中心とした第十三独立艦隊にオールズモビル討伐を命じる。

第十三独立艦隊は宇宙世紀0121年3月に火星に到着したが、オールズモビルの巧妙な攻撃と地球連邦軍内部の内通者により予定された作戦行動を取ることができず、艦隊の半数を失う。それでも火星に部隊を送り込み、オールズモビルの基地施設に侵入するが、オールズモビルの切り札「オリンポス・キャノン」により旗艦アドミラル・ティアンムが撃沈されてしまう。しかし、オリンポス・キャノン発射時の圧力に基地は壊滅。結果として、オールズモビルの自滅という形で幕がおりる。

第二次オールズモビル戦役[編集]

火星のオールズモビルは壊滅したが、地球圏に残存したオールズモビルの勢力はシャルル・ロウチェスター少佐を中心に再興する。軍備もそれまでのオールズモビルとは違い、艦船やリファイン(RF)されたジオン系モビルスーツをもって再び地球圏を脅かした。再興の際、影で支援したのがブッホ・コンツェルンクロスボーン・バンガード)である。

宇宙世紀0122年、F90を運び入れた戦艦エイブラムを襲撃。地球連邦軍は第13反地球連邦組織討伐部隊を結成して再びオールズモビルズ討伐作戦を行う。宇宙と地球で行われた戦闘は、最終的にシャルル艦隊の主兵力消失により活動は停止。しかしクロスボーン・バンガードの介入もあり月のマスドライバーを占拠して隕石弾による攻撃を目論むがエイブラムの活躍により阻止。そしてオールズモビルが立てこもるクロスボーン・バンガードの宇宙要塞を総攻撃、これを壊滅させオールズモビルは完全に消滅する。

しかし、第二次オールズモビル戦役はオールズモビルのスポンサー、クロスボーン・バンガードの露払い程度にしか過ぎず、そしてフロンティア・サイドにおけるコスモ・バビロニア建国への布石でしかなかった。そして宇宙世紀0123年のコスモ・バビロニア建国戦争へと繋がっていくのである。

ゼブラゾーン事件[編集]

コスモ・バビロニア建国戦争[編集]

地球連邦軍と大企業ブッホ・コンツェルンの結成した私兵組織クロスボーン・バンガードとの争いである。

『機動戦士ガンダムF91』はこの戦争の開戦の部分を描いた作品である。

宇宙世紀0100年代に入り、地球連邦軍はなお腐敗と増長を続けていた。これに対し、ブッホ・コンツェルンの頭首マイッツァー・ロナは高貴な精神を持つ者が人民を率いるべしとするコスモ貴族主義を掲げ、理想国家「コスモ・バビロニア」の建国と連邦政府の打倒を決意する。

宇宙世紀0123年3月16日、クロスボーン・バンガードはスペースコロニー「フロンティアIV」を襲撃する。長年の準備期間で力を蓄えたクロスボーン・バンガードが実戦経験がなく弱体化していた連邦軍の駐留軍を駆逐して、サイド4のコロニー群「フロンティア・サイド」を制圧。「コスモ・バビロニア」として建国宣言を行い、討伐のために派遣された連邦軍艦隊が壊滅した。

本来1年程度のテレビシリーズで描かれるはずの物語のプロローグ部分を映画化した事情により、戦争の結末までは描かれていない。後に『機動戦士ガンダムF91』の監督を務めた富野が原作を担当した漫画作品『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(劇中の時代は宇宙世紀0133年)の中で、「コスモ貴族主義の提唱者であるマイッツアー・ロナの孫娘ベラ・ロナが貴族主義を否定して人は平等であると唱えたため、コスモ・バビロニアは組織が分裂して崩壊した」と、その後の大まかな歴史が語られた。

コスモ・バビロニアの建国自体は失敗したものの、この戦争により地球連邦軍の弱体化と地球連邦政府の宇宙への無関心さが明らかとなり、各地のコロニーが続々と独立する「宇宙戦国時代」と呼ばれる時代へと移行している。『Vガンダム』に登場するザンスカール帝国も、そうしたコロニー国家のひとつである。

木星戦役[編集]

神の雷計画[編集]

宇宙戦国時代[編集]

  • U.C.0140 - 0222

ザンスカール戦争[編集]

マハの反乱[編集]

地球連邦崩壊[編集]

ガイアの光事件[編集]

  • U.C.0223
    • 『G-SAVIOUR』

終焉[編集]

宇宙世紀の存続年数は定かでない。宇宙世紀の存続年で最も延びた段階で繰り広げられた事象は、公式作品ではないが『機動戦士Vガンダム外伝』において、宇宙世紀0653年に「恒星航行用宇宙船ダンディ・ライオンによってプロキシマ・ケンタウリへの植民を達成した」との記述がある。

∀ガンダム』の舞台となった正暦2343-2345年の約1万年前(劇場版では約5000年前)は、「宇宙世紀」の紀年法が使用されている時代だった(年数は不明)。また正暦の時代では、コロニー落としが行われていた時代は「西暦から宇宙世紀に変わった頃」と劇中で説明されている。その後、アナザーガンダムの時代(後述の紀年法)を経て、数千年に渡り延々と続く最終戦争アーマゲドンの最終局面に至り、人類は滅亡の危機に立たされた。

最終的に∀ガンダム月光蝶を発動し、地球圏から木星圏までの人類の文明が崩壊したのが、宇宙世紀で換算すると8000年(劇場版では約3000年)前後の時節である。

その後、生き残った人類は月へ移住する者と地球に住み続ける者に分裂し、地球環境の再生を待った。人類はこの最終戦争にまつわる記録を黒歴史と呼び、月への移住者ムーンレィスによって封印された。

宇宙世紀以外の世界観[編集]

『機動戦士ガンダム』の続編作品は全てこの宇宙世紀を舞台としていたが、1994年からは『機動武闘伝Gガンダム』をはじめとした「ガンダム」を冠しながらも続編ではない、原作者富野由悠季以外の手によるストーリーが発表され、宇宙世紀以外の時間軸で活躍するガンダムも出現することとなった。即ち『機動武闘伝Gガンダム』の「未来世紀」、『新機動戦記ガンダムW』の「アフターコロニー」、『機動新世紀ガンダムX』の「アフターウォー」といった紀年法による世界である。

1999年に富野由悠季の手で『∀ガンダム』が発表された。『∀』の世界自体は「正暦」という紀年法だったが、作中明らかにされた過去の歴史「黒歴史」において、宇宙世紀の世界だけでなく、『G』『W』『X』の世界も含まれていることになった。これは、全てのガンダムの存在を全肯定した上で、悪しき争いの歴史として全否定するという意味を込めていた。

『∀ガンダム』以後にも新たな時間軸「コズミック・イラ」で展開される『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放映され、コミック雑誌「ガンダムエース」で連載された漫画『月の風』では、同作品群の世界が黒歴史の一部として描かれた。

機動戦士ガンダム00』では、ガンダムシリーズにおいて初めて「西暦」を用いた作品となっており、主な出来事が発生した時期設定を西暦2307-2314年頃としている。

機動戦士ガンダムAGE』では、新たな紀年法「アドバンスド・ジェネレーション」が使用される時間軸を舞台にした作品となっている。

ガンダム Gのレコンギスタ』では、新たな紀年法「リギルド・センチュリー」が使用されており、宇宙世紀の次の年代とされている。

この『00』と『AGE』での時間軸が黒歴史の一部となっているかは2013年現在、関連の情報が無いため不覚の状態にある。

脚注[編集]

  1. ^ 歴史用語でいう中世という時代区分は封建社会をさしていて、特定の年代をさしたものではないので、未来になっても中世の時期が変わるということはない為、単にシナリオ段階で旧世紀と中世紀を書き間違えた可能性があるのだが現時点で確認はとれていない。 ギレンが言った「中世期」がどのような定義であるか他のシーンで言及がないため、中世と中世期が別のものであるのかも含めて、内容は不明であるが、いわゆる現実社会の中世とは異なるものであると考える方が自然である。
  2. ^ SDガンダム GGENERATION』シリーズ、『第2次スーパーロボット大戦α』など多数。
  3. ^ 夏元雅人の漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、アナハイム・エレクトロニクス社の社員として潜入していたニック・オービルフォン・ブラウン市アナハイム・エレクトロニクス社で開発中の試作1号機、試作2号機の開発データを漏洩させたことになっている。
  4. ^ CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』より

関連項目[編集]