グフ

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グフは、テレビアニメ機動戦士ガンダム』を初めとした、宇宙世紀を舞台とするガンダムシリーズ作品に登場する架空の兵器

ジオン公国軍の地上用量産型モビルスーツ (MS) の1つ。

本項ではそのバリエーション機についても解説する。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] グフ

[編集] 機体解説

諸元
グフ
GOUF
型式番号 MS-07B (YMS-07B)
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
全高 18.7m
頭頂高 18.2m
本体重量 58.5t
全備重量 75.4t
出力 1,034kw
推力 40,700kg
最高速度 99km/h[要出典](地上最大走行速度)
装甲材質 超硬スチール合金
武装 75mm5連装フィンガーバルカン
ヒート・サーベル(グフサーベル)
ヒートロッド
ヒートホーク
シールド
MMP-78 ザク・マシンガン
360mmジャイアント・バズ(弾数10)
搭乗者 ランバ・ラル
ヘイブ
ヴィッシュ・ドナヒュー
ジオン公国軍一般兵

[編集] 開発経緯

ジオン公国軍は地球侵攻に向けてMS-06F ザクIIを地上用に改修したMS-06J 陸戦型ザクIIを投入することで対処した。しかし宇宙空間での運用を念頭に開発された機体の改修には限界があり、新たに陸戦専用のMSの開発が求められて完成したのが「グフ」である。開発当初から、重爆撃機ドダイYSとの連携攻撃を考慮されていたため、従来指揮官機用だった頭部通信アンテナ(ブレードアンテナ)を標準装備とした。

グフのプランは地球侵攻作戦によって制圧した北米キャリフォルニア基地で設計・開発が進められ、ジオニック社によって陸戦用ザクIIをベースにYMS-07 プロトタイプグフが完成した。当初はMS-07 グフとMS-08の二つのプランが平行して進められたが、MS-08プランはYMS-08A 高機動型試験機の5機をもってYMS-07A グフのプランへ統合された。ただし、後にMS-08の型式番号を継承したMS-08TX イフリートが製作されている。

実際の開発にあたっては連邦軍のMS開発を考慮して格闘戦を想定している[1]。胸部装甲の強化、ザクIIでは右肩に固定されていたシールドを取り回しの良い左腕部に設置、機体本体への固定武装の追加、両肩に大型化したスパイクアーマーを備える等の改良がなされた。陸戦型ザクIIで問題となっていた装甲強度や運動性の向上もあわせ、ザクとは違う機体となった。特に装甲はザクに比べて厚く、ランバ・ラル機はホワイトベース隊との交戦で、ガンキャノンの砲撃を盾越しに直撃したが問題なく戦闘を継続した[2]。量産型でも、ガンダムの60㎜バルカン砲の直撃に十分耐える装甲を持つ[3]。機動力の面では、陸上における運用のためラジエターの大型化とともに機体の軽量化が図られ、バックパックはYMS-08A 高機動型試験機のデータを基に製作された。これによってグフはザクIIより20%以上の性能向上を果たした[4]

量産化にあたり試作型からの主な変更点はモノアイスリットを前方のみとしたこと、脚部の動力パイプを内装式としたこと、脛部にスラスターを追加したことなどである。本体は予定されていた固定武装の開発よりも先行して製造されたため、通常のマニピュレーターを装備した試験型テストタイプ (YMS-07A) がドダイYSとの連動テストや局地での可動データ収集をおこなった。この機体のテストデータを基に初期生産型 (MS-07A) 32機が先行生産されている。両腕の固定武装は試作型 (YMS-07B) で標準化され、その後に標準装備型 (MS-07B) として本格的に量産化されている。試作型は標準装備型と基本的に同一の仕様だが、ファインチューニングを施されていたため好成績を挙げている。

陸戦用ザクIIの生産ラインに替わって量産化されたグフは、ザクの後継機として量産が進められ[5]、オデッサやジャブローでの戦闘に大量に投入された。白兵戦を重視した本機は高性能で、熟練パイロットに特に好まれたが、一般パイロットには扱いづらく、操縦性に難点があった。また、接近戦用に特化しすぎた内蔵式の武装は汎用性に欠けたため[6]、改良型のMS-07B3では通常型マニピュレーターに戻されている。

本機を母体にMSを飛行させる計画が進められていたが、計画は芳しい結果を出さずに終わった。しかし、副産物としてMSのホバー走行に目処が立ち、ツィマッド社ドムで「MSの行動半径拡大」という目的は達成されることになる。以後陸戦用MSの生産の主体はドムに移ったが、一部の熟練パイロットはその後も、垂直方向への機動力の高いグフを好んで使っていたようである。

なお、グラナダ基地周辺の偵察部隊の中にガッシャの随伴機として確認されていることから、地球重力圏以外でも活動できるものと看做されるが、これが宇宙用に改造されたものかは明らかにされていない。

[編集] 武装

グフは本機にしか確認されない専用武装を持つ一方、他のジオン公国軍地上用MS武装も使用可能である。

ヒートロッド
先行試作型 (YMS-07B) と標準装備型 (MS-07B) は固定武装として右腕部に伸縮式の電磁鞭であるヒートロッドが内蔵されている。最長で17.5mまで伸び、特殊デンドリマーを積層することにより幾層からなる圧電アクチュエーターを構成し、各層に独立して電荷を与えることにより自在に動かすことができる。それにより敵MSに絡みつき大電流を流すことで、電子回路を損傷させるとともにパイロットを感電させること[7]や、電流とともに熱を発生し敵装甲を溶断すること(こちらは実際にも起こりえる)も可能である。劇中でも、ランバ・ラル機がこの武器を用いてセイラ・マスが操縦するガンダムの爪先を切断している。この兵装は後年のハンブラビの海ヘビ、ゾロアットのビームストリングスなどの基礎となった。ちなみにビームサーベル等で切られても残った部分で使用可能である[8]
5連装75mmマシンガン(左腕部)または5連装75mmマシンガン(両腕部)
グフの左手には5連装75mmマシンガン(別名グフマシンガン/フィンガーバルカン/フィンガーランチャー)を内蔵されているとされる。
そしてこのフィンガーバルカンはマニピュレーターとしての機能が低くなってしまい汎用性が低いため前線での運用に問題があったとされている。しかし、指の関節にあたる部分が曲げられる構造になっており、劇中の映像でも容易に関節部分を曲げている。ランバ・ラルの乗るグフも左手に5連装75mmマシンガンを装備しており、関節部分を曲げて近接格闘戦を行っていた。
TV版第23話に登場したヘイブのグフは両手のフィンガーバルカンを発射している。上記の設定から考えるとこの件は右手もフィンガーバルカンに換装されていた説と通常のグフ自体の両手が5連装75mmマシンガンでそもそも両方の手から放てる説がある。
ヒートサーベル
グフのシールド裏には格闘兵器としてヒートサーベルが装備され、高分子化合物による刀身を形成し相手を溶断することが可能であるとされている。だが、『機動戦士ガンダム』においてこれを使用した機体はなく、後述のラル機以外はザク同様ヒートホークを使用している。だが、後付設定として実剣装備が喧伝され、二次創作物のみならず映像作品にも頻出するようになった。B3型の装備の場合、設定書では「ヒートサーベル」とされていたが、劇中の映像ではB3グフのパイロットであるノリスがヒートサーベルの刃を灼熱化することをせずにその重量で叩き割る鉈のような使い方をしていた。ただし、後のゲーム出演等ではほぼ全てにおいて白熱化した状態で運用されている。
ランバ・ラル専用グフのビームサーベルまたはヒートサーベル
しかし、ランバ・ラル専用グフの「ヒートサーベル」は本来ビームサーベルとして設定され、描かれた物である。つまりビームサーベルをランバ・ラル専用グフは持っていることになる。劇中の描写もヒート兵器ではなく、放送時に発行の書籍でも「ビームサーベル」と明記されている[9]。しかし、その後多くの解説本がギャンを「ジオン初の試作ビームサーベル装備機」、ゲルググを「ジオン初のビームサーベル装備量産機」と記述している。それらの設定から“ランバ・ラルのグフの剣はビームサーベルのようだがビームサーベルではない”という記述をする設定本も出ている[10]。そしてヒートサーベルとする設定がライター間では定着している[11]。また、ビームなのか実体剣なのかには触れず「グフサーベル」と呼んでいる書籍も存在した。また後年の設定では、ランバ・ラル専用グフのヒートサーベルについて「形状記憶セラミック粒子でできており、起動時にグリップに収められていた粒子が刀剣状に展開し発熱する」としている[12]。あくまでも映像作品では言及されていない後付け設定である。ランバ・ラルのグフがビームサーベルを所持していた場合にはジオニック社製では初のビームサーベルを所持した機体になる。ツィマイッド社製のギャンのビームサーベルとの比較した設定はまだ出ていない。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場したランバ・ラル専用グフは、ビーム・サーベルとおぼしきサーベルを装備している。第6巻(TV版では第19話相当)でガンダムとグフがお互いのコクピットハッチを破壊した際、グフのサーベルの刀身がショートして消滅しているコマが確認できる。
その他の武装
TV版第22話で登場したグフは、ザクIIと共通の武装を装備している。冒頭の第86ボーキサイト基地戦で登場したグフはヒートホークを装備。ホワイトベースを罠に追い込む役で登場したグフ達は、ザクマシンガンを装備してガンダムと交戦した。また劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のジャブロー編では、ドムのジャイアント・バズーカを装備したグフがジャブローに降り立った。なお、1980年代の書籍では、グフの使用する120ミリマシンガンやヒートホークについて、「グフは両手が武器になっているため上手く使えなかった」と記述している。

[編集] 劇中での活躍

アニメ『機動戦士ガンダム』第12話にて、これまで主力として登場していたザクとは塗装だけではなく外形も違う、新たな敵MSとして登場する。が、TVでオンエアされてもしばらくは「グフ」という名前がまだ設定されておらず、今までのザクとは違う新型のザク、という扱いだった。このため、ランバ・ラルの部下クランプはグフを含むラル隊のMSを「ラル様の3機のザク」と呼んでいる。「グフ」という名前はコズン・グラハムがホワイトベースの捕虜となったTV版17話以降で初めて脚本上に登場した[13]。機体の武装や能力、さらにランバ・ラルの操縦技能をもってアムロ・レイの乗るガンダムを苦しめた。

ランバ・ラルの乗るグフが撃破されてのち多少間をおいた第22話冒頭には再びグフが登場し、ザクと同様にこの機体も量産されている兵器である事を演出している。同話後半には、グフが8機登場。ザクマシンガンとグフシールドを持つだけでなく、ヒートロッドも使っている。このグフ部隊は半数がガンダムとガンキャノンに撃破されるも、両機体を弾薬・エネルギー切れに追い込み、マ・クベの計画どおりホワイトベースに撤退させている。

第23話では、前話で大破着底したホワイトベース隊に対するレビルによる補給を阻止するために、マ・クベが3機のグフと重爆撃機ドダイYS戦隊に出撃を命じた。ドダイYSはグフを上部に搭載し、ドップと共にマチルダ・アジャン率いるミデア隊を襲撃。当初、アムロはコアファイターでマチルダ隊救出に向かった。この交戦で、グフ1機がミサイルの集中攻撃で撃破される。続いてヘイブマーチの操縦するグフが空中換装したガンダムと交戦。ヒートロッドでガンダムの回路をズタズタにする損傷を与えたが、最終的にはGファイターと協同作戦を展開するガンダムに敗れた。この後、TV版29話のジャブロー攻防戦でガウ攻撃空母より降下するグフ数機が描写されるが、活躍シーンは描かれなかった。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ランバ・ラル機は、ヒートロッドを収納する右腕が太く丸い形状になり、バルカン砲を装備している左腕は角ばった形状になるなど、アニメ版以上に左右非対称が強調された腕部に変更されている。武装に関してはヒートロッドの先端に展開式のアンカーロックが付けられ、左胸に三門の小型バルカン砲(本編未使用)を装備している以外は基本性能は同じである。その他に形状記憶型(ビーム)サーベルを多用し、ガンタンクを一刀で切り裂くなど接近戦において高い性能を発揮している。「オデッサ編」では、マ・クベのギャンに率いられ集団で登場した。その中の大半が角の付いていないタイプだったが、性能的に差があるのかどうかは不明。なお、実剣タイプのサーベルを装備していた。

放送当時に出版された児童向けのアニメ絵本では、シャア・アズナブルが赤いグフに乗っているシーンもあった。

[編集] ザクIIとの外観上の違い

全体的なフォルムはザクIIとの共通点が多いが、アニメの設定でも模型でも、面構成はかなり異なる。外見的な主な違いは以下の通り。

  • 隊長機マーク(いわゆるツノ)が全機についている。隊長であるランバ・ラルが用いた機体のみならず、ラルの死後に登場したグフも隊長機マークが全機についている。資料によってはこれを通信用アンテナとし、電波の伝わりづらい地上では、一般兵にも高出力アンテナが必要とされたとの説明がなされている[14]
  • モノアイ(頭部カメラ)の溝の前後高さが細い。初代ガンダムでは、ここがザクIIと同じ高さになっていたという作画ミスがあった。
  • 動力パイプが顔の横(人間で言えば耳の位置)で上がっているため、モノアイの端の短い溝が無い。
  • 肩のアーマーが両肩とも丸型で、スパイクの1本が内側に反り返っている。
  • 固定武装(ヒートロッドとフィンガーバルカン)の追加。
  • 腹部コクピット部ハッチとランドセル(背面ブースター)の形状が異なる。設定書ではコクピット部は窓付きの直接視認型のようにも見えるが、劇中や模型では窓部分の色違いは、単なるパネルラインとして処理される傾向にあったが、例外も出始めている[15]
  • 脚部も、動力パイプが外部に露出していない、脛にブースターの様な穴が開いているなどの違いがある。

[編集] 備考

現在のデザインに至る前に、大河原邦男はザクの後継機案をもうひとつ描いている。口のダクトが下部に長く伸び、ドムのそれと似たヒートサーベルを斜めに装着、ゲルググのそれに似たシールドを装備、ギャンのように肩アーマーを廃した(スパイク付きではあるが)肩を露出させているという、その後のデザインに活かされた特徴を持つ機体である。結果的にもう一案の方が採用され、グフと名づけられるに至ったことは、MSのバリエーションを広げることに一役買っている。

グフのカラーリングが青い理由は、YMS-07Bにランバ・ラルが搭乗したときのカラーが青だったため、後の量産型にも同色が継承されたというのが一般的な認識だった。後年、モデルグラフィックス誌の記事や学研のムック『一年戦争全史・上』では新たに、無塗装の金属が表面処理により青く見えるという新説が提唱されている。実際はアニメの制作上の都合、セル画のバンクによる再使用のために青いのを、記事を書いたライターが後付で考えたもので、どちらも非公式設定である。

[編集] バリエーション

  • YMS-07A プロトタイプグフ
  • YMS-07B グフ(ランバ・ラル専用機)
  • MS-07A グフ(初期量産型)
  • MS-07B グフ(後期生産型)
    • MS-07B グフ(マ・クベ専用機)
  • MS-07B3 グフカスタム
  • MS-07C-1 グフ(後期改修型)
  • MS-07C-3 グフ(重装型)
  • MS-07C-5 グフ(試作実験機)
  • MS-07H グフ飛行試験型
  • MS-07H-4 グフ飛行試験型 (H-4)
  • MS-07H8 グフフライトタイプ
  • MS-07W グフ複合試験型
  • YMS-08A 高機動型試作機
  • OMS-07RF RFグフ



[編集] プロトタイプグフ

(型式番号:YMS-07)

グフの試作型。陸戦用ザクIIをベースに製造された機体で、厳密にはザクの改造機。

初出はTVアニメ『機動戦士ガンダム』用のデザイン準備稿。デザインは大河原邦男。

複数がロールアウトしており、一般的に公開されている画稿はマーキングより試作2号機と推測できる。3号機以降の機体は5連装マシンガン、ヒートロッド等の固定装備が増設された。この時点で外観の整理が行われ、既に量産型と外観上の差異もない。

2号機までの仕様をYMS-07A、3号機以降はYMS-07Bとされるが、3号機ロールアウト以降も1〜2号機に加えYMS-07A仕様の機体は少なくとも1機以上が増産されている(後述するMS-07H グフ飛行試験型の設定から)。

これらの機体は量産化前のテスト運用を終えると共に、次なる開発プランの母体として使用されたり、実戦装備が施され前線に投入されていった。

MS-07Hの開発には3機のYMS-07Aと1機のYMS-07Bがベース機として流用された。実戦投入された例としては、後述するランバ・ラル隊の1機 (YMS-07B)、ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場した闇夜のフェンリル小隊(MS-07Aとも表記されるが、各部の外観的特徴が示す通り、YMS-07Aに実戦装備を施したものである)等がある。

備考

一部の資料では、末尾にAもBもつかない「YMS-07」としてこの機体を紹介しているものもあるが、そちらも間違いではない。講談社ポケット百科シリーズ33「MSV ジオン軍MS・MA編」(昭和59年初版)もそんな資料のひとつだが、そこに掲載された陸戦MS開発系統図には、「YMS-07A」と「YMS-07B」の前段階として「YMS-07」が存在し、それぞれに枝分かれしていったともとれる表が掲載されている。この中で「YMS-07A」そのものについての詳細な言及はなされていないが、一方でほぼ同時期に発売された講談社ポケットカード9「MSVコレクション」では本機プロトタイプグフを明確に「YMS-07A」と定義した上で詳細な解説を行っている。これについての解釈は様々であるが、本項ではポケット百科シリーズとポケットカードの内容を両者尊重し、YMS-07ことプロトタイプグフに3号機における固定武装と外観の整理が行われて以降、その仕様を「YMS-07B」とし、便宜上それ以前の仕様を「YMS-07A」と定義したものとして紹介した。

ゲーム『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』では、プロトタイプグフの開発ナンバーはYMS-07Aとして表記されている。

[編集] グフ(ランバ・ラル専用機)

(型式番号:YMS-07B)

対MS戦用の固定武装を追加装備したYMS-07の3号機以降の機体を実戦投入したもの。この機体の仕様が本格量産型の基となった。ランバ・ラルが搭乗したのはこのタイプである。ラル機はチューンナップが施されており、のちの量産型よりも高い性能を誇ったという。ラル機の他には1機がMS-07Hの開発母体として流用された事が記録されている。ちなみにこの機体を受領したランバ・ラルのグフのパーソナルカラーは、その後一般量産機にも採用されている。

アニメ画では左手のフィンガーバルカンの指の関節も曲げており通常のマニピュレーターのように動かしている。そして右手の指に穴が開いており、右手もフィンガーバルカンの可能性がある。アニメーションにおいて形状記憶型のヒートサーベルを使用した唯一の機体である。またはヒートサーベルではなくビームサーベルを持っていたのではないのかとされる説もある。

初出はTVアニメ『機動戦士ガンダム』。デザインは大河原邦男。


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[編集] グフ(初期量産型)

(型式番号:MS-07A)

先行量産型。32機量産されている。5連装マシンガンやヒートロッド等の装備開発が間に合わず、武装はザクの物を流用。実戦配備後に生産が追いついたマシンガンとヒートロッドを現地で追加装備した。

初出はTVアニメ『機動戦士ガンダム』。第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」に登場したものの一部を指す。本放送当時は特にランバ・ラル機との区分は明確にされていなかったが、のちに『MSV』において本編中の描写(両腕がマニピュレータ化されており、ザクの装備を使用している)を肯定するかたちで、このような解釈が加えられた。なお、肝心の劇中での登場シーンは短い。デザインは大河原邦男。

初期量産型の名称はSDガンダムシールおよび「SDクラブ」機体解説記事より。

ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場するA型は、プロトタイプグフとB型グフの中間的なデザインをしている。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に登場するA型は120mmマシンガンとヒートホークを携帯し、アンテナブレードとヒートロッドを持たない。また、ゲーム中ではドダイへの搭載ができない。


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[編集] グフ(後期生産型)

(型式番号:MS-07B)

YMS-07Bを本格的に量産したもの。ジャブロー攻略戦等各地の戦線に参加。

有名な「グフレディ」をパーソナルエンブレムとした東南アジア戦線の猛者サイラス・ロック中尉の他、パーソナルカラーで彩られたマルロ・ガイム中尉、トーマス・クルツ中尉らエースパイロットの愛機として名を馳せた。

初出はTVアニメ『機動戦士ガンダム』。デザインは大河原邦男。

後期生産型の名称はSDガンダムシールおよび「SDクラブ」機体解説記事より。

[編集] マ・クベ専用機

機体各所に装飾が施された儀仗用カスタム機。なお、マ・クベ自身はこの機体に乗らなかったらしい。

初出は『MSV』。デザインは大河原邦男。


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[編集] グフカスタム

諸元
グフカスタム
GOUF CUSTOM
型式番号 MS-07B3
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
全高 18.7m
頭頂高 18.2m
本体重量 58.5t
全備重量 77.6t
出力 1,034kw
推力 40,700kg
装甲材質 超硬スチール合金
武装 3連装35mmガトリング砲
ヒート・ロッド(アンカータイプ)
ヒート・サーベル
シールド
75mmガトリング砲
搭乗者 ノリス・パッカード
ランス・ガーフィールド
ナランソロンゴ・ボルドバヤル
ジオン公国軍一般兵[16]

初出はOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』。

型式番号から設定資料によってはB3グフと呼称する事もある。著名な搭乗者はノリス・パッカード。公式表記は「グフ・カスタム」と中黒が入る。

グフの配備が進むにつれ、白兵戦を重視したコンセプトのため攻撃範囲が狭い、また固定武装としたためデッドウェイトとなり汎用性に欠けるなど前線での運用に不便な点が浮上した。そこでグフを全面的に見直し、固定武装を廃して射撃武装を着脱式とし中近距離射撃能力を向上させた機体として再設計した機体がグフカスタムである。開発にはMS-07H-8 グフフライトタイプと同じパーツを用いて行われたとも言われ、外観にも共通点が多く見られる。

グフでは左手に5連装75mmフィンガーバルカンを装備していたが、グフカスタムでは通常のマニピュレーターとし、前腕部に脱着可能な3連装35mmガトリング砲を装備した。また、小型化されたシールドには6銃身75mmガトリング砲を追加することで中距離の射撃能力を強化するとともに、近接戦時には排除することで白兵能力の低下を補った。更にグフの特徴的な装備である右腕のヒートロッドは材質を強化しワイヤー型とすることで小型化し射程距離を延長(最長17.5m)、それに伴い溶断機能を廃し放電のみとし、先端を鈎爪(アンカー)状とした(これらの変更点からヒートワイヤーとも呼ばれる)。シールド裏には格闘戦用のヒートサーベルを装備していた[17]

劇中での活躍

劇中では、ジオン東南アジア方面軍アプサラス基地所属のノリス・パッカード大佐が搭乗し、ヒートワイヤーを用いてジェット・コア・ブースターと空中戦を演じた。その後ザンジバル級の病院船ケルゲレンの脱出を支援するため、本機を駆って再度出撃。陸戦型ガンダム量産型ガンタンク3機ずつを単機で相手にするという不利な戦いであったが、建造物を利用した戦法で量産型ガンタンク2機を撃破。第08MS小隊を手玉に取った。最終的にガンダムEz8との白兵戦での一騎打ちに敗れて撃破されるが、胴体を両断されながらもなおヒートサーベルを投げ、最後の量産型ガンタンクを撃破した。その鬼神の如き活躍の描写は作品中でも際立っていた。

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線』第3話では、オデッサに配備されていた機体が登場する。陸戦強襲型ガンタンク小隊に対して突撃を敢行するが、ガンタンク小隊と陸戦型ジム小隊の挟撃を受けてしまい[18]、ノリス機とは逆に高い白兵戦能力を生かす事無く撃破されてしまった。

エース専用機が確認されており、漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、ランス・ガーフィールド中佐専用機が登場する。右腕が欠損しているランスに合わせ、片手でも操縦できるようにコクピットが改修されている。また当機は「ヴァイス・ローゼ(白薔薇)」の愛称が付けられており、機体も白に塗装されている。宇宙世紀0079年12月31日にサイド3において挙兵した首都防衛大隊の主力機として投入されるが、親衛隊所属のフィーリウス・ストリームが搭乗するガルバルディによって撃破された。また、漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、ナランソロンゴ・ボルドバヤル大尉専用機が登場する。ヒート金剛棒や右腕に内蔵されたヒート・ナックルなど独自の改造が施されている。また当機は「モンゴルの銀狼」の異名を持つ大尉にちなみ、機体は黒と両肩は銀色に塗装されている。

備考

デザインは、カトキハジメ。ファーストガンダムでの大河原邦男のMS-07B グフに、MS-06F ザクII→MS-06F-2 後期量産型ザクIIに準ずるリファインを加えてデザインされた。のちにプラモデルのHGUCシリーズにおいてMS-07B グフが発表された際は、このB3グフのデザイン画より逆算し、胸部や固定武装等の形状をより大河原版に差し戻したデザインが描き起こされた。なお、ワイヤー状のものとして再解釈がなされたヒートロッドだが、監督・飯田馬之介は従来のミミズ状のデザインを希望したものの、カトキはワイヤー状にリファインすることを主張して大いに揉めたという。結局カトキがコマ漫画風のプレゼンパネルまで用意して持論を通し、ワイヤー状のデザインとなった[19]


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[編集] グフ(後期改修型)

(型式番号:MS-07C-1)

右腕のヒートロッドを廃し、両腕ともにマシンガン装備とした機体。

本来はTVアニメ『機動戦士ガンダム』第23話における描写ミスが元ネタであるが、のちに『MSV』において設定に組み込まれ肯定された。重装型 (MS-07C-3) の前段階として位置づけられる。一部の資料では誤植なのか「後期回復型」と記しているものもある。

なお、07C系列は局地戦用と位置づけられており、投入される状況に応じ固定武装の仕様を各個変更したものとされる。後述するC-3、C-5のほかにC-2とC-4が設定上存在したという事になっている。C-4に関しては文字設定上において脚部補助推進器に大幅な改修を施した物とされているが、C-2に関しては外観はおろか、どのような仕様であったのか等の詳細も不明である。


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[編集] グフ(重装型)

諸元
グフ(重装型)
GOUF Heavy Arms Type
型式番号 MS-07C-3
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
頭頂高 17.7m
重量 64.2t
装甲材質 超硬スチール合金
武装 75mm5連装フィンガーバルカン×2
バルカン砲

C-1型をベースに火力と装甲を増強したタイプ。アンテナがブレードタイプからロッドタイプに変更されている。主にヨーロッパ戦線に投入されたため、ヨーロッパ戦線仕様として紹介される事も多いが、ジャブロー侵攻の際にも2機が確認されたという情報も残っている。

なかでも大戦中期の南ヨーロッパ戦線において展開された第三次掃討作戦にて「ザクレディ」のマーキングで知られた第29機甲中隊(ブリッツ中隊)にも配備が確認されている。ただし、07C-3配備時に確認されたマーキングはザクを使用していた当時の「ザクレディ」ではなく、キツネをモチーフとした別のイラストを用いていた。もっとも「ザクレディ」のマーキング自体もブリッツ中隊全体で使用されていたものではなく、小隊規模のものという説もある。

OVA『機動戦士ガンダムUC』では、ジオン残党軍機として登場。中世ヨーロッパを思わせる城の城壁の一部に擬装を施した上で城内に秘匿されていたが、カークス隊からの要請に応じ、擬装城壁を破壊して出撃した。しかしトリントン湾岸基地襲撃においてその存在を確認できない。

初出は『MSV』。デザインは大河原邦男。


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[編集] グフ(試作実験機)

諸元
グフ(試作実験機)
GOUF Test Prototype
型式番号 MS-07C-5
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
頭頂高 18.7m
重量 57.4t
装甲材質 超硬スチール合金
武装 ヒートサーベル
シールド

十字型モノアイスリット付きの頭部を持つ、ドムとグフの中間的な外見の試作機。実験データはドムに生かされている。

C-1〜4までの機体とは一線を画す異色の機体であり、テスト専門の機体として1機が建造されたのみであり、実戦にも参加していない。

初出は『講談社アニメグラフブック MOBILE SUIT GUNDAM』。デザインは大河原邦男。デザインされた当時はジオニック社やツィマッド社といったMSを開発した企業の設定が(二次創作のムックである『ガンダムセンチュリー』の記事のみで、公式には)存在しなかったため、メーカーの開発系統を意識しない外見となった。


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[編集] グフ飛行試験型

諸元
グフ飛行試験型
GOUF Flight Test Type
型式番号 MS-07H
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 試作機
全高 19.3m
頭頂高 18.8m
本体重量 63.9t
全備重量 76.6t
出力 1,034kw
推力 50,875kg
センサー
有効半径
3600m
装甲材質 超硬スチール合金
武装 75mm5連装フィンガーバルカン×2
ジャイアント・バズ
搭乗者 ビリー・ウォン・ダイク

地球上におけるMSの航続距離の短さを克服するため、機体そのものに飛行能力を持たせるべく開発された試験機。飛行とはいっても、のちの可変MSなどのように航空機的な形態をとるわけではなく、脚部に強力な熱核ロケット・エンジンを搭載し、大推力により飛翔させるという半ば強引ともいえる手段であった。

3機のYMS-07A、1機のYMS-07Bを開発母体にサイド3で改装が施され、キャリフォルニアベースに移送後ビリー・ウォン・ダイク大尉の指揮の下でテストが繰り返された。

YMS-07AがH型1〜3号機、YMS-07Bが4号機として生まれ変わった。コクピットハッチの形状にはYMS-07A、B型それぞれの特徴がそのまま残っている。中でも3号機が比較的好調を示し、テスト開始後まもなく、燃料増加のため背部にドロップタンクを取り付けた07H-2型に再改修、その後も数回の改良と試行錯誤が繰り返されている。

固定武装として、07C-1型同様に両腕共にマシンガン装備となっているが、あくまで試験機であるため、実戦を想定した武装ではなく、C型系列の展開を見越した試験的な採用と考えられる。

しかし、総重量80tを越す自重が災いした事と、加えて構造の複雑な新型エンジンのコントロール系統の動作不調、搭載燃料の限界により航続距離が短いなど問題点が多い。結局はドダイGA爆撃機を利用したドダイYSプランに譲る事となったが、後に飛行を諦め熱核ジェットホバーによる滑走を行うことで実用化され、結果的にドムの開発へと繋がる事となる。

一年戦争後は地球連邦軍に接収された。4機がジャブロー防衛の任に就いている姿が目撃されている。脚部を熱核ジェット・エンジンに換装し、コクピットはリニアシート方式に改められており、ジャイアント・バズで武装している。ジャブロー基地上の湿地帯やアマゾン川の水上をホバリングで軽快に滑走するなど、およそドム的な運用がなされていた。

初出は『MSV』。デザインは大河原邦男。プラモデル化もされた一般的に知られるタイプは、コクピット周辺の形状からYMS-07Aを母体とした個体であると判別できる。

劇中での活躍

TVアニメ『機動戦士Ζガンダム』では、機体色を変更されて登場した。一年戦争後に連邦軍に接収され、ジャブロー防衛に回された旧式機という設定で4機が登場し、カミーユのガンダムMk-IIと交戦、全機が撃破された。


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[編集] グフ飛行試験型 (H-4)

諸元
グフ飛行試験型 (H-4)
GOUF Flight Test Type (H-4)
型式番号 MS-07H-4
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 試作機
頭頂高 18.8m
重量 65.2t
装甲材質 超硬スチール合金
武装 75mm5連装フィンガーバルカン×2
搭乗者 フランク・ベルナール

YMS-07Bをベースに建造されたH型の4号機に通算4度目の改装を施した機体。脚部エンジンを換装、フィンの大型化が図られた。肩アーマーは直線的デザインとなり肉弾戦用スパイクが廃されていた。一部の資料では「空戦型」とも記されている。

フランク・ベルナール少尉がパイロットを務め飛行試験にて優秀な成績を収めたが、エンジンの調整は難航し、最終テスト中に空中爆発を起こす。

初出は『MSV』。デザインは大河原邦男。


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[編集] グフフライトタイプ

諸元
グフフライトタイプ
GOUF Flight Type
型式番号 MS-07H8
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
全高 18.7m
頭頂高 18.2m
本体重量 61.5t
全備重量 77.6t
出力 1,130kw
推力 108,400kg
センサー
有効半径
3,600m
装甲材質 超硬スチール合金
武装 3連装35mmガトリング砲
シールド
75mmガトリング砲
搭乗者 ノリス・パッカード
(小説版『第08MS小隊』)

MS-07B3 グフカスタムがベースの機体で、H型シリーズの完成型として少数が量産された。H4型と同じく肩アーマーのスパイクがなく、武器はグフカスタムに準じガトリング砲付きシールドを使用する。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第11話に2機が登場し、アプサラスIIIの護衛として出撃する。アプサラスIIIの稼動を見届けてザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」に帰投した。だが大気圏離脱中のケルゲレンがジム・スナイパーに狙撃され、その際1機がゲルゲレンと共に爆散。脱出した1機も中破しており、ジム・スナイパーに撃墜された。また、小説版では、ノリス・パッカードがグフカスタムではなく当機に搭乗。フライトタイプ2機を率いて連邦軍司令部を奇襲するも、シロー・アマダのガンダムEz-8に撃破された。その際、ヒートサーベルをビッグトレーに投げつけ、旗艦の撃破には成功した(なお、イーサン・ライヤー司令官は、交戦中にビッグ・トレーを脱出していた)。

備考

初出はOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』。デザインはカトキハジメ

実質的に07H-4型のリファインデザインであり、設定上もYMS-07A型ベースではなく07B3型ベースでありながら、コクピットまわりにYMS-07A型の特徴が残っている。その理由については複数の解釈がある(空戦型として運用する場合、YMS-07A方式のコクピットの方が何らかの理由で都合が良かった等)が、実情は07B3型との差別化を強調したいというアニメスタッフ側の意向が反映されたものだという。従来の設定との辻褄が合わない事と、模型化した際にパーツの流用への不便さを理由にカトキは反対したが、バンダイ側の模型設計スタッフによる「模型化に支障なし」との声もあり、結局アニメスタッフの意向を優先させる結果となった[20]


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[編集] グフ複合試験型

諸元
グフ複合試験型
GOUF Combined test Type
型式番号 MS-07W
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 実験機
頭頂高 18.5m
重量 67.4t
装甲材質 超硬スチール合金
武装 75mm5連装フィンガーバルカン×2
シールド×2
ヒートソード×2
ジャイアント・バス×2
6連装30㎜機関砲×2(リトル・ドップ)
ミサイルランチャー×2(リトル・ドップ)

一年戦争後期、キャルフォルニアベースにて連邦軍に発見されたMS。胸部に専用のドップを収納可能となっており、このドップがコックピット兼脱出ポッドとなっている。そのためRXシリーズのコア・ブロックシステムの模倣機といわれているが、グフからの離脱はできてもその逆は不可能であり、ドップ自体はあくまでも脱出ポットである。

その他、腕部のシールドにバーニアが搭載されており、オリジナルより機動力は大きく向上しており、何らかのテストベット機であるのは確かな様であるが、何れにせよ、実戦投入が確認されていないことから、本機はパイロットの生還率向上のための実験機であったと思われる。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』において、「ニューヤーク市解放10周年記念展」にザクIIFS型と共に展示されている。

リトル・ドップ
07Wの胸部に収容されているドップ。オリジナルのドップをそのまま一回り小さくしたもので、機首を180度回転することで収納が可能となる。

初出はメカニックデザイン企画『MSV-R』。デザインは「ガンダムエース」誌上から一般公募され、大賞作である「ガルマ専用グフ」を大河原邦男がクリンアップしたものである。そのためカラーリングはガルマ専用機を思わせるものとなっている。


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[編集] 高機動型試作機

諸元
高機動型試作機
High Mobility Test Type
型式番号 YMS-08A
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
全高 17.7m
重量 55.7t
武装 ザクマシンガン
ヒートホーク
シールド

陸戦型ザクIIの後継機として開発された試作機。競合機であるYMS-07 グフが陸戦型MSとしての完成度を主眼に開発されたのとは対照的に、重力下での機動性を主眼に開発され、軽量化や動力系の強化を図っている。機動性はYMS-07を上回っていたが、推進系の欠陥が発覚し不採用となり開発計画はグフに統合された。

厳密に言えばグフのバリエーションではないが、開発データなどがグフに反映されているため、グフの原型機の1つと位置付けられている[21]

当初は製造元が設定されていなかったが、後にツィマッド社製と設定された。コンセプト的には「ヅダ」の陸戦バージョンというべきMSであり、不採用の経緯もヅダと同じ轍を踏んだ形となっている。しかしながら「高機動陸戦MS」というコンセプトは最終的に名機ドムに昇華されることになる。

生産数は5機といわれているが詳細は不明。後に改良された機体がゲリラ討伐戦に投入されたといわれている。MS-08TX イフリートがそれに相当するのではないかという説があるが、関連は不明。

初出は『講談社アニメグラフブックMOBILE SUIT GUNDAM』。後に『MSV』に取り入れられ公式化された。『機動戦士Ζガンダム』にも登場が予定されていたが見送られ、替わりにアクト・ザクが登場している。

なお、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズでは、宇宙適正の高いMSとして設定されている。


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[編集] RFグフ

諸元
RFグフ
RF GOUF
型式番号 OMS-07RF
所属 オールズモビル
生産形態 量産機
全高 18.7m
本体重量 26.3t
全備重量 65.2t
出力 2,750kw
推力 64,800kg
武装 5連装フィンガーバルカン
ヒートロッド
ビームライフル
ビームソード
ビームランチャー

オールズモビルが開発した、宇宙世紀0120年代の技術でリファインされたグフ。

原型機と異なり宇宙空間でも戦闘可能になっている。またヒートロッドの先端にビームを発生させる事も出来るとされている。小型機であるガンダムF90に比べると大型だった。

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。


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[編集] 脚注

  1. ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第2話に登場した特殊部隊「セモベンテ隊」は、鹵獲した陸戦型ザクIIを装備してジオン軍を悩ませ、5月8日にはザク同士の戦闘も発生した。
  2. ^ TV版第16話および『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
  3. ^ TV版第22話。ガンキャノンを援護するためにガンダムがバルカン砲でグフを攻撃した。
  4. ^ TV版第17話冒頭、アムロは鹵獲したコズン・グラハムのザクIIを元に、20%性能増しでグフのシミュレーションデータを作った。しかし実際のグフの機動力はアムロの想定を上回っていた。
  5. ^ 機動戦士ガンダム公式Web「メカ-ジオン軍-グフ」
  6. ^ 機動戦士ガンダム第08MS小隊WEB、「MS-ジオン軍編-グフカスタム」
  7. ^ 劇中の設定であり、実際には例えば車や航空機に落雷してもこのようなことは起こりえない。
  8. ^ TV版第19話では、ガンキャノンにまきついていたヒートロッドを、ガンダムがビーム・ライフルで切断した。その後もグフはヒートロッドでガンダムを感電させている。
  9. ^ 例えば日本サンライズ『機動戦士ガンダム記録全集』第4巻196Pの写真説明など。
  10. ^ それでも、一時期は「剣のような形状を成す熱を放射する」などと解説された(アニメック誌)。
  11. ^機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』においては「ヒート剣」と記載されている。
  12. ^ プラモデル・MG(マスターグレード)グフの解説書による。
  13. ^ 後にランバ・ラルの乗った機体は「YMS-07B 先行量産型グフ」と設定されている。
  14. ^ 『機動戦士ガンダムの常識 一年戦争編』44-45項(双葉社 ISBN 978-4-575-30034-5 2008年5月30日 第1刷発行)
  15. ^ 大河原邦男による『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』ポスターなどでは、該当部分が発光しているように描写されている。これを受けてか、「マスターグレード グフ」以降のプラモデルでは、クリアオレンジの部品による窓部分の再現が為されているものがある。
  16. ^ OVA『MS IGLOO2 重力戦線』第3話
  17. ^ これはランバ・ラル機が装備した刀身が伸びるタイプではなく、最初から剣の形を成しているタイプ。
  18. ^ 陸戦強襲ガンタンクの砲撃をシールドでガードする中、左から陸戦型ジム小隊に撃たれた。
  19. ^ 月刊ニュータイプ掲載「第08MS小隊設定資料集 スペシャルコメント付き!」参照。
  20. ^ 角川書店刊『カトキハジメ デザインズ&プロダクツ アプルーブドガンダム』77頁より。
  21. ^ なお、本来のデザイン意図はザクII→グフの中間試作型である。

[編集] 関連項目

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