機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物

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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 > 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物(きどうせんしガンダム ダブルオーエイティ ポケットのなかのせんそうのとうじょうじんぶつ)は、オリジナルビデオアニメーション(OVA)『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する架空の人物を解説する。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 民間人

[編集] アルフレッド・イズルハ

アルフレッド・イズルハ (Alfred Izuruha) (声:浪川大輔PS2ゲーム『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では比嘉久美子が担当) 全話に登場

本作の主人公で、愛称はアル (Al) 。

一年戦争末期、中立コロニー群サイド6のコロニー「リボー」に生まれ育ったアルは、両親が別居しているため、父と離れ躾に厳しい母親と二人暮らしをしているという複雑な家庭環境で暮らしていた。戦争を実感として捉えることができない状況下にいるためにジオン軍のモビルスーツや勇壮な闘いに対して幼い憧れを抱いているミリタリーおたく気味の子供であった。ある日、アルはリボーコロニーへ侵入したザク改が被弾してコロニー内の森へ墜落したのを目撃、森の中でジオン兵のバーナード・ワイズマンと出会う。その後、偶然バーニィを見かけて追いかけたことからジオンの潜入工作部隊「サイクロプス隊」と出会い、ジオンへの憧れを利用される形で彼らの活動に参画することになる。工作活動に随伴する中、アルは彼のお守り役にされたバーニィと親交を深め、兄弟のような間柄になっていく。しかし、サイクロプス隊のNT1テスト基地への潜入作戦は失敗、バーニィ一人を残し隊は壊滅してしまう。バーニィは、密かに心を寄せるクリスがガンダムNT-1の搭乗員と知らぬまま、隊の生き残りとして果敢だが無謀な闘いを挑み、悲劇的最期を遂げる。その経緯を全て見たアルは、戦争の残酷さを身を以て知り、一人の人間として大きく成長することとなるのだった。

物語は、終戦を告げる校長の訓辞を聴きながら涙を流すアルに友人達が「いずれまた大きな戦争が起きるから」と「慰め」の言葉をかけるシーンで終わる。一連の会話はアルの成長を印象づけると共に、一年戦争以後の大規模な戦火を予感させるものであり、終戦がつかの間の平和であることを暗示している。

年齢は11歳で、ガンダムシリーズの主人公としては最年少[1]であり、ザク改のコクピットに入り込みはしたが作中一度もモビルスーツを操縦することがない点でも異色である。また、ジオン贔屓であり、ガンダムを単なる攻撃対象としてひたすら敵視する辺りも他に類を見ない。

ゲーム作品では戦闘要員でないためか、主人公であるにも関わらず登場しない場合が多い。『スーパーロボット大戦シリーズ』では『第3次スーパーロボット大戦』のゲームオーバーシーン(登場人物の中からランダムで一人が現れ一言喋る)での登場に過ぎなかったが、『スーパーロボット大戦GC』でようやく本編に初登場した。『SDガンダム GGENERATION』シリーズでも、これまで存在すら無くプロフィールモードでも「現地の少年」としか言及されていなかったが、『GGENERATION SPIRITS』で登場を果たし、パイロットとしても使用が可能となった。
1999年に本作がDVDとして再発売された際のCMのナレーションは、「成長したアルが当時を振り返る」という設定で行われ、ナレーターもアルを演じた浪川大輔が担当した。また、『クライマックスU.C.』『GGENERATION SPIRITS』ではアルの声が比嘉久美子に変更されたものの、浪川が『機動戦士ガンダム0080』のエピソードでナレーションを再び担当しており、どちらとも多くのファンに感動を与えた。

en:Alfred Izuruha

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[編集] イームズ・イズルハ

イームズ・イズルハ (Ems Izuruha) (声:筈見純) 第1話・6話に登場

アルの父。なお、イームズ・イズルハという名は後付け設定で、OVA制作当時の名は単にアルの父である。別居状態だったが最終話で和解し、親子3人で暮らすようになった。リボーコロニーへ帰る途上で核武装のジオン艦隊が連邦軍に投降する光景を目撃していた。

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[編集] クリスの父

クリスの父 (声:村松康雄) 第3話に登場

アルの隣人マッケンジー家の家長。眼鏡をかけ恰幅のいい男性。彼自身は民間人ながら、適齢期の娘クリスチーナが連邦軍に入隊したため気にかけている。娘が泥棒と間違えてバットで殴り倒した若者バーニィをジオン軍特殊部隊の一員とも知らず気に入る。

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[編集] チェイ

チェイ (Chay) (声:丸尾知子) 全話に登場

アルのクラスメイトの一人。そばかす面でやせた方の男の子。兄が連邦軍のMSのパイロットであると友人達に語っている[2]。多分にミリタリーおたく気味であり、アルたちに軍の階級章[3]を見せびらかしていた。サイクロプス隊との接触ですっかりジオン贔屓となったアルをテルコットと共にからかい、アルを庇うドロシーに「お前らデキてたのか」と冷やかしたりもしていた。が、最終回では泣き止まぬアルを励ますつもりで「戦争はまたすぐ始まる[4]」と多少不謹慎な発言をしている。

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[編集] チャーリー

チャーリー (Chaelie) (声:稲葉実) 第4話・5話に登場

サイド6・リボーコロニーにて酒場「ピンクエレファント」を経営しているが、実はジオン公国軍のスパイである。シュタイナーとは古い付き合いらしい。ガルシアは「気の抜けたビール」を符牒にして情報入手を依頼していた。シュタイナーとコスチュームの受け渡しをした際に二人でジオンの敗北を鋭く予見していた。ルビコン作戦の失敗後、友軍によるサイド6への核攻撃が来るとバーニィに教え、すぐに脱出するよう促すが、自身は愛着のあるリボーコロニーと運命を共にする覚悟だった。

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[編集] テルコット

テルコット (Telcott) (声:鈴木健PS2ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では一龍斎貞友が担当) 全話に登場

アルのクラスメイトの一人。アルのミリタリーおたく仲間で太った方の男の子。マザコン気味の大食漢で「ママが言ってた」が口癖。サイクロプス隊との接触ですっかりジオン贔屓になっていたアルをチェイと一緒になってからかったりもしたが、最終回では泣き止まぬアルをなぐさめている。

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[編集] ドロレス・ヘイズ

ドロレス・ヘイズ (Dolores Haynes) (声:吉田古奈美(現:吉田小南美)) 第1話・2話・4話・6話に登場

アルのクラスメイトの一人。愛称はドロシー (Dorothy) 。なお、ドロレス・ヘイズという名は小説版による後付け設定である。

真面目な世話焼き委員長タイプの女の子。口が達者。戦争に憧れるアルたちを小馬鹿にし嫌われていたが、ジオン贔屓な発言でチェイやテルコットにからかわれ孤立していたアルをさり気なく庇ったり、ラストでは泣き止まぬアルを心配して先生を呼びに行くなど優しい一面も見せていた。

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[編集] ミチコ・イズルハ

ミチコ・イズルハ (Michiko Izuruha) (声:折笠愛) 第1話~3話・5話・6話に登場

アルの母。なお、OVAのクレジットでは単にアルの母である。夫と別居しており、アルと二人暮らししていたため、躾に厳しい。最終話で夫と和解し親子三人で暮らすようになる。

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[編集] 地球連邦軍

[編集] クリスチーナ・マッケンジー

クリスチーナ・マッケンジー (Christina Mackenzie) (林原めぐみ) 全話に登場

地球連邦宇宙軍中尉。ニュータイプMSの開発を行っているG-4部隊のテストパイロット。愛称はクリス (Chris) 。年齢は21歳。

高校卒業後の宇宙世紀0076年9月連邦宇宙軍士官学校入学。0078年に首席卒業。
在学中から戦闘機のパイロットを目指し、配属先にはエリート部隊である戦技研究団を希望、配属とほぼ同時に1年戦争勃発。新米らしからぬ操縦技術を買われて宇宙軍統合技術研究本部麾下の試験部隊に入る。その後試験部隊は再編成されG-4部隊となりアレックスの先任パイロットに抜擢された。(フィルムコミックから引用)

機体の調整を担当する「シューフィッター(個々人の足に合わせた靴を作る製靴職人の意味から)」として、ガンダムNT-1の調整を受け持つ。主人公アルフレッド・イズルハの幼馴染でもあり、お互い隣の家に住んでいた。容貌・性格とも正に「隣のお姉さん」と言うイメージ[5]通りの温和な美人。軍務でサイド6リボーコロニーを離れていたが、新たな軍務でガンダムNT-1と共にリボーコロニーに里帰りすることになり、アルと再会する。また、アルの家を監視に来ていたバーニィを泥棒と間違えてバットで殴り[6]昏倒させてしまった縁で知り合いになり、互いに仄かな好意を抱くようになる。

リボーコロニー内にてケンプファーによる連邦軍秘密工場襲撃時に、ガンダムNT-1を起動させ、チョバムアーマー装甲を破壊されるがそれによって使用できるようになったガトリングガンによって辛くも撃破。その後機体の補給もままならない状況でザク改の出現に際しても出動。ブービートラップとヒートホークのダメージで機体は中破するものの、こちらもビームサーベルにより撃破している(ただし、ザク改のパイロットがバーニィであったことやアルがサイクロプス隊に関わっていたことなどは最後まで何も知らないままであった)。ニュータイプ専用機として設計されたNT-1は反応が敏感過ぎるため、フルパワーの数分の一の出力でしか運用できなかった。しかし、このリボーコロニー内での一連の戦闘によってNT-1の機体は激しく損傷、間もなく終戦を迎えたこともありホワイトベースのアムロ・レイの元へと届けられることはなかった。もし当時の最新鋭機であるNT-1が無事アムロの元に届けられたとしたなら、地球連邦軍の戦況は少なからず良化したものと思われる。

一年戦争が終戦を迎えた後、軍務のためサイド6を離れ、地球へ赴任する。その際、彼女は未だその戦死を知らないため、バーニィに対してもよろしく伝えるようにアルに頼んだ。

その後の彼女の足取りは不明であるが、以下の未確認情報がある。

  • CD『機動戦士ガンダム・オデッセイ』では、後日談的なクリスのモノローグ(アル宛ての手紙という形式)の中で「自分は軍を辞めるかもしれない」と語っていた。
  • OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、第7話の中盤(AE本社の森林浴施設を写したカット)ごろ、アナハイムの制服を着た姿でゲスト出演している。ただし、これは製作スタッフによるファンサービスであり、同一人物であるという確証はない。故に単なる「そっくりさん」とする見方もある。

アナザーストーリーにあたるゲームブック『消えたガンダムNT』では、主人公としてOVA本編以上にMSパイロットらしい大活躍をみせる。サイド6に漂着した記憶喪失のスレッガー・ロウテム・レイらと出会い、展開次第ではシャア・アズナブルジョニー・ライデンらとも対面する。

en:Christina Mackenzie

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[編集] スチュアート

スチュアート (Stuart) (声:後藤健) 第4話・6話に登場

地球連邦軍G-4部隊指揮官、階級は少佐。ベレー帽を被っている。なお、「スチュアート」という名は後で付けられた設定で、OVA制作当時の名は単に連邦軍司令である。

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[編集] ディック・ルムンバ

ディック・ルムンバ (Dick Lumnba) (声:増岡弘) 第4話~6話に登場

地球連邦軍G-4部隊に所属する初老の黒人男性。ガンダムNT-1の開発責任者である。足が不自由なため車椅子を使用している。本来の研究対象はメカニカルアームの平和利用。取材に来たマスコミを煙に巻く一方、訪れたアルに対してモビルスーツは必要悪とも言うべきものであり、所詮は人を幸せにすることなど出来ないと言い切った。それだけに、内心ではNT-1の開発に携わっていることへのジレンマを抱える。モーガン・フリーマンがモデル[7]

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[編集] ジオン公国軍

[編集] キリング

キリング (Killing) (声:戸谷公次PS2ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では山崎たくみが担当) 第2話・5話に登場

サイクロプス隊直属の上官で階級は中佐。ルビコン計画の指揮官である。

サイクロプス隊をガンダムNT-1の存在を確認するためだけの捨て駒として扱い、ルビコン作戦の失敗後にはリボーコロニーごと核攻撃で新型ガンダムを破壊しようと画策した。そのために邪魔なグラナダ司令のルーゲンスを射殺し、核弾頭を奪取するなど、思想・人格面にかなり問題のある人物である。

ジオン軍ではグラナダ司令のキシリア・ザビの配属下にあったが、総帥のギレン・ザビを強烈に崇拝していた。敗戦時に総帥ギレン・ザビ戦死の報告を聞いた彼はピストルで自決したと言われている。しかし、その死は何者かによる殺害とも言われており、真相は闇に葬られている。

en:Colonel Killing

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[編集] フォン・ヘルシング

フォン・ヘルシング (Von Helsing) (声:平野正人) 第5話に登場

ジオン公国軍チベ級ティベ型重巡洋艦グラーフ・ツェッペリンの艦長。階級は大佐。

キリングの「ガンダムNT-1を核兵器でサイド6もろとも破壊せよ」という命令を不服とするも(キリングが南極条約を無視する態度をとったのに対し、ヘルシングは条約を頑なに遵守するという態度を取ったため)、やむなく従う。サイド6攻撃に向かう途中、偶然にも連邦軍に発見されるが、これを命令無視できるチャンスと睨んだヘルシングは、交戦後まもなく連邦軍に降伏する。これによりサイド6への核攻撃は回避された。

en:Von Helsing

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[編集] ルーゲンス

ルーゲンス (Lugenth) (声:古田信幸) 第5話に登場

ジオン公国軍月面グラナダ基地司令、階級は不明。許可無く核弾頭を持ち出そうとするキリングを制止しようとしてキリングから射殺されてしまう。なお、「ルーゲンス」という名は後で付けられた設定で、OVA制作当時の名は単に司令官である。

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[編集] ジオン公国軍(サイクロプス隊)

ジオン公国軍突撃機動軍に所属する特殊部隊であり、隊長はシュタイナー・ハーディ大尉。作中では一年戦争末期に開発された地球連邦軍の新型モビルスーツガンダムNT-1の強奪作戦に従事した。隊長のシュタイナーは作戦において、脱出経路を自分たちで確保しなければならないことや、特殊部隊なのに新兵が補充されたことなどから、この作戦が囮ではないかと予想していた。他の隊員たちも薄々は感じていた模様だが、作戦を実行して隊は壊滅した。このことに気がついていなかったのは新兵のバーナードだけだった。

本項では、サイクロプス隊に所属した人物を挙げる。

[編集] アンディ・ストロース

アンディ・ストロース (Andy Strauss) (声:星野充昭) 第1話に登場

階級は少尉。愛称はアンディ

出撃前にはオリジナルのテーマ曲を鼻唄で口ずさむ癖がある。北極の連邦軍基地を襲撃した際、ガンダムNT-1を搭載したシャトルを発見。シュタイナー隊長の援護を待っては取り逃がすと判断しハイゴッグで突撃するが、ジム寒冷地仕様のマシンガンを受け戦死する。彼の後釜として新兵のバーニィが補充されてくることになる。

俳優のアンディ・ロビンソンがモデル[7]

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[編集] ガブリエル・ラミレス・ガルシア

ガブリエル・ラミレス・ガルシア (Gabriel Lamilace Garcia) (声:島田敏) 第1話~4話に登場

階級は軍曹。愛称はガルシア

バンダナを愛用しており、コックピットにヌードグラビアを貼り付ける趣味がある。銃器やナイフ、爆弾の扱いにも長けており、工作活動向きの人物と思われる。言葉遣いは荒く、顔を知られたアルの殺害を主張したり、スタンドプレーに走った新兵のバーニィを容赦なく殴るなど粗暴ではあるものの、最後のミッション直前にはバーニィへ「死ぬんじゃねえぞ」と声をかける仲間思いな一面も見せる[8]。 シュタイナー、バーニィと共に変装して連邦基地に潜入するも、バーニィの何気ない一言から素性が露見。激しい銃撃戦を繰り広げながら所持していた爆弾で標的のガンダムNT-1アレックスを道連れに自爆したが、火力不足で破壊は失敗に終わる。

俳優のウィレム・デフォーがモデル[7]

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[編集] ハーディ・シュタイナー

ハーディ・シュタイナー (Hardie Steiner) (声:秋元羊介) 第1話~5話に登場

サイクロプス隊隊長、階級は大尉。年齢は44歳。

どっしりとした落ち着いた性格で、大物感すら漂わせる。隊長だけあって隊の中では一番大人である。任務の為に無害な一般人を装うなど、話術にも長けていてジオン国民というプライドよりも任務を優先出来るプロフェッショナルぶりが光る。煙草を嗜んでおりいささかチェーンスモーカー気味だったが、ゲン担ぎからか作戦中はくわえるだけで火をつけていない。次々と困難な任務を課せられる中で、ルビコン作戦自体が囮であることにも気付いており、ジオンの敗戦をも鋭く予見していた。

少年アルに正体を知られた際にガルシアは即座に殺害を主張したが、そこから足がつくのを嫌った彼はむしろ民間人のアルを上手く利用すべく盗聴器を仕込んだ階級章を贈り、バーニィに監視を命じた。無益な殺生は好まないが、任務遂行のためには子供ですら利用する冷徹さも持ち合わせている。

情報収集の結果、遂に新型ガンダムの所在が明らかになり、バーニィ、ガルシアと共に変装して連邦基地に潜入するが、些細なことから呆気なく素性がばれてしまう。やむなく応戦するため銃をバーニィへ渡すところを撃たれ瀕死の重傷を負う。ガルシアが自爆して引き付ける間にバーニィに運ばれて何とか基地を脱出したが、間もなく息を引き取る。

俳優のスペンサー・トレイシーがモデル[7]

[編集] 名前について

OVAではシュタイナーとクレジットされていたが、製作中に出渕裕によってハーディ・シュタイナー (Hardie Steiner) [9]と名付けられた。しかし、公式設定では姓と名が逆の「シュタイナー・ハーディ」とされてしまい、ドイツ系の名前としては不自然になっていた。最近では「ハーディ・シュタイナー」と設定が改められている。

なお、山口宏著の書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』ではクルト・シュタイナー (Curt Steiner) [10]と名付けられており、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』(セガサターン版)でもこちらの名で登場している。そのため、彼の本名はハーディ・クルト・シュタイナーあるいはクルト・ハーディ・シュタイナーなのではないかとする説や、「クルト・シュタイナー」は彼の偽名なのではないかとする説がある。 en:Steiner Hardie

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[編集] バーナード・ワイズマン

バーナード・ワイズマン (Bernard Wiseman) (声:辻谷耕史[11]) 全話に登場(1話はビジュアルのみ)。

ジオン公国軍突撃機動軍伍長、特殊部隊サイクロプス隊の隊員。愛称はバーニィ。年齢は19歳。

出身はサイド3。9月の高校卒業とともに召集令状によって徴兵された。入営したバーニィは資質を認められ、MSパイロットの養成を行う航空学校のモビルスーツ科に航空学生として入学。切迫する戦時下のため養成期間はひどく短く、訓練部隊での錬成を終えた彼はグラナダ基地を拠点とする突撃機動軍第七師団隷下のMS部隊に配属される(フィルムコミックより)。

初戦でサイド6リボーコロニーに潜入したが、彼の搭乗するモビルスーツMS-06FZ ザク改は被弾しコロニー内の森林公園内へ墜落してしまう。この時にザクを追いかけてきた現地の小学生アルと知り合い、彼のカメラに収められていた映像ディスクと自分のジオン階級章を交換することで偶然得た情報から、ニュータイプ専用の新型ガンダムであるガンダムNT-1がサイド6に搬入された事実がジオン軍上層部の知るところとなる。

その後、ガンダムNT-1奪取の任務(ルビコン計画)を帯びたサイクロプス隊に、戦死したアンディの補充要員として編入され、隊長のシュタイナー以下、ミーシャガルシアらと共に作戦に従事する。彼に与えられた任務は情報収集とは言いながら、その実は隊にまとわりつく少年アルの監視(お守り)であった。彼が未熟な新兵とも知らずパイロットへの憧れに目を輝かせるアルに対し、つい見栄を張って「あと1機でエース」と嘘を吐いてしまう[12]。その後、アルの自宅付近で監視任務に就いていた際に隣人の女性クリスに泥棒と間違えられバットで殴り倒されるが、それをきっかけに彼女とも知り合いになり、互いに好意を抱くようになる。

アルと共に不審な民間の工場へ潜入捜査した結果、遂にガンダムNT-1の在処が発見される。サイクロプス隊は変装して基地に潜入し奪取(破壊)工作を行なうが、彼の不用意な一言から正体が露見し、隊は彼一人を残して全滅する。ルビコン作戦の失敗を知ったジオン軍上層部は、クリスマスにサイド6への核攻撃を企図する。チャーリーの勧告を聞き、自分一人でコロニーからの脱出を考える。アルは必死に引き止めるがバーニィの決意は固く、半ば喧嘩別れのようなかたちで港へと向かった。機の到着までバーで待っていたところ、電話で話す女性の話し声が耳に入る。会話から推測するに、女性は浮気をされた男と話しているらしく、バーニィは自分とアルの関係に重ねる。彼女の言った「嘘を押し通す根性もないくせに」という言葉に強く胸を打たれ、死んでいったサイクロプス隊の面々への思い、「このコロニーが好きだから」とリボーコロニーに残ることを決めたチャーリー、アルやクリスを守りたい想いが彼の心に湧き上がり、出航寸前で思いとどまる。「ガンダムと戦ってみたくなった」と話し、撃墜され放置されていた自分の機体(ザク改)をアルと協力し修理、友軍の核攻撃を中止させるため、タイムリミット内でのガンダムNT-1破壊に単身挑む決意をする。

結局、核攻撃を企図したジオン艦隊は途上で地球連邦軍に遭遇、交戦後に投降したため、サイド6への核攻撃は回避される。しかし彼はそれを知らないままガンダムNT-1をコロニー内の森に誘い出してゲリラ戦に持ち込み、破壊には成功できなかったが、ヒートホークでガンダムの頭部を切断して中破・戦闘不能に陥らせた。しかし、同時に自身はNT-1のビームサーベルで機関部を直撃される。「もう戦わなくてもいい」と駆け寄るアルの眼前でザク改は大爆発を起こし、彼は壮烈な戦死を遂げる。任務の目標であったガンダムNT-1を操縦していたパイロットは、実は互いに惹かれ合ったクリスだったのだが、この事実を彼は最後まで知らないままであった。

OVAでは戦死を遂げた彼だが、小説版ではアルの父親が新聞を見ながら「あのパイロットは奇跡的に一命を取り留めたようだよ」と語る場面がありバーニィ生存の可能性を匂わせる形で終了している[13]

[編集] 補足事項

2009年現在の設定では一年戦争時においてガンダムタイプのモビルスーツ(量産機である陸戦型ガンダムを除く)を、「量産型」モビルスーツで撃破または戦闘不能にさせた3番目[14]の、映像作品では唯一の人物である。

一応正規の養成がされた最後期のパイロットであったため特務隊の任務も最低限こなす事ができた。整備兵としての素質もあり、リボーコロニー内で小破稼動不能となったザク改を同コロニー内で破損・投棄されたジム・コマンド等から部品を調達し、完調状態に修復し自ら計画した作戦を決行した技量も彼が非凡な才能を発揮していたことが伺える[15]ゲリラ戦を仕掛け、ガンダムの行動を封じ込めた戦術も顕著とも言える。たとえ訓練を受けたとはいえ、実際の戦場(正確には敵地とさえいってもよい)において行動したことから、単なる新兵としてサイクロプス隊に配属されただけではない可能性もある。

学徒兵とされる場合もあるが、それはゲーム等での設定や、ゲルググ量産型のパイロットの多くが学徒兵であったとする設定との混合であり、実際は短期間ながらも正規の訓練を受け軍に入っている。

機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ』では、初めはエースがひしめくジオン軍では非常に頼りない能力値であるが、しかし連邦・ジオン両軍の中でもトップクラスの成長値を持っており、エースとしての素質を秘めているという設定になっている。

SDガンダム GGENERATION ギャザービートシリーズ』では、必ずと言っていいほどクリスに説得される、もしくはクリスに助けられてクリスと共に連邦軍に味方するというストーリーになっている。

スーパーロボット大戦シリーズ』では無類のザクマニアとして知られるが、OVAにおける本来の彼は単にザクしか搭乗できる機体が無かっただけであり、むしろザクをさほど好んでいないようでもある。にもかかわらず、ゲーム内であまりにもザクマニアとして強調し過ぎた[16]ため、バーニィの性格を誤解してしまったプレイヤーも多い。その反省か、近年の作品ではザク好きという設定はほとんど登場していない。そもそも、ザクマニアである事を強調したのは実は『スーパーロボット大戦F』『F完結編』くらいで、それ以前の作品ではザクに愛着がある程度[17]であったりする。それだけこの作品の印象が強かったとも言える。なお、『第4次スーパーロボット大戦』ではエピローグでクリスと結婚、私立探偵になったとされている。

en:Bernard Wiseman

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[編集] ミハイル・カミンスキー

ミハイル・カミンスキー (Mikhail Kaminesky) (声:島香裕) 第1話~4話に登場

階級は中尉のベテランパイロット。愛称はミーシャ (Misha) 。

毛糸の帽子をかぶった巨漢のいかついロシア系白人(英語版ではロシア訛りの英語が聞ける)。無類の酒好きで、モビルスーツのコクピットにもスキットル(ヒップフラスコ)を持ち込んでいた。

連邦軍北極基地襲撃の際にはハイゴッグを操縦し、基地防衛隊のジム寒冷地仕様を多数撃破している。その後ルビコン計画のため部隊と共にサイド6リボーコロニーへ潜入。他のメンバーと共にケンプファーを組み上げる。出撃前夜にシュタイナーへ「滅びゆくものの為に」と含みのある言葉をかけて乾杯している。

コロニー内の連邦軍秘密工場襲撃の際には、ケンプファーのパイロットとして陽動を担当。他のメンバーが工場に潜入しガンダムNT-1を強奪するために行動する中、グレイファントムから発進したスカーレット隊のモビルスーツを全滅させ、駐留軍のプチモビルスーツ等を多数撃破しながら工場へ向かう。予定ではガンダムNT-1を抱えてコロニーを脱出するはずだったが、ガルシアの自爆後にクリスが乗り込み不完全ながら起動したガンダムNT-1と交戦。「戦い方を教えてやる」と手近に隠してあったチェーンマインで攻撃し爆破したかに見えたが、それは外装のチョバムアーマーを剥離させたに過ぎなかった。慌ててビームサーベルで切りかかろうとするところへ、逆に至近距離からのガトリングガンを浴びてコクピットもろとも機体を蜂の巣にされてしまい戦死する。

俳優のアーネスト・ボーグナインがモデル[7]

en:Mikhail Kaminsky

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[編集] 脚注

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  1. ^ 最年少主人公としては『機動戦士Vガンダム』のウッソ・エヴィンの13歳がそれに次ぐ。因みにウッソはモビルスーツパイロットである。
  2. ^ 真偽は定かでないらしい。『OVAフィルムコミック機動戦士ガンダム0080・ポケットの中の戦争1』(旭屋出版)p.11
  3. ^ 実はおもちゃ屋で買ったもの。DVD1巻付属ブックレットより
  4. ^ ただ、宇宙世紀0083年のデラーズ紛争機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)や宇宙世紀0087~88年のグリプス戦役機動戦士Ζガンダム)の勃発により結果的に当たっているというのは何とも皮肉である。
  5. ^ キャラクターデザインに際し、担当した美樹本晴彦は当時の浅野温子今井美樹をイメージして設計した事を当時のアニメ誌等で明らかにしている。
  6. ^ バーニィをバットで殴り倒したシーンから左利きと思われる。
  7. ^ a b c d e 石井誠・市ヶ谷ハジメ・岡島正晃 『MOBILE SUIT GUNDAM 80/83/08』 太田出版、2003年、40頁
  8. ^ 照れ隠しからか、直前に「俺より格下がいなくなるから」といかにも蛇足のような理由付けをしている。また、Gジェネレーションシリーズでは、死亡時にバーニィに「逃げるんだ」と呼びかけている。
  9. ^ 第5話ではチャーリーが「ハーディーが…シュタイナーが死んだか…」と口にしていた。
  10. ^ そもそも、このキャラクターの元ネタは、ジャック・ヒギンズ著の小説『鷲は舞い降りた』の主人公であるドイツ軍特殊部隊隊長「クルト・シュタイナー」と思われる。
  11. ^ EDクレジットでは辻谷耕二と誤記されている。
  12. ^ アルに仕掛けた盗聴器によってこの嘘はサイクロプス隊全員の知るところとなり、帰還後盛大にからかわれることとなる。
  13. ^ この事は『SDガンダム GGENERATION ギャザービート』などのゲーム作品に反映されている。また、『スーパーロボット大戦シリーズ』の一部作で彼が特殊技能「強運」や精神コマンド「幸運」を所有している。
  14. ^ それ以前では、ゲラート・シュマイザー少佐率いる「闇夜のフェンリル隊」がガンダム6号機マドロックを2度に渡って撃破している(PS2ソフト『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』。
  15. ^ ただし、この事実については統合整備計画の影響が強いとする意見もある。
  16. ^ 声付きで「ザクの何が悪いんだよ!!」と言う・宇宙空間でシャア専用ザクを勘で拾ってくる・事あるごとにザクの事を話に出す、などがある。
  17. ^EX』では「ザクは趣味で良い機体があればそっちに乗る」と発言している。