ガンダム[ケストレル]

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ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 > エゥーゴの機動兵器 > ガンダム[ケストレル]

ガンダム[ケストレル] (GUNDAM KESTREL) は、雑誌企画『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場する架空の兵器

オークランド研究所が開発した強化人間ガンダムタイプモビルスーツ (MS)。作中で反地球連邦組織「エゥーゴ」によって鹵獲され、その所属機として運用される。(型式番号:MSW-004

本項では本機の装備バリエーション、改修前のガンダム[グリンブルスティ]も記載する。

概要[編集]

作品後半のストーリーである「宇宙編」より、主人公ヴァン・アシリアイノの搭乗機として登場する。メカニックデザインは間垣リョウタが担当し、幕張メッセで開催されたキャラクター・ホビーイベント「キャラホビ2011 C3×HOBBY」にてデザイン画が初公開された[1]。作中のMSの多くが『機動戦士Ζガンダム』などに登場するMSをベースとしたバリエーション機であるなかで、ベースデザインを持たない初のオリジナル機体である。

機体解説[編集]

ティターンズ所属の女性強化兵士ロスヴァイセの専用機として、オークランド研究所が設計・開発した機体(この時の開発コードは「グリンブルスティ」)。しかし、宇宙での機動試験中に輸送船ごとエゥーゴに鹵獲(実態はオークランド研内の親エゥーゴ派による譲渡)され[2]アナハイム・エレクトロニクス社管理のラビアンローズ級自走ドック艦「ロサ・ギガンティア」にて稼動試験が行なわれた。

胴体と両脚で計3基のジェネレーターを備え、これと直結されたスラスターの大推力(その内バックパックに備えられた物はアルビオンにも採用されていたレーザーロケットを内蔵式にした物)によって、非変形機ながら圧倒的な機動性と運動性を得ている。また、準サイコミュに相当する感応波コントロール装置「シャーマン・フレーム」が取り付けられており、サンプリングしたパイロットの脳波を機体動作に反映させる事が可能。胸部にはモノアイ型カメラがあり、実はこれがメインカメラである。頭部にあるのはダミーまたはサブカメラで、破壊されても戦闘への影響は小さかった。

本来は強化人間用の機体であるため、その苛烈な機動Gは一般パイロットの耐G能力を軽く超えていた。試験では3人のテストパイロットが交代で搭乗するが、誰一人として乗りこなせる者がおらず、「欠陥機」「自殺装置」などと低評価を下される。その後、4人目のパイロットで先天的に高い耐G能力を持つヴァン・アシリアイノの操縦によって、ようやく本来の性能を発揮する。なお、2人目のパイロットが起こした事故によって頭部や肩・膝などが損傷したため、これらの部分はワグテイルの外装を参考に鹵獲時と形状の異なる新規部品で修理され(オークランド研開発機であることを隠すための偽装のため[3])、機体色も同様にワグテイルを参考に白と青を基調としたものに塗り替えられている。

グリプス戦役期の機体としては珍しくコア・ブロック・システムを採用しており、パイロットおよび戦闘データを内包するメインコンピューターの生還率が高められている。コア・ファイターは機首を含む胴体と左右エンジンブロックが分かれた三胴体構造で、機体との合体時には機首とエンジンブロックが90度の角度で折れ曲がり、機首が背中に挿入・接続され、エンジンブロックはバックパックとなり、メインスラスターとして使用される。従来のコア・ブロック採用機と異なり、機体は上下半身(AパーツとBパーツ)に分離しないのが特徴である。 また、コア・ファイターはケストレル(チョウゲンボウ)のペットネームにあわせてコア・スクァード(雛鳥)と呼ばれている。

武装[編集]

武装は頭部バルカン砲2門と、ビーム・ライフル、専用シールドである「ビーム・マドゥ」、バックパック(コア・ファイター)に2基装備されたビーム・サーベル

ビーム・ライフルは専用の長銃身・高出力型が採用され、一般的なMS用携行火器の範疇を超えた破壊力を有する。腰の左右には、予備のエネルギーパックが最大4基装着される。

専用シールド「ビーム・マドゥ」は機体の前腕部分を覆うほどの大きさしかないが、表面に可動式のビーム・サーベルが3基内蔵されており、3基のジェネレーターによってサーベルは3基同時に展開が可能で、敵のサーベルを受け止めたり、前方に伸ばすことで攻撃にも使用できる。

更に本機には、肩部、肘、膝にビーム・ユニットが搭載されており、強力なビーム・ブレイドを展開する事が可能。肩部のものは簡易的なビームガンとしても機能する。また、これらのユニットは追加装備へのエネルギー供給用プラットフォームとしての役割も兼ねており、ビーム・マドゥやメガ・ビーム・ランチャーなどはそこへ接続して使用する。

バリエーション[編集]

マニューバー・エクステリア[編集]

ラクシャサとの戦闘でレーザーロケットユニットが損傷したため、落ちた機動性を補う目的として、肩部にレーザー発振機とビーム砲兼ビーム・ブレイドを備えたブレイク・バインダーを4基を装着させる事で損傷前の機動性を維持させた状態。また、バックパックには通常の熱核ロケットエンジンを装備しているが、これはマニューバー・エクステリアに必須の装備という訳ではない。また、ブレイク・バインダーはジオングのように有線式サイコミュとなっており、オールレンジ攻撃が可能である。

ブレイク・バインダーを装備した事で機体の機動力は保たれ、バインダーのAMBAC効果によって運動性も向上しているが、末端重量が増した為、戦闘機動時の安定性は低下してしまっている。

アーマー・エクステリア[編集]

グラナダで開発された増加装甲を追加武装を装備した状態。

アーマー・エクステリアは機動力が高すぎて扱えないのであれば、装備を重くして扱い易くすれば良いという発想の下に開発された装備であり、装備する事で機動力が低下する(それでも一般的なモビルスーツのそれと比べれば十分高い機動力を発揮する)反面、操作性が向上する。また、増加装甲部分には耐ビームコーティングが施されているが一度被弾した部分のコーティングは使用不可となる欠点がある。

また、冷却装置やプロペラントタンクも増設されており、機体の行動半径および稼動時間の延長にも貢献している。

フルアーマーケストレル[編集]

アーマー・エクステリアとマニューバー・エクステリアの両方を装備した最終決戦仕様。グリプスII攻防戦後、ティターンズ・テルアビブ分艦隊による地球主要都市への核攻撃を阻止するべく、戦力不足を補う為に投入された。

アーマー・エクステリアを装備した事で低下した機動力を補うべく、ブレイク・バインダーがそのまま装備されているが、それでも推進力が足りないと判断された為バックパックは熱核ロケットエンジンからレーザーロケットユニットへ戻されている。

また、右腕にはメガ・ビーム・ランチャーを装備し、バックパックにはリニアガンが搭載されている。また、全身に小型から中型のミサイルを搭載している。

ガンダム[グリンブルスティ][編集]

オークランド研究所が開発した強化人間用MSで、ケストレルの前身となる機体。型式番号はORX-008[4]

1号機と2号機が存在し、1号機はロサ・ギガンティアでのテスト飛行中の事故をきっかけにケストレルへと改修されたが、2号機はグラナダで新型機開発のテストベッドとして運用され、その結果アーマー・エクステリアなどの装備が開発された。第一次ネオジオン抗争後、テストベッドとしての役目を終えるとサラミス改級デルフォイに配備され、ヨーン・ユルヤナがパイロットを勤めた。

ケストレルとは頭部や、一部外装のデザインが異なる。背部にはウイングバインダーが装備されているが、これは機動力が過剰すぎるという理由でケストレルでは外されている。また、ケストレルのコア・ファイターが雛鳥を意味する「コア・スクァード」をペットネームとしていた事に倣い、グリンブルスティのそれも子豚を意味する「コア・ピグレット」と命名されている。ただしコア部分に関してはカラーリング以外で両機に性能的・外見的な違いは無い。

本機は「ガンダム」ではなかったのだが、1号機(ケストレル)がガンダムタイプに改修されたことを知るクルーからは既にガンダムと呼ばれていた。頭部のV字アンテナもガンダムタイプのものに似ており、パイロットとなったヨーンもこれをガンダムと呼んでいる。

出典[編集]

  1. ^ 電撃ホビーマガジン2011年11月号』第13巻第16号、アスキー・メディアワークス2011年11月、 雑誌 16465-11、EAN/JAN 4910164651115-00838。
  2. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼』1巻104頁より。
  3. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼』1巻106頁より。
  4. ^ 型式番号は『刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』で初公開。

関連項目[編集]