ギラ・ドーガ
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この記事では、劇場用アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、及び小説『機動戦士ガンダムUC』などに登場する。ネオ・ジオン軍の汎用量産型モビルスーツであるギラ・ドーガと、そのバリエーション機について記述する。
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[編集] ギラ・ドーガ
| ギラ・ドーガ Geara Doga |
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|---|---|
| 形式番号 | AMS-119 |
| 所属 | ネオ・ジオン軍 |
| 開発 | アクシズ(原型機設計) |
| 製造 | アナハイム・エレクトロニクス社 グラナダ工場 |
| 全高 | 20.0m |
| 全備重量 | 50.8t |
| 出力 | 2,160kW |
| 推力 | 54,000kg |
| センサー 有効半径 |
16,400m |
| 装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
| 武装 | ビームマシンガン(グレネードランチャー) シールド(シュツルム・ファウスト×4) ビームソードアックス |
ザクIIの基本設計をベースに、マラサイのムーバブルフレーム構造を取り入れ開発された機体。グリプス戦役時代の機体より基本性能は格段に上だが、同時代の連邦軍主力機ジェガンと比較しても際だった差異は見られない。その分、拡張性の高い堅実な設計で量産性に優れ、稼働率の高さや使い勝手の良さ等からパイロットやメカニックからの信頼も厚い。旧公国軍のMS-06系の様に、ネオ・ジオンの象徴的なMSとなった。機体製造は旧ジオン軍に縁の深いアナハイム・エレクトロニクス社の月面グラナダ工場が請け負った。
旧公国軍のMS同様、指揮官機には頭部にブレードアンテナが設置される他、専用のビーム・ライフルが装備されている。一般指揮官機の機体色は緑だが、レズン・シュナイダー専用機が濃紺色に塗装されていたところを見る限り、こちらも旧公国軍の伝統を踏襲して、一部のエースパイロットは専用のカラーリングを施していた様である。ヤクト・ドーガは、この機体の基本フレームを使用し、開発がなされている。
武装はビームライフル(一般機はビームマシンガン)、シュツルム・ファウスト、シールド等標準的な装備を使用しているが、中でも「ビームソードアックス」は1つでサーベル・斧・ピックを使い分ける事が可能で、白兵戦の幅が広がるのみならず、使い方次第では溶接作業に用いる事も可能である。また、シールドにはシュツルム・ファウストとグレネードランチャーを裏面にマウントする事が可能だが、シュツルム・ファウストの射界を確保する為マウント基部より上が外側に倒れる様になっている。
前述の通り劇中では、指揮官機と一般機の形状的な違いはブレードアンテナの有無で表現されていたが、通信機能・アビオニクス強化型の箱形モジュールを頭部に追加・改修した指揮官機モデル“ボックス・ヘッド”という設定が存在する。他にも長距離砲「ランケ・ブルーノ砲」を搭載した重武装仕様等、兵装違いのバリエーションも複数存在。ちなみに改良機であるAMS-119S「ギラ・ドーガ改」の頭部デザインはボックス・ヘッドのデザインと酷似しており、そのまま使用している可能性がある。
全体的にザクIII後期型に通じるデザインである。
初期設定ではMS-19(MS-16とも)という純粋な旧ジオン式の型式番号が与えられており、『逆襲のシャア』公開前の一部の月刊アニメ誌にはその名で掲載されている。
[編集] 劇中での活躍
映画ではネオ・ジオンの主力MSとして活躍する。小隊長のレズン・シュナイダーは強化人間に対して軽蔑にも近いライバル意識を燃やしており、部隊の先頭に立ってロンド・ベル隊の旗艦「ラー・カイラム」に対し肉薄攻撃を仕掛けるが、チェーン・アギによる対空銃座からの攻撃により撃墜され死亡する。また、アクシズの降下を阻止する場面では、連邦軍が自分たちを敵機と認識しているはずなのに素通りしてアクシズを押し返そうと殺到する姿を見て、自らも武器を投げ捨てて連邦軍のジェガン、ジムIIIらとともにアクシズを押し返そうと尽力する姿も描かれている。
シャアの反乱から3年後を描いた『機動戦士ガンダムUC』では、戦力に困窮するネオ・ジオン残党軍「袖付き」にて後継機のギラ・ズールと共に未だ第一線で運用されており、腕部に装飾が追加されている。
近藤和久の漫画『新MS戦記』に掲載されたエピソード『THE DOG OF WAR U.C.0092』では主役MSに抜擢されており、オデッサにあるマ・クベ鉱山基地跡に埋蔵されている核兵器を回収する為地球に降下するブラウン小隊の機体として登場している。作中では隊長のフレデリック・F・ブラウン大尉のみ“ボックス・ヘッド”タイプの指揮官機に搭乗し、部下の5名は一般兵仕様機に搭乗している。
[編集] バリエーション
- AMS-117B ドーガ
- MS-07Bグフの後継MS。設定のみ存在するAMS-117Xの陸戦型でAMS-119の原型。
- AMS-119 ギラ・ドーガ重装型
- 初出は『CCA-MSV』。巨大な二基の燃料タンクと長距離砲「ランゲ・ブルーノ砲」をバックパックに装備する重武装仕様。バックパック以外は一般機との違いはない。ランゲ・ブルーノ砲は、後に改良されて次期主力MSであるギラ・ズールにも装備される。
- AMS-119 ギラ・ドーガ改(シド機)
- 『逆襲のシャア』より27年後を描いた中原れいの漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場した、ギラ・ドーガを連邦軍が接収した後に改修した機体。後述するAMS-119S 「ギラ・ドーガ改」とは全く別物である。ジェガンのパーツが多数使用されており、外装が大幅に変化した他、ベース機に比べて性能も向上している。またメインカメラはモノアイからゴーグルセンサーへと変更された。F90の2号機を奪われたシド・アンバーがその後の自身の乗機とし、F90奪還作戦に参加した。
- AMS-119A1 ギラ・ドーガ(陸戦用重装型)
- AMS-119D デザート・ドーガ
- AMS-119E ギラ・ドーガ海兵隊仕様
- AMS-119F シュツルム・ドーガ
- AMS-119M マリン・ドーガ
- AMS-119N レーテ・ドーガ
- 初出はホビージャパン別冊『HOW TO BUILD GUNDAM WORLD 5“MOBILE SUIT GUNDAM NEW GENERATION”』に掲載された作例。総帥専用機として開発されたが、要求された性能を満たせなかった為、後にAMS-120ヤクト・ドーガやMSN-03サザビーの原型機としてフィードバックされる形になる。
- AMS-119R ベルター・ドーガ
- レズン専用MS。AMX-014やPMX-003の後継機種。
- AMS-119S ギラ・ドーガ改
- 初出は『CCA-MSV』。ギラ・ドーガの改修機である。
- AMS-119V ギラ・タンク
- AMS-119V パンツァー・ドーガ
- AMS-120X ギラ・ドーガ(サイコミュ試験型)
- 初出は『CCA-MSV』。ヤクト・ドーガの原型となった機体。ファンネルを装備し、火力は高かったが運動性に難があったため、後継機であるヤクト・ドーガが開発されることとなる。
- AMX-121 クェル・ドーガ(又はクウェル・ドーガ)
- ギラ・ドーガを格闘戦に特化させた試作機。戦術の幅を広げるために、ヒートナイフ、ビームライフルを装備している。福地仁によって設定画が起こされ、『逆襲のシャア』より3年前、宇宙世紀0090年の物語であるうしだゆうじの漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場予定だったが、本編登場には至らなかった。機体の全高や性能などの具体的な設定は存在しないが、AMSではなくAMXナンバーであることから、第1次ネオ・ジオン軍の残党が主力のテロリスト集団「カラード」に渡る予定だったと思われる。
[編集] ギラ・ズール
ギラ・ズール(Gera-Zulu)は、小説『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS。宇宙世紀0096年、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の主力量産機として運用された機体。
| ギラ・ズール | |
|---|---|
| 形式番号 | AMS-129 |
| 所属 | ネオ・ジオン軍 |
| 製造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
| 全高 | 20.0m |
| 全備重量 | 55.2t |
| 出力 | 2,470kw |
| 推力 | 62,100kg |
| センサー 有効半径 |
18,200m |
| 装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
| 武装 | ビームマシンガン ビームホーク |
AMS-119ギラ・ドーガに次ぐネオ・ジオン軍の主力機として開発された機体。 ギラ・ドーガをベースに設計されているが、デザイン的にはザクに近く、オーソドックスなジオン・スタイルにまとめられている。これは総帥を失い低下した組織の求心力を高める狙いもある。 また、細かい装飾として手首付近には「袖付き」の所属である事を示すマーキングが施されているほか、隊長機の頭部にはブレードアンテナ、右肩にはショルダーアーマーが装備され、階級や個人の裁量である程度の換装が可能だった。主な携行武装として、ビームマシンガンとビームホークを装備。
ネオ・ジオン軍の新型機ではあるものの、従来のOSを使いまわす為、当時の連邦軍では採用が中止されているアームレイカー・タイプの操縦桿が使用されているなど、組織の困窮した実情を物語っている。
[編集] ギラ・ズール親衛隊専用機
特権的な優遇措置が認められている親衛隊が搭乗する親衛隊仕様の機体が存在する。 両肩がスパイクアーマーになるなど、全体的に装飾が施され外見的に派手になっているほか、各パイロットが各種チューンナップを行っている為、機体性能は一般機よりも高い。
[編集] ギラ・ズール アンジェロ・ザウパー専用機
親衛隊隊長であるアンジェロ・ザウパーの専用機は、紫を基調としたカラーリングが施され、背中のバックパックもランゲ・ブルーノ砲の改良型に換装されている。
[編集] ゼー・ズール
AMS-129M ゼー・ズールはネオ・ジオン残党軍が開発した水陸両用MS。ギラ・ズールと共通した基本フレームに各種水中用装備を装着する事で開発されている。
[編集] ローゼン・ズール
YAMS-132 アンジェロ・ザウパー専用機として、ギラ・ズールのムーバブルフレームにシナンジュの予備パーツを流用してカスタマイズされた機体。下半身はほぼそのままギラ・ズールと共通だが、上半身は大きく印象を変えている。コクピット周辺にサイコフレームを使用している。迫り出した巨大な肩と、機体の名のとおり薔薇の花弁さながら頭部を覆う複数の装甲板は人型のバランスを崩している。腕は鈎爪を備えたインコムとなっており、3連装メガ粒子砲を内蔵している。過去にネオ・ジオンが使用したMSハンマ・ハンマのデータを流用していると思われる。また、専用シールドにはメガ粒子砲が3門内蔵されており、MSバウのデータも流用されている。
背部コンテナには、対サイコミュ用特殊デバイス「サイコジャマー」と呼ばれる薔薇の花弁に酷似している遠隔操作端末を内包している。 サイコジャマーとは、6基で敵機を包囲し、8面体のフィールドを形成する事で特殊な力場を発生させ、その内部でのサイコミュの無力化を図るものである。
[編集] メッサー
メッサー(Messer)は、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するMS。宇宙世紀0105年、反地球連邦政府組織「マフティー」の主力量産機として運用された機体。メッサーとは、独語で「短剣」を意味する。
| メッサー | |
|---|---|
| 形式番号 | Me2R |
| 所属 | マフティー |
| 製造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
| 全高 | 不明 |
| 全備重量 | 不明 |
| 出力 | 不明 |
| 推力 | 不明 |
| センサー 有効半径 |
不明 |
| 装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
| 武装 | バルカン砲 ビームライフル ビームサーベル グレネードランチャー |
アナハイム社がマフティー・ナビーユ・エリン向けに供給したギラ・ドーガの再設計機。基本設計はベース機からほとんど変わっていないが、テロリストであるマフティー向けに機体を供給している事を秘匿する為、外装の大半を変更している。しかしジオン系の外観は色濃く残っており、メインカメラはモノアイで頭部には3機のバルカンが装備されている。設計思想はテロ組織であるマフティーでの運用を考慮して格闘戦を重視したコンセプトとなっており、右肩にはスパイク付きシールドが装備されており、それを用いて敵MSを吹き飛ばす程度のパワーを誇る。基本的に汎用機であるが、主に地上でサブフライトシステム「ギャルセゾン」との連携で運用されていた。
マフティーの主戦力として物語全般にわたって活躍。その後多くの機体はアデレード強襲に参加した。その際に多数の機体が失われたが何機かは無事に撤退している。
- 設定の変遷
- Ξガンダムなど他の機体同様に森木靖泰がデザインした機体だが、後年になって『SDガンダム GGENERATION-F』に『閃光のハサウェイ』の機体すべてがゲーム初登場することになり、他の機体も含めてデザインが一新された。その際メッサーのデザインを担当したのは藤田一己で、小説版よりも全体的に筋肉質なデザインになり、特に頭部は後頭部がボリュームアップした、複雑な形状になった。
[編集] オールズモビルシリーズ
漫画『機動戦士ガンダムF90』に登場する機体群である。火星独立ジオン軍がギラ・ドーガの技術を使用し、外装を一年戦争時代のジオン軍のMSを模した外装に施している。 後述するRFシリーズとは違う外装を持つ。
[編集] RFシリーズ
ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場する機体群である。ギラ・ドーガの技術を使用し、外装を一年戦争時代のジオン軍のMSを模した外装に施している。
詳細は「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122#オールズモビル」を参照

