ホワイトベース

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ホワイトベース (WHITE BASE) は、アニメ機動戦士ガンダム』に登場する架空の宇宙戦艦[1]宇宙空母[2]または宇宙航空戦艦[要出典]地球連邦軍所属のペガサス級強襲揚陸艦[3]2番艦である。最終的に地球連邦宇宙軍第2連合艦隊第13独立部隊に所属する。『機動戦士ガンダム』の主人公たちが搭乗する艦であり、物語の舞台でもある。艦籍番号はSCV-70またはLMSD-71。

機体解説[編集]

諸元
ホワイトベース(WHITE BASE)
艦籍番号 SCV-70またはLMSD-71
分類 強襲揚陸艦
(または宇宙戦艦、全領域型戦艦、宇宙空母、宇宙攻撃空母 他)
艦級 ペガサス級またはホワイトベース級
所属 地球連邦軍
建造 ジャブローAブロック1号ドック
全高 93m(艦橋まで83m)
全長 262m
全幅 202.5m
重量 32,000t
出力 550,000hp
推力 16,000t×4×2または32,000t×2(総推力550,000t)
速度 最高速度=マッハ12 (大気圏内[要出典]
推進機関 4連装熱核ハイブリッド・エンジン・システム×2
ミノフスキー・クラフト・システム
装甲材質 ルナチタニウム合金
武装 52cm火薬式主砲×1
連装メガ粒子砲×2(計4門)
連装機関砲×18(計36門)
ミサイルランチャー×32
有効射程 72km(主砲・地上)
乗員人数 最高収容数:500名
正規乗員数:128名または225名
艦長 パオロ・カシアス中佐→ブライト・ノア少尉(当時)
搭載数 モビルスーツ×6または9, 12, 15他
航空航宙機×10
宇宙艇×不明
主な搭載機 RX-78 ガンダム×1
RX-77 ガンキャノン×1→2(劇場版ではジャブローで1機補充)
RX-75 ガンタンク×1→0(劇場版ではジャブローで降荷)
航空航宙機×7→8→9
ガンペリー×1
FF-X7 コア・ファイター×6
FF-X7-Bst コア・ブースター×0→1→2(TV版ではGファイター×0→1→2)
宇宙艇×2
ランチ×2

地球連邦軍所属のペガサス級強襲揚陸艦2番艦である。ただし、ホワイトベース級とも呼ばれ、宇宙戦艦(SBB)、全領域型戦艦[要出典]、宇宙空母(SCV)、宇宙攻撃空母(SCVA)[4] 、モビルスーツ搭載強襲揚陸艦(LMSD)[5] 、RXモビルスーツ用強襲揚陸艦[6] 、モビルスーツ用揚陸艦[要出典]などに分類されることもあり、1番艦とされることも多い。

艦体寸法・重量に関しては旧来より諸説が混在しており、全長は【262m・250m】全幅【202.5m・190m・110m】全高【93m・97m】重量【32000t・68000t】と複数の記述が見られた。

地球連邦軍の宇宙艦としては初めてモビルスーツ(MS)の搭載運用能力を持ち、V作戦のRX計画によって建造されたRX-78 ガンダム、RX-77 ガンキャノン、RX-75 ガンタンクなどコア・ブロック・システム採用機の搭載を前提としている。そのためコアブロック換装システムなど、専用の設備が存在する。

実体弾を射出する主砲の他に連装メガ粒子砲2基(計4門)などを装備している。主砲、メガ粒子砲のいずれも従前の威力を凌駕している。52センチという史上最大の口径を持つ主砲の火力は従来の宇宙戦艦などと比べ強力で、弾頭重量2トン、最大射程70km(地上)にも及んだ。ただし威力が強すぎ反動が大きいため、使用時には他の火砲の使用を制限する必要があった。一方でそれ以外は射程の短い近接戦闘兵器のみであり、副砲はなく、連装機関砲18基とミサイルランチャー32基となっているため、防衛はモビルスーツ頼りであった。[7]

総監督の富野由悠季によれば、ホワイトベースという存在は、戦争初期の敗退で生産力の激減した状態の連邦軍が単艦多用途を追求するあまり、“火力は戦艦以下、速力は高速艇以下、物資輸送能力は輸送機以下”という中途半端な艦を造ってしまった結果なのだという[8]

とはいえ、搭載するMSの性能は高く、このMSも搭載火器の役割を果たしていた。この方式は軍部にとって結果的に満足できるものであったため、後にアーガマ級やラー・カイラム級など、類似した方式をとる艦が建造されている。

また、非常に特徴的な機能として、ミノフスキー・クラフト・システムにより大気圏内を浮上航行可能であるほか、オプション装備なしで大気圏突入・離脱が可能であるが、この機能は後の地球連邦軍の艦にはほとんど引き継がれていない。

そのほかの機能としては、艦全体が主船体、エンジン、艦載機運用区画等にブロック化されており、部分部分を切り離す事が可能である(短期間での搭載機の宇宙戦闘機からMSへの大幅な設計変更や、ア・バオア・クーにおいてメインエンジンが破損した際にエンジンを切り離し、その結果、座礁し航行不能に陥ったものの、致命的な損傷を免れたのはこの機能があったからである。)。また、両舷にカタパルトを有し、その外観が馬が手足を前後に伸ばした形に似ていたため、ジオン公国軍からは「木馬」(一説によれば「トロイの木馬」)のコードネームで呼ばれていた。

また、本艦は艦橋の広さや(擬似)重力ブロックの充実から、元々艦隊旗艦として設計されたのではないかと指摘されている。ホワイトベースの第1艦橋は後に建造されたアルビオンの3倍の広さがあることが根拠としてあげられている。

艦籍番号(ハルナンバー)は、『モビルスーツバリエーション』によればSCV-70であり、一般的にはこちらが使われているが、これは宇宙空母あるいは宇宙攻撃空母としての番号である。講談社発行の書籍『機動戦士ガンダムMSVコレクションファイル 宇宙編』(1999年)によればLMSD-71とされるが、これはモビルスーツ搭載強襲揚陸艦としての番号である。また、7番艦アルビオンの艦籍番号MSC-07からMSC-02ではないかと推測されることもあるが、これはあくまでも俗説にすぎず、明確に記述された資料はない。

開発経緯[編集]

V作戦により建造されたとされているが、『モビルスーツバリエーション』[9]などによると少し違うようである。

一年戦争開始以前、地球連邦軍初の宇宙空母(SCV)開発計画である「SCV-X計画」という計画からの始まりであり、当初、搭載される予定であった機種はFF-S3 セイバーフィッシュ航宙戦闘機12機であったという。「SCV-X計画」では、複数の開発計画を進行させるものであったらしく、その中の「SCV-27計画」あるいは「SCV-27A計画」が採用される。その計画の1番艦として建造されたのが、ホワイトベースであるという。また一時期、議会通過のための偽装として宇宙戦艦(SBB)に分類されていたが、起工時にRXモビルスーツ用強襲揚陸艦もしくはモビルスーツ搭載強襲揚陸艦(LMSD)に種別が変更されたとされる。さらに竣工時に宇宙攻撃空母(SCVA)に変更されたという記述もある。

「SCV-27計画」あるいは「SCV-27A計画」の艦船の建造は、0077年度戦力整備計画で承認。宇宙世紀0078年2月に、ジャブローAブロック1号ドックで起工される(0079年起工説あり、また、建造されたドックは不明であるとする説もある)。翌0079年1月に始まった一年戦争の初期の大敗を受けてV作戦が発動され、本艦は宇宙戦闘機ではなく、MSの運用を前提とした艦に計画を変更され、同年4月に改修。進宙は7月。竣工は9月1日である。

本艦の艦級は『モビルスーツバリエーション』ではホワイトベース級であるが、公式設定ではペガサス級とされている。ペガサス(艦籍番号:SCV-69)の起工はほぼ同時期であり、本来、ペガサスのほうが先に就役する予定であった。しかし、エンジン部分の設計に問題が見つかり、ペガサスはその改修によって建造が大幅に遅れてしまった。ホワイトベースは若干後から起工した事により、建造がそこまで進んでいなかったために事前に回避することができ、結果としてペガサスより1週間早く竣工することができた。つまり、起工順に従えばペガサスが1番艦、ホワイトベースは2番艦となり、竣工順に従えばホワイトベースが1番艦、ペガサスは2番艦となる。この複雑な設定の経緯は、アニメ描写上は一番艦であるホワイトベースを後にペガサス級と設定してしまったため、ネームシップと一番艦の艦名が異なるという矛盾を回避するため、後付で設定を追加したためである[10]

なお、このエンジン部分の問題は完全には解決せず、ホワイトベースはこの不調に大きく悩まされた。そのため、ペガサス級(SCV系統)は3番艦でいったん打ち切り、4番艦以降は大幅に設計を変更した準ホワイトベース級(改ペガサス級、SCVA系統)として建造を続けたとされる。富士急ハイランドの劇場アトラクション『GUNDAM THE RIDE』(2000年)によると、ペガサス級5番艦とされるSCV-73 ブランリヴァルが設定され、SCV系統も建造が続けられている。

考案の経緯[編集]

本船のデザインは元々『無敵鋼人ダイターン3』のゲストメカ「フリーダムフォートレス」としてデザインされた物の流用である[11]。総監督の富野由悠季は、当初はもっと現実性を前面に出して黒を基調にした地味な配色にしようと考えていたのだが、スポンサーの命令で、派手な色にするよう言われやむを得ず、トリコロールカラーにしたという。木馬の通称があるが、大河原邦男スフィンクスをモチーフにデザインしたといわれる[12]

従来のロボットアニメと一線を画したリアルな科学考証が評判だった『ガンダム』において、本船が十分な揚力や垂直噴射も無しに空中を飛行している事の矛盾が指摘されており、後に書籍『ガンダムセンチュリー』においてこれを解決する設定としてミノフスキークラフトが考案され[13]、ひいてはミノフスキー粒子の諸設定に発展することとなった。

富野は「あんな戦艦、現実にはあるはずがないんです」とコメントしている。また、同様の経緯でトリコロールになったガンダムのカラーリングに対しても不快感を示している。さらに富野は物語の中で動かしていくうちに「この形状の戦艦を飛行させたら、どう考えても戦闘機に簡単に撃墜されてしまう」ということに気付き、現実感のなさを痛感していたとされる。

テレビオンエア終了間際、『月刊アニメージュ』1979年12月号誌上で、「宇宙戦艦ヤマトとどっちが強いんですか?」という読者からの質問を受けた富野は、「波動砲さえかわせれば、ホワイトベースが強いにきまっています」と答えた。また、木馬型の奇妙なデザインに着目した「最終回で巨大ロボットに変形するのでは?」という質問には、「それはテレビマンガの見過ぎです。ガンダム以外は観ないでください(笑)」と答えた。

ホワイトベース隊[編集]

ホワイトベースは元々、艦自体の所属が未決定であった。そのため所属部隊は、艦名からホワイトベース隊と便宜上呼ばれるようになった。この名称は第13独立部隊への所属が決定した後もそのまま俗称として使われた。

彼らは正規の軍人ではなく、ほとんどが民間人の少年少女であった。またサイド7へ入港した時の正規兵の殆どが、シャア率いる部隊による攻撃とその後の追撃により負傷もしくは死亡したため、出港後に艦の中心となったブライト・ノアやリュウ・ホセイ他の軍人だった面々も士官候補生や訓練中の見習い兵である。その構成と彼らがあげた戦果から連邦・ジオンの双方から「ニュータイプ部隊」との噂が立てられた。

隊員[編集]

艦長
  • パオロ・カシアス中佐(サイド7の戦闘で負傷、ルナツーに寄港後、テレビ版のみ死亡、劇場版は静養のため艦を降りる)
  • ブライト・ノア少尉→中尉(劇場版では最終的に大尉)(士官候補生)
パイロット
  • アムロ・レイ曹長(劇場版は少尉) :ガンダム、コア・ファイター、ガンキャノン、ガンタンク
  • カイ・シデン伍長(劇場版は少尉) :ガンキャノン、ガンタンク、ガンペリー
  • ジョブ・ジョン (パイロット候補生):ガンキャノン、ガンタンク
  • スレッガー・ロウ中尉 (正規パイロット):コア・ブースター(Gファイター) ※ジャブローにおいて補充兵として着任。
  • セイラ・マス軍曹→准尉(劇場版は少尉) (通信士から配置転換):コア・ブースター(Gファイター)、ガンダム
  • ハヤト・コバヤシ伍長(劇場版は曹長) :ガンタンク、ガンキャノン、コア・ファイター、ガンペリー、Gファイター、Gスカイ・イージー
  • リュウ・ホセイ少尉(戦死後、大尉) (パイロット候補生):ガンタンク、ガンキャノン、コア・ファイター
ブリッジ
サブブリッジ
メカニック
その他
機関
  • ラム・ドワイ少尉 ※小説のみ
ミサイル管制
  • トルカム上等兵 ※小説のみ
民間人など

艦載機[編集]

  • RX-78 ガンダム
    • ホワイトベースに搭載される予定であったガンダムは本来2機あるいは3機(6機説あり)の予定であったが、サイド7遭遇戦での損失により、2号機1機のみが搭載された(1号機は大破、3号機は中破のため運用は不可能となり、第2話「ガンダム破壊命令」で機密保持のため破壊処分された)。機体番号はWB102であるとされる。この機体は、一般的にはRX-78-2仕様の2号機であるとされるが、後にRX-78-2あるいはRX-78-3仕様の3号機(G-3ガンダム)に載せ換えられたという説もある。しかし、これは2号機にマグネット・コーティングが施されたことによりRX-78-3仕様に近くなった、あるいはRX-78-3仕様そのものになったことから来た誤解とされる。
  • RX-77 ガンキャノン
    • ホワイトベースに搭載される予定であったガンキャノンは本来2機、4機あるいは6機の予定であったが、サイド7遭遇戦での損失により、1機のみが搭載された。機体番号はC108である。この機体 (C108) は少なくとも1号機ではないと思われる(1号機はRX-77-1A ガンキャノンAに改装されたとされるため)。かつて、この機体がRX-77-1仕様であるかRX-77-2仕様であるかはよく分かっておらず、そのためにこの機体をRX-77-1と記述した資料も多数存在したが、現在ではRX-77-2仕様であったことが判明している。そのため、RX-77-1はその姿や仕様は全く不明とされるようになった。
    • なお、ジャブローへの帰港時に機体番号C109の機体が1機追加されたとされ、その後の宇宙戦では計2機で運用されたとされる。但しこれは劇場版による設定であり、テレビアニメ版では補充されていない。
  • RX-75 ガンタンク
    • 本来2機、3機、4機、6機あるいは8機の予定であったとされる。型式番号は一部の資料ではRX-75-4であるとされる。しかし、一説によれば一人乗り用に改装された際に型式番号の変更が行われたとされるが、RX-75-4というのが改装前と改装後のどちらの状態を指すのかは不明である。
    • なお、ジャブローへの帰港時に降ろされ、代わりにガンキャノンC109が補充されたとされる。これは劇場版による設定であり、テレビアニメ版では降ろされておらず、他の機体と共に宇宙空間での戦闘に参戦。通称「ニュータイプ部隊」の一翼を担い続けた。
  • ガンペリー
  • FF-X7 コア・ファイター
  • FF-X7-Bst コア・ブースター
  • Gファイター(Gメカ)
  • ランチ(スペースランチ)


劇中での活躍[編集]

以下の内容は講談社発行の書籍『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』に従い、原則的に劇場版を本説、テレビアニメ版を異説として記述した。

宇宙世紀0079年9月1日、ジャブローにて竣工。同年9月15日、パオロ・カシアス艦長指揮の下、テストを兼ねルナツーへ向けて出航し、一説によれば9月17日に寄港。そして搭載するRXタイプモビルスーツを受領するため、9月18日、サイド7・1バンチに入港した。物語はここから始まる。

9月15日の大気圏突破時、ジオン公国軍のシャア・アズナブル少佐率いる特務部隊に発見されてしまい、振り切ろうと努力するも結局、捕捉されたままサイド7に入港してしまう。入港直後、モビルスーツ小隊による強襲を受け、パオロ・カシアス大佐は負傷。その後はブライト・ノア士官候補生が艦長代行を務める。同時にパイロットを含む正規士官もほとんどが戦死または負傷してしまっていたため、下士官や訓練兵、サイド7から避難してきた民間人などで暫定的に運用される事となる。搭載する予定であったモビルスーツも多くが破壊、あるいは破棄せざるを得なくなってしまい、RX-78 ガンダム、RX-77 ガンキャノン、RX-75 ガンタンクをそれぞれ1機ずつ収容するのがやっとであった。また、この際、史上初のモビルスーツ同士の戦闘が行われた(サイド7遭遇戦)。

そして、アムロ・レイなどの活躍により、予定より30分遅れで9月18日のうちに出航。追撃を受けながらも9月20日、ルナツーに入港する。その際、再度シャア・アズナブルによる襲撃を受け、パオロ・カシアスは戦死し、宇宙葬が行われた。9月22日、ルナツー司令ワッケイン少佐の命により、サラミス級巡洋艦1隻(艦名はマダガスカルとの説あり)と共にジャブローへ向けて出航する。9月23日、大気圏へ突入するが、その際シャア・アズナブルによる追撃を受け、ジャブローのある南アメリカではなくジオン公国軍占領下の北アメリカに降りてしまう。その後は戦力不足や推進エンジンの不調のため直接南進して南アメリカへ向かう事はできず、途中レビル将軍が派遣したマチルダ・アジャン中尉率いる第136補給部隊の支援を受けながら西進し、搭載兵器の性能やパイロットの能力にも助けられ幾多の戦果を挙げることとなる。

10月4日、シアトルにてジオン公国地球方面軍司令官であるガルマ・ザビ大佐指揮の機動大隊と交戦し、これを殲滅。ガルマ・ザビは戦死する。その後、ガルマ・ザビの残党やランバ・ラル隊による襲撃を受けながらもさらに西進を続け、太平洋を横断し、10月10日、ロブ湖付近に到着(異説では、10月7日に日本山陰地方)。レビル将軍の命によりオデッサ作戦に参加するため、中央アジアに進路をとる。11月2日、レビル将軍にカスピ海を渡るよう指示されるが、それを守れず中央アジアを進撃中、コア・ブースター(異説ではガンダム用支援パーツ「Gファイター」)1機を補充される。11月5日、幾度か交戦してきたランバ・ラル隊をついに撃破する(ランバ・ラル大尉は戦死)。その後、ランバ・ラル隊の残党と戦闘し、リュウ・ホセイが戦死する。11月9日には黒い三連星と交戦(異説では11月6日に初交戦)し、撃破している。黒い三連星パイロット全員と、マチルダ・アジャンが戦死。また、異説ではジオン公国地球方面軍ヨーロッパ方面指揮官マ・クベ大佐の放った水爆ミサイルをガンダムが迎撃した。

11月18日、ベルファストに入港する。11月19日、21日にジオン公国軍の26潜水戦隊(フラナガン隊)から2度にわたる襲撃を受けるがこれを撃破。フラナガン・ブーンミハル・ラトキエ戦死。11月21日深夜にベルファストを出航する。大西洋を横断し11月27日、ついにジャブローに入港した。実は11月22日からマッドアングラー隊に追尾されており、この入港でジャブローの位置がジオン公国軍に察知されてしまった。11月30日、ジオン公国軍によるジャブロー攻略戦が行われる。ホワイトベースの乗員も参加し、マッドアングラー隊のシャア・アズナブル大佐とガンダムが交戦。また、マッドアングラー隊によってモビルスーツ工場に仕掛けられていた爆弾をホワイトベースの乗員が撤去した。

ジャブローにて地球連邦宇宙軍第2連合艦隊(通称ティアンム艦隊)第13独立部隊に所属が決定され、乗員の正式任官や昇格が行われた。ここでホワイトベースは大幅な改修を行われた(異説ではメガ粒子砲は横連装から縦連装に換装されたとされる説がある)。またその際、ジャブローのドックで建造中であったペガサス級6番艦「SCVA-74」(名称未定、一説によれば後のスタリオン)はホワイトベースの特定修理のための部品取りのために建造を中止し、そのまま終戦まで放置された(建造が続けられたという説もある)。この時コア・ブースター(異説ではGファイター)1機が配備、補充人員としてスレッガー・ロウ中尉が配属されている。また、この時にガンタンクを降ろし、ガンキャノンC109を補充している(異説ではガンタンクはそのままで、ガンキャノンC109も補充されていない)。

12月2日に囮艦の4隻の一つとしてジャブローを出航し、ルナツーのワッケイン少佐と合流するため再び宇宙へ向かう(一説によれば13日)。12月4日、ジオン公国軍のキャメル艦隊と交戦し全滅させる。キャメル艦隊長ドレン大尉戦死。その後、サイド6のパルダ・コロニーに入港する。12月5日未明に出航し、ジオン公国軍のコンスコン艦隊と2度交戦。全滅させる(コンスコンは戦死)。

そしてサイド5のテキサスコロニー付近でワッケイン少佐の率いる第3艦隊と合流。12月24日、ソロモン攻略戦に参加。スレッガー・ロウ中尉がビグ・ザムに特攻し戦死するが、ガンダムによってビグ・ザムを撃破(搭乗していたドズル・ザビ中将は戦死)。

12月30日、ア・バオア・クー攻略戦に参加するため集合地点に向かうが、ソーラ・レイにより連邦艦隊はその3分の1を損失(ソーラ・レイ照射)。遅れて到着したホワイトベースはマゼラン級戦艦ルザルを旗艦とする第1大隊に編入され、連邦艦隊再集結の目印とされる。再集結後、連邦艦隊はア・バオア・クー向かい、12月31日、ホワイトベースは左舷エンジンに直撃を受けてア・バオア・クーへに着底、さらに間もなく右舷エンジンもリック・ドムのジャイアントバズにより破壊され、航行能力を完全に失う。乗員は艦を砦として白兵戦を続けた後、ランチにて総員退去。彼らの見守る中ホワイトベースは大爆発をおこし、完全な艦体破壊、喪失に至った。戦後除籍。

ホワイトベースの乗員は白兵戦を行った後、ランチ2艇でア・バオア・クーを脱出し、一説によればペガサス級強襲揚陸艦ブランリヴァル、あるいはサラミス級巡洋艦フィラデルフィアに回収され、月面グラナダに到着している。彼らはその後、地球連邦政府により英雄として祭り上げられる事になる。

小説版[編集]

富野由悠季の小説『機動戦士ガンダム』では、ホワイトベース級強襲揚陸艦1番艦ペガサスとして登場する(2番艦が「ペガサスジュニア」、3番艦が「サラブレッ」)。

サイド7寄港時にガンダム3機、ガンキャノン3機が搬入される予定であったが、ザクの襲撃により、実際に搭載されたMSはガンダム1機、ガンキャノン2機であった。

アニメ版とは異なり、地球に降りないまま転戦し(ガルマのガウとも宇宙で交戦する)、スペースコロニー「テキサス」でガンダム2号機は撃破され、ペガサスも撃沈される。その後、ペガサスの生存者は月の地球側にあった連邦軍の基地「フロント・バック」で再編成された「第127独立戦隊」の中核として、ホワイトベース級2番艦「ペガサスジュニア(ペガサスJ)」(艦名はペガサスにあやかって命名)に配属され、濃いグレーに塗装されマグネット・コーティング処理を施されたガンダム3号機(識別番号G3)及びペガサスから引き継いだガンキャノン「C-108」「C-109」、ジム「324」「325」2機、203戦隊の宇宙戦闘機トマホーク12機、随伴艦としてサラミス級巡洋艦「キプロス」「グレーデン」、ボール4機を与えられている。

第127独立戦隊はソーラ・レイ照射によってレビル指揮下の連邦軍主力が壊滅した後、コレヒドール暗礁宙域の戦闘で「キプロス」「グレーデン」、ガンダム、ガンキャノンC-109を失いながらも、キシリアとシャアに協力してキシリアの座乗する戦艦「ズワメル」とともにジオン本国を急襲し、シャアとともにジオン共和国を建国、ジオン共和国軍の中核として留まったとされる。

この設定は後に『モビルスーツバリエーション』に取り入れられ、グレーのガンダム3号機はG-3ガンダムに、ペガサスJはホワイトベースJr.(ホワイトベースジュニア、艦籍番号:SCV-71)となった。小説版とアニメ版ではペガサスとホワイトベースの立場が異なるため、こちらではホワイトベースにあやかって付けられたという設定とされた。また、『モビルスーツバリエーション』でペガサス級ではなくホワイトベース級が正しいとされ、ホワイトベースが1番艦、ペガサスが2番艦とされているのも小説版の影響である。

ホワイトベースJr.の追加乗組員[編集]

デッキ人員
  • キャラハン・スレイ軍曹
パイロット
  • サーカス・マクガバン少尉(ジム324)
  • キリア・マハ中尉(ジム325)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN[編集]

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ホワイトベースは補給艦(正確には補給艦に偽装した軍艦)として登場する。こちらも基本的にアニメ版に近い経緯をたどるが、太平洋を横断せずにアメリカ西海岸を南下してジャブローに入っている点が異なる。

その後、ジャブローにて大幅な改装が行われ、本来の姿であるペガサス級宇宙戦艦1番艦ペガサスとして再竣工する。すなわち、本作においては、ホワイトベースとペガサスは同一の艦である。また、ホワイトベースの活躍により戦艦としての有用性が認められ、ホワイトベースがジャブローに到着した時点で2番艦、3番艦も着工され、その後1か月の間に7番艦アルバトロスまで建造されていた。オデッサ作戦開始時には就航していた同型艦が複数作戦に参加している(本作はオデッサ作戦がジャブロー戦の後に変更)。更にア・バオア・クー攻略戦では、船体を一体化して搭載能力と生産性を高めた改良型が、ジム部隊の母艦として多数投入されている。

THE ORIGINでの追加乗組員[編集]

パイロット
  • ヴェルツ大尉(ガンダム01号機)
  • ウィリー・ケンプ中尉(ガンダム02号機)
  • キム伍長(ガンタンク)
  • ニカウ(ガンタンク)
  • ヤン(ガンタンク)
  • シン少尉(ガンキャノン)
  • ダニエル・シェーンベルグ兵長(ガンキャノン、ガンタンク)
  • エトゥル・ベオルバッチェ曹長(ジム)
  • ミカエル・ロドリゴ軍曹(ジム)
  • ウォン・チャン伍長(ジム)
  • イ・ウンジュ少尉(増加装甲型ジム)
  • タカアキ・ヤジマ少尉(増加装甲型ジム)
ブリッジ
  • ラウル中尉
  • 女性士官(官姓名不明)
  • ワッツ少尉
  • リツマ曹長(副通信士)
メカニック
  • マグダレナ・ロッシ少尉(技術担当仕官)
機関
  • ベンジャミン・アダムス曹長(機関長)

脚注[編集]

  1. ^ テレビアニメ『機動戦士ガンダム』、映画『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のカイ・シデンのセリフ「ホワイトベースは船っつっても、宇宙戦艦てほうだからな」。
  2. ^ 講談社ポケット百科シリーズ『機動戦士ガンダム』(1981)。
  3. ^ 富野由悠季の小説『機動戦士ガンダム1 - 3』、小説『機動戦士Zガンダム』。
  4. ^ バンダイ『模型情報6月号・特別編集/モビルスーツバリエーションハンドブック第4集』(1984年)。
  5. ^ 講談社『機動戦士ガンダムMSVコレクションファイル 宇宙編』(1999年)。
  6. ^ バンダイ『模型情報6月号・特別編集/モビルスーツバリエーションハンドブック第4集』(1984年)。
  7. ^ 講談社『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション 3 連邦軍編』(1984年)。
  8. ^ みのり書房『ガンダムセンチュリー』(1981年)。
  9. ^ 厳密には講談社発行の書籍『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション 3 連邦軍編』やバンダイ模型部(現:ホビー事業部)発行の雑誌「模型情報6月号/特別編集モビルスーツバリエーションハンドブック第4集」(共に1984年)
  10. ^ 実際にも、ロード・ネルソン級戦艦メリーランド (戦艦)愛宕 (重巡洋艦)のように、ネームシップと竣工順での一番艦が異なるケースは存在する。
  11. ^ 徳間書店 ロマンアルバム・エクストラ42 『機動戦士ガンダム(劇場版)』116頁
  12. ^ ラポート『アニメック』15号30頁。
  13. ^ 浮遊原理については『ガンダムセンチュリー』に先行するロマンアルバムにおいて記述がある。

関連項目[編集]

他のペガサス級兵器