機動戦士ガンダム ギレンの野望

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

機動戦士ガンダム ギレンの野望』(きどうせんしガンダム ギレンのやぼう)は、1998年4月9日バンダイよりセガサターン用ソフトとして発売された戦略シミュレーションゲーム、およびそれを発展させた続編を含めたシリーズの総称。

概要[編集]

ガンダムシリーズ最初の作品である『機動戦士ガンダム』で繰り広げられた「一年戦争」を主要時間軸として、地球連邦軍大将レビルもしくはジオン公国軍総帥ギレン・ザビのいずれかの立場を選び、自軍を勝利に導くために兵器開発・資源確保・外交・戦闘といった戦略を行いゲームは進行する。

同様に一年戦争を題材としているOVAや小説、ゲーム、プラモデル(ガンプラ)といった派生作品から生まれたキャラクター、モビルスーツも相当数収録しており、キャラクターに関するセリフも声優による新規録音にて再現されている。また、ゲームの随所にガンダムの制作会社であるサンライズによって制作されたオリジナルアニメーションが組み込まれている(アクシズの脅威及び続編Vを除く)。

ガンダムの重厚な世界を骨太の戦略シミュレーションにて再現した上でキャラゲーとしての要素を随所に挿入した作りになっている。

ゲームシステム[編集]

基本的にはターン制のシミュレーションパートとユニットの開発・生産を行うパートの2種類を交互に行いつつ、敵拠点を攻略するシンプルなものである。 シミュレーションパートでは、自軍ターンと敵軍ターンがそれぞれ戦術フェイズと戦闘フェイズに分かれ、戦術フェイズで移動・撤退・攻撃対象指定等を行い、戦闘フェイズで一斉に攻撃開始する。被攻撃時は反撃する、しないの指定ができる(反撃する場合は対象指定)。

戦術的には補給ラインの確保が特徴的な点。全ユニットに「物資」の概念があり、補給ラインが繋がっている拠点は大幅に回復、補給ライン上でも若干回復する。物資は移動でも消費するが、戦闘ではかなり大きく消費し、ゼロになった場合は防御しかできない。また味方補給ライン上は移動範囲が広くなるため、搭載可能ユニットでの補給や補給ラインの確保、逆に補給ラインの寸断などが重要である。

敵機は全てマップ上で視認できるが、索敵成功しないと正体が判明せず[1]、射撃攻撃の際の命中率が落ちる。その他、ガンダム世界を反映して、ミノフスキー粒子の濃度や散布による索敵成功率・被命中率への影響、ビーム撹乱膜、Iフィールド、ニュータイプおよびニュータイプ専用武装等の要素が盛り込まれている。

なお、基本的なゲームシステムはアナログ・ウォー・シミュレーションゲーム(ボードを使ったウォー・シミュレーションのアナログゲーム)を元としており、そのため初代のギレンの野望には、アナログゲームでボード上に配置する「カウンター」と呼ばれる駒にグラフィック表示を切り替える機能もあった。

ユニット・パイロット[編集]

機体には固有名をもつパイロットを乗せることができ、乗せたユニットの回避率、攻撃回数、格闘攻撃発生確率等の性能が向上する他、同一部隊や指揮影響圏内にあるパイロットが乗っていない機体の性能も向上する。指揮影響圏は士官級以上しか持たず、階級によって範囲の広さ、重複した場合の優先順位が決まる。このため無能な高官は指揮影響圏を持つ指揮官が他に誰もいない際はいないよりはマシであるが、有能な指揮官が居た場合はその能力を発揮させないため邪魔になる。また仲の良いキャラクターが最大2名設定されており、これが隣接及び同部隊だと士気が上昇する。

またユニットには各個に限界が設定されており、パイロットの搭乗や隊長・士官の指揮によってもこれ以上に性能が向上することはない。また複数の武器を持つ場合、パイロットや指揮影響がなければ2番目以降の武器を使用することはなく、また能力により発生確率も変化する。 これにより、エースパイロット用の専用機や、有能な隊長に付ける高性能量産機の僚機、有能なパイロットを乗せないと真価を発揮しない機体と誰も乗っていない(一般兵)でも十分に性能が引き出せる機体、という意味と差異が出ている。

1部隊あたりモビルスーツなどなら3ユニットまでスタックすることができる(艦船、大型モビルアーマー等はスタック不可)。これが戦闘時そのまま前列・中列・後列となり、前列に近い程敵の攻撃が集中する。隣接する敵部隊へ直接攻撃する際は、双方一斉射撃戦後、前面に立つ3ユニットのみ格闘攻撃を行うことが出来る。 また攻撃は一斉に行うので、最大で6部隊対1部隊の戦闘もある。(敵側は1部隊に対してしか反撃できない)。間接攻撃でも直接攻撃と同時に行った方が命中しやすいが、画面に出ている部隊[2]以外の命中率は落ちる。

また再現およびIF要素として、パイロットのセリフおよびパイロット同士の会話がある。自分のみならば戦闘開始時と敵部隊か自ユニット撃破時、味方同士ならば隣接或いは同部隊にスタック時、敵ならば戦闘開始時に会話が行われる。アニメなどの再現もあれば、マスター・ピース・レイヤーユウ・カジマアムロ・レイアナベル・ガトーなどの夢の会話もあり、本ソフトの特徴を強く示している。

歴史のIF[編集]

ターンが進行するにつれ、徐々に原作のシナリオに沿ったイベントが発生する。ここで選択肢が登場し、選んだ選択肢や兵器の開発の有無[3]などによって正史通りに話が進んだり、逆にIF展開に派生することもある。

たとえばジオン公国側の場合、正史に従うと連邦軍のホワイトベース隊に自軍が撃破されるイベントが発生し、多くのパイロットが失われてしまう。逆にプレイヤーの選択次第ではホワイトベース隊を敗北させ、パイロットの消耗を食い止めることが可能となる[4]

一方地球連邦軍側の場合、正史に従うことでホワイトベース隊が敵を撃破するイベントが自動で起こることになる。これにより強力な敵側パイロットが登場しなくなるため、長期的には有利にゲームを進行できる。しかし、ジオン側ほどではないにせよパイロットの消耗はあるし、ホワイトベース隊を解散させる機会は何度も与えられる。ホワイトベース隊を解散させると通常のパイロットやユニットとして使用できるので、その面では楽になるが、敵側も同様に通常のパイロット等として登場することになる。グリプス戦役以降の戦乱では、0083関連イベントが終わる頃に連邦軍そのものが反体制組織であるエゥーゴと手を組む、史実どおりにティターンズに協力するかの選択肢が発生する。

その他、EXAMの開発を中止するとマリオン・ウェルチが出現、アプサラスIIIの開発を断念するとギニアス・サハリンノリス・パッカードが生存、などさまざまなIF選択が存在する。『アクシズの脅威』では、正史通りの選択をすると(IF選択によってはアライメント次第で)バッドエンディングに突入してしまう選択肢もある。

いずれにしてもこれらの裁量はほとんどプレイヤーに委ねられており、シリーズの特徴となっている。

シリーズ[編集]

機動戦士ガンダム ギレンの野望[編集]

機動戦士ガンダム
ギレンの野望
ゲーム
ゲームジャンル 戦略シミュレーションゲーム
対応機種 セガサターン
開発元 ESPCSK総合研究所ゲームアーツ
発売元 バンダイ
プロデューサー 牛村憲彦
メディア CD-ROM
プレイ人数 1人
発売日 1998年4月9日
売上本数 23万本
キャラクターボイス あり
テンプレート - ノート

1998年4月9日、セガサターンで発売。開発はESP。重要拠点を除いてマップは地上と宇宙の2枚。地上は東と西がつながっておらず、マップの端である大西洋を越えて移動することが出来ない。世界マップはすべてヘックスで構成されており、移動や布陣もすべてこの場にて行う。重要拠点のみ別マップになる。一定の条件を満たして連邦、およびジオンモードをクリアすることにより、ティターンズ・正統ジオン(キシリア)・ネオ・ジオンキャスバル)の各勢力を使用することが可能になる。

一人プレイ専用の戦略シミュレーションゲームという割り切り、それによって生まれた歴史のIFを実現できる選択権の他、3Dレンダリングで美麗・立体的に表現されたモビルスーツ、スプライトによる美麗[要出典]で高速な戦闘アニメーション、MSVなどの初めての映像化と広範なガンダムワールドの網羅で、以降のシリーズ化へと繋がることになる。 完全に大人向けのゲームデザインが行われており、低年齢層をあえて考慮しないゲームシステムにした事も、結果的に幅広い世代に受け入れられることとなった。

ユニット面で続編と違う点は、「ガンダム(若しくは専用機)などの高性能機が1機ずつ、或いはかなり少数しか造れない」ところである。例えば、連邦軍でプレイした場合、陸戦型ガンダムを除けば最大でも12機[5]のガンダムしかロールアウトする事が出来ないため、必然的にほとんどのパイロットはジム系の機体(量産機)に乗り続けることになる(ただし、ティターンズモードでの「G-TITANS」は例外で量産が可能である)。 登場機体は約170種、登場キャラクターは約80名。

攻略指令書 機動戦士ガンダム ギレンの野望[編集]

1998年10月8日、バンダイのセガサターン最後のソフトとして発売された追加シナリオ集。最終局面でしか開発できなかったGP-01フルバーニアンとリゲルグが、最初から使用できるシナリオ等が設定されていた。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜[編集]

機動戦士ガンダム
ギレンの野望 ジオンの系譜
ゲーム
ゲームジャンル 戦略シミュレーションゲーム
対応機種 PlayStation(PS)
ドリームキャスト(DC)
PlayStation Portable(PSP)
開発元 ベック
キャトルコール(PSP)
発売元 バンダイ
プロデューサー 牛村憲彦
メディア PS: CD-ROM2枚組
DC: GD-ROM2枚組
PSP: UMD
プレイ人数 1人
発売日 PS: 2000年2月10日
攻略指令書: 2000年6月29日
DC: 2000年6月29日
PSP: 2005年8月11日
売上本数 PS: 53万本
攻略指令書: 10万本
DC: 4万本
PSP: 6万本
キャラクターボイス あり
テンプレート - ノート

2000年2月10日にPlayStationで発売された。のちにドリームキャストPlayStation Portableに移植され、ガンダムシリーズが初めてPlayStation Portableに発売されたソフトにあたる。

一年戦争を描いた第1部「ギレンの野望」が終了した後に、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動戦士Ζガンダム』などで登場した勢力が登場する3つ巴の戦いを描いた第2部「ジオンの系譜」が始まる2部構成となっている(ただし第2部部分はイベント・登場兵器等かなり簡略化されている)。

またプレイヤー勢力として前作までの連邦・ティターンズ(ジャミトフ)・ジオン・正統ジオン(キシリア)・ネオ・ジオン(キャスバル)に加えて、エゥーゴデラーズ・フリート・ティターンズ(シロッコ)・アクシズ・新生ジオン(ガルマ)といった勢力を使用することも可能になった。また、全ての勢力でクリアすると、女性キャラを全て集めたシナリオ「華麗なる戦い」(大将はハマーン・カーン)、ギレンvsキシリアvsガルマであるシナリオ「デギンの憂鬱」(大将はギレン・ザビ)という仮想シナリオをプレイすることが可能となる。

ムービーは前作のものに加えて第二部や新勢力のものが追加されている。オープニングムービーは新規書き下ろし。連邦ディスクでは「哀・戦士」に合わせてアニメーションムービーが、ジオンディスクではジャブロー強襲のCGムービーが流れる。

世界マップは地上・宇宙の全体マップがなくなり、地域ごとに分割されたエリアマップ制に変更。ユニットの移動・駐留が、エリア間の移動・駐留へと簡素化された。輸送に関しても自軍の支配地域であれば別途輸送ユニット等を必要としない。隣接していない、またはルートが繋がっていないブロックへは移動等が出来ない。攻め込む際はルート(陸路・海路等)の適性が要だが、輸送には支障ない。戦闘になった場合には前作セガサターン版の重要拠点同様、従来型のヘックスマップとなる。ただしその際の配置は自動で行われる。

前作で生産が制限されていたガンダム等高性能ユニットの生産制限がなくなり、量産することが可能になった。その他、前作であまり意味のなかった「耐久」をダメージ軽減率に変えるなど、細かい変更点も多い。

新たに『MSV』、『MS-X』、『機動戦士ガンダム0083』、『機動戦士Zガンダム』からユニットを追加。ギャンの量産化計画を実行した際の「ギャン高機動型」や「ギャンキャノン」などのオリジナルのif機体も追加されている。前作ではわずかしか登場しなかった『機動戦士ガンダム0080』や『第08MS小隊』からも多数のユニットが登場している。登場キャラクターも追加され、機体は全293種、登場キャラクターは全154名となった。

ハードウェアの性能で敵ターンの思考速度が大きく変わる。通常はそれほどロードに時間がかかることは少ないが、大群同士が戦う戦術フェイズで戦闘を「委任」すると、PlayStation版では長い時には10分以上待たされることも。この点は、ドリームキャスト版では大幅に、PlayStation Portable版ではさらに改善が見られた。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 攻略指令書[編集]

2000年6月29日発売(PlayStation版)の追加シナリオ集。クイズに答えると系譜の辞典がコンプリートされる機能が存在するほか、さまざまな条件のIFシナリオが体験できる。ドリームキャスト版ではインターネット接続によるダウンロード販売がされていたが、すでに終了している。また、PlayStation Portable版では本編に含まれている。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記[編集]

2002年5月2日PlayStation 2で発売。一年戦争をとことん掘り下げるという主旨のもと開発・発売されたため、前作に収録されていた第2部やZガンダム時代のキャラクター・機体は登場しない。『戦略戦術大図鑑』から多数のキャラクターが追加された。登場機体は全245種類、キャラクターは全144名。軍団制、忠誠度などの新システムが導入されたり、戦闘シーンに3Dポリゴンが使用されているのも特徴。 2005年2月に廉価版である『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記+攻略指令書 GUNDAM THE BEST』が発売された。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記 攻略指令書[編集]

2003年2月20日にPlayStation 2で発売された追加シナリオ集。また、サターン版「ギレンの野望」、PlayStation版「ジオンの系譜」に収録されたムービーをDVDの高画質で収録している。その他ミニゲーム等も収録。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者[編集]

2003年5月2日ワンダースワンカラー専用ソフトとして発売。携帯機向けに簡略化されたシステム。プレイヤーはガルマ・ザビかマ・クベとなり、他のジオン公国軍高官たちと地球侵攻部隊の主導権を争いつつ(プレイヤーキャラクター候補2名+その他のキャラ3名による多数決)、連邦軍と戦っていく。

また、連邦軍に勝利した後はジオン軍が二分され、新たな戦いが繰り広げられることになる。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威[編集]

2008年2月7日にPlayStation Portableで発売された。「ジオンの系譜」のシステムを継承し、ユニットは400種類以上、登場キャラは200人以上とボリュームアップしている。内容は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』までを含み、『MS IGLOO』や劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』『ハーモニー・オブ・ガンダム』からもユニットやキャラクターが登場する。

機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V[編集]

「アクシズの脅威」のボリュームアップ&システム改善版。2009年2月12日にPlayStation 2とPlayStation Portableで発売された。『Ζ-MSV』『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』『ガンダム・センチネル』『閃光のハサウェイ』からMSとキャラクターが追加され、ユニットは全550種以上、キャラクター総数は260名以上、シナリオ総数は14となった。

機動戦士ガンダム 新ギレンの野望[編集]

2011年8月25日発売。再びPlayStation Portableのみのリリースとなる。

シナリオが従来の陣営選択ではなく主人公選択になっており、ギレンやレビルのように最初から全軍を総括する主人公の「総帥シナリオ」に加え、一パイロットの立場から戦功を重ねて発言力を上げていくことで徐々に操作できる戦力を増やしていく「パイロットシナリオ」、艦隊や基地単位の戦力から開始する「司令官シナリオ」が用意されている。

ゲームオリジナルキャラクター[編集]

以下には本シリーズ独自の登場人物を挙げる。

地球連邦軍[編集]

ゼロ・ムラサメ (Zero Murasame)
緑川光
初出は『ギレンの野望』。ムラサメ研究所で生み出された人類史上初の強化人間。コードネームはナンバー・ゼロ (Number Zero) 、別名はプロト・ゼロ (Proto Zero) で、ゼロ・ムラサメも本名ではない。
連邦軍で始め、ニュータイプ研究所を設立することで登場する。
性格は極度の自信家で、その自信に見合うパイロット能力を持つが、精神的・身体的に脆い部分を持ち、ゲーム中ではそれが耐久値に反映されている。故郷をコロニー落としによって失い、それを利用されジオン公国軍に対し強い敵意を刷り込まれている。また、以後の強化人間と同様に記憶操作を受けており、他の強化人間との邂逅や戦いを経験するごとに自分の記憶が操作されていることを感じ始める。フォウが記憶を返すことを条件に戦っているのに対し、ゼロは研究所に記憶を奪われたと認識している。フォウのモチベーションを記憶返還にしたのも、ゼロの経験によるものかもしれない。強化人間の非人道性に疑問を感じはじめ、ついに所属していた研究所を単機で壊滅させ、ジオン側に強化人間の情報や技術を手土産に亡命する。しかし、自らの持ち込んだ情報によりジオンによって強化人間NT-001(レイラ・レイモンド)が誕生したことに責任を感じ、強化人間を元の人間に戻す方法を探究することを決意する。その後ジオン軍総帥・ギレンに対して、今後強化人間を作ることをやめるよう要求する。要求が受け入れられなかった場合は、さらに他勢力に亡命する。
ガンダムシリーズを扱うゲームでは、同じくムラサメ研究所出身の強化人間、フォウ・ムラサメとの絡みを描かれることも多い。

ジオン公国軍[編集]

レイラ・レイモンド (Leila Raymond)
声:伊藤美紀
初出は『ジオンの系譜』。フラナガン機関で生み出されたジオン公国軍初の強化人間。コードネームはNT-001。階級は少尉。
強化によって記憶を消去されており、強い戦いの衝動を埋め込まれている。ゼロ・ムラサメと出会い、正気を取り戻して軍を脱出する。本来の彼女は穏やかで意志の強い性格の持ち主であるが、精神操作によって攻撃的な人格が増幅されており、戦闘時は二重人格のように豹変する。
NT-002、NT-003、NT-004
初出は『ジオンの系譜』。フラナガン機関で生み出された強化人間002号、003号、004号。階級は少尉。レイラ・レイモンド (NT-001) のデータを基に調整された。人間らしさを排除されており、安定した戦闘能力を発揮することができる。三人ともノーマルスーツのヘルメットにより顔が隠れたグラフィックとなっており、よく見るとノーマルスーツの形状が三人とも異なる(それぞれ、ララァ・スン、クスコ・アル、マリオン・ウェルチのパイロットスーツと同じ形状)が、ほとんど汎用キャラと同じ扱いになっている。ゼロ・ムラサメの、“これ以上強化人間の研究を続けるな”という要求を拒否すると登場するが、ゼロ・ムラサメはレイラ・レイモンドを連れて別勢力に亡命してしまう。
それぞれがバランスの良い能力を持ってはいるが、ゼロ・ムラサメとレイラ・レイモンドの二人には到底及ばない。

ゲームオリジナル勢力[編集]

一定の条件を満たすことによって登場する第三勢力。この他に『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場したデラーズ・フリート、『機動戦士Ζガンダム』に登場したエゥーゴ(『アクシズの脅威』『〜V』ではクワトロ・バジーナリーダー版も)、ティターンズジャミトフシロッコ)、アクシズ(『アクシズの脅威』『〜V』ではグレミー・トト率いる反乱軍版も)、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したネオ・ジオン(史実版。『アクシズの脅威』『〜V』のみ)が登場する。

ネオ・ジオン軍[編集]

キャスバル・レム・ダイクン(Casval Rem Deikun、ネオ・ジオン総帥)
シャアがもっと早くネオ・ジオンを結成し、ザビ家に反旗を翻したらという仮定に基づいた勢力。自らがジオン・ズム・ダイクンの遺児であることを明らかにし、ニュータイプの理想を実現することを目的としている。そのため、地球連邦軍のニュータイプ部隊を迎え入れようとするイベントが存在する(このイベントは小説版『機動戦士ガンダム』の終盤の展開に由来している)。技術レベルが上昇することで、キャスバル専用ガンダムを開発することができる。

正統ジオン公国軍[編集]

キシリア・ザビ(Kycilia Zabi、正統ジオン公国総帥)
階級は大将。戦争による脅威が連邦ではなくジオン公国内にある(要するにギレンのやり方は正しくない)と述べ、デギン・ソド・ザビを蔑にしたギレンに対し宣戦を布告する。多数のニュータイプが配下に付くことが特徴。
エルラン(Elran、正統ジオン公国所属)
階級は中将。マ・クベの誘いに乗り地球連邦軍を裏切り正統ジオンに所属したものと思われ、制服もジオン仕様に変更される。

新生ジオン公国軍[編集]

ガルマ・ザビ(Garma Zabi、新生ジオン公国総帥)
階級は大将。ザビ家によって引き起こされた戦争の責任を取るために新生ジオンを結成する。使命を帯びたことで甘さが消え、生来のカリスマ性を発揮し、ジオン国民の支持を得る。ガルマによる新生ジオン公国誕生宣言時に、ドズルがガルマの成長を喜び涙している。ただ、シャアには自分の軍に勧誘した際に「だから坊やなんだ」と一蹴されている。技術レベルが上昇することで、ビグ・ザム(ザビ家仕様)を開発することができる。

テム・レイ軍[編集]

テム・レイ(Tem Ray)
『アクシズの脅威V』に登場。酸素欠乏症からの回復を果たした彼は、一年戦争についての責任の一端が自らにもあるものとして、技術者たちの力で戦争を終わらせるために挙兵。フランクリン・ビダンやパプテマス・シロッコをはじめとする全勢力の技術者系のキャラクターと、テム・レイに関係しているキャラクターが配下となっている。ゲーム中に登場する全ての兵器開発プランが実行可能。

ゲームオリジナルモビルスーツ[編集]

  • ギレンの野望(セガサターン)
    • RX-78/C.A. キャスバル専用ガンダム - 『ジオン独立戦争記』ではキャスバルが登場しないので「シャア専用機」になっている。ジオンの系譜ではネオジオン編で開発できるが機体の「/C.A」が示すとおりシャア専用機扱いになっており、大将のキャスバル専用機にはならないというバグがある。
    • RX-78 ガンダム(ティターンズ仕様) - ゲーム中は「Gティターンズ」と表記。ノーマルのガンダムよりも若干パラメータが上だが、Gアーマーと合体は不可。
    • MS-15A ギャン量産型
    • MS-09R/C.A. シャア専用リック・ドム - 正確にはゲームオリジナルではなく、小説版ガンダムに登場した機体。
  • ジオンの系譜(PlayStation)
  • ジオン独立戦争記(PlayStation 2)
  • 蒼き星の覇者(ワンダースワンカラー)
    • MS-14S ガルマ専用ゲルググ - 茶色で、頭部にバルカンを装備している。
    • RX-78 ガンダム ジオン仕様 - ザクの配色で、シールドがゲルググのものになっている。
  • アクシズの野望V(PlayStation 2、PlayStation Portable)
    • RX-78-2 ガンダム(フル装備) - テム・レイをガンダムに乗せた状態で改造可能。ビームサーベル、頭部バルカン砲、ビームライフルの基本装備に加え、ハイパーバズーカ、ハイパーハンマー、ビームジャベリン、スーパーナパームを装備している。
    • MSA-004 ネモII - ネモの改良機。『Z-MSV』において文字設定のみが存在していたが、本作にて新規デザインで登場した。

登場作品[編集]

テレビアニメ

OVA

劇場版

ゲーム

模型誌企画

その他

備考[編集]

  • CD-ROMを媒体とするゲーム機用ソフトには通常のCDプレイヤーにかけた際の警告として「CDプレイヤーではスピーカーが破損する危険性がある」との音声メッセージが収録されているが、セガサターン版『ギレンの野望』とPlayStation版『ギレンの野望 ジオンの系譜』のゲームディスクの警告はゲームに登場した声優たちによるショートコント仕立てとなっている。当時のゲームソフトはこのような警告メッセージに隠しメッセージを仕込んでいるソフトが多かった。
  • セガサターン版『ギレンの野望』に収録のギレン総帥の演説イベントムービーにおいて、「ジーク・ジオン」と叫ぶ群衆の声はポートメッセ名古屋で行なわれた「セガサターンデジタルサーカス97」のイベント時に集まったファンの声を生録音したものが使用されている。これは練習なしで一発でタイミングが合ったとのこと。また横浜で行われた同イベントでは、ア・バオア・クーの演説時の「オー!」の叫び声を収録した。

脚注[編集]

  1. ^ アイコンで大まかな系統は解る
  2. ^ 相手が反撃指定した部隊。ない場合はランダム
  3. ^ アクシズの脅威ではアライメントも関係する。
  4. ^ 選択には特定の兵器の開発が進んでいる等の条件が必要となる場合もある
  5. ^ 以下12機。

外部リンク[編集]

すべてバンダイナムコゲームスHP。