機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像

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機動戦士ガンダム
C.D.A. 若き彗星の肖像
漫画
作者 北爪宏幸
出版社 角川書店
掲載誌 ガンダムエース
レーベル カドカワコミックス・エース
発表期間 2001年6月 - 連載中
巻数 既刊13巻
テンプレート使用方法 ノート
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機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』(きどうせんしガンダム Char's Deleted Affair わかきすいせいのしょうぞう)は、北爪宏幸作の漫画作品。角川書店ガンダムシリーズ専門漫画雑誌ガンダムエース』に2001年の創刊号から途中休載をはさみながら連載されている。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 作品解説

後にクワトロ・バジーナとしてエゥーゴに身を投じる事になるシャア一年戦争終結からグリプス戦役までの空白の7年間を、主にハマーン・カーンとの関係に主軸を置いて描いた作品。『0083』、『Z』、『ZZ』、『逆襲のシャア』の登場キャラクター・MSも一部登場しており、時間軸のつながりを感じさせる構成となっている。

機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『逆襲のシャア』に作画・キャラクターデザインで関わった著者の作品であり、安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の次に『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』と並ぶ『ガンダムエース』誌の看板作品となった。

著者は当初『機動戦士Ζガンダム』の漫画化を依頼されたが、それならば空白時期を自分の解釈で書いてみたいとしてこの作品が誕生することとなった。ハマーン・カーン役の榊原良子も本作を評価しており、劇場版『機動戦士Ζガンダム』のキャラクター作りに役立ったという。

なお本作は劇場版『ガンダムIII』から繋がる形で描かれており(『Ζガンダム』が劇場版ファーストを正史としている為)、冒頭で(TV版では劇中で戦死した)マ・クベの死が描かれている事からもそれが伺える。

『ガンダムエース』2002年12月号増刊にて、ハマーンと幼いマシュマー・セロとの出会いを描いた番外編『或る日 -H.D.A.-』が掲載されたが、こちらは現在単行本未収録作品となっている。

[編集] あらすじ

ア・バオア・クーキシリアを射殺してザビ家への復讐を果たしたシャアは、亡きララァの思念の導きによってゼナミネバ母子の脱出行に同行、小惑星アクシズへと向かう。そこでアクシズの指導者マハラジャ・カーンと、その娘でニュータイプの資質を持つ少女ハマーンと出会う。

一方、アクシズ内ではマハラジャら穏健派とエンツォ率いる武闘派との派閥抗争が激化、マハラジャを支持するシャアとエンツォに祭り上げられたハマーンとの間に亀裂が生じていく。やがてジオン共和国に出向くことになるシャアだがその最中、指導者のマハラジャが倒れ…。

[編集] 主要キャラクター

[編集] アクシズ

シャア・アズナブル
大佐。ザビ家への復讐を果たしたのち、一年戦争の疲れを癒すべくジオン公国の最後の砦小惑星基地アクシズへと逃亡する。父の思想に理解を示しザビ家の独裁制を否定する穏健派のマハラジャの思想に共鳴し、その力になろうとする。ゼロ・ジ・アールの実戦形式のテストを行った際は、Iフィールドを搭載しているため、防御の面は気にする必要がなく、移動はプログラムが自動で行うことを聞かされるも、シャアは自機が的となることを嫌い、移動は自らの操縦で行って高速で移動し、一斉射で敵機を全滅するなど、驚異的なパイロットとしての能力を発揮する。これを賞賛されるも、一発被弾したことをシャアは大変不満に思い、彼のエースパイロットとしてのプライドの高さが伺える。
アクシズ内戦後、名前をクワトロ・バジーナに変え、アポリー、ロベルト、ジェーンと共に地球圏に降り立つ。
ハマーン・カーン
マハラジャの次女で後のアクシズ摂政。容姿・性格共に既存作品で描かれたハマーン・カーンの面影が希薄な、可憐なる少女。作品時点ではまだシャアに憧憬を持つ一人の少女だが、後のカリスマ的指導者となる素質の片鱗も見られる。15歳の誕生日を境にエンツォの策略でミネバの世話係になる。成長期のためパイロットスーツのサイズがすぐに合わなくなり、緊急時に着用しないでモビルスーツに搭乗することもあった。
ナタリー・ビアンキ
オリジナルキャラクター。中尉。ハマーンとは年齢がやや近いこともあり(4歳違い)公私にわたって姉の様に接し、ハマーンも彼女を慕っている。またシャアとも仕事上親しく、ハマーンのことをしばしば相談される。優秀なコンピューター技術者であり、連邦の捕虜によるハッキング事件が発生した際には、不在だった技術大尉の代わりに連邦のハッカーと熾烈な攻防を繰り広げており、のちに評価を受けた。一方で、恩顧のあるエンツォ大佐からシャアを自分の派閥に鞍替えさせるよう圧力をかけられ苦悩していたが、それを見抜いたシャアに密命の件と共に自分の秘めていた想いを告げ、結ばれることに。
マハラジャ・カーン
『機動戦士Ζガンダム』設定上に存在した人物。ハマーンの父。アクシズの最高責任者だが、アクシズ内の派閥抗争を抑えるため思い切った動きが取れない状態。穏健派として、武力闘争以外の方法でスペースノイドの自治権を勝ち取る道を模索し、シャアに協力するが心労で倒れてしまう。理詰めだが事を穏便に済ませようとするあまり、冷徹な手段を取れないという欠点があり、その性格的弱点をエンツォ大佐に突かれ、結果的にハインツ少佐を死なせた上、病床の中、ついにアクシズの実権を奪われてしまう。
セラーナ・カーン
ハマーンの妹でマハラジャの三女。元は1992年発売のファミリーソフトのパソコンゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』に登場したゲームオリジナルキャラクターで、本作では特に目立った活躍はない。
アンディ
中尉。一年戦争からのシャアの部下。レストランにてリカルドと共に食事をしていた際、アクシズへ流入する公国軍人へ不満を論議をしていた若者らとケンカになる。このとき、偶然居合わせたシャアが仲裁に入ることで事態は収まり、三人は再会を果たす。シャア達のジオン本国の視察に同行し、任務全般にわたり補佐している。時折、オクサーナとは良いコンビネーションをみせる。
アクシズ内乱後、アポリー・ベイと名を変える。
リカルド・ヴェガ
中尉。一年戦争からのシャアの部下で、上記のレストランでのケンカの際に仲裁に入ったシャアとの再会を果たす。シャア達のジオン本国の視察には同行せず、アクシズに残り強硬派の動きを監視する役目を任されるが、思うように成果はあげられていない。強硬派がクーデターを起こした後、穏健派のモビルスーツ部隊の指揮官を任される。
アクシズ内乱後、ロベルトと名を変える。
エンツォ・ベルニーニ
オリジナルキャラクター。大佐。アクシズの兵力総括顧問。戦争継続による独立獲得を求める急進派のリーダーで、裏で様々な策謀を繰り広げる。個人としての才覚器量には乏しいが、独立志向の強いアクシズで彼に共鳴する者は多い。敵対者には容赦しないが、部下の死を嘆くなど自分に近い人物に対してはそれなりに思いやりがある。ただし、他人を立身出世の道具として扱う傾向が強く、マハラジャ提督の穏健さに付け込んだ身勝手な振舞いも多い。またクローン兵士部隊の創設を極秘に推し進めている。
ハインツの死に対する関与の疑惑を暴露されたことをきっかけに、アクシズの実権を握るため「真ジオン公国軍」を名乗りクーデターを起こす。
ファビアン・フリシュクネヒト
オリジナルキャラクター。少尉。強硬派に属するMSパイロットの美青年。エンツォ大佐の密命を受け、ハマーンを篭絡するため共にジオン本国の視察に同行するが、シャアには強硬派の手先だと看破されていた。ケンプファーを駆る。愛称はファビイ。
サイド3でハマーンを襲うがシャアによって阻止される。シャアの計らいで銃殺は免れ追放処分となった。
ハインツ・ヴェーベルン
オリジナルキャラクター。少佐。穏健派の中心的存在であり、アクシズの将来を担う人物としてマハラジャからの信頼が篤い。強硬派の跳梁を憂いており、これを糾弾すべく独自に行動をおこすが策略にはまり殺害される。
ジェシカ・ディアス
オリジナルキャラクター。少尉。両親や妹を戦災で亡くしたことで戦争継続には反対の考えを抱く。穏健派のハインツ少佐に好意を寄せており、献身的に彼の補佐をするが、強硬派の策略によりハインツを死なせる要因を作ってしまう。のちにその仇を討つため強硬派へと鞍替えしたふりをして内情を探り、公の場でエンツォ派の陰謀を暴露。これがアクシズ内乱のきっかけとなる。
アクシズ内乱後、ジェーンと名を変える。
ヤヨイ・イカルガ
オリジナルキャラクター。伍長。一年戦争敗退後に地球圏から流れてきた、元MSパイロットを自称する少女。ニュータイプ研究所出身で、ニュータイプとして高い認識力を持つが、軍人として有能といえない部類であるため、周囲からはそうとは見られずに軽んじられている。アクシズ内乱ではリカルドと交戦するが、ハマーンに撃墜され戦死した。また、彼女の戦死を目にしたリカルドは泣き崩れた。
ジェレミー・ヴァンダム
オリジナルキャラクター。中佐。穏健派の領袖の一人。「ハインツ中佐衝突事故」の真相究明の為の臨時総会を開催させジェシカ少尉に質問、事故の真相を暴く。更なる露見を恐れたエンツォ派がクーデターを起こすと、この成功を阻止すべく同志を集めてカウンタークーデターを決行する。

[編集] 地球連邦

ジャミトフ・ハイマン
一年戦争後の地球連邦軍における急進派の頭目として様々な面で暗躍している。ジオン残党狩りを名目に上司のジーン・コリニーへティターンズの創設を進言する。
グリーン・ワイアット
ジャミトフと同じく連邦軍の急進派だが、彼には無能扱いされるなどライバル関係にある。ベン・ウッダーやライラ・ミラ・ライラの指揮する部隊でジオンの秘密基地を襲う。
バスク・オム
ジャミトフの部下でティターンズの指令官。

[編集] その他

ララァ・スン
既に死亡しているが、残留思念となってシャアを導く。ハマーンの純粋さが悪意を持つ者に利用される危険を警告する。
マ・クベ
陥落したア・バオア・クー要塞からの脱出の際に、シャアと共にゼナ・ミネバ母子の乗る戦艦グワジンを先導するためギャンで出撃するが、連邦艦の砲撃により戦死する。
オクサーナ・ボギンスカヤ
オリジナルキャラクター。ジオン独立同盟から派遣された特使で、シャアに対しジオン本国の視察を促す。持ち前の明るく屈託のない性格からハマーンやナタリーとも親しくなる。
マレーネ・カーン
マハラジャの長女。小説版『機動戦士Ζガンダム』でハマーンの姉の存在が言及されていたが、名前は本作のオリジナル。その美しさがドズル・ザビの目に留まり、侍女(実質的には側室)として仕えることに。ドズルからの扱いは丁重だったが、ゼナに同行してのアクシズへの旅の途中若くして病死した。
元はジオン・ダイクン寄りの政治家だったマハラジャがダイクン派粛清を免れたのは、彼女を差し出したことでドズルの保護を得た事が大きいが、このことがマハラジャに「娘を生贄にした卑劣な父親」との自責の念を植えつけることになった。
カイザス・M・バイヤー
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するキャラクター。ジオン独立同盟の党首で、マハラジャ提督とは旧知の間柄。ジオン本国の視察に訪れたシャアに対し、ジオン・ズム・ダイクンの遺志を継いで決起するように働きかける。
ゲーオルク・グレフェンベルク
オリジナルキャラクター。一年戦争前半に活躍したジオン軍の少佐。宇宙攻撃軍第一艦隊第五パトロール艦隊の司令官で、名戦略家として名をはせていた。0079年7月、連邦軍が建設中の小惑星基地を攻略した際、追い詰められた連邦軍側による基地の自爆という罠の前に戦死。直後、援軍の艦隊を率いて駆けつけたエンツォ大尉は彼の戦死によりその功績を独占し、さらにザビ家との縁故を利用する事で出世に弾みをつけ、異例の三階級特進を果たした。
ジョルジョ・ミゲル
オリジナルキャラクター。妹ナナイ・ミゲルと共にジオン独立同盟に所属する活動員。一年戦争末期に学徒動員で出撃し、戦後MSパイロットの腕を買われ表向きは地球連邦軍に所属している。連邦内部のスペースノイド独立を目指す動き(おそらくエゥーゴのこと)についてシャアに話した。
カムジ
オリジナルキャラクター。准尉。ジオン独立同盟に所属する少女で、表向きはサイド3の貿易会社の経営者兼歌手。ニュータイプとして高い素質を秘めており、G-3ガンダムをザクマシンガン1発で戦闘不能にする実力を持つ。モデルはBoA
ジオングの整備士
かつて、ア・バオア・クー攻防戦でシャアに「(ジオングの)足は飾り」と発言した整備士。アムブロシアでパーフェクトジオングの整備士としてシャアと再会し、ジオングの足が「まんざら飾りでもなかった」と以前の発言を撤回した。
アナベル・ガトー
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するキャラクター。地球連邦軍と交戦中、シャアの援護もあり地球連邦軍のMS部隊を撃退した。

[編集] 主なMS・艦船

[編集] アクシズ

[編集] 地球連邦軍

[編集] コミックス

[編集] 備考

  • PSPゲーム『ガンダムバトルユニバース』では、「若き彗星の肖像」というエクストラミッションが登場する。本作品での宇宙基地ヴァールシカでの戦闘をモチーフにしており、パーフェクト・ジオングやケンプファー、シャア専用ゲルググなどが出現する。

[編集] 関連項目

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