砂の十字架

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砂の十字架
やしきたかじんシングル
B面 スターチルドレン
リリース 1981年2月21日
2006年11月22日(再発売)
ジャンル ポップスアニメソング
レーベル キングレコード
スターチャイルド(再発売)
チャート最高順位
やしきたかじん シングル 年表
Walking on
1980年
砂の十字架
1981年
かりそめのパートナー
1981年
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砂の十字架」(すなのじゅうじか)は、やしきたかじんの7枚目のシングル。1981年発売。

谷村新司の作詞・作曲。アニメ映画『機動戦士ガンダム』(劇場版3部作の第1作)の主題歌で、13万枚のヒットとなる。

カップリング曲の「スターチルドレン」はたかじん自身の作曲である。作詞の井荻麟は『機動戦士ガンダム』の総監督富野喜幸(現・富野由悠季)のペンネームである。

2006年、歌入りの音源に加えてオリジナルカラオケを収録したシングルとして再発売された。

発売までの経緯[編集]

当時鳴かず飛ばずのたかじんを担当していたディレクターが、キングレコードの部長に涙ながらに土下座し、たかじんにレコードを出す機会を与えるよう直訴した。その結果、キングレコードは発売の条件として、たかじんに『機動戦士ガンダム』の主題歌を歌うよう指示する[2]。たかじんも歌詞に「ガンダム」という固有名詞が含まれないことを条件に、土下座をしたディレクターに対し恩義を感じていたこともあり、渋々ながら承諾する。歌詞が気に入らなかった(いわく「ライリー ライリー」と繰り返す部分の意味がわからん」等)ことと、ジャケットが(安彦良和描き下ろしによる)ガンダム」の主人公のアムロ・レイのイラストのみで構成されており、自分の写真がなかったことにたかじんがクレームをつけたため一旦発売は延期されたが、結局そのまま発売された。

その後のたかじん[編集]

この曲のヒット以降、たかじんは「あんた」「やっぱ好きやねん」などのヒット曲を出すようになるが、上述の事情からたかじんはこの歌のことを「人生最大の汚点」と語り、「この歌が話題に出ると機嫌が悪くなる」とも語っていた。たかじん自身は上記のような苦い思い出もあってかガンダムの話題(必ず及ぶであろう主題歌の話題)を毛嫌いしていたものの、そもそも同作品を見たことがなく、ガンダムそのものに嫌悪感を示していたわけではない。また「ガンダムの主題歌=誰が歌ってもヒットするもの」との印象を持っていたこともあり、後に『機動戦士ガンダムSEED』の主題歌がヒットした玉置成実らに自身の番組で苦言を呈したこともあった。その一方では、1985年に『機動戦士Ζガンダム』の主題歌でデビューし、その後1991年、映画『機動戦士ガンダムF91』の主題歌のヒットにより紅白歌合戦に初出場することになる森口博子が、デビューと紅白出場の間の地味な仕事が続いていた時期について『たかじんnoばぁ〜』(よみうりテレビ)出演時にボヤいた際には「俺と森口は“ガンダム仲間”や!」と語り、宥めるなどしている。

なお、歌詞には文句をつけたものの『たかじんnoばぁ〜』、『たかじん・ナオコのシャベタリーノ!』(毎日放送・TBS系全国ネット)等の自身の冠番組で共演し、この曲についても話題にしているため、谷村個人との関係は険悪というわけではなかったようである。また、谷村もあるインタビューで「ここまで売れる曲だとは思っていなかった」との感想を話した。たかじんは通常、半日で終わるレコーディングが、この曲の時は二日かかったといい、中でも、繰り返し歌詞の中に出て来る「ライリー」という言葉の意味がまったく理解できず、苦労した挙句、歌詞の作詞者である谷村に意味を尋ねたところ、民謡の合いの手である「アラエッサッサー」のようなものだといわれ、ますます意味がわからなくなったと語っている。ちなみに後年谷村は、自身が歌う『∀ガンダム』のEDテーマ「AURA」で再びガンダムシリーズに関わることとなる。

2007年、たかじんは自身の番組『ムハハnoたかじん』(関西テレビ)で、岡田斗司夫をゲストに招いた際[3]、この曲とガンダムについての心情やエピソードを吐露した。たかじんは当時の苦い経験から、2007年に至るまで全くガンダムを観たことがないと語ったが、岡田やガンダムを観て育った橋下徹らが作品について語る(単なる勧善懲悪ではなく、独立戦史・人間ドラマとして楽しめること)ところを聞き、また「砂の十字架」とそれを歌ったたかじんがアニソンの定番、代表的歌手として評価を得ていることを知らされ、多少見解を変えている。この時たかじんはまた、レコーディング中の話として、富野の自分に対する横柄な態度に頭にきていたと語ったが、岡田は「その当時、(富野は)人生最大の天狗になっていた頃だから許してやって欲しい」と富野をかばっている。

2010年7月、『たかじんのそこまで言って委員会』の辛坊治郎と2人でのコーナーにおいて、レコード(CD)のセールスの話題になり、歌手人生の汚点であると改めて述べている。谷村新司は先輩で知った仲でもあったので、電話で直接尋ねて説明を聞いたがそれでも解らずに何度も聞き直していると、結局は「深く考えるな」と言われたと茶化して語っている。

なお、たかじんの公式ウェブサイト上のプロフィールには、この曲について「卓越した歌唱力故に起用され、ビッグヒットを放つ」という記述があり、汚点と語ってきた一方で、完全には否定していない部分もある。

カップリングの「スターチルドレン」については、自ら作曲を手がけたにも関わらず、たかじん自身はメディア上でほとんど見解を述べたことがない。

収録曲[編集]

  1. 砂の十字架
    作詞・作曲:谷村新司 編曲:青木望
  2. スターチルドレン
    作詞:井荻麟 作曲:やしきたかじん 編曲:飛澤宏元

関連項目[編集]

  • アニメタル - 「スターチルドレン」をヘヴィメタル風にカバーしたバンド。
  • 週刊ファミ通 - 1996年ごろ、たかじんが営業先で「砂の十字架」を歌っているところを録音したらガバス(同誌でゲーム機などと交換できるポイント)を大量にプレゼントするという企画があった。
  • Gackt - 自身9枚目のアルバム『0079-0088(ダブルオーセブンティーナイン ダブルオーエイティーエイト)』でこの曲をフルアレンジし、カバーした。ただし、ギターによるインストゥルメンタルバージョンにアレンジされており、Gackt自身が歌唱している訳ではない。

脚注[編集]

  1. ^ たかじんさんベスト盤、部門別で首位 デイリースポーツonline
  2. ^ のちに富野由悠季が自著で懐述したところでは、谷村新司のファンであった富野の意向で主題歌オファーを行ったものの、契約等の事情で谷村は曲の提供しかできず、歌ってもらうことは叶わなかったとしている。
  3. ^ 収録後、当時のレギュラーでもあった橋下徹大阪府知事選挙に立候補したため、翌2008年2月に放送。