ズゴック

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ズゴックZ'GOK)は、アニメ機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士ガンダムUC』に登場する架空の兵器。

ジオン公国軍水陸両用モビルスーツ (MS)。(型式番号:MSM-07)

本項ではそのバリエーション機や派生機体についても記載する。

機体解説[編集]

諸元
ズゴック
Z'GOK
型式番号 MSM-07
所属 ジオン公国軍
開発 MIP社
生産形態 量産機
頭頂高 18.4m(19.4mとする資料もあり)
本体重量 65.1t
全備重量 96.4t(84tとする資料もあり)
出力 2,480kw(123,300馬力[要出典]/74000馬力[1]
推力 83,000kg
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装 6連装24cmロケット弾発射器(内蔵:弾数30)
メガ粒子砲×2
アイアン・ネイル×2
搭乗者 カラハ
リー・ホアン
ゴダール
ゴイック
ジッタル
シャア・アズナブル
ジオン公国軍一般兵

モビルアーマー (MA) を多く開発したMIP社の開発による唯一のMSであり、ツィマッド社ゴッグと同時期に開発に着手した。アッガイの型式番号であるMSM-04は本来なら本機に与えられるはずであったが、先に運用されたゴッグのデータをフィードバックしたためアッガイよりも量産化が遅れ、別の型式番号を与えられた経緯を持つ。だがその高い完成度はジオン公国製MSの中でもトップクラスであり、先行して量産化されていた2機種に代わって水陸両用MSの主力となった。前線からの評価も高く、カラハ曹長は、「ゴッグよりズゴックの方が性に合う」という趣旨の発言をしている[2]キャリフォルニアベースにおいてゴッグの後期型と同じラインで生産が行われた。

ジェネレーターの冷却を水冷式から水冷・空冷式のハイブリッドに変更したことで搭載する冷却水を減らすことに成功し、ゴッグより20tほど軽量化されている。そのパワーは従来のジオン軍MSに比べて「桁違い」であった[3]。一方で十分な防御力も確保されており、正面装甲はガンタンクや61式戦車の砲撃にも耐えた[4]。水中では股間部分の水流ジェット推進器で航行し、その速度はゴッグを凌駕する[5]。また背部には熱核ジェット熱核ロケットを兼ねた推進器を装備し、水中はもとより陸上でも陸戦型ザクIIと同程度といわれる軽快な運動性能を示した。モノアイ・レールは全周ターレットとなり背部の視認性が向上した。

本機には、ジェネレーターの高出力化、機動性の強化、装甲の軽量化などを施したS型 (MSM-07S) も存在し、初期は指揮官用として生産されていたが、一年戦争末期には一般兵向けの量産機も全てS型に生産が移行されている。初期生産S型の中では、赤く塗装されたシャア・アズナブル専用機が有名で、同機はジャブロー攻略戦で活躍した。後に戦場が宇宙に移行したため、宇宙では使用できない本機の一部は使い捨て兵器ゼーゴックに改造された。

より格闘戦に特化した姉妹機ゾゴックも開発されている。また、後に統合整備計画にて再設計され、各部を改良したズゴックEが開発された。

武装[編集]

240mmミサイル
頭部に発射管を6基を装備している(装弾数30発)。機体によっては8基装備している。水中での発射も可能であるが耐圧深度が低く、主に浮上・上陸後、また対空用に用いられた。
アイアン・ネイル
他の水陸両用MSと同様のフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を採用した両腕部の先端に3本(4本という説もある[6])装備している。格闘戦の際に打突・斬撃用の近接兵器として用いられ、高い機動性を生かすことで、パイロットによっては地球連邦軍ジムを一撃で葬ることが可能であった。
メガ粒子砲
クローの中央に内蔵している。
胴体に内蔵することでその射角が限られていたうえに拡散型であったゴッグのメガ粒子砲と比較して、収束率も高まり、非常に高い自由度と貫通力を持っていた。光線状のビームを発射するが、連射することも可能である[7]
その他
オプション兵装として、クローの代わりにアッグガイと同様のヒートロッドを装備した腕部ユニットがあったといわれるが、それを実装した機体は現在まで未確認である。なお、プラモデル「フルカラーモデル ズゴック」のインストの記述が初出。

劇中での活躍[編集]

テレビ版第27話に初登場。マッドアングラー隊の副官フラナガン・ブーンに、「水陸両用重モビルスーツ」と紹介された。

カラハ曹長の操縦するズゴックは、ゴッグ1機(パイロット不明)と共に連邦軍ベルファスト基地を攻撃した。連邦軍守備隊の通常兵器による攻撃を一蹴したズゴックは、ハヤト・コバヤシが搭乗している地球連邦軍のガンキャノンの射撃を軽々と回避し、アイアンネイルで機体を拘束して両腕を引きちぎりにかかった。割って入ったアムロ・レイガンダムをも水中戦で翻弄するが、海面へ逃げるガンダムを追って浮上したところをカイ・シデンガンタンクに狙撃され、飛び降りてきたガンダムのビームサーベルで頭から両断されて撃破された。なお、この攻撃はホワイトベースへスパイ107号ミハル・ラトキエを潜入させるための陽動作戦であり、107号は潜入に成功した。また、ベルファスト基地にも打撃は与えたが、ズゴックとゴッグだけでなく、発進させたユーコンまで撃沈される損害(第26話の第一次攻撃も合わせると、母艦1、MS4機という大損害)を出した。

テレビ版第28話では、潜水母艦「マッドアングラー」の格納庫に、水中用MA「グラブロ」と共にズゴック5機が収納されている。5機のうち2機がフラナガン・ブーン操縦のグラブロに牽引され、ホワイトベースを襲撃した。この小部隊はホワイトベースに多少の損害を与えるも、Gファイター(セイラ・マス搭乗)によってゴダール搭乗のズゴックが、ガンペリー(カイとミハル搭乗)によってズゴック(搭乗者不明)が、最後にガンダムによってグラブロが撃墜され、全滅した。出撃しなかった3機のズゴックについては不明である。

テレビ版第29話(『劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』)にも登場。テレビ版ではマッドアングラー隊にゾックとズゴック各1機が補充された[8]。シャア・アズナブルは赤く塗装された専用のズゴック(S型)に乗り、ジャブロー攻略に参加。テレビ版ではシャアの部下として2機のズゴックが登場し、シャアと共にガウ攻撃空母から降下した。リー・ホワン搭乗機は対空砲火で降下中に撃墜され、ジッタル機は着水するも連邦軍防衛施設から発射された魚雷の直撃で撃破された。

僚機を失ったシャアは、ボラスキニフ曹長らの先発隊と合流。ジャブロー内部にて61式戦車を投げ捨て、ジム数機を撃破した。ジムが発射するビームを回避しつつ懐にもぐりこみ、アイアンネイルの一撃で屠るシャア専用ズゴックの姿は特に有名である。その後、シャア専用機はガンダムと交戦するが、ウッディ大尉搭乗のファンファンに攻撃され、メインカメラを破壊されて撤退した。劇場版ではメインカメラを損傷せずにガンダムとの戦闘を続けたが、ビームサーベルの攻撃で右腕を切断されて機体のバランサーが狂い、撤退を余儀なくされた。

テレビ版第30話では、シャア専用機が第二次攻撃隊のアッガイ部隊を率いてふたたびジャブローに潜入する。モノアイも修理されていた。潜入作戦は失敗し、脱出中にガンダムに発見される。この戦闘でアッガイ部隊は全滅。シャア専用機のみ、右腕を切断された状態で脱出し[9]、これ以降は登場しない。

『機動戦士ガンダムΖΖ』では、第40話と第41話でタイガーバウム・コロニーにおいて、スタンパ・ハロイのコレクションの1つとして登場する。第40話では、槍を持ち偶像のようなポーズをとっている赤色のズゴックと量産型カラーのズゴックが登場する。後者はジュドー・アーシタが奪い、ザクIアッグガイハマーン・カーンの操るアッガイと交戦した。第41話では、スタンパ自身がズゴックに搭乗してジュドー達を追いつめるが、その際にラサラ・ムーンを殺したため、それに激怒したモンド・アガケの駆るガンダムMk-IIによって撃破された。なお、本機を含むスタンパがコレクションとして所有しているMSは、どれもリニアシート式コックピットに改修されている。

OVA『機動戦士ガンダムUC』では、EP4にて地上のジオン残党軍が扱うMSとしてグリーンカラーに塗装された本機が登場。連邦軍トリントン湾岸基地襲撃作戦に参戦し、湾岸基地上陸後にバイアラン・カスタムの放ったメガ粒子砲により撃破された。

漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、デザインが大幅に変更されている。本作ではシャアがジャブロー攻略に使用した赤い機体が先に登場し、改装中のガンダムに替わりジムに乗ったアムロと交戦した。そのほか、ジオン軍マッドアングラー隊のスビッチが操縦し、ボラスキニフ曹長のゾックと共にグラブロに引かれてホワイトベースをミサイル攻撃する。その際、ウォン伍長のコア・ファイターに右腕をミサイルで破壊された後、カイとミハルのガンペリーの大型ミサイルで撃破される。スレッガー・ロウには「丸頭」と呼ばれていた。

漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、ジオン本国内で消防隊用に改造された機体が登場した。武装やアイアンネイルは全て解除され、腕部のメガ粒子発射口から大量の水(または消火剤)を噴射し、爆弾テロに見舞われたジオン公国公安本部庁舎の消火活動に当たっている。

漫画『機動戦士ガンダム』(岡崎優版)では、ドズル・ザビの指揮下でゾックなど他の水陸両用MSと共に宇宙を飛び回っていた。

設定の推移[編集]

監督の富野喜幸によるラフデザインの段階では、本機はゾゴックと共にゴック(その当時の表記)・バリエーションのひとつという設定であった。なお、視界不良を補うためか多数のカメラアイを有する、という意味での複眼モビルスーツと設定されていた。また、ゾゴックの意匠(ズゴックにゾゴックの手足が付いている)を併せ持つラフデザインも存在する。

バリエーション[編集]


ズゴックE[編集]

諸元
ズゴックE
Z'GOK EXPERIMENT
型式番号 MSM-07E
所属 ジオン公国軍
生産形態 量産機
頭頂高 18.4m
重量 69.5t
出力 2,570kw
推力 20,000kg×4(背部)
16,000kg×2(股間部/陸上用)
(総推力)112,000kg
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装 魚雷発射管×6
ビーム・カノン×2
バイス・クロウ×2
搭乗者 ハーディ・シュタイナー
その他 姿勢制御バーニア×9

OVA機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するジオン公国軍の水陸両用MS。Eは「試験機」を意味するエクスペリメントの略である。

一年戦争中にジオン公国軍突撃機動軍所属マ・クベ中佐(当時)が立案した「統合整備計画」によって改良された、ズゴックの性能向上機である。そもそもズゴックは非常に高い完成度の機体であったが、コストの高さと操縦性に難点を抱えていた。そこでこれらの問題点の解消と共にさらなる機体性能の向上が図られ、部品の共通化と簡略化によって大幅なコスト削減を達成。さらに統合整備計画による他のMSとコクピットを統一化し、コスト削減と同時にパイロットの負担の減少に貢献した。

水中航行時の水流抵抗を軽減するため機体各部に改良が加えられ、航行速度の向上が図られた。ゴッグで採用された腕部および脚部の収納システムに加え、肩部および腰部にはフェアリングを兼ねた装甲が追加。さらに背部の推進器は熱核ジェットエンジンとして股間部と脚部に、陸上のみで使用するスラスターとして胴体一体型のものへと再配置された。また、ハイゴッグのものと同規格のジェット・パックを背部に増設することも可能であった。

その上、機関部を一新したことにより機動性が上がって陸戦能力が向上した。ハイゴッグ同様にモノアイはサーチライトとしても使用可能であった。

一年戦争末期に開発されたため生産数は少ないが、主に特殊任務の隊長機として用いられている。水陸両用MSとしては一年戦争中最高クラスの完成度を持つ機体である。

武装
魚雷発射管
頭部のミサイル発射管は、水中での使用を考慮した魚雷発射管に換装。
バイス・クロー
腕部先端のアイアン・ネイルは4本爪とされ、簡易的ではあるがマニピュレーターの様に使用することが可能となった。
メガ粒子砲
連射性能と威力が高められ、ビーム・カノンとも呼ばれることとなった。本体のジェネレーター出力は大差なく、この性能アップにはエネルギーCAP技術の確立が寄与している。
劇中での活躍
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では第1話の冒頭シーンに登場。ジオン公国軍突撃機動軍所属サイクロプス隊の隊長であるハーディ・シュタイナーのズゴックEは隊員のミハイル・カミンスキーアンディ・ストロースガブリエル・ラミレス・ガルシアらの搭乗したハイゴッグと共に地球連邦軍の北極基地を強襲し、基地防衛のMSを圧倒した。
小説版『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』では、カルフォルニアベースからオーストラリア大陸に持ち出された本機が登場する。ガースキー・ジノビエフ曹長が搭乗した。音響関連のセンサーに優れた優秀な陸戦MSとして描写されている。

ズゴック改[編集]

小説『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するMS。

OVA版において登場したズゴックEとハイゴッグの代わりに登場する。ズゴックの改良型であり、重量バランスの変更などによって汎用機に比べて劣る陸戦能力を強化した機体となっている。また、OVA版のハイゴッグと同様に、腕部にハンドミサイルユニットを装着することが可能。


ラムズゴック[編集]

諸元
ラムズゴック
RAM Z'GOK
形式番号 MSM-07N
所属 ジオン公国軍
全長 18.9m
重量 73.5t
武装 クロー・シールド×2
メガ粒子砲×2
ヒート・ラム

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する機体。

水陸両用MSの中では高性能を誇ったズゴックではあったが、対艦および対MS戦においてアイアンネイルを使用する際、敵機体から突き刺したネイルを引き抜くことができず、爆発ボルトの使用で難を逃れ、戦線を離脱する例が相次いだ。この弱点への対応として、両腕のアイアンネイルと頭部のロケットランチャーを廃し、クロー装備シールドと対艦攻撃用のヒート・ラム(大型衝角)を装備した、対艦戦闘用に使用を限定される本機が開発されるに至った。

クロー・シールドは両腕にマウントされ、着脱は容易なものとなった。その結果、腕部の武装はメガ粒子砲のみとなり、発射時のネイル開放の必要もなくなった。そして頭部に装着されたヒート・ラムは戦闘時(あるいは砕氷作業時)には屹立し、発熱して敵艦底を切り裂く攻撃を可能とした。

一年戦争時において、主に北ヨーロッパや北米大陸で運用されており、形式番号は終戦間際に与えられたものである。


ゼーゴック[編集]

諸元
ゼーゴック
Ze'GOK
型式番号 MSM-07Di[10]
所属 ジオン公国軍
開発 ジオン公国軍技術本部
生産形態 試作機
全高 13.2m
全長 27.3m
全幅 15.6m
重量 212t/ペイロード:540〜917t(装備により異なる)
出力 2,453kw(ズゴックユニット)
4,680kw×2(ダイブマニューバー・ユニットの熱核エンジン)
推力 285,000kg(装備により異なる)
装甲材質 不明(ズゴックユニットについてはチタン・セラミック複合材)
武装 腕部メガ粒子砲
搭乗者 ヴェルナー・ホルバイン

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』に登場する機体。

衛星軌道上から大気圏に突入し、地上・海上の敵に対して奇襲攻撃を行うことを目的とした特殊兵装である「モビルダイバーシステム」の機動管制ユニット。モビルダイバーシステムは、この機動管制ユニットと大量兵器コンテナLWC=Logistics Weapon Container)により構成され、両者は管制ユニット側のパイロンにて接続されている。一年戦争末期、ジャブローより行われていた地球連邦軍艦艇の打ち上げ阻止のため、LWCに高機動性能を与えることによる新たな対地攻撃兵器として投入された[11]

名称の由来は、水陸両用MSであるズゴックの上半身が用いられていることによる。ズゴック頭部のロケットランチャーは発射口の形状こそ残っているが全ての機能が除去され、右腕もセンサーに換装されているため、機動管制ユニットとしての武装は左腕のクローバイスビーム砲(メガ粒子砲)1門のみである。使用機体にズゴックが選ばれた理由は水陸両用MSとしての気密性や装甲の堅牢性およびジェネレーター出力の高さに加え、ほかの水陸両用MSにはない、水中・大気中でも稼動可能なハイブリッド・エンジンを搭載していたことによるものである[11]。しかしその一方で、主戦場が宇宙に移行し、オデッサの陥落およびジャブロー攻略の失敗などによってほとんどの地上拠点を失ったジオン公国軍にとっては、もはや使い道のなくなった水陸両用MSの再利用という側面があったようであり[12]、本来の計画段階における機動管制には別の新型MSを使用する予定であったらしい[11]

衛星軌道上から降下したモビルダイバーシステムは任務終了後にLWCを投棄、ガウ級攻撃空母などに収容されて戦闘データとパイロットを回収した後はゼーゴック本体も地上にて廃棄される、使い捨ての兵器であった。

第2次運用試験の際にホルバイン少尉と共にヒデト・ワシヤ中尉が搭乗し複座となっているが、この後部座席は603技術試験大隊でのテスト時に、エンジニアリングオフィサーとして搭乗したワシヤ中尉のために増設された簡易シートである。本機のコクピットは通常のズゴックと異なり、統合整備計画に準拠したタイプに換装されていた[13]

劇中での活躍
第1話に登場。設定では9機試作されたことになっており[11]、劇中では宇宙暦0079年12月2日から7日にかけてヴェルナー・ホルバイン少尉をテストパイロットとする評価試験が4回実施された。当初、評価試験は604技術試験隊「ムスペルヘイム」で実施されていたが、1回目の試験のときゼーゴックの射出直後に母艦であるムスペルヘイムが撃沈されたため、2回目から4回目の試験は603技術試験隊「ヨーツンヘイム」にて実施された。
  • 1回目の試験ではどのような作戦行動を行ったのかは不明。後にモニク・キャディラック大尉が「戦果ゼロ」と発言している。
  • 2回目の試験は12月3日に行われた。全長60mの大型ミサイル4発(マルチ・ミサイル・パス[14])を搭載し、上昇中の連邦軍艦船に対して横方向から攻撃した。
  • 3回目の試験では28連装ロケットランチャー「R-1(アール・アイン)」を装備[14]。水平飛行に移りつつある連邦軍艦船に後方から射撃を行おうとしたが、直前にジャブローから発射されたミサイルの迎撃にあい、本機は高度を失う。結果、連邦軍艦船に射程距離外へと逃げられた。評価試験のために、R-1は発射している。
  • 4回目の試験は12月7日に行われた。MA用のビーム砲を改造した拡散ビーム砲「クーベルメ」を搭載し[15]、垂直上昇中の連邦軍艦船とすれ違いざまに下方から攻撃を行った。その際の戦果はマゼラン級戦艦1隻、サラミス級巡洋艦4隻の同時撃沈というそれまでの失敗を払拭する晴れ晴れしいものであった。
    しかし、その直後にコア・ブースターII・インターセプトタイプの追撃を受けて回収機のガウが撃墜され、ゼーゴックも被弾し海上に墜落し、ホルバイン少尉は消息を絶った。
もともと急造・転用兵器としての問題点も抱えてはいたが、高い技量を持つパイロットが不足している(大気圏突入を行いながらLWCを温存し、敵の迎撃を回避しつつ攻撃を行うため)こと、および先のとおり主戦場が宇宙へ移行した(地上の拠点がなければデータやパイロットの回収も不可能になるため)ことにより、公国軍はこれ以降の試験を打ち切った。

RFズゴック[編集]

諸元
RFズゴック
RF Z'GOK
型式番号 OMSM-07RF
所属 オールズモビル
生産形態 量産機
頭頂高 18.4m
重量 57.9t
出力 2,830kw
推力 67,900kg
武装 ヒートクロー×2
ビームカノン×2
対艦対空ミサイル×6
ビームシャワー
搭乗者 オールズモビル兵

ゲーム機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。オールズモビルが開発したMS。最新の技術を用いたズゴックのリファイン機。

外見こそ一年戦争時のズゴックだが、性能はオリジナルを大幅に凌駕し、宇宙世紀0120年代の機種に匹敵する。

主に陸上における戦闘能力が強化されており、陸上での機動性の改良に加え、両腕部のクローは、ビームカノンを放つことのできるヒートクローに換装され、攻撃力が向上している。さらに背部のハイドロジェットによって潜水艦並みに長期の水中活動が可能となった。


その他[編集]

パーフェクトズゴックキャノン[編集]

カードダスSDガンダム カードダス』などに登場する機体。

ズゴックをベースとした高性能機で、「いつどこで開発されたかさえわからない謎のMS」とされている。水陸に止まらず、宇宙空間での戦闘も可能な高い汎用性を持つ。武装として頭頂部にハイメガキャノンを1門、背部のバックパックに280mmキャノン砲を2門、腕部にビームランチャーを装備している。また、機体各部の形状にはズゴック以外の機体の意匠も見受けられ、腕部はゴッグ、胴体はガンダム系のMS、脚部は高機動型ザクIIの物に類似している。また、頭部にはブレードアンテナを有している。

元々は『コミックボンボン』のオリジナルデザインコンテストグランプリの受賞作品であり、カードダス化の他に『ガシャポン戦士』で立体化もされている。当初はSD体型の画稿しか存在しなかったが、『月刊ホビージャパン』2000年7月号にてリアル等身の作例が掲載された。

なお、カードダスでの型式番号は「MSM-07FC-B」だが、『GUNDAM WEAPONS "ニュージェネレーション"編 』では「MSM-07OP」という型式番号になっている。

脚注[編集]

  1. ^ 講談社ポケット百科シリーズ『ロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』(1981)
  2. ^ テレビ版第27話、シャアとブーンの会話より。
  3. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第1話、ヴェルナー・ホルバイン少尉とオリヴァー・マイ技術中尉の会話より。
  4. ^ テレビ版第27話、第30話、劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』など。
  5. ^ テレビ版第27話、連邦軍司令部のオペレーターと士官の会話より。
  6. ^ 映画『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のポスターを描いた大河原邦男が、本機のアイアン・ネイルを4本に描いたことに由来する。
  7. ^ テレビ版第30話。シャアがガンダムの追撃を振り切るために使用した。洞窟を崩壊させてガンダムを足止めしている。
  8. ^ ファット・アンクルの中に確認できる。第28話で残存した機体を合わせるとズゴック4機になるが、出撃したのは2機のみ。
  9. ^ 劇場版では、このテレビ版第30話の戦闘シーンがウッディ大尉戦死直後にまとめられている。
  10. ^ 以下諸元は、書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』50頁より。
  11. ^ a b c d 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』51頁より。
  12. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第1話、マイ技術中尉とユルゲン・ヘプナー甲板長の会話より。
  13. ^ 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』55頁より。
  14. ^ a b 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』52頁より。
  15. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第1話、キャデラック大尉とマイ技術中尉の会話より。

関連項目[編集]