機動戦士ガンダム THE ORIGIN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 機動戦士ガンダム THE ORIGIN | |
|---|---|
| 漫画 | |
| 作者 | 安彦良和 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 掲載誌 | ガンダムエース |
| 発表期間 | 2001年6月 - 連載中 |
| 巻数 | 既刊・通常版19巻 愛蔵版5巻 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
![]() |
| ウィキポータル |
| 漫画作品(日本) |
| 漫画家(日本) |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
| 漫画雑誌 |
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(きどうせんしガンダム ジ・オリジン)は、安彦良和作の漫画作品。原案は矢立肇・富野由悠季、メカニックデザインは大河原邦男。アニメ『機動戦士ガンダム』をベースに、設定の見直しや外伝的エピソードの追加など独自のアレンジを施した作品である。ガンダムシリーズ専門誌「ガンダムエース」創刊号より連載。
目次 |
[編集] 概要
作者の安彦良和は『ファーストガンダム』とも呼ばれる原作アニメに、作画ディレクターおよびキャラクターデザイナーとして深く関わっており、また歴史上の人物や神話を元にした漫画作品を数多く手がけた実績もある。それらで得た経験を元に『ガンダム』という半ば神話化した作品を再構築する作品であるともいえる。
本作はTVアニメ版をベースにしており、劇場版でカットされたルナツー攻防戦やセント・アンジュのエピソードなども描かれている。また見せ場であったシーンや決め台詞なども多くが生かされ登場している。一方で、現在の視点からすると不自然であったり、現実世界の変化に合わなくなった設定などの変更や、新規キャラクターの追加、既存キャラクターの設定見直しが行われている。
[編集] 執筆の経緯
本作は当初、サンライズによって海外向けに『機動戦士ガンダム』を紹介するためのコンテンツとして企画された。安彦良和は残りの人生を漫画家として送るつもりであり、また安彦自身の弁によれば「そもそもガンダムと言う物語は、自分が関わったとはいっても富野さんの作品だという意識も強かった」ため、当初この企画に難色を示していた。しかし、病気で入院する事となり、手持ちぶさたに『ガンダム』の物語のネームを切り始めたところ一気にガルマ・ザビ戦死のくだりまで描き進められた事、さらに富野由悠季本人からも「自分も楽しみにしてるから好きにアレンジして欲しい」と言われた事で、本作の執筆を決めたとのことである。また、貞本義行との対談で、貞本が漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』を自ら手がけていた事も、「キャラクターデザイナーという作品へ強い影響力を持つ人間が漫画版を書いても構わないんだ」と気付かされたと語っており、執筆のきっかけの一つになった事を明かしている[1]。
本企画は初めに講談社へ持ち込まれたものの、様々な経緯により角川書店にて行われることとなった。
本作は当初、一気に100ページを超える分量を掲載するというスタイルであった。それも、この100ページが終わってなおアムロがガンダムに乗り込んでいないというほどの分量である。しかしこれでは既存の漫画雑誌には連載が出来ないという事情から、ガンダムを専門とする雑誌「ガンダムエース」が創刊された。当初は季刊であったが、その後ペースが若干上がり隔月刊となり、ガンダム関係のコンテンツが十分揃った時点で月刊化された。また当初の企画どおりに、海外向けにも翻訳・発行されている。
[編集] アニメ版との差異
[編集] モビルスーツの変更点
地球連邦軍側のモビルスーツについては大きな設定の見直しが行われ、ガンタンクが10年以上前に量産化された大型主力戦車であり、ガンキャノンはザクIに対抗して開発・実戦投入された地球連邦軍初の量産型モビルスーツとされた。デザインはこの設定を前提に、原作のメカデザイナーであった大河原により見直されて安彦に提供されている。アニメ版において、地球連邦軍では当初宇宙戦艦ホワイトベースに搭載された3機の試作機しかモビルスーツが存在せず、それらばかりが活躍しているという点は不自然であるとしばしば指摘されていたが、安彦もインタビューで同様の認識を示して変更したものである。量産機であるため、物語の主な舞台となるホワイトベースにも、ガンタンクとガンキャノンは物語開始時点において複数が稼動可能な状態で搭載されている。
また主役機ガンダムや、ジオン軍側のモビルスーツについても安彦の考え(例えばザクについては「兵器なのだから、マシンガンの弾薬を使い尽くした後、近接戦用のヒートホーク以外の武装が徒手徒拳しかないということはないだろう」と言う趣旨の発言をしている)を元に、大河原がアレンジを施したデザインに変更されている。これらの大河原によるメカニックデザインは、あくまでも作画のための資料として描かれたものであり、安彦は必ずしもそのまま使っていない。それゆえ、ガンキャノンが3本指であったり、ガンダムがシールドを逆にマウントしていたりといった新設定も、それが見栄えしなければ随時オフィシャルなものに修正するなどといった柔軟性も本作の特徴である。また、同じ1年戦争のサイドストーリーである、機動戦士ガンダム0080や機動戦士ガンダム 第08MS小隊に登場したメカニックデザインも随所に取り入れている。
[編集] 物語の変更点
ホワイトベースの乗組員も、冒頭の奇襲攻撃によりアニメ版ではブライト・ノア以外の士官が全滅しているという極端な状況であったが、本作では中尉以下の士官が相当数生存し、相応の役割を担っている。またホワイトベースの進路も、北米大陸からアジア、ヨーロッパへと地球を一周して南米を目指すのは不自然なので大陸沿いにジャブローに入ってから他を目指すよう変更されている。そのジャブローの位置も、アニメ版で設定されたアマゾン川流域は地盤が軟弱なため、そこに地下基地を作るのには無理があるとし、シェルターを兼ねられる様な固い岩盤があるギアナ高地の地下に再設定がなされている。ジャブローで大改装された後、ホワイトベースはベルファストでのミハル・ラトキエのエピソードを経てオデッサ・ディに参戦、その後再び宇宙に上がっている。なおオデッサ編にておいてマ・クベは宇宙へ帰還することなく地球で自決する。
登場人物の階級・地位も見直され、テレビ版では士官候補生、劇場版では少尉だったブライトが中尉となった他、ルナツー司令ワッケインが少佐から少将に、マ・クベが中央アジア・ヨーロッパ方面司令官・大佐からジオン軍地球侵攻軍総司令・中将に、といったように相当の階級に設定されている。地球方面軍司令官だったガルマは大佐のままであるが、マ・クベの部下で北米方面の司令官という扱いになっている(アニメ版のニューヤークではなく、ロサンゼルス駐留)。またアニメ版では軍人だったアムロの父テム・レイやミライの父(シュウ・ヤシマ)も民間企業の人間に変更されている(テムの勤務先としてアナハイム社も登場している)。
主人公アムロ・レイがガンダムの詳細を知ったのはアニメでは地面に落ちていた極秘マニュアルからであったが、本作では自宅にあった父テム・レイのパソコンをのぞき込んでいて偶然見つけ出したことになっているなど、アニメ版制作後に一般化した機器が劇中で活用されている。
[編集] エピソードの追加
ジャブローから出発する直前の時点で本編は一旦中断され、シャア・アズナブルとセイラ・マスの兄妹の過去を追う形で、アニメ版のみならずそれ以外の作品でもほとんど描かれることの無かった過去の物語が、作者独自の解釈によって描かれている。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル(=シャア)、アルテイシア(=セイラ)兄妹とランバ・ラル親子との関わり、ザビ家がダイクン家に代わりサイド3の実権を掌握する過程、公国制を布いたジオンと地球連邦間の確執から来る緊張感、キャスバルが公国軍のエース「シャア・アズナブル」となった経緯、モビルスーツ開発前史、開戦からルウム戦役に至る一年戦争前半期などのエピソードが表現豊かに描かれている。
これらのオリジナルエピソードでは、安彦漫画で頻繁に見られる歴史物の政治劇や陰謀などの人間ドラマが緻密に描かれており、低年齢層向けであったアニメ版を基にして描かれたジャブロー編以前のパートよりも、更に作者本来の持ち味が反映されている。
[編集] その他
- 第1話のアムロ
- 作者は連載直前のインタビューで、「アニメ第一話のように、偶然コックピットが開いてアムロが乗り込んで、というのはおかしい。今度の連載ではそこも上手く演出する」と語っていた。このシーンは基本的にはアニメ版と同様の描写であるが、事前に得ていた情報により足にあるスイッチで自力でハッチを開け、乗り込むように変更されている。
- コアファイター
- さらに同インタビューにて、「コア・ファイターは玩具化のための設定。リアリティがないから使わない」と語り、当初コア・ファイターはガンダムに内蔵されていなかったが、ジャブローでガンダムを大改造する際にアニメよりも脱出ポッドシステムとしての色彩をより強めたものとして内蔵されている(本作では、ジャブロー以前にコア・ファイターが汎用戦闘機として登場しており、それとの差別化のため、この内蔵機は「コア・ポッド」と呼ばれている)。
- 作画のアレンジ
- 本編の作画に関しては、キャラクターは全員わずかだがアニメ版からアレンジされている。ランバ・ラルや黒い三連星などは等身が上がり、シャリア・ブルのように年齢も風貌も一新された者も居る。モビルスーツは全体的に太めでがっしりとした体形で描かれており、脚が長く腰高な現代風のスタイルとは一線を画している。
- キャラクターの年齢
- 本作では年齢もアニメ版とは異なっていて、シャアやガルマ、ブライトらは25歳前後とされている。これはアニメ版放映当時は、子供向けであるアニメにおいて二十歳を過ぎたキャラは“おじさん”扱いであり、キャラのほとんどを二十歳前後にしか設定できなかったことから見直されたものである(ただし、これら引き上げられた年齢設定は、正式に数字での発表はされていない。本編の中で、おおよその年齢が推定できるような描写がされている)。
- 逆にアムロはあくまで大人になり切れない少年として描かれ、ソロモン戦を目前に強化されるガンダムが出動できないことに憤り、「ぼくのガンダムをいじるな」と駄々をこねるなど成長が見られない。
[編集] 本作オリジナルキャラクター&メカニック
[編集] 地球連邦軍
- 人物編
- ヴェルツ大尉
- ガンダム01号機のテストパイロット。サイド7に侵入したザク分隊を発見、応戦するが、ザクの核融合炉の爆発に巻き込まれ機体は大破、コロニー外に放り出される。
- ウィリー・ケンプ中尉
- ガンダム02号機(アムロの乗機)の正規のテストパイロット。自機に向かう途中でザクの攻撃により死亡。
- ラウル中尉
- ホワイト・ベースの生き残り士官の一人。ランバ・ラル部隊との白兵戦において銃撃され戦死。
- ワッツ少尉
- ホワイト・ベースの生き残り士官の一人。まだ若く気弱な性格。ランバ・ラル襲撃で負傷し、その後やってきたマチルダによって搬送され、ホワイトベースから離れる。
- ベンジャミン・アダムス曹長
- ホワイト・ベース機関長。職人肌の壮年男性。
- キム伍長
- ホワイト・ベース隊のガンタンクパイロット。ガルマ隊との交戦中に戦死。
- ニカウ、ヤン
- 共にホワイト・ベース隊のガンタンククルー。ニカウがパイロットでヤンはガンナー。ランバ・ラル隊との交戦で戦死。
- ダニエル・シェーンベルグ兵長
- ホワイト・ベース隊のガンキャノンパイロット。愛称はダニー。戦死したリュウ・ホセイに代わりガンタンクのパイロットを務める。ガンキャノンでテキサスコロニーに侵攻中、シャリア・ブルに乗機を撃破され、戦死する。
- 連載当初はまだ名前が決められていなかったため、読者公募で決められた。
- マグダレナ・ロッシ少尉
- ホワイト・ベース隊の技術担当仕官でオムル達の上官。
- エトゥル・ベオルバッチェ曹長
- ジャブロー所属のスレッガー小隊員でジムのパイロット。トルコ出身。ホワイトベース隊に小隊ごと転属後、オデッサ戦にて戦死。
- ミカエル・ロドリゴ軍曹
- ジャブロー所属のスレッガー小隊員でジムのパイロット。愛称はドン・ミッチ。ホワイトベース隊に小隊ごと転属後、ジブラルタルでの掃討戦で、シャアのザクと交戦し戦死。
- ウォン・チャン伍長
- ジャブロー所属のスレッガー小隊員でジムのパイロット。ホワイトベース隊に小隊ごと転属後、マッドアングラー隊に対しコアファイターで出撃するも、撃墜され戦死。
- リツマ曹長
- ホワイト・ベースの乗員で眼鏡の女性下士官。通信要員であるフラウ・ボゥの交代も行なう。
- モビルスーツ編
- ガンダム
- 地球連邦軍の試作MS。ビームライフルに加え右肩にバルカン砲、左肩にミサイル発射口2門を装備。更に左肩にショルダーキャノンを換装できる。サイド7では1号機も試験運用されていて、2号機との違いは機体色と頭部のツインカメラアイがジムのようなゴーグルアイであること。
- ガンキャノン
- 連邦軍初の量産MS。RX計画の産物ではなく、ザクIに対抗して開発されたもので、開発者はテム・レイ。開戦前の初期型は左肩にキャノン砲1門、右肩にバルカン砲を搭載し、マニピュレーターは3本指だった。開戦時にはキャノン砲は両肩に装備されたが、マニピュレーターの変更はオデッサ編以後となっている。
- ガンタンク
- 開戦の10年以上前から連邦軍の主力戦車として、ムンゾ自治共和国駐屯軍等に配備されてる。頭部デザインの変更のほか、下半身部にハッチと前副砲が設けられている。
- 艦艇編
- ホワイトベース
- 宇宙強襲揚陸艦との位置づけ。全長265mという設定に変更はないと思われる。大口径メガ粒子砲4門、対空機銃多数(ジャブローでの改装後は、実弾主砲4門をはじめとした武装強化を実施した)。登場当初は補給艦としてジオンの目をくらまし(実際に補給物資を積んでいた)サイド7にてガンダムを密かに受領する筈であったが、シャアには戦艦であると見抜かれていた。
- マゼラン・タイプ
- 大型宇宙戦艦。全長300mを超える設定となっており、アニメ版等と比べて大きめの設定に訂正した模様。通常メガ粒子砲12門、副砲2門他対空機銃多数。
- サラミス・タイプ
- 宇宙巡洋艦。全長200m弱、とジオン公国軍のムサイ・タイプと比べてもやや小型の大きさに設定している模様。メガ粒子砲6門、ミサイルランチャー2基他対空機銃多数。
[編集] ジオン公国軍
- 人物編
- アッシュ軍曹
- サイド7に侵入したザク分隊の長。分隊を率いて偵察行動中にガンダム01号機と遭遇、果敢に挑むもビームライフルの直撃により爆死。
- ガルシア・ロメオ少将
- ジャブロー攻撃軍司令官。プライドが高くマ・クベを激しくライバル視しているが、実力はいまひとつ。司令部に私用のバーを作ったり女性を連れ込んだりと軍を私物化している面もある。
- シャアのもたらした情報に基づき大部隊を率いてジャブローを強襲、自ら移動砲台アッザムに搭乗しジャブローに攻め込むが、連邦側の陽動に引っかかって工事区画に誘い込まれ、落盤を起こされてあえない最期を遂げた。レビルには「定見の無い男」と酷評された。
- 「ガンダムエース」の元編集長古林英明がモデル。その憎めないキャラクターから読者の人気は高く、2004年8月28日にバンダイミュージアムでガルシア追悼式が行われている。
- ムラタ
- ジオン士官学校の生徒。シャアと同室だったがガルマに追い出される。武装蜂起事件の際にはシャアにフットボールのヘッドギアをプレゼント(シャアが着用するマスクとは別物)するが、跳弾により戦死する。
- ズビッチ
- マッドアングラー隊の量産型ズゴックのパイロット。ウォン伍長のコアファイターに右腕を破壊され、その後カイ・ミハルのガンペリーの対潜ミサイルで撃沈され戦死した。
- ネクラソフ少尉
- オデッサ作戦においてマ・クベの命によりレビル乗艦に核攻撃を仕掛けた攻撃機のパイロット。
- オチョア曹長
- 同機の爆撃手。小心者で対空放火に堪えられず予定タイミングより早く核ミサイルを発射してしまう。
- モビルスーツ編
- ザク
- ザクマシンガンはドラムマガジンから給弾ベルト式に変更(ただし、オデッサ編からはドラムマガジン式も登場)。右胸にガトリング砲1門、左腕に機関銃を2門装備。全体的にがっちりした体型になっている。ブレードアンテナはシャア専用機独自のものだったが、オデッサ編以降は通常機にも見られる。
- グフ
- ヒートロッド、ヒートソード、5連装バルカン砲はアニメ本作と同じだが、ヒートロッドは先端が割れて標的をつかんで電撃を流すことが出来る。オデッサの戦いでジオン軍が敗走する際、ブレードアンテナを装備していないグフが確認できる。
- 艦艇編
- ムサイ・タイプ
- 宇宙軽巡洋艦。全長235mに変更はない模様。メガ粒子砲6門(4門タイプもあり)。モビルスーツ搭載能力あり。
- ザンジバル
- 宇宙機動巡洋艦。全長255mに変更はない模様。大口径メガ粒子砲4門(初期生産タイプは強力投光機となっていた)、実弾主砲2門他対空機銃多数。
- ドロス、ドロワ
- 巨大宇宙要塞。艦艇後部に6連あるドックは、1穴につきザンジバル級艦艇1隻をゆうに格納できる大きさである。
[編集] その他
- アストライア・トア・ダイクン
- ジオン・ズム・ダイクンの妻でキャスバル・アルテイシア兄妹の生母。元はサイド3のナイトクラブ「エデン」の歌姫だったが、当時一介の政治活動家だったダイクンと恋仲になる。ハモンやクランプとも旧知の仲。ダイクン暗殺後はローゼルシアによって幽閉状態に置かれ、地球へ逃れた子供達のことを案じていたが、親子は再会することなく心労の為に半ば衰弱死するような形で病死し、このことがシャアを復讐へ走らせる動機になる。
- アニメ版製作当時の富野由悠季による構想を記載した通称「トミノメモ」に名前のみ登場していたが、本作で初めてその姿が描かれた。
- ローゼルシア
- ダイクン派の大物の女性。ダイクンの古くからの同志であり、彼を愛していたが子供を授からなかったことから、彼の子を産んだ故に妻となったアストライアを激しく嫉妬し憎んでいた。心臓の持病を抱えており、アストライア幽閉から間もなく発作で死亡。劇中の台詞・言動から察するに彼女や屋敷の人間達はザビ家に対してなんら疑いは持っていなかった様子だったようだ。
- テアボロ・マス
- キャスバル・アルテイシア兄妹の養父でアナハイム社を商売敵とする実業家。旧知のジンバ・ラルのために地球に逃れてきた彼と兄妹を引き取る(この時、キャスバルとアルテイシアは名前がエドワウとセイラに変わる)。当初あまり乗り気ではなかったが、妻に先立たれて商売一筋に生きていた彼は、エドワウ・セイラの2人を実子同然に可愛がるようになり、2人を無理矢理担ぎ出してザビ家に反抗しようとするジンバに対して強く非難するほどになる。兄妹を監視していたザビ家によりジンバが暗殺された際、自身も重傷を負ってしまい子供達を守れない己の無力さを嘆くが、友人シュウ・ヤシマの薦めで、ザビ家に恭順の意志を示すため、サイド3に近く監視の目が届きやすい「テキサス・コロニー」へ移住する。しかし、ルウム戦役時の暴動の中、病状が悪化し息を引き取る。セイラはテアボロを父として強く慕っており、彼の死後感謝の言葉を述べている。
- シュウ・ヤシマ
- ミライ・ヤシマの父親でヤシマグループの長。テアボロの友人で、彼らの移住先として紹介したテキサス・コロニーの所有者でもある。それまで軍需産業を請け負っていたヤシマカンパニーを民生企業へ転換させ、その第一号としてサイド7の建造を進めていた。物語序盤のザクのサイド7攻撃により死亡。
- シャア・アズナブル
- テキサス・コロニー管理者の息子。エドワウ(キャスバル)と瞳の色を除いて瓜二つの容姿を持つ。
- ルウムの寄宿学校に通っていたが、ジオンのプロパガンダに影響されてジオン士官学校を受験、合格する。しかし入学のためジオンに向かう途中、キャスバルの策略により彼の身代わりで「エドワウ・マス(キャスバル)」として謀殺され、キャスバルは「シャア・アズナブル」になりすまして士官学校へ入学する。
- ロジェ・アズナブル
- シャア・アズナブルの父親でテキサス・コロニー管理者。温厚な人物で、ジオン士官学校に進学する息子に批判的。テキサス・コロニーでエドワウとセイラの正体を知る数少ない人物。ルウム戦役時に妻ミシェルと共にジオンに移住しようとするが、乗船したジオン行き宇宙船がシャア(キャスバル)の駆るザクに沈められて妻共々死亡。
- ユウキ
- サイド2の首都バンチ「アイランド・イフッシュ」に住む少年。日系の血が流れており、地球・日本への留学を控えていた。ブリティッシュ作戦時に自警団の一員として警備に就いていたが、ジオン軍の注入した毒ガスにより恋人のファン・リーと共に死亡。イフッシュは地球へのコロニー落としに使用された。
- ヤノマニ族
- ジャブローに古くから住んでいる原住民で、長老以外は現代語を話すことすらできない。自分達の住む土地に広大な基地を造った連邦軍を憎んでおり、連邦軍を追い出すというシャアの言葉に乗り、秘密の通路を教える。
- ちなみに、アマゾンにはヤノマミ族という一文字違いの部族が実際に居住している。
[編集] 単行本
[編集] 通常版
- 始動編
- 単行本第1巻 ISBN 9784047134539
- 激闘編
- 単行本第2巻 ISBN 9784047135031
- ガルマ編
- 単行本第3巻 ISBN 9784047135185
- 単行本第4巻 ISBN 9784047135451
- ランバ・ラル編
- 単行本第5巻 ISBN 9784047135574
- 単行本第6巻 ISBN 9784047136113
- ジャブロー編
- 単行本第7巻 ISBN 9784047136472
- 単行本第8巻 ISBN 9784047136809
- シャア・セイラ編
- 単行本第9巻 ISBN 9784047137141
- 単行本第10巻 ISBN 9784047137462
- 開戦編
- 単行本第11巻 ISBN 9784047137714
- 単行本第12巻 ISBN 9784047138056
- ルウム編
- 単行本第13巻 ISBN 9784047138506
- 単行本第14巻 ISBN 9784047138834
- オデッサ編
- 単行本第15巻 ISBN 9784047139206
- 単行本第16巻 ISBN 9784047139879
- ララァ編
- 単行本第17巻 ISBN 9784047150751
- 単行本第18巻 ISBN 9784047151451
- ソロモン編
- 単行本第19巻 ISBN 9784047152601
[編集] 愛蔵版
- I 始動編 - ISBN 9784048538091
- II ガルマ編 - ISBN 9784048539630
- III ランバ・ラル編 - ISBN 9784048540940
- IV ジャブロー編 - ISBN 9784048541954
- V シャア・セイラ編 - ISBN 9784048543392
愛蔵版は通常版の2巻分を1巻にまとめ、連載時のカラーページをカラーのまま収録してある。ただし、通常版第2巻収録の激闘編1-4は、始動編5-8と章名が変更になっている
[編集] 参考文献
- 角川書店「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック」, 2004 ISBN 9784047136441
- 角川書店「安彦良和対談集 アニメ・マンガ・戦争」, 2005 ISBN 9784048538664
[編集] 脚注・出典
- ^ 『安彦良和対談集 アニメ・マンガ・戦争』(角川書店)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


