機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

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機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
ゲーム:機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー
発売日 1996年9月20日
ゲーム:機動戦士ガンダム外伝2 蒼を受け継ぐ者
発売日 1996年12月6日
ゲーム:機動戦士ガンダム外伝3 裁かれし者
発売日 1997年3月7日
ゲーム:機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
ゲームジャンル 3Dシューティングゲーム
対応機種 セガサターン
開発元 ベック
発売元 バンダイ
キャラクターデザイン 土器手司
プレイ人数 1人
発売日 1997年8月29日
その他 上記の三部作のセット
スペシャルディスク同梱
小説
著者 皆川ゆか
出版社 講談社
レーベル 講談社文庫
発売日 1997年
その他 ISBN 4062735717
漫画
作者 高山瑞穂
出版社 講談社
レーベル 講談社KCデラックス
発売日 1997年
その他 ISBN 4063349659
テンプレート - ノート 

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』(きどうせんしガンダムがいでん ザ ブルー ディスティニー、MOBILE SUIT GUNDAM SIDE STORY THE BLUE DESTINY)は、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」の一つで、ゲーム機動戦士ガンダム外伝」シリーズの第一作。1996年から1997年にかけてセガサターン用に三部作として販売された3Dシューティングゲームである。

概要[編集]

一年戦争末期、歴史の裏で繰り広げられたEXAMシステムと呼ばれる謎のシステムを搭載した蒼いモビルスーツを巡る戦いを描いている。

原作であるアニメ『機動戦士ガンダム』と世界を共有しつつも、ゲームオリジナルのキャラクターやモビルスーツをメインとする「機動戦士ガンダム外伝」の第1作で、以後シリーズ化された。

本作の主要なモビルスーツやキャラクターは(2012年現在)ガンダムを題材にしたゲームで登場する。また、ゲーム以外ではプラモデル(ガンプラ)や「GUNDAM FIX FIGURATION」などの玩具としても商品化されている。

シリーズ一覧[編集]

  • 機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー:1996年9月20日発売
  • 機動戦士ガンダム外伝2 蒼を受け継ぐ者:1996年12月6日発売
  • 機動戦士ガンダム外伝3 裁かれし者:1997年3月7日発売

2作目以降は、通常のセガサターン用ソフトのプラスチックケースではなく、CDケースと同じサイズのハードカバーブックレット形式になっており、取扱説明書や解説書を兼ねたブックレットの巻末にゲームディスクを収納できるようになっている。

  • 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY:1997年8月29日 - 三部作をセットにして、イラストや攻略ムービー等を収録したスペシャルディスクを同梱。

物語[編集]

戦慄のブルー(せんりつのブルー)
地球連邦軍にとっての新兵器であるモビルスーツの運用を試験するための小隊(地球連邦軍第11独立機械化混成部隊、通称モルモット隊)に配属になったユウ・カジマは、ある作戦で蒼い塗装をされたモビルスーツの襲撃を受ける。その機体は、味方であるはずのジムタイプであった。
異常なまでの機動力と攻撃力を持つその機体を、何とか撃退することに成功したユウたちモルモット隊であったが、これは、彼らと蒼いモビルスーツとの因縁の始まりに過ぎなかったのである。
蒼を受け継ぐ者(あおをうけつぐもの)
技術士官アルフ・カムラと共にモルモット隊に配備された新型モビルスーツ、それは以前ユウたちが遭遇した蒼いジム「ブルーディスティニー」だった。
ブルーに搭載された高性能OS「EXAMシステム」に疑問と不安を感じつつもユウはブルーを乗りこなし、困難な任務を次々とこなしていく。そして、同じくEXAMを搭載するジオンのモビルスーツ「イフリート改」との宿命の対決が訪れる。激闘の末、なんとかイフリート改を撃破したユウだったが、EXAMが搭載されたブルーの頭部を破壊されてしまう。イフリート改の操縦者ニムバス・シュターゼンは「マシンの性能で勝ったことを忘れるな」と言い残し、脱出するのであった。
裁かれし者(さばかれしもの)
地球連邦軍のEXAM研究所を襲撃したニムバスは、EXAMの開発者であるクルスト・モーゼス博士を殺害し、ブルーディスティニー2号機を強奪する。それを奪還する任務を与えられたモルモット隊に、残された最後のEXAM搭載機であるブルーディスティニー3号機が配備される。
物語の舞台は地球から宇宙へと移り、EXAMを巡る戦いは最終局面を迎えることとなる。

ゲームシステム[編集]

コクピット視点による3Dシューティングゲーム(FPSに該当)、自分の操縦する機体を見ることはできない。

ミッション(ステージ)数は各巻につき5ずつ。ミッションをクリアするとそのステージで獲得した得点と装甲の被弾率、オプションで設定された難易度によってAからEの5段階でランクがつけられ、その巻のミッション全てをAでクリアすると、主人公であるユウ・カジマの階級が一段階昇進する(少尉から始まり最高で少佐まで)。昇進したデータは次の巻に引き継ぐことができ、最終的なエンディングで語られるユウの戦後の消息が変化する(マルチエンディング)。

2作目以降は、セガサターンツインスティックでの操作にも対応している。

モルモット隊[編集]

正式名称は「第11独立機械化混成部隊」。本作の主人公であるユウ・カジマらが所属する地球連邦軍のMS部隊の通称である。特定の方面軍ではなくジャブロー直属の独立部隊であるため、作戦ごとに戦場を渡り歩いている。これは部隊の目的がMSの運用データの収集(モルモット隊という通称はこれに由来する)にあり、激戦区を転戦することによりその任務を達成するためである。ただし、現地の部隊からは上層部からのお墨付きを得て戦果を独占しているとして、やっかみや嫉妬の目で見られることが多く、他の部隊との関係は良好とはいえない。

MSパイロットをはじめとする人員は各方面から選抜された者によって構成されている。ただし消耗率も極めて高く、優先的に補給を受けられるとはいえ、それらはほぼ帳消しとなっている。また、人的消耗も著しく、部隊創設当初は10名のパイロットがいたにもかかわらず、作中ではユウ、フィリップ、サマナの3名のみが生き残るに留まっている(小説版ではパクが新たに配属された)。

戦力としてはMS5機とホバートラック2両、支援ヘリ2機を有する。通常はMS3機とホバートラック1両もしくは支援ヘリ1機の編成で運用される。残りのMS2機は本隊警護及び予備機とする。これらの機体と人員の輸送は7機のミデアによって行われる。ちなみにこのミデアは、小説版の記述によればTV版の機体とは異なり、ミサイルを装備するなどして火力を強化している。形状も『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場したC-88と呼ばれるタイプである。なお、「裁かれし者」で宇宙へ戦場を移した際には、宇宙用の機体、装備が配備されず、フィリップとサマナは鹵獲したザク、果てにはボールに乗って出撃していた。

作中、MSの運用データ収集はジャブローにアムロ・レイの操縦するガンダムのデータが届けられたことによって終了し、以後はブルーの実験部隊としてだけでなく、独立遊撃部隊として各方面を転戦する[1]。ブルー2号機が奪取された後には宇宙へと上がり、実質的な討伐部隊となる。星一号作戦にも参加し、一年戦争終戦後に解散した。

登場人物[編集]

地球連邦軍[編集]

ユウ・カジマ (You Kajima)
:なし(本作、『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『SDガンダム GGENERATION』各シリーズ)/ 山寺宏一(『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』)/ 諏訪部順一(『機動戦士ガンダム MS戦線0079』以降)
モルモット隊所属のエースパイロット。階級は少尉。寡黙[2]な性格だが、その腕はシミュレーター上のアムロ・レイRX-78-2 ガンダムに勝つほどである。暴走したブルーディスティニー1号機を撃退した際の戦いぶりが評価され、ブルーの新たなパイロットとして選出。EXAMシステムを巡る戦いに巻き込まれることになる。1号機が蒼く塗装されていたことから、「蒼い死神」という異名で称されることがあるが、あくまで機体に対する呼称に過ぎない。これとは別に「蒼い稲妻」という異名もあるが、こちらはモーリン・キタムラが考案したもので、本人が吹聴したり敵味方双方に広まって呼ばれたりしたものではない。
EXAMシステムを巡る戦いの後は、仲間達とア・バオア・クーの戦いに参加した。ナレーションでは「ジム」とされるが、画像は通常塗装のジム・コマンドである。ゲームプレイの評価次第では、戦死や行方不明になってア・バオア・クー戦に参加しない。最低評価だと、フィリップやサマナもア・バオア・クー戦で戦死する。また、高山瑞穂による「当時のゲームスタッフからは真のエンディングはC評価(ア・バオア・クー戦で行方不明)と聞き、漫画はそれに基づいている」との旨の証言もある[3]
小説版によれば、物語中盤の時点でMS撃墜数は60機以上を超えたとされ、一年戦争終結時の地球連邦軍エースパイロットトップ5にランクイン出来る数である。しかし、EXAMシステムに関する記録は歴史より抹消されたため、活躍も公式記録からは消されている。漫画版では、モルモット隊に入る前は戦闘機パイロットだった。また、架空戦記ではあるが、漫画『機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…if』では、ア・バオア・クー戦でジム・コマンドに搭乗している様子が描かれている。また、『ギレンの野望』においては、青いジム・コマンドが確認されている。
一年戦争終結後も地球連邦軍に身を置き続け、第二次ネオ・ジオン抗争の際はアクシズの降下阻止にジェガンで参加した。階級は大佐[4]。小説版では映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にてアクシズから弾かれたギラ・ドーガの手を掴んだ機体に乗っていたのはユウだったとしている[5]サイコフレームの共振によって発せられた光は、彼にとってEXAMシステムを巡る戦いに関わったニュータイプ少女マリオン・ウェルチを思い起こすものであった。第二次ネオ・ジオン抗争後はアクシズ降下時の命令違反を問われて予備役に編入され、その翌年に退役している。
ゲーム『ギレンの野望 ジオンの系譜』では、『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』の主人公マスター・ピース・レイヤーが「君と同郷[6]だ」と語りかけてくるイベントがある。
モーリン・キタムラ
声:長沢美樹
モルモット隊の戦闘オペレーター。階級は伍長。部隊の紅一点(小説版では他にアンジェラというオペレーターが配属されている)でアイドル的存在。ユウに恋心を抱いているが、実はそれはユウ・カジマという人間にでは無く「エースパイロットのユウ」と云う偶像に憧れているに過ぎなかった。
小説版ではサラミスの艦長を務めていた父親の死をきっかけに精神の不安から自身の純潔をユウに捧げ、戦後に一時期交際するが、亡き父の決めた婚約者と結婚する事を決め別れている。また「蒼い稲妻」というユウの異名を考案したのは彼女である。
フィリップ・ヒューズ
声:若本規夫
饒舌で戦闘中でもジョークを飛ばす陽気なベテラン兵。階級は少尉。服務態度に問題はあるものの、パイロットとしての腕は確か。
漫画版ではジムの左胸にパーソナルマークらしき模様がある。
グリプス戦役の後に負傷退役し、その後はサイド6に移住してパン屋を経営している。ユウによると「パンは申し訳ないがまずかった」とのこと。
サマナ・フュリス
声:関智一
モルモット隊最古参パイロットの1人。階級は准尉。やや頼りない生真面目な性格のため、フィリップからは「サマナちゃん」と呼ばれていた。
MS操縦の腕前はユウらに劣り、RX-78とのシミュレーター戦では5秒もたずに撃破されている[7]。だが、基本に忠実な操縦のため、後のモビルスーツ用OS開発には非常に役に立ったという。グリプス戦役の後に士官学校の教官となり、多くの新兵を鍛え軍に送り込んでいる。
アルフ・カムラ
声:大塚芳忠
ブルーディスティニー担当の技術士官。階級は大尉。ブルーの開発以前はRGM-79(G)陸戦型ジムの設計に関与していた。
ブルーのテストパイロットとしてユウに目をつけ、1号機と共にモルモット隊に配属される。ブルーに対し行きすぎた執着心を見せるが、腕は確かであり愛着も深い。シミュレーター上とはいえユウの3号機がRX-78に勝利すると、テム・レイへの対抗心も見せている[7]。1、3号機にリミッターを搭載したのも彼である。常にEXAMだけは壊さないようにユウに念を押すが、結局失われてしまう事になった。
クルストの思想に共感しているわけではないが、EXAMと言う技術を人間の脳にも流用可能ではないかと考えるなど、マッドサイエンティストとしての面を持つ。反面自分の本心を明かすのが苦手な不器用な性格であるともされている。
後にニュータイプに魅せられ、ニュータイプ研究所でその研究に携わった。小説版ではユウに近況を報告する手紙を送っているが、その殆どは軍によって検閲されていた。
クルスト・モーゼス
声:清川元夢(『ガンダムカードビルダー』ほか)
元はジオンのフラナガン機関所属だったが、ジオン製のMSではEXAM研究に限界を感じたため、自らの開発したEXAMシステムを手土産に連邦に亡命した。ゲーム本編には名前のみの登場。ニュータイプが人類に対する脅威になるとの考えからEXAMシステムを開発した狂気の科学者。
なお、EXAM搭載機体(3号機を除く)が蒼色に塗装されているのは彼の趣味とされるが、一説によるとニュータイプには宇宙が青色に見えるという事実を協力者であるマリオン・ウェルチから知り、それに対する迷彩塗装として蒼色を選択したとされる。
漫画版では2号機を奪われる形で、小説等ではニムバスに託すような形で2号機を明け渡している。ニムバスによって殺害された。
パク
小説版にのみ登場。階級は准尉。ジャブロー防衛戦を始めとする戦場で撃墜数を多数出した事で能力を認められ、モルモット隊に配属された。しかし部隊では伸び悩み、地上からジオンが駆逐されて戦果をあげる機会が減っていくことに対する焦りを募らせていく。
ニムバスのイフリート改と交戦するユウを支援するために2号機に搭乗するものの、EXAMシステムに対応することができず、機体を捨てたニムバスによって外部からハッチを強制開放させられ射殺される。
ロゴージン
小説版にのみ登場。階級は大尉。モルモット部隊の隊長。この任務を出世への糸口としか見ておらず、部下の命をなんとも思っていない冷酷な男。部下からの信頼は無いに等しく、蛙親父と陰口を叩かれている。
軍内ではレビル派に属していたが、星一号作戦でレビル将軍が戦死したために算段が狂い、戦後に出世コースに乗ることはできなかったという。
マオ
小説版にのみ登場。階級は中尉。ロゴージンの副官。主にブリーフィングを担当。
アンジェラ
小説版にのみ登場。モーリンと同様にモルモット隊でオペレーターを務めており、2号機が奪取されて部隊が縮小された(宇宙戦ではミデアの搭乗員などは不要となる)後も主任オペレーターとして部隊に残る。
マツバラ
小説版にのみ登場。モルモット部隊のチーフメカニック。
ヤマク
小説版にのみ登場。階級は伍長。ホバートラックによる後方支援を担当。
エド
小説版にのみ登場。階級は伍長。ホバートラックによる後方支援を担当。
エイミー・バウアー・マイスター
漫画版にのみ登場。「オデッサの荒鷲」の異名を持つエースパイロットで少尉。ユウ、エイミー、そして彼女の夫フランクはかつて同じ部隊だった。戦闘機での戦いに限界を感じながらも、亡き夫への感傷から空にこだわっている。

ジオン公国軍[編集]

ニムバス・シュターゼン
声:速水奨
ジオン公国軍のモビルスーツパイロットで、階級は大尉。イフリート改、ブルーディスティニー2号機に搭乗した。機体のパーソナルカラーは両肩が赤。最終階級は大尉とされているが、上官殺害によって降格させられた階級であるため、降格前の階級は不明とされている。漫画版では少佐。
ジオンの騎士を自称。好戦的で冷酷、プライドが高く他人を見下す事が多く、連邦の兵士を雑兵と称する。欠点の目立つ剣呑な人物ではあるが、反面その卓越した技量や、苛烈なまでに潔い性格から彼を崇拝する部下や兵士も多かったという[8]。撤退命令を出した上官を殺害してしまい、EXAMシステムを研究していたクルスト博士の下へ左遷。その後、ジオンを裏切り連邦に亡命したクルストの抹殺を目的として地球に降下し、実験段階だったEXAMシステムを搭載したイフリート改でユウ・カジマとたびたび交戦する。ユウのブルーディスティニー1号機と相討ちになる形で愛機を失った後は、連邦に亡命していたクルスト博士を殺害、ブルーディスティニー2号機を奪取して宇宙に上がる。最後はサイド5宙域においてユウのブルーディスティニー3号機と交戦するも敗れ、3号機を巻き添えにしつつ戦死した。
原作ではあくまでEXAM搭載機であるブルーディスティニーに執着し、マリオンという名前は出していないが、他のメディアではマリオンに執心している描写が多々ある。
なお本ゲーム中での彼の独特な戦闘スタイルは『SDガンダム GGENERATION ADVANCE』のプロフィールモードに「場外に逃亡して相手のリングアウト負けを狙う、姑息な戦いぶりが印象的」と書かれてしまうほどであった。
マリオン・ウェルチ
声:雪乃五月(設定のみ)/ 林原めぐみ(『ギレンの野望』ほか)[9]
EXAMシステムを完成させるに当たって、クルスト博士に協力した14歳のニュータイプ少女。システムの完成と同時に意識不明となるも、EXAMを巡る戦いによってシステム搭載機が全て破壊されると同時に意識を回復したといわれている。その後の消息は不明。
原作ゲームではセリフらしいセリフはないキャラクターだが、メディアによって扱われ方が微妙に変わっている。『GGENERATION』シリーズではニムバスやユウとやり取り(マリオンの言葉にニムバスやユウが答える形)をしており、漫画版に至ってはユウとちゃんと会話している。ただし、GGENERATIONではユウはマリオンをシステムだと語り、漫画版では彼女に協力すると語るなど、その内容も変わってくる。小説版ではニムバスに強姦された事が示唆されており、男性への嫌悪感、恐怖感を示すような発言を見せた。[10]
設定資料集によれば、マリオンがMSに搭乗してプレイヤーと戦うというストーリーも検討された。その際のマリオン搭乗MSは専用のMA、もしくはケンプファーをベースにした紅いMSであり、資料集には両者のスケッチも掲載されている[11] 。ゲーム『ギレンの野望』シリーズでは、EXAM計画を採用しないことで、マリオンをパイロットとして加入させることが可能になっている。GGENERATIONシリーズにおいても、シナリオクリアやライブラリ回収率などで加入できるシリーズがある。
なお、ガンダムEXAにおいては、クワトロ・バジーナの助けを借りアナハイムが技術研究のために修復したブルーディスティニー3号機改に乗り込み、ゼロ・ムラサメの乗る試作型ガンダムMkIIと死闘を繰り広げるという展開がある。
アブラハム
漫画版にのみ登場。ニムバスの指揮下にあるドム小隊の隊長で大尉。新型ジムのユウと一騎打ちし敗れる。地球上での最後の戦いが強敵相手だったことを喜んでいた。
グロス、レイバン
漫画版にのみ登場。アブラハムの部下。フィリップ、サマナと戦い追い詰めるが、エイミーの助太刀により撃破される。

その他[編集]

登場兵器[編集]

地球連邦軍[編集]

ジオン公国軍[編集]

派生作品[編集]

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY(漫画版)
講談社の「覇王マガジン」で連載されていたもの。作者は高山瑞穂。雑誌の休刊の影響で、ゲーム版の第2部までしか漫画化されていない。
現在はKCデラックス版が入手可能(ISBN 4-06-334965-9)。
なお、スタジオDNAの『ギレンの野望 コミックアンソロジー』(ISBN 4-921066-02-7)にて同作者はブルーディスティニー2号機と3号機の決着シーンが含まれた漫画『蒼い残照』を掲載している。
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY(小説版)
作者は皆川ゆか
現在は講談社文庫版が入手可能(ISBN 4-06-273571-7)。
覇王ゲームスペシャル版 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
講談社より1996年から1997年にかけて発売されたゲームの攻略本にも、ショートストーリーが掲載された。ストーリーはスタジオオルフェの千葉智宏が、イラストは同作品のコミック版を担当した高山瑞穂が手掛けた。イラストは新規書き下ろしの他、ゲームとコミック版の物を流用している。
三冊出版された攻略本にそれぞれ、「蒼き死神の系譜」「蒼き騎士の探究」「蒼き騎士と眠り姫」の三作品が掲載され、皆川ゆかの小説版や高山瑞穂のコミック版とは異なった解釈が成されている。
講談社「覇王ゲームスペシャル69」機動戦士ガンダム外伝I 戦慄のブルー テクニカルガイドブック(ISBN 4-06-329269-X
「蒼き死神の系譜」:戦闘機乗りだったユウがザクと遭遇した事でMSパイロットに転身し、モルモット部隊で蒼いジムと遭遇するまでと、アルフがEXAMシステムの開発に関わるまでのストーリー。
講談社「覇王ゲームスペシャル71」機動戦士ガンダム外伝II 蒼を受け継ぐ者 テクニカルガイドブック(ISBN 4-06-329271-1
「蒼き騎士の探究」:ニムバスとユウの遭遇とキャリフォルニアベースでの戦闘と、マリオンが事故により意識を失うエピソード。
講談社「覇王ゲームスペシャル81」機動戦士ガンダム外伝III 裁かれし者 テクニカルガイドブック(ISBN 4-06-329281-9
「蒼き騎士と眠り姫」:IIの後半からIIIのストーリーをユウ、アルフ、ニムバス、マリオンの視点から描く。

脚注[編集]

  1. ^ 漫画版ではモルモット隊とブルーの実験部隊は別個の部隊として扱われており、ユウは実験部隊へ異動という形になっている。また、先述のアムロのデータによる任務内容の変更の描写もない。
  2. ^ 原作ゲームの説明書より。プレイヤーの分身と位置づけられているため、ゲーム上では台詞は存在しない(ユウという名前も「プレイヤーであるあなた→YOU」が由来)。小説版や漫画版では多弁ではないものの普通に会話しているため、無口という設定は存在しない。
  3. ^ コミック板「機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー」の裏話”. Togetter (2010年9月23日). 2013年4月1日閲覧。
  4. ^ 原作ゲームはスコアによって結末が変わるマルチエンディングのため、小説版の描写はゲーム3部作全てをAランクでクリアした際のエンディングを基にしている。
  5. ^ ガンダムバトルユニバース』や『SDガンダム GGENERATION』シリーズのゲーム作品でもその場面の描写および演出がなされている。
  6. ^ 当初PlayStation用として発売された同ゲームにおいて、どちらもセガ製ハード用ゲーム出身であるということ。
  7. ^ a b 『機動戦士ガンダム外伝3 裁かれし者』MSシミュレーションのクリア時の台詞より。
  8. ^ 漫画版及び皆川ゆかの小説版ではニムバスの根底を劣等感の塊と設定されているが、一方の千葉智宏の短篇小説版ではニムバスは根底から騎士道精神の持ち主となっている。
  9. ^ ゲーム本編には登場しないが配役はEXAMシステムの声を担当した雪野五月に設定されている。本編以外のゲーム作品では林原めぐみが担当した。
  10. ^ 一方、攻略本掲載の千葉智宏による短篇小説版では漫画、小説版とは異なりニムバスとの関係は良好で、パートナーと言っても差し支えないものだった。実際、ニムバスはマリオンを助けるために任務についているふしさえあった。
  11. ^ 書籍「機動戦士ガンダム外伝設定資料集」(ソフトバンククリエイティブ 1997)より。
  12. ^ 第1作『戦慄のブルー』の主人公機であるが、ポリゴン造形の便宜を鑑みてか、バックパックとシールドが直線構成のシンプルなデザインに変更され、塗装は宇宙戦仕様のGS型に準じている。漫画版(KCDX版)の裏表紙では更にオレンジ系に変更されている。バックパックが独自仕様になっている設定画も存在する。なお、製品ジャケットと取扱説明書のイラストでは、100mmマシンガンと陸戦型ガンダム用シールドを装備したRGM-79 ジムになっている。また、小説版では主人公たちの搭乗機は「ジム」と表記されているが、ビームサーベルは陸戦型と同様に脚部に収納するタイプとされる。しかし挿絵イラストではRGM-79Gになっている。