巨神ゴーグ

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巨神ゴーグ
ジャンル ロボット
アニメ
原作 安彦良和
監督 安彦良和
キャラクターデザイン 安彦良和
メカニックデザイン 佐藤元永野護
音楽 萩田光雄
アニメーション制作 サンライズ
放送局 ネット局参照
放送期間 1984年4月5日 - 9月27日
話数 全26話
漫画
原作・原案など 安彦良和
作画 清水緑
出版社 アスキー・メディアワークス
掲載誌 コミックボンボン
レーベル コミックスボンボン
巻数 全1巻
小説
著者 辻真先、塚本裕美子
出版社 朝日ソノラマ
レーベル ソノラマ文庫
刊行期間 1984年9月 - 11月
巻数 全2巻
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト アニメ漫画
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巨神ゴーグ』(ジャイアントゴーグ、GIANT GORG)は、日本サンライズ制作のSFアニメロボットアニメ)。1984年4月5日から同年9月27日までテレビ東京系で毎週木曜日、19:00 - 19:30の枠にて全26話が放送された。

概要[編集]

安彦良和原作監督レイアウトキャラクターデザイン、メイン・メカデザイン作画監督を手がけた。戦闘車両や戦闘機のデザインは、そのほとんどを永野護が手がけた。

当初は1983年秋からの放送が予定されていたが、スポンサー企業から「売れるコンセプトが見つからないから時間がほしい」と言われるなど諸般の事情により延期され、半年遅れの放送開始となった[1]。制作作業自体は当初の予定通り行われたため、放送時にはほぼ全話が完成していた。このため、放送とほぼ同じスケジュールでビデオが発売された。

※DVD-BOXについては別節参照。

ストーリー[編集]

サモア諸島東南2000キロ“オウストラル島”。 地図からその名を消去された島の秘密を探るべく田神悠宇(たがみ ゆう)は、亡き父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。

父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業“GAIL”(ガイル)とレイディ・リンクス率いるギャング団“クーガー・コネクション”が狙う。

ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われる。絶体絶命と思った時、目の前に青い巨人のようなロボットが現われ怪物を破壊、悠宇を救う。初めて出会う人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。

島の住民から“神の使い”と呼ばれる巨人ゴーグの導きのもと、“GAIL”の戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは、地下深くに隠されていた異星文明の遺跡と、3万年の眠りから目覚めた異星人との出会いだった。

登場人物[編集]

主人公と仲間[編集]

田神 悠宇(たがみ ゆう)
- 田中真弓
本作の主人公。13歳の中学一年生。身長156cm体重43kg。オウストラル島の秘密を研究していた田神博士の一子。父の遺した手紙を頼りに単身ニューヨークのドクター・ウェイブを訪ねて行き、オウストラル島の秘密を巡る陰謀に巻き込まれる。ウェイブと共に父が追い求めた秘密を求めオウストラルに渡り、そこで謎の巨人“ゴーグ”と出会い島に隠された謎を解く冒険に導かれる。本人は純粋な日本人だが異星人マノンの仲間と地球人類との間に誕生した血脈の末裔である。ゴーグと意思を通わすことができる他、マノンとも会話が可能である。
至って普通の中学生だが直感と動態視力に優れており第一話でロッドに轢かれそうになった時は「ニンジャの子孫か」と驚嘆されている(監督の安彦がアニメ誌で語った内容ではあくまでも「火事場のバカ力的なもの」との事)
ドリス・ウェイブ
声 - 雨宮一美
本作のヒロイン。14歳。ドクター・ウェイブの妹。気丈でしっかりした性格でだらしない兄をいつも怒鳴っているややヒステリー気味の女の子。悠宇や兄と共にオウストラル島に向かう。我が儘な面があり悠宇を事あるごとに振り回す。そのために度々トラブルを巻き起こす、本作屈指のトラブルメーカー。作中では悠宇の他にマノンや異性文明に接触した唯一の人物。
トム・ウェイブ(ドクター・ウェイブ)
声 - 山田俊司(現キートン山田)
ドリスの兄で考古学者。悠宇の父である田神博士の教え子でもある。年齢に関しては公式サイトでは30歳となっているが、作中に出てくる調査史料では32歳と表示されている。田神博士曰く「オウストラル島に取り憑かれた男」として島の謎を解く事に異常とも言える情熱を燃やすがその為にGAILに命を狙われる。性格は文弱の徒らしく臆病そのものでピンチの時には更に頼りなくなる。また生活面もだらしなく初対面の悠宇の前に全裸で現れるなど無頓着な面もある、学者としての能力は確かでゴーグの進路から島の構造を解き明かして目的地である「遺跡」の位置を探り当てた。
アルゴス
ウェイブ家のペットでグレートデン種の巨大犬。知能が高く悠宇やウェイブの危機を何度も救っている。遺跡侵入の際はボートを操縦し囮を努めた。
船長
声 - 今西正男
Dr.ウェイブの友人で小型船の船長を努める巨漢。本名は不明。ウェイブの頼みで一行をオウストラル島に導く。飄々とした性格で掴みどころがなく胡散臭い印象を与えるが頼りがいのある性格で銃器の扱いに長け腕っ節も強くGAILとの戦闘では確かな判断力で一行の危機を何度も救う。裏社会にも顔が知られておりレィディとも旧知の仲であるが「ハイエナ野郎」と蔑まれている。その正体はCIAのスパイ。

旧島ゲリラ[編集]

アロイ
声 - 向殿あさみ
オウストラル旧島育ちの少年で年齢は14歳。ホツ率いるゲリラに所属してGAILと戦っていたが、掟を破りウェイブ一行と共に新島に渡る。一時、悠宇と対立したこともある。銃器の扱いに長け、ビーグルクルーでは砲座や機関銃座を担当する。
悠宇達とはぐれた際に知らなかったとはいえレイディと合流して悠宇とドリスを拉致される大失態を犯しているなど、トラブルメーカーぶりはドリスといい勝負。
サラ
声 - 神保なおみ(1話 - 7話)、佐々木優子(8話 - 26話)
アロイと同じく、オウストラル旧島育ちでゲリラにも参加している女の子。アロイと一緒に新島に渡る。
トメニク
声 - 立木文彦
オウストラル旧島ゲリラの一人。アロイの兄でもある。GAILを翻弄した船長の戦いぶりを見て、島を取り戻すために掟に逆らいウェイブ一行とキャリアビーグルで新島に渡る。バギーの運転や機械いじりに長け、力仕事などもよくこなす。一行の中ではキャリアビーグルの運転を担当。
ホツマツア
声 - 大久保正信
旧島民の長老でゲリラの実質的な指導者。島の伝説に残る英雄ホツマツアの子孫である。掟に従い新島には渡るべきでないと考えていたが、終盤ではゲリラを率い上陸し悠宇の危機を救った。

GAIL[編集]

ロッド・バルボア
声 - 池田秀一
“GAIL”の創設者、ロイ・バルボアの孫で3代目社長の座を約束された男。年齢23歳。祖父よりオウストラル島支社長の任を命じられ島に渡り、その行動力を生かして島の秘密を暴こうとする。元の恋人のレイディを体を張って助けたり、各国のミサイル攻撃を阻止しようとギリギリまで交渉を続ける。
ロイ・バルボア
声 - 藤本譲
"GAIL”の創設者で野心的な現会長。ロッドの祖父。オウストラルプロジェクトに際し先進国首脳と取引をし、地図上からオウストラル島を消去するなどその影響力は各国の政財界にまで及んでいる。しかしオウストラルの秘密が全世界に漏れて、プロジェクトが水泡に帰した時にショックで精神に異常をきたす。
サミュエル・ゴトー
声 - 加藤正之
“GAIL”の旧オウストラル支社長。ロッド赴任後は副社長となる。
ベーム
声 - 戸谷公次
階級は大尉だがよく部下に少佐と間違われる。
オドンネル
声 - 郷里大輔
10話より登場。階級は大佐。第14話でゴーグの猛反撃に遭い戦死する。
Dr.ヘッケル
声 - 佐藤正治
GAILでオウストラルの古代文明を研究する人物。捕獲したゴーグを研究するためにウェイブに協力を求めたこともあった。
ジェフ
声 - 千田光男

クーガー・コネクション[編集]

レイディ・リンクス
声 - 高島雅羅
クーガーコネクションのボスで妖艶な金髪美女。残忍で狡猾、奸智に長けており、目的のためならどんな非道な手段も平気で行う。悠宇を狙って幾度と無く悠宇達一行を襲う。ロッドとはかつて恋人同士だった。
第14話で船長の反撃に遭い、雑用として主に料理担当にこき使われる。
デヴィ
声 - 亀井三郎
スキンヘッドが特徴のいかつい武闘派。第14話で船長に捕まり、洗濯を主体にこき使われる。
サム
声 - 高宮俊介
レイディの部下の一人で主に船舶や車両の運転を担当する。第14話で船長に額を撃ち抜かれて死亡。

遺跡[編集]

マノン
声 - 郡司みつお
遺跡地下に眠る異星人たちのリーダー。実はゼノンの兄でもある。
ゼノン
声 - 島田敏
ゴーグの本来の持ち主だった異星人。その遺骸は、ゴーグの左胸に眠っている。
マシウス・デ・ル・マドゥ
かつて地球人の女性と愛し合い、ただ一人地上に残留した異星人。実は悠宇の先祖。ゼノンの親友でもあり、異種族間の共存の可能性を信じ、ゼノンもそれを信じていたため、彼の子孫が遺伝子の導きで島にくる事を信じ、ゴーグに自らの残留思念を以て指示し、彼の子孫を守らせる様にした。

その他[編集]

田神博士
声 - 千葉耕市
ナレーション
声 - 石塚運昇

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 「輝く瞳 <bright eyes>」
作詞 - 康珍化 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - TAKU
エンディングテーマ - 「BELIEVE IN ME,BELIEVE IN YOU <君を信じてる>」
作詞 - 康 珍化 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 萩田光雄 / 歌 - STEAVE
上記主題歌2曲を収録したEPレコードは、ビクター音楽産業より発売された。

各話リスト[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督
1 1984年
4月5日
ニューヨークサスペンス 辻真先 安彦良和 浜津守 安彦良和
2 4月12日 西へ… 鹿島典夫
3 4月19日 嵐の船出 塚本裕美子 浜津守
4 4月26日 出合い 安彦良和 小鹿英吉
5 5月3日 神のいる島 鹿島典夫
6 5月10日 ゴーグの秘密 辻真先 浜津守
7 5月17日 海坊主の砦 小鹿英吉
8 5月24日 ガイルの縦穴 塚本裕美子 鹿島典夫 浜津守
9 5月31日 闇の中へ 吉永尚之 菊池一仁
10 6月7日 ダーク・ベイ 辻真先 浜津守
11 6月14日 光に向かって 小鹿英吉
12 6月21日 グリーンマット 塚本裕美子 菊池一仁
13 6月28日 レイディ・リンクス 浜津守
14 7月5日 わかれ道 辻真先
15 7月12日 旅の終わり 菊池一仁 土器手司
16 7月19日 時の扉 塚本裕美子 鹿島典夫 浜津守 安彦良和
17 7月26日 ひきがね 小鹿英吉
18 8月2日 迷宮に眠る 辻真先 浜津守
19 8月9日 脱出、そして 菊池一仁
20 8月16日 とらわれの巨神 塚本裕美子 鹿島典夫 浜津守
21 8月23日 タウンパニック 小鹿英吉 土器手司
22 8月30日 報復の足音 辻真先 菊池一仁 安彦良和
23 9月6日 オウストラル消去指令 塚本裕美子 小鹿英吉 土器手司
24 9月13日 火の山へふたたび 浜津守 安彦良和
25 9月20日 遠い絆 辻真先 菊池一仁
26 9月27日 光る島 鹿島典夫 浜津守

ネット局[編集]

情報は「月刊アニメディア」1984年9月号記載の記事による。

上記3局は、キー局およびTXNマストバイ局で、放送時間はいずれも毎週木曜日19:00 - 19:30。

以下の局は、本作を遅れネットにて放送していたTXN系列外の局で、各局での放送時間も参考として併記。

映像ソフト[編集]

2005年3月24日ビクターエンタテインメントよりDVD-BOXが発売された。
その後、2009年2月にビクターエンタテインメントの直営通販サイトヴィーモールにおいて、数量限定で再発売された。

2012年10月24日には2回目となるDVD-BOX再発売が実施予定。(発売元がフライングドッグ名義になった以外、価格・商品内容は過去2回のモノと同一)なお、今回はリアル・ネットを問わず一般的な販売ショップで販売予定。

ゲーム[編集]

クロスオーバー作品のブレイブサーガとサンライズ英雄譚シリーズに登場している。

「2」と「SWW」では、悠宇役の田中真弓が同じく主演している『魔神英雄伝ワタル』との共演を果たしている。

PCゲーム
  • 「巨神ゴーグ」(アスキー)(1985年):RPG
ボードゲーム

書誌情報[編集]

コミカライズ

当時、清水緑によりコミックボンボンで連載されていた。また同誌ではアニメ終了後も佐藤元『ロボロボ株式会社(カンパニー)』にてデフォルメキャラの悠宇(社長)やゴーグがしばらく登場していた。

ノベライズ

全2巻。

絵本

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 安彦良和 (2012年3月16日). “私のなかの歴史 オホーツクからガンダムへ 11”. 北海道新聞 夕刊 

外部リンク[編集]

(作品プロモーションサイト。2012年、DVD-BOX再発に合わせてリニューアルされた)
テレビ東京 木曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
巨神ゴーグ