機動戦士ガンダムUC
| 機動戦士ガンダムUC | |||
|---|---|---|---|
| ジャンル | SF、ガンダムシリーズ | ||
| 小説 | |||
| 著者 | 福井晴敏 | ||
| イラスト | 安彦良和 → 虎哉孝征 | ||
| 出版社 | 角川グループパブリッシング | ||
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| 掲載誌 | ガンダムエース | ||
| レーベル | 角川コミックス・エース 角川文庫 角川スニーカー文庫 |
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| 刊行期間 | 2007年2月号 - 2009年8月号 | ||
| 巻数 | 全10巻 | ||
| その他 | 原案:矢立肇、富野由悠季 キャラクターデザイン:安彦良和 メカニックデザイン:カトキハジメ |
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| OVA | |||
| 原作 | 矢立肇、富野由悠季 | ||
| 監督 | 古橋一浩 | ||
| キャラクターデザイン | 高橋久美子 | ||
| メカニックデザイン | カトキハジメ、石垣純哉、玄馬宣彦 | ||
| アニメーション制作 | サンライズ | ||
| 製作 | サンライズ | ||
| 発表期間 | 2010年3月12日 - 2013年以降 | ||
| 話数 | 全7話(予定) | ||
| 漫画:機動戦士ガンダムUC バンデシネ | |||
| 原作・原案など | 矢立肇、富野由悠季、福井晴敏 | ||
| 作画 | 大森倖三 | ||
| 出版社 | 角川グループパブリッシング | ||
| 掲載誌 | ガンダムエース | ||
| レーベル | 角川コミックス・エース | ||
| 発表号 | 2010年3月号 - | ||
| 巻数 | 既刊8巻 | ||
| テンプレート - ノート | |||
『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン、MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN)は、福井晴敏による日本の小説作品。角川書店『ガンダムエース』誌上にて2007年2月号から2009年8月号まで連載された。また、これを原作とした同名のアニメ作品が製作されている。
目次 |
概要[編集]
アニメ映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が主な舞台。物語は宇宙世紀元年から始まり、その年に起こった宇宙世紀誕生や、一年戦争の発端にも関わるラプラス事件が物語の中核となっている。なお、時系列的に『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に近い年代にあたるため、登場人物やメカニックの設定にもその内容が多く反映されている他、『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』から発展させた設定も多い。アニメ版では、物語の核心を握る人物サイアム・ビストの声優に『機動戦士ガンダム』のナレーションを務めた永井一郎を起用することで、同作のナレーションは、サイアムによるモノローグであるという意味を持たせる[1]など、『機動戦士ガンダム』から続く地球連邦とジオンとの一連の抗争に一応の決着を付ける総括的作品でありながらも、本作より後年を舞台とした『機動戦士ガンダムF91』などに繋がる設定も見られる。
キャラクターデザインと挿絵は安彦良和が担当し、4巻以降の挿絵は虎哉孝征が務める。メカニックデザインはカトキハジメ。福井はプロデューサー的立場も兼任した。
単行本は1巻あたり3回分の連載を収録し(福井がインターネットラジオで1話あたり原稿用紙100枚程度の長さだと語っている)、挿絵は小説の連載1回につきカラーが2 - 3点、残りはモノクロページで、計10カット前後が掲載。カトキハジメによるメカニック解説、設定考証担当の小倉信也による解説なども同時に掲載された。『ガンダムエース』元編集長の古林英明によると、この企画が開始されたのは2002年とのこと。雑誌『活字倶楽部』2005年夏号の福井晴敏インタビューでは、2006年頃を目処に新しいガンダムの準備をしていると語られた。2007年夏には、書店公開用のプロモーションフィルムが作成されている。
プラモデルのマスターグレードで、2007年12月には「ユニコーンガンダム」が、2008年12月には「シナンジュ」が発売、単行本4巻と8巻の各特装版には、プラモデルに装着可能なオプション装備のキットを同梱するなど、小説作品として類を見ない試みも実施された。本作は小説作品ながらコミックス流通で単行本が刊行されており、作者の福井は、「本好きの方たちだけではなく、その外側に広がる“世間”へ仕掛けてゆく」ための実験といった趣旨の発言をしている[2]。
本作のタイトルを決定した時点で福井は、アムロ・レイのトレードマークとして度々ユニコーンのモチーフが使用されていることを知らなかったため、構想段階では本作との特別な関連性は考慮していない。ファン層としては、30代以降のファーストガンダム世代に特に人気だという[3]。
2010年1月から文庫版のリリースも開始されたが、角川文庫と角川スニーカー文庫の両方で同時期に刊行という異例の体制となっている[4]。前者はガンダム関連作品であることを極力控えており[5]、各種の広告でもあくまで福井小説として前面に押し出している。カバーイラストは加藤直之、カバーデザインは樋口真嗣が担当。口絵や挿絵はない。後者はこれまでに同レーベルで発売されたガンダムのノベライズ作品と同様の装丁と解説が収録。表紙イラストは美樹本晴彦、口絵および挿絵は大森倖三が担当。キャラクター紹介のイラストとメカニック紹介の設定画は、安彦と虎哉とカトキが連載時に描いたものを使用している。
単行本8巻発売時にアニメ化を公表し、2009年4月25日に公式プレサイトを開設する[6]。
アニメについては「#アニメ」を参照
『月刊ガンダムエース』2010年3月号(No.091)より、漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』を連載。著者は大森倖三。大筋はアニメ版に準じているが、カトキハジメが新規デザインしたオリジナルモビルスーツ (MS) や、既存MSの新バリエーションが登場している。
2010年10月26日に『ガンダムエース』増刊号として『ガンダムユニコーンエース Vol.1』が発売され、OVAの劇場公開にあわせてVol.5まで刊行されており、Vol.6が最終号として予定されている[7]。
あらすじ[編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって、地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操るビスト財団が、「袖付き」と通称されるネオ・ジオン残党軍に「それが開かれる時には連邦政府が滅びる」と言われる「ラプラスの箱」を譲渡するという。
一方、コロニー内に設置されたアナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった1人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、日常に“ずれ”ているような違和感を抱いていたバナージは、次第にオードリーに惹かれていく。
だが、取引を察知した連邦政府とアナハイム・エレクトロニクス社が地球連邦軍を軍事介入させ、コロニーは火の海と化してしまう。友人達と必死の思いで避難しながらも、オードリーの姿を捜し求めるバナージの前に、ビスト財団当主カーディアス・ビストが現れる。バナージは、瀕死のカーディアスから出生の秘密を知らされると同時に、箱の鍵となる、まるで神獣"ユニコーン"のごとく頭部に1本の角をもつ、白亜のモビルスーツ (MS) を託される。
バナージは必死の思いでMSを起動させるが、「袖付き」と連邦の戦闘に巻き込まれる。目の前に出現した「袖付き」のMSを前に、死の恐怖を感じるバナージ。その時、ユニコーンに変化が起きる。一角が2つの角に分かれ、新たな顔が現れた。
果たして、箱の鍵たる「ユニコーンガンダム」とは何なのか。そして「ラプラスの箱」に眠る宇宙世紀の始まりの秘密とは…。
登場人物[編集]
民間人[編集]
以下の人物の詳細は当該項目を参照。
- バナージ・リンクス
- 声 - 内山昂輝
- 本作の主人公。工業コロニー・インダストリアル7にあるアナハイム・エレクトロニクス社系列のアナハイム工業専門学校に通う学生。16歳。
- 父はカーディアス・ビスト、母はアンナ・リンクス(宇宙世紀0086年頃、死亡)。私生児として育つが、母が死に、名前も知らない父親に声をかけられインダストリアル7に越してくる。以後、学業の傍ら、ブッホ・ジャンク社で、小型のMS(プチ・モビ)を使いスペースデブリを回収するアルバイトするというごく平凡な学生生活を送っている。日常に特に不満があるわけではなかったが、心の底でそうした毎日に何かしら「ずれ」たような違和を感じていた。しかし謎の少女オードリー・バーンとの出会いと、自身の秘められた出生から世界を揺るがす大きな争いに巻き込まれることとなり、事変の鍵を握るMS「ユニコーンガンダム」に搭乗することになる。
- カーディアス・ビストが自分の父親であることを知り、ユニコーンを渡されたあとカーディアスの死に様を目の当たりにする。その後、父の思いを受けとめ、クシャトリヤと戦闘を繰り広げる。
- 常人では到底耐えられないであろうユニコーンの負荷に適応する特異性をネェル・アーガマの医師ハサンから指摘され、また幼少の頃に特殊な訓練を受けさせられた経験から強化人間の可能性を疑われるが、後に薬物による強化は否定され、ニュータイプとして覚醒していく。
- オードリーと出会った当初は、互いの生きてきた世界の違いから、考えが狭いなどと指摘されていたが、大人や組織同士のしがらみや駆け引きにとらわれない、いかなる悲しみを見てもなお「それでも」と希望を見つけようとするひたむきさが、オードリーやマリーダ達、周りの人間を動かしていく。
- オードリー・バーン
- 声 - 藤村歩
- 本作のヒロイン。バナージと同年齢の、エメラルド色の瞳に理性と高貴さを秘めた神秘的な美少女。「オードリー・バーン」という名前は偽名で、その正体はザビ家の遺児ミネバ・ラオ・ザビ(詳細は該当項目を参照)。ザビ家の末裔であるというその素性は、地球連邦軍に人質に取られた際に明かされる。
- オードリーという偽名の由来は女優オードリー・ヘプバーン。ヘプバーンが映画『ローマの休日』で演じた王女に、部下の目を盗んで単独行動する自身の境遇をなぞらえていた彼女が、バナージに名前を聞かれた時にとっさに答えてしまったことによる。なお、アニメ版ではインダストリアル7で『ローマの休日』のリバイバル上映(ただし、作中では『Runaway Princess』というロゴになっている)が行われており、彼女の偽名の由来を連想させる演出がなされている。
- タクヤ・イレイ
- 声 - 下野紘
- バナージのルームメイトで同じアナハイム工専に通う少年。16歳。MSマニアで、将来はアナハイム・エレクトロニクス社のテストパイロットかメカニックになることを志望している。インダストリアル7襲撃の際にリディの乗るリゼルに救出されネェル・アーガマへ乗ることとなる。以後、ミコットやハロと共にネェル・アーガマで過ごすこととなり、その間は整備の仕事も手伝っていた。
- ミコット・バーチ
- 声 - 戸松遥
- アナハイム工専に隣接する私立のハイスクールに通う少女。16歳。インダストリアル7の工場長を父親に持つ。学校は違うもののバナージやタクヤと親しく、バナージにほのかな想いを寄せている。タクヤと同じくインダストリアル7襲撃の際にネェル・アーガマへ乗ることとなる。なお、アニメ版および漫画版ではバナージ、タクヤらと同じアナハイム工専の生徒となっているなど設定が異なっている。
- アーロン・テルジェフ
- 声 - 横堀悦夫
- アナハイム・エレクトロニクスの社員でユニコーンガンダムの開発者の1人。32歳。装甲材質部門の担当としてユニコーンガンダム開発計画に参加していたがインダストリアル7襲撃時、エコーズに重要参考人として拘束、ネェル・アーガマに収監される。サイコフレームなどサイコミュ関連の技術に詳しく、ユニコーンガンダムや回収したクシャトリヤの検分を手伝うことになる。
- エスタ
- 声 - 広橋涼
- ミコットと同じ学校に通う友人。インダストリアル7遭遇戦時、シルビアらとともに死亡。アニメ版ではバナージらと同じアナハイム工専のクラスメイト。インダストリアル7遭遇戦時、デニスらと行動し死亡。
- シルビア、マリオ、ラエラ
- ミコットの友人。インダストリアル7襲撃時、流れ弾のビームの直撃を受け死亡。アニメ版には登場しない。
- バンクロフト
- 声 - 楠見尚己
- アナハイム工専の教員であり歴史の授業を担当している。アニメ版ではインダストリアル7襲撃の際、民間人の避難誘導を行っていたがマリーダが撃墜したリゼルの爆発[8]に巻き込まれ、死亡。
- デニス、トム、マルコ
- 声 - 朝倉栄介、日野聡、宮下栄治
- アニメ版のオリジナルキャラクター達でバナージらと同じアナハイム工専のクラスメイト。インダストリアル7遭遇戦時、バナージら他の生徒十数人と避難中に資材搬出路のハッチで立ち往生していた際、流れ弾のビームの直撃を受け、他の生徒もろとも全員死亡した。
- ティクバ、ティクバの母
- 声 - 田村睦心、林りんこ
- ギルボアの家族で、ティクバの下に弟と妹が1人づついる5人家族。バナージやマリーダも世話になっていた。
- ダイナーの老主人
- 声 - 森功至
- オードリーがマーセナス邸から脱走した際に、食事に寄ったダイナーの店主。オードリーに地球連邦や宇宙移民および人の善意について語る。
地球連邦軍[編集]
独立部隊「ロンド・ベル」[編集]
以下の人物の詳細は当該項目を参照。
- リディ・マーセナス
- 声 - 浪川大輔
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロット。23歳。階級は少尉。連邦政府の有力議員ローナン・マーセナスの嫡男で、連邦政府初代首相でラプラス事件で非業の死を遂げたリカルド・マーセナスを先祖に持つ名門政治家一族の家系に生まれる。高祖父にジョルジュ・マーセナス、姉にシンシア・マーセナス、その夫のパトリック・マーセナスは義兄に当たる。理想や家族を捨てて政治家になった父ローナンとマーセナス家そのものに反発し、連邦軍に入った。家の七光りではなく、自分の腕だけで名をあげようとパイロットになるも、どこへ行っても付いてまわる家の影響に辟易している。内心はMSよりも航空機に憧れを抱いており、常に旧世紀の伝説的なエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンが搭乗していた複葉機のプラモデルを持ち歩いている。搭乗機はリゼル→デルタプラス→バンシィ。それに伴い母艦もネェル・アーガマ→ラー・カイラム→ゼネラル・レビルと乗り換えた。
- アニメ版ではプラモデルの代わりに透明な容器に小さな複葉機が入った「お守り」を左腕に付けているという設定になっている。
- インダストリアル7内の戦闘、続く暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてネェル・アーガマ艦載MS隊最後の1人となるも、リディを腫れ物扱いする上層部の政治的意向で艦を降りることになる。しかしオードリー(ミネバ)との出会いを経て心を動かされたことで独断で艦に戻り、闇に葬られるであろうこの事件を世に明らかにする決意を固める。連邦議会の有力議員である父ローナンの協力を仰ぎたいというオードリーの意向を受け、パラオ攻略戦でひそかにオードリーを可変MSデルタプラスに同乗させ、戦闘終盤に単身戦線を離脱。パラオのマスドライバーで地球へと向かう。
- しかし地球到着後、期待していた父ローナンの助力は得られず、ローナンからラプラスの箱の謎とマーセナス家の宿業を明かされたことで重い宿命に絶望し、オードリーを救うために事実上の求婚をするが、このことがオードリーの失望を買う原因となってしまう。その後、ローナンの意を受けて「箱」の解放を防ぐためラー・カイラムに乗艦、ダカールの戦闘では先陣としてシャンブロと交戦し、友軍や避難民を助けて善戦する。ユニコーンに搭乗したバナージと共闘しシャンブロを撃破(OVA版ではロニの説得を続けるために攻撃を一切行わなかったバナージに苛立ち、ビーム・マグナムを奪いシャンブロを撃破)した後、新たに下されたユニコーン捕獲の命に反してバナージを逃がすが、厚意も空しくマリーダの駆るユニコーンガンダムの2番機・バンシィに敗北したユニコーンは拿捕されてしまう。
- 囚われのバナージの身を案じていたが、アルベルトの口からバナージもまたビスト一族の1人と知り衝撃を受ける。ミネバが評議会と財団との政争の道具にされた挙げ句にその身柄が財団に引き渡されたことに凄まじい憤りを覚え、トリントン襲撃後、持ち場を離れてデルタプラスで単身ガルダに乗り込み、マーサを脅迫してオードリーを救出しようとする。しかし、オードリー自身に拒絶されてしまう。直後、墜落するガルダからマリーダへの思いが砕かれたアルベルトを救出してデルタプラスで脱出(OVA版ではバンシィのアームド・アーマーVNでデルタプラスは大破。無謀にも生身でバンシィに拳銃を放つが、この行動によってマリーダはバンシィから強制排出される)。ともに失恋の傷心とバナージへ憎悪を抱くアルベルトと共鳴、ユニコーンを倒すべく新たにバンシィを搭乗機とし、ゼネラル・レビルに乗艦する。先行部隊としてネオ・ジオン艦隊と戦うネェル・アーガマ部隊を強襲。NT-Dシステムを起動してバナージと激しい戦闘を繰り広げる。ビスト家の末裔であるバナージと相討ちになることで箱にかけられた呪いから世界を守ろうとしていた。しかし、バナージからリディ自身もニュータイプであると指摘され暴走、頭に響く声の源を消し去ろうとネェル・アーガマのブリッジに放ったビーム・マグナムは艦を庇ったクシャトリヤに直撃、マリーダを殺してしまう。その後罪悪感に陥るが、マリーダの導きで再起する。最終決戦ではバナージと共にフロンタルと戦った。
- ニュータイプを災厄のように忌み嫌い、自分自身がニュータイプであることも否定しようとしており、バナージと和解した後もその考えは変わらなかった。
- リディが誤ってマリーダを殺し、罪悪感に打ちのめされ泣く場面は正にアムロがララァを殺した場面の再現である。
- ミヒロ・オイワッケン
- 声 - 豊口めぐみ
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊ネェル・アーガマのオペレーター。少尉。22歳。利発で快活な性格の女性。東洋系の血が流れており、ダークブラウンの髪と瞳を持つ。士官学校時代、低い身長へのコンプレックスをバネにするかのような奮闘ぶりから「チビ戦車(スモールタンク)」というあだ名を付けられた。リディと同じくジオンには激しい嫌悪の意を表しており、ネェル・アーガマにマリーダが収容された時は強化人間である彼女に対し拘束衣を付けるべきだと医師に進言した。リディに好意を寄せており、彼がMIA(戦闘中行方不明)と認定された時にはひどく落ち込んだ。
- オットー・ミタス
- 声 - 内田直哉
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊の強襲揚陸艦ネェル・アーガマの艦長。大佐。45歳。練度不十分な艦の状況や、無策無謀な連邦軍上層部に振り回され、上層部に対する不満を募らせる現場クルーとの板挟みに頭を悩ませる典型的な中間管理職。最初のうちは艦の主導権をレイアム副長に奪われている頼りない指揮官という印象が否めなかったが、「箱」を巡る争乱の中で艦長としての器を得るようになる。
- レイアム・ボーリンネア
- 声 - 渡辺美佐
- ネェル・アーガマの女性副長。中佐。40歳。確かな状況判断能力と決断力を持ち、大柄で寡黙な職業軍人という存在感を漂わせていることもあって、クルーからは「レイアム艦長、オットー副長」と呼ばれるまでになっている。一年戦争のソロモン攻略戦で夫を亡くし、地球に長男を残している。「箱」を巡る争乱の中で次第に貫禄と決断力を示すようになるオットーに好意を寄せるようになる。
- シドー・オモキ
- 声 - 多田野曜平
- ネェル・アーガマの機関長。首に巻いたスカーフが特徴。
- サーセル・ミツケール
- 声 - 丸山壮史
- ネェル・アーガマのセンサー長。
- ヘルム・コンバース
- 声 - 志村知幸
- ネェル・アーガマの航海長。
- ウタルデ・ハッシャー
- 声 - 杉村憲司
- ネェル・アーガマの砲術長。
- ボラード
- 声 - 井上剛
- ネェル・アーガマの通信長。
- ジョナ・ギブニー
- 声 - 斎藤志郎
- ネェル・アーガマの機付長(整備責任者)で最古参。相手が士官でも平然と怒鳴りつける先任兵曹。髭面。ネオ・ジオンによるネェル・アーガマ占拠時には、艦を取り戻すために一計を案じるも、失敗。見せしめとしてフル・フロンタルに額を撃ち抜かれ死亡した。
- OVA版では射殺されていない。
- ノーム・バシリコック
- 声 - 宮内敦士
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊の隊長。階級は少佐で搭乗機はリゼル隊長機仕様。コールサインはロメオ1。
- インダストリアル7内の戦闘において指揮を執ったのち、続く暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてリディら残存艦載機と共にフロンタルの駆るシナンジュと交戦。最終的にリディをかばう形でビームサーベルによる近接戦を敢行し、乗機を撃破され戦死した。
- イアン
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。階級は大尉で搭乗機はリゼル。コールサインはロメオ2で同部隊の中隊長を務めている。インダストリアル7内の戦闘においてクシャトリヤとの交戦時に撃墜され、戦死。
- ホマレ
- 声 - 勝沼紀義
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。階級は中尉で搭乗機はリゼル。コールサインはロメオ4。インダストリアル7内の戦闘に参加後、暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてカタパルトからの発艦中にシナンジュのビームライフルによる狙撃を受け撃墜、戦死した。
- プール
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。階級は中尉で搭乗機はリゼル。コールサインはロメオ10。ラプラス・プログラムが示す最終座標に向かうまでマリーダのクシャトリヤの直掩をマコ少尉と共に務める。ネェル・アーガマ艦載MS部隊で唯一生き残った(リディは除く)パイロット。
- ガロム・ゴルガ
- 声 - 興津和幸
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。階級は中尉で搭乗機はスターク・ジェガン。コールサインはジュリエット2。インダストリアル7内の戦闘に参加後、暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてノーム、リディらと共に出撃するがフロンタルの駆るシナンジュに翻弄され、ビームライフルの一撃で機体を撃ち抜かれ、戦死。
- アニメ版のみに登場する人物(声だけであるが)で原作では名前は登場せず、ジュリエット2というコールサインのみで呼称され、乗機もジェガンである。
- マコ
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。階級は少尉で搭乗機はスターク・ジェガン。 コールサインはジュリエット6。ラプラス・プログラムの最終座標までプール中尉とマリーダのクシャトリヤの直援を務める。予備パイロットであったが、解体されていたスターク・ジェガンを急遽組み直し戦いに臨んだ。しかしテニスン艦隊との戦闘中補給に戻ったところを攻撃に遭い戦死する。
- デボラ、ナーザル、シエロ
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロットでネェル・アーガマ艦載MS部隊に属する。各階級は不明。インダストリアル7の戦闘で戦没。
- メラン
- 声 - 石塚運昇
- ラー・カイラム副長。40歳。隊司令を兼ねるブライトを補佐し、艦を切り盛りする。階級は中佐。
- ソートン
- ラー・カイラムMS隊隊長。階級は中佐。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム1」)に搭乗。ソートン中隊にはナイジェル等トライスターを入れて6機のジェスタが配備されている。
- ドット
- ラー・カイラムMS中隊長。階級は少佐。
トライスター[編集]
ロンド・ベルのエースパイロット3人で構成される通称「ロンド・ベルの三連星」。独特な連携攻撃で訓練記録を塗り替え名を広めた。本来ならUC計画のテストパイロットになる予定だったが、計画が中断し支援用量産機ジェスタに搭乗することになった。
- ナイジェル・ギャレット
- 声 - 中村悠一
- ラー・カイラムMS部隊構成員。大尉。27歳。長めの前髪、落ち着いた眼光、クールな優男といった印象。自身のスキルに絶大な自信を持つ傲慢さも見受けられる。ロンド・ベル三連星の隊長。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム7」)に搭乗。パーソナルマークは三つの星形を矢で射抜いたもの。紆余曲折を経てバナージおよびリディと共闘し、最後の戦場にも赴き、ダリルと共に、最後まで生き残った。ダリル、ワッツとの完璧な連携は、フロンタルにビーム・ナギナタを使わせるほどのものである。
- ダリル・マッギネス
- 声 - 勝杏里
- ロンド・ベルの三連星の1人。中尉。27歳。ポリネシアン系の浅黒い肌、縮れた髪、飄々とした雰囲気。ワッツとはまた違った険がある。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム8」)に搭乗。紆余曲折を経てバナージおよびリディと共闘し、最後の戦場にも赴き、ナイジェルと共に、最後まで生き残った。
- ワッツ・ステップニー
- 声 - 安元洋貴
- ロンド・ベルの三連星の1人。中尉。26歳。丸顔に寸胴といった風貌。自分を飾らず、ナイジェルとは対照的。単細胞で血の気も三連星一らしく、いきなりリディに挑みかかった張本人。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム9」)に搭乗。ジオンの三連星のガイア同様、リディのデルタプラス(OVA版ではバナージのユニコーン)に踏み台にされる。
- 終盤ではジェスタ・キャノンに搭乗し、アンジェロのローゼン・ズールに果敢に挑むも返り討ちに遭い、トライスター唯一の戦死者となる。
その他[編集]
- マウリ
- 政治進出に野心を持ち、ローナンに恩を売るために、飛来したリディの受け入れに奔走する。階級は中将。
- エイブルス
- シャイアン防空司令基地に秘匿されたコロニーレーザーの管制室「カフカスの森」の司令。階級は中将。
- マシアス
- ニュータイプ研究所を視察に訪れる。階級は大佐。
- マセキ・ダンバエフ
- 地球連邦宇宙軍地球軌道艦隊の旗艦ゼネラル・レビルの艦長。階級は大佐。
- ディクスン・メイヤー
- 地球連邦軍シャイアン防空司令部の当直士官。階級は中佐。
- 原作ではローナンにリディの飛来を伝える。
- フェドー
- 地球連邦海軍ダカール潜水隊に所属する。階級は大尉で、搭乗機はアクア・ジム。ゼー・ズールとの戦闘で戦没。
- アディ
- ジュノー級潜水艦ボーン・フィッシュの新兵ソナー員。独自の嗅覚で「海の亡霊」(シャンブロ)を探知する。
- ゲノン
- ジュノー級潜水艦ボーン・フィッシュのソナー員。アディの同僚。階級は伍長。
- ホズミ
- トリントン基地防衛隊のガンキャノン・ディテクターのパイロット。
エコーズ[編集]
- ダグザ・マックール
- 声 - 東地宏樹
- 「マンハンター(人狩り)」と呼ばれる地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」の920隊司令。中佐。38歳。「箱」のネオ・ジオンへの譲渡阻止および奪取の指令を受け、ネェル・アーガマに乗艦する。非人道的任務や戦いに巻き込まれる少年達の姿に良心の呵責を感じることもあるが、そうした感情はおくびにも見せないプロの軍人。バナージに人の心の大切さを説く。首相官邸ラプラスの残骸における調査では、ユニコーンにバナージと同乗して出動、それに続く戦闘ではユニコーンを降りてバナージを助けるが、シナンジュのビームアックスに焼かれ戦死する。
- コンロイ・ハーゲンセン
- 声 - 三宅健太
- エコーズ920隊の副司令でダグザの片腕的存在。階級は少佐。35歳。ダグザの死後はエコーズ920隊の指揮を執る。物語の終局、ミネバの放送を守るため部下と共に尽力する。
- ナシリ・ラザー
- ダグザとは腐れ縁のエコーズ729隊司令。中佐。43歳。
- シナンジュ襲撃後に援軍としてネェル・アーガマに派遣されダグザら920隊と合流、パラオ攻略戦にて長距離支援装備を施したロトに搭乗し、作戦に参加。
- スタークジェガンのピンポイントでのミサイル攻撃を行うため、レーザー誘導を担当したが作戦中にフロンタルの駆るシナンジュの襲撃を受け、乗機と運命を共にした。
- ギャリティ
- エコーズに所属するダグザの部下。階級は大尉。チーム・アルファのリーダー。
地球連邦政府[編集]
- リカルド・マーセナス
- 声 - 有本欽隆
- 地球連邦政府の初代首相。62歳。アメリカ生まれだが、ドイツ、フランス、アジアなど様々な国を転々として育ち、30以上の国の血が交じり合っているというその普遍的な出自から連邦の初代首相に選ばれた。政治思想はリベラルで、常々連邦議会右派から好意を持たれていなかった。このことから極右派の憎しみを買い、西暦から宇宙世紀の節目に起きたテロ(ラプラス事件)により命を落とした。ジョルジュ・マーセナスは子、ローナン・マーセナスは玄孫、シンシア・マーセナス、リディ・マーセナスは来孫に当たる。
- ジョルジュ・マーセナス
- 地球連邦政府の第3代首相で、リカルド・マーセナスの子。ラプラス事件の首謀者の1人とされている。名前のみ登場。ローナン・マーセナスは曾孫、シンシア・マーセナス、リディ・マーセナスは玄孫に当たる。
- ローナン・マーセナス
- 声 - 小川真司
- シンシア・マーセナス、リディ・マーセナスの父親。52歳。ジョルジュ・マーセナスは曽祖父、リカルド・マーセナスは高祖父に当たる。また、シンシアの夫パトリック・マーセナスの義父でもある。地球連邦政府中央議会の大物議員。「影の内閣」と揶揄されることもある移民問題評議会の議長を務める。今では保守系の大物と目されているが、若かりし頃は中央官僚や政治家たちに地球環境の悪化を思い知らせるために敢えて砂漠化の進むダカールへの遷都を推進した理想家だった。家を飛び出し軍人の道を歩む息子リディを静かに見守っていたが、運命の皮肉はリディを箱を巡る陰謀に巻き込み、あまつさえジオンの姫であるミネバを伴って現れたことでひた隠しにしてきた箱とマーセナス家の秘密を息子に打ち明けることとなる。箱を巡る事件収拾のためブライトを抱き込むが、ダカールの惨劇の黒幕に仕立てるというマーサの恫喝に屈し、ミネバの引き渡しに応ずる。箱を巡る事件がビスト財団の隠蔽により闇に葬られることを恐れ、マスコミではなくカイ・シデンに情報のリークを要請するが交渉は物別れとなった。
- パトリック・マーセナス
- ローナンの娘シンシアの夫で、婿養子。リディの義兄。ローナンの秘書を務める一方で地元後援会との結びつきを強め、政界進出に備えている。スポーツマン然とした好人物だが、マーセナス家においては外様の悲哀を体現する。ホワイトベース戦記を愛読し、「軟弱者のカイ」の大ファンという。
- ダグラス・ドワイヨン
- 声 - 西川幾雄
- マーセナス家に仕える執事。ローナンの身の周りの世話をする。
- ジョン・バウアー
- ロンド・ベル創設の音頭を取った国防族議員のひとり。国防委員会の重鎮であり、アナハイム・エレトロニクスとの関係も深い。移民問題評議会にも名を連ねている。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にも名前のみ登場していた人物。
- ムーア
- 宇宙世紀0096年時の地球連邦法相[9]。
- テッド・チェレンコフ
- 参謀本部付の幕僚。ローナンの意を得て、リディを前線から呼び戻そうとする。階級は中将。
ビスト一族/ビスト財団[編集]
- サイアム・ビスト
- 声 - 永井一郎
- 政財界に絶大な影響力を持ち、宇宙世紀の世界を水面下で左右する「ビスト財団」の創始者。冷凍睡眠を繰り返し、宇宙世紀0096年においても100歳以上の長命を保って西暦の時代から生き続けている。停滞する世界の変革のため、長らく封印されてきた「箱」の解放を目論む。父はサイアムの少年時代、ゲリラ活動に加わって投獄され、獄中死した。寡黙で実直な男だったとされる。母は病気がちだったとされ、妹にシャーラ(名前の登場と「継ぎのある服を着ていた」との記述がある)がいるが、家族の保身(自分の生存がラプラス事件を引き起こした黒幕に露呈し、家族に害が及ぶとサイアムは考えた)の為、サイアムが少年時代に決別(ラプラス事件後、二度と母と妹に会うことはなかった)したため、詳細は不明。
- 西暦の末期に中近東に位置する小国で生まれたサイアムは、地球連邦政府の宇宙移民政策による社会の歪みと貧困から報酬目当てでテロリストとなり、宇宙世紀元年のラプラス事件のテロに関わった。ラプラスを爆破後、作業艇に仕掛けられていた時限爆弾で口封じのために仲間達と共に爆殺されそうになるものの、たまたま船外作業で作業艇から出ていたことから一命を取り留め、その際に粉みじんになったラプラスの残骸の中で億分の一以下の偶然で「ラプラスの箱」を入手する。
- 連邦政府の支配体制を揺るがしかねない「箱」の力は絶大であり、サイアムは地球へ帰還した後、その「箱」の力を利用してのしあがり、裏社会で頭角を現してゆく。やがてアナハイム・エレクトロニクス社と関係を持ち、役員待遇でアナハイム社内に迎えられたサイアムは、専務の娘と結婚して名門貴族ビスト家の婿養子となる。ビスト家の名を冠して創設された「ビスト財団」は、当初は社会貢献事業を隠れ蓑にしたマネーロンダリング機関でしかなかったが、サイアムの隠匿する「箱」の力を背景にして、宇宙世紀世界の隅々にまで影響を及ぼす強大な組織に育ってゆくことになる。ラプラス事件の当事者であり目撃者。物語を締めくくるキーパーソンである。
- バナージから見た場合サイアムは曽祖父に当たり、サイアムはバナージを、ユニコーンの相応しい乗り手と称している。
- 「ビスト財団」を守るために、宇宙世紀0051年頃、自身の次男(名前不明。カーディアスとマーサの実父であり、アルベルトとバナージの祖父。サイアムの跡目候補筆頭であり、生真面目な男であったとされる。連邦政府の議員や官僚に焚き付けられ、クーデターまがいの財団乗っ取りを計画していた)を交通事故に偽装して謀殺した過去を持つ。
- 物語終盤、「箱」が隠匿され、サイアム自身が眠る氷室へと辿り着いた曾孫バナージとミネバに「箱」の真実と地球に生まれた瞬間から進化をつづけてきた生物の可能性、自分が見た幻覚とその意味、100年近くの間胸にしていた思いを伝えきり生命維持装置を停止させ、自らその命を絶った。そして、「箱」の真実はミネバによって、地球の人々に伝えられた。
- アニメ版において声優は、『機動戦士ガンダム』のナレーションを務めた永井一郎を起用している。この事により、『機動戦士ガンダム』のナレーションは、このサイアムによるモノローグであるという意味を持たせている[1]。
- カーディアス・ビスト
- 声 - 菅生隆之
- サイアムの孫にして「ビスト財団」の二代目当主。60歳。家の呪縛に囚われる事を嫌い、父の死後家を飛び出し素性を隠し地球連邦宇宙軍に入隊して、一時期は戦闘機のパイロットになったこともある。その一族の中において異色な経歴と鋭敏な頭脳をサイアムに見込まれ、二代目当主になった。主人公バナージの実父である。息子バナージが高いニュータイプの素質を秘めていると知るや、それを開花させゆくゆくは自分の後継者として育てるつもりだったが、愛人(恋人)であるバナージの母、アンナ・リンクスは息子が財団の呪縛に囚われるの恐れ、バナージを連れ彼の元を去った。その後、所在は常に把握していたものの、二人を政争に巻き込ませまいとする配慮と彼女に対する最大限の誠意として、自ら会うことを禁じていた。父のことを尋ねて母を悲しませまいと考えた子供時代のバナージは、父との記憶を無意識の底に封じ込め、まだ幼かったこともあってカーディアスの顔も名前も完全に忘れ去ってしまった。
- 父を謀殺したのが、祖父である事に気づき当初は憎みもしたが、父が当主の器ではないことに気づいていた事と、父の死後急速に枯れた祖父の姿を見た為、後継者として完全に任せてもらえなかった父と違い祖父に認めてもらう事に目標に邁進し続けた結果、祖父の意向に従う二代目当主としてその辣腕をふるった。そして、宇宙世紀0096年、祖父の意思を汲み、「箱」を袖付きに引き渡そうとするが、財団の優位性を失う事を恐れた妹マーサの介入により失敗、その後の混乱の中で、彼女の命を受けた実子アルベルトに銃撃される。死に際、偶然再会したバナージに希望を見出し、破壊しようとしていたユニコーンガンダムを彼に託す。自らが父親であることを告白した後、爆炎に呑まれてその生涯を閉じた。
- アルベルト・ビスト
- 声 - 高木渉
- カーディアスと正妻エレンの間に生まれた息子。サイアムの曾孫の1人。33歳。アナハイム・エレクトロニクス社の重役を務めている。
- 「ラプラスの箱」を「袖付き」に譲渡しようとする兄カーディアスの独断専行の阻止を企むマーサの命を受け、エコーズと共にネェル・アーガマに乗り込んできた。「箱」の道標、いわば「箱」を開放するための「鍵」ともいうべきユニコーンガンダムに並々ならぬ執着を見せる。
- マーサからは表と裏の両方の仕事の現場を任されている事からそれなりに優秀ではあるが、性格は母親似であり、父カーディアスの様な強い人間にはなれない自分に強いコンプレックスを抱いており、カーディアスへの銃撃も自身を認めてもらえないことから涌いた子供じみた怒りが行わせたものだった。ネェル・アーガマに搭乗したバナージと顔を合わせて以降、父に目をかけられていたバナージに激しい嫉妬心を抱き、殺意に近い憎悪を向けるようになる。
- 物語序盤は叔母であるマーサと肉体関係を結び、彼女の忠実な犬として他者に対しては財団の威光を笠に着る小心者だったが、それ故父殺しの罪悪感に苛まれ次第に生来の精神的な脆さを周囲に見せ始める。その救いを、偶然命を助けられたマリーダに求めるようになる。彼女に自分をマスターとする「再調整」を施し、バンシィのパイロットとしてバナージごとユニコーンガンダムを破壊を試みるが失敗。彼女が自分の元を去ると、独断でリディをバンシィの2人目のパイロット(マーサには別人の資料を渡している)に仕立て上げ、自らもマリーダと再会する為、バンシィの援護を名目に周囲の反対を押し切り率先して戦場に向かう。この頃には数度の戦闘を経験し胆力と図太さが鍛えられたのか、表面上はマーサに従いながらも「箱」よりもマリーダを最優先として行動するようになる。
- 物語終盤マーサが採った「最後の手段」を知り、マリーダ保護に奔走するが時既に遅くマリーダはリディの手で殺されてしまう。その直後、光になったマリーダからは「自分を愛してくれた人」として、彼女の導きでマーサと決別しバナージに「自分にしかできないやり方で」協力するようになる。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 声 - 塩田朋子
- サイアムのもう1人の孫であり、カーディアスの妹。アルベルトとバナージの叔母にあたる。55歳。アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ。小説中では社長夫人とも呼ばれている。妖艶な美貌を持ち、政治家的な気質と才覚を多分に擁した人物であり、こと政治的手腕においては、兄カーディアスをも凌ぐ女傑。アナハイムの拠点である月に腰を据えていることから、「月の女帝」と呼ばれるほどの権勢を奮っている。「ラプラスの箱」については、財団とアナハイムと連邦の関係の現状維持を望んでおり、「箱」の開放阻止に奔走する。インダストリアル7の襲撃も彼女の差し金であり、アルベルトをネェル・アーガマへ送り込んだ黒幕。物語終盤、ネェル・アーガマ部隊への妨害やユニコーンの2号機『バンシィ』による実力行使を行い「箱」の奪取を目論むがバナージやその仲間たちの奮戦により失敗。最終手段として氷室の存在している施設、航宙戦艦メガラニカをコロニーレーザー「グリプス」で消滅させて「箱」の流出を妨害しようとするも、その場に居合わせたロンド・ベル司令ブライト・ノアにより身柄を拘束される。
- 嘗てサイアムに父親(サイアムにとっては息子(次男))が謀殺されたことに衝撃を受け、以後「男社会」に対して強い憎悪を抱くようになる。だがその行動はやや破滅的であり、マリーダがジオン残党を殺していく様を嬉々としてミネバに語ったり、甥であるアルベルトと近親相姦的関係を持つなど常軌を逸した行動を取ることもある。自分たち女が主導する世界に社会を変革しようと、同じく女性であるミネバに自分との共闘を持ちかけたこともある。だがそのミネバからは、彼女の気質は男そのものと厳しく指摘される。
- ガエル・チャン
- 声 - 青山穣
- カーディアスの腹心の部下。元連邦軍人で、ボディガードも務める屈強な男。カーディアスの死後はその仇であるマーサやアルベルトを狙うためにガランシェール隊と共闘するが失敗、負傷してネェル・アーガマに収容された。その後、カーディアスの息子のバナージを見出したことからネェル・アーガマに協力することになる。
- 物語の終盤、ビスト邸からユニコーンガンダムに移動するバナージを襲撃してきたフル・フロンタルのシナンジュからバナージを護る為に奮戦するが、シナンジュのビームライフルから発射されたビームの直撃を受けて死亡した。
- アニメ版ではガランシェール隊との共闘をせず、サイアムの元で事態を静観している様子が描かれている。
- エレン
- アルベルトの母[10]。
- ジュスト
- コロニー公社副総裁。マーサ・ビスト・カーバインの叔父[11]。
袖付き(ネオ・ジオン残党軍)[編集]
以下の人物の詳細は当該項目を参照。
- フル・フロンタル
- 声 - 池田秀一
- 宇宙世紀0096時点におけるネオ・ジオン軍の首魁。階級は大佐。「赤い彗星の再来」と呼ばれる仮面をつけた謎の男。「丸裸」を意味するその名とは裏腹に、真意を窺い知れぬ謎めいた言動でバナージ達を翻弄する。その素顔や声・口調はシャア・アズナブルに酷似しており、シャアの記録映像を見たことのある者にも「シャアの声だ」と言わしめる程。額にはシャアが一年戦争終盤、アムロ・レイとの決闘の際つけられた傷と同様の傷痕がある。本人曰く、仮面で素顔を隠しているのは「ファッションの様なもので、プロパガンダと取ってもらってもいい」とのことで、バナージと直接対面した際、彼に仮面を取ってもらうよう言われて、あっさり外して見せている。また、シャア同様、宇宙でのMS戦でもノーマルスーツを着けず、軍服のまま戦闘に赴いている。赤いMS・シナンジュを駆り、赤い彗星の名に恥じぬ高いMS操縦技量とカリスマ性を持ってネオ・ジオン残党を糾合し、地球連邦軍とラプラスの箱を巡り争奪戦を繰り広げる。
- その正体は、ジオン残党により意図的にシャアに似せて作り出された人工ニュータイプ(強化人間)であり、シャアというカリスマを失ったネオ・ジオンが、衰退して烏合の衆に成り下がり始めた事を危惧し、残党の陰の支援者であるジオン共和国国防大臣モナハン・バハロが用意した存在である。フロンタル本人は自らを「ジオンの理想を受け継ぐ者たちの意志を受け入れる器」と定義しており、周囲が望むなら“シャア・アズナブル”であり続けよう、と発言している。また、「アクシズ・ショック」によってサイコフレームに吸収され、宇宙を漂っていたシャアの意思が、あれほどの奇跡を目の当たりにしても何も変わらなかった人類に絶望して歪んだ「残留思念」となって、似姿である自身に宿っているとも語っている[12]。それ故なのか、ジオン・ダイクンを指して父と呼んだりシャア本人しか知るはずのない独白や経験を知っている節がある。しかし、本物のシャアを知るミネバからは嫌悪されており、彼に対し「私のバイオリンを褒めてくれたシャアは、お前のような空っぽの人間ではなかった」と酷評している。
- ラプラスの箱を奪取して連邦との取引材料に用い、ジオン共和国の自治権放棄を延期する間に外交を駆使して「コロニー共栄圏」(=「サイド共栄圏」)構想を推し進めようと目論む。しかし、その計画はバナージやリディ、ロンド・ベルの活躍によって阻止される事となり、自身もまたバナージが駆るユニコーンとの壮絶な激戦の末、戦死。遺体の残ったコックピットは、後にかろうじて生き延びていたアンジェロによって発見されている。
- 原作者の福井晴敏いわく「大人っていうことをものすごく自覚的に武器にして使ってくる男」であるとし、「大人をやっているつもりだけど、どこか青臭さを残していた」シャアと比べて遥かにしたたかな人物であるとのこと[13]。
- アニメ版での声優は、シャアと声が酷似しているという設定から、かつてシャア役を務めた池田秀一が担当している。
- アンジェロ・ザウパー
- 声 - 柿原徹也
- ネオ・ジオンのMSパイロット。大尉。19歳。フロンタル親衛隊隊長で彼に心酔しており、ミネバからも「危険な男」と称される存在。シナンジュとの連携を前提にカスタムされた専用ギラ・ズールを駆る。物語中盤からはズール系のフレームにシナンジュの予備パーツを使用して開発された試作MS、ローゼン・ズールに搭乗する。
- 幼少の頃はジンネマン一家と同じくサイド3の都市グローブに住んでおり、暴徒と化した連邦兵により父を惨殺され、母を犯された過去を持つ。母と共に辛うじて生き残るが、母は精神を打ち砕かれてしまう。その後母の再婚相手に共に引き取られるが、その相手はアンジェロ目当てであり、毎晩のように性的虐待を加えられる。アンジェロは母の療養のために耐えたが、母も後に自殺。虚無感に陥り養家を出奔、自暴自棄から男娼として客を取っていた。フロンタルに助けられ、以後は彼を盲信する。
- ラプラスの箱争奪戦でバナージと対峙する度にユニコーンの攻撃で仲間を失い、バナージに執着を見せるフロンタルの態度から、彼個人に対し嫉妬も入り混じった憎悪を抱くようになる。
- ローゼン・ズールへの搭乗後は(サイコフレームによるものか、NTとしての素質があったのか、はたまた強化が施されたのかはわからないが)、戦場にいる者の思惟を感じ取るようになる。これによる脳への不快感、生まれてしまったフロンタルへの疑念、その疑念すら振り払おうとする盲信は、アンジェロ自身を追い詰めていくようになり、その狂気は、トライスターとの戦闘において、味方の親衛隊ごと敵機を撃つ事態にまで至った。
- バナージのユニコーンとの戦闘の末、精神感応を起こし、心(自分自身)をのぞかれたと激昂。それを阻止しようと、衝動のまま自身の乗るローゼン・ズールのコクピットをインコム・クローで握りつぶしてしまう。しかし、それでも死にまでは至らず、かろうじて息を吹き返す。そんな中でシナンジュのコックピットブロックが流れ着き、そこへ向かうも、息絶えていたフロンタルの変わり果てた姿を見て、涙を流した。
- セルジ
- 声 - 早志勇紀
- ネオ・ジオンのMSパイロット。少尉。フロンタル親衛隊に所属するアンジェロの部下。ギラ・ズールに搭乗。
- ネェル・アーガマへの初攻撃時にアンジェロ、キュアロンらと共にフロンタルの部隊に参加。アンジェロらと共に後方警戒の任についていたがユニコーンガンダムのビーム・マグナムの流れ弾に巻き込まれる形で撃墜され、戦死した。
- 漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では、第1話の主人公として登場する。
- キュアロン
- ネオ・ジオンのMSパイロット。中尉。フロンタル親衛隊に所属するアンジェロの部下。ギラ・ズールに搭乗。
- 首相官邸ラプラスの残骸における低軌道上での戦いにおいてアンジェロと共にバナージが駆るユニコーンガンダムと交戦。連携攻撃で追い詰めるも背後から接近戦を挑んだ際、ビームトンファーの不意打ちを受けて被撃墜、戦死した。
- レイル
- ネオ・ジオンMSパイロット。階級は少尉。セルジに代わるフロンタル親衛隊隊員。
- ラッカー
- ネオ・ジオンMSパイオット。階級は中尉。キュアロンに代わるフロンタル親衛隊隊員。
- ヒル・ドーソン
- 声 - 梅津秀行
- ネオ・ジオン旗艦レウルーラ艦長。大佐。43歳。物語終盤、マーサの命によって放たれたコロニーレーザー「グリプス」の放射に巻き込まれ、戦死。
- スベロア・ジンネマン
- 声 - 手塚秀彰
- 「袖付き」と呼ばれる反連邦組織に属する偽装貨物船ガランシェールの船長。大尉。52歳。一年戦争以前からジオン軍に所属する歴戦の勇士。侠気を漂わせた無頼漢で、部下からは「キャプテン」と呼ばれ慕われている。
- 一年戦争においてはアフリカ戦線で終戦を迎え、捕虜生活を余儀なくされる。その頃、妻子の暮らすサイド3の都市グローブは連邦占領軍による殺戮と陵辱により公衆便所と化していた。拭えぬ憎しみから復讐心の虜となり収容所時代の部下たちと共に軍人として戦い続け、陵辱の記録であるグローブのビデオを取引する闇ルートを虱つぶしに壊滅させていたが、その過程である少女と出会う。傷ついた彼女の養父となり、亡くなった実娘の名マリィを与えるが、愛する者を再び奪われることへの恐怖と悔恨から、「マリーダ・クルス」という忠実な部下として扱ってきた。グリプス戦役以後はジオンの姫御子であるミネバを守る役割をシャアから与えられ[14]、時には彼女の意向を無視してでもその身を守り続けた。
- 「ラプラスの箱」の受取人としてインダストリアル7に赴くが、取引きは失敗。その後は箱を巡る争いに関わることになる。パラオ攻略戦で捕虜となったマリーダを、ガランシェールにやってきたガエル・チャンと共に奪回しようとするが失敗、母艦への帰還が不可能となったユニコーンガンダムとバナージを回収し、共に地球へ降下することとなる。対立や葛藤を乗り越えて父子にも似た感情を共有するようになった2人は命懸けでマリーダを救出し、ガランシェールで地球を離れる。
- 生き残ったクルーとともにかつての敵艦ネェル・アーガマに身を寄せ、バナージとオードリーに協力するようになったかに見えたが、根深い対立を乗り越えるには至らず、隙をついてネェル・アーガマを占拠し、ジオン共和国軍とフロンタルを受け入れる。しかし、明らかになったフロンタルの真意に落胆させられ、ミネバの導きによりネェル・アーガマクルーによる艦の奪回を黙認。死を決意し、旧知のガエルに引導を頼むが断られる。その後は自失していたが、マリーダが放ったメッセージを受けて再起。マリーダの死後も、バナージやネェル・アーガマクルーと共闘し、ミネバの放送を守る際には航宙戦艦メガラニカの艦長を請け負った。
- サボア
- 声 - 西凜太朗
- 偽装貨物船ガランシェールのギラ・ズールのパイロット。ガランシェールのMSパイロットの中ではルーキー扱いをされている。
- インダストリアル7襲撃の際、単機で宙域の監視活動を行っていた。そこでロンドベルのMS部隊と接触し、出会いがしらにリゼルを1機撃墜するも、数と機動性の差に翻弄され、ビームサーベルで乗機をズタズタにされた挙句に撃墜され死亡。なお、リゼル隊がこのような攻撃を行ったのは熱核反応炉の誘爆によってコロニーや周辺を航行中の船舶への損傷を避けるためであり、最終的に特攻を仕掛けてきたサボア機にビームライフルを放ったリゼルを隊長機が制止しようとしている。
- ギルボア・サント
- 声 - チョー
- ガランシェールの操舵手とギラ・ズールのパイロットを務める、ジンネマンの腹心的存在。30歳。妻と3人の子供を持っている。パラオではジンネマンの頼みでマリーダを居候させており、捕らえられたバナージの面倒も見ることになった。一年戦争の際に連邦軍の捕虜となるも、ジンネマンによって収容所から救出された過去を持つ。ダグザの死により暴走したバナージがガランシェールを撃とうとした際、バナージを止めるためギラ・ズールで体を張って阻止しようと試みるが果たせず、ビーム・マグナムに貫かれ死亡する。
- OVA版では、フル・フロンタルのシナンジュを庇いビーム・マグナムに貫かれ死亡する。
- フラスト・スコール
- 声 - 小山力也
- ガランシェールの乗組員で航行士を務める。27歳。ジンネマンとは捕虜生活からの古い仲である。
- アレク
- 声 - 乃村健次
- ガランシェールの乗組員で予備の操舵手。ギルボア死亡後にはガランシェールの操舵手を務めた。
- ベッソン
- 声 - 坂詰貴之
- ガランシェールの乗組員。トリントン基地への潜入作戦時にドダイ改に搭乗していたが撃墜され、戦死した。
- クワニ、アイバン
- ガランシェールのギラ・ズールのパイロット。それぞれG(ゴルフ)1,2のコール・サインだがどちらかは不明。ラプラス・プログラムの最終座標まではネェル・アーガマの直援を務める。2人は共に、最後まで生き残る。
- チュニック
- ガランシェールの通信兵。
- トムラ
- 声 - 小松史法
- ガランシェールのMS整備士。24歳。メカの話が出来れば誰でもいいというタイプで、ガランシェールではよそ者扱いのバナージとも屈託がなかった。ユニコーンガンダムが回収されて以来、同じく整備も行い、クシャトリヤのオプションパーツであったビーム・ガトリングガン2挺を左腕マウントラッチに特注の連結フレームで取り付けるという芸当を見せた。
- ペペ・メンゲナン
- パラオの総督。浅黒い顔、脂肪を蓄えた巨体、トーガ風の衣装、成金趣味。ジオン信奉者。
- 先祖はアステロイド・ベルトの開拓に生涯を費やした。宇宙放射線病で早くに父を亡くし、母や兄弟達と貧困に窮したが、労働組合の代表に就任。劣悪な労働環境の改善に努める一方、デモやストライキを煽動し政財界に自分の存在をアピールすることに成功。
- 戦時中には艦艇修理で財をなしたベルガミノ一族と関係が深く、サイド6政府との腐れ縁もある。
- ヨンム・カークス
- 声 - 石塚運昇
- 元ジオン公国軍のMSパイロット。少佐。50歳。旧式機であるザクI・スナイパータイプに搭乗。
- 一年戦争時のジオン公国軍の残党でニューギニアに部下らと身を潜めていたがユニコーンガンダム奪取のためにジンネマンらから協力を申し出され、部下らと共に旧式のMS部隊を率いてユニコーンガンダムが収容されたトリントン基地襲撃を行う。
- 基地守備隊のMSをビームスナイパーライフルによって次々に仕留めるも、後に出撃したマリーダが駆るバンシィよりビームマグナムの直撃を受け、乗機共々蒸発した。
- アニメ版では39歳。小説通り少佐だが、着ている制服は尉官の物である。ガランシェール不時着時の陽動のダカール襲撃(アニメ版でユニコーンが指示した座標である)、トリントン基地攻撃の指揮をとるが、トライスターに襲撃を受け、スナイパーライフルを自機に突き刺し自爆を図るがナイジェルのジェスタがそれを阻止。ロニに対して「自分たちのようにはなるな」と叫び、コロニーの破片から転がり落ち死亡する。彼の願いとは裏腹に、彼の死がロニを狂気に走らせてしまうが、ロニを正気に戻したのもまた彼の思念であった。
- キャンドル
- 元ジオン公国軍のMSパイロットでカークスの部下。中尉。30代後半。旧式機であるザクキャノンに搭乗。
- カークスらと共にトリントン基地を襲撃。基地守備隊のMS相手に善戦するも、後に出撃したマリーダが駆るバンシィにビームサーベルで機体を両断され、戦死。もうすぐ3人目の子供が生まれる予定だった。
- OVA版では名前のみの登場。
- ホルムス
- トリントン基地襲撃に参加したドワッジのパイロット。
- ヤス・トクミツ[15]
- トリントン基地襲撃に参加したドム・トローペンのパイロット。
- テニスン・バゲット
- テニスン艦隊司令。ルウム戦役にも参加。階級は大佐。
- ガジュマル
- テニスン艦隊所属のムサカ級グスコーを指揮。階級は中佐。
ガーベイ一族[編集]
- マハディ・ガーベイ
- 「ドバイの末裔」たるガーベイ一族の長。58歳。精悍な顔とギロリとした冷たい瞳、印象的な口髭が特徴。イスラム教徒。太陽光発電を基幹産業とする巨大企業「ガーベイ・エンタープライズ」の会長というのが表の顔である。
- その裏では反連邦の志を掲げ、ジオンやネオ・ジオンのシンパとして活動を援助してきた。その見返りとしてネオ・ジオンが開発を断念したモビルアーマー、シャンブロの設計図を入手し、巨費を投じて完成させる。白人と白人社会を憎悪し、彼らの信ずる神を殺した連邦政府に復讐心をたぎらせ機会を狙っていた。
- ダカールにおけるラプラス・プログラムの発動に協力するためフロンタルに接触する。しかしこれはただの口実に過ぎず、白人社会の象徴たる連邦政府の首都ダカールの壊滅そのものが真の目的であった。3人の子と共にシャンブロに乗り込んで私怨による破壊と殺戮を繰り広げ、破壊する必要もない無関係なホテルの破壊をも実行させた。しかし、娘ロニが銃を手に止めようとしたためこれを射殺。直接操縦に切り替えたリフレクター・ビットを再展開するもユニコーンのサイコミュジャックで無力化され、防御力を失ったシャンブロはユニコーンとデルタプラスの一点突破攻撃により敢えなく撃沈、残りの子達と共に蒸発した。
- OVA版では、残党をまとめ上げた元ジオン軍人にして資産家という設定に変更されており、「地球連邦軍のジオンの残党狩りによって投降を許されずに死んでいった。」とロニの口から語られている。
- ロニ・ガーベイ
- 声 - 伊瀬茉莉也
- マハディの娘。18歳。褐色の肌にウェーブのかかった黒髪、エメラルドの瞳を持つ美少女。ダカールを訪れたバナージとジンネマンの案内役となった。聡明でシニカル、体制に極めて批判的で父の思想に共鳴するところが大きいものの、子供好きで心根の優しい面も持つ。ユニコーンの乗り手であるバナージの真っ直ぐな感性に共鳴し、互いに好意を寄せあう。
- しかし、その能力故、彼女はモビルアーマー・シャンブロの守りの要であるリフレクター・ビットを、そのニュータイプとしての高い素養を生かしてサイコミュ制御するパイロットの1人でもあった。ラプラス・プログラム発動のため、父や兄たちと共にダカールの街を火の海に変える。しかし、阿鼻叫喚の地獄絵図をサイコミュで受信し続けたことで、父への服従に耐えきれなくなり、殺戮に酔いしれる父を止めようとして逆に射殺されてしまう。しかし彼女の遺志がバナージを導き、コクピットと共にビーム・マグナムに撃たれシャンブロを止めさせた。この時、バナージはロニがシャンブロに搭乗していることには気づいていなかったのだが、インダストリアル7におけるラプラスの箱防衛の際に、拡張した意思によってその事実を識った。
- OVA版ではヨンム・カークスの部下の少尉として登場。両親を地球連邦軍に殺された復讐のために、父の残したシャンブロを完成させ搭乗している。そのためシャンブロのコクピットが単独操縦機に設定が変更されている。トリントン基地襲撃の際中にサイコミュが暴走、民間人も見境無く攻撃してしまうが、バナージの必死の説得により一時は停止する。しかしその直後に唯一の家族とも言えるカークスの乗るザクI・スナイパータイプがトライスターによって撃墜され、カークスの思惟を受けたロニは再び暴走。デストロイモードとなったユニコーンと対峙し、共にサイコ・フィールドを発生させ激突する。デルタプラスに乗ったユニコーンが迫り来るが、最後はバナージの呼びかけとカークスの思念によって正気を取り戻し、発射したメガ粒子砲をリフレクター・ビットで拡散させユニコーンへの直撃を避ける。しかしロニの悲しみを受け止めて撃つことができなかったバナージを見かねたリディが、ビーム・マグナムを奪いシャンブロのコクピットを撃ち、蒸発した。
- アッバス・ガーベイ、ワリード・ガーベイ
- マハディの息子たち。アッバスがシャンブロの操縦担当で、ワリードが索敵担当。OVA版ではロニの単独操縦のため、共に未登場。
ジオン共和国[編集]
- ギリガン・ユースタス
- ジオン共和国軍のMSパイロット。大尉。搭乗機はハイザック・カスタム。ジオン共和国の右翼政治団体「風の会」のメンバーの1人。
- 「風の会」の右翼思想を盲信しており、「風の会」からの情報を元に自分の属している訓練航海中の艦隊の一部を艦長らの判断を無視してネェル・アーガマ追跡に向かわせ、功績を得ようとするなど横暴な行為を働く。
- L1ジャンクション近郊において「風の会」に属する仲間のパイロットらと共にネェル・アーガマとユニコーンガンダムを襲撃するが、パイロットとしての腕は経験不足からか、軍人ですらないバナージから素人呼ばわりされるほどである。
- ネェル・アーガマに同乗していたジンネマンらの行動によってユニコーンを無力化し、一時的にネェル・アーガマを制圧するも奪回され、再度MSによる攻撃を行うが、艦砲射撃を躊躇うホーギーを恫喝して攻撃を促そうとグルトップに接近、そこをネェル・アーガマのハイパー・メガ粒子砲の砲撃に巻き込まれて乗機ごと蒸発した。
- ホーギー
- ジオン共和国軍、ムサイ改級軽巡洋艦グルトップの艦長。
- モナハン・バハロ
- ジオン共和国の政治家。国防大臣を務める。44歳。一年戦争当時のジオン公国、戦後のジオン共和国で長期政権を実現していたダルシア・バハロ元首相の長男。
- 表向きは父であるダルシア元首相時代から続く現共和国政府の親連邦路線を踏襲しているかのように振舞っているが、実際には共和国解体の阻止と地球孤立を狙ってネオ・ジオンへ非公式に接触。ジオン共和国の右翼政治団体「風の会」に影で出資しており、カーディアスとネオ・ジオンを引き合わせる仲介役に立ったのも彼である。但し、彼の行動はジオン共和国政府自体の方針ではなく、政府閣僚である事を利用して個人的に企てている違法行為に過ぎない。共和国政府が彼の行動に感づいているかどうかは不明である。
- ネオ・ジオンに対し、共和国軍内の「風の会」を支持する一部将校を援軍として送る等の行為もしている。
- 「シャア・アズナブルを模した強化人間」であるフル・フロンタルを烏合の衆と化しつつあったネオ・ジオン残党に送り込む事で、再度組織を纏め上げるよう仕向けたのも、モナハンの目論見であった。
外伝作品の登場人物[編集]
以下は『ガンダムユニコーンエース』掲載の外伝漫画の登場人物である。
『袖付き』の機付長は詩詠う[編集]
- マヌエラ
- 第1話、第4話に登場。ネオ・ジオンの年配女性整備兵。フロンタル親衛隊であるセルジ少尉のギラ・ズールの機付長を担当する。セルジ少尉が戦死した後に彼の遺品の整理を行っていた。
- ジオン国防大学出身で一年戦争開戦前からMS、ザクの開発にかかわっていた技術者である。ミゼンという研究者を夫に持っていたが一年戦争時にペキンの地方大学に在住していた際にジオン軍の襲撃を受けて死亡。皮肉なことに、夫を殺害したのはマヌエラ自身が整備を行ったザク部隊だった。
- ジェトロ
- 第2話に登場。小惑星パラオに駐屯するネオ・ジオンMS整備兵。ザミュ、テルス両名のドライセンの機付長を担当する。テルスの夫。
- 元々は整備兵ではなく、ネオ・ジオンの強化人間関連の技術者であり、8年前にテルスの強化に失敗。彼女の記憶の改ざんを行わざる得なくなった贖罪から彼女の夫になり、機付き長として付き添うこととなった。元々畑違いだったためか、整備がまともにできるのはテルスの強化実験の際に使用していたドライセンだけである。
- ネェル・アーガマ隊のパラオ襲撃に巻き込まれるが、第4話において生還しているのが確認できる。
- ザミュ
- 第2話に登場。小惑星パラオに駐屯するネオ・ジオンMSベテランパイロットで階級は大尉。乗機はドライセン。ドライセンに対してかなりの愛着を持っており、本来大気圏内用の装備であるトライ・ブレードをオプションとして装備。宇宙空間における戦闘で使いこなし、模擬戦でテルスを倒している。
- ジェトロ、テルスとは8年近く前からの知り合いであり、ジェトロのテルス強化失敗の件にその場に居合わせている。
- 模擬戦の直後、ガランシェールに配備されるはずのビーム・ガトリングガンが反対側の14番ゲートに運ばれた事を不審に思い、ネェル・アーガマ隊のパラオ襲撃の際、あえてテルスと分かれて別方向から発進。ユニコーンガンダムに出会わないよう祈りつつ愛機で迎撃に出る。OVA版においてパラオより脱出するバナージのユニコーンガンダムと真っ先に交戦し、撃破され戦死。会いたくないと思っていたユニコーンガンダムに、探していたビーム・ガトリングガンで撃墜されるという皮肉な最期を遂げた。第4話においてジェトロ、テルスの住まいに破損した彼のヘルメットが置かれているのが確認できる。
- テルス
- 第2話に登場。小惑星パラオに駐屯するネオ・ジオンMS女性パイロットで階級は大尉。乗機はドライセン。ジェトロの妻。
- ギルボア・サント一家と家族ぐるみで付き合いがあり、料理を習いにいっているが味はよくないらしく、食したジェトロがまずさに悶絶するレベルである。
- 8年前にジェトロが関わっている強化人間の計画に参加し、失敗。自我を安定させる為に別のMSパイロットの人格としての刷り込みが行われている。その後、ジェトロに対してよくなついたため、今の関係にある。ザミュによるとそれは元々テルスがジェトロのために強化の申請をしている点からきていると示唆している。
- ネェル・アーガマ隊のパラオ襲撃に巻き込まれ、愛機で迎撃に出る。第4話において生還しているのが確認できる。
- アヴリル・ゼック
- 第3話に登場。ネオ・ジオンのMSパイロットで階級は中尉。搭乗機はゼー・ズール。地上のジオン残党軍であるヨンム・カークスの部隊に増援として派遣される。
- カークス隊の下士官らには高圧的な態度をとるも水中戦の経験はなく、パラオにてシミュレーションの訓練のみであったためか、初戦であるダカール襲撃時において迎撃に現れた水中型ガンダムとアクア・ジムの部隊との戦闘では経験差から苦戦を強いられるが、僚機のテッセラからのアドバイスと協力によって撃破に成功。カークス隊の隊員とも打ち解ける。
- その後、他のジオン残党軍部隊と共にトリントン基地襲撃に参加。OVA版によると基地内への攻撃中に迎撃に出撃してきたバイアラン・カスタム1号機と交戦。砲撃で中破した友軍機からヒートサーベルを借用し接近戦を挑むが、逆に乗機の両腕をビームサーベルで両断されて戦闘不能に追い込まれた。第4話にて少なくともトリントン基地の戦闘では生還しているのが確認できる。
- テッセラ・マッセラ
- 第3話に登場。ジオン残党軍、カークス隊に所属するMSパイロットで階級は中尉。搭乗機は隻腕のズゴックEに搭乗していたがアヴリルらが補給物資として届けたゼー・ズールに乗り換える。
- アヴリルとコンビを組んで戦闘に参加。ゼー・ズールに乗り換えての初の戦闘になるダカール襲撃では初めての水中においての戦闘に苦戦するアヴリルに的確なアドバイスを与えつつ、連携プレーで連邦軍の水中MS部隊を次々に撃破し、作戦を成功させる。
- その後、他のジオン残党軍部隊と共にトリントン基地襲撃に参加。OVA版によると基地内への攻撃中に迎撃に出撃してきたバイアラン・カスタム1号機と交戦。アヴリル機が大破した直後にビーム・マシンガンによる砲撃を行うが、自由に飛翔できるバイアランには全く命中せず、アイアン・ネイルによる近接戦を敢行するも逆に高速での体当たりを受けて基地施設に乗機を叩きつけられ戦闘不能になる。第4話にて少なくともトリントン基地の戦闘では腕を負傷しながらも生還しているのが確認できる。
- ペンプティ・ラス
- 第3話に登場。ネオ・ジオンのMS整備兵。アヴリルらと共に地上のジオン残党軍であるヨンム・カークスの部隊に増援として派遣され、補給として届けられた新型機である2機のゼー・ズールの機付長を担当する。
- カークス隊の旧ジオン軍水中MS群を見てはしゃぐなど明るい性格をしている。隻腕のズゴックEに搭乗していた為、片腕を酷使する癖を持っていたテッセラに合わせて即調整を合わせるなど、非凡な才能を持つ。
- ミゼン
- 第4話に登場。ジオン出身の研究員でマヌエラの夫。1年戦争開戦時に北京の研究所に在籍していた際、ジオン軍の第三次降下作戦による攻撃に巻き込まれ、死亡。
- 皮肉にも攻撃に参加したザクはマヌエラが整備に関わった機体であった。
星月の欠片[編集]
- リーチェル・チャパドー
- 全編に登場する本作の語り部。テレビ番組「E.F.S.F. 星月の欠片」のMC。番組で語られたパイロット達の真実の姿を誰ともなく語る。
- ディエス・ロビン
- 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地のMS整備兵。トリントン基地において旧式機のMS技術試験計画を立案、実行していた。
- ディエス・ロビンという名前は仮名であり、正体は元ティターンズのMSパイロットのドナ・スター中尉。バイアランを駆るエースパイロットであったが、命令違反を犯して連邦軍高官らを救った過去があり、その件で上官のゼフテラの計らいで死亡扱いにされて名前を変え、連邦軍整備兵として身をひそめていた。
- ネオ・ジオン残党軍のトリントン基地襲撃に対して技術試験計画に使用していたバイアラン・カスタムの1号機を駆り、迎撃に参加する。OVAではワンカットのみ(下方からのアングルなので顔は映らず)登場し、多数の残党軍MSを撃破した後、ヨンム・カークスの駆るザクI・スナイパータイプに狙撃されて中破しながらも戦闘を続けたが、以後の動向は不明。
- ビア・キャトリエム
- 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地のMSパイロットで階級は中尉。トリントン基地におけるMS技術試験計画のテストパイロットとして計画に参加。愛機はジムIIでサブフライトシステムの飛行時間は同基地のパイロット内で最長。
- ネオ・ジオン残党軍のトリントン基地襲撃に対して愛機であるジムIIが出撃前に撃破されてしまった為、技術試験計画に使用していたバイアラン・カスタムを使用しようと格納庫に駆けつけるが、先にディエスが出撃の準備を整えており、前日に上官のゼフテラからディエスの正体を聞かされていた為、稼働可能な1号機はディエスに譲り、自身は未完成の2号機に搭乗。格納庫前のザク・マリナーの1機に向けて砲撃し、撃破に成功しながらも機体はエラーを起こして機能を停止。そのまま、格納庫で出撃するディエスの1号機を見送った。
- ゼフテラ・ベルク
- 第3話に登場。地球連邦軍トリントン湾岸基地に属する軍人で階級は中佐。ディエスの立案したMS技術試験計画の計画責任者。元ティターンズの将兵でグリプス戦役後にトリントン湾岸基地に左遷された過去がある。
- 実はディエス(ドナ)のティターンズ時代の上官でもあり、彼が命令違反を起こした際に死亡扱いにして匿っていた。
- 酒に弱いらしく、前述のディエスの過去を酔いに任せてビアに喋ってしまっている。
登場兵器[編集]
それ以外のものについては
「ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧#機動戦士ガンダムUC」を参照
- アナハイム・エレクトロニクス
-
- メガラニカ
- スペース・コロニーの建造を行うための超巨大宇宙船で、「コロニービルダー」にカテゴライズされる。その形状からカタツムリとも呼ばれる。インダストリアル7の建造を行っている。
- ネオ・ジオン
-
- ガランシェール
- 航宙貨物船。全長約120m(アニメ版では全長146m)、最大貨物積載量500t超、搭載可能MS数4機。0096年代では旧式にあたる。クルーは33人。三角錐状の船体をしている。宇宙だけでなく大気圏内の飛行能力も持ち、宇宙と地球を往復することも可能である。
- 表向きは「リバコーナ貨物」という民間の貨物会社の船舶とされているが、実際は「袖付き」の船舶でクシャトリヤやギラ・ズールなどのMSを搭載している。
- ガーベイ・エンタープライズ
| シャンブロ SHAMBLO |
|
|---|---|
| 型式番号 | AMA-X7 |
| 開発 | ガーベイ・エンタープライズ社(小説版) ジオン残党軍、「袖付き」(OVA版) |
| 生産形態 | 試作機 |
| 全高 | 31.8m(陸上戦闘形態) |
| 全長 | 77.8m(水中巡航形態) |
| 本体重量 | 196.8t |
| 全備重量 | 283.9t |
| 出力 | 21,460kw |
| 推力 | 226,480kg(ホバー) |
| センサー 有効半径 |
12,800m(陸上) 240km(ソナー水中) |
| 装甲材質 | ガンダリウム合金 |
| 武装 | 大口径メガ粒子砲 拡散メガ粒子砲 リフレクター・ビット×10 大型クロー×2 |
| 搭乗者 | マハディ・ガーベイ ロニ・ガーベイ アッバス・ガーベイ ワリード・ガーベイ (以上小説版) ロニ・ガーベイ(OVA版) |
-
- AMA-X7 シャンブロ
- ガーベイ・エンタープライズ社が開発した水陸両用試作モビルアーマー(OVA版では第1次ネオ・ジオン紛争期のネオ・ジオンの設計案を元にジオン残党軍と「袖付き」によって建造され、フロンタルが「ハマーンの遺産」と言及している)。連邦海軍内で「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。正面からは扁平に潰れた菱形シルエット、2本の前足とその先端から展開される三本爪の大型クローを持つ。その付け根からは貝殻を思わせる丸みを帯びた装甲が張り出している。細長い流線型のボディ、上方からはスペードの形に見える先端部分は猛禽類の嘴を想起させる有機的な曲線、頭部と思わしき部分には単眼センサーを閃かせている。水中潜行時は肩の装甲を閉じて前足を収納することで丸みを帯びた形状になる。肩の装甲内に電磁流体誘導推進ユニット (MHD) を仕込んでおり、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導後、引き入れた海水を加速して後方に噴射し推進する。この無音推進システムは初期のもので、パワー不足で使われなくなって久しいが、同機は更に内蔵のミノフスキー・クラフト・エンジンから粒子を常時散布してIフィールド力場を形成し、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減したため、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した。しかし、同機の真価は上陸したときに発揮されるとされている。管制は少人数パイロットで運用可能(アニメ版では前述の通り単座)。コクピットブロックは前面の壁一面がスクリーンとなっており、その手前に操縦・索敵・防御を司るオペレーター席が並ぶ。コクピット後方の一段高いスペースは機長席となり、攻撃オペレートの役割も兼ね、非常時には一元操作も可能。
- 主な武装は頭部カバー内に収納された大口径メガ粒子砲、両肩の肩部装甲に設置された拡散メガ粒子砲、背部に10機収納され、拡散メガ粒子砲を乱反射することで広範囲を攻撃し、また敵機のビーム兵装を反射することで防御にも転用できるリフレクタービット、両腕の大型クロー。
組織[編集]
- ロンド・ベル
- 連邦宇宙軍の独立機動艦隊。特定の管轄地域を持たない有事即応の部隊で、命令系統も通常の部隊とは異にしている。
- 現在の司令はかつての名艦長ブライト・ノア。
- エコーズ (ECOAS)
- 連邦宇宙軍特殊作戦群(Earth, COlony, ASteroidの略称。その心は"活動場所を選ばず")。ネオ・ジオン軍残党の摘発および掃討を任務とする連邦軍の新設部隊。通称・マンハンター(人狩り)部隊。
- 袖付き
- 本作におけるネオ・ジオンの通称。使用するMSの腕部に装飾がほどこされているため、「袖付き」と呼称されている。
- 第二次ネオ・ジオン抗争の後、廃墟同然の資源小惑星で朽ち果てようとしていたネオ・ジオン軍の残党をフル・フロンタルがまとめ上げた。
- 軍事組織と呼べる程度の規模はあるが懐事情は厳しく、戦力は最新型のモビルスーツと旧式機が混在している状況である。
- ジオン残党軍
- 「袖付き」に加わらず、地球で独自に活動を続ける残党軍。
- 困窮の度合いは「袖付き」以上で、もはやまともな軍事行動を行うことも難しく、一年戦争時の機体までが現役で運用されている。
- 所属者には現地で家族を得るなど、半ば地球に帰化している者も存在する。
- シンブ基地隊
- ニューギニアを拠点とするジオン残党軍。司令はヨンム・カークス少佐。
- 南太平洋最大のジオン残党軍と評されていたが実態は有名無実で、MSを数年も動かしていないなどほとんど活動は行っていなかった。
- シャンブロによるダカール襲撃で連邦軍の警戒が強化された結果、破棄した旧式MSを生贄として遁走せざるを得ない状況へと陥っていたが、ガランシェール隊の要請により決起しトリントン基地襲撃に参加。
- 基地の守備隊に壊滅的な打撃を与え、ユニコーンガンダムの奪取という作戦目標も達成したが、それと引き換えに司令のカークス以下参加メンバーの多数が戦死、ほぼ全滅した。
- ビスト財団
- サイアム・ビストが興した巨大財閥。表向きは、地球の芸術品などの文化資産を環境の安定しているコロニーへ移送することを目的とした財団であるが、「ラプラスの箱」を秘匿することで得た多大な影響力によって、連邦上層部との深い繋がりを持ち、アナハイム社を実質的に支配するなど、非常に強大な力を持つ。
- アナハイム・エレクトロニクス社
- 地球圏最大規模のコングロマリット。ビスト財団から影響を受けつつも、箱の扱いに関してはマーサの意向などもあり財団と対立する。
- 風の会
- ジオン共和国内部の右翼団体。国防大臣モナハン・バハロからの出資を受け、旧ジオン体制の復興を目論む。
- 会員数は千人から一万人とも言われており、決起の時に備えて遠洋航海の護衛任務に優先的に配備されている。
- ルオ商会
- グリプス戦役の際、エゥーゴやその支援組織カラバの活動に協力したニューホンコンの企業。
- 戦役から10年近くを経て実体・活動としてのエゥーゴが解散した今でも、エゥーゴに属していた人間やそのシンパの要請に応えて協力することがある。
ラプラス戦争[編集]
本作にて描かれた、宇宙世紀0096年に発生した一連の紛争を指す。ガーベイの暴走によるダカール襲撃によって甚大な被害が生じた事で、「袖付き」は単なるテロリスト集団ではなく名実共に新生ネオ・ジオンの後継勢力であるとの認識が持たれるようになり、地球連邦高官のジョン・バウアーの呼びかけで、第三次ネオ・ジオン戦争として認定する動きが出ている。
アニメ[編集]
アニメ版は、基本的にテレビ放送を行わない一方で、映画、BD/DVDのパッケージ販売、インターネットでの有料配信といった複数の公開形態を短期間で同時進行させる形で展開された。こうした公開形態は、パッケージ商品が売れにくい時代にあって、従来の作品のように映画公開から何か月も経ってからパッケージを販売する方法では顧客に忘れ去られてしまうという判断に基づく[16]。パッケージ販売を中心としたアニメ作品としては大きなヒット作となった[16]。ストーリーは基本的に原作小説をなぞっているが、原作小説6巻以降にあたる地球降下後は、ストーリー展開の根本部分や一部登場人物の立ち位置が大幅に改編されている。また、登場モビルスーツの追加や装備変更なども行われており、旧シリーズや過去MSVとして展開されていた機体が多数追加されている。
なお当初は全6話で完結の予定だったが、2012年5月13日に行われた『GUNDAM LIVE ENTERTAINMENT 機動戦士ガンダムUC FILM&LIVE 2012 Reader's Theater "hand in hand"』において、ストーリーを担当する福井と監督古橋から、全7話に変更され2013年以降に最終話が公開されることが発表された。
- アニメ化決定までの経緯
- 2007年8月18日の「キャラホビ2007 C3×HOBBY」で、MGプラモデル発売告知とともにプロモーション映像が公開、9月26日には書店や量販店などでも公開された。2009年4月、本作の単行本8巻および『ガンダムエース』2009年6月号にてアニメ化されることが正式発表され、同時に公式プレサイトが開設。当初アニメ化は2009年冬の予定とされていたが、後に2010年春へと変更。アニメ化発表当初は公式サイトなどでメインキャラクターのヴィジュアルとアニメ版主要スタッフの紹介がなされ、媒体・キャストについては未発表であったが、2009年8月21日に1話50分、全6話のOVAとして隔月発売し、その他にも様々な形態で全世界に商品を展開する予定であると公表[17]。さらに翌日22日にはイベント「GUNDAM BIG EXPO」内で主要キャストも発表された。
- 第1巻劇場公開
- 2010年2月2日、300名限定で第1話のプレミア完成試写会を開催[18]、2月6日には香港でもプレミア試写会が行われた[19]。その後同年2月12日には冒頭約7分間の本編映像が無料配信が開始。同年2月20日よりPS3およびPSPで利用可能なネットワークサービス「PlayStation Store」で3日間視聴のレンタル方式で有料配信された。また同日より全国5都市8会場で2週間劇場公開もされ[20]、先着1万名限定でのBlu-ray Discの先行販売も行われている。DVD・BDは2010年3月12日より全7巻予定で随時リリース。年間2本ペースでの発売を予定している。
- 第1巻BD/DVD発売
- 2010年3月22日付けオリコン週間BDランキングで第1巻が約5万6000枚を売り上げ第1位となり、前週付けランキングで最高記録となった『サマーウォーズ』の5万4000枚を抜き、当時のアニメ作品最高記録を更新した。BD総合の発売初週売上記録も『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(26.1万枚)に次いで、当時の歴代2位を記録[注 1]。さらにDVD総合ランキングでも約3万枚で第1位となり、DVDとBD両メディアダブル首位となった[21][22]。初回出荷はBDが7万5000枚、DVDが3万5000枚の計11万枚[23]。2次出荷分も品薄が続き、2010年4月19日付のオリコン週間BDランキングでも0.9万枚を売り上げ再び総合第1位となった[24]。レンタル版は当初は2010年3月12日開始予定だったが延期され2010年7月23日よりレンタル開始が決定となった[25]。
- 第2巻劇場公開
- 2010年8月13日-15日開催のライブイベント「赤の肖像 〜シャア、そしてフロンタルへ〜」で第2話の一部を最速上映。2010年10月15日にはバンダイチャンネル特設ページより期間限定で冒頭14分間が先行無料配信。2010年10月30日より全国8館で2週間限定劇場公開された。劇場限定版BDも5,000セット先行販売および「HGUC 1/144 ユニコーンガンダム(デストロイモード)劇場限定NT-DパールクリアVer」も劇場限定発売された。また同日よりPlaystation Storeでも有料配信される[26]。DVD・BDの一般発売は2010年11月12日である。
- 第2巻BD/DVD発売
- 2010年11月22日付けオリコン週間BDランキングで第2巻が前巻を超える8.1万枚を売り上げ第1位を獲得、ガンダム作品のBDでは史上最高の初動売り上げとなった[27]。またDVDの売り上げを含めると初動枚数は12万枚を突破している。
- 東京国際アニメフェア2011・第10回東京アニメアワードでは OVA部門作品賞を受賞している[28]。
- 第1巻・第2巻“Zune”配信
- これまで家庭用ゲーム機向けとしてPlaystation Storeで配信されてきたが、これに加え2011年3月5日よりXbox 360の映像配信サービス「Zune」でも配信されることが決定された。マイクロソフトではこれに合わせXbox.com上にスペシャルサイトを開設した[29]。
- 第3巻劇場公開
- 2011年2月18日にバンダイチャンネルで冒頭8分を先行配信。2011年3月5日より全国10劇場で2週間限定イベント上映、来場者先着順で『機動戦士ガンダムUCバンデシネ』漫画冊子をプレゼント。また『HGUCシナンジュ 劇場限定レッドコメットスパークルVer.』および劇場限定版Blu-rayを限定販売。また「Playstation Store」およびソニープレミアム映像配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity」で有料配信。
- 第3巻BD/DVD発売
- 当初、BD/DVDは2011年3月18日発売予定だったが、Blu-rayの生産ラインの確保が困難であることを理由に4月7日に発売予定日が延期された[30]。Blu-ray初週売り上げは8.7万枚。
- 第4巻劇場公開
- 2011年11月12日より全国12劇場で2週間限定イベント上映、来場者先着順で『機動戦士ガンダムUCバンデシネ』漫画冊子をプレゼント。また『HGUCデルタプラス 劇場限定インナースペースクリアver.』および劇場限定版BDも12,000セット先行販売。「Playstation Store」およびソニープレミアム映像配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity」で有料配信。
- 第4巻BD/DVD発売
- 2011年12月2日発売、DVDは初週4.2万枚、Blu-rayも初週8.97万枚を売り上げ、オリコン週間ランキングでDVDおよびBlu-rayの2度目の2冠総合首位を獲得した。さらにBlu-ray第3巻を上回りシリーズ最高売り上げを記録している[31]。
- 東京国際アニメフェア2012・第11回東京アニメアワードでは OVA部門優秀作品賞を受賞。2年連続の受賞となった[32]。
- 第5巻劇場公開
- 2012年5月19日に全国12劇場で2週間限定イベント上映、来場者先着順で『機動戦士ガンダムUCバンデシネ』漫画冊子・ガンダムトライエイジ ユニコーンガンダムオリジナルカード・episode 6&7特製ポストカードをプレゼント。また『HGUCユニコーンガンダム2号機バンシィ(デストロイモード)劇場限定NT-DクリアVer.』および劇場限定版BDも12,000セット先行販売。「PlayStation Store」「J:COMオンデマンド」「auひかりTVサービス」「MOVIE SPLASH VOD」での先行有料配信。
- 第5巻BD/DVD発売
- 2012年6月8日発売。発売初週にDVDが4.6万枚、Blu-rayが9.9万枚売り上げ、2012年6月18日付オリコン週間ランキングでDVDとBlu-ray共に総合首位を獲得した。これでDVDは通算3作の首位となり、Blu-rayは5作連続首位となる、またBlu-ray初週売上枚数では『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーンブルーレイ+DVDセット』を上回り、この時点での今年最高売上となり、ガンダム関連の最高初週売上げ枚数も更新している[33]。
- 第6巻劇場公開
- 2013年3月2日に全国16劇場で2週間限定イベント上映。『HGUCローゼン・ズール劇場限定エリートローズガードクリアVer.』およびepisode6シナリオ&特製生フィルム付き劇場限定版BDを18,000セット先行販売。
- 第6巻BD/DVD発売
- 2013年3月22日発売。
スタッフ[編集]
- 原作 - 矢立肇、富野由悠季
- 監督 - 古橋一浩
- 脚本 - むとうやすゆき
- オリジナルキャラクターデザイン - 安彦良和
- アニメーションキャラクターデザイン - 高橋久美子
- モビルスーツ原案 - 大河原邦男
- メカニカルデザイン - カトキハジメ、佐山善則、石垣純哉、玄馬宣彦
- メカニカルデザイン協力 - 明貴美加
- ゲストメカデザイン - 常木志伸(5話)
- ディスプレイデザイン - 佐山善則、上村秀勝
- 総作画監督 - 高橋久美子、玄馬宣彦、茂木信二郎(5話)
- 設定考証・ゲストメカデザイン - 小倉信也
- ストーリー - 福井晴敏
- 音楽[34] - 澤野弘之
- 音響監督 - 木村絵理子
- 美術監督 - 池田繁美
- 色彩設計 - すずきたかこ
- 撮影監督 - 葛山剛士、田中唯
- CGディレクター - 藤江智洋
- 編集 - 今井大介
- 企画・製作 - サンライズ
主題歌[編集]
- エンディングテーマ
-
- 「流星のナミダ」(episode1)
- 作詞 - 田中秀典・中山豪次郎 / 作曲 - 中山豪次郎 / 編曲 - 釣俊輔・野村陽一郎 / 歌 - CHiAKi KURiYAMA(レーベル:デフスターレコーズ)
- 栗山千明の歌手デビュー曲。オリコン初登場チャートは第11位であった[35]。2010年4月7日より本編を再編集したアニメ・ミュージッククリップも有料配信された。
- 「Everlasting」(episode2)
- 作詞 - 渡邊亜希子・Kylee / 作曲 - Carlos K.・龍 / 編曲 - Naohisa Taniguchi / 歌 - Kylee(レーベル:デフスターレコーズ)
- Kyleeのサードシングル。USENでは発売前から問い合わせが多く、10月27日集計のUSENリクエストチャートで第2位を記録。またオリコン初登場チャートでも第10位を記録し、Kylee自身初のトップ10入りとなった[36]。
- 「merry-go-round」(episode3)
- 作詞 - 堂珍嘉邦・川畑要 / 作曲・編曲 - UTA / 歌 - CHEMISTRY(レーベル:デフスターレコーズ)
- 2011年3月2日発売。
- 「B-Bird」(episode4)
- 作詞 - FLAT5th Rico / 作曲・編曲 - 齋藤真也 / 歌 - earthmind(レーベル:ソニー・ミュージックレコーズ)
- 2011年11月30日発売。
- 「BROKEN MIRROR」(episode5)
- 作詞・作曲・編曲・歌 - BOOM BOOM SATELLITES(レーベル:gr8!records)
- 2012年6月6日発売。
- 英語詞曲であるため、エンドロールに英語と日本語訳の歌詞が表示される。
- 「RE:I AM」(episode6)
- 作詞・作曲・編曲 - Hiroyuki Sawano / 歌 - Aimer(レーベル:デフスターレコーズ)
- 2013年3月20日発売。
- 挿入歌
作品リスト[編集]
| 巻数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | 公開日[37] | 発売日[38] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| episode 1 | ユニコーンの日 | むとうやすゆき | 古橋一浩 | 古橋一浩 佐藤照雄 |
高橋久美子、玄馬宣彦 | 2010年 2月20日 |
2010年 3月12日 |
| episode 2 | 赤い彗星 | 村田和也 古橋一浩 |
村田和也 | 千羽由利子、中田栄治 | 10月30日 | 11月12日 | |
| episode 3 | ラプラスの亡霊 | 古橋一浩 村田和也 玄馬宣彦 |
佐藤照雄 遠藤広隆 |
菱沼義仁、茂木信二郎、小林理、藤沢俊幸 堀内博之 |
2011年 3月5日 |
2011年 4月7日 |
|
| episode 4 | 重力の井戸の底で | 古橋一浩 玄馬宣彦 |
菱田正和 綿田慎也 京極尚彦 |
茂木信二郎、堀内博之、濱田邦彦、藤澤俊幸 中谷誠一・仲盛文・城前龍治・津野田勝敏(メカ) SNIPES(エフェクト)、丹澤学(コクピット) |
11月12日 | 12月2日 | |
| episode 5 | 黒いユニコーン | 村瀬修功 古橋一浩 |
佐藤照雄 | 赤堀重雄、堀内博之、辻繁人、柴田淳 飯島弘也、富岡隆司、藤澤俊幸、杉本幸子 中谷誠一・仲盛文・城前龍治・津野田勝敏(メカ) SNIPES(エフェクト)、丹澤学(コクピット) |
2012年 5月19日 |
2012年 6月8日 |
|
| episode 6 | 宇宙(そら)と地球(ほし)と | 松尾衡 古橋一浩 |
初見浩一 | 高橋久美子、寺岡巌、柴田淳、茂木信二郎 濱田邦彦 玄馬宣彦・中谷誠一・仲盛文・城前龍治(メカ) SNIPES(銃器類・エフェクト)、丹澤学(コクピット) |
2013年 3月2日 |
2013年 3月22日 |
episode1は、2010年11月にWOWOW、2011年2月27日にアニマックスにてテレビ放送された。episode2以降のテレビ放送はアニマックスで最初に行われている。
- イベント上映
| 都道府県 | 上映館 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京都 | 新宿ピカデリー | |
| TOHOシネマズ六本木ヒルズ | ||
| シネマサンシャイン池袋 | episode 6 | |
| 神奈川県 | 横浜ブルク13 | episode 2から |
| 川崎チネチッタ | episode 6 | |
| 千葉県 | シネプレックス幕張 | |
| 京成ローザ10 | episode 6 | |
| 埼玉県 | MOVIXさいたま | |
| 栃木県 | MOVIX宇都宮 | episode 4から |
| 愛知県 | ミッドランドスクエア シネマ | |
| 大阪府 | 大阪ステーションシティシネマ | episode 4から |
| なんばパークスシネマ | ||
| 京都府 | MOVIX京都 | episode 2から |
| 兵庫県 | 神戸国際松竹 | episode 6 |
| 北海道 | 札幌シネマフロンティア | episode 2の上映はなし |
| 福岡県 | 福岡中洲大洋 |
DVD・BD[編集]
- 第1巻 2010年3月12日発売
- BD - B002TZRF5M / DVD - B002TZRF6G
- ガンダムシリーズのBDソフトとしては初めて「ドルビーTrueHD」5.1チャンネルサラウンドのフォーマットを採用した作品である[39]。またキュー・テック初のBD-Live対応作品であり、特別コンテンツ視聴が可能となっている[40]。
- 第2巻 2010年11月12日発売
- BD - B003WJDWCO / DVD - B003WJDWD8
- 第3巻 2011年4月7日発売
- BD - B003YUBDPE / DVD - B0049P2M58
- 第4巻 2011年12月2日発売
- BD - B005DJEBI0 / DVD - B005DJEK7W
- 第5巻 2012年6月8日発売
- BD - B006ZTJOVQ / DVD - B006ZTJOW0
- 第6巻 2013年3月22日発売
映像特典[編集]
BD-Live機能により各巻で配信される映像特典。視聴にはインターネットに繋ぐことが出来るBDプレイヤーが必要。ダウンロード済みのコンテンツは配信終了となった後でもデータ削除しない限りは利用は可能となっている。
テレビゲーム[編集]
原作と同名のPlayStation 3用ゲームソフト『機動戦士ガンダムUC』が、バンダイナムコゲームスより2012年3月8日に発売。『UC』全エピソード中、アニメ版のepisode 3までをゲーム化しており、主人公バナージ視点の物語の他に、敵陣営視点のストーリーも描かれている。通常版と特装版の2種類のパッケージで発売され、特装版ではアニメ版のダイジェストを収録したBlu-rayビデオ「機動戦士ガンダムUC collector's Disc」とシナンジュ強奪事件を描いた福井晴敏の書き下ろし小説「戦後の戦争」が付属する。
詳細は「機動戦士ガンダムUC (プレイステーション3)」を参照
刊行一覧[編集]
小説[編集]
単行本は角川コミックス・エースより、文庫版は角川文庫および角川スニーカー文庫の2形態で刊行。
- ユニコーンの日(上) ISBN 978-4047139695 (2007年9月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943357 (2010年1月23日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748050 (2010年2月1日発行)
- ユニコーンの日(下) ISBN 978-4047139701 (2007年9月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943364 (2010年1月23日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748067 (2010年2月1日発行)
- 赤い彗星 ISBN 978-4047150034 (2007年12月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943487 (2010年3月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748074 (2010年4月1日発行)
- パラオ攻略戦 ISBN 978-4047150607 (2008年4月26日発行)
- 特装版[41] ISBN 978-4047150188 (2008年4月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943609 (2010年5月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748081 (2010年6月1日発行)
- ラプラスの亡霊 ISBN 978-4047150843 (2008年7月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943654 (2010年7月24日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748180 (2010年7月31日発行)
- 重力の井戸の底で ISBN 978-4047151123 (2008年10月25日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943777 (2010年9月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748210 (2010年10月1日発行)
- 黒いユニコーン ISBN 978-4047151437 (2008年12月24日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043943906 (2010年11月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748272 (2010年12月1日発行)
- 宇宙と惑星と ISBN 978-4047152298 (2009年4月25日発行)
- 特装版[42] ISBN 978-4047151970 (2009年4月15日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043944088 (2011年1月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748302 (2011年2月1日発行)
- 虹の彼方に(上) ISBN 978-4047152861 (2009年8月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043944194 (2011年3月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748364 (2011年4月1日発行)
- 虹の彼方に(下) ISBN 978-4047152878 (2009年8月26日発行)
- 角川文庫版 ISBN 978-4043944378 (2011年5月25日発行)
- 角川スニーカー文庫版 ISBN 978-4044748425 (2011年6月1日発行)
漫画[編集]
- 機動戦士ガンダムUC バンデシネ
- 作画は大森倖三による。
- アニメ版をベースとしているが、細部で描写が異なる。
- ISBN 978-4047154919 (2010年7月26日発行)
- ISBN 978-4047155671 (2010年11月26日発行)
- ISBN 978-4047156654 (2011年3月26日発行)
- ISBN 978-4041200209 (2011年11月26日発行)
- ISBN 978-4041202128 (2012年3月10日発行)
- ISBN 978-4041202876 (2012年6月23日発行)
- ISBN 978-4041205327 (2012年11月21日発行)
- 通常版 ISBN 978-4041206423 (2013年3月26日発行)
- 特装版[43] ISBN 978-4041206621 (2013年3月1日発行)
- 機動戦士ガンダムUC テスタメント
- 虎哉孝征によるストーリー性を持ったMS紹介漫画[44]
- ISBN 978-4041202111 (2012年3月10日発行)
その他[編集]
- 機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド ISBN 978-4048543880 (2009年8月20日発行)
- 機動戦士ガンダムUC アーカイブ 3D&設定資料集 ISBN 978-4048686778 (2010年6月発行)
- 機動戦士ガンダムUC ビジュアルガイド episode1 ユニコーンの日 ISBN 978-4048545242 (2010年7月26日発行)
- 機動戦士ガンダムUC ビジュアルガイド episode2 赤い彗星 ISBN 978-4048545679 (2010年11月26日発行)
- 機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス ISBN 978-4047153608 (2010年8月26日発行)
脚注[編集]
- ^ a b 「月刊ニュータイプ」2009年10月号182頁より。
- ^ 「福井晴敏 スペシャルインタビュー」『IN★POCKET』2008年8月号
- ^ 「【3】ユニークなガンプラの製造拠点「ホビーセンター」」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月19日付配信
- ^ 角川文庫版の方が設定されている発売日の関係上、1週間前後早く書店店頭に並んでいる。
- ^ カバー背表紙面および表紙、扉の書名の下には、小さい文字で「機動戦士ガンダムUC○」と明記されている(○には巻数が入る)。またカバー表紙面でもデザイン処理によって目立たない形ではあるが「MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN」の文字が入り、「機動戦士ガンダムUC-○○」(○○は巻数表記)の文字も帯に隠れる形で配されている。
- ^ 機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)公式サイト、NEWA & RELEASE (2009年4月25日). “「機動戦士ガンダムUC」アニメ化決定 !!”. 2009年4月25日閲覧。
- ^ Vol.3以降は『月刊ニュータイプ』増刊号。
- ^ 作画上では核爆発として描き分けられているが、『機動戦士Vガンダム』で整理された設定には本作の劇中時期のMSは核爆発を起こしにくい設計になっているというものがある。
- ^ 9巻冒頭での移民問題評議会議員の会話中に、名前のみ登場。
- ^ 名前については、小説版4巻でのマーサとアルベルトとの会話中にのみ登場。
- ^ 小説版9巻において、マーサの思考の中に肩書きと名前のみ登場。父方か母方かは語られない。
- ^ その経緯は、原作者・福井晴敏書き下ろしの脚本を、池田秀一が演じた朗読劇「赤の肖像 〜シャア、そしてフロンタルへ〜」でも語られている。
- ^ 機動戦士ガンダムUC.episode1:OVA―福井晴敏が語るeposode2―
- ^ シャアがジンネマンを選んだ理由と、当時ジンネマンがシャアの周辺にいた理由は描写されていない。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』97頁より。小説版では「ヤス」とのみ記載。名前の元ネタは漫画家の徳光康之から。
- ^ a b 谷口隆一 (2011年2月21日). “「機動戦士ガンダムUC」「テレビ放映なし」でも大ヒット”. SANKEI EXPRESS (産業経済新聞社) 2011年10月5日閲覧。
- ^ 福井晴敏原作「機動戦士ガンダムUC」、'10年春からBD化 - OVA。BD/DVDに加え、上映イベントや配信を全世界で - AV Watch 2009年8月21日
- ^ 「機動戦士ガンダムUC」プレミア完成試写会の開催が決定! - 2009年12月25日 公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」
- ^ 機動戦士ガンダム UC 香港にてプレミア試写会決定! - 2010年1月27日 公式サイトより
- ^ ガンダムUC:第1話をPS3、PSPで配信 2月20日から - 2009年12月16日 毎日jp
- ^ 同一アニメ作品のダブル1位獲得は『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01』(2008/9/1付)、『サマーウォーズ』(2010/3/15付)に続く3作目
- ^ ガンダムUC:アニメ史上最高のBD販売 サマーウォーズを1週で更新 オリコン毎日jp 2010年3月17日
- ^ オリコン BD・DVD ウィークリーランキングで売上数第1位 ガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』セルBlu-ray Discの初回出荷数7.5万枚の大ヒット! バンダイビジュアルプレスリリース(PDF) 2010年3月17日
- ^ 「ガンダムUC」ブルーレイ第1巻、オリコン総合1位に返り咲き! 累積は7.8万枚にアキバ総研 2010年4月14日
- ^ 『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』レンタル開始日決定!OCNアニメニュース 2010年4月28日
- ^ 「機動戦士ガンダムUC」第2話、10月30日から劇場上映決定映画.com 2010年7月21日
- ^ “「ガンダムUC」2巻がオリコンBDランキング首位獲得”. AV Watch (2010年11月17日). 2011年1月10日閲覧。
- ^ 第10回東京アニメアワード受賞者決定!「けいおん!」「機動戦士ガンダムUC」などが受賞!日刊テラフォー 2011年3月2日
- ^ 機動戦士ガンダムUC - Xbox.com日本マイクロソフト株式会社 2010年3月4日
- ^ バンダイビジュアル、「機動戦士ガンダムUC episode 3 ラプラスの亡霊」BD/DVDの発売を延期 Phile-web 2011年1月7日
- ^ 機動戦士ガンダムUC : DVD&ブルーレイランキングで2度目の2冠達成 オリコン毎日新聞 2011年12月7日
- ^ 機動戦士ガンダムUC、「第11回 東京アニメアワード2012」OVA部門にて優秀作品賞を受賞!
- ^ 『機動戦士ガンダムUC 5』がDVD&ブルーレイ同時首位の2冠、今年最高の初週売上にマイナビニュース 2012年6月13日
- ^ スタッフロールには記載されていないが、間接的であるが、アニプレックスもスタッフも加わっている。同社はソニー・ミュージックのグループ企業である。
- ^ 2010年03月第2週の邦楽シングルランキング情報 ORICON STYLE
- ^ Kylee、自身初のオリコンTOP10入り!CDJournal.com ニュース 2010年11月1日
- ^ 配信、劇場での公開日。
- ^ Blu-ray / DVDの発売日。
- ^ DVDではドルビーデジタルの5.1チャンネルサラウンドである。
- ^ 『ガンダムUC』の舞台裏 - BD-Liveの"キホンのキ”をキュー・テックで探る!ファイル・ウェブ 2010年4月6日
- ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用ビーム・ガトリングガン2丁セット」が付属する。
- ^ プラモデル「MGシナンジュ専用バズーカ」が付属する。
- ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用シールド増加ユニット『アームド・アーマーDE』」が付属する。
- ^ 同書のあとがきより。
- ^ 同年6月7日付の週間ランキングで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』が35.7万枚で、アニメ・BD総合の最高記録を更新。
関連項目[編集]
- 貴婦人と一角獣 - 作中に『我が唯一つの望みに(À mon seul désir)』が登場している。
- ライナー・マリア・リルケ - 作品冒頭および末尾にて、晩年の作品である『オルフォイスへのソネット』から一部が引用されている。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト 原作
- 公式ウェブサイト アニメ版
- 公式ウェブサイト テレビゲーム版
- 機動戦士ガンダムUC (gundam_unicorn) - Twitter
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