機動戦士ガンダムUC
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| 機動戦士ガンダムUC | |
|---|---|
| ジャンル | SF、ガンダムシリーズ |
| 小説 | |
| 著者 | 福井晴敏 |
| イラスト | 安彦良和→虎哉孝征 |
| 出版社 | 角川グループパブリッシング |
| 掲載誌 | ガンダムエース |
| レーベル | 角川コミックス・エース |
| 発表期間 | 2007年2月号 - 2009年8月号 |
| 巻数 | 8巻(以下続刊) |
| その他 | キャラクターデザイン:安彦良和 メカニックデザイン:カトキハジメ |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『機動戦士ガンダムUC』(きどうせんしガンダムユニコーン、MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN)は、福井晴敏による小説。角川書店『ガンダムエース』2007年2月号から2009年8月号まで連載されていた。キャラクターデザインは安彦良和、メカニックデザインはカトキハジメ。挿絵は連載第9回まで安彦良和、10回から虎哉孝征。
目次 |
[編集] 概要
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年が主な舞台となる、正統な宇宙世紀ガンダムの新作である。物語は宇宙世紀元年から始まり、その年に起こった、宇宙世紀誕生や一年戦争の発端にも関わるラプラス事件が物語の中核になる。
福井自身がファンでもある安彦良和がキャラクターデザインと挿絵を担当していたが、4巻以降の挿絵は月刊アフタヌーンで『終戦のローレライ』の漫画版の作画をつとめた虎哉孝征が担当する。福井はプロデューサー的立場も兼任する。メカニックデザインはカトキハジメ。
単行本は1巻あたり3回分の連載を収録し(福井がインターネットラジオで1話あたり原稿用紙100枚程度の長さだと語っている)、挿絵は小説の連載1回につきカラーが2 - 3点、残りはモノクロページで、計10カット前後が掲載されている。カトキハジメによるメカニック解説、設定考証担当の小倉信也による解説なども同時に掲載されていた。
ガンダムエース前編集長の古林英明によると、この企画が開始されたのは2002年とのこと。雑誌『活字倶楽部』2005年夏号の福井晴敏インタビューでは、2006年頃を目処に新しいガンダムの準備をしていると語られていた。2007年夏には、書店公開用のプロモーションフィルムが作成された。また本作は小説作品であるにもかかわらず、コミックス流通で単行本が刊行されている。このことについて福井は、「本好きの方たちだけではなく、その外側に広がる“世間”へ仕掛けてゆく」ための実験といった趣旨の発言をしている[1]。
時系列的に『逆襲のシャア』の次作にあたるため、登場人物やメカニックの設定にもその内容が引き継がれているが、それに比肩する要素を『機動戦士ガンダムΖΖ』からも取り込んで重要な設定としている点が特徴ともなっている。『ΖΖ』の設定を主に使用して展開した作品は、近年では短編映像集の『GUNDAM EVOLVE』や同じくガンダムエース誌上にて連載されていた『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』など少数であり、そのような意味でも本作は設定的に珍しいと言える。
2007年12月にはマスターグレードNo.102としてユニコーンガンダムのプラモデルが発売され、2008年12月にはNo.116シナンジュが発売された。こういったメディアミックス展開の一環として、単行本4巻および8巻(特装版)には、これらのプラモデルに装着可能なオプション装備のキットを同梱するなど、これまでの小説作品としてあまり類を見ない意欲的な試みも実施されている。
ちなみに、本作のタイトルを決定した時点で福井は、アムロ・レイのトレードマークとして度々ユニコーンのモチーフが使用されていることを知らなかった。そのため、少なくとも構想段階では、その事と本作との特別な関連性は考慮していなかったという。
ファン層としては、30代以降のファーストガンダム世代に特に人気だという[2]。
単行本8巻帯にて2009年冬にアニメ化されるとアナウンスがなされ、2009年4月25日には公式プレサイトが開設された[3]。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] 物語
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。地球連邦政府を裏から操ると言われるビスト財団が、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」に最高機密「ラプラスの箱」を引き渡すという。
一方、アナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった一人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、代わり映えのしない毎日にずれを感じていたバナージは次第にオードリーに惹かれていく。
だが取引を察知した地球連邦軍の軍事介入により、火の海と化すコロニー。仲間達と必死の思いで避難しながらもオードリーの姿を捜し求めるバナージの前に、財団当主カーディアス・ビストが現れる。バナージは瀕死のカーディアスから出生の秘密を知らされた上、箱の鍵となるモビルスーツ、ユニコーンガンダムを託されることになる。
[編集] 主な登場人物
- バナージ・リンクス
- 本作の主人公。工業コロニー「インダストリアル7」にあるアナハイム・エレクトロニクス社系列のアナハイム工業専門学校に通う学生。16歳。
- 一年戦争も含め戦乱を経験していないごく普通の少年で、学業の傍らブッホ・ジャンク社で、小型のモビルスーツ(プチ・モビ)を使いスペースデブリを回収するアルバイトをしていたが、狭いコロニーの中での変わり映えのしない生活に違和感を覚えていた。
- しかしオードリー・バーンことミネバ・ラオ・ザビとの出会いと、自身の秘められた出生から世界を揺るがす大きな争いに巻き込まれることとなり、事変の鍵を握る「ユニコーンガンダム」に搭乗することになる。
- 「ジオン公国」と「ニュータイプ」が生まれたことで始まり、本作から更に後の、ジオンの自治権放棄とシャア・アズナブルの思想を受け継ぐ組織の壊滅をもって幕を閉じる宇宙世紀の世代において、「ガンダム」を継ぐ者である。そのバナージの能力は、常人では到底耐えられないであろう「ユニコーンガンダム」の負荷に適応する特異性を、ハサンから指摘されたことからも窺える。
- ミネバと出会った当初は、互いの生きてきた世界の違いから「考えが狭い」などと指摘されていたが、「大人」や「組織」同士のしがらみや駆け引きにとらわれない、いかなる悲しみを見ても、「それでも」と言い続け、希望を見つけようとするひたむきさが、ミネバやマリーダ達、周りの人間を動かしていく。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 本作のヒロイン。エメラルド色の瞳に、理性と高貴さ、そして謎を秘めた美しい少女。序盤ではオードリー・バーンという偽名を名乗っていた。16歳。
- 「ラプラスの箱」のネオ・ジオンへの譲渡を止めるため単身でインダストリアル7に赴くが、そこでバナージ・リンクスと出会った事が彼女の運命を大きく変えていくこととなる。
- 摂政のハマーン・カーンによる英才教育の賜物か、若くして既に政治的見地から状況を把握する視座を持っており、物事の本質を見抜く聡明さやザビ家後継者としての責任感も兼ね備えている。その一方で、俗世間から隔絶された環境で生まれ育ったが故に世間知らずな面も強く、時として独善的な態度や行動を取る傾向もある。
- なお、本作で名乗っていた偽名は、彼女のお気に入りの映画『ローマの休日』において、お忍びで行動する王女を演じたオードリー・ヘプバーンのもじり。
- タクヤ・イレイ
- バナージのルームメイトで同じアナハイム工専に通う少年。16歳。将来はアナハイム・エレクトロニクス社のテストパイロットを志望しており、モビルスーツにも詳しい。インダストリアル7襲撃の際にネェル・アーガマへ乗ることとなる。
- ミコット・バーチ
- アナハイム工専に隣接する私立のハイスクールに通う少女。16歳。インダストリアル7の工場長を父親に持つ。学校は違うもののタクヤと親しく、バナージに想いを寄せている。タクヤと同じくインダストリアル7襲撃の際にネェル・アーガマへ乗ることとなる。
[編集] 袖付き(ネオ・ジオン残党軍)
- フル・フロンタル
- ネオ・ジオン軍の首魁(宇宙世紀0096時点)。大佐(正式な階級かは不明)。「シャアの再来」と呼ばれる仮面をつけた謎の男。「丸裸」を意味するその名とは裏腹に、謎めいた言動でバナージ達を翻弄する。赤いモビルスーツ・シナンジュを駆り、赤い彗星の名に恥じぬ神業的なモビルスーツの操縦や高いカリスマ性を持ってネオ・ジオン残党を糾合し、地球連邦軍と宇宙世紀の根幹に関わる「秘密」を巡り争奪戦を繰り広げる。
- 素顔や口調はシャアに酷似しており、その声もシャアの記録映像を見たことのあるネェル・アーガマ艦長オットーをして「そっくり」と言わしめる程に似ている。額にはシャアが一年戦争終盤アムロによってつけられた傷と同様の傷跡がある。その言動から、フロンタル本人の正体はともかく、過去にガンダムタイプのモビルスーツと交戦したことがあることがわかる。フロンタル本人はシャア・アズナブルを「敗北した人間」と称する。ラプラスの箱を奪取して取引材料に用い、ジオン共和国の自治権放棄を延期する間に外交を駆使してコロニー共栄圏構想を推し進め、経済的に地球を孤立させる事で地球に住む人々を棄民にしようと目論む。ラプラスの箱の中身に関心はなく、シャアを含めジオンやネオ・ジオンを率いてきた人物たちのように乱暴な手段を用いてでも、スペースノイドの独立や救済を図ろうといった意志や情熱もない。目的の為ならば俗人に迎合し、他人を踏みつけにすることを厭わない極めて冷めた政治観と野心を持つ「亡霊」。
- アンジェロ・ザウパー
- ネオ・ジオンのMSパイロット。大尉。19歳。フロンタル親衛隊隊長でフル・フロンタルに心酔しており、ミネバからも「危険な男」と称される存在。シナンジュとの連携を前提にカスタムされた専用ギラ・ズールを駆る。その後、ギラ・ズールに替わりズール系のフレームにシナンジュの予備パーツを使用して建造されたカスタムモビルスーツ、ローゼン・ズールに搭乗する。ラプラスの箱争奪戦でバナージと対峙する度にユニコーンの攻撃で仲間を失い、バナージに執着を見せるフロンタルの態度から、バナージ個人を憎悪するようになる。その過去には男娼として客を取らされていたらしく、それをフロンタルに助けられたようだ。幼少の頃はジンネマン一家と同じくサイド3の都市グローブに住んでいた。
- スベロア・ジンネマン
- 「袖付き」と呼ばれる反連邦組織に属する偽装貨物船ガランシェールの船長。大尉。54歳。ヤクザな雰囲気を漂わせる、一年戦争以前からジオン軍に所属する歴戦の勇士。部下からは「キャプテン」と呼ばれ慕われている。アフリカ戦線で終戦を迎え捕虜生活を余儀なくされる。その頃、妻子の暮らすサイド3の都市グローブは連邦占領軍による殺戮と陵辱により「公衆便所」と化していた。拭えぬ憎しみから復讐心の虜となり収容所時代の部下たちと共に軍人として戦い続け、陵辱の記録であるグローブのビデオを取引する闇ルートを虱つぶしに壊滅させていたが、その過程で男共の慰み者として心身共にボロボロにされたプルトゥエルブと出会う。傷ついた彼女の庇護者となり、亡くなった実娘の名マリィを与えたものの再び奪われることへの恐怖と悔恨から「マリーダ・クルス」という忠実な部下として扱ってきた。第一次ネオ・ジオン抗争以後はジオンの「姫様」であるミネバを守り続けてきた。インダストリアル7襲撃以降はラプラスの箱を巡る戦いに参加し、ラプラスの鍵でありユニコーンの乗り手となったバナージと運命を共にする。対立や葛藤を乗り越えて父子にも似た感情を共有するようになった二人は命懸けでマリーダを救出し、ガランシェールで地球を離れる。生き残ったクルーとともにかつての敵艦ネェル・アーガマに身を寄せ、ラプラスの鍵として光を求めるバナージとミネバに協力するようになったかに見えたが、根深い対立を乗り越えるには至らず隙をついてネェル・アーガマを強奪し、ジオン共和国軍とフロンタルを受け入れる。しかし、ミネバとの交渉で遂に明らかになったフロンタルの真意に落胆させられる。ミネバの導きによりネェル・アーガマのクルーによる艦の再奪取後、死を決意し、旧知のガエルに引導を頼むが断られる。
- マリーダ・クルス
- 「袖付き」のガランシェールに搭載されているMS「クシャトリヤ」の女性パイロット。中尉。18歳。長い栗色の髪と蒼い目を持ち、強靭な肉体と鋭い洞察力を持つ強化人間。船長のジンネマンを「マスター」と呼び、彼の命令には忠実に従う。
- 実は『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したエルピー・プルのクローンの一人であり、「プルトゥエルブ」として出生した。第一次ネオ・ジオン抗争の最中、グレミー・トトによって覚醒させられ先に目覚めた姉妹達と共にネオ・ジオン軍のMSパイロットとして戦う。宇宙世紀0089年1月17日、キャラ・スーンとの戦闘で姉妹達が墜とされていく中、一人臆し、生き延びるも脱出ポッドを回収した男に娼館に売られ、以後数年間娼婦として客を取らされ続ける。後にジンネマンに保護されるが、その身体は妊娠・堕胎・客の倒錯行為により著しく消耗しており、女性としての機能も破壊されていた。
- パラオ攻略戦でユニコーンを駆るバナージと相見えるが、NT-Dを発動したユニコーンに自機のファンネルのコントロールを奪われ撃墜寸前に追い込まれる。が、すんでの所で二人は精神感応を起こし意識を共有。バナージは攻撃を停止し、クシャトリヤと共にネェル・アーガマに収容された。その後、重力化で評価試験を受けていたRX-0二号機バンシィの検体となるべくビスト財団により地球に移送されるが途中ガエルの襲撃を受けたアルベルトを庇った。オーガスタ研究所で再調整され、アルベルトをマスターとしてバンシィを駆る。ダカールの戦闘で消耗していたバナージを倒してユニコーン捕獲に成功する。光(母性)を奪ったガンダムへの憎しみからバナージとユニコーンを敵視するが、トリントン襲撃の隙をつき脱走したユニコーンとガルダ追撃戦で交戦する。ジンネマンの再三の説得やバナージとの交戦で精神に変調を来たし暴走。サイコフレームの共鳴現象から発生するサイコフィールドによりガルダをズタズタに破壊する。ガルダ格納庫での死闘で憎むべきガンダムに乗っている自分に気づいてしまい意識を消失する。バナージとジンネマンにより救出され、ネェルアーガマに収容されハサンの治療を受けるが意識は回復しなかった。ガランシェール隊によるネェルアーガマ強奪とフロンタルの脅迫で危機に陥ったミネバの求めで覚醒し、ミネバと共にクシャトリヤを起動させてバナージの窮地を救い、ジオン軍人としての復讐心とフロンタルへの落胆の板挟みで思考停止に陥っていたジンネマンを救う。
- ギルボア・サント
- ジンネマンの腹心的存在。妻と三人の子供を持っている。パラオではジンネマンの頼みでマリーダを居候させており、捕らえられたバナージの面倒も見ることになった。一年戦争の際に連邦軍の捕虜となるも、ジンネマンによって収容所から救出された過去を持つ。ダグザの死により暴走したバナージがガランシェールを撃とうとした際、バナージを止めるためギラ・ズールで体を張って阻止しようと試みるが果たせず、ライフルに貫かれ死亡する。
- マハディ・ガーベイ
- 「ドバイの末裔」たるガーベイ一族の長。58歳。精悍な顔とギロリとした冷たい瞳、印象的な口髭。イスラム教徒だが白人社会に溶け込み太陽光発電を基幹産業とする巨大企業ガーベイ・エンタープライズの会長というのが表の顔である。裏では反連邦の志を掲げ、ジオンやネオ・ジオンのシンパとして活動を援助してきた。その見返りとしてネオ・ジオンが開発を断念したモビルアーマー、シャンブロの設計図を入手し、巨費を投じて完成させていた。白人と白人社会を憎悪し、彼らの信ずる神を殺した連邦政府に復讐心をたぎらせ機会を狙っていた。ダカールにおけるラプラスプログラムの発動に協力するためフロンタルに接触。しかしこれは口実であり、白人社会の象徴たる連邦政府の首都ダカールの壊滅そのものが目的であった。三人の子とともにシャンブロに乗り込み狂気の破壊と殺戮を繰り広げ、私怨のため作戦とは無関係なホテルの破壊を命じたりもしている。しかし、父の狂気に反抗した娘ロニが銃を手に止めようとしたためこれを射殺。リフレクタービットの防御力を失ったシャンブロはユニコーンとデルタプラスの一点突破攻撃により敢えなく撃破された。
- ロニ・ガーベイ
- マハディの娘。18歳。褐色の肌にウェーブのかかった黒髪、エメラルドの瞳を持つ美少女。ダカールを訪れたバナージとジンネマンの案内役となった。聡明でシニカル、体制に極めて批判的で父の思想に共鳴するところが大きいものの、子供好きで心根の優しい面も持つ。ユニコーンの乗り手であるバナージの真っ直ぐな感性に共鳴し互いに好意を寄せあっていた。しかし、彼女はモビルアーマー、シャンブロの守りの要であるリフレクタービットをサイコミュ制御するパイロットの一人。ラプラスプログラム発動のため、父や兄たちと共にダカールの街を火の海に変える。しかし、阿鼻叫喚の地獄絵図をサイコミュで受信し続けたことで耐えきれなくなり、殺戮に酔いしれる父を止めようとして逆に殺される。彼女の遺志がバナージを導きシャンブロを止めさせた。
[編集] ビスト一族
- サイアム・ビスト
- 中近東に位置する小国で生まれた男。宇宙移民政策による社会の歪みと生活苦からテロリストとなる。宇宙世紀元年に何億分の一の偶然で「ラプラスの箱」を入手、その後裏社会のパイプと「箱」を利用してのしあがり、やがてビスト家の婿養子となることでビスト財閥の頭首となった。冷凍睡眠により宇宙世紀0096年においても100歳以上の長寿で生きながらえている。停滞する世界の変革のため、長らく封印されてきた「箱」の解放を目論む。
- カーディアス・ビスト
- サイアム・ビストの孫にしてビスト家の二代目当主。学生時代に地球連邦宇宙軍に入隊し、戦闘機のパイロットになった。主人公バナージの実父であるが、妻(バナージの母で、名前はアンナ・リンクス)と別れて以降は長らく二人と会うことはなかった。
- 前当主の祖父サイアムの意思を汲み、「箱」をネオ・ジオンに引き渡そうとするが失敗、その後のインダストリアル7の混乱の中でアルベルトに銃撃される。死に際、偶然再会したバナージに人間の優しさと希望を見出し、破壊しようとしていたユニコーンガンダムを彼に託して息を引き取った。60歳。
- アルベルト・ビスト
- 「箱」の開放阻止のため、エコーズと共にネェル・アーガマに乗り込んできたアナハイム・エレクトロニクス社の重役。33歳。ビスト一族の一人でもあり、「箱」の道標たるユニコーンガンダムに並々ならぬ執着を見せる。カーディアスの息子でバナ-ジとは異母兄弟。バナージに激しい嫉妬心を抱き、並ならぬ増悪を向ける。マーサの忠実な犬として動き、臆病で小心者だが父殺しの後ろめたさと流転の運命は次第に彼を変貌させていく。命を救われた経緯からマリーダに思慕を感じるようになるが・・・
- マーサ・ビスト・カーバイン
- カーディアスの妹で、アナハイム・エレクトロニクスの創業者一族であるカーバイン家に嫁いだ。55歳。カーディアスの死後、ビスト財団の当主代行となる。妖艶な美貌を持ち、政治家的な気質と才覚を多分に擁した人物であり、嫁ぎ先において辣腕を振るっている傑物。その手腕は連邦軍上層部をも動かすほどである。「箱」の取り扱いについてサイアム、カーディアスの二人と対立しており、インダストリアル7の襲撃も彼女の意向が働いていると見られる。アルベルトを送り込んだ張本人。
- ガエル・チャン
- カーディアスの秘書。禿頭の屈強な男であり、カーディアスの死後はその仇であるマーサやアルベルトを狙うためにネオ・ジオンと共闘する。しかし、カーディアスの後継者であるバナージを見出したことから・・・
[編集] 地球連邦軍
- リディ・マーセナス
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊のMSパイロット。少尉。23歳。連邦政府初代首相でラプラス事件で非業の死を遂げたリカルド・マーセナスの後裔。ローナン・マーセナスの嫡子。理想や家族を捨てて政治家になった父ローナンとマーセナス家に反発し、連邦軍に入った。家の七光りではなく、自分の腕だけで名をあげようとパイロットになるも、いつまでもついてまわる家の影響に辟易している。内心はモビルスーツよりも航空機に憧れを抱いており、常にかの伝説的なエースパイロットが搭乗していた複葉機のプラモデルを持ち歩いている。搭乗機はリゼル→デルタプラス→バンシィ。それに伴い母艦もネェル・アーガマ→ラー・カイラム→ゼネラル・レビルと乗り換えることに。
- 「インダストリアル7」内の戦闘、続く暗礁宙域でのシナンジュ迎撃戦においてネェル・アーガマ艦載MS隊最後の一人となるも、上層部の政治的意向で艦を降りることになる。しかしミネバとの出会いを経たことで、闇に葬られるであろうこの事件を世に明らかにする決意を固め、独断でミネバ、タクヤ、ミコットを伴いネェル・アーガマに戻る。パラオ攻略戦ではデルタプラスを受領するが、ひそかにミネバを同乗させ、戦闘終盤に戦線を離脱。パラオのマスドライバーで地球へと向かう。
- 地球到着後は移民問題評議会の議長である父ローナンの協力を仰ぐが、ローナンからラプラスの箱とマーセナス家の宿業を明かされたことで絶望し、ジオンの姫として利用される運命にあったミネバを救うために求婚するも断られる。その後、ローナンの意を受けてラー・カイラムに合流する。ダカールの戦闘では先陣としてシャンブロと交戦。友軍や避難民を助けて善戦する。ユニコーンに搭乗したバナージとの共闘で猛威を奮うシャンブロを撃破する。その後下されたユニコーン捕獲の命に反してバナージを逃がすが、好意も空しくマリーダの駆るバンシィに敗北したユニコーンは拿捕される。囚われのバナージを案じていたが、アルベルトの口からバナージもまたビスト一族の一人と知り衝撃を受ける。ミネバが評議会と財団との政争の道具にされた挙げ句にその身柄が財団に引き渡されたことに凄まじい憤りを覚え、トリントン襲撃後、持ち場を離れてデルタプラスで単身ガルダに乗り込む。マーサを脅迫してミネバを救出しようとするがミネバ自身に拒絶される。墜落するガルダからアルベルトを救出しバンシィを持ち出す。ともに失恋の傷心とバナージへの嫉妬と憎悪を抱くアルベルトと共鳴し、ユニコーンを倒すべくバンシィを搭乗機とする。父から明かされたことで、ラプラスの箱がサイアム・ビストの手に入った経緯を知り、箱に隠された秘密も知っているようである。
- ミヒロ・オイワッケン
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊ネェル・アーガマのオペレーター。少尉。22歳。利発で快活な性格の女性。東洋系の血が流れており、ダークブラウンの髪と瞳を持つ。士官学校時代、低い身長へのコンプレックスをバネにするかのような奮闘ぶりから「チビ戦車(スモールタンク)」という仇名を付けられる。リディに好意を寄せていた為、パラオ戦でリディが未帰還(実は地球へ逃亡)だったことから敵パイロットであるマリーダを憎む。
- オットー・ミタス
- 地球連邦軍ロンド・ベル隊の強襲揚陸艦ネェル・アーガマの艦長。大佐。45歳。練度不十分な艦の状況、連邦上層部の無策ぶりに頭を悩ませる事務屋的艦長。艦の指導者的立場をレイアム副長に奪われている感が否めない影の薄い人物だったが、「箱」を巡る争乱を経て艦長としての器を得る。ブライトの信任を得て、軍籍剥奪を覚悟でラプラスの箱探索に全力を傾け、宿敵であったジンネマンと和解するも手酷く裏切られる。戦線突破の為にハイパーメガ粒子砲でジオン共和国のムサイ改を撃沈するなど非情な決断も辞さなくなる。紅茶好きなところは某SF小説に登場する名提督に通ずる。
- レイアム・ボーリンネア
- ネェル・アーガマの女性副長。40歳。確かな状況判断能力と決断力を持ち、クルーからは「レイアム艦長、オットー副長」と呼ばれるまでになっている。一年戦争のソロモン攻略戦で夫を亡くし、地球に長男を残している。次第に貫禄と決断を示すようになるオットーに好意を寄せる。
- ダグザ・マックール
- 「マンハンター(人狩り)」と呼ばれる地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」の920隊司令。中佐。「箱」のネオ・ジオンへの譲渡阻止および奪取の指令を受け、ネェル・アーガマに乗艦する。非人道的任務や戦いに巻き込まれる少年達の姿に良心の呵責を感じることもあるが、そうした感情は億尾にも見せないプロの軍人。バナージに心の大切さを説き、ラプラスの残骸にてバナージを助け、シナンジュのビームサーベルに焼かれ死亡。38歳。
- コンロイ
- エコーズに所属するダグザの部下で階級は少佐。ダグザの死後はエコーズ隊の指揮を執る。
- ジョナ・ギブニー
- ネェル・アーガマの整備兵で最古参。機付長。相手が士官でも平然と怒鳴りつける先任兵曹。髭面。ネェル・アーガマを取り戻すために一計を図り、タクヤに策を授けるも、見せしめとしてフル・フロンタルに額を撃ち抜かれ死亡する。
- ハサン
- ネェル・アーガマに乗務する連邦軍軍医。グリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争時にかけて、エゥーゴのアーガマ及びネェル・アーガマに乗務していた。その際に強化人間の診察に携わった経験を持つ。バナージやマリーダ、ジンネマンといった特殊な相手にも特に気にせず接することのできる人物。アラブ系の浅黒い肌に、口髭を生やしている。
- ブライト・ノア
- 宇宙世紀0096時ロンド・ベル司令、大佐。妻(ミライ)と二児(ハサウェイ、チェーミン)の父親でもある。一年戦争時ホワイトベースの若き艦長として活躍し、戦後英雄の一人として持ち上げられた。しかしニュータイプを危険視する連邦中央からは遠ざけられ、連絡船テンプテーション船長として過ごしていた。グリプス戦役ではエゥーゴに参加しアーガマの艦長を務める。第一次ネオ・ジオン抗争ではネェル・アーガマ艦長として活躍、第二次ネオ・ジオン抗争では一艦隊としては破格の裁量を有する「ロンド・ベル」隊の旗艦ラー・カイラム艦長兼艦隊司令として戦った。第二次ネオ・ジオン抗争後も留任するがその地位は盤石でない。財団の息のかかった参謀本部の意向でラプラスの箱を巡る事件から遠ざけられ、ロンド・ベル所属のネェル・アーガマの動向すら秘匿されていた。政治的野心とは無縁の実直な軍人と見込まれ、ローナンの指名を受ける形でラプラスの箱を巡る事件に巻き込まれる。ダカール襲撃では迅速な対応でリディやトライスターら救援部隊を送り、財団の威光を傘に傍若無人な態度を見せるマーサを相手に一歩も引かなかった。ビスト財団の野望を阻止するため「アウドムラのハヤト・コバヤシ」の名を使ってルオ商会に接触。ベルトーチカからガランシェールとジオン残党部隊によるトリントン基地襲撃の情報を得る。予防線を張りつつ、防戦で艦には人的損害を出さない指揮を執る一方で非常事態を理由にネェル・アーガマに特命を下す。実質的にユニコーンとバナージの逃亡を手引きした。一連の事件の情報を旧知の議員であるジョン・バウアーにリークすることで財団を牽制するも、財団の圧力に屈した参謀本部からは更迭される。自身の銃殺刑すら覚悟のうえでオットーらネェル・アーガマのクルーを送り出した。
- 数多くの「ガンダム」と、それに乗る「ニュータイプ」と後に伝説的に語られる者達と出会い、共に戦ってきた人物でもあり、ブライトは彼らの生き様を、無力感に陥っていたバナージに説き励ます。なお、彼が乗るラー・カイラムの艦長室には一年戦争からの戦友、アムロ・レイ中佐の遺影が飾られている。
[編集] トライスター
ロンド・ベルの三連星のこと。独特な連携攻撃で訓練記録を塗り替え名を広めた。本来ならUC計画のテストパイロットになる予定だったが、計画が中断し支援用量産機に搭乗することになった。
- ナイジェル・ギャレット
- ラー・カイラムMS部隊構成員、大尉、27歳。長めの前髪、落ち着いた眼光、クールな優男といった印象。自身のスキルに絶大な自信を持つ傲慢さも見受けられる。ロンド・ベル三連星の隊長。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム7」)に搭乗。パーソナルマークは三つの星形を矢で射抜いたもの。
- ダリル・マッギネス
- ロンド・ベルの三連星の一人、中尉。ポリネシアン系の浅黒い肌、縮れた髪、飄々とした雰囲気。ワッツとはまた違った険がある。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム8」)に搭乗。
- ワッツ・ステップニー
- ロンド・ベルの三連星の一人、中尉。丸顔に寸胴といった風貌。自分を飾らず、ナイジェルとは対照的。単細胞で血の気も三連星一らしく、いきなりリディに挑みかかった張本人。ジェスタ(コードネームは「ユニフォーム9」)に搭乗。ジオンの三連星のガイア同様、リディに踏み台にされる。
[編集] 地球連邦政府
- ローナン・マーセナス
- リディ・マーセナスの父親。地球連邦政府中央議会の大物議員。移民問題評議会議長で国防方面にも顔が利く。今では保守系の大物と目されているが、若かりし頃は中央官僚や政治家たちに地球環境の悪化を思い知らせるために敢えて砂漠化の進むダカールへの遷都を推進した理想家だった。ラプラスの箱の呪縛に囚われたマーセナス家の長として家を飛び出し軍人の道を歩む息子リディを静かに見守っていた。だが、運命の皮肉はリディを箱を巡る陰謀に巻き込んでおり、あまつさえジオンの姫であるミネバを伴って現れたことでひた隠しにしてきた箱とマーセナス家の秘密を打ち明けることとなる。箱を巡る事件収拾のためブライトを抱き込むが、ダカールの惨劇の黒幕に仕立てるというマーサの恫喝に屈し、ミネバの引き渡しに応ずる。箱を巡る事件がビスト財団の隠蔽により闇に葬られること恐れ、マスコミではなくカイ・シデンに情報のリークを要請するが交渉は物別れとなった。52歳。
- パトリック・マーセナス
- ローナンの娘、シンシアの夫で婿養子。リディの義兄。ローナンの秘書を務める一方で地元後援会との結びつきを強め、政界進出に備えている。スポーツマン然とした好人物だが、マーセナス家においては外様の悲哀を体現する。ホワイトベース戦記を愛読し、「軟弱者のカイ」の大ファンという。
- リカルド・マーセナス
- 地球連邦政府の初代首相でリベラル派とされている。アメリカ生まれだが、ドイツ、フランス、アジアなど様々な国を転々として育ってきた。また、30以上の国の血が交じり合っているという出自から連邦の初代首相に選ばれた。西暦から宇宙世紀の節目に起きたテロ(ラプラス事件)により死亡する。ちなみにこのテロの首謀者は、リベラル派の彼を嫌った何者かとも、「分離主義者」の一派ともいわれているが、実行犯であるサイアムらもその雇い主の正体は知らなかった。
- ジョン・バウアー
- ロンド・ベル創設の音頭を取った国防族議員のひとりで、民間評議会にも名を連ねており、アナハイム・エレトロニクスとの関係も深い。
[編集] 民間人
- ベルトーチカ・イルマ
- ルオ商会のステファニー専務に代わりブライトに調査結果を報告した女性。整った顔立ちに緑がかった瞳、ショートにまとめた金髪、コケティッシュな印象。「グリプス戦役」時に反地球連邦政府軍(エゥーゴ)の支援組織カラバの一員だった経歴がある。アムロ・レイの元恋人。
- 戦後、組織が連邦軍に吸収され自然消滅してゆく課程で、軍籍持ちは正規部隊へ復帰していったが、民間からの参加者の消息は不明な部分が多い。ベルトーチカの場合、「グリプス戦役」当時、カラバの最大のスポンサーであったルオ商会の会長令嬢ルオ・ステファニーとの個人的な面識から、フリーランスで仕事を請け負っているようだ。
- カイ・シデン
- 一年戦争当時のホワイトベース隊パイロット。戦後の社会復帰プログラムでベルファスト大学を卒業後、フリージャーナリストとなる。数多くの著作を持ち、スペースノイド寄りだが、ジオンやシャアに対しては一貫して懐疑的または否定的立場を貫く。筋は通すが節は曲げない筋金入りのジャーナリスト。
[編集] 登場兵器
- 地球連邦軍
- RX-0 ユニコーンガンダム
- RX-0 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
- RGM-89 ジェガン
- RGM-89S スターク・ジェガン
- RGZ-95 リゼル
- D-50C/D50C ロト
- MSN-001A1 デルタプラス
- RGM-96X ジェスタ
- ジェスタ・キャノン
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- ジェスタの重装仕様 ビームキャノンとガトリング砲をバックパックに装備、手持のビームライフルは実体弾とグレネード・ランチャーをワンセット化した特殊仕様。ミサイルやグレネード弾を内蔵した増加装甲で四股を覆っている。
- RAG-79 アクアジム
- 連邦海軍ダカール潜水隊に配備されていた機体。一年戦争時にGMをベースとして開発された連邦軍の水中用モビルスーツ。宇宙世紀0090年代では老朽化が指摘されているが、水陸両用機の意義が薄れたことにより、後継機も開発されないまま現役で稼働している。 水流ジェット・ユニットを機体各所に装備、バラスト・タンクの役目も果たす両肩が頭部の高さまで張り出しているため、スマートさが身の上のジム・タイプにしては無骨なシルエットを持つ。
- コロンブス級補給艦。ネェル・アーガマへの補給、ミネバ・ザビの移送のため送られてきた。
- アイリッシュ級戦艦
- 名称不明、補給艦アラスカの護衛についていた。
- 宇宙世紀初頭、設立後間もない地球連邦宇宙軍の主戦力となっていた宇宙艦艇。後年の宇宙巡洋艦サラミスは本艇の名前を襲名したものである。全長70メートルほどのトラス状の船体前端にブリッジ、後端に推進装置を備え、兵装としてレーザー発振器を装備した無人攻撃機を24基備えている。兵装にはバリエーションがあり、船体とほぼ同長のレールガンを装備したタイプ、宇宙戦闘機用カタパルトを装備したタイプがあったらしい。
- 地球軌道艦隊の旗艦であるドゴス・ギア級宇宙戦艦(2番艦)。一年戦争を勝利に導いた英傑、レビル将軍の名を冠する。ネェル・アーガマの捜索、ユニコーン確保のために、参謀本部を通じてビスト財団に一時的に掌握され実戦任務に配置された。オブザーバーとしてアルベルトが乗り込んでいる。
- 全長600m以上、最大幅200m以上に及ぶ桁外れの威容で、連邦宇宙軍史上最大級の戦艦に数えられる。巨大な艦橋構造部を聳えさせる船体と、モビルスーツ格納庫の役割を果たす4つのモジュールから構成され、前方に突き出した2本のカタパルト・デッキが艦首を形成している。MS搭載数は4個大隊計48機、運用人員1500人強。建造に2年の歳月を経て公試運転にこぎ着けているが、進宙式は未実施。
- 一見すると双胴艦のようだが、モジュールをつなぎ止める船体の質量はすさまじく、張り合わせの脆弱さは感じさせない。針山のように密生するメガ粒子砲共々、全体のどっしりとしたシルエットを構成しており、遠目からは脚を投げ出して座る人の形にも見える。
- 大艦巨砲主義の権化とも言えるドゴス・ギア級戦艦は、戦後、軍閥による横専が罷り通った時代に四隻の建造計画が提出され、一番艦の戦没と同時に残りの建造も凍結された。
- しかし、宇宙世紀0100年のジオン共和国解体に合わせ完成を見る、宇宙連邦軍再編計画、地球軌道艦隊再建において、ドゴス・ギア級は艦隊旗艦の役を任ずるに相応しい艦と見込まれ、今までの効率化とは逆のベクトル「象徴」「威信」を欲する潮流により再びスポットが当てられた。
- アナハイム・エレクトロニクス
- メガラニカ
- スペース・コロニーの建造を行うための超巨大宇宙船で「コロニービルダー」にカテゴライズされる。その形状からカタツムリとも呼ばれる。インダストリアル7の建造を行っている。
- ネオ・ジオン
- NZ-666 クシャトリヤ
- AMS-119 ギラ・ドーガ
- AMS-129 ギラ・ズール
- MSN-06S シナンジュ
- AMX-003 ガザC
- AMX-006 ガザD
- RMS-119 アイザック
- AMS-129M ゼー・ズール
- AMA-X7 シャンブロ
- ガーベイ・エンタープライズ社が開発した水陸両用試作モビルアーマー。連邦海軍内で「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。正面からは扁平に潰れた菱形シルエット、三本の鋭い爪を備えた腕(もしくは前足)を持ち、その付け根から貝殻を思わせる丸みを帯びた装甲が張り出している。細長い流線型のボディ、上方からはスペードの形に見える先端部分は猛禽類の嘴を想起させる有機的な曲線、頭部と思わしき部分には単眼センサーを閃かせている。 最大幅80M、高さ30M 肩の装甲内に電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を仕込んでおり、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導、引き入れた海水を加速して後方に噴射し推進する。この無音推進システムは初期のもので、パワー不足で使われなくなって久しいが、同機は更にミノフスキー・クラフト・エンジンを内蔵し、粒子を常時散布することでIフィールド力場を形成し、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した。しかし、同機の真価は上陸したときに発揮されるとされている。管制は少人数パイロットで運用可能、コクピットブロックは前面の壁一面がスクリーンとなっており、その手前に操縦・索敵・防御を司るオペレーター席が並ぶ。コクピット後方の一段高いスペースは機長席となり、攻撃オペレートの役割も兼ね、非常時には一元操作も可能。
- YAMS-132 ローゼン・ズール
- ガランシェール
- 航宙貨物船。全長約120m、最大貨物積載量500t超、搭載可能MS数は4機、0096年代には旧式にあたる。クルーは33人。三角錐状の船体をしている。宇宙だけでなく大気圏内の飛行能力も持ち、宇宙と地球を往復することも可能である。
- 表向きは「リバコーナ貨物」という民間の貨物会社の船舶とされているが、実際は「袖付き」の船舶でクシャトリヤやギラ・ズールなどのモビルスーツを搭載している。
- レウルーラ
- ムサカ級(M級)軽巡洋艦
[編集] 組織
- ロンド・ベル
- 連邦宇宙軍の独立機動艦隊。特定の管轄地域を持たない有事即応の部隊で、命令系統も通常の部隊とは異にしている。現在の司令はかつての名艦長ブライト・ノア。
- エコーズ
- 連邦宇宙軍特殊作戦群(ECOAS)。ネオ・ジオン軍残党の摘発及び掃討を任務とする連邦軍の新設部隊。通称・マンハンター(人狩り)部隊。
- 袖付き
- 本作におけるネオ・ジオンの通称。第二次ネオ・ジオン抗争の後、廃墟同然の資源小惑星で朽ち果てようとしていたネオ・ジオン軍の残党をフル・フロンタルがまとめ上げた。
- ビスト財団
- サイアム・ビストが興した巨大財閥。表向きは、地球の芸術品などの文化資産を環境の安定しているコロニーへ移送することを目的とした財団であるが、「ラプラスの箱」を秘匿する事で得た多大な影響力によって、連邦上層部との深い繋がりを持ち、アナハイム社を実質的に支配するなど、非常に強大な力を持つ。
- アナハイム・エレクトロニクス社
- 地球圏最大規模のコングロマリット。ビスト財団から影響を受けつつも、箱の扱いに関してはマーサの意向などもあり財団と対立する。
- 風の会
- ジオン共和国内部の右翼団体。国防大臣モナハン・バハロからの出資を受け、旧ジオン体制の復興を目論む。会員数は千人から一万人とも言われており、決起の時に備えて遠洋航海の護衛任務に優先的に配備されている。
- ルオ商会
[編集] アニメ
ガンダムエース2009年6月号にて2009年冬にアニメ化されることが正式発表され、2009年4月25日には公式プレサイトが開設された。2009年4月現在、公式サイトなどではメインキャラクターのヴィジュアルとアニメ版スタッフの紹介のみがされており、媒体・キャストについては未発表である。
- スタッフ
- 原案 - 矢立肇、富野由悠季
- 監督 - 古橋一浩
- 脚本 - むとうやすゆき
- キャラクターデザイン原案 - 安彦良和
- アニメーションキャラクターデザイン - 高橋久美子
- モビルスーツ原案 - 大河原邦男
- メカニカルデザイン - カトキハジメ、佐山義則、石垣純哉、玄馬宣彦
- 設定考証 - 小倉信也
- ストーリー - 福井晴敏
[編集] 単行本
- ユニコーンの日(上) ISBN 978-4047139695 (2007年9月26日発行)
- ユニコーンの日(下) ISBN 978-4047139701 (2007年9月26日発行)
- 赤い彗星 ISBN 978-4047150034 (2007年12月26日発行)
- パラオ攻略戦 ISBN 978-4047150607 (2008年4月26日発行)
- 特装版 ISBN 978-4047150188 (2008年4月26日発行)
- ラプラスの亡霊 ISBN 978-4047150843 (2008年7月26日発行)
- 重力の井戸の底で ISBN 978-4047151123 (2008年10月25日発行)
- 黒いユニコーン ISBN 978-4047151437 (2008年12月24日発行)
- 宇宙と惑星と ISBN 978-4-04-715229-8 (2009年4月25日発行)
- 特装版 ISBN 978-4047151970 (2009年4月15日発行)
[編集] 脚注
- ^ 「福井晴敏 スペシャルインタビュー」『IN★POCKET』2008年8月号
- ^ 「【3】ユニークなガンプラの製造拠点「ホビーセンター」」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月19日付配信
- ^ 機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)公式サイト、NEWA & RELEASE (2009-4-25). "「機動戦士ガンダムUC」アニメ化決定 !!" (日本語). 2009年4月25日 閲覧。
[編集] 関連項目
- ガンダムシリーズ
- 貴婦人と一角獣 - 作中に『我が唯一つの望みに(À mon seul désir)』が登場している。
- ライナー・マリア・リルケ - 本作冒頭にて晩年の作品である『オルフォイスへのソネット』から一部が引用されている。
[編集] 外部リンク
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