ローマの休日
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| ローマの休日 Roman Holiday |
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|---|---|
| 監督 | ウィリアム・ワイラー |
| 製作 | ウィリアム・ワイラー |
| 脚本 | イアン・マクレラン・ハンター=ダルトン・トランボ(後述) ジョン・ダイトン |
| 出演者 | オードリー・ヘプバーン グレゴリー・ペック エディ・アルバート |
| 音楽 | ジョルジュ・オーリック |
| 撮影 | アンリ・アルカン フランク・F・プラナー |
| 編集 | ロバート・スウィンク |
| 配給 | パラマウント映画 |
| 公開 | 1953年8月27日 1954年4月19日 |
| 上映時間 | 118分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 言語 | 英語 |
| 制作費 | $1,500,000 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『ローマの休日』(Roman Holiday)は、1953年のアメリカ映画で、ロマンティック・コメディ。パラマウント映画製作、白黒、118分。アカデミー賞各賞等を受賞した。
この映画のシーンを用いたテレビCMや、ストーリーを題材にした作品が数多く作られ、映画製作50周年を記念したデジタル・ニューマスター版のスペシャルDVDもヒットした。
目次 |
[編集] キャスト
- アン王女(アーニャ・スミス) - オードリー・ヘプバーン
- ジョー・ブラッドレー - グレゴリー・ペック
- アーヴィング - エディ・アルバート
- 大使 - ハーコート・ウィリアムズ
- ヴィアルバーグ伯爵夫人 - マーガレット・ローリングス
- マリオ・デラーニ - パオロ・カルリーニ
- プロブノ将軍 - トゥリオ・カルミナティ
- ヘネシー支局長 - ハートリー・パワー
- 日本語吹き替え版
| 役名 | 1972年・1974年・1976年・2005年フジテレビ版 | 1979年・1996年テレビ朝日、1986年日本テレビ版 | 1992年TBS版 | 1994年・2000年フジテレビ版 | 2004年日本テレビ版 | ビデオ・DVD版 | パブリック・ドメインDVD版 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アン | 池田昌子 | 池田昌子 | 笠原弘子 | 鈴鹿千春 | すずきまゆみ | 池田昌子 | 岡村明美 |
| ジョー | 城達也 | 城達也 | 津嘉山正種 | 小川真司 | 津嘉山正種 | 城達也 | 寺杣昌紀 |
| アーヴィング | 山内雅人 | 木村幌 | 大塚明夫 | 山野史人 | 内田直哉 | 大塚明夫 | 小形満 |
| 大使 | 千葉順二 | 槐柳二 | 北村弘一 | 松岡文雄 | 宮田光 | 北村弘一 | ? |
| 伯爵夫人 | 金子亜矢子 | 幸田弘子 | 池本小百合 | 浅井淑子 | 谷育子 | 荘司美代子 | 定岡小百合 |
| マリオ | 広川太一郎 | 広川太一郎 | 安原義人 | 江原正士 | 清水明彦 | 山寺宏一 | 楠見尚己 |
| 将軍 | 大久保正信 | 大久保正信 | 島香裕 | 大木民夫 | 石森達幸 | 丸山詠二 | ? |
| 支局長 | (登場シーンはカット) | → | → | 上田敏也 | 富田耕生 | 中庸助 | ? |
この他、アン王女:池田昌子、ジョー・ブラッドレー:城達也、アーヴィング:村越伊知郎のバージョンもある(放送年・放送局は不明確)。
[編集] ストーリー
王女と新聞記者との切ない1日の恋を描いている。トレビの泉や真実の口など、永遠の都・ローマの名だたる観光スポットを登場させていることでも有名である。
- あらすじ
- ヨーロッパきっての古い歴史と伝統を持つ某国の王女アンは、ヨーロッパ各国を表敬訪問中である。最後の滞在国であるイタリアのローマで、過密なスケジュール、疲労感と自由のない生活への不満により、ついにアンはヒステリーを起こしてしまう。その夜、密かに城を抜けだした王女は、直前に打たれていた鎮静剤のせいで無防備にも路傍のベンチでうとうとしはじめる。そこに通りかかったのが、アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレーだった。見かねて介抱するうち、いつの間にか王女はジョーのアパートまでついて来てしまう。
- 翌朝になって彼女の素性に気づいたジョーは、王女の秘密のローマ体験という大スクープをモノにしようと、職業を偽り、友人のカメラマンであるアーヴィングの助けを得て、どうにか王女を連れ歩くことに成功する。アンはまず美容院で髪の毛を短くし、スペイン広場でジェラートを食べ、ジョーとベスパに二人乗りしてローマ市内を廻り、真実の口を訪れ、サンタンジェロ城前のテヴェレ川でのダンスパーティーに参加して…。その様子をアーヴィングが次々にスクープ写真を撮っていくうち、永遠の都・ローマで自由と休日を活き活きと満喫するアン王女とジョーの距離は次第に近づいていくのだった。
[編集] オードリーの起用
最初に候補に挙がっていたのはエリザベス・テイラーであった。しかし、監督が交代し、立ち消えに。オードリー・ヘプバーンはアメリカでは無名に近い存在で、当時の女優からすれば痩せすぎな体型だったが、当時ブロードウェイで上演されていた『ジジ』の主役をつとめており、その演技を見たウィリアム・ワイラー監督がヒロイン起用を決めた。グレゴリー・ペックも彼女の才能を認め、新人であるにもかかわらず自分と同等のクレジットを与えることに同意した。
ペックとワイラーは新人ヘプバーンの女優としての力量を引き出すために腐心した。真実の口のシーンにおいて、ヘプバーンの自然な演技を期待し、ヘプバーンに黙ってあたかも本当に手が挟まれ取られてしまうように図った。そのようなことが起こることを知らなかったヘプバーンの演技は自然で、2人を十分満足させるものであり、1テイクだけでOKがでた。
彼女はこの映画の清々しい演技でアカデミー主演女優賞を獲得、一躍大スターの仲間入りを果たした。
[編集] 映画に登場した名所
- フォルム・ロマヌム(セプティミウス凱旋門)
- トレヴィの泉
- スペイン広場
- パンテオン(G.ロッカ)
- コロッセオ
- 真実の口(劇中で、グレゴリー・ペックが手を差し入れた一連の演技はアドリブである)
- サンタンジェロ城
- テヴェレ川
- コロンナ宮殿(2階:勝利の柱の部屋)
- バルベリーニ宮殿(国立絵画館、クアットロ・ファンターネ通りに面した門)
- ヌオーヴァ教会修道院時計塔
- トラヤヌスの記念柱
- ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
- ヴェネツィア広場
- ボッカ・ディ・レオーネ通り(青空市場)
- ポポロ広場
- サンタ・マリア・イン・モンテサント教会
- サンタ・マリア・イン・ミラーコリ教会
- ポポロ門(フラミニオ門)
- 共和国広場
- サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
- フォルトゥーナの神殿
- サン・ピエトロ大聖堂
[編集] 賞歴
[編集] 制作の背景
第二次大戦後、イタリアの経済的な建て直しもあって、アメリカ映画のイタリア現地ロケが盛んに行われたが、この作品もそうしたもののひとつ。また、ハリウッドで赤狩り旋風が荒れ狂い、監督、俳優たちはハリウッドを離れたところで仕事するのを喜んだという背景もあるといわれる。ちなみに、この映画の脚本でイアン・マクレラン・ハンターはアカデミー賞を獲得したが、実際の筆者はダルトン・トランボである。当時トランボは赤狩りでハリウッドを追放されていたため、友人で脚本家のハンターが名義を貸していた。その後アカデミー委員会はトランボを正式な筆者と認めあらためてオスカーを送った。修復された現在の版ではクレジットも差し替えられた。
製作途中にはテロが頻繁に起こっていた。また撮影中のローマは猛暑であったため、メイクが流れ落ち、頻繁にメイクアップをしていた。
[編集] タイトルの意味
「Roman Holiday」という熟語は、ローマ帝国の祝祭日に、奴隷の剣闘士らが戦う見世物を市民たちが楽しんだことから「他人には、はた迷惑なお楽しみ」「面白いスキャンダル」といった意味がある。原題は、映画の舞台設定そのものを表すと同時に、騒動の性質も暗示したダブル・ミーニングとなっているという。(呉智英「ロゴスの名はロゴス」双葉社)
[編集] 著作権問題
本作は作品中(オープニングタイトル、エンドロール等)に著作権表記が無かったため、公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、米国においてはパブリックドメインとなった(シャレードと同じ理由。このため、コモンズに高解像度のスクリーンショットが収録されている)。また日本においては、1953年の作品は2003年末をもって著作権の保護期間が終了したものと考えられたことから、2004年以降、幾つかの会社から格安DVDとしてリリースされた。パラマウント社は日本では著作権が存続しているとして販売差し止めと損害賠償を求めて争っていたが、2007年12月18日、最高裁により著作権は消滅しているとの確定判決が下された。この判決により、今後日本でもこの映画はパブリックドメインとして扱われることになる。詳細は1953年問題を参照。
[編集] リメイク
1987年にはリメイクであるTV映画「新・ローマの休日」が製作された。主演はキャサリン・オクセンバーグ。ほぼオリジナルに忠実なリメイクとなった。
[編集] ローマの休日をモデルにした作品
- 映画
- 隠し砦の三悪人(1958年)
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
- 男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983年)
- ノッティングヒルの恋人(1999年):ハリウッド・スター役のジュリア・ロバーツと一般人役のヒュー・グラントが恋に落ちる。ラストシーンの記者会見なども。
- テレビ映画
- サブリナ 麗しの魔女 in ローマの休日 Sabrina Goes to Rome (アメリカ、1998年)
- アメリカのテレビドラマ『サブリナ』の特別版
- テレビドラマ
- ローマの休日(1993年、TBS系スペシャルドラマ、出演:田村正和、安田成美ほか)
- 超星神グランセイザー - 第31話「お嬢様、危機一髪!」(2003年) ゲストヒロインが公務から逃げ出し、堅物の警官と束の間の休日を楽しむ。ラストシーンの記者会見もあり。
- アニメーション映画
- 21エモン 宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス(1992年)
- パプリカ - 今敏による長編アニメ映画。マッドハウス製作。刑事の粉川が抱く夢の中で、ダンスパーティーの場面が登場している。(2006年)
- テレビアニメ
- 電光超特急ヒカリアン - 第21話Bパート「プリンセスパニック」(2002年)
- 釣りバカ日誌 - 「ハマちゃんとデドューのローマの休日 in 東京」(2003年)
- 明日のナージャ -第20話「危険がいっぱい!ローマのデート」第35話「風のいたずら・運命の皮肉」(2003年) 作中で二度ローマを訪れている。一度目は「真実の口」のシーンがあり、二度目は貴婦人がお目付け役から逃げ出す。
- アストロボーイ・鉄腕アトム - 第22話「さよならプリンセス」(2003年)
- マシュマロ通信 - 第43話「マシュマロタウンの休日」(2004年)
- 舞-乙HiME - 第12話「仮面舞踏かい?」(2005年) お忍びでデートするマシロ姫と巧海。噴水のそばでジェラートを食べるシーンも。
- 吉宗 (パチスロ)#アニメ版 - 城を抜け出した姫がお忍びで城下を見て回る話がある。酒場で乱闘に巻き込まれた際、三味線で暴漢を殴る場面が出てくる(アン王女がギターで暴漢を殴った場面のパロディ)。
- クレヨンしんちゃん(2009年) - 2009年5月15日に放送された『あいちゃんの家出だゾ』において、酢乙女あいが『ローマの家出』という映画の主人公と王女がスクーターで、ドライブしているシーンを鑑賞しているシーンがあった。
- 漫画
- 「ローマの休日」水野英子(1963年発表のコミカライズ作品。祥伝社より単行本発売)
- パタリロ! - 「王女様の一日」(1984年、花とゆめCOMICS 第23巻より)
- REC - 第1話「ローマの休日」(2006年)
- GUNSLINGER GIRL - 作中に義体の少女ヘンリエッタが本作の影響でスペイン広場でジェラートを食べるシーンがある。アニメ版も同じ。
- 花さか天使テンテンくん - 第58話「アイドルの休日の巻」(1998年、ジャンプコミックス 第7巻より)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 - 第622話「50年目のロマンスの巻」(1990年、ジャンプコミックス 第64巻より)
- 小説
- コミケ中止命令!(1989年)作者は南田 操。某国王子が晴海時代のコミケにお忍びで参加するコメディ作品。記者会見シーンのパロディがある。
- 機動戦士ガンダムUC(2007年~)福井晴敏作。ミネバ・ラオ・ザビがお気に入りの映画で王女を演じていた女優の名前をもじり、偽名としてオードリー・バーンと名乗る。
- 戯曲
- レディ・アンをさがして(1989年)
- その他
- TAMAらいふ21(VOICE 93、多摩21くらしの祭典)
- ポスターに「ターマの休日」と標記された。
[編集] 関連項目
- エコー8 - 映画で使用された日本製のライター型カメラ。
- ベスパ
- サンダル(ヘプバーン・サンダル)
- 1953年問題
- 宋美齢-蒋介石の妻。グレゴリー・ペック演じる新聞記者と支局長とのやりとりの中で、特ダネの代名詞としてその名が出てくる。
- マーガレット王女-エリザベス2世の妹。王女と民間人との恋の主人公として「ローマの休日」公開前に話題となったが、この恋は成就しなかった。そのため「ローマの休日」はこのことをモデルにしたのではと思われているところもあるが、この映画のプロデューサであったパラマウント社のライルズは明確に否定している。ただし、映画のプロモーションとしてこの事件が功を奏したことは否定していない。
- フィアット・500
- キーツとシェリー - (2人がある詩句の作者について論争するシーンがある)

