ダイ・ハード/ラスト・デイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ダイ・ハード/ラスト・デイ
A Good Day to Die Hard
監督 ジョン・ムーア
脚本 スキップ・ウッズ
原作 キャラクター創造
ロデリック・ソープ
製作 アレックス・ヤング
製作総指揮 トム・カーノウスキー
ジェイソン・ケラー
ラリー・ウェブスター
ブルース・ウィリス
出演者 ブルース・ウィリス
ジェイ・コートニー
音楽 マルコ・ベルトラミ
撮影 ジョナサン・セラ
編集 ダン・ジマーマン
製作会社 デューン・エンターテインメント
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗日本の旗 2013年2月14日
上映時間 98分(劇場公開版)
102分(最強無敵ロング・バージョン)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ハンガリーの旗 ハンガリー
言語 英語
製作費 $92,000,000[1]
興行収入 $223,106,916
日本の旗 20.6億円[2]
前作 ダイ・ハード4.0
次作 ダイ・ハーデスト(原題)
テンプレートを表示

ダイ・ハード/ラスト・デイ』(北米題:A Good Day to Die Hard)は、ジョン・ムーア監督、ブルース・ウィリス主演による2013年アメリカ映画

初作から25年目、前作から6年ぶりに制作された、シリーズ5作目である。原題は、インディアンの言葉である「死ぬにはいい日だ(="It's a good day to die.")」をもじったもの。 2013年2月7日には香港・シンガポール、そして2013年2月14日には全米・日本などで公開された。

なお、日本ではPG-12指定を受けている。

概要[編集]

前作に引き続き、マクレーンの妻ホリーは登場しないものの、その子供が登場する。今回は、ロシアで刑務所に収監された息子・ジャックを救いにマクレーンがロシアへ赴き、父子で活躍する、というストーリーである[3]。前作で娘のルーシー役で出演したメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、当初は「自分は出演しないと思う」と語っていた[4]ものの、のちに出演する事が発表された。また、当初はコール・ハウザー演じるコリンズが悪役であるという報道もされていた[5]が、実際はジャックの相棒役である。

キャッチコピーは、「運の悪さは、遺伝する。

ストーリー[編集]

ニューヨーク市警察のジョン・マクレーンは、音信不通だった息子のジャックが、ロシアで警察沙汰を起こして身柄を拘束されたことを知る。マクレーンは娘ルーシーに見送られながらロシアへと渡る。ところが、ジャックが出廷するはずだった裁判所は突如爆破され、2人は大混乱の中で再会を果たす。

だが、ジャックはマクレーンを突き離してその場から車で去り、謎の武装集団がジャックを追う。状況を理解できていなかったがマクレーンは、ジャックらを追跡する。壮絶なカーチェイスの末、マクレーンは武装集団の車を大破させて、ジャックと合流する。その後、ジャックが隠れ家と称する建物に到着。そこで、ジャックがCIAの人間であることを知る。安全かと思われたが、再び謎の武装集団に襲撃される。それを何とか退けて隠れ家から脱出する。

かくして、マクレーンはいつものように愚痴りながらも、ジャックと共に何らかの目的のために行動を開始する。

キャスト[編集]

ジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス
本作の主人公で、ニューヨーク市警察勤務のベテラン刑事(アメリカ国外での活躍を見せるのはシリーズ初である)。休暇を使ってジャックに会うためにロシアを訪れるのだが、「ついてない男」を国外でも発揮することになる。
ジャック・マクレーンジェイ・コートニー
マクレーンの息子で、ルーシーより2歳年下の弟だが、実はCIAの人間で、とある理由で狙われているコマロフを保護するため(作中における彼の発言によると「3年前から」)現地に潜入していた。ロシアで警察沙汰を起こし、逮捕される。武装集団の襲撃後は面会に来た父と共に敵に立ち向かう。
ルーシー・マクレーンメアリー・エリザベス・ウィンステッド
マクレーンの娘で、ジャックより2歳年上の姉。長らく父とは断絶状態だったが、今作ではアメリカを発つ彼を見送るなど、前作の和解以降は良好な関係を保っている。
ユーリ・コマロフ(セバスチャン・コッホ
ロシアの元大物政治家。かつてチャガーリンと組んでチェルノブイリで濃縮ウランを使った軍事兵器の開発をしていたが、チャガーリンに裏切られたことで逮捕され、現在は収監されており、またチャガーリンに不利な証拠を記したファイルを隠し持っていることから彼に命を狙われている。裁判中にジャックによって保護され、後にアリク達に拉致される。
しかし、実はファイル云々の話は全くの嘘で、架空のファイルの存在をちらつかせる事でCIAとチャガーリンを利用して刑務所から逃げ出し、チェルノブイリに保管してあるウラン兵器を再び手に入れる事こそが真の目的だった。その後、その計画で組んでいた娘のイリーナと共に本性を現した後でアリクとチャガーリンを用済みとして始末し、積み込んだ兵器もろとも逃亡を企てるも駆けつけてきたマクレーン親子によって邪魔される。クライマックスで屋上にてジャックと対決し殺そうとしたが、ジャックによって屋上から落とされ、直後に輸送用ヘリのプロペラに巻き込まれて無残に死亡する。
イリーナ(ユーリヤ・スニギル
コマロフの娘。金のために父を裏切ってチャガーリンに協力し、アリクと共に父を狙う。
しかし、実は最初から父と組んでおり、後に本性を現した。その後、駆けつけてきたマクレーン親子によって計画を阻止され、父も死亡してしまい、激昂してマクレーン親子を道連れにしようと輸送用ヘリごと特攻を仕掛けるも失敗、そのまま爆死した。

コマロフ親子の最期は、「ダイ・ハード」並びに「ダイ・ハード3」の敵のボスであるハンス&サイモン・グルーバー兄弟のオマージュと言える。親子の正体が金目当てのコソ泥だったという点も、グルーバー兄弟と同じである。

アリク(ラシャ・ブコヴィッチ
チャガーリンに雇われている犯罪者。本人によるとダンスをやっていたようで、劇中ではマクレーン親子の前でタップダンスを披露していた。チャガーリンの命でファイルを奪取するためにコマロフの娘であるイリーナと共に彼の命を狙い、拉致することには成功した。
しかし実はすべてコマロフの策略によるもので、目的地についた直後にコマロフから用済みとされ、射殺される。
コリンズ(コール・ハウザー
ジャックの相棒。ジャックと共にコマロフのファイルを手に入れようとしていたが、彼がコマロフを保護して隠れ家に戻った後に隠れ家をアリク達に襲撃され、成す術も無く射殺された。
マーフィー(アマウリー・ノラスコ
マクレーンの同僚刑事。休暇を取ろうとするマクレーンを気遣う。
チャガーリン(セルゲイ・コルスニコフ
ロシアの大物政治家。かつてコマロフと組んでチェルノブイリで濃縮ウランを使って軍事兵器の開発を行っており、その際にコマロフを裏切った。その後、コマロフが自身に不利な証拠が記されたファイルを隠し持っている事を知り、彼の命を狙う。
しかし、実はファイル云々の話は全くの嘘で、彼自身もコマロフに利用されていたに過ぎず、その事をコマロフによって知らされた直後に彼が送り込んだ暗殺者によって絞め殺された。

日本語吹き替え[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
劇場公開版
ジョン・マクレーン ブルース・ウィリス 中村秀利
ジャック・マクレーン ジェイ・コートニー 野沢聡
ユーリ・コマロフ セバスチャン・コッホ 伊藤和晃
ルーシー・マクレーン メアリー・エリザベス・ウィンステッド 園崎未恵
イリーナ ユーリヤ・スニギル 加藤忍
アリク ラシャ・ブコヴィッチ 関俊彦
コリンズ コール・ハウザー 宮内敦士
マーフィー アマウリー・ノラスコ 落合弘治
チャガーリン セルゲイ・コルスニコフ 金尾哲夫
タクシー運転手 パシャ・D・リンチニコフ 斎藤志郎
その他の声の出演
山岸治雄 水内清光 斉藤次郎 滝知史
石上裕一 志賀麻登佳 永吉ユカ ふくまつ進紗
佐々木健 水落幸子 勝田晶子 安達貴英
桂一雅 三宅貴洋 山口協佳 長尾雅世
  • 本作のマクレーンの吹き替えは、テレビ朝日版と前作の劇場公開版で担当していた野沢那智の弟子に当たる中村秀利が新たに担当する。[6]
  • マクレーンの息子ジャックの吹き替えには、野沢那智の実子である野沢聡が起用されている。[6]

撮影[編集]

日米共に2013年の2月14日の公開を予定していた中、撮影に使用する予定だったセットが火災で全焼したことなどから、製作に遅れが発生。公開前月の1月まで撮影が行われていた。そのためアジア圏におけるプロモーションが全てキャンセルとなった。[7] カーチェイスの撮影で使われた車の総額は1100万ドル(約10億円)。使った車は650台。その内132台は廃車処分となり、残り518台も廃車こそ免れたものの相当な修理が必要となった。 撮影に使われたメルセデス・ベンツはメルセデス社から撮影用に無償で提供されたものである。 [8]

邦題はラスト・デイではあるがシリーズ最終作ではない。脚本家ベン・トレビルクックはすでに6作目の脚本の構想があることを発表している。[9]

興行収入[編集]

9200万ドルの制作費に対し、アメリカ国内での興行収入は6700万ドルとなり、全米記録としてはシリーズ最低となった。しかし海外では成功し、最終的に3億ドルを越える興行収入となり、これはシリーズ第3位の記録である。

評価[編集]

全体的に評価はあまり高くなく、RottenTomatoesでは199のレビューの中でわずか16%という評価であり、RottenTomatoesの数値としてはシリーズ最低の記録である。

日本の映画雑誌『映画秘宝』が発表した2013年度の映画に対するワーストランキング「HIHOはくさいアワード」では3位と評価された[10]

備考[編集]

  • シリーズ前4作はタイトルが中央にクレジットされていたが、今作は左下にクレジットされた。
  • シリーズ前4作は本編が2時間超であったが、今作は2時間を切った98分である。
  • 今作の舞台はロシアで、シリーズ初の海外である。
  • 本作は、オリジナル劇場公開版とロング・バージョンの2種類の本編が存在するが、ロング・バージョン本編はオリジナル劇場公開版にシーンを追加したものと、オリジナル劇場公開版から削除されてるシーンが幾つか存在する。ロング・バージョンでは、マクレーンの娘・ルーシーの登場シーンが丸ごと削除されているのが一例である。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ A Good Day to Die Hard (2013)”. Box Office Mojo (2013年2月14日). 2013年2月15日閲覧。
  2. ^ 2013年(平成25年)全国映画概況日本映画製作者連盟 2014年1月28日
  3. ^ http://blog.movie.nifty.com/blog/2012/05/5-01f0.html
  4. ^ http://www.mtvjapan.com/news/cinema/19721
  5. ^ http://gqjapan.jp/2012/05/15/diehard5/
  6. ^ a b 入倉功一 2013年01月28日掲載 声優父子『ダイ・ハード』でバトンタッチ…故・野沢那智さんの息子が吹き替え版出演! - シネマトゥデイ/読売新聞 2013年01月28日掲載 野沢那智さんの息子が「ダイ・ハード」マクレーンの息子の声
  7. ^ ブルース・ウィリスの来日がキャンセル 『ダイ・ハード』製作遅れが原因 cinematoday
  8. ^ 【ビデオ】『ダイ・ハード』最新作はカーアクションに約10億円かかり、132台が廃車! exciteNews
  9. ^ 『ダイ・ハード』6作目は東京が舞台? cinematoday
  10. ^ 『映画秘宝』2014年3月号、および2013年最もガッカリしたトホホなダメ映画が決定!映画秘宝はくさいアワード発表!(2014年1月21日)、シネマトゥデイ、2014年1月28日閲覧。

外部リンク[編集]