プロメテウス (映画)

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プロメテウス
Prometheus
監督 リドリー・スコット
脚本 デイモン・リンデロフ
ジョン・スパイツ
製作 リドリー・スコット
トニー・スコット
デヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
製作総指揮 マーク・ハファム
マイケル・エレンバーグ
マイケル・コスティガン
出演者 ノオミ・ラパス
シャーリーズ・セロン
マイケル・ファスベンダー
ガイ・ピアース
イドリス・エルバ
音楽 マルク・ストライテンフェルト
撮影 ダリウス・ウォルスキー
編集 ピエトロ・スカリア
製作会社 スコット・フリー・プロダクションズ
ブランディーワイン・プロダクションズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 2012年6月8日
日本の旗 2012年8月24日
上映時間 123分46秒
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $130,000,000
興行収入 18.1億円日本の旗[1]
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プロメテウス』(Prometheus)は、2012年アメリカ合衆国映画フランス(2012年5月30日)、イギリス(同6月1日)などで先行公開された後、アメリカでは20世紀フォックス配給によって2012年6月8日に公開された。日本では、同8月24日よりPG12指定作品として全国公開された。

本作はリドリー・スコット監督によるSF映画である。元々、同監督の『エイリアン』(1979年)の前日譚として企画されたが、『エイリアン』シリーズから独立した物語に発展した。撮影は2011年3月開始。

出演は、ノオミ・ラパスシャーリーズ・セロンマイケル・ファスベンダーガイ・ピアースイドリス・エルバほか。


目次

ストーリー [編集]


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


原始の地球のような、岩と水しか見当たらない惑星に飛来する異星人の船。地上に降り立った人間型宇宙人が黒い液体を飲むとその体が粉々に分解し、自らのDNAをその惑星に拡散させる。

2089年、考古学者であるエリザベス·ショウとチャーリー·ホロウェイは古代遺跡から星図を発見、その構図は異なる複数の古代文明で見つかった星図に共通するものであった。人類がはるか昔から追い続けている人類の起源の謎の答えとなる未知の惑星の存在が浮かび上がる。ウェイランド・コーポレーション選抜の科学者たちを中心に編成された調査チームは、宇宙船"プロメテウス"に乗り込み星図の示す太陽系を目指して出発する。乗組員が冷凍休眠で眠る間、アンドロイドのデイヴィッドが宇宙飛行を担当した。尚、ウェイランドの余命に時間が無い中での急な計画のため、調査チームの科学者はそれぞれかなりの変わり者しか採用出来なかった模様。アンドロイドのデイヴィッドも航行中にエンジニアと交渉出来るよう各種お勉強に励む。

2093年、衛星LV-223に到着した宇宙船内で乗組員は今回の調査の目的について説明を受ける。ショウは"エンジニア"なる宇宙人が存在し、それが人類誕生の謎を解く鍵を握っていると信じている。調査ミッション責任者のメレディス・ヴィッカーズは万が一エンジニアと遭遇しても一切コンタクトを取らず、ただちに自分に報告するように忠告する。プロメテウスは大気圏を飛行中、偶然に見つけた地表に列をなして並ぶ沢山の巨大なドーム状の岩山の先頭近くに着陸、 今日はクリスマスだからとホロウェイは制止する船長をの言うことを聞かず、無計画に岩山への探検へ出かけ、先頭のドームの内部に入る。

デイヴィッドが構造体のホログラム映像を起動させ、エンジニアたちが走って逃げて行く光景が再生され、その先でエンジニアの死体が見つかる。死体はおよそ二千年前のものと思われた。続いて人間型宇宙人の巨大な頭像と円筒系の容器が無数に置かれた部屋が発見され、デイヴィッドが容器の一つをこっそり持ち帰る。急な嵐が接近し調査隊は一時撤退を余儀なくされる。彼らは残された容器から黒い液体が外に漏れ始め。進入した部屋の環境が変化し始めた事に気がつく。 人間型宇宙人の死体に驚き先に帰ったはずの変わリ者の生物学者と地質学者ら二人が道に迷い、構造物の中に取り残される。二人の科学者は構造物の中をさまよう内に、奇妙な傷を負ったエンジニアたちの死体を発見する。その後二人は黒い液体の溜まり場から飛び出したコブラ型の生物に襲われる。

プロメテウスに戻ったショウは持ち帰ったエンジニアの頭部からDNA型を分析し、人間のDNAと完全に一致するとの結論に達する。デイヴィッドは円筒の中のアンプルから黒い液体を採取し、その正体を確かめるためホロウェイの飲み物に混入する。その晩ショウとホロウェイは自室で性交する。翌日、構造体内部に戻った調査隊は生物学者の死体を発見するが、地質学者の姿は消えていた。デイヴィッドは秘密裏にエンジニアの宇宙船の操縦室を発見し、ホログラム映像からその操縦法を学習し、エンジニアが一人冷凍休眠の状態で生存していることを知る。調査隊は黒い液体により急速に体調が悪化したホロウェイをプロメテウスに連れ帰ろうとするが、ヴィッカーズが彼の乗船を拒み、彼を火炎放射器で殺害する。ショウは体内のスキャンを受け、ホロウェイとの情事をきっかけにエイリアンの幼体に寄生され、幼体が急速に成長していることを知る。

ショウは全自動手術装置で帝王切開術を受けようとするがモジュールが男性専用(ヴィッカーズ専用モジュール)だったため拒否されるも、腹部の異物摘出を指示し手術を行った。体中から取り出されたのはイカのような姿をしたエイリアンで、ショウはそれを全自動手術装置の中に閉じ込め逃げる。黒い液体の影響でゾンビ化した地質学者がプロメテウスに戻り、数人の乗組員を殺害し、プロメテウス船長のジャネクたちによって撃退される。その間に、ショウはウェイランド本人がプロメテウスに同乗していることを知った。デイヴィッドが調査隊員の指示に従わない行動を見せたのは、ウェイランドの命令によるものだった。ショウはこの場所に来たことは間違いだったと告白する。ウェイランドはエンジニアに会い自分を老衰による死から救ってくれるよう頼む考えであった。

ジャネクは、この場所はもともとエンジニア達の母星ではなく、彼らが作りだした生物兵器 (黒い液体) をテストするための試験場で、生物兵器が暴走したのではないかという仮説をショウと話し合う。デイヴィッド、ウェイランドたちとショウはエンジニアの宇宙船操縦室へ戻る。見送るヴィッカーズはウェイランドのことを父と呼ぶ。ディヴィッドたちは冷凍休眠中のエンジニアを目覚めさせ、ウェイランドの延命を申し入れるが、エンジニアはデイヴィッドの頭部を引きちぎりウェイランドたちを殺してしまう。生き残ったショウは宇宙船を脱出するが、頭部だけになっても機能し続けるデイヴィッドから、エンジニアが黒い液体を地球全体に拡散させるつもりであると連絡を受ける。ディヴィッドはエンジニアの行動を監視し続けていた。ショウはジャネク船長に飛び立とうとしているエンジニアの宇宙船を阻止するよう説得する。地球への帰還を望んだヴィッカーズは船と心中することを拒絶し、専用モジュールを切り離しプロメテウスを脱出する。ジャネクと副パイロット二人はプロメテウスをエンジニアの宇宙船に激突させ墜落させる。脱出したヴィッカーズも墜落するエンジニアの宇宙船の下敷きになり死亡した。

敵宇宙船墜落の衝撃で気絶していたショウは気密服の酸素残存量減少警告で目を覚まし、追加の酸素を得るためヴィッカーズ専用モジュールへ入る。そこで奥の全自動手術装置の設置された部屋にショウの体内から摘出されたイカ型エイリアンが成長しているのを見つける。 そこへ宇宙船の墜落から生き延びたエンジニアが復讐の為ショウを殺しにやってくる。ショウはエンジニアに襲われるも絶妙なタイミングで全自動手術装置の部屋の扉を開放し、扉のすぐ前にいたエンジニアはそこに居るとは予想もしていないであろうイカ型エイリアンにつかまる。イカ型エイリアンがエンジニアに卵を植えつけている間にショウは専用モジュールから逃げる。ショウはエンジニアの宇宙船の操縦方法を習得したデイヴィッドの体を回収し、地下に沢山残されたエンジニアの宇宙船を使って、何故エンジニアたちはこんな事をするのか?その疑問を探求すべくエンジニアの惑星を目指し旅立った。

その後の物語に合う体型のエイリアンの幼体がエンジニアの胸を突き破って出てくるシーンがクレジットロール前に挿入されている。

キャスト [編集]

役名 俳優 日本語吹替
エリザベス・ショウ ノオミ・ラパス 剛力彩芽[2]
若い頃のショウ ルーシー・ハッチンソン 宮本侑芽
メレディス・ヴィッカーズ シャーリーズ・セロン 深見梨加[3]
キャプテン・ジャネク イドリス・エルバ 楠大典[3]
デヴィッド マイケル・ファスベンダー 宮本充[3]
ピーター・ウェイランド ガイ・ピアース 納谷六朗[3]
チャーリー・ホロウェイ ローガン・マーシャル=グリーン てらそままさき[3]
フォード ケイト・ディッキー 森結花[3]
フィフィールド ショーン・ハリス 藤原啓治[3]
チャンス エミュ・エリオット 森田成一[3]
ラヴェル ベネディクト・ウォン 内田聡明[3]
ミルバーン レイフ・スポール 落合弘治[3]
ショウの父親 パトリック・ウィルソン

ほかの声の出演/咲野俊介喜山茂雄鈴木佑治田村真加藤亮夫西健亮三宅貴洋田村聖子山口協佳高宮俊介長尾雅世[3]

製作 [編集]

企画 [編集]

2000年代初頭より『エイリアン』シリーズの5作目が検討された。

当初の監督は『エイリアン2』でメガホンを取ったジェームス・キャメロンが務める予定だったが、検討されていた作品の内容に納得いかず、キャメロンは監督を断ってしまう。その後、第1作の監督をしたリドリー・スコットがプロジェクトを引き継ぐ事となった。スコットは、キャメロンが手掛けようとしていた5作目の内容を踏襲しつつ、第1作『エイリアン』でわずかに姿を見せた「スペースジョッキー」の起源を探る流れでシリーズ継続を考え、2008年からプロジェクトに着手。これに伴ってフォックスは2009年5月、『エイリアン』の前日譚の製作を発表する形となった。

当初スコットはプロデューサーに徹し、元CM監督カール・エリック・リンシュを監督にしてプロジェクトを進めようとしたが、『エイリアン』フランチャイズの権利を所有している20世紀フォックスはスコットが監督するのを望んでいた為、2009年7月付けで監督に着任。脚本は原案をジョン・スパイツが執筆し、デイモン・リンデロフがスパイツによる脚本の改訂を手掛けた。

同年10月、リンデロフが改訂した脚本を20世紀フォックスに提出し、内容がスコットの希望した製作費用1億5千万~1億6千万ドルに収まるものに仕上がっていた為、スタジオ側はこれに喜び、リンデロフの脚本が全面的に採用されることとなった。
これは当初、スコットがR指定を含んだ内容として製作を行い、必要予算として2億5千万ドルという大金を要求したが、20世紀フォックスがPG-13指定でない映画に投資する事に対して非協力的だったためと言う経緯があったからである。

2011年1月、フォックスが本作を『プロメテウス』というタイトルで2012年に公開されることを発表[4]。スコットは『エイリアン』シリーズとの本作の結びつきは控え目で『エイリアン』シリーズとは異なるオリジナルな物語が展開されるが[5]、『エイリアン』の前日譚として物語が繋がっている事を述べ、脚本を手掛けたリンデロフは、『エイリアン』の前日譚でもあり、別のストーリーにも繋がることが出来ることも述べている。

プリプロダクション [編集]

製作は徹底した秘密主義の下で行われ、キャストたちはプロジェクトへの参加が決まった直後にスコットの守秘義務契約にサインすることを要求されたことを述べている。

2010年11月10日、本作のVFXデザイナーのヘンリー・サウスが映画が製作に加わったことをヘンリー本人がTwitterで発表。

美術監督アーサー・マックスがパインウッド・スタジオ美術部をスタッフに据えて担当。

主人公のショウ役のキャスティングの候補として、アン・ハサウェイナタリー・ポートマンジェマ・アータートンキャリー・マリガンアビー・コーニッシュが上げられていた。

シャーリーズ・セロン演じるメレディス役には、以前はミシェル・ヨーが「40代の厳格だがセクシーな女性」を演じると噂されていた。

作中で登場する宇宙生命体のデザインは『エイリアン』シリーズのエイリアンの姿を受け継ぐ流れで再設計され、スコットは美術協力してもらう為にかつて第1作でフェイスハガーチェストバスタービッグチャップ等のクリーチャーデザインを手掛けたH・R・ギーガーに連絡する予定であると語っている。また、使用されるCGIの言及は外部空間の映像のセットの写真のみであった。

撮影 [編集]

1作目のアートディレクターであるロジャー・クリスチャン3Dで撮られるだろうと推測し、この推測にスコットは3Dで撮影することを明らかにしている。3D映画ではセットで高い照明レベルを必要とするため、3D機器を『アバター』後の技術に基づいて使う一方、『エイリアン』の特徴的な闇と影のある雰囲気はグレーディング・プロセスを通じてポストプロダクションで追加されている。

撮影は2011年3月より開始。

撮影場所と期間 [編集]

順番は撮影開始から昇順に記載。

ポストプロダクション [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

2011年12月にロンドンで2週間に及ぶADRが行われた後、ポストプロダクションが開始された。

音楽 [編集]

近年のスコットの監督作品を手掛けているマルク・ストライテンフェルトが担当。

マーケティング [編集]

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初めて公開された写真は、宇宙服を着たキャラクターが宙を舞うものであり、2011年のコミコン・インターナショナルでフッテージ映像と共に発表された[6]。脚本のデイモン・リンデロフと女優のシャーリーズ・セロンは、プレゼンテーションのために出席した。また、リドリー・スコットとノミオ・ラパスはアイスランドから衛星中継でイベントに参加した[7]

ウェブサイトでは、劇中のウェイランド社の企業サイトが公開され、アンドロイドのデイヴィッドやTED TALK2033でプレゼンテーションするピーター・ウェイランドの姿などをYouTubeなどの映像と共に掲載し、ソーシャルメディア上での話題喚起を展開している。 https://www.weylandindustries.com/

公開 [編集]

『プロメテウス』は当初、2012年3月9日公開を予定していたが、6月8日に変更された[8]。リドリー・スコットは、PG-13指定とR指定のカットを撮影し、映画完成時に20世紀フォックスが公開形態を決めると述べた[9]。最終的には、R指定で劇場公開された。

関連作品 [編集]

参考文献 [編集]

  1. ^ 2012年度(平成24年)興収10億円以上番組日本映画製作者連盟 2013年1月30日発表
  2. ^ 剛力彩芽が『プロメテウス』でハリウッド実写吹替に初挑戦!”. ニュースウォーカー (2012年6月11日). 2012年7月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k プロメテウス”. ACクリエイト. 2012年8月22日閲覧。
  4. ^ 発表前は「パラダイス」というタイトルで公開されると噂されたが、20世紀フォックスによって否定されている。
  5. ^ “「エイリアン」新作は旧シリーズとは別物に アンジーら大物女優も候補”. 映画.com. (2011年1月17日). http://eiga.com/news/20110117/3/ 2011年8月3日閲覧。 
  6. ^ Lond, Harley (2011年7月21日). “'Prometheus' Unbound at Comic-Con: First Image Revealed, Scott Talks 'Alien'”. Moviefone. 2011年12月17日閲覧。
  7. ^ Child, Ben (2011年7月22日). “Ridley Scott beams into Comic-Con to unveil Prometheus”. The Guardian. 2011年12月18日閲覧。
  8. ^ McClintock, Pamela (2011-01-26). “Ridley Scott's 'Prometheus' Gets High-Profile Summer Release Date”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/blogs/heat-vision/ridley-scotts-prometheus-high-profile-76290. 
  9. ^ Comic-Con ‘11: Ridley Scott Is Shooting For Both An R-Rated & PG-13 Cut Of ‘Prometheus’”. Indie Wire (2011年7月22日). 2011年7月22日閲覧。

外部リンク [編集]