モビルスーツバリエーションの登場人物
モビルスーツバリエーションの登場人物(モビルスーツバリエーションのとうじょうじんぶつ)は、アニメ『機動戦士ガンダム』から派生した、サンライズとバンダイのタイアップによるプラモデル中心のシリーズ企画『モビルスーツバリエーション』および『MS-X』に登場する架空の人物を解説する。
なお、『MS-X』に登場するモビルスーツ (MS) の名称は、監督の富野喜幸(現:富野由悠季)がテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』制作中に全52話構想を記したメモ(通称トミノメモ)にある、作品に登場しなかったMSの名称を流用しており、人物も同じく流用する予定だったとされるため、便宜上「トミノメモ」の登場人物も本項で解説する。
『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどゲーム作品でキャラクターとして登場した際、声優のキャスティングが行われている場合には、併せて記述する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] モビルスーツバリエーション
[編集] 地球連邦軍
[編集] ギャリー・ロジャース
(声:高木渉)
階級は大尉。RGM-79L ジム・ライトアーマーのパイロット。機体の機動性を生かした一撃離脱戦法を得意とする。
[編集] フランシス・バックマイヤー
(声:飛田展男)
階級は中尉。大戦末期に数機開発されたRGM-79SC ジム・スナイパーカスタムのパイロットの1人。彼の搭乗したスナイパーは最も重武装にしていた。一年戦争では多大な戦功を挙げた。 その活躍は、大半のジム・スナイパーカスタムが同じ仕様に変更される程のものだった。 特に射撃の技量が高いバックマイヤーにはスナイパーカスタムは最適な機体だったと言える。
[編集] ジオン公国軍
以下の人物の詳細は各項目を参照。
[編集] アイザック・ウーミヤック
Isaac Umiyack
地球攻撃軍属の技術士官。階級は技術大佐。MS-07H グフ飛行試験型を提案し、開発を担当した。
[編集] アルフレディーノ・ラム
Alfredeano Ram
地球攻撃軍キャリフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊所属のパイロット。階級は少尉。
イアン・グレーデン中尉率いるザクキャノン中隊に所属し戦果を挙げる。特に対地支援砲撃を得意とし、その命中率の高さからニュータイプの可能性を噂されたが、のちに否定されている。終戦はフロリダで迎えサイド3に帰国している。
パーソナルエンブレムは「ザクキャノンの頭をしたペンギンの後ろに鮫がペイントされたロケット(正式名称無し)」を描いた非常に独特な物である。
[編集] イアン・グレーデン
Ian Graden(声:速水奨)
地球攻撃軍第2地上機動師団所属。後にキャルフォルニアベース直属支援戦闘MS中隊長。階級は中尉。軍籍番号:PM0513384612G。
開戦時は訓練部隊で重力下のMS戦闘を教えていたが、第2地上機動師団に転属となるやMS-06K ザクキャノンを愛機とし、航空機34機、車両71台、MS2機の輝かしい撃墜スコアを残していった。ケープカナベラル基地で終戦を迎え、翌年の10月には釈放されジオン共和国に帰国した。軍人には珍しく理論家であるとされ、先読みの利く人物で、戦後の調査ではニュータイプとしての素質があったのではないかと報告されている。
搭乗機であるザクキャノンには、頭部アンテナが2本の「ラビットタイプ」であり、オリーブグリーンに塗装されたものである。また機体には、パーソナルエンブレムである「スパイダー(蜘蛛を図案化したもの)」も施されていた。
[編集] エリオット・レム
Eliot Lem(声:稲葉実)
ジオニック社開発部所属の軍属。階級は中佐待遇。軍籍番号:MT029668322Z。
彼はエースパイロットではなく開発部員である。途中からテストパイロットもこなすようになり、特にMS-06R 高機動型ザクIIシリーズのテストに携わった。そのためエースパイロットと誤認されることも少なくないが、本人は実戦に参加したことはない。ザクの基礎設計及び、MSの基礎理論を確立した人物として宇宙世紀の歴史に名を残す。ドムやゲルググといった新型機が開発されてもザクに拘りつづけ性能と限界を徹底的にテストした。終戦時に設計していたザクは、MS-06R-2の5倍以上のパワーがあったと言われている。終戦時はサイド3におり、その後も残留を望んだが、連邦政府よりの度重なる依頼により連邦軍技術本部付き士官となる。私生活ではスポーツマンであったとのこと。
漫画『Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War』にも登場し、ザクのプロトタイプであるMS-04の開発にかかわったほか、各種テストにも携わったことが描写されている。この作品での人物描写は学究肌のテストパイロットといった感じの人物である。
漫画『ガンダムパイロット列伝 蒼穹の勇者達』では、コロニー外壁補修の労務者出身で容貌も屈強な労務者風にアレンジされている。戦後「家業に戻って」サイド1のコロニー外壁の補修工事の現場で働いていた。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。
[編集] エリック・マンスフィールド
Eric Manthfield
ジオン本国防衛本隊所属のエースパイロット。階級は中佐(大佐説もある)。
グレーのロービジリティーパターンに塗装したMS-06R-1A 高機動型ザクIIに搭乗していたことでよく知られる。部隊マーキングとして「グリフォン」が施されていた。この機体はマルチブレードアンテナが側頭部に配置されているのが特徴である。他にはMS-05B、MS-06S、YMS-14等に搭乗したとされるが、YMS-14は「キマイラ隊」とシャア・アズナブル以外に受領したという記録が無いという説もあり、詳細は不明である。
バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、MS撃墜数156機、艦船撃墜数3隻とされ、これはジオン公国軍第4位の記録である。但し、撃墜数には疑問視する見方もある。
PCゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』にも登場し、宇宙世紀0079年10月15日、地球へ降下するキシリア・ザビ少将が搭乗するザンジバル級機動巡洋艦の護衛任務に参加しているのが確認されている。なお、容姿は細身の中年男性として描かれている。
漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、『GUNDAM TACTICS』とは大きく異なり、やや騎士道精神を持つ長髪の美青年として描かれている。主に親衛隊隊長として、部隊の指揮と育成を任されていたようである。
[編集] カーミック・ロム
地球攻撃軍第5地上機動師団所属の遊撃MS部隊「スコルピオ」を率いるエースパイロット。終戦時は大尉であり、MS-07D ザク・デザートタイプを愛機とした。部隊マーキングとして「アラビアン(”MAGICIAN’S DREAM”のロゴを伴ったランプの精霊風のアラビア装束の女性)」を持ち、おもに中東に転戦した。戦後は再度開発が継続されたサイド7に移住している。
[編集] ギャビー・ハザード
(声:小杉十郎太)
突撃機動隊のエースパイロット。階級は中佐。黒と茶のパーソナルカラーを持ち、4機しか製造されていないR2タイプの高機動型ザクIIを受領したパイロットのひとり。ア・バオア・クー駐留軍の配属で、ア・バオア・クー攻防戦にも参戦している。
バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、MS撃墜数138機、艦船撃墜数2隻とされ、これはジオン公国軍第6位の記録である。
PCゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』にも登場し、宇宙世紀0079年9月12日、月軌道上でガデム大尉が搭乗するパゾク級機動巡洋艦パプアの護衛任務に参加しているのが確認されている。
[編集] キリー・ギャレット
地球攻撃軍に所属する女性パイロット。階級は少佐。北米キャリフォルニアベースにて、彼女のパーソナルマークである「ハーピー」が施されたMS-06J 陸戦型ザクIIが確認されている。
[編集] サイラス・ロック
Silas Locke
地球攻撃軍第4地上機動師団所属のMSパイロット。階級は中尉。
パーソナルマーク「グフレディ」で知られている。一年戦争初期の東南アジア地区の制圧戦ではグフに搭乗し戦功を挙げ、そのため「青い虎」の異名が付いたと推測される。終戦直前、地球連邦軍のMS部隊との戦闘中に行方不明となった。なお、対戦車戦を得意としていたが具体的な撃墜スコアは不明。
[編集] ジェラルド・サカイ
(声:池田勝)
当初はMS-06F ザクIIF型、のちにMS-09R リック・ドムを乗機として撃破数を重ねエースパイロットとなる。宇宙世紀0073年、24歳の時に予備パイロット教育を受け、第一次編制MS機動部隊に配備される。開戦時には突撃機動軍に所属、ルウム戦役においては戦場任官で少尉に昇進する。学生時代に工学を専攻し技術へ造詣が深く、その後グラナダへ転属し、技術士官となる。 戦争末期にはエースパイロット部隊「キマイラ隊」に参加。再び前線に復帰し、迷彩塗装の施されたMS-14C ゲルググキャノンを乗機としてア・バオア・クー攻防戦に参加している。その後、本国防衛のため後退、ここで終戦を迎える。キマイラ隊所属では数少ない生き残りの一人となった。
[編集] ジョニー・ライデン
Johnny Ridden, Raiden(声:井上和彦)
突撃機動軍所属のエースパイロット。階級は少佐(のち終身中佐)。軍籍番号:PM056330279A。
ジオン公国のMSパイロットで搭乗する機体をパーソナルカラーのクリムゾンレッドで塗装し「真紅の稲妻」、「紅い稲妻」の異名を持つ。そのため同じ赤系統パーソナルカラーを持つ「赤い彗星」ことシャア・アズナブルと戦場では誤認されることが多かったという。
宇宙世紀0056年、サイド3第一次移民の三世として生まれ、ジオン共和国国防軍に志願。兵学校を卒業後、MSパイロットとして配属された。開戦時は曹長としてMS-06C ザクIIC型に搭乗。続くルウム戦役において戦艦3隻を撃沈し、その功績により大尉に昇進。乗機もMS-06F ザクIIF型に乗り換えている。以後、機体を真紅と黒で塗装しており、これはMS-06S ザクIIS型[1]、少佐に昇進して後のMS-06R-2 高機動型ザクII後期型、さらに戦争末期のMS-14B 高機動型ゲルググ、MS-14C ゲルググキャノンにも継承されている。一年戦争末期には本国ジオン公国の要請でキシリア・ザビ配下のエース部隊「キマイラ隊」に配属された。一撃離脱の戦法を得意とした。武人の多いジオン軍人の中で持ち前の気さくな性格からか、国民から大変人気があった。のちにア・バオア・クー防衛戦にて行方不明となり終身中佐に昇格された。
しかし、グリプス戦役を舞台としたOVA『GUNDAM EVOLVE ../9』では、エゥーゴ、あるいはカラバ入りしたと思われる解釈が存在する。ニュータイプ専用機レッド・ゼータのパイロットとして搭乗する予定だったが、薬物投与の後遺症からリタイアを余儀なくされた模様。この薬物投与は能力を拡大する為の強化人間化である可能性が高いが、もともとニュータイプとしての素養に期待がかけられていたようである。なお、その後日談を描いた書籍『ガンダムMSグラフィカ』では0097年にフリーランスの傭兵として復帰しコードネーム「ライトニング」を名乗り活躍する様子が描かれている。他に0122年の火星独立ジオン(オールズ・モビルズ)総帥の名に「ジョニー・ライデン」とあるが、同一人物かどうかは確認されていない。
- ライデンを扱った作品
公式設定ではア・バオア・クー防衛戦で行方不明にて終身中佐という扱いであり、以下、作品群や前述の戦後のエピソードはあくまでも非公式である[2]。
- 漫画『ガンダムパイロット列伝 蒼穹の勇者達』では、過去にキシリアに助けてもらった事があり、最期まで彼女を敬愛し続け戦場に散った姿が描かれている。最終乗機はMS-14B 高機動型ゲルググとなっており、ア・バオア・クー陥落間際のキシリアの乗艦であるザンジバルのいたゲートが終焉の地と解釈されている。
- おとといきたろうの漫画『ジオンの赤い稲妻 ジョニー・ライデン』では、サイド4に不時着したライデンが脱走兵の横暴に苦しむ現地の子供達を救出する様子が描かれた。
- 仁木ひろし、小林誠の漫画『Jupiter Mirage』では、宇宙世紀0082年にNT少女ティタと共に宇宙巡洋艦アリアに搭乗し、木星圏へ出向している。MS-06JX ジュピター・ザクを駆り、地球連邦軍のヘリウム船団への襲撃や木星の重力により発しした幻影「ジュピターミラージュ」と交戦する様子が描かれた。
- 漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』では、上記の主なライデン像はジオン軍の捏造であるという解釈のもと「戦争参加に積極的でない反ザビ家思想の持ち主」として描かれている。ア・バオア・クー防衛戦では高機動型ザクII改 フルバレットに搭乗。戦後、ジョニー・ドップという偽名を用いて地球の町の復興に携わるが、シン・マツナガの要請によりDr.Q率いる「真・ジオン公国議会」の野望の阻止に参加した。鎮圧後は戦死扱いとされ失踪している。
- 漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、宇宙世紀0090年を舞台に、『MSV-R』に登場する歴史に埋もれたメカニックの解説とエースパイロット「ジョニー・ライデン」の行方の解明を織り交ぜて描いた内容となっている。
- 漫画『機動戦士ガンダム外伝 宇宙閃光の果てに…if』では、架空戦記ではあるが、ア・バオア・クーの決戦の際、高機動型ゲルググで第16独立戦隊サラブレッド隊と戦闘するシーンが描かれている。このときガンキャノン隊隊長のウェスリー・ナバーロ機を小破させるが、同隊の反撃を受けて後退する。
- ゲーム『SDガンダム GGENERATION DS』では、ア・バオア・クー防衛戦で参入するが、反乱を起こしたキシリアに対しシャアやシーマ・ガラハウと協力し、やむなく敵対するif展開になる。一年戦争終結後はシン・マツナガと共にデラーズ・フリートへの参入か、アクシズに逃れるか選択する。その後は元ジオン兵として身分を隠したシャア(クワトロ・バジーナ)とマツナガと一緒にエゥーゴに参加する。
- 設定の変遷
- 元来のキャラクター成立については、『機動戦士ガンダム』においてジオング率いる遊撃隊の発進時に、はるか下方に赤系統の機種不明のMSが確認されたため、「赤いMSといえばシャア」との認識があった時代のファンに「あれは誰のMSか」と話題にされたことに対するサービスとしての回答、という説がある。また、コミックボンボンの「ジョニー・ライデン専用MS-06R-2」の作例を手がけた草刈健一によれば、最初にジョニー・ライデンの作例を発注された時、「レッドバロン」のようにしてくれという直球のオーダーがあったため、という説もある[3]。MS-06R-2の後にゲルググを愛機としたという設定も、MS-06R-2のプラモデルが売れたためにライデンの機体を増やせないかとの話によるものである[4]。
- 名前の由来は旧日本軍の戦闘機雷電か、ロック歌手のジョン・ライドンとされる。バンダイのガンプラのテレビコマーシャルで、ジョニー・ライデン専用ザクを先頭にしたMS部隊がコロニーに侵攻する場面をプラモデルで再現したバージョンがあったため、アニメ未登場の一年戦争関連人物の中では比較的高い知名度を持った。
- MSV当初の容姿は渋い金髪の中年であり、実際の戦果以上にジオンの士気高揚のプロパガンダとして利用されることを本人はあまりよく思っていなかったという設定のため、「マスターグレード MS-06R-2 ザクII ジョニー・ライデン少佐機」組み立て説明書では、神経質そうな肖像画が採用されていた。のちにゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に、性格・キャラクターデザインともにシャアをライバル視する鷹揚で不敵な美青年へと再設定され、今日ではこちらの方が有名となっている。
- 当初より、キシリア・ザビと関係が深い設定となっており、前述の『蒼穹の勇者達』をはじめ、ゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』では、宇宙世紀0079年10月15日、キシリアが乗船するザンジバル級機動巡洋艦キマイラの地球降下を護衛、同年11月9日には、直属の精鋭部隊によるV作戦阻止任務(サイド7特殊攻撃)に参加など、キシリアに随行する様子が伺える。
- バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、MS撃墜数185機、艦船撃墜数6隻の記録はジオン公国軍第3位。シャアを超える戦績だが、シャアは左遷されていた時期があったので、一概に優劣は定まらない。ただし、『モビルスーツバリエーション』における艦船撃墜数は最低でも10隻以上である。なお、「ジョニー・ライデン専用高機動型ザクII プラモデル」のパッケージの機体解説では彼の機体がしばしばシャアの機体と誤認されたことが明記されており、地球連邦軍は機体のカラーリングが似ていたからか彼の撃墜記録をシャアの撃墜記録としていた。
[編集] シン・マツナガ
Shin Matsunaga(声:中村秀利)
宇宙世紀0055年生まれ。 宇宙攻撃軍所属のエースパイロットの一人。階級は大尉。軍籍番号:PM055767441S。
ジオンにおける日系の名家マツナガ家の嫡男で「白狼」「ソロモンの白狼」の異名を持つ。風貌は髭面の中年だが、バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』では髭のない美青年に描かれており、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』に、現在のデザインに再設定された。パーソナルカラーは白。一年戦争前から軍に身を置き戦果をあげる。特にルウム戦役では、戦艦1隻に巡洋艦5隻というスコアをたたき出し、中尉に昇進。その後、士官学校にて士官教育を受けた後、大尉に昇進した。同じく武人肌のドズル・ザビを兄のように慕い、尊敬していたとされる。ちなみにマツナガ家で軍人になったのは彼だけといわれている。
ドズルの腹心の部下だが、ソロモン防衛戦の直前に本国に召集され、ドズル戦死の報をサイド3で聞き男泣きしたという。その後の消息は不明であるが、生死には複数の説があり、ア・バオア・クー攻防戦で行方不明になった説、ミネバらと共にアクシズに逃げ延びたとする説(後にマツナガの専用機と思しきゲルググJがアクシズ付近での連邦軍との戦闘の際に目撃されている)、戦後ジオン残党「真・ジオン公国議会」を鎮圧した説がある。また、グリプス戦役中にカラバの傭兵として参加していたMSパイロットに「グレイ・ウルフ」のコードネームを名乗る人物がおり、マツナガと同一人物ではないかとされている。
『戦略戦術大図鑑』によれば、MS撃墜数141機、艦船撃墜数6隻とされ、これはジオン公国軍第5位の記録である。ただし、撃墜数には疑問視する見方もある。これは、地球連邦軍が本格的にMSを投入するのが大戦末期であるにもかかわらず、ソロモン戦ではサイド3本国に召集されており、ア・バオア・クー戦で出撃した形跡もみられないこともあり、これだけの撃墜数を記録するだけの整合性が考え難いためである。
愛機はMS-06 ザクII(C型とF型)、MS-06R-1A 高機動型ザクII、MS-14JG ゲルググJ(『戦略戦術大図鑑』での設定)である。また(マツナガであるとの断定は避けるが)、「グレイ・ウルフ」としてはMSZ-006-3B グレイ・ゼータ(『GUNDAM EVOLVE ../9』に登場)がある。
PS2用ゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』ではifシナリオが用意されており、病気を理由に本国からの召集命令に応じずソロモン防衛戦へ参加。のちにゲルググJに搭乗しア・バオア・クー攻防戦でも活躍する姿が描かれている。
なお、上項のジョニー・ライデンとは「高機動型ザクIIに搭乗」「ジオンの若きエースパイロット」と共通項が多いことから何らかの設定上の繋がりを持たされることも少なくなく、その関係は戦友であったりライバルであったりなど様々な解釈が存在する。
[編集] トーマス・クルツ
(声:中尾隆聖)
宇宙世紀0057年生まれ。地球出身で連邦空軍に所属していたが、一年戦争勃発と同時にジオン公国に亡命。亡命理由は家族がサイド3出身だった為である。入隊後は地球連邦軍所属だったことを考慮され地球攻撃軍第5地上機動師団に配属される。特殊部隊「G-27」にてサンディブラウンとダークグリーンの迷彩塗装のグフに搭乗、ゲリラ戦で戦功を上げエースパイロットとなった。その後「G-27」所属時の功績を買われエース部隊「キマイラ」に配属される。グフと同じ迷彩塗装のMS-14C ゲルググキャノンを駆りア・バオア・クー戦に参加したが、この戦いにて戦死した。軍籍番号:EX0570042196G。
漫画『ガンダムパイロット列伝 蒼穹の勇者達』では、不敵な笑みを浮かべた神経質そうな痩身の人物として描写された模型情報やゲームでの印象とは異なり、実直な青年として描かれている。連邦軍所属時代に教官グレアム・クライトン特務曹長に裏切られ、ロイ・グリンウッド少佐の部隊からのMS奪取を契機にジオン軍に所属。ゲリラ部隊「G-27」を率い最前線で数多の戦果を挙げた。故郷に立ち寄った際、クライトンの仕掛けた罠により恋人のジャニス・マコンネルを失う。その後ア・バオア・クー戦にてクライトンと死闘の果てに相討ちとなった。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。
[編集] ノーマン
カラカル部隊所属のMSパイロット。ロイ・グリンウッドの部下として、共に数々の戦闘を潜り抜けた。
[編集] ビリー・ウォン・ダイク
MS-07H グフ飛行試験型のパイロット。階級は大尉。MSの地上運用に際し、その移動力の不足が問題となったその解決案の一つとして提案されたのがMSの飛行化計画だった。これに基づき、4機のYMS-07が改修されてMS-07H グフ飛行試験型となり、フラットネイル空軍基地にて特別編成されたテストパイロット達によって飛行テストが開始された。 彼を中心として6名のテストパイロット達が合計8週間におよび計38回の試験飛行、特に低高度のVTOテストを連日実施したが、10数回におよぶトラブルが発生し、大出力故の航続性能の限度がスタッフ全員を悩ませた。
技術的な問題から飛行計画は頓挫し、研究は縮小されて続行されたが大尉がその後の計画に参加したかどうかは不明。
[編集] フランク・ベルナール
MS-07H-4 グフ飛行型のパイロット。技術的な問題によりMSの飛行計画は頓挫したが、計画期間後の検討の結果、軍部は計画を縮小化する事で研究の続行を認めた。これにより当初4機あった試験機はYMS-07を改修した3号機とMS-07Bを改修した4号機のみとなった。この4号機のパイロットが彼である。だが、4号機はエンジンの調整がうまくいかず、開発スタッフは常にトラブルに悩まされていた。4号機の完成から10日目、テスト中に突如機体が空中爆発を起こし、その際に命を落としている。
[編集] フレデリック・クランベリー
階級は大佐。YMS-09 プロトタイプドム、YMS-09D ドム・トロピカルテストタイプのテストパイロットを務める。
ゲームブック『機動戦士ガンダム0079 灼熱の追撃』では特殊攻撃隊「鉄のサソリ」の隊長としてMS-14C ゲルググキャノンに搭乗している。エース部隊として活躍したが、アフリカ戦線終結間際に友軍である第18捕給基地を襲撃し、極秘データを持ち去った。しかし実際は、ギレン・ザビの特命を受けソーラ・レイを完成させるまでの陽動であり、ジョン・クエスト第2級整備兵によって撃墜され、真実を語った後に死亡している。
[編集] マサヤ・ナカガワ
(声:檜山修之)
ジオン公国には珍しい東洋人の血をひくエースパイロット。階級は中尉。ア・バオア・クー要塞基地に駐屯したEフィールド防空大隊に所属していた。茶と黄に塗装したMS-06R-1A 高機動型ザクIIに搭乗していたことでよく知られる。この機体はマルチブレードアンテナの位置が頭頂部にあるのが特徴である。
[編集] マルロ・ガイム
MS-07Bを乗機とした。階級は中尉。所属する東部アジア方面のMS部隊「サイアミーズ・フィーバー」はもともと戦闘機隊出身である。同部隊所属機はダークブラウンに塗装され、「チャイナレディ」と呼ばれる部隊マークが描かれていた。
[編集] ロイ・グリンウッド
Roy Greenwood(声:若本規夫)
地球攻撃軍所属のエースパイロット。階級は少佐。軍籍番号:PM045898156G。
宇宙世紀0045年生まれ、サイド4出身の移民者である。0078年に宇宙船事故で妻ケーティと死別する。これを機にサイド3に移住し国防軍に入隊。このときに姓をドイツ語読みのグリンワルドから英語読みのグリンウッドに変更している。なお亡き妻との間に、アマリアとリミアという二人の娘をもうけていた。
MSパイロットとしての訓練を受けた後に、突撃機動軍第一機動歩兵師団に配属され、ブリティッシュ作戦に参加。同作戦で左目を負傷、なんとか失明は免れたものの、戦線に復帰したのはルウム戦役の後だった。復帰後は、部隊改編に伴い地球攻撃軍アフリカ方面第五地上機動師団に配属され中佐へと昇進、第二次降下作戦で紅海沿岸に降り立つ。第5地上機動歩兵師団第1MS大隊A小隊、通称“カラカル”の部隊長として終戦まで活躍する。愛機はMS-06D ザク・デザートタイプ(ダブルアンテナ)、MS-09 ドム。
[編集] ロバート・ギリアム
(声:堀川りょう)
一年戦争時に活躍した突撃機動軍のエースパイロットで、階級は大佐。ただし、バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』では大尉とされている。それに伴いPS2ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』でも、階級が大尉に設定されている。
わずか4機しか生産されなかったMS-06R-2 高機動型ザクII後期型を渡された。その後、グラナダ周辺へ部隊編成された。しかし、すぐにMS-14S ゲルググを渡されア・バオア・クー戦に参加したという。パーソナルカラーは青と黄色を基調とする。
『戦略戦術大図鑑』によれば、MS撃墜数115機、艦船撃墜数6隻とされ、これはジオン公国軍第8位の記録である。
メカニックデザイン企画『MSV-R』によれば、一年戦争末期にア・バオア・クーにおいてロールアウトされた、MA-05R ビグ・ルフの飛行テストパイロットとして招聘されている。
PCゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』にも登場し、宇宙世紀0079年12月5日、旧サイド5暗礁宙域において、MS-14ゲルググでの出撃が確認されている。
[編集] MS-X
[編集] 地球連邦軍
[編集] デン・バザーク
(声:速水奨)
地球連邦軍のパイロットおよび諜報員。階級は大佐。
ジオン公国軍の小惑星基地ペズンで行われている兵器開発プロジェクトを調査するため、調査チームの隊長として派遣された。また、FSWS計画のFA-78-2 ヘビーガンダムが完成した際には彼の搭乗が予定されていたらしい。
[編集] トミノメモ
[編集] 地球連邦軍
[編集] カスバル・ベイリー
テキサスコロニーで遊牧民的生活を送っていた17歳の少年。ジオンを憎悪し、アムロに頼んでホワイトベースの乗組員となる。MSで出撃したこともあるようだが、機種は不明。ア・バオア・クー戦で戦死する。
[編集] ハムスキー
提督。ルナツー司令官。ホワイトベースに対し、ルナツー近辺の隕石群集積エリアに潜み、空母ドロスを撃てと密命を下す。
[編集] ジオン公国軍
[編集] クスコ・アル
詳細は「クスコ・アル」を参照
[編集] ゴラ
ギレン・ザビ直属のニュータイプ。ギレン曰く、「戦闘員ではなく指揮者たる男」。シャア・アズナブルがキャスバル・レム・ダイクンであることを初対面で看破する洞察力を有する。同じニュータイプ部隊のダルダンが乗機ゲルググを扱い切っていないと見、移乗せんとするもガンダムの攻撃でゲルググを失う。ソーラ・レイ作戦時にジオングを駆ってガンダムと再戦、撃墜される。
[編集] ジン・ライム
シャア大佐の部下でドワッジ操縦士。階級は曹長。テキサスコロニーでシャアが乗機ギャンを撃破された際、彼の防戦によってシャアは脱出に成功した。
[編集] タブロー
ギレン・ザビの勅命により、和平のためホワイトベースを訪れたデギン・ソド・ザビ公王をMSキケロガ部隊で襲撃、絶命させるが、自らもアムロらに討たれる。
[編集] ダル
グラナダのキシリア・ザビ少将配下の偵察隊長。「勇将」の異名をとり、MSガッシャを駆って「山越えハンマー」攻撃でホワイトベースを翻弄するが、アムロ・レイに敗れる。
[編集] ダルダン
キシリア少将のニュータイプ部隊からギレンに召喚された男。シャリア・ブルよりは能力はかなり落ちる。ゲルググを駆って木星船団護衛の任につくが、ガンダムに撃墜される。
[編集] トア・ダイクン
ジオン・ズム・ダイクン夫人。デギン曰く、話し方が成長したアルテイシアとそっくりだとのこと。
[編集] パッカデリア
元シャリア・ブル大尉の部下であり、シャア・アズナブル大佐の配下に転任したニュータイプの少年。半エスパーと認識されており、MSガルバルディを駆る。ララァ・スンとアムロ・レイの接触の場に居合わせ、その交歓の危険さを察知してアムロを撃とうとし、返り討ちに遭う。