ジムシリーズのバリエーション

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ジムシリーズのバリエーションではアニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとするガンダムシリーズに登場する架空の兵器「モビルスーツ (MS)」、ジムの派生機について記述する。

概要[編集]

RGM-79 ジムをベースにしたさまざまなバリエーションがジオン側のザクほどではないが数多く作られている。ジムの名称をもったMSはジムIIIをもって途絶えてしまうが[1]、その後も、本来はジム系統を示すものだった「RGM」は汎用量産機のナンバーとして、ジェガンジェムズガンジャベリンフリーダムと、宇宙世紀0200年代にまで使用され続けている。

現実の兵器との比較[編集]

劇中のガンダムとジムの描写から「量産型の兵器は試作型より性能が劣る」という印象が広くアニメファンの間に広まり、製作サイドの「お約束」となった。しかし実際には、ガンダムとジムの関係は、試作機とその正式な量産機ではなく、コストを度外視して高性能を追求した実験機とそこから得られた成果を導入した量産機の関係に近い。

ガンダムとジム以降、エースパイロットや名のあるキャラが専用機(かならずしも高性能とは限らない)を、その他モブの一般兵が量産機を混合運用(ハイ・ローミックス)するのは、リアルロボット作品の定番となった。

テスト用急造機[編集]

先行量産型ジム系統[編集]

前期量産型ジム系統[編集]

  • RGM-79 前期量産型ジム前期
ジムの先行量産タイプ。外見は通常のジムと変わりはないが、内装の違いで多少性能が劣っている。
  • RGM-79 前期量産型ジム後期型
「機動戦士ガンダム」で最初に登場したのがこのタイプだが、背部のバックパックにバズーカを搭載できるラッチが接続できるようになっている。
  • RGM-79 ジム 指揮官仕様
ジムの指揮官仕様。バックパックのビームサーベルが2本となり視覚的に指揮官を識別できるようになった他に、通信機能が強化されている。
PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したゲームオリジナルMS。背部両脇にボール状の大型センサーを装備した非武装の偵察・索敵用MS。

ジム・ライトアーマー[編集]

諸元
ジム・ライトアーマー
GM LIGHT ARMOR
型式番号 RGM-79L(RGM-79)
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 17.8m
重量 36.8t
出力 1,250kw
装甲材質 チタン系合金
武装 ビーム・サーベル×1
ビームスプレーガン
サブマシンガン
ビームジャベリン
搭乗者 ギャリー・ロジャース
スハン・ヤンセン

プラモデル企画『モビルスーツバリエーション (MSV)』に登場する地球連邦軍のMS。

一年戦争後期に開発された量産機ジムのバリエーション機。本機は連邦軍の主力であった戦闘機からMSに移行を余儀なくされたパイロット達の要望によって開発されたMSである。

RX-78のデチューン、簡略化により誕生したRGM-79であるが、少数ながら一部エースパイロット向けの高性能モデルも存在した。その1つがジム・スナイパーカスタムであり、もう1つが本機ジム・ライトアーマーである。

通常のジムは戦闘機とは違い、機動力が鈍重であることから、旋回や一撃離脱に長けていたパイロット達にとってジムの評価は著しく低かった。それらの要望から一撃離脱という高速戦闘を目的に開発されたのがジム・ライトアーマーである。装甲を極力薄くし、肩や足首のアーマーを廃止することで、徹底的に軽量化し機動力を向上させている。そのため、2〜3発の被弾でも深刻なダメージを受ける。

本機は各部装甲の削減、省略によって機体を軽量化し、一撃離脱戦法に効果を発揮するもので、近接防御用の60mmバルカン砲も省略されている。主兵装はRX-78と同様[2]、発射回数は制限されながらも威力の大きいエネルギーCAP式の専用ビームスプレーガンが用意された[3]。グリップの付いたビームサーベルを装備している他、実弾式のサブマシンガンも装備していた。またシールドを外すことでより重量の軽減化を図っている。なお60mmバルカン砲搭載機をはじめ、一部のゲーム作品ではビームジャベリン装備機[4]、RX-78 ガンダムのシールドに似た小型シールドを装備した機体が確認されている[5]。機体塗装の基調色はオレンジ。

元戦闘機パイロット達はジム・ライトアーマーで構成された部隊で襲撃することでジオン公国軍部隊を大いに苦しめた。主な搭乗者はエースパイロットであるギャリー・ロジャース大尉である。彼もまたこの機体で多大な戦果を残している。

漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、V作戦機で確立された近接戦、中距離支援、遠距離攻撃の部隊戦術を量産機で実戦運用し、データ収集を行うV作戦評価試験部隊「スレイプニール」に配備され、北米を中心に高い戦果を挙げている。パイロットはスハン・ヤンセン中尉。


ジム・トレーナー[編集]

諸元
ジム・トレーナー
GM Trainer
型式番号 RGM-79T(TGM-79)
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 17.8m
重量 40.5t
装甲材質 チタン系合金
武装 ビームサーベル

プラモデル企画『MSV』に登場する地球連邦軍のMS。

ジムのバリエーション機の1つ。一年戦争後期からMSが戦線に投入されるようになると同時に表面化したパイロット達の練度不足を解消するために開発された教習用MSである。

胴体部分には教官用の座席が増設された複座型仕様となっており、教官側のコクピット前面はガラス面で覆って視界を確保している。主に2人で乗り込んで訓練や模擬戦闘などに用いられた。

基本性能自体は元となったジムと大差ないが、コスト削減のため装甲材質は落とされ、武装もほとんどオミットされているため、実戦での使用はほぼ不可能であった。

漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉がジャブローの連邦軍本部内の施設にて搭乗。MSパイロット見習いの少年兵たちを、本機で特訓している。



ジム・スループ[編集]

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ジム・スループ
GM SLOEP
型式番号 RGM-79U
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
重量 67.3t
武装 ソナーガン

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する地球連邦軍の水陸両用型MS。

連邦軍が一年戦争中に開発した水陸両用MSの1機。一年戦争中期以降、ジオン軍が開発した水中用MSへの対抗策は急務であり、その一環として開発された。開発期間を短縮すべく、開発段階にあったジムにオプションパーツとして、背面にバラストタンクと水流エンジンを搭載したバックパックを装着する形で開発された。そのため全面改修されたアクア・ジムに比べ外見は、背部に水流エンジンと有線式センサーポットを搭載した専用バックパックを、両脚部に補助のバラストタンクを装着した以外は殆どベース機のままであるが、水中での運用を考慮し、機体の一部には耐圧加工が施されている。しかし、機体にソナーを搭載するスペースが確保できなかった為、手持ち式の小型ソナー「ソナーガン」を装備する事で水中での策敵能力を確保したが、こちらはあまり性能は芳しくなかった模様。

0079年11月末に少数が制式採用されたが、戦果については就役期間の短さもあって不明な点が多く、連邦海軍施設の警備任務にてMSM-07 ズゴックを撃沈したという未確認情報があるのみである。終戦と同時に殆どの機体がベース機であるジムと同仕様に改装され、2機が水陸両用MS開発のテストベット機として残されたが、その2機も後に解体されたという記録が残っている。



ジム・ナイトシーカー[編集]

諸元
ジム・ナイトシーカー
GM NIGHT SEEKER
型式番号 RGM-79V
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
重量 46.7t
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×1
ビーム・スプレーガン

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する地球連邦軍のMS。

連邦軍が地上拠点の奪還を任とする空挺部隊用に開発された機体。高高度からの強襲・奇襲を行なうために、胸部と背部ランドセルに計6基のスラスターを増設。それにより高度6,000mからの空挺降下が可能となった。また、スラスターのフル稼働により最大400mのジャンプ飛行が可能で、任務完了後の輸送飛行隊への帰還にも用いられる。頭部側面には作戦指揮官機や先導機からの信号受信用のセンサーポッドが装備されている。初期生産型として、既存機の改良により12機が製造され、第2次・第3次生産分とあわせ、88機が生産された。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場する機体は、全天周囲モニターを搭載する近代化改修が行われている。また後述のヴァースキ大尉機も含めて、本来はデットウエイトであるはずのスラスターを積極的に用いることで逆に戦闘機動の底上げを行っており、目に見えない形で各種改良が行われたことが伺える。

ジム・ナイトシーカー(ヴァースキ大尉機)[編集]

『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。

連邦軍の特務部隊「ナイトイェーガー隊」隊長ヴァースキ大尉の搭乗機。ベース機がジムIIIとなっており、腰部側面にビームダガーを装備。第6環境改善プラントではフェダーインライフルとハイザック用シールド、奥の手として海ヘビを装備してユーマ・ライトニングのゲルググと交戦している。

本来なら「RGM-86RV」とされる筈だが、グリプス戦役などの軍内部の内紛の後、特務の関係上、味方機のIFFすら欺瞞する目的であえて型番の変更を行わなかったのではないかと思われる。

ジム・ナイトシーカーII[編集]

諸元
ジム・ナイトシーカーII
GM NIGHT SEEKER II
型式番号 RGM-79LV
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.4m
重量 42.3t
武装 ビーム・サーベル×1
専用ビーム・ライフル

メカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する地球連邦軍のMS。

ジム・ナイトシーカーの配備部隊のパイロットの要望により、通常のジムより機動性能が勝るRGM-79L ジム・ライトアーマーをベースとして製造された機体。ベース機の機動性を生かすために、爆発ボルトによる追加スラスターの排除機能が追加されている。この排除機能はその後ジム・ナイトシーカーにも施されている。



後期生産型ジム、ジムコマンド系統[編集]

上記のジム・スパルタンの後ろに描かれたジムの事と思われる。

陸戦用ジム[編集]

諸元
陸戦用ジム
Land Combat Type GM
型式番号 RGM-79 (RGM-79F)
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 48.2t
全備重量 61.5t
出力 1,250kw
推力 53,800kg
センサー
有効半径
6,100m
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装 ビームスプレーガン
ビームサーベル
60mmバルカン×2
レールキャノン[8]

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場する地球連邦軍のMS。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ、陸戦型ジムの後期生産型に当たる。主にヨーロッパ戦線を中心に配備されていた機体で、市街地戦・森林戦などで被弾率の上がる上半身部分の装甲が強化されている。

本機を改修したバリエーション機として砂漠戦用に特化したデザート・ジムが存在している。

漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉の愛機として登場。オデッサや黒海の周辺の戦局に投入されるが、クルト・ブラット伍長が搭乗するボルドバヤル専用ザクIIによって撃破された。



デザート・ジム[編集]

諸元
デザート・ジム
Desert GM
型式番号 RGM-79(RGM-79F,RGM-79SP)
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 44.7t
全備重量 59.5t
出力 1,250kw
推力 57,800kg
センサー
有効半径
6,100m
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装 専用ビームスプレーガン
ビームサーベル
8連装ミサイルポッド付レールキャノン
ハイパーバズーカ

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場する地球連邦軍のMS。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ、陸戦用ジムを砂漠戦用に改修した機体である。 主にアフリカ・中東方面に配備されており、各関節に防塵処理と、装甲部分にリアクティブ・アーマーが装着されているのが特徴となっている。


装甲強化型ジム[編集]

諸元
装甲強化型ジム
Armored GM
型式番号 RGM-79F(RGM-79(GRS))
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 41.2t
全備重量 59.5t
出力 1,250kw
装甲材質 チタン・セラミック複合材
武装 ビームガン
90mmマシンガン
ビームサーベル
ハイパーバズーカ
ラージシールド
ミドルシールド
スモールシールド

ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場する地球連邦軍のMS。

一年戦争後期に地球連邦軍によって開発されたジムのバリエーションの1つ、後期生産型ジム[9]の装甲を強化した機体である。かつて存在した『ジオニックフロント』公式サイト解説によるとロールアウトは寒冷地仕様と同時期。

他のRGM-79F同様、各関節に防塵処理と、被弾率の上がる上半身部分へのリアクティブ・アーマーを用いた装甲強化が施されている。また、重量増加による機動性低下を補うため新型推進システムを脚部に設け、ホバー機動を実現した。先行試作された数機が主にアフリカ・中東方面に配備された。

漫画『機動戦士ガンダムMS BOYS -ボクたちのジオン独立戦争-』では、デービッド・タッカー中尉の乗機として登場。キャリフォルニア・ベースでの任務に参加している。



アクア・ジム[編集]

諸元
アクア・ジム
Aqua GM
型式番号 RAG-79
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 量産機
全高 18.0m
本体重量 49.5t
全備重量 64.3t
出力 1,280kw
推力 89,500kg
センサー
有効半径
4,300m
武装 ミサイルランチャー
魚雷ポッド
肩部マイクロミサイル
ビームピック×4
ハンドアンカー×2

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)及び『機動戦士ガンダムUC』に登場する地球連邦軍のMS。

地球連邦軍がジオン公国軍の水陸両用MSに対抗するために開発したジムタイプの水中戦用バリエーション機の1つ。ランドセル部分と肩部に水中用のハイドロジェットを装備し、合わせて各種武装も水中戦用の物に変更されている。連邦軍にとって初めての水中用MSであったが、短い期間で開発を余儀なくされた結果、性能面に問題の多い機体となってしまった。後に改良型の水中型ガンダムも開発されたが生産数は少数に止まり、戦後はジオン軍から接収したより性能バランスに優れるザク・マリンタイプ(マリン・ハイザック)が主に使われていくことになる。 しかし、その後も一部の機体が配備され続けており、特に宇宙世紀0096年が舞台の小説およびOVA『機動戦士ガンダムUC』では、連邦海軍ダカール潜水隊やトリントン湾岸基地沿岸警備に配備。老朽機ながらも水陸両用機の意義が薄れたことにより、後継機が開発されないまま現役で稼働していたが、ジオン残党軍の水陸両用MSに一蹴された。

なお、メカニックデザイン企画『ハーモニー・オブ・ガンダム』においてカトキハジメによるデザインのリファインが行われており、細部がジム・コマンド系のデザインに変更されている。また、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』でも当初は登場が予定されており、ジム・コマンドをベースにしたアクア・ジムのラフデザインだけが残っている[10]



水中型ガンダム[編集]

諸元
水中型ガンダム
Aqua Type Gundam
型式番号 RAG-79-G1
所属 地球連邦軍
製造 地球連邦軍
生産形態 試作機
全高 18.3m
本体重量 47.7t
全備重量 58.5t
出力 1,300kw
推力 96,700kg
センサー
有効半径
4,600m
武装 偏向ビームライフル
炸裂式ハープーン・ガン
魚雷ポッド
ビームピック×2
ハンドアンカー

メカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場する地球連邦軍の水中型試作MS。

アクア・ジムをエースパイロット用に再設計し、チューニングを施した機体となっている。そのため本来はジム系に分類されるが、頭部がガンダム風のデザインとなっているために、水中型ガンダムと呼ばれるようになった。

漫画『機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル』では、一年戦争末期にキャリフォルニア・ベースから宇宙へ脱出するザンジバル級機動巡洋艦を阻止するため登場。「秘技 鳴門海峡地獄渦」なる必殺技でノルト・キスノの乗るアッガイを翻弄するが、救援に現れたジオン軍水中型MS群からの一斉射撃によって撃墜された。一年戦争後も一部の機体が配備され続けており、ティターンズ所属のミラノ方面モンテ・ボレット配備機や[11]や連邦軍ダカール基地配備機[12]がある。

なお、別名であるガンダイバーはゲーム『SDガンダムX』『SDガンダムGNEXT』などのSDガンダムシリーズや『ガンダムネットワークオペレーション3』、カードゲーム『ガンダムウォー』で用いられている名称で、『SDコマンド戦記』に登場した同名キャラクターから名前のみ引用したものと思われるが、このキャラクターと設定は異なっている。


NT試験用ジム・ジャグラー[編集]

諸元
NT試験用ジム・ジャグラー
GM JUGGLER
型式番号 RGM-79ARA (RGM-79X-PT)[要出典]
所属 地球連邦軍
生産形態 試作機
武装 60mmバルカン砲
90mmマシンガン
遠隔誘導操作用ボールユニット×2
(各ユニットにビームライフル×2)
搭乗者 ベルナルド・モンシア
ゼロ・ムラサメ
ボンチャイ・ヤスコビッチ

ゲームSDガンダム GGENERATION』シリーズに登場する、地球連邦軍のニュータイプ専用試作型MS。単にジム・ジャグラーとも呼ばれる。

ソロモンの戦い後の掃討戦において、ジオン公国軍のMAN-03 ブラウ・ブロやMAN-08 エルメスなどのニュータイプ用モビルアーマーオールレンジ攻撃に衝撃を受けた地球連邦軍が、自軍の技術でそれを行うべく開発した機体である。しかし、ニュータイプ研究ではるかに遅れている連邦軍にサイコミュシステムが開発できるはずもなく、既存の機体を流用し擬似的な遠隔誘導攻撃のみを設置して開発された。

攻撃ユニットにRB-79 ボールを改造して用いており、コクピットをTGM-79 ジム・トレーナーから流用して複座機にすることで、「砲手(ガンナー)がレーザー通信で攻撃ユニットを手動制御する」という方法をとり、一応擬似的なオールレンジ攻撃が可能になっている。2基のボールにはそれぞれ2門(計4門)のビームライフルが設置されている[13]。なお、ボールユニットを全4基にする計画や、ユニットの武装もマシンキャノンドリルチェーンソーなどが検討されていたという[14]

攻撃ユニット操作時にベース機の動きを抑える必要があるため、その対策としてチョバムアーマーで装甲強化を施し機体の防御力を高めている。だが、手動制御によるオールレンジ攻撃の戦闘力は決して満足の行くものでなく、加えてベース機の機体バランスも悪かった。

計画立案がソロモン戦後(一年戦争終結の1週間前)であり、戦後はジオンのサイコミュに関する研究データも収集出来るようになったため、機体の存在価値も無くなり、計画自体が白紙になる。一方で、宇宙世紀0084年を舞台にした漫画『機動戦士ガンダム カタナ』では、反地球連邦組織「シン・フェデラル」に配備機として登場。ボールユニットが有人のままでも操作可能な仕様となっている。のち連邦軍の「BGST」に奪取され運用された。


ジム改系統[編集]

ジム・カスタム、ジム・クゥエル系統(オーガスタ系)[編集]

ジムII系統[編集]

  • RGM-79R ジムII(地球連邦軍仕様)
  • RMS-179 ジムII(ティターンズ仕様)
  • RMS-179 ジムII・セミストライカー

ジムIII系統[編集]

その他のジム系MS[編集]

宇宙世紀のガンダムシリーズにおけるその他のRGMシリーズまたはジム的な設定・描写のMS。

  • MSA-003 ネモ
    アナハイム・エレクトロニクス社が設計開発してエゥーゴ及びカラバが使用したMS。ジム系MSとしては初めてムーバブルフレームガンダリウム合金製の装甲を用いている。公国系の技術を使って新設計されており、一部ではGMの系統ではないとする意見もあるが、実際の所GMIIと共通するパーツを多用しており武装もまたGMIIの物を一部使用しているため、ハイザック同様「ジオンと連邦の技術のハイブリッド」といえる機体になっている。
  • MSA-007 ネロ
    λガンダムの上半身とιガンダムの下半身を元に作り上げられたアナハイム・エレクトロニクス社製の量産型MS。いわゆる量産型Sガンダム
  • RGM-89 ジェガン
    ジムIII系統の後継となるMS。「ジム」の名は失われたが、「RGM」の型名からジムの系譜上にあることがわかる。外見上の特徴としてはジムカスタムに類似する箇所が多い(色、頭部の形状等)
  • FD-03 グスタフ・カール
    ジェガンの設計思想の延長上にある機体で、νガンダムからのフィードバックを得ている。
  • RGM-109 ヘビーガン
    ジェガンの後継機。ジム系MS初の第2期(15m級)MS
  • RGM-111 ハーディガン
    SFPのフィードバックを得て製作されたヘビーガンの発展型。
  • RGM-119 ジェムズガン
    宇宙世紀0153年時点での地球連邦軍の地上用主力MS。ジム系MSとして初めてビームシールドを装備。
  • RGM-122 ジャベリン
    上記のジェムズガンをベースに設計された、宇宙世紀0153年時点での地球連邦軍宇宙用主力MS。
  • UM-190A ガウッサ
    宇宙世紀0200年代の地球連邦軍、及び特殊部隊マハの主力MM(マン・マシーン)。装備の換装によりあらゆる戦局に対応。
  • RGM-196 フリーダム
    地球連邦最末期の主力MS。連邦崩壊後に開発されたセイバーシリーズの原型機Fセイバーのベースとなった。
  • J-SAVIOUR Jセイバー
    G-SAVIOUR』の後日談であるゲーム版に登場するイルミナーティの主力MS。Gセイバーの量産機ではなく後継機に当たる。

アナザーガンダムシリーズのジム系MS[編集]

宇宙世紀以外のガンダムシリーズにおけるジム的な設定・描写のMS。なお、やはりジム同様、多くの場合において、設定上の性能がどうあれ「雑兵」「斬られ役」としての登場にとどめられている。

  • JMS-71 ノブッシ
    機動武闘伝Gガンダム』に登場するネオジャパン製量産型MS。デザインや立ち位置がジムに近い。また、装甲には「ジムニウム合金」とジムの名前が堂々と付けられた素材が使われている。
  • OZ-06MS リーオー
    新機動戦記ガンダムW』に登場する量産型MS。「高性能の白いMSのデチューン機」などジムとの類似点が多い。作中、主要キャラも幾度か乗っており、ガンダムシリーズの中ではある意味で希少である。
  • DT-6800 ドートレス
    機動新世紀ガンダムX』に登場する、ジムに相当する地球統合連邦軍MS。デザインもGMに類似する他、後継機であるドートレス・ネオを初め多くのバリーエーションが登場する。
  • SPA-51 キャノン・イルフート
    ∀ガンダム』にて発掘されたジム・キャノンの遠い末裔と思われるMS。
  • GAT-01 ストライクダガー
    機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおけるジムのリメイク。地球連合軍初の主力量産型MS。基本デザインや開発経緯共々ジムに類似し、多数のバリエーションや改修機が存在している。
  • GAT-04 ウィンダム
    機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。ダガーシリーズの後継機として新規設計された地球連合軍の主力MS。
  • GNX-603T ジンクス(GN-X)
    機動戦士ガンダム00』に登場。ガンダムスローネを原型とした擬似太陽炉搭載量産型MS。地球連邦平和維持軍の主力MSとして後継機が随時登場する。
  • GNX-704T アヘッド(GNX-704)
    機動戦士ガンダム00』に登場。擬似太陽炉を搭載した、地球連邦独立治安維持部隊アロウズの主力MS。ジンクスの後継機。
  • RGE-B790 ジェノアス
    機動戦士ガンダムAGE』に登場。地球連邦主力MSでカラーリングもGMに則したものだが、こちらはガンダムの前世代機という設定。
  • RGE-G1100 アデル
    『機動戦士ガンダムAGE』アセム編に登場。ガンダムAGE-1の簡易量産型。
  • カットシー
    『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場。

脚注[編集]

  1. ^ 漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』のバージムバーザムに近い機体である。
  2. ^ フルチャージで15発。
  3. ^ プラモデル「1/144ジムスナイパーカスタム」付属解説書(バンダイ・小田雅弘執筆)による。
  4. ^ アーケードゲーム『機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』、『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』より。
  5. ^ ゲーム『機動戦士ガンダム 一年戦争』より。
  6. ^ a b 模型情報』1989年6月号が初出。
  7. ^ 形式番号は、書籍『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編I]』171頁より。
  8. ^ HGUC『陸戦型ガンダム地上戦セット』パッケージイラストでジム頭が装備しているのが確認できる。
  9. ^ 『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』218頁より。
  10. ^ 『機動戦士ガンダム0080 B-LUB VISUAL COMIC vol.2』122-123頁(バンダイ、1989)ISBN 4-89189-047-9-C0079
  11. ^ 漫画『機動戦士ガンダム カタナ』より。
  12. ^ 漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』より。
  13. ^ このビームライフルはガンダムNT-1の主武装であるXBR-L型TYPE3のグリップとマガジンを撤去したものである。
  14. ^ 雑誌「ホビージャパン」2005年2月号より。

関連項目[編集]