ビームライフル (ガンダムシリーズ)

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ビームライフル (Beam Rifle) は、アニメガンダムシリーズ」に登場する、架空の兵器モビルスーツ (MS) の標準的な武装の一つで、最も主力になるものである。

機動戦士ガンダム』でガンダムの主武装として登場して以降、モビルスーツの武装の定番として定着する。同年代に制作されたロボットアニメにおける無敵の必殺武器とは異なり、劇中においてエネルギー切れを起こして窮地に陥るなど「運用」の概念を盛り込んだ描写は、『機動戦士ガンダム』という作品に特別なリアリティを与える要素のひとつにもなっていた[1]。『機動戦士ガンダム』をはじめとする宇宙世紀以外の世界観に登場するモビルスーツも、ビームライフルを装備していることが多い。

各世界観におけるビームライフル[編集]

宇宙世紀におけるビームライフル[編集]

宇宙世紀におけるビームライフルとは、それまで戦闘用艦船に装備されていたメガ粒子砲を、エネルギーCAPを用いて威力を落とさず、モビルスーツがマニピュレーターで持てる携帯射撃兵装サイズに小型化したものである。

一年戦争時に地球連邦軍ジオン公国軍に先駆けて実用化に成功し、ガンキャノンおよびガンダムにエネルギーCAPを用いたビームライフルが装備された(ジオン公国軍では開発が遅れ、装備されたのは一年戦争末期のゲルググが最初)。その威力は実体弾系の銃砲を主に使用していたジオン軍のザクなどを圧倒する。当時、モビルスーツを一撃で撃破しうる火力は艦船の主砲クラスのみであり、それが搭載されたことはガンダムの伝説的強さの大きな要因となると共に、その後のモビルスーツ戦を大きく変容させることとなった。その後Iフィールドやビームシールドなどの防御技術が開発されたものの、宇宙世紀が0200年代に突入した後も、人型機動兵器の武装としては花形であり続けている。

ただ、一年戦争時に使用されていたビームライフルは、エネルギーCAPそのものを内蔵するタイプであったため、チャージされたメガ粒子の分を撃ち尽くすと母艦や基地へ戻って再チャージする必要があった。RX-78-2ガンダムのビームライフルの場合、15発[2]の射撃で“弾切れ”の状態になり、引き続きビーム射撃戦闘をおこなうには、エネルギーチャージ済みのスペアライフルを母艦から受け取る必要があった。

一年戦争後にて、この点を改良しエネルギーCAPを外付け、取り外し可能にするEパック(エネルギーパック)を用いたビームライフルが実用化される。Eパックはマガジンで給弾されるライフルと同じ要領で、Eパックを複数持って出撃すれば射撃回数がその分増え、交換の手間だけで再び射撃可能となり、戦闘に際してもより有利となる。以後は、Eパックを用いたビームライフルがほとんどのモビルスーツの標準装備となる。

ビーム砲の長所は弾道の直進性能、貫通力が大変優秀なことである。電波による誘導兵器が使用できないミノフスキー粒子散布下の戦場で、この特性は極めて貴重であった。短所は大気や何らかの塵により遮られ、そのエネルギーと集束性が減衰しやすい事、そして長所である直進性のゆえに稜線などの障害物を越えた曲射がきかないことである。ただ後世、レフレクタービットによるビームの反射技術は、限定的ながら曲射を可能にした。

宇宙空間では実体弾兵器は永久に初速を失わずスペースデブリとなり危険であるため、一定の距離で消滅するビームライフルのほうが安全と判断された[要出典]ことも、ビームライフルの普及の要因の一つである。ただし、スペースコロニー内ではコロニーの壁を貫通する事態になりかねないため、実体弾によるマシンガンが好んで使用された。大気圏内ではビームの大気による減衰が多く威力・射程に問題が出る他、水中ではより一層減衰し事実上使用できないことなどから、ビームライフル普及後でも実体弾兵器も使用可能にしてある機体は多い。例えばアムロ・レイは、『機動戦士ガンダム』第28話で、水中におけるビームのパワー低下について言及している。

なお、ガザCのナックルバスターやガンダムF91ヴェスバーのように、ジェネレーターに直結したビームライフルも存在する。こうなると、メガ粒子砲とビームライフルの区別は曖昧となるが、主に機体に直接搭載されるのがメガ粒子砲、手持ちのものがビームライフルとして区別される。

一般的にメガ粒子砲の方がビームライフルよりも威力は大きいものの、本体のジェネレーターを使用するため、ビームライフルに比べて機体への負荷が大きいといった弊害がある。また本体に直結する都合上、取り回しが不便であり、射角の制限といった問題点も抱えていた。そのためジェネレーター直結式のメガ粒子砲を搭載するMSは一部の高出力型に限られ、それらの機体を含めビームライフルは携帯兵器としての利点から通常装備として普及していた。

小型のビームライフルをビームガンやビームピストル、大型のビームライフルをビームバズーカや、ビームランチャー、メガビームランチャー、ハイパーメガランチャー、メガバズーカランチャーなどと呼ぶことがあるが、特に意味のある名称ではなく、語感のよさないしは外見の既存の実体弾火器とのデザインの類似性からつけられているに過ぎない。これは、モビルスーツに搭載されているハイメガ粒子砲なども同じである。 下では、特筆すべき特長があるもののみを挙げる。

ビームスプレーガン[編集]

主にジム等に採用された拳銃型の小型ビーム携帯火器。ガンキャノンやガンダムに採用されたビームライフルは、破壊力向上のために収束率を高めているため命中範囲が狭く、また当時の技術では安定した量産が困難であったため、代替品として開発された。発するビームを拡散することにより命中率を高めた設計になっており、射程は短くなっているが、錬度の低いパイロットにも扱いが容易となった。ビームの拡散で比較的威力は低下しているが、速射性が高く、近距離での装甲貫通力は充分とされる。しかし、ゲルググ以降のMSにはシールドや装甲に対ビーム処理を施した機体が多く配備され、ビームライフルの生産能力が高まったことや、パイロットの錬度上昇や教育型コンピューターによるシステム面の向上に合わせて、次第に生産されなくなった。ジム・コマンドジム・カスタムといった後継機は、ビームスプレーガンではなく実体弾マシンガンを装備している。

なお、ビームスプレーガンという名称はその形状が塗装用のスプレーガンに似ているから付けられたという説があり、ビームが拡散していると言われるのはその名称から由来する単なる誤解であるという。ビームスプレーガンのビームが実際に拡散していることを確認できる描写はなく、その後同じような拡散ビームを使用したビームライフルも存在しない。『機動戦士ガンダム』第36話でシン少尉搭乗のジムがビームスプレーガンをビグ・ザムに発砲するが、ビームは直進している。

破壊力に関しては確たる描写がなく、以後宇宙世紀MSで拳銃型の小型ビーム兵器を装備した例は少ない[3]

ナックルバスター[編集]

ガザCやガザDなどに採用されたジェネレーター直結方式のビームライフルである。性能の低いガザシリーズを補助する必要があったことと、当時のアクシズ艦艇はエネルギーCAPの充電施設を持たない旧ジオン公国系の艦艇が多かったため、ジェネレーター直結方式が採用された。なお、ガ・ゾウムはハイパー・ナックルバスターというビームライフルを装備しているが、これはジェネレーター直結方式ではないため、出力も低下している。

2連装メガビームライフル[編集]

ΖΖガンダム専用の大出力(10.6MW×2)ビームライフル。別名ダブルビームライフル。デバイス内に複数のジェネレーターを持ち、さらにMS本体からのエネルギー供給を受ける(構造的に腕部エンジンと直結する)ことで、MS用手持ち携行火器のサイズに収まりつつもメガバズーカランチャーに匹敵する威力を有したうえに、連射を可能とする非常に強力な兵装となっている。ライフルと銘打っているものの、その実態はジェネレーター直結式の連装メガ粒子砲と呼ぶべき兵装である。砲身は200射程度の使用が可能であるとされている。

大火力の兵装だが、マニュアル操作で出力およびビームの収束率の調整が可能であり、運用に柔軟性を持たせている。ロング・バレルによって効率的なエネルギー収束が可能であり、一定レベルでの狙撃能力をも備えていた。

携行火器としては破格の威力を備えており、一度の砲撃でMS数機を破壊し、 かすめただけでもガンダリウム製の装甲を溶解させる威力がある。ビームの減衰が激しい大気中においてもその威力は健在であり、一射でドライセンを爆砕したほか、大型MSであるザクIIIの半身を吹き飛ばしている。

ΖΖガンダムの分離変形合体システムを構成する1ユニットとして、コア・トップおよびGフォートレス形態では機首となる。そのため本体後端にはコクピットを備えている。

ビームマグナム[編集]

ユニコーンガンダムに採用された専用ビームライフル。名の由来は旧世紀のマグナム弾で、通常のビームライフルよりもはるかに高い威力を持つ反面、必要以上に高い威力や弾数が非常に限られるなどの取り回しの悪さも合わせ持つ。1つのマガジンとして5個のEパック・カートリッジ(マグナム弾)が連結され、ボルトアクションライフルのように1射毎に廃莢・次弾装填を行う。1発につき、当時の通常型ビームライフル4発分の威力(通常のエネルギーCAPは大体15発前後のビームの発射が可能)があり、通常のビームならかすめて過ぎる距離でもモビルスーツを撃破し得る程の破壊力を生み出す。対モビルスーツ用兵器としては大げさな威力であり、対大型モビルアーマー戦でも一撃で決定打を与る得る有効性があるが、あくまでビーム兵器であるため、ネオジオングなど強力なIフィールドを持っている場合は無効化されてしまう。また、ビームの威力が減衰される大気中においても、本来の出力より多少劣るものの実戦で扱うには十分な性能を発揮することが可能と考えられる。ユニコーンガンダム専用とされるが使用だけなら他のMSでも可能である。しかし、射撃時の反動が大きいからかOVA『機動戦士ガンダムUC』第4話劇中にて、同じ連邦・アナハイム規格であるデルタプラスが奪って発射するした際にはユニコーンガンダムが基本片手で保持するのに対し、デルタプラスは両手で射撃しているのにもかかわらず、射撃直後にトリガーを引いた右腕が何らかの機能不全を起こしている描写がある。

ヴェスバー[編集]

サナリィの開発した革新的なビーム兵器。名称は「V.S.B.R.:Variable Speed Beam Rifle = 可変速ビームライフル」から。前述のナックルバスターの様にジェネレーターから直接エネルギー供給を受けるため、従来のビームライフルを凌駕する威力を有する。

最大の特徴は、発射するビームの収束率や、射出速度の調節が出来ることである。どちらとも連続帯域での微調整なども可能。対象物の耐久力や距離に応じて高速で貫通力の高いビームから、低速で威力を重視したビームまでを状況に応じて撃ち分けることができ、通常のビームライフルでは貫通不可能だったビームシールドを貫通する。最大出力における威力は戦艦の主砲を上回り、宇宙世紀0130年代においてもモビルスーツ用の武装としては最大級の威力を有している。

構造上ビームライフルというよりメガ粒子砲に近いが、銃身自体に大容量のコンデンサーが内蔵されているため、ジェネレーター直結ではなくなるものの、本体から取り外しても数回の発射が可能。ただし、この技術を盗用したアナハイム、およびサナリィから技術提供を受けたとされるクロスボーンバンガードでは、大容量コンデンサーの解明が出来ず、本体固定の装備になっている。

G-B.R.D[編集]

G-B.R.D(G-バード)とはGenerative - Beam Rifle Device(ジェネレイティブ・ビーム・ライフル・デバイス)の略であり、「ジェネレーター内蔵型ビームライフル装置」と訳される。アナハイム・エレクトロニクス社シルエットフォーミュラプロジェクトの一環としてサナリィのヴェスバーに対抗して作り上げたビーム兵器。ネオガンダムが装備している。

ジェネレーターに直結させた高出力ビーム砲をMSが携行可能なまで徹底的に小型化した上で、移動能力も備えさせたコクピットのない移動砲艦とでも言うべき代物で、百式のメガバスーカランチャーやメガライダーといった大型ビーム兵器を搭載して自力航行できるモビルスーツ支援兵器の系譜に連なるものといえる。また、コア・ファイターの火力と移動力を強化するためにドッキングさせることも可能である。威力について詳細な情報はないが、作中でコロニー内部からの遠距離狙撃で透過光壁を貫通しつつ、ラー・カイラム級エイジャックスの艦橋を一撃で破壊した。

未来世紀におけるビームライフル[編集]

機動武闘伝Gガンダム』にも劇中でビームライフルは登場しているが、詳しい原理は明らかではない。ノブッシやジョンブル(ブリテン)ガンダム、デスアーミータイプなどが装備していた。

第9・10・11回大会で長距離狙撃を主武器とするブリテンガンダムが3連覇したことからガンダムファイトにおいても射撃武器の普及化が進んでいた時期もあったが、第12回大会において格闘とクーロンクロスのみで戦う東方不敗クーロンガンダムが優勝したことによって、覆されている。

アフターコロニーにおけるビームライフル[編集]

新機動戦記ガンダムW』においても、モビルスーツ用ビームライフルは登場している。基本的にその原理は宇宙世紀のメガ粒子砲とは異なり、荷電粒子砲である。ただし、メガ粒子砲と呼称される兵器が存在しない訳ではなく、ガンダムグリープのバスターメガ粒子砲やハイパーメガ粒子ランチャーという例がある。

作中においてはリーオートーラス等のMSおよびビルゴII等一部のモビルドールが携行型ビーム兵器を運用している。設定上、最初に開発されたビーム兵器はトールギスのドーバーガン。一部のリーオーも最終決戦においてこれを運用していた。

今作では例外的にガンダムタイプMSはほとんどビームライフルを装備していない(アニメ劇中デザイン6系統のうちの1つのみ)が、ウイングガンダムのバスターライフル、ウイングガンダムゼロのツインバスターライフルはコロニーやそれよりも巨大な衛星を一撃で破壊するなど、共に他作品に比べて非常に強力なものである。ウイングガンダム#武装を参照。

アフターウォーにおけるビームライフル[編集]

アフターウォーにおいてはルナチタニウム合金やミノフスキー粒子を彷彿させる物質の存在が作中・設定で語られている。

物語の舞台の前-中盤においてバルチャー等の使用するジャンク復元等の正規の整備が為されていない非正規仕様量産機は実弾兵器を使用しているケースが多いが、ガンダム系モビルスーツ全般や、後期の宇宙革命軍量産機のクラウダや新連邦軍のドートレス・ネオバリエント等正規軍用機体はビーム銃器を標準装備している。これらの明確な名前は作中にはほとんど登場せず、ガンダムXガンダムエアマスターガンダムダブルエックスが装備していたものが設定ではバスターライフルと呼称されていた程度である[4]

正暦におけるビームライフル[編集]

∀ガンダムが所持しているビームライフルは共振粒子砲(リフェーザー砲)。粒子を固有振動によって収束させ、発射するものである。スモーの所持しているビームガン(拳銃型)や、ウォドムや戦艦クラスのビーム砲が共振粒子砲という設定はなく、一部ムーンレィスの技術者からもメガ粒子の存在が明かされている。

∀ガンダム専用であるビームライフルは非常に火力が高く、正暦ではビームはおろか、実弾ですら威力減衰を起こすIフィールドの発生装置であるジェネレーターを貫通、破壊するなど異様な破壊力を誇っている。

コズミック・イラにおけるビームライフル[編集]

機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』におけるビームライフルは、高エネルギーにより励起された荷電粒子プラズマ等を臨界まで圧縮し射出する指向性エネルギー投射兵器である。専用の弾薬(粒子)が必要とされるが、ビーム発振器内には半永久的に撃ち続けられる程の弾薬が貯蔵されているようで、弾切れは問題無い。射出されたビームは周辺の大気を灼熱のイオンに変えてしまうため、市街戦でのビームライフルの使用は好ましくないとされる。ビームライフルの稼働には膨大な電力も必要とするため、動力源がバッテリーであるモビルスーツがビーム兵器を多用することは、戦闘可能時間の相対的短縮をもたらす。それを緩和するため、銃自体にサブバッテリーを装備している機体も存在する。

古くからビーム兵器は存在していたが、消費電力が大きいことから宇宙艦艇にしか搭載できず、モビルスーツの装備としては、ジンのバルルス改特火重粒子砲のような発射回数が数回程度の物だけであった。地球連合軍G兵器用ビーム兵器開発の過程で、低電力高出力ジェネレーターの開発に成功し、モビルスーツがビーム兵器を携行することが可能になった。その技術はG兵器開発に協力したオーブ連合首長国や、G兵器そのものを一部奪取したザフトに流出。C.E.73までにはおおむね全ての勢力のモビルスーツがビーム兵器を標準装備するにまで至っている。

また、ユーラシア連邦が開発したハイペリオンガンダムには、電力のみのエネルギー供給で撃ち続けられるビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」が装備されている。

西暦におけるビームライフル[編集]

機動戦士ガンダム00』におけるビーム兵器は、プラズマキャノンが、ユニオンAEUにより、モビルスーツに実装するための小型化の研究がされていた。だが、ソレスタルビーイング(CB)が有するガンダムの登場によりビーム兵器の存在が世界に知られ、その後、CBの造反者とされる人物により、擬似GNドライヴとそれから生成されるGN粒子を用いたGNビーム兵器の技術が各国家群に齎されることとなった。これにより、プラズマキャノンは普及することはなかった。

GNドライヴ搭載型モビルスーツのビームライフルは、GNドライヴ本体から供給されるGN粒子を高濃度圧縮、高エネルギー状態にして発射するものである。ただし、オリジナルのGNドライヴと、擬似GNドライヴとでは、GN粒子性質が異なっている。CBのガンダムのビームの色はピンク色なのに対し、擬似GNドライヴを搭載したモビルスーツのビームの色は真紅色またはオレンジ色である。GN粒子は圧縮すると人体に有害だが、オリジナルのGNドライヴのものについては劇中以前に無害化する技術が確立されており、擬似GNドライヴのGN粒子についてものちに無害化された。劇場版の頃には、色以外異差がないほど改良された。

非GNドライヴ搭載型モビルスーツ用のビームライフルも開発されており、こちらはGNコンデンサーを装備している。作中で登場したティエレン全領域対応型に装備されていたGNビームライフルは銃剣の様な使用も可能だが、非GNドライヴ搭載型モビルスーツのOSではビームライフルの制御が不可能な欠点を持つ。

Advanced Generationにおけるビームライフル[編集]

劇中特に説明は無く、その詳細は不明である。地球連邦軍の宇宙戦艦は標準装備として「ハイパーメガ粒子砲」を装備していると劇中でも言われるなど[5]、一部の武装名には宇宙世紀シリーズの武装を踏襲した名称が用いられているが、ミノフスキー粒子との関連性は明かされていない。一方、ガンダムAGE-1にアスノ家由来のプラズマ制御技術が使われており、劇中にプラズマ粒子爆弾なる物が登場してることから、この世界のビーム兵器はプラズマ技術が関わっているとされる。

所持例としては、地球連邦軍側は量産型MSジェノアスのビームスプレーガン、ガンダムAGE-1のビームを螺旋状に回転させて貫通力を高めた特殊ライフル「ドッズライフル」がある。アンノウン・エネミー(以下UE)側ではビームサーベルを兼ねたビームバルカンや、一部UEの機体にはビームライフルに変形する尾を装備している。後に人類側は、ドッズライフルを基に新造されたビームライフルを、機体を問わず装備しており、UEもといヴェイガン側にはビームサーベル発生装置付きのビームライフル「ゼイドラガン」、ビームガトリング砲の「クロノスガン」といった手持ち火器が登場している。

A.G.164年になってくると、ガンダムAGE-3に戦艦ディーヴァの「フォトンブラスターキャノン」技術を応用した「シグマシスライフル」が、ガンダムAGE-FXにそれを強化したものと思われる「スタングルライフル」といった大火力ビーム兵器が搭載されている。

小太刀右京によるノベライズ版では、テレビアニメやプラモデルの解説書では触れられなかった各種設定にも言及されている。ドッズライフルのドッズとはDrill-Orbital Discharge Systemの略称で、スピン回転するビームが引き起こしたDODS効果なる現象によって敵MSの装甲を圧壊させ、そのまま共振粒子の渦に巻き込み跡形も残さず消滅させるという、AGEシステムが実物を完成させるまでは理論物理の空想とされていた現象を応用した兵器であると設定されている[6]:84-85頁。ビームスプレーガンは、UEにはまったく通用しないものの、一発辺りが戦車砲弾に匹敵する威力を持った荷電粒子を、散弾として無数に浴びせかける武装であると言及されている[6]:42頁。UEのビーム兵器はメガ粒子砲であるとされる[6]:45,153頁

脚注[編集]

  1. ^ 氷川竜介 (2007年7月24日). “ネイティブガンダム[リマスター版] 第2話「ガンダム破壊命令」”. GUNDAM.INFO. サンライズ. 2014年6月9日閲覧。
  2. ^ 制作者日本サンライズ(当時)の設定では「15発」となっているが、脚本、作画上では必ずしも遵守されておらず、15発以上射撃していることがあった。
  3. ^ エビル・Sのビームスプレーガン、リグ・シャッコーのハンドビームガン等が見られる。リック・ディアスのビームピストルは拳銃としてはかなり大型で、むしろ百式のビームライフルをダウンサイジングしたカービン銃に近い。またヴィクトリーガンダム系列が使用するビームピストルはビームライフルの機関部と兼用されるもので、ビームライフルが損傷した場合の緊急装備的側面が強い。
  4. ^ ウイングガンダム、およびウイングガンダムゼロのものと同じ名称だが、アフターウォーにおけるバスターライフルとは「ガンダムタイプ用の高出力型ビームライフル」程度の意味合いとなっており、軽量化や長銃身化によりビーム収束率を高めたものなど、各機体に合わせたカスタマイズが施された専用品となっている。
  5. ^ 『機動戦士ガンダムAGE』アニメ第11話。
  6. ^ a b c 小太刀右京 『小説版 機動戦士ガンダムAGE(1)スタンド・アップ』 角川書店2012年2月1日ISBN 978-4-04-100147-9

関連項目[編集]