新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT

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新機動戦記ガンダムW
デュアルストーリー G-UNIT
漫画:コミックボンボン版
作者 ときた洸一
出版社 講談社
掲載誌 コミックボンボン
発表期間 1997年 - 1998年3月
巻数 全3巻
漫画:コミックジャパン版
作者 みずきたつ
出版社 ホビージャパン
掲載誌 コミックジャパン
巻数 未単行本化
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新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』(しんきどうせんきガンダムウイング デュアルストーリー ジーユニット、NEW MOBILE REPORT GUNDAM W DUAL STORY G-UNIT)は、1997年バンダイから発売されたプラモデルによる企画、およびそれを元にした漫画作品。テレビアニメ新機動戦記ガンダムW』の外伝作品である。

アメリカ合衆国で発売された際のタイトルは "MOBILE SUIT GUNDAM THE LAST OUTPOST" (機動戦士ガンダム ザ・ラスト・アウトポスト)である。

概要[編集]

『新機動戦記ガンダムW』の物語と同時期の出来事を描いた作品。

漫画版が講談社の雑誌「コミックボンボン」にて『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』のタイトルで連載、作画はときた洸一。また、ホビージャパンの雑誌「コミックジャパン」にて(第一回は「月刊ホビージャパン」に付録として付いたプロモーション冊子『コミックジャパン』プレ創刊号に掲載)『新機動戦記ガンダムW外伝 G-UNIT』のタイトルで連載、作画はみずきたつ。

二誌でそれぞれ掲載されたが、みずきたつ版はコミックジャパンが1号のみで休刊になった為に未完となっている。

ガンダムシリーズとしてはテレビアニメ『機動新世紀ガンダムX』終了後の空白期に展開された企画である。またプラモデル企画としては前作『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』の失敗があったため、慎重に企画が立てられている。まず、コミックボンボンではガンダムシリーズのコミカライズに実績のあるときた洸一に先行して漫画を連載させ、低年齢層読者への知名度と人気のアップを図った。さらに、高年齢層に向けてみずきたつの手によりコミックジャパンにて漫画を連載する予定が立てられた。外伝的作品で年齢層に分けた漫画を展開するのは『機動戦士ガンダムF90』以来である。

主役ロボットであるモビルスーツガンダムジェミナスは、「G-UNIT」と呼ばれるオプション兵装によって仕様を変更できる、プレイバリューを重視した設定となった。

しかし、これらの目論見がすべて成功したわけではない。コミックジャパン版は雑誌の休刊(1号目が店頭に並ぶとほぼ同時に休刊が決定した)を受けて連載が中断し、ホビージャパンなどで連載しようという動きがあったものの、結局再開することはなかった。また「G-UNIT」によるオプション兵装の設定も生かされず、商品展開はほとんど行われなかった(シリーズで4種類のキットが発売されたのみ)。しかし、複数媒体での年齢層別連載は『∀ガンダム』あるいは『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に、オプション兵装の設定は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのストライカーパックに、作品を超えて継承されている。

登場人物[編集]

声優はゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズのもの。

MO-V[編集]

アディン・バーネット
声:優希比呂(旧:結城比呂)
本作の主人公。17歳。資源衛星都市「MO-V」のモビルスーツパイロット。ジェミナス01のテストパイロットを務める。後にガンダムL.O.ブースターガンダムグリープに搭乗。「俺が決めるぜ!」が口癖の熱血青年。兄・オデルを尊敬すると共にライバル視しており、兄を超えることを目標としているが、それは自分を認めてもらいたいことの現れでもある。OZプライズとの戦いを終えた後、兄の結婚式の日に互いにリーオーを用いて「ペイント弾十発勝負」という形で兄との最後の勝負を展開した。名前の由来はロシア語の「1 (ОДИН アディーン)」。
オデル・バーネット
声:津久井教生
アディンの兄で同じくモビルスーツパイロット。23歳。弟と正反対の冷静沈着な性格。エンジニアとしても優秀。アディンを時には優しく、時には厳しく接することで、弟の成長を促している。OZプライズとの戦闘でアディンを庇って被弾し生死不明となるが、仮面の男シルヴァ・クラウンとしてOZプライズに潜入し、ガンダムグリープの開発を進めていた。完成後は工場を資源衛星に偽装し、衛星をMO-Vにぶつけるオペレーション・パンドラと称して送り届ける。ヴァルダーの反乱時に正体を明かしてMO-V側に復帰。最終決戦では両親の仇であったペルゲを討つ。乗機はジェミナス02ガンダムアスクレプオス
ルシエ・アイズリー
声:池澤春菜
MO-Vのプログラマー。17歳。気の強い性格で、似たタイプのアディンとは口論することが多いが、相思相愛の関係(告白するまでには至っていない)。最終決戦ではアディンの無理を聞いて、ガンダムグリープのヘッドセットに改良を加えて、PXモードのリミットレベルを上げた。
トリシア・ファレル
MO-Vのオペレーター。オデルの婚約者。知的で優しい大人の女性。最終決戦の際にオデルからプロポーズを受け、エピローグでオデルと結婚する。
ロガ・ハーマン
MO-V代表。バーネット兄弟の父親・マークとは友人関係にあり、両親を亡くした後のバーネット兄弟を引き取り、彼らを育てる。当初はレディ・アンの演説に感動しOZの傘下になりG-ユニットを売り込もうとしたが、OZプライズの襲撃を受け苦慮することに。戦後はMO-Vを軍事用から宇宙船開発用に変更した。
ディック・ヒガサキ
MO-Vのチーフメカニック。気さくな性格で、アディンにとってはもう1人の兄的存在。終盤には、リーオーをMD化した「Dユニット」を開発した。
漫画版の『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』では彼らしき人物がトールギスIIIの整備を行っていた。
ガンダムEXA』では搭乗機体の調達と整備をしてGダイバーをサポートするエグザクターとして登場し、MO-Vに輸送前のジェミナス01をレオスに、ジェミナス02をピーニャに渡した。
ロウ・サーナン
OZ特士。ニコルの命令を受けて、MO-Vの調査に向かうが、その途中にOZプライズに襲撃される。シャトルを撃墜されるが、一命を取りとめ、アディンに救出された。以後はMO-Vに留まってアディン達に協力した。レイクビクトリア基地にいたことがありシェンロンガンダムを目撃した経験からMO-Vで初めてジェミナスのことを「ガンダム」と呼び、それによりアディンはガンダムパイロットの誇りに目覚めた。アディンとルシエがケンカする度に「仲が良いですね」と言う。戦後、ニコルからプライズがMO-Vを狙った理由を問われるが「ここには何もなかった」と報告した。

OZプライズ[編集]

ロッシェ・ナトゥーノ
声:堀川亮(現:堀川りょう)(F) / 柿原徹也(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)の一員。搭乗機はカスタムMS「LEO-S(レオス)」。気障な性格だが、騎士道精神を重んじ、アディンをライバル視する。ヴァルダーの側に離反したクラーツによって撃墜されるが、アディンに救出され、その後、MO-V側に身を寄せる。終盤はガンダムL.O.ブースターに搭乗。アディンと友情を育ませ、良き相棒となった。戦後、アリサと共に姿を消した。
クラーツ・シェルビィ
声:二又一成(F) / 津田健次郎(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)の一員。搭乗機はカスタムMS「LEO-R(レオール)」。物腰は柔らかく、丁寧な喋り方をする。中盤、他の二人を裏切ってヴァルダー側に離反し、ロッシェの機体に不意打ちをかけて彼に重傷を負わせる。ロッシェ追放後は特佐に昇進する。終盤にはガンダムバーンレプオスに搭乗し、ロッシェ、オデルを一時圧倒するが、PXシステムが彼個人に合うよう調整されていないため、システム起動から間もなく機体がオーバードライブを起こして暴走。自身もPXシステムの訓練を受けていなかった事で精神崩壊を起こし、機体と共に爆死する。
ブルム・ブロックス
声:松尾銀三(F) / 稲田徹(OVERWORLD)
星屑の三騎士(スターダストナイツ)の一員。搭乗機はカスタムMS「LEO-N(レオン)」。傲岸不遜な性格だが、民間人のシャトル保護を確約したりと、騎士として筋を通すところもある。ヴァルダーに楯突いたために殺害される。
アリサ・ウォーカー
ロッシェに好意を抱くOZプライズ士官。赤毛のはねっ毛が特徴的。容姿はボーイッシュだが、性格は物静かで忍耐強い。後にシルヴァ(オデル)に協力してアディンにガンダムグリープを託し、MO-Vに身を寄せる。
ヴァルダー・ファーキル
声:小杉十郎太
黒いカスタムリーオーに搭乗し殺戮を繰り返していたことから「暗黒の破壊将軍」の異名を持つOZ特士。OZプライズを乗っ取る。冷酷な性格だが、戦争に独自の美学を持つ。ハイドラガンダムのパイロット。トレーズ・クシュリナーダをライバル視しており、作中でも自分と渡り合えるのはトレーズのみであると豪語し、トレーズが乗るガンダムエピオンとの対決を待ち望んでいた。最終決戦でアディンと戦っている最中にロッシェからトレーズが戦死したことを伝えられ、動揺する中、アディンが操縦するガンダムグリープの猛攻で愛機を破壊されて戦死。
ドクター・ペルゲ
声:麦人
ガンダムジェミナスの開発者。MO-VからOZプライズへ寝返った科学者。MO-Vを利用するために同じ開発者であったバーネット兄弟の父・マークを彼の妻もろともシャトル事故に見せかけて殺害した。オデルを高く買っており、自分の配下に加えようとするが、両親の死の真相を知ったオデルが操縦するガンダムアスクレプオスの一撃を受けて死亡。直後、グランシャリオに仕掛けておいたプログラムが起動して各コロニーや地球を道連れにしようとするが、アディンが操縦するG-UNIT最終型の攻撃でグランシャリオは破壊されたことで最後の足掻きも失敗に終わった。
ルーナ・アルモニア
声:島津冴子(F) / 花澤香菜(OVERWORLD)
MO-Vへ潜入したOZプライズの女スパイ。搭乗機はメリクリウス・シュイヴァン。儚い雰囲気を漂わせた、可憐な美少女。ヴァルダーの側近で元々はオペレーション・メテオのガンダムパイロット候補だった。アディンとの悲恋を演じる。味方の砲撃を受けて死亡したと思われたが、エピローグでソリスと共にオデルとトリシアの結婚式に参列している。ただし『SDガンダム GGENERATION-F』のキャラクタープロフィールでは「死亡した」と書かれていた(再登場した『OVERWORLD』のプロフィールでは修正された)。
ソリス・アルモニア
声:冬馬由美(F) / 甲斐田裕子(OVERWORLD)
OZプライズのMSパイロット。搭乗機はヴァイエイト・シュイヴァン。ルーナの姉。妹は正反対の強気な性格。ルーナ同様にかつてはガンダムパイロット候補だった。アディンにガンダムパイロットとしての覚悟を説き、散り際には「その力の使い道を迷っているのなら、私たちのような子が出ない世の中を作ってくれ」と告げた。妹と共に死亡したと思われたが、同じく最終話に一コマだけ出てきている。

その他[編集]

レディ・アン
声:紗ゆり
OZ特佐。OZを受け入れたMO-Vの処遇をニコルに一任する。
ニコル
OZ特尉。レディ・アンからMO-Vの処遇を任されるが、MO-VはOZプライズの管轄になったことが気になり、それを伝えたロウをMO-Vに調査に向かわせた。
カーンズ
ホワイトファングの創設者。世界国家軍との戦いの最中、不明確な情報で動いたドルニエに呆れていた。
ドルニエ
ホワイトファングの一員。MO-V宙域にOZプライズが滞在している情報を探るために、ビルゴIIを護衛に付けて、MO-V宙域に赴くが、ガンダムバーンレプオスに襲撃されて、ビルゴIIを奪われる。劇中では描写は無かったものの襲撃された際に本人は死亡したと思われる。

単行本[編集]