リーオー
リーオー (Leo) は、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場する架空の兵器。
A.C.(アフターコロニー)史上初の汎用量産型MS(モビルスーツ)。武装組織「OZ(オズ)」や地球圏統一連合など、多くの国家、勢力に広く普及している。機体名の「リーオー」とは、黄道十二星座の一つであるしし座(レオ)を英音訳したもの。
メカニックデザインはカトキハジメが担当。当記事では、同じテレビ本編および外伝作品『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場する各派生機の解説も記述する。
目次 |
[編集] 機体解説
| リーオー Leo |
|
|---|---|
| 型式番号 | OZ-06MS(陸戦用) OZ-06SMS(宇宙用) |
| 頭頂高 | 16.2m |
| 重量 | 7.0t |
| 装甲材質 | チタニュウム合金 |
| 武装 | ビームサーベル×2 シールド 105mmマシンガン ドーバーガン バズーカ 宇宙用/地上用ビームライフル 宇宙用ショートビームライフル 肩部ビームキャノン×2 宇宙用ビーム砲 他 |
| 搭乗者 | ゼクス・マーキス ヒイロ・ユイ デュオ・マックスウェル トロワ・バートン カトル・ラバーバ・ウィナー トレーズ・クシュリナーダ レディ・アン サリィ・ポォ ヒルデ・シュバイカー ルクレツィア・ノイン オデル・バーネット ヴァルダー・ファーキル 他 |
A.C.史上初の戦闘用MS「トールギス」を原型に開発された、最初期の量産型MS。MS単体としての性能を追求するあまり実用性とコストに難を抱えていたトールギスの反省から、不要な機能を排し機体の小型化・簡素化を図った無難な汎用機として再設計された。よって性能的には突出したものはないが、近距離戦から遠距離戦、地上戦から宇宙戦に対応した豊富なオプションが用意され、装備を換装することであらゆる戦場に対応できるように設計されている。
陸戦型のカラーリングは統一連合軍・OZトレーズ派がモスグリーン、宇宙型のカラーリングは統一連合軍・ホワイトファング軍が紫色である。OZ全般・世界国家軍はどちらの仕様も水色で塗装されている。
[編集] 武装・オプション装備
一部の武装はトールギスの物と同型。左右の肩と背中のアタッチメントに各種オプションを装備することが可能である。
- 105mmマシンガン
- 主に陸戦型に装備される携帯火器。引き金部分のグリップと銃身上部のキャリングハンドルを持って腰の部分に構えて撃つ。ガンダニュウム合金製MSには一切通用しない。マガジンの装弾数は約100発以上。
- ビームライフル
- 105mmマシンガンとほぼ同じサイズの標準型と、指揮官機用の短銃身型が存在する。宇宙用と地上用で照準器の形状が異なる(宇宙用は円形、地上用は矩形)。チタニュウム合金製装甲に対しては充分な威力を有するが、ガンダニュウム合金製の装甲に対しては何十発も撃ち続けてようやく損傷を負わせられる程度。
- シールド
- 左肩アタッチメントに装着される円盤形状の盾。トールギスのシールドとほぼ同型の装備。
- ビームサーベル
- シールド裏のラックに2基懸架されている、接近戦用の斬撃武装。水中で使用できないなど性能は劣るが、ガンダムが装備する同系装備と斬り結ぶことは可能。
- ドーバーガン
- MSの全高に匹敵する砲身長を持つ、カートリッジ式の大型火器。トールギスが装備する物とは若干形状が異なる。ガンダニュウム合金製装甲にも打撃を与えられるほどの威力を持つが、取り回しの不便さと生産コストの高さから供給数は少ない。ロケット弾タイプとビームタイプの2種が存在する。
- バズーカ
- 榴弾・徹甲弾などの各種砲弾を射出するバズーカ砲。ドーバーガンよりも装弾数は少ないが、全長が短く取り回しに優れる。
- 肩部ビーム砲
- 両肩部アタッチメントに装着されるオプション火器。主に指揮官機が使用する。装備するにはシールドとビームサーベルを取り外す必要がある。
- 宇宙空間用ラウンドバーニア
- 背部アタッチメントに装備される宇宙用オプション。姿勢制御用バーニアを有する他生命維持装置も内蔵している。腰部以外にバーニアスラスターを持たないリーオーにとっては、宇宙空間での運用に必要不可欠な装備である。
- パラシュートユニット
- 背部オプションの一つ。主に輸送機からの空挺降下作戦の際に使用される。着地直前はバーニア噴射による制動を行い、ユニットを切り離して着地する。
- 高機動オプション
- 背部オプションの一つ。主翼と強力なジェットエンジンを有し、大気圏内での単体飛行を可能とする。任意での排除が可能。純粋な飛行型であるエアリーズに比べ火力と装甲に勝るが、速度や旋回性・航続距離に劣るため、パラシュートパックを利用した空挺降下作戦や、ヘリコプターからワイヤーで吊るして輸送するヘリボーン作戦が基本となる[1]。
[編集] 劇中での活躍
テレビアニメ第1話より登場し、主要登場人物の大半が搭乗経験のある機種でもある。
ゼクス・マーキス、トレーズ・クシュリナーダ、ヴァルダー・ファーキルも当初はリーオーに乗っており、ゼクスは大気圏突入直後のウイングガンダムと交戦、空中で機体をからみつかせ拘束しゼクスは脱出、これを海に沈める。オデル・バーネットもMO-V護衛時に使用し、トロワ・バートンに至っては傭兵時代から使用している。
MD(モビルドール) の誕生以降は活躍の場を減らしていくものの、最終決戦では世界国家軍主力としてホワイトファング軍のMD ビルゴIIとの戦闘に使用される。その他、MDシステムの試験機や作業用MSとしてなど、さまざまな場面に登場。最前線でのMD部隊の指令用有人機としてもしばしば用いられる。
OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』では、X18999コロニー侵入の際にヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルがコロニー内部で奪取した機体を使用する。パイロットの腕により防衛部隊のリーオーに大打撃を与えるものの、迎撃に現れた張五飛のアルトロンガンダムとトロワ・バートンのサーペントには、性能差の前に敗北する。
[編集] バリエーション
- リーオー・アーリータイプ
- ブント軍などが使用。現行のリーオーの1世代前に当たる機体で、各部がよりトールギスに近い形状となっている。武装は105mmマシンガンとシールドのみ。パイロットはナナキ少佐(テレビ第12話)、名無し時代のトロワ・バートン(Endless Waltz OVAおよび特別編)など。
- LEO-S(レオス)
- 漫画『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場。(型式番号:OZ-06MS-SS1)OZプライズに所属するパイロット、ロッシェ・ナトゥーノが搭乗するカスタムMS。マントを纏い、特異な形状のビームライフルとビームサーベルを装備。トールギスに迫る性能を持ち、下記のカスタムリーオー2機を上回る戦闘力を発揮する。外観はトールギスをよりマッシブにしたような形状。
- プラモでの作例も紹介された。
- LEO-R(レオール)
- 『G-UNIT』に登場。(型式番号:OZ-06MS-SR2)OZプライズ所属のクラーツ・シェルビィが搭乗するカスタムMS。機動性が強化されており、ロングビームランスを装備している。その外観はリーオーとしてのものをあまり留めておらず、後頭部の髪状の放熱フィンや脚部など女性的な形状をしているのが特徴。
- LEO-N (レオン)
- 『G-UNIT』に登場。(型式番号:OZ-06MS-SN3)OZプライズ所属のブルム・ブロックスが搭乗するカスタムMS。出力や装甲などが強化されている。外観的にはビルゴに近い。
- ヴァルダー・ファーキル専用カスタムリーオー(仮)
- 『G-UNIT』に登場。ヴァルダー・ファーキルがOZプライズに合流する以前に搭乗していたMSだが、設定画など詳細なものは一切ない。ヴァルダーはこの機体に搭乗しての戦果から、「暗黒の破壊将軍」と呼ばれるようになった。
- Dユニット
- 『G-UNIT』に登場。資源衛星MO-Vで開発された無人型MS。MDのデータを基にリーオーを改修した機体で、両腕部はビームキャノンに換装されている。コストの割には高い戦果を上げる。
以下の機体は、『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』にて設定されたバリエーション。
- リーオーII型『キマイラ』
- リーオーIII型『キマイラ(新型)』
- リーオーIV型『グライフ』
- 生産性を度外視し、量産型の域を超えたOZスペシャルズ専用の特別機。リーオーの重装備とエアリーズの高機動性を兼ね備え、武装も中距離砲とビームサーベル、ビームライフルと実体弾ライフル、シールドと多様に取り揃えている。その性能と設計思想はトールギスに酷似している。
- リーオーの開発者であるセイス・クラークはこの機体を認めず憤慨しているが、ときのトレーズやゼクス、ノイン等の機体としてマリウス・プラント攻防戦で活躍している。
- バートン財団と通じていた宇宙革命軍のアルテミス・セディッチ、カーンズらによって奪取された機体もあり、それらは漆黒に彩られた「シュヴァルツ・グライフ」としてバルジ要塞を攻め立てた。
[編集] 脚注
- ^ 作中世界には大気圏内飛行用のサブフライトシステムが存在しないため。
[編集] 関連項目
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