無限のリヴァイアス

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無限のリヴァイアス
ジャンル SF
アニメ
原作 矢立肇(原案)(電撃文庫版)
監督 谷口悟朗
シリーズ構成 黒田洋介
脚本 黒田洋介、竹田裕一郎
キャラクターデザイン 平井久司
メカニックデザイン 山根公利
アニメーション制作 サンライズ
製作 テレビ東京読売広告社
サンライズ
放送局 テレビ東京系列
放送期間 1999年10月6日 - 2000年3月29日
話数 全26話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト アニメ
ポータル アニメ

無限のリヴァイアス』(むげんのリヴァイアス)は、サンライズ制作の日本のテレビアニメ1999年10月6日から2000年3月29日にテレビ東京系で放送された。全26話。

概要[編集]

SF版「十五少年漂流記」あるいは「蝿の王」をコンセプトモチーフとして制作が開始された作品[1]。閉鎖的な環境と極限状態に残された少年少女達が、如何にして生き抜いていくかが描かれた群像劇となっている。そのため、SFとしての設定と舞台が用意されているが、大筋としてはキャラクターの立ち位置と人間関係、心理状態が大きく移り変わっていくことに描写が当てられていた。

2010年3月に日進市で行われた講演会で谷口悟朗が述べたところによると、続編映画制作のオファーが来ていたが「冗長が嫌」と断ったため、かなりの圧力を受けたとのこと。

黒田洋介は、最初に「サンライズから」仕事の依頼が来た際に、「遂に俺もガンダムを書かせてもらえることになったか」と勘違いしたとのこと。黒田はその後7年の時を経て、『機動戦士ガンダム00』を担当することになる。

また、後年同じ時間枠で放送された『GEAR戦士電童』や『スクライド』と異なり、『サンライズ英雄譚』や『サンライズクルセイド』には参戦していない。

あらすじ[編集]

2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が、黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。

2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは、何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。

教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。なぜか彼らは、自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い続ける。閉鎖された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡って、少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

登場人物[編集]

本作のキャラクターは過去のアニメやゲームのキャラクター、当時話題だった有名人やサンライズスタッフをモチーフにしたものが多い。

主要人物[編集]

相葉昴治(あいば こうじ)
- 白鳥哲
主人公地球出身で、リーベ・デルタでは第2操船課の実習生だった。大人しく人当たりのよい性格で、容姿や身体能力は平均レベルだが、状況に対する極めて冷静な判断力を持ち、誰とでも仲良くなれる柔軟性や協調性があることから、周囲との調和を保つことが得意。ブルーにも穏当に接することができ、ブルー政権時はブリッジの潤滑油のような存在となっていた。自分のことよりも他人のことを優先するタイプだが、状況に呑まれやすく、優柔不断でやや行動力に欠けているという欠点もある。弟の祐希からは「日和見主義者」と罵られ、親友のイクミからは「揉め事には強いが、争いごとには向かない」と評されている。幼なじみの蓬仙あおいが「口先だけで実技は間抜け」「まじめな割りに成績はいまいち」と評していることから、実技の不出来を学科で補って、平均レベルの成績を保っている模様。行動力に欠ける点も相まって、いわゆる頭でっかち人間と言える。窮地に立つと「なんなんだよ、もう」と口ずさむ。どのような仕打ちを受けてもそれに耐えようとする忍耐強さを持っているものの、そういったストレスを溜め込んだ末に爆発してしまう傾向がある。実際に祐希の反発や暴行にも耐えているが、過去のことを蒸し返された際には普段の姿からは想像出来ないほど激情し、祐希を殴っている。また、酒癖も悪く、その際にもストレスを爆発させる。
幼い頃はやんちゃな性格で、祐希をリードしていた。両親が離婚してからは祐希の父親代わりにもなろうとするが[2]、その事を気負いすぎたために祐希が成長するにつれて疎まれるようになってしまった。相葉事件と呼ばれるようになった3年前のケンカが元で裕希とは互いに犬猿の仲となった。
リーベ・デルタからの脱出時に、イクミと共にファイナを助け、以後、ファイナから思慕の情を寄せられる。リヴァイアス内では最初は雑用係だったが、チーム・ブルーがブリッジを占拠した際にその場に居合わせ、今後の方針を提案したことから、ファイナと共にブリッジでオペレーターを務めることになった。ブルー失脚後に艦長を務めることになったユイリィからリフト艦とブリッジのパイプ役を頼まれ、ブルー失脚時にあっさり手のひらを返したツヴァイの面々とファイナに嫌気が差していた為、逃げだと分かっていても、これを承諾。リフト艦で祐希と以前にもまして衝突し、それに耐えながら活動していたが、パイプ役は実質的には意味がなかった。そして、ディカスティア戦の最中にイクミの指示でバルジキャノンのサーバーの様子を調査しに向かった際に逃亡中のブルーと遭遇し、任務を中断して彼をかくまうことを優先した上、その理由を明かさなかった為、リフト艦での居場所を半ば失い、理解者のイクミから失望される。その上、並行して起きていたこずえ事件により荒れ狂うイクミを「1人の力で全員を守るのは無理だ」と正論で説得しようとしたことで、イクミの怒りに火を注いでしまい、「正論を吐いてばかりの理想主義者」と想像以上に決別されてしまう。
自分の進むべき道を見失い、更に特権階級だった自身を妬む生徒達から度々集団暴行の標的とされ、艦内でも埋没した存在になっていくが、カレンから受けたアドバイスや、あおいを始めとする自分が守りたい存在を見つけたことで自らの信念を固めていき、ファイナとの関係にも終止符を打つ。また、匿っていたブルーからニードルガンを託されることになり、窮地に陥る度に幾度となく手に取ろうとするもののその度に自制し、最後まで使おうとしなかった。
イクミのクーデター後はパイプ役とブリッジクルーを完全に解雇され、こずえに一方的に拒絶されたのを機に精神的に追い込まれていたあおいの支えになろうと彼女の仕事を手伝うようになる。Cランクに位置づけられていたが、ヘイガーの策略でEランクに移された上に、隔離されてしまう。このことから独裁者同然の存在となっていくイクミと祐希を止めるために自ら行動を起こす決意を固め、ネーヤの助けを受けて閉鎖区画を脱出しイクミや祐希と直談判する。しかし、自分の説得に対して全く聞く耳を持たず傲慢な態度を崩さないイクミや、一方的に自分を非難し攻撃する祐希に激怒し、遂にニードルガンを向けるが、どうしてもイクミ達を撃つことが出来ず、祐希に反撃された上、ニードルガンをイクミに奪われ、右肩を撃たれてしまう。さらに現れたファイナに追い打ちをかけられ、致命傷を負ってしまうものの、ネーヤによって閉鎖区画へ運ばれ、クリフの手術を受けて一命を取り留める。意識を取り戻した後は重体の身をおしてもなお諦めようとせず、あおいと共に作業艇でリフト艦へ向かい、イクミと対峙し、ヘイガーの策略でリヴァイアス本艦に多くの乗組員が残されてしまったことを伝え、リヴァイアス内の混沌を鎮めるために投降を訴えた。イクミに再びニードルガンを突きつけられても、彼を説得し続け、自らの命すら懸けた。
救助後は通院による療養生活を送りながら、恋人になったあおいとのデートを楽しんだり、祐希とも徐々に仲を改善していくと、平穏な日々を過ごしていた矢先、政府からリヴァイアスへの再乗艦を依頼される。遠い未来に起こる滅亡から生き延びるための計画だったとはいえ、自分たちを苦しめた上に、再びリヴァイアスに乗せようとする大人たちに激しく怒り、伝えに来た矩継を殴り飛ばすが、決して他人事ではないことに気づき、リヴァイアスへの再乗艦を決意した。再会したイクミに手を差し伸べ、リヴァイアス事件を通じて導き出した「明日のために何をすべきかを考えることを続けていく」の信念を伝えて立ち直らせた。ルクスンとユイリィからの頼みで、リヴァイアス最初の進路を天王星のチタニアにしてもらった。
祐希との過去の喧嘩で右肩を負傷し、傷跡が残っている。小説版では、この傷が元で右肩が腕が背中に回らなくなりスポーツなども制限されたことが明かされた。さらに最終話では、作品終盤でのイクミとファイナによる怪我の後遺症のために右腕が肩から完全に上がらなくなったことが判明している。しかし、矩継を殴った際は無理をして、その右腕で殴りつけた。
ネーヤをリヴァイアス乗艦直後から度々目撃しており、後に、劇中確認できる中では唯一自己紹介を交わすなど、リヴァイアス乗員の中では最も多く彼女と接触している。
作品が群像劇であることから、主人公でありながら、場合によってはオープニング前のアバンでモノローグを語った後、しばらく登場しない、台詞がほとんど無いエピソードもある。
相葉祐希(あいば ゆうき)
声 - 保志総一朗
昴治の弟。地球出身で、リーベ・デルタでは昴治と同様、第2操船課の実習生だった。容姿も身体能力も兄の昴治より遥かに優れ、操船技術にも天才的なセンスを持っており、リフト艦のメインメンバーになってからはエース級の活躍を見せる。しかし能力的に優れている反面、極端過ぎる実力主義者で、自分よりも能力の劣る人間を目障りに思うなど、人格面には大きな問題がある。兄とは違い協調性が無い上に感情的で「結果の出ない努力は、紙屑同然」、「馬鹿は馬鹿同士で群れあってれば良い」などと、努力しようとする人間を全く省みようとしない傲慢な言動が目立つ。作中では気に食わないことがあるたびに誰彼構わず殴打しており、精神面において大人になれない幼稚な側面が強く描かれている。その才覚が発揮されていくにつれて自分が周囲から認められ、反対に昴治が周囲から突き放されていったことで、その傲慢はますます悪化していき、イクミの独裁政権が始まってからは、昂治に似た雰囲気を持つユイリィにも苛立ちを見せるようになった。
幼少時は泣き虫だったことや母子家庭ゆえに父性をも求めていたことから、兄の昴治を慕っていたが、3年前に昴治自身の生き方やあれこれ指図されることに反発して大喧嘩となり、昴治の右肩に怪我を負わせてしまう。以来、昴治を能力の劣る人間として見下し、強く反発するようになり、殴り飛ばすのが当たり前のようになっていった[3]。密かにあおいに気があるものの、あおいの気持ちは昴治に向いていて、自分が兄とセットでしか扱われないことも反発の一因となると共に、自分の力を昴治に見せつけてやりたいという衝動に繋がっており、リフト艦で戦うのもそのためである。しかし、昴治が企画したパーティーでは憎まれ口を叩きながらも、昴治とケンカせずに会話を交わしたり(最終的にはファイナの件で揉めてしまったが)、昴治が集団リンチされた際には助けたりと、心の底から昴治の存在を忌み嫌っているわけではない、複雑な思いを抱いていることが伺える。
あおいを守り、昴治よりも優秀であることを証明したいがために、物語終盤でイクミの独裁体制に加担する。しかし、相変わらず昴治を侮蔑する態度からあおいには拒絶される。一向に考えを改めようとせず、イクミと共に暴走に拍車を掛けていくが、やがてイクミが昴治を銃撃するのを目の当たりにし、激しく動揺する。
ゲシュペンスト戦後、形振り構わない戦い方により、たった一つの防衛手段であったアインヴァルトを失ったことで、その行為を責めたチックを殴りつけブライアンを激怒させるが、イクミがニードルガンでブライアンを撃った脅迫行為には、さすがに動揺の表情を隠せなくなる。その直後、説得に現れた昴治に反発し[4]、逆上したイクミによって昴治が射殺されそうになった際にも見殺しにしそうになるが、カレンの叱責を受けて間一髪でイクミを止めた。しかし、自分の命が窮地になっているにも拘らず、昂治がイクミの好きにさせるよう自分に諭し、驚くことになる。
リヴァイアス事件と矩継との会話における昴治の変化を見て、兄を見直すようになり、昴治曰く「ケンカはしなくなった程度」には仲は改善された[5]
自分より強いブルーにはよく楯突いていたが、結局一度も敵わなかった。最終話ではブルーへのリベンジを果たすべく、リヴァイアスに再乗艦し、決闘の結果は不明だが、最後は傷だらけになりながらもブルーの象徴とも言うべきバンダナを手にして大の字に横たわり、清々しいまでの笑顔を見せていた。
本作関連サイトではパットの肩車になってあげるなど、年少への面倒見の良さも描写された。ただし、本編や小説では確認できない。
尾瀬イクミ(おぜ イクミ)
声 - 関智一
木星圏出身。第2操船課の実習生で、昴治とはリーベ・デルタ時代からコンビを組んでいるルームメイトだった。全般的に能力が高くリーダーシップもあり、明るい性格もあってリフト艦ではリーダー格になっていく。家が貧しいような態度をとっているが、実際はかなりの資産家の子である。「尾瀬イクミ」の名前も偽名であることがドラマCD3で判明しているが、本名は不明。
過去に実の姉カオリ禁断の関係に落ち、肉体関係にまで至った。それを知った父親によってカオリは無理やり嫁に出され、その後に自殺。その時のトラウマが原因で死者が出てしまうことに異常なまでの恐怖を感じるようになった[6]
こずえと恋仲になっていくが、姉のトラウマから本気になることができず、中途半端に接してしまう。それが災いして、こずえの増長を招いてしまい、こずえ事件の要因の一つとなった。こずえ事件と平行していたディカスティア戦では昴治の失態に失望し、それ以降はこずえの事件が重なったこともあって意見対立が進み、昴治を突き放す。一方でディカスティア戦での祐希の活躍を受け、それまでは反発し合っていた祐希と友情を深めていった。こずえ事件後はこずえを庇護するうちに姉の面影をこずえに重ね合わせたことで、次第に情緒不安定な状態に陥っていく。こずえを集団暴行した者たちを叩きのめし(ただし、女性だけは殴らなかった)、こずえを見捨ててしまったレイコをいびり倒し、その後も問題行動をとる者達を徹底的に暴力で制していくが、それでも沈静化には至らず、「暴力問題を止めるために暴力活動を行う」という自分自身の矛盾にすらも気付かないまま暴走に拍車をかけていくことになる。こずえとの会話でチーム・ブルー支配下の艦内が一番安定していたという考えに至り、こずえの言葉を切っ掛けに「歯止め」が必要と判断し行動を決意。アインヴァルトを独断で起動し、ヘイガーの後押しもあって、リヴァイアス内で傷害事件の起こった156区画を攻撃する示威行為に及ぶ[7]。これを機に圧倒的な力を誇示して、リヴァイアスの秩序を暴力と恐怖による体制で維持すべく、独裁体制を作り上げる。
独裁者となって以降は、こずえ以外の人間の前では徹底して高圧的かつ冷淡な態度を取るようになり、それまでとはまるで別人の様に変わってしまう。一応、問題児の取締りを行ってはおり、むやみに力を使わないようにしていることや、それを周囲にも言い聞かせているが、取り締まりは集団リンチといった過激なやり方な上、暴力の発生率を0%にしろと現実的に不可能な命令をヘイガーに下すなど、極めて無茶な内容が多く、その一方で自身の精神もより酷く不安定な状態に陥っていき、その発言の中には平静の維持にこだわるあまり、明らかに矛盾している内容[8]も見られ、実質的にはファイナやヘイガーに良いように利用される道化となっていた。しかも、暴力行為はより隠れて行われるようになり[9]、それを見つけては制裁という名の集団リンチを行うという、いたちごっこが続いていき、いずれも力の弱い者が被害を被っていた[10]
艦内の人間たちの管理をヘイガー1人に任せたある種の責任感のなさが大きな仇になり、Eランクに送られたメンバーは切り捨てられるという事態に発展。脱出した昴治から隔離やあおいが襲われたことを知らされながらも、自身の失態を改めようとはせず、昂治から「こんなことでこずえが喜ぶわけがない」と言われたことに逆上して、昴治から奪ったニードルガンで昴治を撃って放置してしまう。この一件が元でこずえへの依存が増し、自身を落ち着かせることもあって彼女を連れてリフト艦に赴き、ゲシュペンストとの戦闘に臨むが、その戦いで力の象徴としていたアインヴァルトを失ってしまう。リフト艦のクルーたちの争いを止めるべく、もう一つの力の象徴であるニードルガンを構え、文句を言ってきたブライアンの足を撃ち抜いて全員に脅しをかける。乗り込んできた昴治からヘイガーの策略で本艦に乗組員が残されたことを知らされ、解決策として投降を告げられる。覚悟を決めた昴治を疎ましく思い、今度こそ殺そうとするが、軌道保安庁がリヴァイアス乗員の救助に転じた上、こずえからも説得されたことで泣き崩れてしまい、許しを乞うかのように姉を喪った過去を語るが、こずえからは拒絶され、皮肉にも先程まで殺そうとしていた昴治に介抱された。
救助後は悔恨の日々を過ごしながらも、昴治にカオリの好きだった薔薇の花束を謝罪代わりに贈ったり(ドラマCDより)[11]、こずえと話をするために彼女に会いに行くと、本人なりにケジメの姿勢を見せる。しかし、こずえに会うことは叶わず、こずえとの再会に望みを懸けて、リヴァイアスに再乗艦。「こずえのことを本気で好きになれなかったのは、愛する姉を喪ったときと同じ思いをしてしまう怖さがあった」ことを再会した昴治に恥を承知で懺悔した。成長した昴治の優しさと信念に触れて立ち直り、昴治と和解を果たす。昴治と共に見かけたケンカを仲裁した後、昴治から「さっきの連中、お前のことを今でも恨んでいるんじゃないか?」と嫌味を言われて「悪かったよ・・・」と返答しながら、部屋に戻った時、こずえと再会することが出来た。
蓬仙あおい(ほうせん あおい)
声 - 桑島法子
地球出身。フライトアテンダント課所属。昴治と祐希の幼なじみであり、世話好きな性格と相葉兄弟の母の頼みもあって、何かと2人に節介を焼く。祐希も彼女には頭が上がらない。実は相葉兄弟の不仲の一因でもあるが、あおいや昴治にはその自覚がない。こずえやレイコとは親友の間柄で3人時はリーダー的存在。将来の夢は専業主婦。
比較的責任感の強い性格であり、戦闘時やテロリスト報道の際に不安がるこずえやレイコを懸命に励ましたり、小説版ではリーベ・デルタからの避難時にふたりが荷造りに手間取っている所へ、昴治とイクミ二人分の荷物を持って現われるなどの活躍をした。反面、自身のことについては疎かになりがちであり、特に恋愛面に関しては幼い頃からの付き合いの相葉兄弟の存在が大きく「昴治が好き」という自身の恋心には中々気づかなかった。また、思いついた言葉をつい口にしてしまったり、その一方で心の奥底の本音をなかなか他人に伝えられず笑顔で誤魔化してしまうなど、コミュニケーションは苦手な方らしい。こずえとレイコがイクミのポイントフリーの恩恵を受ける中、それを良しとせず、昴治のポイントフリーを受けることもせず、真面目に働いていた。
こずえが同級生によって心身共に傷を負わされた際、こずえの力になりたいという思いが逆に災いし、相葉兄弟への無自覚な恋心を詰られて拒絶される。さらにはこずえを見捨ててしまったレイコまでも罪悪感とイクミへの恐怖心で去ってしまい孤立。その後は昴治たちの班に入れてもらった。元々孤独に対する耐性がなく、強い精神的苦痛を受ける中、自身もファイナの刺客に襲われ、現実を受け入れられなくなり逃避しようとするが、昴治の「これは現実なんだ」という説得と共に悲しみを共有したことで親密な仲となり、一応は落ち着いた。ランク制が決まった際には、本来はCランクだったが、ヘイガーの策略でEランクに落とされてしまう。昴治がニードルガンで死にかけたことで、彼への恋心を自覚。ゲシュペンスト戦の最中、イクミを説得すべく昴治と共にリフト艦に赴く。昴治の判断でリフト艦の一室に閉じ込められるが、ネーヤのおかげで部屋から脱出し、イクミと向き合っている最中の昴治と合流した。
最終話では完治した昴治とデートし、共にリヴァイアスに再乗艦する。成長した昴治の影響もあり、勇気をもってこずえを探し始めて再会し、和解を果たした。
事件後は昴治の勧めで後ろ髪を伸ばすようになった(ドラマCDより)。また、理由はどうであれ、昴治を殺そうとしたイクミに対しては未だに蟠りを残している。
漫画版は彼女の視点で物語が展開している。
和泉こずえ(いずみ こずえ)
声 - 丹下桜
の出身。フライトアテンダント課所属で、あおいとは同期であり親友。子供っぽい容姿に対して実は豊乳。クォーターであり、一人っ子でアメリカ人の祖父に甘やかされて育ったため明るく甘えん坊だが、同時に我侭で世間知らずな面も持っている。その為か、両親からも一人でリーベ・デルタへ向かう事を猛反対されていた。リヴァイアス内では炊事係となる。
イクミに猛アプローチを掛けて、リヴァイアスでの生活の中でようやくキスにまで至る。しかし、そのときの隠し撮り画像を見たときに、イクミが自分に本気でないことに気づいてしまう。それを認めたくない一心で「イクミのポイントフリーの恩恵を受ける」という行為を加速させていって、仕事が疎かになり、その事から食堂の同僚たちに疎まれて、いざこざを起こすようになった。昴治やレイコから何度か注意されながらも、自らの行いを改めようとはせず、いざこざは酷くなっていき、遂にはディスカディア戦の際に、我慢の限界を迎えた彼女たちに連行され、数名の男子たちも交えての集団暴行を受けて、心身共に傷を負う。
暴行事件以降はイクミと共に士官部屋で過ごす。その際、面会を求めたあおいを、彼女が相葉兄弟を無意識に求めていると糾弾し、罵声を浴びせて絶縁状を叩きつけ、彼女を深く傷つけてしまう。あおいを追い払った直後、自分の子供っぽい髪型に厭き髪を下ろすが、これがイクミのトラウマをさらに刺激することになった。それからは性格も別人のようにおとなしくなり、自身の暴行事件も自業自得だと反省する様子を見せているが、その振る舞いはどこか打算的な部分もあり、イクミの姉の代わりを務めることで彼の心を手にしていき、彼の独裁政権の引き金を引いてしまうことになった[12]
イクミによる政権が始まってからも、彼とは互いに依存しあっているだけと自覚しながら関係を続けていくが、相変わらず仕官部屋に閉じこもっていたために、イクミが部屋の外でやっていることが殆ど弱者に対する力を行使した支配でしかない事実までは知らず、ゲシュペンスト戦でイクミに連れられてリフト艦に避難した際、独裁者としてのイクミの姿に直面することになった。しかし、イクミへの依存は変わらず、命懸けで止めようとする昴治がイクミの手で殺されようとしても動かずにいたが、救助が来たことで、ようやくイクミを制止し、別れと感謝の言葉を告げたが、イクミが本当に愛していたのは彼の亡き姉だけだったことをイクミ自身の口から聞かされることになった。
救助後もイクミを拒絶していたが、ケジメを付ける決意をしたのか、リヴァイアスに再乗艦。あおいと和解し、イクミも出迎えた。
カレン・ルシオラ
声 - 氷上恭子
第2操船課所属。天涯孤独の身の上だが、明るく竹を割ったような性格の少女であり、基本的に誰に対しても気さくに話しかける。音楽のメモリーチップ集めが趣味で、特定のグループには所属せず、使われていない貨物用エレベーターにテントを張って一人で暮らしている。祐希には個人的な興味を持っており、火星圏を離脱した頃から彼と行動を共にする。成績は操船課で上位5位と優秀であるが、実はもっと上位の成績を収めることもできたはずの才女。グランとソンの一件後、パイロットに異動したイクミの後釜としてリフト艦のメインオペレーターを務め、多大な貢献をする。イクミとはリヴァイアス乗船前もそれなりの交流があり、音楽用のメモリーチップを交換し合ったりしていた。祐希に関わって以降は、昴治を「お兄さん」と呼んでいる。
戦闘以外でもストーリー上で数々の活躍をしており、イクミからも拒絶され自分の進むべき道を見失ってしまった昴治に、迷いを吹っ切れさせるだけでなく、その後の行動に大きな影響を与えるきっかけを作っている。ゲシュペンスト戦後、昴治が自暴自棄になったイクミに射殺されそうな窮地では、明弘と共にイクミへの攻撃を止めるよう呼びかけ、見て見ぬ振りをしようとする祐希を必死に叱咤して、救助を促した。ある意味で、ヒロインのあおい以上にヒロイン的な役目を果たしており、あおいと同様、昴治と祐希の和解を望んでいた一人と言える。
救助後は面識のない遠縁に引き取られていたが、折り合いが悪く直ぐに家出する。最終話では祐希と共にリヴァイアスに再乗艦した。
ファイナ・S・篠崎(ファイナ・エス・しのざき)
声 - 愛河里花子
天王星チタニアの出身で、チタニア首相ロレンスの孫娘。聖母アルネの教えに従い、独自の倫理観で行動する少女。チーム・ブルーがブリッジを制圧した際にたまたま昴治と居合わせたことから、なりゆきでブリッジ要員となり、最後までオペレーターを務めた。神秘的な美少女であるが、その内面には狂気に等しい感情が見え隠れしており、一般常識を無視、または逸脱した行動に平然と出ることもある。フェレットのラーフラを飼っているが、見た目と裏腹に獰猛で、まるでファイナの心境を移すかのごとく行動する。
リーベ・デルタで元恋人に自分がアルネの教えに背いたことを暴露されそうになり、彼を殺害。その後リヴァイアス内でも「過去を断ち切る」という名目でルームメイトを扼殺している。リーベ・デルタ脱出時の命の恩人である昴治とは一時恋仲になったが、のちに思想の違いとあおいの存在によって破局に至る。艦内の人心が荒廃する中、アルネの教えを利用して信者(手駒)を増やしていくが、進むべき道を見出した昴治から決別された。尚、小説版ではスカートと靴下だけの状態となって、昴治に迫るというアダルトなシーンが描かれた。
イクミを「聖母アルネを護る軍神」と信望して信念を貫き、一方で信者の1人を使ってあおいという昴治の「過去」であろう存在を絶とうする。そしてイクミに撃たれた昴治を亡き者にしようとした時、遂にその狂気を現し始めるも、突如現れたネーヤに「過去は変えられない」と鋭く指摘され、動揺してその場を去る。ゲシュペンスト戦時には、用済みとなった信者達すらも自らの「過去」(見殺し)にして、自分だけでリフト艦へ向かう。
ゲシュペンスト戦後、自分達の前に現れた昴治を亡き者にしようと、イクミに昴治を撃つよう言い放つが、昴治やネーヤの言葉から、彼が自分の行ってきた全てに気づいていたことを悟り、動揺。自身が聖母アルネの教えに背いた「過去」から逃れられないことに呆然として座り込んでしまう。
最終回では昴治の発言から、チタニアに戻っているらしいことが諭されているが、どういう境遇にあるかは不明。昴治は彼女と話をするために、改修後のリヴァイアスの最初の進路をチタニアにしてくれるようにルクスンとユイリィに頼んだ。

操船科二期生(ツヴァイ)[編集]

リーベ・デルタの中でも上位クラスの操船免許が取得できるクラスで、カリキュラムも複雑である。その為、制服も貸与されるなど、エリート的な待遇を受けていた。リヴァイアスの中では、実際に船を動かすことから乗員たちの生活マニュアルの作成に至るまで、常に中心として働いていたが、大半の生徒たちには、その苦労が理解されず、不満の矢面に立たされることもあった。チームブルーに政権を奪われながらも奪還するが、一般生徒たちの不満を既に抑えきれなくなっており、イクミ政権に賛同することになった。艦内の士官部屋は当初はツヴァイが使う予定だったが、チームブルーが先に住んだことにより、一般生徒と同じく、貨物部屋を使うことになった[13]。リヴァイアスに乗り込んだのは12人。他にもダイブ連休でリーベ・デルタを離れていたジェスリーやメリッサというメンバーもいるらしい。

最終回では、描写の無かったグランを除いた当時のメンバーがリヴァイアスに再乗艦を果たす。しかし、以前リヴァイアスに乗艦せず事件に巻き込まれずに済んだジェスリーやメリッサは、事件の全容を知って拒否している。

ユイリィ・バハナ
声 - 氷上恭子
孤児院出身。奨学金を得るため、首席でツヴァイの一員に上り詰めた才女。自分よりも他人のことを優先する性格で、その部分では昴治とよく似ており、祐希は昴治との類似性を指摘し、嫌悪を露わにしている。考えごとをする時、指で前髪を絡める癖がある。容姿端麗だが服装センスは悪い。母性本能が強く、孤児院にいた頃は年下の子供たちの面倒を見ていたこともあり、パットの面倒を見るようになる。小説版では孤児院にいた頃に自分の心音を夜泣きする子供たちに聞かせて落ち着かせており、パットにもそれを行っていることが描かれた。その行いの際には必ず乳房を吸われており、カラボナからは「ユイリィの胸はその行為のおかげで大きくなったのでは?」と言われた。
事件発生当初よりツヴァイの中心的存在となり、ブルーからも目をかけられる。ブルー一派失脚後は周囲の声に押される形で3代目のリヴァイアス艦長に就任。お飾りとして選ばれたにすぎない上[14]、本人も乗り気ではなく、ディカスティア戦では的確な指揮が下せず、ついには艦内に犠牲者を出してしまったことで、一般乗組員から非難され、責任の重圧に耐えきれず、自ら艦長を降りる。しかし、決して逃げ出そうとまではせず、以後もブリッジに残留したが、イクミとヘイガーの強権体制に反発した末、「逃避」ではなく「決別」という形で遂にブリッジを去ることを決意。その際ヘイガーによってEランクに落とされ、閉鎖区画での生活を余儀なくされるが、むしろ本来の母性的な優しさが活かされ、以前よりは生き生きとしている。
様々な形で環境の違うブルーとは、当初は反目しながらも無意識に惹かれあっていき、彼がヘイガー達に追い落とされて逃走した時に、ようやく自分の彼への気持ちに気づき、最終回間近でその素直な想いを告げることができた。また、似た者同士である昴治には一貫して信頼を寄せており、ツヴァイの他の面々に先んじて彼と接触している。終盤、閉鎖区画から脱出した後は昴治のリフト艦行きをサポートし、後に自らもリフト艦に乗り込んで、暴走するリフト艦メンバー達を説得した。
リヴァイアス再就航時には副艦長に就任。最終回ではリヴァイアスの進路決定権を昴治に委ねた。
ルクスン・北条(ルクスン・ほうじょう)
声 - 島田敏
名門家系北条家の三男。ツヴァイの実習班長。父、兄は有能な軍人であり、自分もそうなりたいと願い、必死に努力してツヴァイになった。ユイリィに好意を寄せている。
リヴァイアス起動後は最初のリヴァイアス艦長を務めるが、態度ばかり大きく、真面目だけが取り柄で実力のともなわない無能ぶりを露呈する。また、リーベ・デルタを圧潰させた工作員二名をリベールに置き去りにすることを決断し、結果的にチーム・ブルーに付け入る隙を与えてしまう。工作員達の顛末を知らされていなかったユイリィたち身内と、ツヴァイが工作員達を救助しなかった点を(自分達が行った拷問を棚に上げて)ことさらに強調するブルー達との両方から責められ、チーム・ブルーがリヴァイアスを掌握するとブリッジを追い出される。
ツヴァイの同期達からも邪魔者扱いされており、ブルー失脚後にはブリッジに戻ろうとするも問答無用でつまみだされた。ユイリィからは雑用係兼パットのお守り係を押し付けられ、暴行されている際には巡回中のチックに見殺しにされ、挙句の果てにはヘイガーによってEランクに下げられ閉鎖区画に隔離されてしまうなど、数々の不幸を経験する羽目になった。しかし、グランの裏切りが発覚した後も彼を信じ続けて、自ら進んで彼の許へ食事を運ぶという気遣いを見せており、またパットが暴行されかけたときは自分が身代わりになり殴られている内に彼を逃がすなど、他人を思いやろうとする優しい面も持っている。
どん底にまで追い込まれた自棄からか、めげたり、ひねくれたりはせず、パットの世話をしながら雑用係を行い、物語が経過していくにつれて昴治に負けないぐらいに精神的に大きな成長を遂げる。パットにとってもそれなりに頼れる兄貴分になっていき、イクミの独裁体制が始まろうとした際には、危険を案じてパットを守るために食料を密かに確保する(盗み出して)など、それまでには無かった、ある意味で逞しい面も見せる様になった。そしてゲシュペンストとの最終決戦の際には、一人潜入部隊に立ち向かっていったブルーを放ってはおけないと、自らも率先してチャーリーやニックス、ジョンソン達と共に潜入部隊の迎撃に向かい、その力強い行動力はランやパットを感心させるまでに至った。
一連の事件がおさまり、家に戻った後はリヴァイアスでの体験を綴った本「ルクスン北条のリヴァイアス航海日誌」を執筆しており、テレビなどにも出演していた。再度乗艦したリヴァイアスでは、自主的に雑用係を務めていたが、ようやく周囲から一定の信任が得られ、リヴァイアス艦長の座へと返り咲くに至っている。自身に理不尽な仕打ちを科したヘイガーを責めることなく和解しており、就任挨拶では自らの無能さをネタにするという成長ぶりを見せた。また、天涯孤独となったパットの身を案じ、彼が北条家の援助を受けられるよう計らっている。
シュタイン・ヘイガー
声 - 千葉一伸
冷静沈着でドラスティックな理論家。ナンバー1よりもナンバー2を選び、自分でも認める参謀タイプで、常に感情を排他し、徹底的な合理性を求めて行動し、つまらない仕事であっても手を抜くことはない。しかし、艦内の統率を優先し、使い道の無くなった者、能力や品性の無い者、または自分の理想の邪魔となるものは、例え女子供でも容赦無く切り捨てる冷徹さを持っており、実態はツヴァイのメンバー内でもかなりの危険思想を持った人物。反面、自身の理論や理解を超えた存在には脆く、ヴァイアやゲシュペンストの能力を目の当たりにした時はひどく動揺した。完全なホモセクシャルでもあり、力ずくで秩序を保とうというイクミの行動に興奮してブリッジ内で自慰をしていた。
チーム・ブルーを嫌悪しており、偶然傍受したリフト艦内の会話を独断で艦内に流し、ブルーを失脚させた。また、イクミの独裁体制に全面協力する見返りに事務処理全般を彼から一任され、ツヴァイ内でも特別な地位を確立。リヴァイアス内における「陰の支配者」とも呼べる存在となり、リヴァイアスの下位クルー達には、弾圧に等しい圧政を敷いていくことになる。自分とイクミの支配体制にとって邪魔な存在となる昴治やあおい、ユイリィ、ルクスンや子供のパット、さらにはパットを庇ったランまで、独断で最低ランクに落とし、閉鎖区画に隔離。ゲシュペンスト戦時には、下位クラスのクルー達をリヴァイアスに置き去りにする独善的な見殺し行動にまで出た。しかし、最低ランクに落としたメンバーは一致団結し、逆に自分たち上級メンバーはアインヴァルトを失ったことで仲間割れを起こす。それでも、イクミを支持することで己を保とうとしていたが、自分たちが見殺しにしたはずの昂治がリフト艦に現れ、彼の口から切り捨て行為が明るみに出てしまうと、「最善の策だった」と言い逃れを始めるが、限界を迎えたことで茫然自失する。
事件後、一連の行き過ぎた行動を反省し、最終話では「自分が間違っていたのなら、それを修正したい」という理由で、リヴァイアスに再乗艦。ルクスンから「一緒に勉強していけば良いじゃないか、お前も私も」と言われたことで彼のことを見直すようになる。
アインス・クロフォード
声 - 長沢直美(現・永澤菜教
ツヴァイの男性陣と女性陣の潤滑油的存在の少年。戦闘中には恐怖から泣き言を吐くことも多かった。
事件後、リヴァイアスに再乗艦するが、特に理由は語られていない。
ケヴィン・グリーン
声 - 保志総一朗
小太りの丸眼鏡。ツヴァイの中でも高い能力を持っているはずだが、ブリッジ以外での描写は全くといって良いほどなかった。ルクスンにたまに入れる突っ込みは辛辣。身に着けているパンツは派手。クリフたちが昴治の手術を行った際、見回りに来たガーディアンズを欺くべく、ルクスンがケヴィンのふりをした。小説版では性格が変更され、怠け者になっている。
事件後、リヴァイアスに再乗艦するが、アインス同様に特に理由は語られていない。
チック・クラート
声 - 遠近孝一
小柄な体格で少数部族の族長候補。主にピンガーに反応があるときは彼が報告することが多い。何時しかカラボナと恋仲となり、ゲシュペンスト戦の最中に半ば告白した。リヴァイアスが土星圏に向かっていた際には監視員を率いて活動していたが、一般社会の常識に拘るルクスンに艦内の状況を解らせるため、敢えて不良たちから助けなかったこともある。ガイストにアインヴァルトを特攻させるという、形振りかまわない行動を取った祐希を咎めるが、逆上した彼に殴られている。
事件後、部族の英雄として称えられるようになったことから、リヴァイアスに再乗艦する。
ドラマCDではアインス、ブライアンとHソフトを巡り奮起し、最終的にはユイリィの怒りを買い、彼女の手で艦内中の恥さらしとされた。
クライス・モラーテ
声 - 遠近孝一
細身の長身。内向的な性格で、言葉も聞き取りづらい。しかし、コンピュータを扱う技術はピカイチで、リヴァイアスが運用可能になったのも彼の功績である。ヘイガー造反時の機転の利かせ具合から、ヘイガーにも一目を置かれている。
事件後、未知のヴァイア艦であるリヴァイアスのデータをもっと知るべく、リヴァイアスに再乗艦する。
チャーリー(グッド・タートルランド3世)
声 - 桜井敏治
親のコネでツヴァイ入りを果たした、気弱な小太りの青年。本名は「グッド・タートルランド3世」で、「チャーリー」はフーが適当に付けたあだ名。
クリフを始めとするチーム・ブルーに強引に引き入れられ、彼らの台頭に加担する。ツヴァイで落ちこぼれだった彼も、次第に自分を利用していたクリフとの純愛に目覚め、物語後半では劇的な変貌を遂げている。クリフの正体を知り、突き放されても自分の想いを貫き続け、ゲシュペンストとの最終決戦時には、クリフを守るべくルクスンと共に鎮圧部隊に戦いを挑む男気を見せた。
最終話ではクリフと共にリヴァイアスに再乗艦。クリフのために努力してダイエットに成功し、再会した昴治が一瞬戸惑うほどに痩せた。
ラン・ラックモルデ
声 - 豊口めぐみ
ボーイッシュな外見の少女。「良いところの家系」の出身ながら、結婚させられたくないことからツヴァイに参加した。知的でドライな性格をしており、一人でぼそりと他のツヴァイに毒づく光景がしばしば描かれている。ただし陰口を好むというわけではなく、他人との交流が少ないために、結果的にそうなっているに過ぎない(実際、ユイリィやヘイガーに対してはそれぞれ一回ずつ面と向かって罵倒している)。ショタコンかどうかは不明だが、パットに並ならぬ感情を抱いており、ドラマCDではその偏愛ぶりが細かく描かれている。
後半のランク付けによる区画分けで、子供であるパットを「役に立たない」という理由だけで簡単に切り捨ててランクE行きにしたヘイガーを殴り倒したために、自らもあてつけのようにランクEに落とされてしまう。無能さを露呈していたルクスンが、ゲシュペンスト戦時には危険を承知で潜入部隊への迎撃に向かったのを見て、彼を認める発言をしている。
リヴァイアス再乗艦時にパットに抱きつかれており、別れを惜しんでブリッジでむせび泣いていた。
カラボナ・ギニー
声 - 南央美
南国出身のおおらかな少女だが、ちょっと太目の体格を気にしている。母性的な面を持っており、人間関係において良い関係を構築する人物。ランにとって数少ない友人でもある。両親と祖父母を始めとして、叔父夫婦や従兄弟と同居する大家族で育ったことが現在の性格を構築することになった原因らしい。チックとはリヴァイアス事件の最中に恋仲となる。艦内ではユイリィ、ラン、パットとは同室となり、小説版では彼女視点での同室生活が描かれており「守るべき存在」であるパットがいることに感謝していた。
事件後、人類の未来のために、リヴァイアスに再乗艦した。尚、パットとは別れの挨拶はしなかった模様。
ブライアン・ブラブ・ジュニア
声 - 江川央生
プレイボーイの女好き。ブルー派の失脚の際には良い仲だったミシェルを簡単に突き放したり、イクミの独裁宣言の際には最初は反発し、自分の立場が良くなると判るとイクミにあっさり賛同するといった利己主義的な考えを持っており、ユイリィには睨まれ、ランにも馬鹿にされている。ガーディアンとして復帰したミシェルに仕返しされそうになった際にはイクミに助けられるが、対ゲシュペンスト戦でイクミや祐希の横暴さに我慢の限界を迎えてイクミに楯突いた結果、ニードルガンで足を撃たれてしまう。カラボナの応急処置や直後に救助が来たことで、ちゃんとした治療を受けられたことから、昴治のように後遺症は残らずに済んだ模様。
当初はリヴァイアスに再乗艦する気はなかったが、父親に殴られたことで、再乗艦を果たす。尚、イクミとの蟠りが解消されたかどうかは不明。
グラン・マクダニエル
声 - 檜山修之
努力家だが狡猾な性格で、上昇志向も並外れて強い。アインヴァルドの指揮を申し出てVGチームのリーダーを務めるようになるが、その動機は万一の時に逃げ出す手段を確保しておくためという利己的なものだった。火星圏での戦闘時にソンも懐柔して造反を試みた為、私刑を受け、さらに制裁として艦の外に吊るされる。制裁後は精神が破綻してしまったらしく、その後は一度も登場しなかった。
小説版では性格が変更され、教官達の決死の覚悟を理解していないルクスンを叱責する一面が見られる。

チーム・ブルー[編集]

エアーズ・ブルーが土星圏にいた頃から率いていたアウトロー集団。起動間もない頃のリヴァイアスで、ツヴァイが隠蔽していた情報の暴露という手段によって主導権獲得に成功。以後、監視を名目にリヴァイアスを牛耳っていた。しかし、チーム・ブルーを不要の存在と見なしたヘイガーが仕組んだ、インプルス戦の最中に交わされた会話の故意の漏洩により、暴動が発生。ブルーは失脚し身を隠しつつ逃走、チームも離散状態になった。

エアーズ・ブルー
声 - 檜山修之
土星の衛星ハイペリオン出身。第2操船課所属。不良集団チーム・ブルーのリーダーでもある。好戦的な性格の持ち主で、命令されることを極度に嫌っており、他人を敵か味方かの立場でしか判断しない。マーシャル・アーツの使い手で、喧嘩の強さでは祐希をもしのぎ、これが原因で祐希はブルーにしつこく勝負を挑んでいる。
他人を力で抑えつけようとし、逆らう者には容赦しないが、その一方で火星圏の戦闘では、敗色が濃厚になるとニードルガンを自決するかのように自分の頭部に押しあてたり、戦闘後は誰もいないブリッジで一人涙を流すなど、その行動原理や内面は釈然としない所が多い。
有力者の息子として生まれ育ったが、兄弟達から蔑まれた環境で育ち、それが現在の性格を形成する一因になっている。ハイペリオンが破壊された時には動揺を隠せなかったが、父以外の家族のことは口にすらしなかった。
リヴァイアスに乗艦後、チャーリーを暴力によってグループに引き込み、強引に情報を提供させる。リーベ・デルタが工作員二名に占拠された時はツヴァイに協力し、工作員達を拘束。同時にニードルガンを奪い取る。その後は独自の判断で工作員達を拷問し、一人を死に追いやった。ツヴァイの不手際を聞き知った後は、ニードルガンによる威嚇でブリッジを制圧し、フーに艦内放送でツヴァイの不甲斐なさを糾弾させ、2代目のリヴァイアス艦長となる。名目上は「監視役」と名乗り、ツヴァイと対等な関係であるかのように艦内にアピールしていたが、実態はツヴァイを指揮下に置き、周囲から「王様」と揶揄されるほどの存在となっていた。
土星圏の宙域に入った際にリフト艦に赴き、インプルスとの戦闘の最中、チーム・ブルーも多くの乗員たちも見捨ててリフト艦だけでハイペリオンへ逃れようとするが、回転衝角に故郷のハイペリオンを破壊されてしまい喪失(その際に父親のことを口にした)。さらにヘイガーとクライスによってリフト艦での裏切り発言をリヴァイアス本艦に暴露されてしまい完全に失脚してしまう。家族と故郷を一度に失った末路に同情したのか、リフト艦クルーは彼を裏切り者として処罰しようとはしなかったが、チーム・ブルー狩りに転じた本艦のクルーたちに追い詰められてしまう。失意の中にいたために最初は抵抗する様子も見せずに受け入れようとしたが、庇ったユイリィを守るために、その場を逃亡する[15]
ディカスティアとの戦闘の最中、偶然にも遭遇した昴治に匿われ、後に食事を持ってきた彼に持っていたニードルガンを託す。また、重傷を負った昴治の治療を妨害しようとしていたガーディアンズの人間を気絶させ、昴治への恩返しもしている。
最終決戦時、工作員がリヴァイアスのブリッジ内に潜入した際は、ユイリィを守るために行動。彼女が肌身放さず持っていたバンダナを頭に巻いて、工作員の部隊に突撃していくが、敵の方が圧倒的な数であったために、さすがの彼でも対応し切れず、力尽きることになった。
暴力を行使する自身に対して毅然とした態度に出るユイリィとは対立していたが、次第に惹かれあっていき、彼女にセクシーな大人の雰囲気を感じさせるドレスをプレゼントしてもいる。また、ユイリィと似て自分よりも他人のことばかり優先する昂治のことも何気なく気にかけていた節があり、彼がグランとソンの裏切りで生じた混乱を収めようとパーティーを企画した際にも、無理をするなと彼を気遣う発言をした。自分が裏切ったにも拘らず、匿った上に食事まで用意してくれた昂治にニードルガンを託したのも、ブルーによれば昂治の様な人間が持っていた方が良いらしく、少なからずこの時のブルーは、リフト艦やツヴァイのメンバー、イクミ以上に昂治のことを認めていた様である。イクミの独裁政権後も、愚痴に近い形で昂治が悩みを打ち明けた際には、内容は過激ながらも助言をしている。
Sere25以降、ハイペリオンの崩壊が原因で天涯孤独になったために、政府関連の施設に引き取られたものの、あっさり脱走して姿を消したことがCDドラマ3にて判明している。最終話では姿を見せなかったが、リヴァイアスに乗艦しており、またも祐希と一戦交えたようで、トレードマークであるバンダナを取られている。リヴァイアスに乗ったのはおそらく、ユイリィと再会するためと思われる。
フー・ナムチャイ
声 - 江川央生
ブルーの副官的存在。彼の親戚でもあり、古くから崇拝している(ブルーが本家で、フーは分家出身)。「詐欺師の息子」(クリフ談)のためか頭の回転が速く口達者で仲間たちからは「言葉の魔術師」とも呼ばれており、パーティ時にはノリノリで司会も務めた。家族愛を重んじる一面があり、火星圏で祐希が兄を見捨てたと勘違いした時には、それを批判していたが、一方でブルー同様に仲間を捨て駒として見ていた節があった。
ブルー失脚後は拘束されていたが、ミシェルの手で救出される。イクミ政権時は治安要員として復帰。ゲシュペンスト戦の最中、リュウとの会話にて、自分たちを裏切ったブルーに対する復讐心を覗かせていたが、クルーの暴動を抑えられず、ブルーへの復讐どころではなかった。救助されたが、リヴァイアスに再乗船はせず、サイドストーリーではリュウを秘書扱いにして使用人と共に外出している描写がある。
公式ポスターでは生還パーティーを開く際、再び司会者を乗り気で務めていた。ラダンと共に空中に舞い上がっている。
クリフ・ケイ
声 - 長沢直美(現・永澤菜教
看護科の生徒。妖艶な雰囲気を漂わせたミシェルの「兄」。ニューハーフで、昔はミシェルとともに美人局をさせられていた。その時に、胸も豊胸手術を施されている。ただし、男根はそのままらしい。
チャーリーを誘惑して篭絡し、チームのために利用する。用済みとなるや脅迫まがいの拒絶行動に打って出たものの、ブルー失脚時にかばわれたことで、彼に心惹かれていく。ミシェルによって監禁から解き放たれるものの、ブルーへの復讐よりもチャーリーへの愛を優先したために決裂。以後、兄妹が顔を合わせる場面は描かれなかった。
終盤はチャーリーと共に逃げ延びてランクEに隔離された。昴治に撃ち込まれたニードルガンの針を抜くために、慣れない医療用機械の操作に奮闘する。最終回ではチャーリーと共にリヴァイアスに乗艦。清純風に髪型や服装を変え、真面目にカリキュラムを受けている模様。またドラマCD3において、再乗艦時には本格的な性転換手術を受けていたことが明かされた。
ミシェル・ケイ
声 - 堀江由衣
クリフの妹で、兄と同じく看護科の生徒。昔は児童買春に従事させられていたが、ブルーの気まぐれで助けられる。ツヴァイのブライアンをたらしこんだが、ブルー失脚の際に見捨てられてしまう。元々自分勝手な性格で我が侭なため、反感を抱かれることも少なくはなかったようである。
ブルー政権失脚後は拘束され、性の捌け口にされてしまうが、タフな性格から次々と男たちを手ごまとし、可愛らしいセーラー服を始めとした品々を貢がせる。遂には自分のオタクっぽい取り巻き達を使って、まんまと脱出に成功する。しかし、兄のクリフにはチャーリーと共にいるために復讐を断られてしまい、逆上したミシェルは一方的にクリフと決別する。
イクミのクーデターの際に彼を支持し、救い出したフーらと共にガーディアンズを結成し、自らリーダーの座に就き、取り巻き達を使って自分を突き放したブライアンへの復讐を目論むなど、好き勝手をしていた。だが、ゲシュペンスト戦によってリヴァイアス内が窮地に陥った時は、取り巻き達にもあっけなく見捨てられ、潜入してきた兵士に命乞いをするも、トリモチ弾で捕まってしまい、その時は、自分が散々貶していたクリフやブルーの名を叫び助けを求めていた。
事件後はリヴァイアスには再乗船していない。サイドストーリーではあおい同様に髪を伸ばし、恋人を作っている描写がある。
リュウ・ギイル
声 - 檜山修之
力は強いが、頭はあまり強くないという筋肉バカ。ただし、祐希には2回、喧嘩で負けている。CDドラマではソンと共にブルーに怯えていた様子。ブルー失脚後はフーと一緒に拘束されていたがミシェルの手で救出された。イクミ独裁下では治安要員として働いていたが、行き過ぎた行動に出てしまったらしく、イクミに制裁を受けている。救助されたが、リヴァイアスに再乗船はせず、サイドストーリーではフーの秘書兼使用人として共に外出している描写がある。
ソン・ドッポ
声 - 菅原淳一
こずるい性格。リヴァイアスに乗る前にチーム・ブルーにちょっかいを出したが一蹴され、傘下に入り、木星圏での裏組織とのパイプ役となっていた。グランと組んで造反しようとするが失敗に終わり、命乞いも空しく、グラン共々、ブルーたちの手で私刑となり、船外にも吊るされ、廃人と化した。

ファイナーズ[編集]

物語の中盤頃からファイナの下に集まり、彼女に救いを求めて「聖母アルネの教え」を信仰していた少女達のこと。この通称は設定資料の一部から確認できる。

エリナ・リグビー
声 - 桑島法子
祐希の元彼女。序盤で別れを切り出された。強気そうな見た目と裏腹に繊細で、あまり社交的ではなく、別れた後も祐希がそれを気遣って、リヴァイアス乗船時に他の女子グループを紹介していた。しかし、しばらく後に独りでいる場面があり、グループから抜けた(あるいは追い出されてしまった)らしいことが確認できる。ファイナとの明確な出会いは不明であるが、インプルス戦の前にファイナの士官部屋を訪れ、親しげに彼女と話す姿が描かれている。後半ではファイナの不在時にグループの中心的な存在となっており、イクミによる恐怖のストレスで寝込んでしまったレイコを看病するなど、包容力のある優しい面も見せていた。しかし、ゲシュペンスト戦の直前、グループごとファイナにあっさりと見捨てられ、ファイナが自分達ですら「過去」にしたことを悟る。
アラネア・デボン
声 - 南央美
艦内が乱れ始めた頃、ファイナの庇護下に入った少女の一人。メンバーの中でも気弱で根暗な雰囲気であるが、その内では聖母アルネの教えやファイナの歪んだ思想に支配されてしまっていた。昴治とよりを戻したいファイナの教唆によって、2度にもわたってあおいを殺そうとするなど、その精神は凶暴化の一途を辿る。しかし、いずれも失敗に終わり、Eランクの収容所に侵入した2度目の襲撃後、その場にいたジョンソン達に取り押さえられ、その後は拘束されることとなった。皮肉にも、1度目の襲撃が昴治とあおいの絆を深めるきっかけとなった。
市川レイコ(いちかわ レイコ)
声 - 豊口めぐみ
リーベ・デルタの頃からのあおい、こずえの親友でフライトアテンダント課に所属していた。叔父のジョンに憧れており、よく自慢している。
こずえ同様にイクミのポイントフリーの恩恵を受けていたが、こずえのような依存ぶりは見せずに仕事もこなしていた。こずえが他の女子達に反感を買い始めてから、こずえを注意し、相手グループもなだめたりしていたが、こずえが暴行される時に恐怖から動くことができず、見捨てることとなってしまった。そのことでイクミからいびられた上に脅迫されてしまい、彼を恐れて逃げ出す。
その後、艦内で独り彷徨っていたところをエリナ達に保護され、ファイナの庇護下に入ったが、元々気弱で深く落ち込みやすい性格から、イクミへの恐怖心によるストレスは相当溜まっており、エリナ達に保護されていた際には寝込んでしまっていた。ゲシュペンスト戦でファイナから切り捨てられた事で完全に居場所を失ったことから開き直り、ゲシュペンストクルーが制圧に乗り込んできた際はトリモチ銃をファイナーズに向けてきたゲシュペンスト乗員の前に立ちはだかろうとしていた。
事件後、罪悪感かイクミへの恐れゆえか、リヴァイアスに再搭乗はせず、出港を見送る後ろ姿のみが描かれている。また、イクミとこずえがレイコへの罪悪感も抱いているかどうかは描かれなかった。

一般生徒(男子)[編集]

ニックス・チャイプラパット
声 - 愛河里花子
イクミの顔見知り。13歳と年が幼いこともあり、元気で活発な性格だが、自分勝手な自信家という面も持つ。さらには思ったことを率直に言うため、相棒の明弘以外の人間にはどちらかというと嫌われているが、本人に自覚はない。明弘の気の弱さを良いことに彼を子分扱いしているが、実は明弘の方が成績が上なだけでなく、仕事をサボって明弘から強引にポイントを譲って貰うなど、ほとんどヒモ状態となっている。リフト艦のサブオペレーターに選ばれているが、本人はメインに行きたがっていた。
メカニックなどの腕は良いのだが、グイーン(作業用の小型ロボット)を改造して移動用の乗り物にしたり、イクミとこずえのキスシーンを盗撮したりするなど、その力は個人的な目的でしか活用されておらず、リフト艦ではそれほど大きく役立っているようには見えていなかった。その傍若無人振りが大きな災いとなり、イクミやヘイガーからもかなりの反感を買ってしまっていたのか、終盤のイクミ独裁体制では、明弘と異なり、一人リフト艦から降ろされただけでなく、最下位のEランク行きにされてしまっており、上位ランクになっていた明弘に八つ当たりして、一人嘆いていた。
昂治のことを「自分よりも実力の劣る存在」と勝手に決め付けているために、「特権階級」の座にある彼を何かにつけて貶し続けており(昂治が望んで特権階級になった訳ではないのだが)、嫌味を発している。しかし心から憎悪していた訳ではないようで、昴治が何者かにリンチされた際は手口の卑劣さに憤り、ニードルガンで重傷を負った際にも治療の補佐を自ら申し出ている。後半は昴治よりも、独裁者と化し横暴になったイクミへの反感の方が強かった。
雅明弘(みやび あきひろ)
声 - 桜井敏治
ニックスの相棒。ニックスより年上だが、気弱で大人しく自己主張できない性格が災いして、反対に自己主張の強過ぎる彼の金魚の糞状態である。ニックスと共にリフト艦で働くことになるが、実は成績面では操船課の10位と、ニックスよりも上で、仕事もできる方であり、ニックスと違って文句を言わずに決められた仕事をきちんとこなそうとしている。その外見とは裏腹に、本来ならばカレンらと同じくメインオペレーターの活躍も出来る資質を秘めていたのだが、やはり気弱な性格が災いして、大きな損をしてしまったようである。
グループ決めの際、昴治に気づいて驚き、握手を求めた。同時に自己紹介も行っていたことから初対面のはずだが、一方的に親近感を抱いていた模様で、昴治を自分と同じく、目立たないようにして、誰かについていこうとするタイプの人間と思い込んでおり、彼がイクミに引っ張られている事実についても、やんわりながら厳しく指摘している。後に昂治が孤立しつつあった際にも、彼を気遣うつもりで無理すると失敗すると、忠告しているが、昂治にとってその発言は不愉快なものでしかなく、拒絶されている。
イクミの独裁体制になってからしばらくして、ニックスと共に遅刻の罰則として丸一日独房に閉じ込められてしまったことはあったが、普段の真面目な姿勢面が幸いし、ニックスと違って最下位ランクに落とされることはなかった。しかし、ランクの違いでニックスと離れることになり、彼からは罵声を浴びせられながらも、人付き合いが悪いことで孤立してしまうのを心配し、昂治とあおいの二人に、ニックスの事を頼んだ。
ゲシュペンスト戦後、昴治の決死の行動によって彼がイクミに射殺されそうになった際は、カレンと共にそれを叫んで止め、この時の昴治の姿を見たことで、初めて自分も変わらなければならないと、自覚したようである。最終回では手紙でその旨を伝えており、リヴァイアスへの再搭乗の際は、以前の時よりも明るく振舞う姿が描かれている。
エマーソン・エルビィ
声 - 遠近孝一
リリッシュの彼氏。とにかく楽観的で、現状や先のことをあまり考えていない。博打好きだが勝負運はゼロに等しく、たびたびリリッシュにポイントをせびっては散財していた。しかし、ゲシュペンスト戦の最中リヴァイアスに侵入した兵士達に立ち向かったものの、その後恐怖からリヴァイアスへの再搭乗を拒否したため、これが決定的な原因となり彼女と破綻してしまった。
ジョンソン・コール
声 - 桜井敏治
リーベ・デルタ圧壊の危機に瀕したとき、意を決して想い人であるシャーロットに告白するが敢えなく振られた少年。しかし諦めきれずに彼女に付きまとうようになり、ストーカーに近い存在となってしまう。しかし、彼女に対しては、本人なりに真剣に尽くしており、彼女を守るために監視員に志願する、稼いだポイントをすべて貢ぐ、自分からEランクへの格下げを望むなど、涙ぐましい努力を重ねていたが、その思いはなかなか彼女には伝わらなかった。恋敵をスタンガンで倒す陰険さを持ってはいるものの、ファイナの手下を取り押さえて襲われるあおいを助けるなど、後半では良い見せ場も多くなっている。
しかし、ゲシュペンスト戦の最中リヴァイアスに侵入した兵士達に立ち向かうため、ルクスンたちと共に飛び出して行き、敗れはしたもののその心意気は漸く彼女に伝わり、最終回では彼女ともにリヴァイアスへ再搭乗することになった。チャーリー同様、過酷な境遇の中で幸運を掴みとったといえる。
ラリィ・イェーガー
声 - 千葉一伸
ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。リーベ・デルタ時代の祐希のパートナーだが、祐希の態度から仲は悪かった。
マルコ・バウル
声 - 菅原淳一
ヴァイタル・ガーダーのオペレーター。帽子を被っている。
小説版では両親と妹の4人家族と説明されており、好物は干し葡萄なことも明かされた。
ラダン
声 - 島田敏
いつも裸の男。序盤は股間を座布団で隠すだけだったが、活躍の場が増えると、腰にタオルを巻いてマントを羽織っている姿も披露された。機械弄りの腕は良い。リヴァイアスの中でパーティが催されたときには、仕上げを担当することになった。モデルは放送当時に電波少年シリーズの企画で話題となっていた、タレントのなすび
ラダンの弟子
声 - 遠近孝一
本名不詳。ビン底のような分厚いメガネと河童頭が特徴。ラダンに心酔しているらしく、どこまでも彼に付き従い、最終回では同じファッションをするに至った。
梅ちゃん(うめ)
作業課の手伝いに赴いた男子生徒。ブルーからニードルガンを託されて戻る途中の昴治を他の男子生徒たちと共に八つ当たりした際には祐希に叩きのめされた。ゲシュペンスト戦ではリヴァイアス本艦に置き去りにされた乗組員の1人で制圧隊に捕らえられた。
ソリス・マクベイン
リーベ・デルタ時代のファイナの恋人。彼女が信仰に背いたことをばらそうとして、反対に殺害されてしまう。
小説版では彼女との別れを切り出して逆に彼女の手に掛かるが一命を取り留めている。しかし圧壊事故に巻き込まれ、救難信号をだすも救助が間に合わず結果的に命を落とすことになってしまった。
彼本人の意思とは関係なく、ファイナのその後の人生を歪ませる存在になってしまう。

一般生徒(女子)[編集]

リリッシュ・フラゥ
声 - 高橋美佳子
エマーソンの彼女。ソバカスがチャームポイント。避難当初の頃まではエマーソンと仲良くやっていたが、リヴァイアス内の治安が乱れだした頃から、博打好きの彼からたびたびポイントをせがまれるなど、徐々に二人の間にすきま風が吹きはじめる。精神的には強い方で、再搭乗依頼を受けた際、怖さからリヴァイアスの乗船を拒否したエマーソンに三行半を突きつけ、一人リヴァイアスで旅立っていった。
シャーロット・ラキュナス
声 - 豊口めぐみ
登場当初は壊れたぬいぐるみを抱いて泣いていた気弱な少女だった。付きまとっていたジョンソンを最初は疎ましく思っていたが、苛酷な環境が逆に彼女を強くしたらしく、ポイントを貢ぐ彼を軽くあしらうなど、徐々に逞しくなっていった。
しかしゲシュペンスト戦の最中無理を承知で兵士に立ち向かうジョンソンの姿に心打たれ、遂に心を開く。最終回では共にリヴァイアスへ再乗艦することになった。
モリエラ・スロスコラフ
声 - 佐久間レイ
ブルー政権下で親衛隊に入っていた目のきつい少女。ブルー失脚時には他の親衛隊員と同じく吊るし上げに遭い、その時の経験から親衛隊を引退。ゲシュペンスト戦ではEランクでないにも関わらず、リヴァイアス本艦に取り残されてしまう。最終回ではリヴァイアスに再乗艦しており、若干表情が柔らかくなっている。
キブレ=キッキ
声 - 高橋美佳子
いつも着ぐるみをまとっている少女。リヴァイアスが爆雷攻撃を受けた時のどさくさで着ぐるみがバラバラになってしまい、以後はずっと艦内を探し回っていた。本筋には絡まない存在。最終回では見つからなかったパーツを探すために、再度リヴァイアスに乗船することに。名前は『伝説巨神イデオン』を意識している。「気が触(ふ)れている」からとも[16]
ナタリー・シーン
声 - 飯塚雅弓
CDドラマ版で初登場した看護科の生徒。バスト100cmの巨乳で眼鏡っ娘。セオリー通り眼鏡をはずすと美少女である。当初はCDドラマのみのオリジナルキャラだったが、第1巻のライナーノーツにその他の登場が示唆されていたため、急遽本編にもセリフは無いもののモブキャラとして登場している。小説版と漫画版にも登場。小説版ではアニメ本編第4話でのツヴァイによる状況説明のシーンは彼女の視点で描かれ、父親が殉職したことを知ったショックからその場を離れたパットを目撃しており、後を追いかけようとしたが、ツヴァイの説明に耳を傾けている間に見失ってしまった。漫画版ではディカスティア戦の最中にあおいと食堂で会話を行い、昴治と祐希が兄弟であることを教えられた。
サンディ・アレン
声 - 豊口めぐみ
ポニーテールで目元に星型のメイクを施していた少女。パーティーの最中かつてのルームメイトと再会するが、ファイナの「過去」を口にしてしまい、彼女に絞殺されてしまうという悲劇的な最期を遂げる。
エニマ・グリズリー
ミスコンにエントリーした少女。

大人たち[編集]

コンラッド・ヴィスケス
声 - 若本規夫
軌道保安庁の士官で、階級は中佐。可潜艇『タンデル』の艇長として、リヴァイアス確保のためにリーベ・デルタ襲撃作戦を指揮し、その後のリヴァイアス追撃にも参加する。初めてリヴァイアスが起動した際の事故により娘のアンジェを失ったため、仇であるリヴァイアスを強く憎んでいる。また、余命幾許も無い状態でもあるらしく、劇中で吐血している場面があった。物語後半に『灰のゲシュペンスト』の艦長に着任しているが、娘のアンジェが死んだ原因とはいえ、リヴァイアスに対して異常なまでの憎悪に取りつかれており、スフィクスのバックヤードの影響で精神に異常をきたしている可能性は否定出来ない。
天王星付近の宙域でリヴァイアスと交戦。ヴァイタル・ガーターであるガイストを出撃させて、アインヴァルトを大破に追い込み、リヴァイアス内部に制圧部隊を送り込むが、ネーヤがゲシュペンストのブリッジに現れたことで動揺する。ネーヤをアンジェの「紛い物」と断じて銃撃しようとするが、アンジェの面影を見たことで、何かが吹っ切れたかのように戦闘の中断とリヴァイアス乗組員の救助を命令する。直後に艦の指揮権を副官に委譲し、自決した。
エリック・キャンベル
声 - 堀内賢雄
リーベ・デルタの教官。パット・キャンベルの父。妻はパットを出産時に他界しており、彼女の両親の反対を押し切って男手ひとつでパットを育てた。ゲドゥルトの海に沈みつつあるリーベ・デルタから生徒たちが脱出する時間を稼ぐために、残留していた数少ない教官達と共に命がけの作業にあたる。作業は成功したが、彼を含めて教官達は全員が殉職したため、リーベ・デルタ(そしてリヴァイアス)には子供しかいないという状況になる。
自身のIDカードをパットに預けており、パットは父の形見となったIDカードを持ち歩くようになった[17]
ツヴァイの面々に残した「大人には責任というものがある」という言葉は、子供だけの閉鎖社会を描く本作のテーマの一面を示している。
セルゲイ・ベルコビッチ
声 - 中嶋聡彦
太陽系惑星間同盟政府の事務次官。ヴァイア・プロジェクト遂行のために、数々の強硬手段をとったヴァイア・プロジェクト急進派の政治家。リヴァイアスが逃避行を続けなくてはならなかった理由は、彼の指示によるところが大きい。最終局面において部下の矩継の内部告発を受け、逮捕された。
彼が強硬にヴァイア・プロジェクトを推進したのは決して私利私欲のためではなく、数千年後に、あるいはそれより早く発生が予測される第2のゲドゥルト・フェノメーンを見据えて、その「きたるべき時」の子孫たちに財産としてヴァイア艦を残さねばならないと考えたからであるが、その責任感の強さからとった行動のために多くの犠牲者が出たのもまた事実で、評価は難しい(本人も自分の行為が人の道に外れているのを自覚していた)。
下村由吉(しもむら ゆきち)
声 - 菅原正志
太陽系惑星間同盟政府の議員。ヴァイアにはバックヤードなどの未知数かつ危険な側面があることから、取り扱いには慎重であるべきと考えるヴァイア・プロジェクト穏健派の政治家。プロジェクトの主導権を巡って、ベルゴビッチら急進派と激しく対立する。かつて暴走事件を起こしたリヴァイアスを、リーベ・デルタ内部に隠すように指示した。これは、大勢の人間が集まるリーベ・デルタにリヴァイアスを置いておくことで、そのシンクロ率が上がることを期待したゆえの処置とされている。
矩継真琴(くつぎ まこと)
声 - 遠近孝一
ベルコビッチ直属の内閣調査室の一員。コリー犬を飼っている。リヴァイアス捕獲作戦に深く関わるが、下村がベルゴビッチに作戦の内部資料を突き付けるまで、リヴァイアスに子供しかいないという事実を知らなかった。以後、子供たちを守らねばならないという決意を固め、ベルゴビッチを内部告発する。ゲシュペンストとリヴァイアスの戦闘時には戦闘を目の当たりにしていた。
最終話にて、昴治をはじめ、かつてリヴァイアスを動かしていた生徒達に、再び乗艦することを依頼して回る。相葉邸を訪れた際に昴治に殴られ、罵倒されながらも頭を下げた。
ギッター・ペインティアム
声 - 辻親八
『青のインプルス』の艦長。ハイテンションなセリフを常に放っていた。インプルスのヴァイタル・ガーダー『回転衝角』を溺愛している。リヴァイアス攻撃の過程でハイペリオンを破壊する蛮行に走るなど、スフィクスからのバックヤードによる精神崩壊がかなり進んでいた模様。『深紅のディカスティア』の乗員に対して、良い感情を持っていなかった様子。
回転衝角が撃破されたことで精神が完全に崩壊し、廃人となってしまう。その後は拘束着を着せられながらも、体を回転させるなどの激しいジェスチャーを織り交ぜながら攻撃指令を連呼していた。
アリス・アスターシャ
声 - 愛河里花子
アンナに比べると太っている『深紅のディカスティア』の女副長。乗員を罵る。彼女もまたスフィクスからのバックヤードの影響で、精神崩壊が進んでいたらしい。
アンナ・ド・ポンパドゥール
声 - 豊口めぐみ
アリスに比べると痩せている『深紅のディカスティア』の女艦長。乗員を罵る。また、若いクルーたちに嫉妬しているらしい発言も多い。彼女もまたスフィクスからのバックヤードの影響で、精神崩壊が進んでいたらしい。

スフィクス(S-fix)[編集]

スフィクスの詳細は、#登場する主な設定・名称を参照。

ネーヤ
声 - 佐久間レイ
リヴァイアスのスフィクス。元は霧状の存在に過ぎなかったが、コンラッドの娘であるアンジェの遺体を取り込んで、少女の姿をした現在へと至った。外見は人間であるが、スフィクスであるため、宇宙空間に出ることもできる。
スフィクスは艦内の人々の精神に影響を受けるため、彼女の台詞の多くはリヴァイアスの乗員達の心中の気持ちをダイレクトに垂れ流したものであり、動作で表現することもある。リヴァイアス艦内を徘徊しており、神出鬼没。リヴァイアス艦内や周辺なら瞬間的に移動できる。生徒達によく目撃されるが、すぐにどこかへ消えてしまうため、怪談の種となっている。
様々な者達の姿や感情を見ていくことで、次第に自我が芽生え始め、自らの意思による発言も見られるようになる。比較的多く会話を交わしたのは昴治であり、彼との初対面の際にも自ら「ネーヤ」と名乗っているため、昂治には特別な関心、いわゆる「好意」を寄せていた節もある。昂治が独裁者となったイクミに直談判すべく行動を起こした際にも現れ、彼がイクミの元に向かえるよう導いており、その後イクミにニードルガンで撃たれ、更にはファイナが亡き者にしようとした際にも、「過去は消せない」という昂治の思いをファイナに伝え、その後、生死の境をさ迷っていた彼を、あおい達のいる最下位ランクの隔離区画にまで運び込んだ。
ゲシュペンストとの最終決戦では、作業艇に乗った昂治とあおいをリフト艦へ導きながら、自らも同じスフィクスであるマーヤと直接対面することとなった。また、マーヤが活動を停止した後、狂気に支配されたコンラッドの元へ向かって彼を説得。リヴァイアスへの攻撃をやめさせることには成功したが、その直後にコンラッドが自決する姿を目の当たりにすることになった。
最終回では昴治と再会した際に柔らかい笑顔を彼に向け、ルクスンがチタニアに向けて発進を指示した時にも、「了解、艦長」と、無邪気な笑顔と明確な自我の開花を見せている。
アンジェ・ヴィスケス
声 - 佐久間レイ
コンラッドの一人娘。軌道保安庁の職員で、かつて、父親と共に参加したヴァイア捕獲作戦時の事故に巻き込まれ殉職。亡骸はヴァイアに取り込まれ、後にリヴァイアスのスフィクス・ネーヤの原型となった。
マーヤ
ゲシュペンストのスフィクス。その姿は中性的な少年のようである。ネーヤと違い感情が見られず、冷たい印象を与えている。コンラッドの狂気と憎悪に満ちた意思に反映されるまま、ゲシュペンストとガイストで、アインヴァルトとリヴァイアスを攻撃し続けたが、最終的にはネーヤの説得を受け、その行動を停止する。

その他の登場人物[編集]

パット(パトリック)・キャンベル
声 - 南央美
リーベ・デルタ教官、エリック・キャンベルの息子。8歳。明るく無邪気な性格だが、年相応の甘えん坊な面もある。青いクマのリュックサックを所持。料理はサンドイッチなら作れる(小説版より)。母親を生まれてすぐに亡くし、父親も仕事の為に家にいないことが多いことから、普段は祖父(エリックの実父)と暮らしている。父に会いに、特別待遇でリーベ・デルタにやってきたが、不幸にも父とは死別。リヴァイアス内でユイリィに保護された後、ツヴァイの女性陣のグループで過ごすようになるが、途中からルクスンと行動を共にするようになる。事件に巻き込まれた当初は父を喪ったこともあり、塞ぎこんでいたが、ユイリィに支えられて本来の明るさを取り戻していき、ユイリィを母親のように慕うようになった。ユイリィには甘えてばかりいたが、彼女に叱られてからは[18]徐々に自立するようになる。ルクスンに対しては少々厳しい発言をしていたが、彼と行動を共にしていくうちに本当の兄弟であるかのように仲良くなっていき、ルクスンのことを頼りに思うようになる。ユイリィたちとの交流もあってか、ツヴァイに憧れ、自身もツヴァイを志すようになる。Eランクに送られた日に一足早く、皆に誕生日を祝ってもらった。小説版ではユイリィたちのためにサンドイッチを作る描写も描かれた。
事件後は祖父も亡くしたらしく、ユイリィと共に生活。リヴァイアスの出航日、ユイリィたちとの別れを惜しみながらも、成長してユイリィたちに会いに行く決意を固めて、リヴァイアスを見送った。
尾瀬カオリ(おぜ)[19]
声 - 氷上恭子
イクミの姉。生まれつき体が弱く、余命幾ばくも無い状態にあり、もっとも身近にいたイクミとの禁断の関係になってしまった。イクミとの関係に気づいた父親に、2人の関係に終止符を打つために嫁がされるが、望んだ結婚ではなく、イクミを忘れることも出来なかった末に、嫁いだ後、自ら命を絶ってしまった。
彼女の死はイクミのトラウマになっており、こずえ事件がきっかけでトラウマが再発。リヴァイアスのイクミ政権の原因の一つとなった。
相葉律子(あいば りつこ)
相葉兄弟の母。あおいからは「相葉母」と呼ばれている。兄弟が幼い頃に離婚した後、女手一つで2人の子供を育てる。昴治に対してはやや過保護な面がある。第1話でリーベデルタに向かう直前の昴治のネクタイを直すが、最終話では昴治が先にネクタイを直した。
耶麻沢ケイコ(やまさわ)
昴治が3年前に付き合っていた少女。昴治を疎ましく思っていた祐希に横取りされるが、昴治は怒るどころか苦笑いをしただけだった。この一件も祐希の胸中でわだかまっており、リヴァイアス乗船中に昴治の前で蒸し返しており、本気で怒った昴治に平手打ちを食らう。祐希の回想内のみ登場。
アゼリア・キャンベル
パットの母親。エリックと駆け落ちするも移住先の火星で身体を壊し、パットを出産した直後に帰らぬ人になる。パットは祖父から「母親は宇宙にいる」と教えられ、リーベ・デルタに来たのは父だけでなく、母に会うためでもあった。エリックはパットの願いを叶えるために、リーベ・デルタの施設にアゼリアの画像を入れようとしたが、それを行う前に殉職したため、果たされることはなかった。
小説版でエリックの語りのみで描かれた。

リヴァイアス事件[編集]

リーベ・デルタ圧壊から天王星圏でリヴァイアス乗員が救助されるまでの一連の事件を、乗員救助後の物語ではリヴァイアス事件と称している。

事件の概要[編集]

  • 2225年4月、潜入していた工作員により、リーベ・デルタを事故に見せかけて圧壊させる企てが行われる。しかし、異常を察知したツヴァイと一部の生徒の協力で工作員は捕らえられる。
  • 生存している生徒達は教習艦リベールで脱出を図ろうとするも、フライトアプローチに失敗。しかし、突如としてリベールにつながっていた所属不明艦が起動し、航行を開始する。
  • リベールに避難していた生徒たちは、起動した航宙艦リヴァイアスに移動。以後、この艦から救難信号を発信し、救助を求めて航行する。
  • リヴァイアス強奪に失敗した軌道保安庁の航宙艦がリヴァイアスを攻撃するも失敗。その後回収したリベールの残骸から潜入していた工作員2名を救助。うち1名はすでに絶命。
  • 工作員からの報告により、リヴァイアスにいるのはリーベ・デルタの生徒たちのみであることが報告されるも、この事実は隠蔽される。
  • 軌道保安庁は火星圏でリヴァイアスと交戦。この戦闘を、テロリストに乗っ取られたリヴァイアスによるテロ行為と報道機関に発表する。また、リーベ・デルタは圧壊し、生存者はいないものと発表される。
  • 政府上層部は太陽系外で航行訓練をしていたヴァイア艦を呼び戻し、リヴァイアス捕獲を実行するもインプルス、ディカスティア、ヴァイスハイトはいずれも戦闘に敗れ失敗。多くの戦死者を出し、またインプルスの艦長は精神崩壊に陥る。
  • この間、インプルスは土星の衛星ハイペリオンを多数の住民もろとも破壊する暴挙に及ぶ。
  • リヴァイアスは天王星付近で灰のゲシュペンストと交戦。互いのヴァイタル・ガーダーが相討ちになるなどの激しい攻防の末、ゲシュペンスト乗員がリヴァイアスを制圧。しかし、ゲシュペンスト艦内に突如現れたリヴァイアスのスフィクスが停戦を訴える。ゲシュペンスト艦長コンラッド・ヴィスケスはリヴァイアスの乗員の救助を部下に命じて自決する。
  • リヴァイアス乗員の救助と軌道保安庁職員・矩継真琴の告発により事件が明るみに出て、ヴァイア・プロジェクトの中心人物だったセルゲイ・ベルコビッチが逮捕される。

政権・艦長の変遷[編集]

ツヴァイ(初期)
  • 実習班班長だったルクスン・北条が艦長に就任。
  • 艦内における生活マニュアルから各生徒の作業分担配置の作成までをツヴァイが行う。
  • 軌道保安庁による2度の攻撃を撃退。また2度目の攻撃の際に、工作員2名を閉じ込めていた教習艦リベールの残骸がすべて脱落。ツヴァイは艦内の混乱を避ける名目でこれらの事実を隠蔽する。
  • 航宙課の生徒の成績順をルクスンの一存で公開。
  • 尾瀬イクミ、相葉祐希ら航宙課の上位成績者を集め、グラン・マクダニエルをリーダーとしてヴァイタル・ガーダーの訓練を開始。
  • 秘かに情報を入手していたチーム・ブルーがブリッジを制圧の上、事実を暴露してツヴァイを糾弾、以後ツヴァイに代わりリヴァイアスを牛耳ることとなる。
ブルー政権
  • エアーズ・ブルーが艦を掌握。チーム・ブルーおよび偶然ブリッジに居合わせた相葉昴治とファイナ・S・篠崎を加えた8名が、ブリッジの監視を名目に常駐する。
  • 火星圏宙域の戦闘で初めてヴァイタル・ガーダーを投入。戦闘中に取り乱したルクスンがブリッジから追放される。ブリッジとリフト艦は一時連絡が取れなくなるが、ブリッジの昴治の提案とヴァイタル・ガーダーの祐希の思惑が偶然一致し、火星圏の戦闘に勝利する。
  • リフト艦での裏切り行為が発覚。反乱首謀者であるグラン及びソン・ドッポの2名がチーム・ブルーの制裁を受ける。
  • 昴治の提案でパーティーの開催が決定。戦闘勝利後の開催だったため、戦勝記念の様相が強いものとなった。しかし、突然入ったニュース速報により、リヴァイアスの乗員がテロリストとされたことが知れわたり騒然となり、パーティーも中断される。
  • ブリッジでの緊急会議により、敵襲を口実に火星圏を離脱し、土星圏へ向かうことが決定される。
  • ポイント制が導入される。また、監視員が一般の生徒たちの監視に当たることになる。
  • 土星圏宙域においてヴァイア艦インプルスと戦闘。初のヴァイア艦同士の戦いのため、戦闘は長期戦になる。ブルーは自らリフト艦に乗り込み、リヴァイアスを見捨てて衛星ハイペリオンへの逃走を指示するが、ハイペリオンがインプルスの攻撃で破砕され、頓挫する。尾瀬イクミはブルーの発言を「何も聞かなかった」ことにして穏便に済ませることにし、リフト艦は戦闘を継続する。
  • インプルス戦で辛くも勝利を収めるものの、シュタイン・ヘイガーがリフト艦での会話を入手し、母艦内で放送する。このことが引き金となり暴動が発生。ブルーは艦長の座を追われ逃走し、チーム・ブルーのメンバーは拘束される。監視員も襲撃され、ブルー政権は崩壊した。昴治、ファイナを含むブリッジのメンバーとヴァイタル・ガーダーのパイロットはチーム・ブルーに強要されていたと見なされ、制裁は免れている。
第2次ツヴァイ政権
  • 民主的決議によりユイリィ・バハナが艦長に選出され、就任する。
  • ポイント制の続行が決定。新たに監視員募集を募るも、前回の暴動の余波を受け、志願者は大幅に下回る。この頃から艦内の治安が悪化。暴力事件が頻発するようになる。特にポイントがらみの犯罪が急増する。ポイントを賭けてのギャンブルやポイント強奪事件、また一部では売春も行われていた。
  • 土星〜天王星間宙域にてヴァイア艦ディカスティアと交戦。リヴァイアスは窮地に陥るも、祐希の機転で撃破に成功する。この戦闘で、リヴァイアスは戦闘における初の犠牲者を出す。
  • 稚拙な戦闘指揮の責任を問われたユイリィは艦長職を降りるものの、周囲の説得によりブリッジには残留する。以後、艦長職が不在の状態となる。
尾瀬イクミ政権
  • 暴力の横行と治安の悪化に業を煮やしたイクミがヴァイタル・ガーダーを占拠。祐希ら協力者とともにリヴァイアスを攻撃し、艦内の秩序回復を訴える。
  • ヴァイア艦ヴァイスハルトと交戦し、これを撃破。この戦闘を機にリヴァイアスのイクミ体制が決定的となる。イクミを支持する有志達が治安部隊「ガーディアンズ」を結成。ミシェル・ケイがリーダーの座に就く。
  • ファイナの提案により、リヴァイアスは天王星圏チタニアに針路を取る。
  • ヘイガーが能力別の区画分けと居住区の移動を提案し、採用される。その提案を含め、イクミのやり方に反発を覚えていたユイリィはブリッジから離脱。ヘイガーは祐希の「障害を取り除く」ため、昴治、蓬仙あおい、ユイリィを最低のEランクに落とす。またパット・キャンベルのEランク行きに反発したラン・ラックモルデに殴打されると、彼女もEランクに落とす。
  • Eランク区画はヘイガーの独断により閉鎖。これに不服を申し立てるために昴治が同区画から脱出、イクミらに直談判をする。しかし話は平行線をたどり、イクミは昴治から奪ったニードルガンを発砲し、昴治に重傷を負わせる。
  • 天王星圏付近でヴァイア艦ゲシュペンストと交戦。激しい攻防が続き、イクミは乗員達をリヴァイアスからリフト艦に避難させる。しかしEランクの生徒をはじめ、逃げ遅れた乗員達が多数取り残される。
  • チタニアを目前にしてヴァイタル・ガーダーが相打ちの形で大破、戦闘続行が不可能となり、リフト艦ではその対応について紛糾する。負傷した昴治が現れて投降を呼びかけ、それを拒否するイクミと対立するが、リヴァイアスに侵入したゲシュペンスト乗員がリヴァイアス乗員の救助に転じ、リフト艦にも現れたことにより、長きに渡る漂流は終焉を迎えた。

事件後の経過[編集]

事件後接収されたリヴァイアスは一度も再起動を果たせず、矩継真琴は再搭乗を促すべく元乗員達を訪問する。呼びかけに応じた約250名の生徒により、リヴァイアスは再起動する。艦長にはブリッジのクルーの満場一致でルクスン・北条が推され就任。副艦長にはユイリィ・バハナが任命される。目的地は相葉昴治の提案により天王星圏チタニアに決まり、2226年9月就航。

登場する主な設定・名称[編集]

環境関連[編集]

ゲドゥルト(ゲドゥルトの海)
ゲドゥルト・フェノメーンによって太陽から放出され、太陽系をほぼ覆いつくしてしまったコロナフレアの通称。その内部は高温・高圧そして宇宙線やプラズマが飛び交う上に、常に異常重力が発生している。そのため、深く航行すると通常の物体は浸食され、圧潰してしまうという死の世界。後述のように、深度が大きくなるほど凄まじい環境になっていく。太陽活動の影響により、その厚みは増減を繰り返している。その表面は、近くで見ると、艦を飲み込む程の巨大な大きさのうねりを持つが、宇宙規模で見た際にはほぼ平面に見えるために「ゲドゥルトの海」と呼ばれている。現段階で、ゲドゥルトを取り除く手段はなく、人類はゲドゥルトとの共生を余儀なくされている。
シアー
ゲドゥルトの海の深度の単位で、プラズマ強度や圧力によってシアー1からシアー7まで分けられており、深度が大きいほど凄まじい環境になっていく。元々はゲドゥルト内層部のエネルギー強度を表す単位だったが、一般に使われる深度と比例していたことから、そのままの単語で用いられるようになった。公式HPによると、シアー1では通常の艦船の航行や、衛星基地の建設が可能。シアー2では学術探査船の航行が可能。シアー3になると軍などの艦船なら航行可能。シアー4は軍や軌道保安庁の特殊可潜艦レベルでないと航行不可能。シアー5以上を航行出来る艦船は、ヴァイア艦を除けば、現時点では存在しない。
ゲドゥルト・フェノメーン
2137年、突如として太陽から発生したコロナフレアが、地球の公転軌道を沿って噴出し、太陽系全域を覆ってしまった現象。これにより、地球の南半球は壊滅、17億人もの人命が失われた。その後も南半球は、残留するコロナフレアにさらされ続けているため、人間が二度と近づくことが出来なくなった。この現象は太陽系全域にまで拡大しており、火星は半分を、木星と天王星は3分の1をゲドゥルトに覆われている。
数千年後に第2のゲドゥルト・フェノメーンの発生が予測されており、その「きたるべき時」に備えて進められているのがヴァイア計画である。
ニュートリノ・バースト
太陽の活動で、時折、突風のようにニュートリノが激しく吹き上げ、放出される現象。地球ではバーストにさらされる間、通常通信は使用不能になり、また外出していると人体に悪影響が出る危険があるため、人々は屋内へ退避する。発生間隔が少しずつながら確実に狭まってきているため、数千年後に第2のゲドゥルト・フェノメーンが発生すると予測されている。

機体・メカ関連[編集]

航宙可潜艦
ゲドゥルトの海の中を深く潜航できる大型宇宙艦艇。軌道保安庁が正式採用しているものはゲシュタル型可潜艇と言い、コンラッドが乗る「タンデル」もその一隻。後述のヴァイア艦を除けば、ゲシュタル型可潜艇などの最も潜行能力のあるタイプでもシアー4までが限界。
ヴァイア艦
ゲドゥルトの海に住む、イカのような姿をした謎の生物「ヴァイア」をベースに建造された航宙可潜艦で、重力制御能力を持つ。ベースとなるヴァイア集合体を捕獲するために、軌道保安庁を中心に数十万の人員が動員され、その約8割が犠牲となった。また、リヴァイアスは暴走事故を起こしてしまい、さらに犠牲者を増やしてしまう(コンラッドの娘アンジェは、暴走事故の犠牲者の一人)。
乗船した乗組員が次々とバックヤード(後述)の影響で精神に異常をきたしてしまう問題点に加え、本来は兵器として建造されたヴァイア艦ではないのだが、重力制御能力を兵器転用すれば既存の兵器より強力である点などが、ヴァイア計画の穏健派から危険視されている。
建造されたのは以下の6隻。詳しくはヴァイア艦の項を参照。
  • 黒のリヴァイアス - 武装:ヴァイタル・ガーダー アインヴァルト
  • 青のインプルス - 武装:ヴァイタル・ガーダー 回転衝角
  • 真紅のディカスティア - 武装:ヴァイタル・ガーダー エイステラール
  • 灰のゲシュペンスト - 武装:ヴァイタル・ガーダー ガイスト
  • 深緑のヴァイスハイト(不明)
  • 山吹のディプロマーター(不明)
ヴァイタル・ガーダー(V・G)
ヴァイア本体を利用したヴァイア艦の外部兵装。本体と繋がった多数の「パペットワイヤー」によって遠隔操作される。形状は各艦ごとに異なる。リヴァイアスのみ、リフト艦が存在し、そこから遠隔操作される。リフト艦と分離したリヴァイアス本体には、「ブラティカ」という名称がある。
スフィクス(S-fix)
ヴァイア艦やヴァイタル・ガーダーの制御中枢。各ヴァイア艦に1体ずつ存在しており、ヴァイタル・ガーダー同様、形状は各艦ごとに異なる。乗組員たち、特に艦長と精神的にリンクして艦を操る。だが、航行が長期間に渡ると「バックヤード」と呼ばれるスフィクスからのフィードバックを受けて精神に異常をきたし、最悪の場合、廃人となってしまう危険がある。
ヴァイア艦の乗船者は、誰もがこのバックヤードの影響を受ける。艦長などリーダーシップがある中心人物は、特に影響を受けやすいと推測される。リヴァイアスで起こった暴動、クルーたちの感情の発露、リーダーの情緒不安定なども、バックヤードによるものだったという一説がある。だがリヴァイアスは、特定の人物とリンクしなかったこと、多くの人間の複雑な感情がスフィクス・ネーヤの意志を育てたことにより、極端なバックヤードによる乗組員の精神崩壊を起こさない唯一のヴァイア艦となった。未来には、リヴァイアスの研究・開発が進み、他のヴァイア艦のバックヤードも改善されたようである。
ソリッド
作中では主に、ソリッド・プログラムのことを指して使われることが多い。様々な命令を入れた疑似立体ブロック「ソリッド」を、三次元的に組み合わせることで、コンピュータ・オペレーション・プログラムを構築する。汎用性が高く、ソリッドの形は球形に近いほど、完成度が高いとされる。
ニュートリノ・ピンガー
レーダーの効かないゲドゥルト内でも使用可能な、策敵手段(探知システム)として開発されたもの。ただし、ニュートリノは極めて補足しづらい素粒子であるため、どうしても装置は大きくなってしまう。そのため、ある程度の大きさを持つ艦でないと設置できない。また、索敵の精度も従来のレーダーより劣る。
リーベ・デルタ
航宙士養成所の宇宙ステーション。航宙士以外にもフライトアテンダント化も存在する。ゲドゥルトに潜航してそこからエネルギーを供給する期間を「ダイブ」と呼んでおり、ダイブ中は一時的な帰宅も許されている。リヴァイアスが隠されていたことから、テロリストに襲われ、教官たちの何人かは暗殺され、残った教官たちも生徒たちを脱出させるための教習艦リベール発進のための船外作業で全員が殉職してしまう。リヴァイアス事件後、再建され、リヴァイアスは新生リーベ・デルタから出航した。

その他の設定・名称[編集]

太陽系惑星間同盟
21世紀から始まっていた人類の太陽系進出がゲドゥルト・フェノメーンによってさらに加速され、2142年に地球が各惑星に対する統治権を放棄した後、2154年に結成された。すべての惑星が同盟に参加したわけではなく、水星冥王星(本作放送当時は惑星に分類されていた)はゲドゥルトの海に呑み込まれて居住不能、金星も70%がゲドゥルトの中、土星圏と天王星圏は不参加、海王星圏は半独立状態である。
聖母アルネの教え
厳しい環境下に置かれている天王星圏に根付いた独自の宗教。哲学に近いとされている[20]。作中では“アイシャの祈り”と呼ばれる祈りの言葉や、聖母アルネを導いたとされる“軍神リードス”という言葉も登場している。
ポイント制
リヴァイアス艦内で導入された一種の電子マネー。割り当てられた仕事をこなすことでカードに入金され、そのカードを用いて配給を受ける。幹部メンバーはポイントフリーで無制限にポイントを使えるという不公正な一面があり、またカードからカードへ直接ポイントを移すこともできるため、ギャンブルに興じる者や他人のポイントを強奪する者が現れたりと多くの問題を生んだ。
ガーディアンズ
イクミ独裁政権下で結成された治安部隊。尾瀬イクミに賛同したミシェル・ケイらが中心となりメンバーの中には彼女の取り巻きと思われるオタク青年達もいた。なお、イクミが直接指揮した部隊は腕の立つイケメンの集まりだった。

スタッフ[編集]

各話リスト[編集]

タイトルバックと共に「リヴァイアス」をもじった英語やドイツ語が表記されていた。この文字は本編の内容とも関わっており、数回に一度変更されている。ここでは、「EDコメント」として記載する。

話数 サブタイトル 脚本 画コンテ 演出 作画監督 EDタイトルバック EDコメント 放送日
Sere1 きたるべきとき 黒田洋介 谷口悟朗 平井久司(総作監)
斉藤久(キャラ)
鈴木竜也(メカ)
相葉昴治 Reveal us 1999年
10月6日
Sere2 よけいなこと 西山明樹彦 門智昭(キャラ)
吉田徹(メカ)
尾瀬イクミ 10月13日
Sere3 うなばらをこえて 吉本毅 ウエダヨウイチ ユイリィ・バハナ Revise us 10月20日
Sere4 リヴァイアスのわ 大橋誉志光 西田亜沙子 ルクスン北条 10月27日
Sere5 ちいさなまとまり 西山明樹彦 斉藤久(キャラ)
鈴木竜也(メカ)
相葉祐希 11月3日
Sere6 ぼくのせつな 吉本毅 門智昭(キャラ)
吉田徹(メカ)
蓬仙あおい 11月10日
Sere7 かわりゆくとき 北村真咲 寺岡巌 エアーズ・ブルー Review the Earth 11月17日
Sere8 なにもしらなかった やまざきかずお 西山明樹彦 ウエダヨウイチ ファイナ・S・篠崎 11月24日
Sere9 ヴァイタル・ガーダー 竹田裕一郎 山中英治 吉本毅 斉藤久(キャラ)
鈴木竜也(メカ)
シュタイン・ヘイガー
カラボナ・ギニー
12月1日
Sere10 しんじられなくても やまざきかずお 北村真咲 寺岡巌 グラン・マクダニエル
ソン・ドッポ
12月8日
Sere11 まつりのあと 黒田洋介 大橋誉志光 西田亜沙子 フー・ナムチャイ
リュー・ギイル
12月15日
Sere12 みらいのありか 谷口悟朗 西山明樹彦 門智昭 ラーフラ 12月22日
Sere13 ふれあうことしか 池田成 北村真咲 寺岡巌 クリフ・ケイ
チャーリー
Reverie of us 12月29日
Sere14 いしきしすぎ やまざきかずお 西山明樹彦 ウエダヨウイチ カレン・ルシオラ
エリナ・リグビー
2000年
1月5日
Sere15 ながされるまま 山中英治 吉本毅 斉藤久(キャラ)
鈴木竜也(メカ)
ミシェル・ケイ
ブライアン・ブラブ・ジュニア
1月12日
Sere16 ゆがむせかい 杉島邦久 寺岡巌 クライス・モラーテ
アインス・クロフォード
1月19日
Sere17 じゆうなちつじょ やまざきかずお 西山明樹彦 門智昭(キャラ)
吉田徹(メカ)
チック・グラート
ケヴィン・グリーン
1月26日
Sere18 わかりあえない 池田成 北川正人 杉光登 和泉こずえ 2月2日
Sere19 えがおできみと 吉本毅 寺岡巌 市川レイコ Reave of us 2月9日
Sere20 ゆずれないもの 大橋誉志光 ウエダヨウイチ ニックス・チャイプラパッド
雅明広
Ravenous 2月16日
Sere21 あしたなんかいらない 杉島邦久 西田亜沙子 キブレ=キッキ
ラダン
2月23日
Sere22 いきのこるために 吉本毅 寺岡巌 ラン・ラックモルデ
パット・キャンベル
Rave at us 3月1日
Sere23 ちぎれたかこ 池田成 北川正人 杉光登 尾瀬イクミ Revolt us 3月8日
Sere24 あいばこうじ やまざきかずお 大橋誉志光 斉藤久(キャラ)
鈴木竜也(メカ)
蓬仙あおい 3月15日
Sere25 おれであるために 吉本毅 寺岡巌 相葉昴治 Revert to us 3月22日
Sere26 あした 北村真咲
谷口悟朗
ウエダヨウイチ ネーヤ Reawake us 3月29日

ディスコグラフィー[編集]

オープニング / エンディング[編集]

dis-/夢を過ぎても(1999年10月21日)
本項参照
dis- (ENGLISH Version)(2000年3月23日)
本項参照
Smile again(2000年12月16日)
ファンディスクエンディングテーマ、歌 - 2226(桑島法子、白鳥哲、氷上恭子、檜山修之、保志総一朗、関智一、愛河里花子、島田敏)
1. Smile again (作詞 - 北川恵子 / 作曲・編曲 - 服部克久)
2. Smile again (Instrumental Version)〜時を超えて (作曲・編曲 - 服部克久 / イメージポエム - 北川恵子)
3. Smile again(オリジナルカラオケ)
dis-2006
DVDリニューアルボックス版オープニングテーマ、歌 - 有坂美香
有坂美香のベストアルバムTV SONG BOOK 1999 - 2006(2006年10月25日)に収録。

サウンドトラック・アルバム[編集]

オリジナルサウンドトラック1(1999年12月16日)
  • 作曲・編曲 - 服部克久、M.I.D./ 歌 - 有坂美香
オリジナルサウンドトラック2(2000年3月1日)
  • 作曲・編曲 - 服部克久、M.I.D./ 歌 - 有坂美香
オリジナルサウンドトラック3(2000年3月23日)
  • 作曲・編曲 - U.M.E.D.Y.、DJ ETSU、M Rie、Como-Lee、HIEDA、Noriko、DJ MASA、DJ YUTAKA、IWAMI / 歌 - OKAY JAZZ、有坂美香、Noriko、DJ MASA、KAORI、Afrika Bambaataa、Smooth Bee and his family、DJ ETSU
RYVIUS / M.I.D (12インチアナログ盤) (2000年3月15日)
  • 作曲・編曲 - M Rie、M.I.D.、DJ MASA / 歌 - MICA ARISAKA、DJ MASA
キャラクターソングコレクション「あしたから」(2000年5月3日)
「無限のリヴァイアス」SONG COLLECTION(2006年10月25日)

DVD[編集]

バンダイビジュアルより2000年に本編DVDとファンディスクが発売されている。また2006年10月にDVD-BOX版も発売された。

本編[編集]

2000年3月から12月発売で全9巻。

巻数 収録話 発売日 巻数 収録話 発売日
vol.1 sere1・sere2 2000年3月25日 vol.6 sere15 - sere17 2000年9月25日
vol.2 sere3 - sere5 2000年5月25日 vol.7 sere18 - sere20 2000年10月25日
vol.3 sere6 - sere8 2000年6月25日 vol.8 sere21 - sere23 2000年11月25日
vol.4 sere9 - sere11 2000年7月25日 vol.9 sere24 - sere26 2000年12月21日
vol.5 sere12 - sere14 2000年8月25日 BOX 全話 2006年10月27日

ファンディスク[編集]

無限のリヴァイアス Light』。2000年12月21日発売で全3巻。各巻にノンテロップOP&ED集・CM集や、テレビ東京版の公式サイトで2000年に配信されたコンテンツジャパンの製作の番外編アニメ『無限のリヴァイアス イリュージョン』(全6話)、バンダイビジュアルが提供していたテレフォンサービスで行なわれていた番宣ドラマ『BEAT インフォメーションダイアル』(全9話)なども収録。

巻数 VJ MIX / 音声ドラマ 声優座談会 新作アニメーション 無限のリヴァイアス イリュージョン インフォメーションダイアル
第1巻 VJ MIX
#1-easy living
昴治チーム編
白鳥哲・保志総一朗・関智一
桑島法子・愛河里花子・佐久間レイ
sere10.889
ぬぐえないかこ
sere1 おひさしぶりね
sere2 ちゃんとしましょう
sere0.241 たのまれたもの
sere0.242 どちらもほしい
sere0.243 かずのかぎり
第2巻 VJ MIX
#2-悲しき漂流
チームブルー編
檜山修之・江川央生・永澤菜教
堀江由衣・桜井敏治
sere0.124
いつか、いっしょに
sere3 いいかげんにしなさい
sere4 もうかりまっか?
sere0.244 もめごとのたね
sere0.245 むりなたのみ
sere0.246 うそのいいわけ
第3巻 音声ドラマ
sere27.002-ちいさなごかい
ツヴァイ編
氷上恭子・島田敏・千葉一伸
豊口めぐみ・南央美
sere25.793
あのときのきみ
sere5 ひやしちゅうか、はじめました
sere6 もう、やりません
sere0.247 こうかんじょうけん
sere0.248 ゆうきとブルー
sere0.249 あとのまつり

サウンドリニューアルBOX[編集]

2006年10月27日発売で、1年間の期間限定生産。オリジナル音源のほかにドルビーデジタル5.1chにサウンドリニューアルされた音声が同時収録されている。オリジナルでは音のない場所でBGMが流れる、チャプターの順番が違う、新挿入歌など、変更が多い。同梱されているブックレットには、「違いを楽しみ、また従来のDVDを持っている人も是非とっておいて欲しい」とのメッセージが載っている。

メディアミックス[編集]

小説[編集]

電撃文庫より、アニメ本編の7話から8話あたりまでを描いた第1巻が発売されている(作:黒田洋介)。2巻以降は発売されていない。 アニメ本編以上に各キャラクターの行動が細かく描写されており、小説ならではのシーンも多数存在する。

漫画版[編集]

栗橋伸祐による作画で月刊コミック電撃大王にて連載。単行本は電撃コミックより全2巻。 本編をあおいの視点から描いた作品。

ドラマCD[編集]

ビクターエンタテインメントより発売。全3巻。

第1巻 Sound Edition 1 Sere6.350「にちじょうのびねつ」
テレビ本編の6話から7話に起こったエピソードを収録。
第2巻 Sound Edition 2 リヴァイアスのかけら
テレビ本編6話から14話に起こったエピソードの短編集と、リヴァイアス起動前のツヴァイのエピソードの前編が収録。
第3巻 Sound Edition 3 あしたのまえに
テレビ本編25話から26話に起こったエピソードとツヴァイエピソードの後編、そしてボーナストラックとして一編を収録。

関連書籍[編集]

ロマンアルバム 無限のリヴァイアス(徳間書店)
2000年3月末発売。
NEWTYPE 100% COLLECTION 39 無限のリヴァイアス えがかれたあした(角川書店)
2000年7月発売。
Gakken Mook SPECIAL 無限のリヴァイアス 〜ルクスンのリヴァイアス航宙日誌〜(学研)
2000年7月発売。
SUNRISE ART WORKS 無限のリヴァイアス(サンライズ)
2000年11月発売。サンライズによる設定資料集
NEWTYPE FILM BOOK 無限のリヴァイアス(上下巻、角川書店)
上巻は2000年3月発売。sere1からsere12までのストーリー、詳細設定を収録。
下巻は2000年6月発売。sere13からsere26までのストーリー、詳細設定、製作秘話を収録。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 月刊ニュータイプ』放送開始前スタッフインタビュー
  2. ^ 小説版では昴治は祐希や律子に内緒で離婚後の父親に会っており、それを知った祐希はそのことでも昴治に苛立ちを感じるようになった。
  3. ^ 基本的には何発も殴り飛ばすが、ディカスティア戦で昴治が失態を犯した際には、呆れゆえか一発だけですませている。
  4. ^ ヘイガーの独断で昴治とあおいが本艦に置き去りにされたことを知った際、ヘイガーを殴ろうとして、昴治に止められるが、自身も昴治を見殺しにしかけた負い目ゆえか、素直に従った。
  5. ^ リーベ・デルタに行く前に昴治との部屋の間の敷居のカーテンの前にあてつけとしてバッグを置いていたが、リヴァイアスに再乗艦する日にはバッグを片付けていた。
  6. ^ ロマンアルバムの用語集より
  7. ^ この時156区画では集団暴行が発生した直後で、暴行によって気絶していた少年がいた。怪我をしていない不良達はともかく、暴行を受けた少年は動けないまま攻撃の巻き添えとなって死亡してしまった可能性がある。ヘイガーは156区画に生体反応は無かったと報告しているが、クーデターを円滑に進めようとする故の嘘の報告である可能性もある。
  8. ^ 昴治からあおいが襲われたことを知らされた際「もっと締め付けを厳しくしないとこずえが傷つく」と被害者のあおいのことは完全に無視していた。
  9. ^ 第21話では昴治がカツアゲに遭い(幸か不幸かポイントはゼロだったが)、あおいもアラネアに殺されかけた。
  10. ^ 第22話でルクスンとパットを襲った連中の内の1人はガーディアンズに制裁されたが、ルクスンとパットの目にはガーディアンズですら恐怖の対象でしかなった。
  11. ^ 昴治はイクミが贈ってきた薔薇の花束をきっかけにイクミの哀しみを理解し、彼のために涙した。
  12. ^ イクミがアインヴァルトで本艦に攻撃を行った際、こずえは涙を流すが、その涙が嬉しさゆえなのか、罪悪感だったのかは不明。
  13. ^ ただし、ユイリィを初めとした女性陣はユイリィの「一般生徒からの反感を抑えたい」という案により最初から一般生徒と同じ部屋を使用したことが小説版で語られている。尚、ユイリィの案に対し、カラボナは素直に賛同し、ランは渋々賛同した。
  14. ^ 最悪なことにユイリィを補佐しようとする者は誰もおらず、ユイリィの本心からの提案である「ポイントフリーの廃止」も却下されてしまった。
  15. ^ その際、愛用のバンダナを預かった祐希はブルーがユイリィを守るために逃亡の道を選んだことを察し、彼を追いかけようとしたユイリィを制し、彼女にバンダナを渡した。
  16. ^ 学研『無限のリヴァイアス 〜ルクスンのリヴァイアス航宙日誌〜』
  17. ^ 小説版ではリーベ・デルタの外での作業で亡くなったエリックのIDカードの信号がリヴァイアス艦内で確認されたことを不思議に思ったユイリィが調査に赴いた際、IDカードを所持していたパットと知り合うと2人の出会いに使われた。
  18. ^ 実際のところ、ユイリィはブルーのことや艦長の重圧によるストレスからパットに八つ当たりしてしまった。そのことでランから「最低」と言われてしまい、ユイリィ自身も自覚していた。
  19. ^ 2000年秋に発売された小説版で「カオリ」という名前だけが明かされ、その後2000年末に発売されたファンディスク第1巻のエンドクレジットにて初めて「尾瀬カオリ」というフルネームが表記される。なお、「尾瀬」が旧姓なのか結婚後の姓かは不明。
  20. ^ フィルムブック下巻の解説

外部リンク[編集]

テレビ東京系列 水曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
無限のリヴァイアス