星界の戦旗

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星界の戦旗
ジャンル SF
小説
著者 森岡浩之
イラスト 赤井孝美
出版社 早川書房
レーベル ハヤカワ文庫
刊行期間 1996年12月 -
巻数 既刊5巻
アニメ:星界の戦旗(第1期) / 星界の戦旗II(第2期)
監督 長岡康史
シリーズ構成 竹田裕一郎(第2期)
キャラクターデザイン 渡部圭祐
メカニックデザイン 森木靖泰井上邦彦
大輪充今石進
音楽 服部克久
アニメーション制作 サンライズ
製作 サンライズ、WOWOW
バンダイビジュアル
放送局 WOWOW
放送期間 第1期:2000年4月14日 - 7月14日
第2期:2001年7月11日 - 9月26日
話数 第1期:全13話 / 第2期:全10話
OVA:星界の戦旗III(第3期)
監督 長岡康史
キャラクターデザイン 渡部圭祐
メカニックデザイン 森木靖泰、今石進、大輪充
アニメーション制作 サンライズ
製作 バンダイビジュアル、サンライズ
発表期間 2005年8月26日 - 9月23日
話数 全2巻
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星界の戦旗』(せいかいのせんき)は、森岡浩之ライトノベルSF小説スペースオペラ)。『星界の紋章』の続編となるシリーズである。アニメ化、漫画化、ゲーム化もされている。

概要[編集]

前作『星界の紋章』全3巻が、「アーヴによる人類帝国」と「人類統合体」との間の戦争の発端と、それに巻き込まれた「帝国の王女」ラフィールおよび地上人からアーヴ階級になった少年ジントの逃避行を描いた一連の長編物語とすれば、『星界の戦旗』はその後、「アーヴによる人類帝国」にあって軍人として職務に就くようになった2人が、アーヴの貴族としての義務に追われつつ、その中で出遭うトラブルや交流を綴ったものである。3巻までは各巻完結であるが、4巻から5巻は一続きの話となっており、5巻で「第一部・完」となっている。

作者によれば、「星界の××」と巧くはまるような二字熟語を思いつくまで『戦旗』のタイトルが続くらしい。

ストーリー[編集]

本作開始時点における平面宇宙勢力簡略図

「アーヴによる人類帝国」と「3ヵ国連合」との戦争は、当初こそ連合側に帝都ラクファカール目前まで攻め込まれたものの、時間をかけて帝国史上最大の艦隊を整備した帝国側に有利に展開していた。

星界の戦旗I[編集]

戦役の発端となった人類統合体の先制攻撃は、双方に甚大な損害を出し、艦隊の再建に3年を必要とした。再編成を終えた星界軍は、人類統合体領打通作戦「幻炎」を発動した。新米艦長として新設の突撃艦「バースロイル」に乗り込んだラフィールは、同じく書記として乗り込んだジント(父の死により爵位を継いだ)と共に、戦いに身を投じて行く。2人の直属の上司アトスリュア百翔長は、3年前にラフィールが殺したフェブダーシュ男爵の妹であった。担当領域のアプティック門は前線を遠く離れ、予備艦隊が駐留していた。

星界の戦旗II[編集]

「幻炎」作戦は成功に終わり、引き続き殲滅戦「狩人」作戦が実行された。ただ、制圧星系が多すぎて、領主が足りなくなってしまった。そのため戦いの一方、狩人艦隊司令長官ビボース提督の気まぐれで、征服した惑星ロブナスIIの領主代行および領主副代行として赴いたラフィールとジントの2人であったが、そこは統合体の犯罪者強制収容所であった。ジントたちは、慣れないながら元人類統合体の刑務官たちと交渉するが、彼らの希望は他星系への移住だった。元々囚人たちの動向は不穏だったが、刑務官と女性囚の移送が最終段階に来た矢先、ついに刑務官たちが恐れていた反乱が起こり、ジントは囚われの身となってしまう。

星界の戦旗III[編集]

「狩人」作戦終了で戦況は一時膠着し、2人はジントの故郷にして3ヵ国連合から帝国が奪還したハイド伯国(旧:ハイド星系)へと向かうが、待っていたのはとても好意的とは言えぬ歓迎であった。一方、星界軍はいまだ帝国に帰順しないハイド星系における戦略級演習を企画する。そしてついに、ジントは育ての親にして現・ハイド星系首相ティル・コリントと再会する。

星界の戦旗IV[編集]

開戦から6年が経過し、戦争は7年目に突入した。平面宇宙における人類統合体領を孤立させるべく、二方面から打通する「双棘」作戦が発動された。ラフィールたちは襲撃艦「フリーコヴ」に乗り込み、バルケー王国から天川門群中心円まで打通する作戦部隊に所属し、ラフィールの弟ドゥヒールはもう一方の、狩人作戦によって獲得した新領土から天川門群中心円まで打通する作戦部隊に所属して、戦列艦「カイソーフ」に乗り込み快進撃を続けた。一方、アーヴ帝国の皇帝ラマージュは、中立を宣言していたハニア連邦大使ティン・クイハンから密約の話を持ちかけられるが、これは帝国の命運を決しかねない重大なものであった。そして、星界軍が人類統合体のマイラル星系を制圧後、新作戦「雪晶」へ移行して、新領土方面艦隊が再編された。一方、ジントは第一蹂躙戦隊ごと帝都ラクファカールへ呼び戻され、一人帝宮へ召還された。

星界の戦旗V[編集]

4カ国連合軍の侵攻に対して帝都ラクファカール防衛が不可能と判断した皇帝ラマージュは、緊急遷都作戦「不死鳥」作戦を発動する。皇太子ドゥサーニュは不死鳥艦隊を率いて一路、臨時帝都となるバルケー王国のソトリュール鎮守府に向かう。帝都では避難の時間を稼ぐための帝都防衛団が召集され、上皇たちがその指揮官となっていた。ラマージュはラフィールに、帝国宝物・英雄芳名碑を臨時帝都に輸送せよと勅命を与えた後に、敵の侵攻をわずかでも遅らせるため近衛艦隊を率いて死地に赴く。一方、自部隊の孤立を確認したドゥヒールは、コトポニーからの命令書を携え雪晶第5艦隊司令部に出頭するのだった。

登場人物[編集]

小説一覧[編集]

アニメ[編集]

『紋章』と同様に各話冒頭のナレーションはアーヴ語によるもの。サムソンが故郷の言葉ミッドグラット語を話すシーンも登場する。彼の向こう傷はアニメのオリジナル設定である。ソバーシュは原作では男性だが、女性に変更されている(もっともソバーシュのキャラクターが中性的なので、ストーリー上はほとんど障害はない)。

第1シリーズ[編集]

テレビアニメ。『星界の戦旗』のタイトルで、2000年4月14日から同年7月14日までWOWOWにて放送された。全13話。第7話はアニメのオリジナルストーリー。

放送終了後に、全13話に新作カットを加えた総集編『星界の戦旗 特別編』が制作され、2001年7月7日にWOWOWにて放送された。

スタッフ(第1シリーズ)[編集]

各話リスト(第1シリーズ)[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 総作画監督 作画監督 放送日
1 再会 真喜屋力 長岡康史 渡部圭祐(キャラ)
筱雅律(メカ)
しんぼたくろう
米山浩平
2000年
4月14日
2 幻炎作戦 竹田裕一郎 長岡康史 元永慶太郎 渡部圭祐 筱雅律 4月21日
3 突撃艦“バースロイル” 真喜屋力 西澤晋 渡部圭祐(キャラ) しんぼたくろう
米山浩平
4月28日
4 初陣 竹田裕一郎 米たにヨシトモ まついひとゆき 渡部圭祐
筱雅律
高橋晃 5月12日
5 華やかな狂気 西本由紀夫 渡部圭祐(キャラ) しんぼたくろう
米山浩平
5月19日
6 弔いの晩餐 真喜屋力 西澤晋 元永慶太郎 渡部圭祐
筱雅律
中島里恵
加藤やすひさ
5月26日
7 くらやみの逃亡 竹田裕一郎 阿部記之 鈴木吉男 - 大塚健(キャラ)
千葉道徳(メカ)
6月2日
8 決戦前夜 真喜屋力 吉田俊司 渡部圭祐(キャラ)
筱雅律(メカ)
南伸一郎 6月9日
9 バースロイルの戦い まついひとゆき 筱雅律(メカ) 高橋晃 6月16日
10 流れる星 鍋島修 - しんぼたくろう
米山浩平
6月23日
11 灼熱の戦場 竹田裕一郎 西本由紀夫 千葉道徳
渡部圭祐
筱雅律
6月30日
12 アプティック門沖会戦 高谷浩利 亀垣一 渡部圭祐(キャラ)
筱雅律(メカ)
しんぼたくろう
米山浩平
7月7日
13 絆のかたち 長岡康史 中島里恵 7月14日

第2シリーズ[編集]

テレビアニメ。『星界の戦旗II』のタイトルで、2001年7月11日から同年9月26日までWOWOWの放送された。全10話。16:9のワイド画面で制作され、BSデジタル放送ではハイビジョンで放送された。ハイビジョン放送されることが前提のテレビアニメシリーズでは珍しく、セルアニメである。

スタッフ(第2シリーズ)[編集]

  • 企画 - 渡辺繁、海部正樹、内田健二
  • 原作 - 森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
  • 監督 - 長岡康史
  • シリーズ構成・脚本 - 竹田裕一郎
  • ビジュアルコンセプト - 赤井孝美、江田恵一
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 渡部圭祐
  • メカニックデザイン - 森木靖泰、大輪充、今石進
  • メカ作画監修 - 森木靖泰
  • メカ作画監督 - 筱雅律
  • 美術監督 - 岡田有章
  • 色彩設計 - 横山さよ子
  • 撮影監督 - 白井久男
  • 編集 - 瀬山武司
  • 音響監督 - 小林克良
  • 音楽 - 服部克久
  • 音楽制作 - BeSTACK
  • プロデューサー - 海部正樹、岩田幹宏、杉田敦、積惟文
  • 製作 - サンライズ、WOWOW、バンダイビジュアル

各話リスト(第2シリーズ)[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 狩人作戦 長岡康史 しんぼたくろう
橋本誠一
2001年
7月11日
2 流刑の星 長岡康史 佐藤千春 佐藤千春 7月18日
3 移民計画 篠原俊哉 菱田正和 しんぼたくろう
橋本誠一
7月25日
4 狩人たち 西本由紀夫
まついひとゆき
西本由紀夫 高橋晃 8月1日
5 叛乱 西澤晋 鶴田寛 あきゆたか 8月8日
6 アーヴの地獄 まついひとゆき 吉村章 しんぼたくろう
橋本誠一
8月15日
7 金色烏[ガサルス]の旗 高木茂樹 高橋晃 8月29日
8 守るべきもの 山中英治 佐藤千春 しんぼたくろう
橋本誠一
9月12日
9 弓を置くとき 西澤晋 西本由紀夫 向山祐治 9月19日
10 アブリアルの涙 長岡康史 しんぼたくろう
橋本誠一
9月26日

備考(第2シリーズ)[編集]

2005年7月22日発売の『星界DVD-BOX』の映像特典として特別編が収録された。

第3シリーズ[編集]

OVA。『星界の戦旗III』のタイトルで、2005年8月26日には上巻が、同年9月23日には下巻がそれぞれ発売された。アニメ化に際してはハイド門沖演習のシーンが大幅にカットされ、アニメオリジナルの『エクリュアの歌』が挿入されている。星界シリーズのアニメでは初めてデジタル制作が行われた。

スタッフ(第3シリーズ)[編集]

  • 企画:渡辺繁、内田健二
  • 原作:森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
  • 監督:長岡康史
  • 脚本:むとうやすゆき
  • ビジュアルコンセプト:赤井孝美
  • キャラクターデザイン:渡部圭祐
  • メカニックデザイン:森木靖泰今石進大輪充
  • 美術監督:長谷川弘行
  • 色彩設計:横山さよ子
  • 撮影監督:八木寛文→老平英
  • 編集:瀬山武司
  • 音響監督:小林克良
  • 音楽:服部克久
  • 音楽制作:積惟文、眞野昇
  • プロデューサー:湯川淳、岩田幹宏、積惟文
  • 製作:バンダイビジュアル、サンライズ

各巻リスト(第3シリーズ)[編集]

巻数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 発売日
1 めぐりあう星たち むとうやすゆき 長岡康史 渡部圭祐 2005年
8月26日
2 家族の食卓 9月23日

ラジオドラマ[編集]

エフエム大阪で放送され、その後ネット配信された。CDとしてもリリースされている[1]。最新話のIVは2006年に放送された。

キャスト[編集]

キャストは基本的にアニメ版と同じ。アニメと違う場合と、映像化されていないIVのオリジナルキャストは以下の通り。

放送リスト[編集]

# タイトル 放送日
1 星界の戦旗 第I章〜幻炎艦隊〜 第1話 バースロイル
2 星界の戦旗 第I章〜幻炎艦隊〜 第2話 初陣
3 星界の戦旗 第I章〜幻炎艦隊〜 第3話 弔いの晩餐
4 星界の戦旗 第II章〜戦場〜 第4話 決戦前夜
5 星界の戦旗 第II章〜戦場〜 第5話 防衛戦
6 星界の戦旗 第II章〜戦場〜 第6話 総員退避
7 星界の戦旗 第III章〜絆のかたち〜 第7話 帰還
8 星界の戦旗 第III章〜絆のかたち〜 第8話 降伏の儀式
9 星界の戦旗 第III章〜絆のかたち〜 第9話 新たな戦場へ
10 星界の戦旗II 第I章〜流刑の星〜 第1話 ロブナス星域
11 星界の戦旗II 第I章〜流刑の星〜 第2話 移民計画
12 星界の戦旗II 第I章〜流刑の星〜 第3話 アーヴの地獄
13 星界の戦旗II 第II章〜守るべきもの〜 第4話 帝国の威信
14 星界の戦旗II 第II章〜守るべきもの〜 第5話 狩人の弓
15 星界の戦旗II 第II章〜守るべきもの〜 第6話 アブリアルの涙
16 星界の戦旗III 第1章〜帰郷〜 第1話 帰郷
17 星界の戦旗III 第1章〜帰郷〜 第2話 カリーク暴走
18 星界の戦旗III 第1章〜帰郷〜 第3話 出発の宴
19 星界の戦旗III 第1章〜帰郷〜 第4話 旧友
20 星界の戦旗III 第2章〜再会〜 第5話 デルクトゥー再訪
21 星界の戦旗III 第2章〜再会〜 第6話 紋章授与式
22 星界の戦旗III 第2章〜再会〜 第7話 ジントの決意
23 星界の戦旗III 第2章〜再会〜 第8話 軍機の壁
24 星界の戦旗III 第3章〜家族の食卓〜 第9話 ハイド門沖演習
25 星界の戦旗III 第3章〜家族の食卓〜 第10話 マーティンの誇り
26 星界の戦旗III 第3章〜家族の食卓〜 第11話 決断
27 星界の戦旗III 第3章〜家族の食卓〜 第12話 家族の食卓

漫画[編集]

ゲーム[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

バンダイチャンネル