装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ
| 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ |
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|---|---|
| ジャンル | ロボットアニメ |
| OVA | |
| 原作 | 矢立肇 高橋良輔 |
| 監督 | 高橋良輔 |
| シリーズ構成 | 吉川惣司 |
| キャラクターデザイン | 塩山紀生 |
| メカニックデザイン | 大河原邦男 |
| アニメーション制作 | サンライズインタラクティブ アンサースタジオ |
| 製作 | サンライズ |
| 発表期間 | 2007年10月26日 - 2008年8月22日 |
| 話数 | 全12話 |
| 小説:装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 小説版 |
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| 著者 | 吉川惣司 |
| 出版社 | ホビージャパン |
| 発売日 | 2009年1月17日 |
| 巻数 | 全1巻 |
| 映画:装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版 |
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| 監督 | 高橋良輔 |
| 制作 | サンライズ |
| 封切日 | 2009年1月17日 |
| 上映時間 | 118分 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』(そうこうきへいボトムズ ペールゼン・ファイルズ)は、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』の前日譚に当たるアニメーション作品。OVA全12話。また、劇場版が2009年1月17日に公開された。
目次 |
[編集] 概要
高橋良輔が『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』(1994年 - 1995年)から12年ぶりに監督する『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの作品。OVA『装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』とテレビ本編第1話との間のエピソードとなる。
アーマード・トルーパー(AT)などのメカニックは3DCGで描かれており、戦闘シーンはCGのメカ・背景に手描きの炎や爆発などのエフェクトが加えられた演出となっている[1]。高橋と大河原邦男はかつて対談で、「3DCGでメカを作って人物をアニメーターが描くって形で見たい」、「凄い数のスコープドッグを3DCGで見てみたい」と述べていたが、本作においてそれが実現した形となった[2]。
ジャズアレンジを主とした独特の曲風でボトムズの作品世界を支えていた乾裕樹は既に死去しており、ゆえに今回楽曲を新たに提供していない。音響監督は引き続き浦上靖夫であるが、ATのローラーダッシュの一部、ターレットレンズの作動音[3]以外の効果音は音源がほぼ総入れ替えとなった。また、主人公であるキリコのセリフもテレビ作品より大幅に減少しており、各話の前後などに挿入されるモノローグ以外、周囲の人間や物語を牽引するような意味ある言葉をほとんど発しない。オープニングでも今回彼が姿を見せるのはラストの1カットのみ。
『ペールゼン・ファイルズ』の制作状況や、本作後のボトムズなどを、制作日誌的に高橋良輔が小説にした「新・小説VOTOMSいちぶんの一」を、日経トレンディネットで連載している。また第1巻の約1カ月後に発売されたプレイステーション2用ゲームソフト『装甲騎兵ボトムズ』では本作第1話の渡河作戦を舞台としたミッションが収録されたほか、本作版スコープドッグも使用できるようになっている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 物語
レッドショルダー部隊を除隊したキリコ・キュービィーは、惑星ロウムスでの「タイバス渡河作戦」に従軍していた。60万以上の大兵力を用いた史上最大規模の渡河作戦だが、キリコが配属された部隊は最も過酷な戦場に送り込まれた。
一方、レッドショルダー部隊司令のヨラン・ペールゼンは、軍事法廷の被告席に座っていた。検察官の怒号交じりの詰問に、終始無言を貫くペールゼン。その2人を、1人の男が見つめていた。その男、フェドク・ウォッカムによって集められたキリコたち5人は、過酷な戦地に次々と送り込まれることとなる。
[編集] 主な登場人物
[編集] バーコフ分隊
- キリコ・キュービィー
- 声 - 郷田ほづみ
- 18歳。ギルガメス連合軍の「メルキア方面軍」に所属、階級は曹長。元レッドショルダー隊員で、ペールゼンから異能生存体と呼ばれたことで運命を狂わされていく。「タイバス渡河作戦」で瀕死の重傷を負うも奇跡的な回復力を発揮、バララントとの最前線にある惑星ガレアデに転属される。
- ノル・バーコフ
- 声 - 長嶝高士
- 分隊長。32歳。階級は曹長。荒くれ者ぞろいのAT乗りでは珍しい学者タイプのパイロットで気象観測の専門家でもあり、ガレアデで出会ったキリコに興味を持つ。士官として中尉にまで昇進した過去を持つが、敵前逃亡により下士官に降格されている。
- 身の危険を察知した時は常に「逃げの一手」で生き延びてきたが、惑星モナド脱出の途中、兵士となった時から命を捨てた「覚悟」を思い出し、キリコとザキを逃すため居残り、多数の敵を巻き添えに戦死する。
- ガリー・ゴダン
- 声 - 江川央生
- 29歳。階級は曹長。俊敏な状況判断で戦いを繰り広げるが、身勝手な性格で単独行動を取ることが多い。ガレアデ基地郊外でキリコと共に身体を休めている時に謎の狙撃者に襲われる。本名はシラスコといい、他人になりすまして戦場から逃亡する行為を繰り返したために「死神」と呼ばれて恨みを買い、浄化委員会なる組織から抹殺の対象にされている。
- コチャックが戦死したショックで錯乱状態となったところに敵ミサイルの直撃を受け、致命傷を負う。最期は鎮痛剤の多量投与により眠るように死亡した。
- ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ
- 声 - 矢部雅史
- 16歳。階級は伍長。天性の技能を持つAT乗りの少年兵だが、その情緒は極めて不安定で激しい攻撃衝動を持つ。キリコに異常なまでの恐怖心を持ち、赴任したばかりのガレアデでは病院で寝ていたキリコに襲い掛かった。本人も、なぜキリコに恐怖心を持つのかはよく判っていないが、実はペールゼンによって本人の意思とは関係なく彼を殺害するよう洗脳されていた。
- キリコと共にモナドを脱出するも洗脳による衝動に抗うことはできず、キリコに後事を託して自ら命を絶つ。
- 小説版では俺っ娘であることを匂わせる描写がある。
- ダレ・コチャック
- 声 - 後藤哲夫
- 34歳。階級は曹長。小太りな体型と臆病な性格のために年齢より老けて見える。AT乗りとしての技能も低く、本人・周囲共に部隊に場違いな人間であると認めている。第3話と第4話ではミスを連発して分隊を危機に陥らせた挙句、味方の侵攻部隊が壊滅する最大の要因を作る。
- 実はウォッカムからキリコ達を監視する役目を与えられたスパイで、事情を知りすぎたガレアデ基地の司令官と副司令官を暗殺する。
- 軍隊に入る前はAT開発に従事しており、第9話では異常寒波の中でも凍結しないポリマーリンゲル液(PRL)の配合を成功させ、分隊を救う活躍を見せる。複雑な計算式を難なくこなす姿はゴダン達を感心させるが、直後に配合に失敗したPR液を次々と爆発させて恐怖させる。
- モナド戦ではキリコに異能生存体と呼ばれたことで自信過剰の躁状態となり、その挙句敵ATの集中攻撃を受けて分隊最初の戦死者となった。
[編集] メルキア情報省
- フェドク・ウォッカム
- 声 - 石塚運昇
- メルキア情報省次官。ペールゼンが唱えた「異能生存体説」に興味を持ち、彼がまとめたレポート「ペールゼン・ファイル」に記されていたキリコ達を様々な激戦地に送り込む。
- 気温零下200度という異常寒波の戦場から生還したキリコ達を異能生存体と確信し、彼等の能力を利用するために配下に加えた後、さらなる出世を目論んでモナド攻略の戦略動議を参謀本部に提出、動員兵員数1億2000万にもおよぶ史上最大の作戦を展開する。しかし、自ら提案した惑星モナド攻略が失敗し、その報告のためにペールゼンを訪ねるが、そこでペールゼン・ファイルと異能生存体の特異な能力に惑わされていたことを指摘され取り乱す。最後はペールゼンに寝返ったルスケに射殺された。
- コッタ・ルスケ
- 声 - 銀河万丈
- ウォッカムの秘書。『装甲騎兵ボトムズ』にギルガメス軍情報部として登場するジャン・ポール・ロッチナ大尉と瓜二つの容姿をしている。ロッチナとの関係については、映像作品上では単にルスケの名を今後は使わないというだけで終わっており明確にされていない。後述のムック『ペールゼン・ファイルズ VISUAL BOOK』での製作スタッフへのインタビュー記事(P109 - P110)によれば、同一人物として扱われていたようである。
[編集] ギルガメス軍軍人
- ヨラン・ペールゼン
- 声 - 大塚周夫
- レッドショルダー部隊創設者にしてペールゼン・ファイルの作成者。「死なない兵士」による理想の軍隊創設を目指している途中、驚異的な生存率のキリコに注目し、以来彼を観察してきた。
- レッドショルダー創設と維持のため敵味方を問わない残虐行為の数々をネハルコのスパイにより明かされ失脚。軍事法廷ではひたすら無言を貫いたが、ウォッカムが新たな証拠を法廷に提出した途端に錯乱状態となる。
- ウォッカムによって幽閉され、ファイルに記された「異能生存体」についての真実を聞き出そうとするウォッカムから死亡寸前までの拷問を受けるが、自らの配下の医師を潜ませることによって口封じの抹殺を逃れ、最後は失脚したウォッカムを置いて収容所から堂々と帰還する。
- ネハルコ
- 声 - 渡部猛
- 参謀総長。惑星オドンにスパイ(バージル・カースン)を送り、レッドショルダー部隊の実態を暴いた人物。
- ラーキンソン
- 声 - 塚田正昭
- 少将。ネハルコの腹心で、軍情報部に所属している。
- ワップ
- 声 - 広瀬正志
- バーコフ分隊が所属する惑星ガレアデM7前線基地の上級曹長。エンディングでは広瀬がかつてTVシリーズで演じたカン・ユーと共にランニングをする姿が見られ、またワップの宿舎にも仲良く写った写真が貼ってある。
- ガレアデ基地司令官と副司令官が殺害された事件の調査のためにキリコ達を尋問するが、ほとんど当てずっぽうで的外れな推測ばかりであった。
- 後に少尉に任官され、バーコフ分隊が赴任する極北最前線基地に単身送りこまれる。零下200度のダウンバーストが迫ってきた時は、コチャックの忠告を無視して独自にPR液の調合を行った。ダウンバーストによる凍結を免れたものの、PR液のオーバーヒートにより機体が爆発、死亡する。
- ナレーション
- 声 - 銀河万丈
[編集] スタッフ
- 原作・監督 - 高橋良輔
- シリーズ構成 - 吉川惣司
- キャラクターデザイン - 塩山紀生
- メカニカルデザイン - 大河原邦男
- 総作画監督 - 竹内一義
- 美術監督 - 鈴木俊輔
- CGIディレクター - 畑田裕之
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 音楽 - 前嶋康明、乾裕樹[4]
- アニメーション制作 - アンサースタジオ
- 企画・製作 - サンライズ
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『鉄のララバイ』
- エンディングテーマ『バイバイブラザー』
- 作詞 - 高橋良輔/作曲 - 磯崎健史/編曲 - 佐々木総作、福田真一郎、二宮英樹/歌 - 柳ジョージ
[編集] 作品リスト
| 発売日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007年10月26日 | 1 | 渡河作戦 | 吉川惣司 | 竹内一義 | 渡辺裕二 | |
| 2 | ガレアデ | 山口武志 | 宇田明彦 | |||
| 2007年12月21日 | 3 | 分隊 | 知吹愛弓 | 高田昌宏 | 山崎輝彦 飯塚正則 杉本光司 |
|
| 4 | 死の谷 | 鎌仲史陽 | 宇田明彦 | |||
| 2008年2月22日 | 5 | 尋問 | 山口武志 | 岩田幸大 | 鈴木竜也 重田敦司 |
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| 6 | 異能 | 山口武志 | 渡辺裕二 | |||
| 2008年4月25日 | 7 | 狙撃 | 五武冬史 | 知吹愛弓 | 小田原男 | 山沢実 |
| 8 | 冷獄 | 重田敦司 | 岩田幸大 | 鈴木竜也 重田敦司 |
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| 2008年6月25日 | 9 | ダウン・バースト | 山口武志 | 山沢実 | ||
| 10 | 戦略動議 | 吉川惣司 | 渡辺裕二 | |||
| 2008年8月22日 | 11 | 不死の部隊 | 西村昌之 | 岩田幸大 | 鈴木竜也(キャラクター) 重田敦司(メカ) |
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| 12 | モナド | 吉川惣司 | 池田成 | 鎌仲史陽 | 宇田明彦 | |
[編集] 劇場版
OVAを再構成して新規部分を追加した『ペールゼン・ファイルズ劇場版』が、2009年1月17日に劇場公開された。
テーマ曲には「鉄のララバイ」と、TVシリーズのオープニングテーマで、この作品のために新録音された、TETSUの名義で織田哲郎が歌う「炎のさだめ」が使用された。
[編集] 関連書籍
- 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ小説版
- 著:吉川惣司、刊:ホビージャパン、2009年1月17日発売
- ISBN 978-4894257573
- 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ VISUAL BOOK
- 刊:ホビージャパン、2008年9月16日発売
- ISBN 978-4894257627
[編集] 脚注
- ^ オープニングでは、3DCGアニメでモブシーンの制作に多用される「キャラクター画像を貼り付けた平面を大量に並べる」手法を逆手に取った演出がなされている。
- ^ 『GREAT MECHANICS 16』 双葉社
- ^ 旧ローラーダッシュ効果音はファッティー地上型など違う機種で使用。ターレットレンズ作動音は本編10話「レッド・ショルダー」などで使用
- ^ 故人であるため本作品の制作には関与していないが、TVシリーズのBGMが使われているためクレジットされている。
[編集] 外部リンク
- ボトムズWeb ペールゼン・ファイルズ - 公式サイト
- プレセペ 装甲騎兵ボトムズ
- 劇場版『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』公開記念!高橋良輔監督×TETSU 鉄と炎のスペシャル対談 - 2009年1月16日 ZAKZAKの記事
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