和歌山市駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
和歌山市駅
駅舎
駅舎
わかやまし - WAKAYAMASHI
所在地 和歌山県和歌山市西蔵前3-1
所属事業者 南海電気鉄道
西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 ワシ(JR・南海共)
駅構造 地上駅
ホーム 3面6線(うち1線は使用停止)
乗降人員
-統計年度-
(南海)18,087人/日
(JR西日本)3,184人/日
-2010年-
開業年月日 1903年明治36年)3月21日
乗入路線 4 路線
所属路線 南海本線加太線直通含む)*
和歌山港線*
キロ程 南海本線 - 64.2km(難波起点)
和歌山港線 - 0.0km(当駅起点)
**紀ノ川 (2.6km)
(2.8km) 和歌山港**
所属路線 紀勢本線(JR西日本)
キロ程 384.2km(亀山起点)
和歌山から3.3km
紀和 (1.5km)
備考 共同使用駅(南海電鉄管轄駅)
JRホームに中間改札あり
*和歌山港線側からは全列車が南海本線に直通
**紀ノ川方 - 南海本線
**和歌山港方 - 和歌山港線

和歌山市駅(わかやましえき)は、和歌山県和歌山市西蔵前にある、南海電気鉄道西日本旅客鉄道(JR西日本)の。南海・JRの共同使用駅で、南海の管轄駅である。

目次

[編集] 概要

当駅は南海電気鉄道の南海本線和歌山港線のほか、JR西日本の紀勢本線が乗り入れている。南海本線と紀勢本線は当駅が終点、和歌山港線は当駅が起点となっている。全列車が停車する。南海本線と和歌山港線は列車運用が一体化されているものの、南海本線の大阪方面からの列車の大半はこの駅で折返し、特急・急行の半数のみが和歌山港線に乗り入れる。

また、隣の紀ノ川駅から分岐する南海加太線の全列車も南海本線経由で当駅に乗り入れ、運行系統上は当駅を始発とする。ただし、1955年まで存在した加太線旧線は当駅へ直接乗り入れていた(#旧加太線の遺構も参照のこと)。

南海本線の終点でありその和歌山側のターミナル駅(大阪側のターミナル駅は難波駅)となっていおり、JR阪和線などの和歌山駅と区別するため、地元では市駅(しえき)と通称される。同様に市名をそのまま名乗る全国の「市駅」の中では最も古くから「和歌山市駅」を名乗っており、また一貫して改称もしていない。

[編集] 駅構造

改札口
2番線
3番線
4番線

島式ホーム1面と櫛形ホームによる3面6線(現在は3面5線のみ使用)の駅で、2・3・6番線は行き止まりになっており、4・5番線のみが和歌山港へ通じている。使用されなくなった7番線は2005年11月26日まで和歌山港線のワンマン普通列車が使用していた。

改札口は駅ビルの2階にあり、すべてのホームは駅ビルから跨線橋で結ばれている。

のりば
2 JR紀勢線 紀和JR和歌山行き
(和歌山駅できのくに線和歌山線に接続)
(3番線列車用降車ホーム)
3・4 南海線 関西空港なんば方面
5 和歌山港線 和歌山港行き
南海線 関西空港・なんば方面(一部の普通車・区間急行)
6 加太線 加太方面※2012年3月31日まで使用予定
7 (旧南海和歌山港線普通車用ホーム、使用停止中)

4番線からは和歌山港方面への発車も可能。以前は線内運転の急行が4番線から発車していたが、2009年10月4日のダイヤ改正により、和歌山港線の列車は5番線発着に統一された。

番号のない降車用ホームは2番線の反対側にあり、3番線と線路を共有している。かつては1番線と機回り線もあったが廃止され、跡地は駐車場となっている(元はJR線和歌山方面だが、晩年は利用されていなかった。現在でもホームを覆っていた屋根や蓋をされて構内へ通じなくなっている階段などの遺構が残っている)。7番線も現存するが、現在は使われていない(元は和歌山港線内折返し普通列車用であった。現在も和歌山港線の主本線は7番線である)。

2番線の出入り口には、中間改札がある。ここは、JR利用で、和歌山市駅で降りるときなど切符を通さなくてもいい場合もあるが、スルッとKANSAI, ICOCA, PiTaPa使用者など、すでに南海のきっぷを持っている時は必ず改札の処理をしなければいけない。よって、2番線と3番降車ホームは向かい合わせになっているものの仕切りがあり、両者間を直接行き来することはできない。ただし、南海→JR乗換客のために、2番ホーム中間改札手前に、JR線専用の自動券売機が設置されている。また、南海線でのICカード利用者のためにICカードリーダーが設置されている(JR乗り場側に入場処理用、南海降車ホーム側に出場処理用)。

また、7番線の出入り口にも中間改札があった(現在は撤去されている)。理由は、和歌山港駅を除く途中駅は無人駅で、自動改札未設置だったため。なお、6番線と旧7番線は双方に線路終端標識が立てられ、また砂利が盛られて枕木が置かれているものの、線路架線自体はつながっている。

[編集] 渡り線

JR紀勢本線と南海本線の間には、非電化の渡り線が設けられている。

かつては南海難波駅/南海天王寺駅(廃止された南海天王寺支線経由)発着の紀勢本線直通列車が本渡り線を経由して運転されていた。しかし1985年3月に「きのくに」号が廃止されて以降は本渡り線を使用する旅客列車は運転されていない。

また旅客列車以外では、南海電鉄や泉北高速鉄道が新車両導入の際に、車両メーカーの工場→JR線内甲種輸送→当駅、というルートで搬入されていたため、この際の搬入手段として本渡り線を利用していたが、2003年4月1日に、旧・竜華信号場 - 杉本町 - 和歌山 - 南海電鉄分界点間の日本貨物鉄道の第二種鉄道事業が廃止されたため、それ以降、新車両は百済駅または安治川口駅の貨物ターミナルから、トレーラーによって陸送されることとなった。

しかし、2009年3月2日から4日にかけて、新造された8000系8両がJRの東海道本線・関西本線・和歌山線・紀勢本線を経由し当駅まで甲種輸送され、同渡り線を使用して南海に引き渡された。そして3月7日、南海本線から高野線を経由して千代田まで自力回送された。

1994年南海貴志川線(現在の和歌山電鐵貴志川線)2270系の車両送り込みや1201系の廃車回送の時はこの区間(和歌山 - 和歌山市間)に限り甲種輸送での車両の搬送を行った。

[編集] 配線図

和歌山市駅配線図
↑ 南海本線
難波方面

南海 和歌山港線
和歌山港方面
和歌山市駅配線図
JR 紀勢本線
和歌山方面
凡例
出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」
上は和歌山検車区



[編集] 利用状況

かつては和歌山市の玄関として、和歌山駅と肩を並べる乗降客数を誇っていたが、現在は和歌山駅の約半分。実数値としても1980年ごろの半分以下まで減少している。

[編集] 南海電鉄

南海和歌山市駅としての1日あたりの平均乗降客数は19,766人(2004年度)。この数字は南海の駅全体では99駅中18位、南海本線の駅(今宮戎・萩ノ茶屋は除外)では40駅中10位である。

1日あたり平均乗降客数の変遷は下記のとおり。[1]

  • 1980年度 42,428人
  • 1985年度 37,697人
  • 1990年度 34,172人
  • 1995年度 30,452人
  • 2000年度 23,844人
  • 2001年度 22,341人
  • 2002年度 21,188人
  • 2003年度 20,297人
  • 2004年度 19,766人
  • 2005年度 19,210人
  • 2006年度 18,792人
  • 2007年度 18,578人
  • 2008年度 18,648人
  • 2009年度 18,198人
  • 2010年度 18,087人

南海本線は乗客減により2001年3月24日のダイヤ改正で毎時なんば行特急1本+急行3本体制から毎時特急1本+急行2本体制に、2005年11月27日のダイヤ改正で、毎時特急2本体制に減少した。一方の阪和線は、新大阪駅方面直通の特急が毎時1本+大阪駅方面直通の快速4本体制(和歌山~日根野間は各停:2011年3月のダイヤ改正より)となっている。このように和歌山市における阪和間輸送において南海本線と阪和線は利便性で差があり、東和歌山駅が和歌山駅に改称したころから次第に進みつつあった、街の中心駅がJR和歌山駅に移る傾向が顕著にみえるようになった感がある。ただし、運賃だけで乗れる列車のみで比較すると、JRの快速の停車駅増加により、JRのアドバンテージは縮小しているのが現状である。

[編集] 西日本旅客鉄道

JR和歌山市駅としての1日あたりの1日あたり平均乗降客数の変遷は下記のとおり。[2]

  • 1980年度 5,702人
  • 1985年度 5,510人
  • 1990年度 5,298人
  • 1995年度 6,294人
  • 2000年度 4,702人
  • 2001年度 4,416人
  • 2002年度 4,024人
  • 2003年度 3,850人
  • 2004年度 3,644人
  • 2005年度 3,506人
  • 2006年度 3,324人
  • 2007年度 3,134人
  • 2008年度 3,244人
  • 2009年度 3,320人
  • 2010年度 3,184人

[編集] その他の特徴

南海の管理駅であるため、みどりの窓口は設置されておらず、JRの入鋏スタンパーもない。紀勢本線のりばの駅名標や放送もJR西日本ではなく南海本線の様式となっている。なお、JR券の窓口販売は行われているが、常備券や補充券による手作業での販売またはJR線で1280円区間までであれば南海電鉄の券売機購入可能となる。また、駅構内の改札前には南海系の旅行会社である南海国際旅行・和歌山営業支店があり、マルス端末も設置されているため、営業時間中は遠距離券については同支店での購入を薦められることがある。

これは、本来この駅が南海の駅として開業し、のち紀和鉄道(→関西鉄道→国鉄→JR西日本)が当駅へ乗り入れていることによる。紀勢本線の当駅から1.0km先の分界点までの線路も南海電気鉄道の所有であり、「国社連絡線」という路線名もあり、当時の運輸省(現在の国土交通省)監修「鉄道要覧」にも記載されていた。

しかし、1987年の分割民営化以降、分界点 - 和歌山市駅間の線路も含めた施設を丸ごとJR西日本に貸与した形にし、免許上はJR西日本の第1種鉄道事業区間となった。このため「鉄道要覧」からも、「南海国社連絡線」の記述が削除されている。

ただ、上記のとおり南海が管理している駅であることに変わりはないので、かつては常磐線綾瀬駅東京都)・筑肥線姪浜駅福岡県)および鹿児島交通枕崎線が接続していた時代の枕崎駅鹿児島県)同様、国鉄の駅数には計上されていなかった。しかし、現在のJR西日本の公式サイトでの公称駅数では当駅も計上されている。

[編集] 駅周辺

[編集] バス路線

[編集] 高速バス

[編集] 路線バス

駅前にバスターミナルが整備されており、和歌山駅とともに和歌山市内の路線バスの拠点となっている。

[編集] 歴史

[編集] 旧加太線の遺構

旧・加太線紀ノ川橋梁の河西橋(2003年)

現在加太線紀ノ川駅を経由して当駅に乗り入れているが、かつては当駅西側に、紀ノ川を渡って直接乗り入れていた。しかし1950年9月のジェーン台風によって紀ノ川橋梁が破損、同橋梁をはさむ和歌山市駅 - 北島駅間は休止を経て廃止された(加太線列車は同年7月に紀ノ川駅経由になったばかりだった)。旧橋梁は「河西橋」として、二輪車と徒歩のみ通行可能。

[編集] その他

第4回近畿の駅百選に選定された。

[編集] 隣の駅

南海電気鉄道
南海本線・和歌山港線
特急(サザン含む)
みさき公園駅 - 和歌山市駅 - (県社分界点) - 和歌山港駅
急行
みさき公園駅 - (和歌山大学前駅) - 和歌山市駅 - (県社分界点) - 和歌山港駅
区間急行・普通
紀ノ川駅 - 和歌山市駅
加太線(紀ノ川駅までは南海本線)
和歌山市駅 - 紀ノ川駅
和歌山大学前駅2012年4月1日開業予定
西日本旅客鉄道
紀勢本線
紀和駅 - 和歌山市駅

[編集] かつて存在した路線

南海電気鉄道
加太線(旧線)
和歌山市駅 - 北島駅
和歌山軌道線
市駅前 - 宇治駅

[編集] 引用・参考文献

[ヘルプ]

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語