住吉大社駅

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南海住吉大社駅(左)は、阪堺住吉公園駅と並んでいる。

住吉大社駅(すみよしたいしゃえき)は、大阪府大阪市住吉区長峡町にある、南海電気鉄道(南海)南海本線である。

阪堺電気軌道(阪堺)上町線住吉公園駅(すみよしこうえんえき)についてもここで記す。なお、南海本線の駅も1979年まで住吉公園駅を名乗っていた。

概要[編集]

南海における住吉大社の最寄り駅である。また、阪堺の住吉公園駅は、第2回近畿の駅百選認定駅である。

住吉大社駅の駅番号NK08、住吉公園駅の駅番号はHN11である。

歴史[編集]

  • 1912年明治45年)2月17日 : 南海鉄道の住吉駅(1917年廃止)と住ノ江駅間に住吉公園駅として開業する[1]
  • 1913年大正2年)7月2日 : 上町線が住吉神社前駅(後に阪堺線住吉駅に統合)から延伸し、同線の住吉公園駅が開業する。
  • 1944年昭和19年)6月1日 : 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1947年(昭和22年)6月1日 : 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
  • 1977年(昭和52年)4月10日 : 南海本線の外側2線のみ高架化する。
  • 1979年(昭和54年)5月9日 : 南海本線の住吉公園駅を住吉大社駅に改称する。
  • 1980年(昭和55年)
    • 6月15日 : 南海本線の高架化が完成する。
    • 12月1日 : 分社により上町線の住吉公園駅が阪堺電気軌道の駅となる。

駅構造[編集]

南海住吉大社駅[編集]

南海 住吉大社駅*
住吉大社駅
住吉大社駅
すみよしたいしゃ - SUMIYOSHITAISHA
NK07粉浜 (0.6km)
(1.0km) 住ノ江NK09
所在地 大阪市住吉区長峡町3-14
駅番号 NK08
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 南海本線
キロ程 5.7km(難波起点)
電報略号 スミ
駅構造 高架駅
ホーム 島式 2面4線
乗降人員
-統計年度-
8,664人/日
-2012年-
開業年月日 1912年明治45年)2月17日
乗換 阪堺電軌上町線住吉公園駅
阪堺電軌堺線住吉鳥居前停留場
備考 *住吉公園駅を名乗っていた時期もあり。

島式2面4線のホームを持つ複々線高架駅である。ただし、上り下りとも海側の線路(2番線・4番線)は臨時ホーム扱いとなっており、普段は閉鎖され通過列車専用となっている。これらのホームは正月三が日のデータイムの区間急行・急行・空港急行の臨時停車時に使用される。[2]

ホームは3階、改札口は2階にある。1階はショップ南海となっている。また、ショップ南海の南側の道路を隔てた対面には、正月三が日だけしか開かない臨時の階段や改札口があり、住吉大社からの帰り(つまり、住吉大社駅からの乗車時)にはこちらに誘導される。こちらは、切符売り場こそ窓口対応だが自動改札機が設置されており、簡易ではあるがICカードにも対応している。

2008年のバリアフリー工事に伴い、1月にLED式の列車接近予告装置を設置(普通電車が停車する1・3番線のみ)。3月にエレベータ設置などの駅のバリアフリー工事と、トイレ・ショップ南海のリニューアル工事が完了し、関西の鉄道駅では初めて階段の昇降時に楽な身体移動が可能で、膝や腰の負担を軽減できる「クネット」[3]を設置した。ただし、先述の臨時改札側についてはこれらの設備は設置されていない。

のりば
ホーム 路線 方向 行先
1 南海線 下り緩行線 和歌山市方面/(空港線関西空港方面
2 南海線 下り急行線 (臨時ホーム、通常は通過列車のみ)
3 南海線 上り緩行線 なんば方面
4 南海線 上り急行線 (臨時ホーム、通常は通過列車のみ)

2・4番線は臨時用だが、足元にはx両目または8両用と書かれた青色の乗車位置表示のプレートが設置されている。なお、2・4番線には自動放送設備がないため正月三が日の臨時停車時間帯には、駅員の肉声により接近・案内・通過放送を行う。

阪堺上町線住吉公園駅[編集]

阪堺 住吉公園駅
ホーム
ホーム
すみよしこうえん - SUMIYOSHIKŌEN
◄HN10 住吉 (0.2km)
所在地 大阪市住吉区長峡町
駅番号 HN11
所属事業者 阪堺電気軌道
所属路線 上町線
キロ程 4.6km(天王寺駅前起点)
駅構造 地上駅
ホーム 頭端式 3面2線
乗車人員
-統計年度-
472人/日(降車客含まず)
-2011年-
乗降人員
-統計年度-
829人/日
-2011年-
開業年月日 1913年大正2年)7月2日

南海住吉大社駅の東隣にある頭端式2面2線のホーム(1番線が両側ホーム)を持つ地上駅。ホームの長さは2両分あり、最大4列車まで入ることができる。このために、ホームの表示機にも前から発車する旨を出せるようになっているが、基本的にこの表示が出るのは大増発される正月3が日だけである。ホームには金魚の泳ぐ水槽があり利用者の目を和ませている。この水槽は戦時中に防火水槽として造られたものである。

古くは、ラッシュ時には1分間隔、1日約200本の発着があったが、あべのハルカスの全面開業に伴い行われた、2014年3月1日のダイヤ改正で、当駅を発着する電車は朝の7・8時台のみに変更され、9時台以降の列車はすべて廃止された[4]。このダイヤ改正前は、当駅を出発する電車が66本あったが[4]、改正後は平日は5往復、休日は4往復のみとなり、始発が住吉公園に到着する時刻が7:35(平日・土休日とも)、住吉公園発の最終が8:24(平日)、8:32(土休日)と営業時間帯は1時間に満たない[4]。同時間帯以降の上町線は全て阪堺線我孫子道または浜寺駅前発着になるため、隣接する阪堺線住吉鳥居前停留場を利用することとなる。なお、正月3が日の処遇は発表されていない。[5]

なお、駅北側の踏切は正月3が日の大増発時に監視のための職員を多数配置の上で手動操作を行なう。これは、この時だけ住吉公園行きは踏切手前にある住吉駅の臨時ホームを使用するが、すでにこの踏切の検知地点を過ぎているのでそのままでは長時間踏切が閉まったままになるためである。

のりば
1・2 上町線 阿倍野天王寺駅前方面 (2番線はラッシュ時、正月3が日のみ使用)

利用状況[編集]

南海住吉大社駅の2012年度の1日平均乗降人員8,664人[6]、阪堺住吉公園駅の2011年度の1日乗降人員は829人(乗車人員:472人、降車人員:357人)であった。

南海電鉄における近年の1日平均乗降・乗車人員は下表のとおりである。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 12,650 6,578 [7]
1991年(平成03年) 12,691 6,598 [8]
1992年(平成04年) 12,359 6,408 [9]
1993年(平成05年) 12,343 6,429 [10]
1994年(平成06年) 12,136 6,297 [11]
1995年(平成07年) 12,027 6,220 [12]
1996年(平成08年) 11,758 6,088 [13]
1997年(平成09年) 11,255 5,772 [14]
1998年(平成10年) 10,969 5,584 [15]
1999年(平成11年) 10,552 5,289 [16]
2000年(平成12年) 10,440 5,237 [17]
2001年(平成13年) 10,244 5,111 [18]
2002年(平成14年) 10,007 4,976 [19]
2003年(平成15年) 9,733 4,824 [20]
2004年(平成16年) 9,439 4,686 [21]
2005年(平成17年) 9,344 4,618 [22]
2006年(平成18年) 9,311 4,598 [23]
2007年(平成19年) 9,388 4,635 [24]
2008年(平成20年) 9,367 4,630 [25]
2009年(平成21年) 8,970 4,430 [26]
2010年(平成22年) 8,946 4,427 [27]
2011年(平成23年) 8,744 4,315 [28]
2012年(平成24年) 8,664 4,271 [29]

駅周辺[編集]

住吉大社は駅の東方向にあり、その付近には阪堺電気軌道阪堺線住吉鳥居前停留場(電停)、住吉大社前郵便局がある。また、住吉公園は駅の西側すぐの位置にある。粉浜商店街はこの駅から粉浜駅方面まで続いている。駅は住吉区にあるが、西側(住吉公園)は住之江区になる(南海本線の高架西端が区の境界となっている)。

駅高架下には商業施設の「ショップ南海住吉」があり、ロッテリア杵屋などが入居している。中央通路を石畳仕様にし、施設入口や店舗区画にも「参詣路」としての雰囲気を醸し出す装飾を施しており、住吉大社の「門前町」を意識した空間となっている。

路線バス[編集]

いずれの路線も大阪市営バスが運行している。最寄りの住吉公園バス停は、住吉公園を西へ抜けた所を通過している国道26号沿線にあり、当駅からは約400m程離れている。

以下の路線のほか、住吉鳥居前停留場(電停)の南側に位置する住吉大社停留所があり、かつては赤バス住吉ループが停車していたが、2013年3月31日をもって廃止された。

住吉公園バス停

隣の駅[編集]

南海電気鉄道
南海本線
特急・急行・空港急行・区間急行・準急
通過(ただし正月3が日の昼間は空港急行、区間急行が臨時停車する)
普通
粉浜駅 (NK07) - 住吉大社駅 (NK08) - 住ノ江駅 (NK09)
阪堺電気軌道
上町線
住吉停留場 (HN10) - 住吉公園駅 (HN11)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注[編集]

  1. ^ 鉄道省『鉄道停車場一覧 昭和2年版』(国立国会図書館デジタル化資料)や、今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 8号 関西1』新潮社、2008年、p.35では1912年2月17日とあるが、「私設鉄道停車場使用開始」『官報』1912年1月13日(国立国会図書館デジタル化資料)によれば「昨四十四年十二月十五日南海鉄道住吉公園停車場使用開始ヲ許可セシニ同十七日ヨリ使用開始の旨…」とあり1911年12月17日開業。
  2. ^ 2006年から2008年の正月三が日は特急・サザンも臨時停車を実施し、住吉大社からの指定席券も販売された。
  3. ^ 波形手すり『クネット』 (PDF) (ニュースリリース) - 南海電気鉄道[リンク切れ]
  4. ^ a b c “終電は午前8時24分 〝ハルカス効果〟で大都会の秘境駅になった阪堺線・住吉公園駅の岐路”. 産経WEST (産経デジタル). (2014年11月5日). http://www.sankei.com/west/news/141105/wst1411050031-n1.html 2014年11月6日閲覧。 
  5. ^ 3月1日(土)にダイヤ改正を実施します (PDF) - 阪堺電気軌道 2014年2月6日[リンク切れ]
  6. ^ 南海線・乗降人員 - 南海アド
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]