奈良駅

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奈良駅
高架駅の入り口と使用停止された仮駅舎
高架駅の入り口と使用停止された仮駅舎
なら - Nara
所在地 奈良県奈良市三条本町1-1
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
電報略号 ナラ
駅構造 高架駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
17,829人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1890年明治23年)12月27日
乗入路線 3 路線
所属路線 関西本線大和路線[* 1]
奈良線直通含む)
キロ程 133.9km(名古屋起点)
加茂から13.0km
京都から41.7km
平城山[* 2] (3.8km)
(4.8km) 郡山
所属路線 桜井線(万葉まほろば線)
キロ程 0.0km(奈良起点)
(1.9km) 京終
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
  1. ^ 片町線(学研都市線)の一部列車(早朝・深夜のみ)も関西本線経由で当駅に発着
  2. ^ 平城山駅まで間に佐保信号場がある(2.9km先)
駅前交差点から2代目駅舎、高架、仮駅舎を望む
西口
ホーム配置図

奈良駅(ならえき)は、奈良県奈良市三条本町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)のである。

近鉄奈良線近鉄奈良駅奈良駅と通称されるが、JR奈良駅から約900mほど東に位置している。

目次

[編集] 概要

奈良市におけるJRのターミナルであり、京都天王寺方面へ向かう快速列車が多数発着している。第3回近畿の駅百選に選定されている。

当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として加茂駅木津駅平城山駅西木津駅の4駅と佐保信号場を管理している。

2010年平成22年)の平城遷都1300年記念事業を目処に行われている駅周辺の土地区画整理事業とあわせて、当駅の高架化事業が行われ、同年3月13日に最後まで地上を走っていた桜井線が高架化された。

[編集] 利用可能な鉄道路線

当駅には以下の路線が乗り入れている。

線路名称上、当駅に乗り入れている路線は以上の2路線であるが、これらに加えて関西本線木津駅を起点・終点とする以下の2路線の列車も乗り入れている。

  • 奈良線 …木津駅を通る全列車が乗り入れている。
  • 片町線 …「学研都市線」の愛称がある。奈良電車区への入出区を兼ねて毎日早朝・深夜の2往復に限り乗り入れる。

[編集] 駅構造

3階建ての駅舎の高架駅で、改札口は高架化を機に2階の1ヶ所に集約し、3階がホーム、2階は駅業務施設で、1階は商業施設が設けられている。ホームと線路の配置は島式ホーム3面5線(ホーム番号のない乗り場を含め実質ホーム6本)の構造で、それぞれのホームの有効長は10両である。

駅舎ファサードの基本コンセプトは『「奈良らしさの表現」―青丹よし―』であり、3階の側壁には五色のカーテンウォールが設置され、「青丹よし」を現代的に表現している。ホーム部分には寺社の伽藍をイメージした飾り柱を設置、サーモンピンクに塗られている。飾り柱の上には、垂木をイメージした装飾も設置されている。また、2階部分外装は白壁を意識した白塗り、1階部分外装は近隣のなら100年会館のような瓦をイメージした黒タイル張りとなっている。

内装は、改札内は無装飾であるが、改札外部分は天井には格天井を意識した装飾が、また柱は吉野杉で美装されており、一部柱には組物を思わせる装飾が施されている。また、柱からは釣灯篭を思わせる照明も吊るされている。

駅舎構内には1階・2階部分に幅員20mの自由通路が作られ、従来分断されていた奈良駅の東西を結ぶ予定で、西口2階はデッキと接続、東口2階はJR奈良駅NKビルと接続した上で、1階に降りる階段が設置される。また、1階東西自由通路の両側、2階東西自由通路の北側には商業施設が設置される予定である。また、駅舎南側部分の高架下は、観光バスや建設が進む奈良市保健所等複合施設の駐車場として活用される計画である。

2010年(平成22年)10月3日に東西自由通路の使用開始にあわせて、1階自由通路南側には商業施設「ビエラ奈良」が開業した[2]

[編集] のりば

路線名は旅客案内に合わせて愛称で記述する。

2010年3月13日現在
ホーム番号 路線 方向 行先 備考
1 万葉まほろば線 天理桜井高田方面  
大和路線 下り 法隆寺王寺天王寺JR難波大阪方面  
2・3 大和路線 下り 法隆寺・王寺・天王寺・JR難波・大阪方面  
奈良線 宇治京都方面 (下部脚注参照[3]
学研都市線 四条畷京橋北新地尼崎方面 土休日ダイヤは4番のりばから発車
4・5 大和路線
(関西本線)
上り 木津加茂方面
(加茂乗り換え)伊賀上野亀山名古屋方面
一部3番のりば
奈良線 宇治・京都方面  

1番のりばと同一ホームの反対側は、数字のないのりばとなっている。2番のりばに到着する列車は両側で客扱いを行い、大和路線下り列車と万葉まほろば線の列車との同一ホームで乗り換えることができる。2番のりばへの到着時には、3番のりば側の扉が先に開き、発車時は1番のりば側の扉が先に閉まる。なお、数字のないのりばは「こののりば」と放送されている。

朝ラッシュ時に桜井線(万葉まほろば線)・和歌山線経由でJR難波駅へ向かう快速があるが、大和路線法隆寺駅経由の列車と誤乗を防ぐ意味で、当駅では「普通 万葉まほろば線経由王寺行き」と案内されている。

3方向すべての入線・発車に対応しているのは3・4番のりばのみである。1・2番のりばは木津・桜井方面からの入線と法隆寺・桜井方面への発車のみ対応しており、5番のりばは法隆寺方面からの入線と木津方面への発車のみ対応している。なお、関西本線の下り本線は2番のりば、上り本線は5番のりばである。

[編集] 利用状況

1日平均乗車人員は以下の通りとなっている。

  • 18,700人(2005年度)
  • 18,548人(2006年度)
  • 18,371人(2007年度)
  • 18,362人(2008年度)
  • 17,829人(2009年度)

[編集] 連続立体化事業

JR奈良駅周辺は、かつて関西本線(大和路線)と桜井線が地上を走っており、奈良市の旧市街地を東西に分断しているため奈良市都市部の発展を妨げていた。また、これらと交差する跨線橋も狭く、周辺道路の交通渋滞が激しく起こっていた。そのため、街の再生と交通の円滑化を図るため、平城遷都1300年にあたる2010年(平成22年)の高架完成を目指し、2002年(平成14年)から連続立体交差が進められ、周辺土地区画整理事業(シルクロードタウン)や3箇所の高架橋道路の平坦化が進行している。

2003年(平成15年)9月6日まで使われていた2代目駅舎は1934年昭和9年)に完成したもので、周囲の景観に配慮して方形屋根に相輪を持つ和洋折衷様式が採用されている。大阪鉄道局建築課が京都帝室美術館懸賞設計に応募し落選した設計案を再利用したものだった[4]。高架化に伴い取り壊される予定であったが、その歴史的価値から反対の声は根強かったこともあり、曳家によって元の位置から18m移動された上で保存され、奈良市総合観光案内所として利用されている。また、旧駅舎のホールにはなら・シルクロード博覧会に出品されたサモトラケのニケレプリカ像が飾られていたが、駅舎移設に際して奈良市立一条高等学校に寄贈されている。地上駅時代は乗り換え跨線橋で東西を結んでおり、東西2箇所に改札口があった。

[編集] 駅周辺

奈良市の目抜き通りである三条通りの西端に位置する。春日大社参道の始点であり、参道入口を示す常夜灯が駅前広場に立つ。三条通りは歴史ある地元向け老舗店と観光客向けの土産店などが混在するが、2000年代に入ると全国チェーンのレストランカフェなども増えた。奈良旧市街地の中心である。

寺社の建ち並ぶ観光地である奈良公園へは、駅を東へ、三条通り商店街を徒歩(約15分)で進むか、奈良交通の市内循環バスを利用することになる。北側は古くからの市街地。さらに行くと奈良テレビ放送や鴻池運動公園がある。駅前東側を南北に奈良県道754号が走る。

西側はシルクロードタウン21と称した再開発が進み、マンションなどの住宅街である。高架新駅完成を見込んでホテルショッピングモールも営業を開始しているが、西口のホテル建設が頓挫したため現在も一部は空き地となっている[5]

駅東側
駅西側


[編集] 構内遺跡

高架化工事中の2006年(平成18年)、旧駅ホームの下から謎の遺構が発見されたため奈良県立橿原考古学研究所による発掘調査が行われた結果、明治時代の転車台と判明した。この転車台の記録はJR西日本には全く残っていないため詳細は不明。発掘された転車台は高架化工事に支障するため、そのままの形で保存されることなく撤去されたが、一部のレンガなどは同研究所附属博物館が保存し、展示会も行われた。

奈良駅には奈良機関区(のち奈良気動車区)が所在していたことから、1980年代後半までは転車台と機関庫が存在しており、1986年(昭和61年)8月に蒸気機関車C56形160号機による「SL大和路号」が運転された際にこの転車台が使用されている。

[編集] 路線バス

一般路線は全て奈良交通が運行している。(※2011年3月16日現在)

[編集] 東口

一般路線
多くの路線が近鉄奈良駅も経由する。なお、かつては近畿日本鉄道京阪バス京都駅行など、比較的運行距離が長い路線も発着していた。
  • 1番のりば(近鉄奈良駅・県庁・大仏殿・春日大社方面)
    • 2系統:バンビーナ:市内循環外回り(近鉄奈良駅→大仏殿春日大社前→高畑町)
    • 72・87系統:高畑町 行(近鉄奈良駅・大仏殿春日大社前経由)
    • 70・97・98系統:春日大社本殿 行(東大寺大仏殿経由)
  • 2番のりば(近鉄奈良駅・奈良ホテル・天理方面)
    • 34系統:米谷町 行(下山・奈良東病院経由)
    • 44系統:天理駅 行(下山・添上高校経由)
    • 50系統:天理駅 行(下山・櫟本経由)
    • 51系統:下山 行(古市経由)
    • 53系統:窪之庄 行(古市経由)
    • 73系統:シャープ総合開発センター 行(下山・櫟本経由)
    • 82系統:天理駅 行(下山・櫟本・憩の家病院経由)
    • 92系統:天理駅 行(下山・櫟本・憩の家外来棟経由)
    • 192系統:天理駅 行(下山・奈良東病院・憩の家外来棟経由)
    • 250系統:天理駅 行(下山・奈良東病院経由)
  • 3番のりば(近鉄奈良駅・山村町方面)
    • 55系統:奈良佐保短期大学 行
    • 56系統:山村町 行
    • 57系統:藤原台 行
    • 58系統:山村町 行(奈良佐保短期大学経由)
    • 59系統:藤原台 行(奈良佐保短期大学経由)
    • 61系統:鹿野園町 行(奈良佐保短期大学経由)
    • 62系統:山村町 行(藤原台経由)
  • 5番のりば(近鉄奈良駅・奈良阪・青山住宅方面)
    • 81・118系統:青山住宅 行(般若寺・奈良阪経由)
  • 6番のりば(近鉄奈良駅・柳生・広岡・下水間・州見台方面)
    • 77系統:緑ヶ丘浄水場前 行
    • 94系統:石打 行(柳生・梅の郷月ヶ瀬温泉経由)
    • 96系統:下狭川 行
    • 100系統:柳生 行
    • 101系統:柳生 行(興東中学校経由)
    • 102系統:邑地中村 行(柳生経由)
    • 105系統:広岡 行
    • 106系統:広岡 行(興東中学校経由)
    • 120系統:奈良市都祁交流センター 行(下水間・針インター経由)
    • 122系統:下水間 行
    • 123系統:奈良春日病院 行
    • 124系統:北野 行
    • 153系統:州見台八丁目 行(般若寺・奈良阪・梅谷口経由)
  • 7番のりば(近鉄奈良駅・西大寺・高の原・加茂方面)
    • 12系統:西大寺駅 行(法華寺平城宮跡経由)
    • 13・131系統:航空自衛隊 行
    • 14系統:西大寺駅 行(法華寺・航空自衛隊経由)
    • 108系統:南加茂台五丁目 行(ドリームランド・梅美台二丁目経由)
    • 208系統:南加茂台五丁目 行(ドリームランド・梅美台五丁目経由)
    • 109系統:加茂駅 行(ドリームランド・梅美台二丁目・南加茂台五丁目経由)
    • 209系統:加茂駅 行(ドリームランド・梅美台五丁目・南加茂台五丁目経由)
    • 112系統:浄瑠璃寺 行(急行、木津南ソレイユ経由)
    • 115系統:高の原駅 行(ドリームランド経由)
    • 130系統:平城山駅東口 行(ドリームランド経由)
  • 10番のりば(薬師寺・郡山・法隆寺・尼ヶ辻駅方面)
  • 11番のりば(市内循環)
    • 1系統・バンビーナ:市内循環内回り(大森町→紀寺町→高畑町→近鉄奈良駅)
  • 12番のりば(大安寺方面)
    • 16・19系統:杏中町(八条町) 行
    • 79・87・90系統:シャープ前 行
    • 81系統:大安寺 行
    • 85系統:杏南町 行(東九条町 経由)
    • 86系統:イオンモール大和郡山 行(杏南町経由)
    • 135・136系統:白土町 行(シャープ前経由)


高速バス・空港リムジンバス

[編集] 西口

一般路線
  • 1番のりば
    • 9・10系統:四条大路南町 行
    • 49系統:学園前駅南口 行(奈良市庁前・あやめ池駅経由)
    • 160・161系統:学園前駅南口 行(奈良市庁前・阪奈宝来経由)
  • 2番のりば
    • 9系統:JR奈良駅 行(休日1便のみ運行)
    • 160系統:高畑町 行(近鉄奈良駅経由)

[編集] 歴史

2代目駅舎(2002年)
  • 1890年明治23年)12月27日 - 大阪鉄道 (初代) 王寺駅 - 当駅間の開通時に、同線の駅(一般駅)として開業。
  • 1896年(明治29年)4月18日 - 奈良鉄道 木津駅 - 当駅間の開通時に、同線の駅が開業。
  • 1899年(明治32年)
  • 1900年(明治33年)6月6日 - 大阪鉄道が関西鉄道に合併。
  • 1905年(明治38年)2月7日 - 奈良鉄道が関西鉄道に合併。これを以って関西鉄道の単独駅となる。
  • 1907年(明治40年)
    • 8月21日 - 関西鉄道線 加茂駅 - 大仏駅 - 当駅間が廃止。
    • 10月1日 - 関西鉄道が国有化され、国有鉄道の駅になる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、関西本線所属となる。
  • 1934年昭和9年) - 寺院風の駅舎が完成。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物営業廃止(旅客駅となる)。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
  • 2003年平成15年)
    • 9月7日 - 高架化工事のため仮駅舎に移転。
    • 11月1日 - ICカード「ICOCA」供用開始[6]
  • 2005年(平成17年)9月11日 - 高架化工事のため仮線・仮設ホームでの営業を開始(当初は同年5月22日の予定であったが、福知山線脱線事故の影響により延期された)。
  • 2006年(平成18年)7月7日 - 構内遺跡の存在が発表される。
  • 2008年(平成20年)6月29日 - 関西本線ホーム高架化。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月13日 - 桜井線ホーム高架化、東西改札を統合、駅機能を全て高架部に移設。
    • 10月3日 - 東西自由通路開通、ビエラ奈良オープン。
  • 2011年(平成23年) - 駅東口デッキに屋根を設置。
  • 2012年(平成24年)3月2日 - 物販店舗を中心とするビエラ奈良二期(核テナントはマックスバリュ)オープン(予定)。

[編集] 隣の駅

西日本旅客鉄道
大和路線(関西本線)(学研都市線直通列車含む)
大和路快速・快速・区間快速・普通
平城山駅 - 奈良駅 - 郡山駅
直通快速(おおさか東線経由)
奈良駅 - 郡山駅
奈良線(木津駅までは関西本線)
みやこ路快速・快速
木津駅 - 奈良駅
区間快速・普通
平城山駅 - 奈良駅
万葉まほろば線(桜井線)
快速・普通
奈良駅 - 京終駅
※なお、平城山駅と当駅の間には佐保信号場がある。

[編集] かつて存在した路線

関西鉄道
本線(旧線)
大仏駅 - 奈良駅 (- 郡山駅)

[編集] 脚注

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ JR奈良駅に「ビエラ奈良」開業 - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年9月24日
  3. ^ 木津方面への発車は3番のりばのみで、2番のりばからの発車はない
  4. ^ 『大阪鉄道局史』(1950年)P722
  5. ^ ホテル計画白紙に-運営会社が撤退【JR奈良駅前】[リンク切れ] - 奈良新聞 2009年3月6日
  6. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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