おおさか東線

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おおさか東線(城東貨物線)
おおさか東線普通列車
おおさか東線普通列車
おおさか東線の路線図
路線総延長 (営業中の区間)9.2 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 120 km/h

おおさか東線(おおさかひがしせん)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の片町線の貨物支線である城東貨物線を改良し、大阪府大阪市淀川区新大阪駅から八尾市久宝寺駅の間で旅客営業する計画の鉄道路線である。このうち南側の放出駅から久宝寺駅までが2008年3月15日に部分開業した。

路線名が決定するまでは大阪外環状線(おおさかそとかんじょうせん)の仮称で建設が進められていた[1]2009年1月末には新大阪駅から計画中の北梅田駅(仮称)まで直通する計画が報道された(詳細後述)。

なお、正式な起点は放出駅だが、列車運行上は久宝寺駅から放出駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

目次

[編集] 概要

吹田市南部から大阪市南東部にかけて南北に通り、各場所に設置される予定の駅のほとんどで、大阪市中心部から放射状に延びる各鉄道路線と連絡する。放出駅 - 久宝寺駅間が2008年3月15日に部分開業しており、北梅田駅 - 新大阪駅 - 放出駅間が2018年度末[2][3]までに開業予定となっている。JR西日本の旅客線の開業はJR東西線以来、11年ぶりとなる。

城東貨物線を改良して旅客線化を行うにあたって、第三セクター会社の大阪外環状鉄道第三種鉄道事業者として路線の建設(改良)と施設の保有を行い、西日本旅客鉄道が第二種鉄道事業者として旅客営業を行う上下分離方式が採用された。なお、おおさか東線としての旅客営業開始後も日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として本路線を経由する貨物列車の運行を継続している。

なお、近畿日本鉄道にも2006年3月26日まで“東大阪線”という路線名称が存在していたが(翌27日にけいはんな線と改称)、本路線は“大阪東線”ではない。おおさか東線の路線名の英字表記は、“Osaka Higashi Line”となっている。

JR西日本のアーバンネットワークの一路線として位置づけられている。ラインカラーブルーグレー)で、選定理由は「先進都市をイメージさせる銀色とコーポレートカラー(青)を合わせた色」である。

高井田中央・JR河内永和・JR俊徳道・JR長瀬・新加美の各駅は、それぞれステーションカラーが設定されている。また、開業時から喫煙コーナーが設けられず終日全面禁煙となっている。また、ダイヤ乱れが生じた際に駅部での列車抑止を容易にするために、JR西日本で初めて抑止表示器が設置された。

全線が大阪近郊区間、大阪の電車特定区間に含まれている。乗車カードとしてICOCAおよびこれと相互利用可能なICカードが利用可能となっており、各駅でJスルーカードが自動券売機で乗車券に引き換えることで利用できる。

[編集] 路線データ

おおさか東線としてのもの。

  • 路線距離(営業キロ):
    • 西日本旅客鉄道(第二種鉄道事業者)・大阪外環状鉄道(第三種鉄道事業者)
      • 未開業区間:新大阪駅 - 放出駅 11.1km(鴫野駅 - 放出駅間1.6kmを含む)
      • 営業中の区間:放出駅 - 久宝寺駅間 9.2km
    • 日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
      • 未開業区間:吹田駅 - 放出駅 10.7km(鴫野駅 - 放出駅間1.6kmを含む)
      • 営業中の区間:放出駅 - 正覚寺信号場間 6.9km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:13駅(起終点駅・未開業区間の6駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:複線自動閉塞式
  • 保安装置:ATS-P及びATS-SW
  • 運転指令所:新大阪総合指令所
  • 運行管理システム大阪環状・大和路線運行管理システム(SUNTRAS) - 放出駅構内を除く全線
  • 最高速度:120km/h

全線が大阪支社の管轄となっている。

[編集] 沿線概況

現在の起点駅である放出駅から記述する。開業中の区間は、中小企業が密集する東大阪市の西部を縦断しており、沿線には高い技術を持った工場が多数集まっている。

放出駅は2面4線の島式ホームで、おおさか東線の列車は内側の2・3番のりばを使用している。久宝寺駅から放出駅に到着した列車は3番のりばに到着後、京橋駅方にある引き上げ線で折り返し、久宝寺行きとして2番のりばに到着する。将来の新大阪駅までの開業を見据えて同一ホーム上で乗り換えることができる方向別複々線の線路配置となっている。

放出駅を発車した列車は、片町線(学研都市線)としばらく並走した後、南下を始める。片町線の下り線はおおさか東線を越えるために高架橋になっており、この高架橋をくぐって第二寝屋川を渡ると、すぐに森ノ宮電車区放出派出所への線路が分岐している。放出派出所への線路は久宝寺方面にしかつながっておらず、出区列車はおおさか東線を逆走して放出駅まで運転する。

このあたりから高架になり始め、高井田中央駅に到着する。高井田中央駅は中央大通および阪神高速13号東大阪線と交差しており、大阪市営地下鉄中央線高井田駅との接続駅でもある。関西本線大和路線)にも高井田駅があるため区別する必要があることから「中央」を付けているが、これは中央大通から取られたものである。高井田中央駅付近からは、おおさか東線として開業する前から盛り土などで高架化されており、既存の線路に高架橋を併設して複線化している。

近鉄奈良線河内永和駅との接続駅であるJR河内永和駅は、以前東大阪市役所があり官庁街であったため、今でも駅周辺には図書館社会保険事務所などの公共施設が多い。次のJR俊徳道駅近鉄大阪線俊徳道駅との接続駅である。JR河内永和駅JR俊徳道駅はわずか600mしか離れておらず、大阪環状線芦原橋駅 - 今宮駅間と共にJR西日本内で2番目に短い駅間距離で、ホームから互いに隣駅を見ることができる。

近鉄大阪線をくぐった先から、もともと地上線であった線路を連続立体交差した区間になり、蛇草信号場の跡地に建設されたJR長瀬駅につく。JR長瀬駅から正覚寺信号場までの2kmは直線となっている。正覚寺信号場で平野駅に至る片町線貨物支線(城東貨物南連絡線)が分岐して右にカーブしているが、おおさか東線は左にカーブして新加美駅につく。新加美駅のホームはカーブ上に設けられており、線内では唯一の相対式ホームである。新加美駅を出ると高架を降り始め、関西本線(大和路線)が両側から挟み込むようにして近畿自動車道大阪中央環状線をくぐり、2面4線の久宝寺駅に至る。久宝寺駅でも内側の2線を使用しており、2番のりばに到着後、王寺駅方の引き上げ線で折り返し、3番のりばに到着して放出行きとなる。

[編集] 運行形態

本路線を経由して関西本線(大和路線)・片町線(学研都市線)・JR東西線に直通する直通快速と、線内運転の普通列車が運転されている。なお、線内で定期回送列車は運転されていない。

[編集] 直通快速

直通快速(英字表記 : Direct Rapid Service)は、本路線を経由して大和路線の奈良駅とJR東西線の尼崎駅を結ぶ列車で、朝は奈良発尼崎行、夕方は尼崎発奈良行が合計4往復運転されている。奈良駅 - 王寺駅間の各駅・久宝寺駅・放出駅・京橋駅 - 尼崎駅間の各駅に停車し、おおさか東線の中間駅には停車しない。この列車の車両には、223系6000番台(宮原車)が使用されている。

おおさか東線への直通快速の運転により、大和路線では奈良方面から天王寺方面に直通する列車が減便されるため、柏原駅を始発駅とする快速JR難波行を平日の7時台に3本運転し、久宝寺駅で直通快速と接続させてその代替としている(大和路線#柏原始発の快速も参照)。

尼崎駅 - 奈良駅間では阪神なんば線近鉄奈良線を経由する快速急行と競合している。なお、JR東西線の各駅・放出駅と奈良駅の間には、直通快速以外にも木津駅経由の快速(区間快速含む)が数本運転されている(詳しくは片町線#快速を参照)。

直通快速

[編集] 普通

普通列車(英字表記 : Local)は放出駅 - 久宝寺駅間の折り返し運転で所要時間は約15分である。1日67往復、早朝深夜を除き毎時4往復運転される。ただし、久宝寺駅において関西本線(大和路線)の緩急接続のために同駅の使用線路が制限されるダイヤと、森ノ宮電車区放出派出所から放出駅への入出区列車の影響から、運行間隔は一定でなく約11分 - 20分とバラつきがある。そのため、放出駅・久宝寺駅での乗り換え時の待ち時間が短時間で済む場合とそうでない場合がある。ただ、朝夕ラッシュ時においては片町線・関西本線(ダイヤ編成上、普通列車のみ)とおおさか東線の列車の接続待ちをすることが多いため、短時間で乗り換えができる傾向にある。逆に昼間は接続待ちをしない列車が多く、乗り換え時間が長くなる傾向にある。

[編集] 年末年始の運転

アーバンネットワークエリアでは毎年、一部の線区・区間を除いて大晦日から元旦にかけて終夜運転が実施されているが、部分開業以来初めて迎える2008年12月31日から2009年1月1日にかけては、久宝寺駅 - 放出駅間の普通を23時台から1時台にかけて2往復運転され、終夜運転ではなく最終列車の繰り下げとなった[4]

[編集] 女性専用車

女性専用車
←放出 久宝寺→
6 5 4 3 2 1

平日ダイヤの初発 - 9:00と、17:00 - 21:00まで、普通列車の3号車が女性専用車となっている。乗車位置には女性専用車の案内表示がある。なお、ダイヤ乱れの際は女性専用車が解除されることがある。

JR西日本は「車内での迷惑行為防止の観点から、安心して利用できる車内空間を提供することを目的としている。」と公式サイト上でコメントしている[5]

[編集] 使用車両

以下に示す車両は全て電車である。

  • 103系奈良電車区所属)
  • 201系(奈良電車区所属)
    • いずれも奈良電車区の6両編成が普通列車で使用されている。
  • 223系6000番台宮原総合運転所所属)
    • 尼崎 - 奈良間の直通快速で使用されている。おおさか東線開業に伴い4両編成12本合計48両が製造された。

[編集] 建設の経緯

城東貨物線の旅客線化は1950年代頃から構想されており、1958年には大阪府知事の強い要望で尼崎 - 吹田 - 放出 - 加美 - 杉本町 - 大阪南港間の旅客化(杉本町 - 大阪南港間は新線を建設)が都市交通審議会答申第3号で取り上げられ[6]、その後新幹線との連絡というニーズも見出されるようになると、1963年3月には新大阪 - 淡路間で新線を建設する計画に改められた上で、新大阪 - 加美 - 杉本町間の整備が都市交通審議会の答申第7号に盛り込まれた。このように、当初は同線だけではなく関西本線の貨物支線である八尾 - 杉本町間の阪和貨物線(2009年廃止)も組み込み、阪和線および堺泉北臨海工業地帯大阪南港に向け建設される臨海鉄道と連絡する計画であった[7][6]関西本線#阪和貨物線も参照)。1979年12月には、運輸省航空局が関西国際空港のアクセス鉄道として当路線を利用(加美より大阪市平野区長吉まで阪和貨物線、長吉以南は日根野駅まで新線を建設)する案を提示したこともある[8]。しかし、1989年に阪和線・紀勢本線列車の大阪環状線への直通運転が開始されたことや新大阪 - JR難波汐見橋間を結ぶ「なにわ筋線」の建設計画が浮上したことから終点を加美駅(後に久宝寺駅)に変更し[9]、阪和線と連絡することは計画から除外された。

都心部を迂回する路線であるため旅客需要が見込めず、国鉄時代は財政難から長らく後回しにされた上、沿線住民による建設運動も目立ったものが無かった。しかし国鉄分割民営化後は一転して、第三セクター会社が建設と施設の保有、西日本旅客鉄道が運営を行う上下分離方式での建設・運行が決定された。当初は片福連絡線(現在のJR東西線)と同じく関西高速鉄道が建設することも考えられていたが、同社には兵庫県など当路線沿線以外の自治体が出資していることから別に会社を設立することになり、1996年11月に大阪府大阪市東大阪市をはじめとする沿線自治体と西日本旅客鉄道などが出資して大阪外環状鉄道を設立し[10]、同年12月に鉄道事業免許を取得し、ようやく着工された。

当初は2006年度の開業を予定していたが、遺跡の発掘や各地で用地買収が難航しているため全線同時の開業を断念し、先行して放出駅 - 久宝寺駅間が2008年3月15日に部分開業した。

新大阪駅 - 放出駅間は2012年春の開業予定であったが、新大阪からさらに梅田貨物線を経由し、再開発が進められている梅田北ヤード地区北梅田駅(仮称)に乗り入れる計画に変更された。この計画変更に伴い全面開業はさらに延び、2018年度末までを目指している[11][2][3]。総事業費は当初計画分に150億円を追加投資し、先行開業部分を含め1,250億円程度を予定している。未開業区間は、2006年度を目処にして着工することが決まっていたが、東淀川区西淡路地区で線路用地の一部が不法占拠されているため、2008年度に入っても淀川通との交差部分付近を除き着工されていない。新大阪近くにある南宮原踏切は、東海道本線によって開かずの踏切となっていたため地元との調整が難航した。

[編集] 歴史

  • 1929年昭和4年)3月15日 片町線貨物支線として淀川駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が開業。
  • 1931年(昭和6年)8月10日 放出駅 - 平野駅間、放出駅 - 鴫野駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が開業。貨物営業のみ。
  • 1932年(昭和7年)12月1日 放出駅 - 鴫野駅 - 巽信号場 - 吹田駅間が電化。
  • 1939年(昭和14年)10月15日 放出駅 - 八尾駅間が開業。貨物営業のみ。
  • 1982年(昭和57年)11月15日 淀川駅 - 巽信号場 - 吹田駅間、巽信号場廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が第一種鉄道事業者として承継し、日本貨物鉄道が第二種鉄道事業者となる。
  • 1996年平成8年)11月21日 大阪外環状鉄道が設立される。
  • 1996年(平成8年)12月25日 大阪外環状鉄道が鉄道事業免許を取得。
  • 1999年(平成11年)2月17日 大阪外環状線(仮称)都島駅 - 久宝寺駅間の工事施行が認可。
  • 2002年(平成14年)12月20日 大阪外環状線(仮称)新大阪駅 - 都島駅間の工事施行が認可。
  • 2007年(平成19年)8月23日 路線名が「おおさか東線」に決定。放出駅 - 久宝寺駅間の駅名も決定。
  • 2007年(平成19年)11月6日 放出駅 - 久宝寺駅間の路線工事完了。
  • 2007年(平成19年)12月29日 放出駅 - 久宝寺駅間で訓練運転開始。
  • 2008年(平成20年)3月9日 おおさか東線試乗会を実施(募集人数各駅で500人、総計3,500人)。
  • 2008年(平成20年)3月15日 おおさか東線として放出駅 - 久宝寺駅間が旅客開業。西日本旅客鉄道が片町線貨物支線放出駅 - 八尾駅間の第一種鉄道事業を廃止し、放出駅 - 久宝寺駅間の第二種鉄道事業者となる。同時に、放出駅・久宝寺駅構内を除く全線において「大阪環状・大和路線運行管理システム」(SUNTRAS)を先行導入。
  • 2009年(平成21年)10月4日 大阪環状・大和路線運行管理システム本格導入。久宝寺駅構内を新たに同システム対象区間に追加。
  • 2018年(平成30年)度末 (梅田北〔仮称〕 - )新大阪駅 - 放出駅間が旅客開業予定。

[編集] 駅一覧

未開業区間を含め全駅大阪府に所在。

[編集] 営業中の区間

  • 普通列車は全旅客駅に停車する。
  • 駅名左の色は各駅で設定されているステーションカラー。
凡例
[阪]特定都区市内「大阪市内」の駅(新加美駅は含まれない)
停車駅 … ●:停車、|:通過
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 直通快速 接続路線 所在地
[阪] 放出駅 - 0.0 西日本旅客鉄道片町線(学研都市線)
(直通快速が京橋駅経由JR東西線尼崎駅まで直通運転)
大阪市
鶴見区
高井田中央駅 1.7 1.7 大阪市営地下鉄中央線高井田駅:C22) 東大阪市
JR河内永和駅 1.6 3.3 近畿日本鉄道奈良線河内永和駅
JR俊徳道駅 0.6 3.9 近畿日本鉄道:大阪線俊徳道駅
JR長瀬駅 1.0 4.9  
正覚寺信号場 - (6.9) 西日本旅客鉄道:片町線貨物支線(城東貨物南連絡線)
(貨物列車が平野駅経由関西本線貨物支線百済駅まで直通運転)
大阪市
平野区
新加美駅 2.7 7.6  
久宝寺駅 1.6 9.2 西日本旅客鉄道:関西本線大和路線
(直通快速が奈良駅まで直通運転)
八尾市
  • JR長瀬駅 - 新加美駅間は駅間距離が2.7kmと長いため、東大阪市が大阪市との市境付近に新駅設置を要望している[12]が、設置に関する計画は具体的に進んでいない。
  • JR河内永和駅とJR俊徳道駅はそれぞれ、近鉄の河内永和駅、俊徳道駅に近接した場所にあるが、JR長瀬駅のみは近鉄の長瀬駅とは直線距離でも約700m離れている。
  • 放出駅と久宝寺駅を除き、全駅ともみどりの窓口はない(みどりの券売機は放出駅・久宝寺駅含む全駅に設置)。放出駅・久宝寺駅を除き、駅業務は株式会社ジェイアール西日本交通サービスに委託され一部時間帯で無人となる。

[編集] 未開業区間

駅名 接続予定路線 所在地
北梅田駅(仮称) 西日本旅客鉄道東海道本線JR京都線JR神戸線JR宝塚線)・大阪環状線大阪駅 大阪市 北区
新大阪駅 西日本旅客鉄道:山陽新幹線・東海道本線(JR京都線)
東海旅客鉄道東海道新幹線
大阪市営地下鉄御堂筋線 (M13)
淀川区
西吹田駅(仮称)   吹田市
淡路駅(仮称) 阪急電鉄京都本線千里線 大阪市 東淀川区
都島駅(仮称)   都島区
野江駅(仮称) 京阪電気鉄道京阪本線
大阪市営地下鉄:谷町線野江内代駅:T16)
城東区
鴫野駅 西日本旅客鉄道:片町線(学研都市線)
大阪市営地下鉄:今里筋線 (I19)
放出駅 西日本旅客鉄道:片町線(学研都市線)・おおさか東線(営業中の区間) 鶴見区
  • この区間はおおさか東線としては未開業で、駅も新大阪・鴫野・放出以外は未設であるが、上表のうち淡路駅 - 放出駅間の線路は既設で、同区間には貨物列車、鴫野駅 - 放出駅間には旅客列車が運行されている。なお、鴫野駅 - 放出駅間は全線開業時に片町線と別線になる。
  • 都島駅は地下鉄谷町線の都島駅とは大きく離れた場所に設けられる。
  • 前述したように、片町線の駅として営業中の鴫野駅にも実質的には2008年3月15日の部分開業時から乗り入れ開始となった。ただし、経由する列車は直通快速のみであるため、全線開業まで鴫野駅から直接おおさか東線の列車を利用することは不可能。

[編集] 城東貨物線

片町線#歴史」および「片町線#駅一覧」も参照

関西本線加美駅 - 平野駅間を逆走するDD51牽引城東貨物
(2007年8月17日、加美駅 - 平野駅間にて撮影)

城東貨物線(じょうとうかもつせん)は、片町線鴫野駅から東海道本線吹田駅および、おおさか東線の正覚寺信号場(JR長瀬駅 - 新加美駅間に設置)から関西本線平野駅に至る貨物支線の通称で、この区間は単線となっている。また、鴫野駅から吹田駅までは直流電化されている。

東海道本線 - 関西本線間の貨物輸送を大阪駅から城東線(現在の大阪環状線の東側=大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間)を経由して行うことは不利で、城東線の線路容量の都合もあることから、貨物輸送を城東線から分離するために計画され、1925年10月に着工し、1929年3月に吹田操車場(現在の吹田信号場) - 放出駅間が開通した。さらに放出駅 - 平野駅間の城東貨物線南線を1929年1月に着工し、1931年8月に開通。貨物専用線のため沿線住民が客車運行を希望し、1952年12月に城東貨物線客車運行促進期成同盟会を組織し、当局に対して働きかけた歴史がある。

おおさか東線として旅客営業を開始する前までは、放出駅 - 八尾駅間も片町線の支線であり、この区間は単線・非電化であったが、放出駅 - 久宝寺駅間は旅客線化にあたり複線化・直流電化が行われた。八尾駅が終点とされていたが、それより起点寄りのかつて竜華操車場があった久宝寺駅が実質的な終点となっていた。八尾駅構内の上り線と下り線の間に線路1本分のスペースがあるが、これがこの貨物線の跡である。

JR西日本が第一種鉄道事業者であるが、おおさか東線となった区間以外では旅客列車は運行せず、第二種鉄道事業者であるJR貨物が吹田信号場から大阪市平野区にある百済駅まで貨物列車を運行しているほか、東大阪市徳庵駅近くにある近畿車輛で製造された鉄道車両輸送に使われている。

定期貨物列車は、コンテナ車のみで編成された高速貨物列車が吹田信号場 - 百済駅間に1日5往復運行されている。牽引機はDD51形ディーゼル機関車のほか、1往復のみDE10形ディーゼル機関車が牽引する。

行き違いのため、平野駅 - 放出駅間に蛇草信号場と、鴫野駅 - 吹田駅間に都島信号場が設けられていたがいずれも廃止され、大阪市城東区の巽信号場や鴫野駅から淀川駅に至る通称淀川貨物線が分岐し、1982年に淀川駅が廃止された後も淀川電車区(初代)への連絡線として残っていたが、同電車区の移転に伴い1985年に廃止された。

現在、正覚寺信号場 - 百済駅間で梅田貨物駅の百済駅への機能移転のための改修工事が進められている。同区間を直流電化するほか、城東貨物線から平野駅へ向かう列車は関西本線の上り線を逆走しているのを百済第一信号場 - 平野駅間に貨物専用線を新設することで解消することとしている。

鴫野駅 - 吹田駅間の淀川に架かる城東貨物線淀川橋梁(赤川鉄橋)は複線用の橋梁として架橋されたが、長らく片側の1線だけが使われ、もう片側が歩道になっていた(鉄道道路併用橋)。だが、おおさか東線開業後は同鉄橋も複線として使用を開始する予定があり、同鉄橋と並行して大阪市が新たに人道橋を建設する計画もある。

[編集] 脚注

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  1. ^ 大阪外環状線(仮称)の路線名・駅名などについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2007年8月23日
  2. ^ a b JRおおさか東線延伸7年遅れへ、用地買収まだ3% - 産経新聞 2009年6月25日
  3. ^ a b 鉄道・おおさか東線、全線開通7年遅れ19年春に - 読売新聞 2009年6月25日
  4. ^ 「JRニュース(35)」、『JR時刻表』2009年1月号(通巻549号)、2009年1月1日、交通新聞社
  5. ^ 車両に関するサービス(女性専用車両) - JRおでかけネット
  6. ^ a b 森口誠之『鉄道未成線を歩く』JTB、2002年、123 - 125頁、ISBN 4-533-04208-2
  7. ^ 1963年(昭和38年)3月29日の都市交通審議会答申第7号「大阪市およびその周辺における高速鉄道の整備増強に関する基本的計画について」では、「高速鉄道網の整備計画」の新設すべき路線として「新大阪 - 大宮西之町 - 野江中之町 - 放出 - 高井田 - 永和 - 俊徳道 - 加美 - 矢田富田町 - 我孫子東五 - 杉本町」が挙げられ、「既設の城東・阪和貨物線を利用し、1線増設の上、旅客運輸営業を行うものとする。」とある(大阪市交通局『大阪市交通局百年史(資料編)』2005年 p.135 で確認)。
  8. ^ 「連絡鉄道は『外環状線』」サンケイ新聞大阪版1979年12月6日付
  9. ^ 川島令三『どうなる新線鉄道計画《西日本編》』1994年 p.115
    また、1971年(昭和46年)12月8日の都市交通審議会答申第13号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本的計画について」では、「新設すべき路線」として「新大阪 - 放出 - 加美 - 杉本町→」とあったが、1989年(平成元年)5月31日の運輸政策審議会答申第10号「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」では大阪外環状線は「新大阪 - 鴫野 - 放出 - 加美」とあり、阪和貨物線を利用する加美-杉本町間が外されている(大阪市交通局『大阪市交通局百年史(資料編)』2005年 pp.152, 162. で確認)。
  10. ^ 出資比率内訳は、自治体側 (70%) が、大阪府と大阪市が28.63%ずつ、東大阪市8.38%、吹田市2.09%、八尾市2.09%、民間側 (30%) は、JR西日本が19.75%などである。(佐藤信之「おおさか東線の整備スキーム」より)
  11. ^ 日本経済新聞(大阪版)2009年1月31日付け夕刊1面
  12. ^ 東大阪市政だより 2008年3月15日号 4・5面

[編集] 参考文献

  • 川島令三『全国鉄道事情大研究 大阪都心部・奈良篇』(草思社、1993年) ISBN 4-7942-0498-1
  • 若菜邦雄・宮田信雄「大阪外環状線の整備計画」
  • 平賀尉哲「モノづくりのまちを貫く おおさか東線を歩く」
  • 佐藤信之「おおさか東線の整備スキーム」
    • 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2008年6月号 No.500 p89 - p91
  • 高橋誠一郎「おおさか東線(放出―久宝寺間)の開業と整備概要」
    • 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2008年8月号 No.806 p105 - p109

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

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