桜井線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

桜井線
天理を後にする奈良行き列車
天理を後にする奈良行き列車
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 85 km/h
STR
関西本線大和路線
BHF
0.0 奈良駅
ABZrf
関西本線(大和路線)
BHF
1.9 京終駅
BHF
4.8 帯解駅
BHF
7.3 櫟本駅
AKRZu
西名阪自動車道
eABZlf exSTRq exSTRlg
eABZ3lg
KBHFr + HUB84
KBHFr + HUB84
KBHFr
BHF + HUB82
BHF + HUB82
BHF
exSTR
9.6 天理駅 近鉄:天理線
exSTRlf exSTRq eKRZ
exKBHFr + HUB84
exKBHFr + HUB84
exKBHFr
exBHF + HUB82
exBHF + HUB82
exBHF
旧 天理駅 -1965
eABZrg exSTRq exSTRrf
BHF
12.6 長柄駅
BHF
14.3 柳本駅
BHF
15.9 巻向駅
BHF
18.0 三輪駅
STR exSTRrg
大軌長谷線
STRrg STRq KRZu xKRZu
近鉄:大阪線
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
exKBHFa + HUB25
exKBHFa + HUB25
exKBHFa
BHF + HUB25
BHF + HUB25
BHF
exKBHFe + HUB82
exKBHFe + HUB82
exKBHFe
19.7 桜井駅
eKRZo exSTRrf STR
大和鉄道
LUECKE STR
BHF
21.7 香久山駅
STR exSTRrg
近鉄:小房線
BHF + HUB84
BHF + HUB84
BHF
exKBHFe + HUB82
exKBHFe + HUB82
exKBHFe
24.7 畝傍駅
BHFq KRZo
八木西口駅
STR
近鉄:橿原線
BHF
27.3 金橋駅
ABZrg
和歌山線
LUECKE BHF
29.4 高田駅
BHF STR
大和高田駅
STR STR
和歌山線
STR
近鉄:大阪線

桜井線(さくらいせん)は、奈良県奈良市奈良駅から奈良県大和高田市高田駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。全線が大阪近郊区間に含まれる。

目次

[編集] 概要

沿線には名所や史跡が多く、車窓からは三輪山大和三山が望める。また、京終(きょうばて)・帯解(おびとけ)・櫟本(いちのもと)・巻向(まきむく)・畝傍(うねび)など、名前の読み方の難しい駅も多い。

ほぼ全区間で近鉄の各線と並行しているが、京都・奈良・吉野方面や大阪・名古屋・伊勢方面と直結し、その上多数の列車が運転されている近鉄線の方が利用者が多く、対する桜井線は運転本数が少なく利用者も少ない。どちらかというと、近鉄の各路線が経由する地域を渡り歩くような形となる。奈良-天理-桜井間は、乗り換えがなく30分以内で移動できる為、近鉄より桜井線が便利な場合もある。

桜井線全駅で、乗車カードとしてICOCAおよびこれと相互利用可能なICカードICOCAを参照)が利用できる。奈良・天理・桜井・高田の各駅は通常の自動改札機が設置されているが、その他は無人駅のため簡易処理機が設置されている。なお、無人駅の一部の駅ではICカード対応の自動券売機が設置されている。またJスルーカードが一部の駅を除いて自動券売機で乗車券に引き換えることで利用できる。

[編集] 路線データ

※全区間、大阪支社の管轄(うち、支社直轄となる奈良駅を除き王寺鉄道部の管轄)である。

[編集] 運行形態

昼間時間帯での奈良 - 桜井間の運転本数は1時間に2本程度(約30分間隔)、桜井 - 高田間は1時間に1本しかない。年に2回ほど昼間時間帯に保守作業による運休がある。

奈良 - 桜井・高田間の列車のほか、高田駅から和歌山線に乗り入れる列車もあり、朝・夕方には王寺駅やさらに大和路線に乗り入れて大阪方面、おもに昼間時間帯には高田駅で折り返して和歌山方面と直通運転している。また、大阪方面からの臨時列車が奈良駅側から直通運転されることもある。かつては定期列車として奈良線からの直通列車が運転されていた。

朝ラッシュ時には高田駅から和歌山線を経由して大和路線へ直通する快速が運行される。大和路線法隆寺駅経由の快速との誤乗を防ぐため、221系車両のみ行先表示は全線通して「快速 桜井・高田経由・JR難波行」となっている。また、起点の奈良駅では「普通 桜井・高田経由 王寺(方面)行」と案内される。

基本的にはワンマン運転だが、朝ラッシュ時(大和路線直通の快速を含む)や、大神神社の月次祭など、沿線で催し物が行われる場合には、車掌乗務で運行されるケースもある。また、年末年始(12月31日 - 1月1日)に掛けて、終夜臨時列車(御神火号)が運行され、正月には臨時列車を増発させて初詣客を捌いている。

沿線で遺跡等が発掘されると、普段は物静かな駅が突如として、現地説明会に向かう乗客で溢れかえり、駅員を派遣して対応に当たるなど、奈良らしい光景も見られる。1998年1月に柳本駅近くの黒塚古墳で33枚の三角縁神獣鏡が発見されたときは、2日間で2万人が押し寄せ、駅や列車は都会のラッシュ並みに混雑したという。また天理教の祭礼があるときには日本全国各地から天理駅へ向けて団体列車が運転され、この時に限り、普段地元では見ることのできない車両を見ることができる。この団体列車のために天理駅構内北側に非電化の留置線群があったが、2008年のおおさか東線開業に伴い奈良電車区での夜間留置車両が増加したため、この留置線群を電化して夜間留置している。

朝ラッシュ時及び年末年始・臨時列車のみの221系。

[編集] 使用車両

  • 105系電車 - 主力車両。ワンマン運転対応。すべて日根野電車区所属の車両で運転。
  • 103系電車 - 朝ラッシュ時、および臨時列車・年末年始に運転。奈良電車区所属。
  • 201系電車 - 朝ラッシュ時、および臨時列車・年末年始に運転。奈良電車区所属。
  • 221系電車 - 朝ラッシュ時、および臨時列車・年末年始に運転。奈良電車区所属。

[編集] 歴史

奈良 - 桜井間は、京都 - 奈良間(現在の奈良線)を営業していた奈良鉄道によって、桜井 - 高田間は湊町 - 奈良間(現在の大和路線)などと共に(初代)大阪鉄道によって開業した。両社の路線は関西鉄道に譲渡された後、国有化された。

開業時は、大阪・京都などから橿原・桜井・天理方面へ向かう重要な交通機関として位置づけられていたが、大阪電気軌道近畿日本鉄道の前身)や奈良電気鉄道(同左)によって現在の近鉄大阪線京都線橿原線天理線などが建設された(天理線は天理軽便鉄道が建設したのを買収したものであるが)ことにより、客の多くはそれらの路線に流れた。そのため、ローカル線の趣きが強くなっている。

[編集] 駅一覧

  • 全駅とも奈良県内所在。
  • 普通列車は全駅に停車。奈良 - 高田 - 王寺 - JR難波間の定期列車の快速も、この区間内では全駅に停車。臨時列車の快速は、停車しない駅がある。
  • 列車交換 … ◇・∨:交換可、|:交換不可
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 列車交換 所在地
奈良駅 - 0.0 西日本旅客鉄道関西本線大和路線)・奈良線[* 1] 奈良市
京終駅 1.9 1.9  
帯解駅 2.9 4.8  
櫟本駅 2.5 7.3   天理市
天理駅 2.3 9.6 近畿日本鉄道天理線
長柄駅 3.0 12.6  
柳本駅 1.7 14.3  
巻向駅 1.6 15.9   桜井市
三輪駅 2.1 18.0  
桜井駅 1.7 19.7 近畿日本鉄道:大阪線
香久山駅 2.0 21.7   橿原市
畝傍駅 3.0 24.7 近畿日本鉄道:橿原線八木西口駅
金橋駅 2.6 27.3  
高田駅 2.1 29.4 西日本旅客鉄道:和歌山線(王寺・和歌山両方面へ直通あり)
近畿日本鉄道:大阪線(大和高田駅
大和高田市
  1. ^ 奈良線の正式な起終点は関西本線木津駅だが、運転系統上は全列車が奈良駅に乗り入れる

[編集] 過去の接続路線

[編集] 関連項目

他の言語