前橋駅

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前橋駅
南口
南口
まえばし - Maebashi
新前橋 (2.5km)
(3.8km) 前橋大島
所在地 群馬県前橋市表町二丁目367-1
所属事業者 JR logo (east).svg東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 両毛線
キロ程 81.9km(小山起点)
電報略号 マエ←マヘ
駅構造 高架駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
10,107人/日(降車客含まず)
-2013年-
開業年月日 1889年明治22年)11月20日
備考 みどりの窓口
ホーム(2008年8月23日)
ホーム(2008年8月23日)
北口広場(2006年12月)
北口広場(2006年12月)
特徴ある駅名標(2005年11月)
特徴ある駅名標(2005年11月)

前橋駅(まえばしえき)は、群馬県前橋市表町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)両毛線である。

群馬県の県庁所在地・前橋市の代表駅である。

歴史[編集]

東京から伸びてきた日本鉄道の路線は、1884年明治17年)8月20日に利根川西岸の前橋駅まで到達した[1]。これは現在の前橋駅とは異なり、現・前橋市石倉町付近の位置である。所在地に石碑があり、内藤分ステーション跡と刻まれている。前橋市街とは利根川によって隔てられていたため、利根川への架橋が計画された。

一方、日本鉄道小山駅から延伸された両毛鉄道1889年(明治22年)11月20日に利根川東岸の現・前橋駅まで開業、翌12月には利根川に橋梁が開通して、日本鉄道も両毛鉄道前橋駅まで乗り入れた[2]。東京方面からの直通列車も運転され、県都である前橋市の玄関口としての役割を果たしてきた。駅舎は長らく北口のみであった。

1927年昭和2年)に建設された洋風木造建築の先代駅舎は、この当時に両毛線主要駅で建設された同傾向の駅舎の中でも代表的なものであり、美しい名駅舎として親しまれたが両毛線高架化事業によって取り壊され、1986年(昭和61年)10月16日、現在の高架駅舎を使用開始した。新たに駅南口が設けられ、区画整理事業と合わせて駅南側の整備は進んだが、開発はあまり進んでいないのが現状である。2000年代に入ってからは、郊外の旺盛な発展と反比例して市街地空洞化が進行したために市内中心部自体が衰退してしまっており、駅周辺もかつての賑わいはなくなったが、南口からけやきウォークに向かう歩行者が増えている。

駅北側の旧駅跡地はバブル期には駅ビルの建設計画もあったが、バブル崩壊とともに計画も頓挫した。しばらく更地のままだったが、暫定的に駐車場や駅レンタカー店舗として利用されていた。2004年平成16年)、敷地東側に結婚式場(ラ・フォンテーヌ)が完成。

イトーヨーカドーと現駅の間に挟まれた旧駅跡地西側は日本国有鉄道清算事業団から前橋市に40億円で売却され、市公社が運営する駐車場となっている。この敷地にJR東日本の子会社であるジェイアール東日本都市開発が、飲食店やスポーツジム、立体駐車場などが入居する5階建て複合ビルの建設を計画していたが、採算面の問題から断念した。

上記駅ビル計画に合わせて駅コンコース西側の高架下にも商業施設の建設を計画していたが、こちらは2007年12月25日に「E'site前橋」として開業した。市街地にある観光物産館が移転したほか、ファーストフード店、携帯電話ショップ、各種金融機関のATMなどが出店している。

さらに、前橋市により平成22 - 23年度の2カ年計画で、北口広場をバリアフリー対応とすべく再整備が行われ[3]、2011年7月1日に路線バスやタクシーの発着専用スペースの公共交通エリアが、その後2012年4月に一般車両専用スペースがそれぞれ完成し、工事は完了した。これにより、高架化完成当初に駅ビル用地として確保されながら20年以上暫定利用されている旧駅跡地も、広場として組み込まれた。当初は2008年3月の「全国都市緑化ぐんまフェア」開催までに再整備が行われる予定であったが、その後変更された。なお、かつて駅舎と北口ロータリーを繋ぐ通路の両側にはドラッグストア飲食店理容店が存在していたが、この工事に伴い既に閉店している。

年表[編集]

  • 1884年(明治17年)8月20日 - 日本鉄道の前橋駅が開業する。
  • 1889年(明治22年)11月20日 - 両毛鉄道の前橋駅が開業する。
  • 1889年(明治22年)12月26日 - 日本鉄道が両毛鉄道の前橋駅まで延伸したことに伴い、両社の前橋駅を統合し、日本鉄道の駅を廃止する。
  • 1906年(明治39年)11月1日 - 買収により国有化される。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定により両毛線の駅となる。
  • 1957年(昭和32年)12月1日 - 前橋 - 新前橋間が電化される。
  • 1968年(昭和43年)9月1日 - 小山 - 前橋間が電化される。
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 旅行センターを開設する。
  • 1986年(昭和61年)10月6日 - 高架化工事完成により高架駅となる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により、JR東日本の駅となる。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - ICカード「Suica」のサービス開始に伴い、当駅での供用を開始する[4]
  • 2008年(平成20年)3月15日 - 発車メロディを『JR-SH1-1』から『恋の通勤列車』に変更する[要出典]
  • 2011年(平成23年)7月1日 - 北口広場の公共交通エリアの整備が完了し、路線バスおよびタクシー乗り場が変更される。
  • 2012年(平成24年) 4月 - 北口広場全体の整備が完了する。
  • 2014年(平成26年)4月19日 - 発車メロディを童謡『チューリップ』に変更する(楽曲の作曲者である井上武士は群馬県前橋市出身である)[5]

経由路線[編集]

当駅を発着する上り列車の多くは高崎駅を終点とするが、一部列車は高崎から高崎線に直通し上野駅まで直通する。普通列車に加えて、特急「あかぎ」「スワローあかぎ」快速アーバン」、通勤快速も当駅まで乗り入れている。また、高崎線を経由して東海道線へ直通する湘南新宿ラインも朝の南行3本と平日夜の北行1本が当駅まで乗り入れており、湘南新宿ライン快速として高崎線を経由し東海道線の平塚駅国府津駅小田原駅まで直通する。下り列車は多くが両毛線の伊勢崎駅桐生駅小山駅までの運行であるが、小山から宇都宮線東北本線)へ直通し宇都宮駅黒磯駅まで直通する列車も1日2往復設定されている。

駅構造[編集]

島式ホーム2面3線を持つ高架駅である。名駅舎として知られた先代木造駅舎のモチーフを一部の意匠に取り入れている南口に対して、北口は簡素なデザインであるが、これは建設当初に駅ビル計画があったためである。現在駅ビルの計画が進んでいる。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 両毛線 下り 伊勢崎桐生小山方面  
上り 新前橋高崎上野方面 当駅始発の一部
2 両毛線 上り 新前橋・高崎・上野方面 当駅始発の大半
下り 伊勢崎・桐生・小山方面 一部の列車
3 両毛線 上り 新前橋・高崎・上野方面 小山方面からの列車
  • 「島式2面3線」であるが、高架路盤は4線分あり、このうち最も南側の3番線隣の1線にはレールが敷設されていない[6]。このホームは、安全対策として近年フェンスが張られ、実質片面ホームとなっている。
  • 当駅で折り返す列車は、到着後車内清掃および点検を行う。
  • 特急「あかぎ」はすべて2番線から発車する。それ以外の折り返し列車も2番線を使うことが多いが、1番線で折り返すこともあり、その間の小山方面の列車は2番線を使用する。
  • かつてホーム上に発車標はなかったが、2010年3月に使用が開始された。

社員配置駅(管理駅)で、前橋大島駅駒形駅を管理下に置く。また前橋地区として新前橋駅以北の各管理駅を統括する前橋地区センターも併設している。

前橋駅構内の施設・設備[編集]

高架化によりバリアフリー施設を備えた駅として整備されており、高架化当初から車椅子用リフトや視覚障害者用誘導チャイムなどが運用されている。

改札内[編集]

  • Suica専用グリーン券売機

改札外[編集]

利用状況[編集]

乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員
2000 10,593
2001 10,334
2002 10,011
2003 9,961
2004 9,742
2005 9,571
2006 9,511
2007 9,607
2008 9,853
2009 9,567
2010 9,422
2011 9,294
2012 9,693
2013 10,107

2013年度の1日平均乗車人員は10,107人である。

群馬県内のJR駅では高崎駅についで2番目に多い乗車人員であるが、首都圏の県庁所在地の駅としては最も少ない(北関東の各市はおろか、甲府駅をも下回る)。これは、群馬県の鉄道ターミナル高崎駅に建設された歴史的背景と、前橋駅自体が前橋市中心部から離れていることなどが挙げられる。市の中心部と異なる場所に設置された県庁所在地の駅の類似の事例としては、熊本駅がある。

駅周辺[編集]

駅の南北にそれぞれロータリーが所在する。市の中心部まで徒歩10 - 15分程度、群馬県庁まで徒歩15分程度とやや離れている。北方約1kmの上毛電気鉄道中央前橋駅との間には上毛線の運行ダイヤに合わせたシャトルバスがある。

北口ロータリー西側[編集]

前橋駅北口から伸びるケヤキ並木

バスターミナル(市内路線バス)[編集]

前橋駅発車のすべての路線バスに系統番号が付与されている。系統番号は、漢字と数字2桁で表され、方面と運行会社・方面ごとの番号が表される。

  • 1番乗り場…前橋市内方面
    • 庁10・12・35・36・52・53・54・56・57 県庁前経由前橋公園行き
    • 庁31・33・34 県庁前行き
    • 庁20 県庁前・前橋公園経由敷島公園バスターミナル行き
  • 2番乗り場… 渋川・群大病院方面
    • 渋10 - 15渋川駅・渋川市内循環・群馬大学荒牧・上毛大橋・渋川温泉・小児医療センター方面
    • 渋20 - 22 群大病院経由南橘団地行き
  • 3番乗り場…敷島公園・群馬総社駅方面・市内循環
    • 渋23 - 24 敷島公園・緑が丘町・総合スポーツセンター方面
    • 渋30・31 群大病院・群馬総社駅・天然温泉利久・総合スポーツセンター方面
    • 渋32 群大病院経由敷島公園バスターミナル行き
    • 循10・51・52 マイバス
    • 循31 中央前橋駅シャトルバス
  • 4番乗り場…前橋市南部・伊勢崎玉村・前橋市東部方面
    • 東30 石関町南方面
    • 東31・32 大室公園方面
    • 東33 城南運動公園方面
    • 東57 東大室町方面
    • 南11 - 13けやきウォーク前橋行き
    • 南20 駒形駅経由伊勢崎市民病院北口行き
    • 南30 日赤病院経由東善行き
    • 南31 けやきウォーク前橋経由東善行き
    • 南52六供町経由玉村町役場行き
    • 南52六供町経由下川団地行き(運行時間:平日7:15 土・日・祝日 19:00)
    • 南52六供町経由後閑町入口行き
    • 南56天川原町経由下川団地方面行き
  • 5番乗り場…前橋市西部・吉岡群馬町高崎方面
    • 西10 群馬温泉行き
    • 西11 土屋文明記念文学館行き
    • 西30 - 34 上野田方面
    • 西35・38 桃泉方面
    • 西37 しんとう温泉方面
    • 西39 吉岡方面
    • 西45 箕郷方面
    • 西46 イオンモール高崎方面
    • 高20 芝塚経由高崎駅行き
    • 高21 バイパス・北高崎駅経由高崎駅行き
    • 高40 京目経由高崎駅行き
  • 6番乗り場…前橋市北部・赤城山・新前橋方面
    • 北10・11・30・31 富士見温泉方面
    • 北12 赤城青年の家行き
    • 北13 赤城山ビジターセンター行き(急行)
    • 北32 田島十字路方面
    • 北50 嶺公園方面
    • 北51 - 54 小坂子・荻窪公園方面
    • 高22 新前橋駅西口行き
    • 臨時 正田醤油スタジアム行き ※ザスパクサツ群馬のホーム戦開催日に運行

[1]

  • 前橋市HPのバス利用案内

[2]

北口ロータリー東側[編集]

南口[編集]

バスターミナル(高速バス)[編集]

東横イン前(定期観光バス)[編集]

  • 定期観光バス(富岡製糸場とぐんまフラワーパークコース)(群馬中央バス)※季節運行

北口から北方の赤城山方面へ延びる群馬県道17号前橋停車場線の両側には、国道50号との交差点近くまで500メートルにわたってケヤキの大木が連なる。この「ケヤキ並木」は、1950年戦災復興事業によって植樹されたものであり、前橋市のシンボルの一つとなっている。

隣の駅[編集]

※当駅を起終点とする特急「あかぎ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。また、優等列車以外で高崎線へ直通する列車は、種別に関係なく熊谷駅まで各駅に停車する。

東日本旅客鉄道
両毛線
新前橋駅 - 前橋駅 - 前橋大島駅

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『駅―上州の鉄道』(読売新聞社前橋支局編、煥乎堂)によれば、このとき設置された日本鉄道の駅は「内藤分停車場」であったという。
  2. ^ 西岸の旧・前橋駅は廃止。両毛鉄道はのち日本鉄道に合併、さらに国有化された。
  3. ^ 2009年11月24日付群馬建設新聞より
  4. ^ 2001年11月18日(日)「Suica(スイカ)」デビュー! - 東日本旅客鉄道(2001年9月4日付)
  5. ^ JR前橋駅 発車メロディー「チューリップ」に(群馬県のニュース) - 上毛新聞(2014年4月20日更新、同月25日閲覧)
  6. ^ 輸送力増強に備えるも現状ではそこまでに至っていない。

外部リンク[編集]