萱島駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
萱島駅
西改札口南側出入口
西改札口南側出入口
かやしま - Kayashima
大和田 (0.8km)
(2.2km) 寝屋川市
所在地 大阪府寝屋川市萱島本町198番1号
所属事業者 京阪電気鉄道
所属路線 京阪本線
キロ程 12.8km(淀屋橋起点)
電報略号 萱(駅名略称方式)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
26,303人/日
-2011年-
開業年月日 1910年明治43年)4月15日

萱島駅(かやしまえき)は大阪府寝屋川市萱島本町にある、京阪電気鉄道京阪本線である。

天満橋駅からの複々線区間の東端駅である(複々線区間自体は、この駅から京都寄りの寝屋川信号所が東端である)。京橋方面からの折り返し列車(区間急行・普通)が、終日に渡って多数設定されている。また、準急はこの駅から京都方に各駅に停車する。

第2回近畿の駅百選に選定されている。

駅はおおむね寝屋川市域に所在しているが、ホームのごく一部は門真市域にある。

駅構造[編集]

島式2面4線のホームを持つ高架駅で、駅のほぼ中央で寝屋川をまたいでいる。改札口は地平にあり、東西1箇所ずつ設置されている。

バリアフリー対策として東口に身体障害者対応エレベーターおよび、車椅子・オストメイト対応の多目的トイレが設置されている。

のりば[編集]

1・2 京阪本線(上り) 枚方市中書島三条出町柳方面
3・4 京阪本線(下り) 守口市京橋淀屋橋中之島線方面
  • いずれのホームも有効長は8両編成分である。寝屋川車庫への引き上げ線も延びており、当駅始発・終着の列車が入出庫する。なお、同車庫を出庫した列車は3番線に入ることはできない。
  • 当駅を境に複々線から複線に変わることから、内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線とされている。なお、主本線がA線に、待避線がB線にそのまま直線で繋がる形になっている。
  • 一部の例外を除き、各駅停車と区間急行は1・4番線、準急と通勤準急は2・3番線に入線する。また2008年5月現在設定はないが、当駅で通過列車を待避する準急は1・4番線を使用していた。

クスノキ[編集]

ホームに茂るクスノキ

3・4番線ホームには推定樹齢700年のクスノキが、ホームと屋根を突き抜けて生えている。このクスノキは萱島神社の御神木で、1972年の土居 - 寝屋川信号所間の高架複々線化に伴う駅の高架化工事に際し伐採される予定だったが、市民に親しまれていることから保存を望む声が上がり残されることになったものである[1]

樹齢700年と言われる古木で、老化立ち枯れの心配もされている。平成に入り大阪府の「緑化推進・自然保護政策」の一環で行われた古木の樹木診断で『保存治療の必要有り』と判定され、1991年に「(財)大阪みどりのトラスト協会」により手入れが行われた。

モニュメント[編集]

土居駅-寝屋川信号所間の高架複々線化工事の完成を記念して富樫実作の「波形」が駅構内に設置されている[2]。また大阪行きホームのクスノキの囲うコンクリート製の手すりに1983年(昭和58年)「第3回大阪都市景観建築賞」の『奨励賞』が授与された事を示すプレートがはめ込まれている。

特徴[編集]

ダイヤ[編集]

2006年4月16日のダイヤ改定で昼間時の準急が廃止されたことにより、昼間に緩急接続する電車が無くなった(準急の代わりに急行の運転が開始されたため)。しかし、2008年10月19日のダイヤ改定で昼間時の準急が復活したことで、準急と当駅始発の区間急行が相互接続を図るようになった。なお、ラッシュ時は準急または通勤準急と当駅始発の普通列車(一部は区間急行)が相互接続を図っている。

案内放送・表示[編集]

発車メロディーについては、2007年6月以前、当駅からの始発列車において通常使用されない「始発駅用の普通列車用メロディ」が使用される列車が若干存在した。これは、大半の列車は寝屋川車庫からの出庫列車であり運行上は寝屋川信号所始発であったのに対し、一部の列車は当駅まで直接回送されてきた列車を充当させるため、運行上も当駅始発になっていたためである。

2007年6月17日の案内放送更新にあわせて発車メロディが導入されている。

上り列車の停車駅表示は、設定されている全ての列車が当駅以降の全駅に停車することから「各駅にとまります」という表示が使用されるが、普通樟葉行きと普通枚方市ゆきのみ全停車駅を羅列表示している。なお、過去には2008年10月17日まで運転されていた準急ひこぼしが全停車駅を羅列表示していた。

利用状況[編集]

2011年(平成23年)度の1日乗降人員26,303人である[3]

近年の特定日における1日乗降・乗車人員は下表のとおり。

年度 調査日 乗降人員 乗車人員 出典
1995年(平成07年) 37,947 19,794 [4]
1996年(平成08年) - - -
1997年(平成09年) - - -
1998年(平成10年) 34,717 17,502 [5]
1999年(平成11年) - - -
2000年(平成12年) 31,365 16,193 [6]
2001年(平成13年) - - -
2002年(平成14年) 29,640 15,195 [7]
2003年(平成15年) 10月28日 29,644 15,127 [8]
2004年(平成16年) 11月9日 29,714 15,151 [9]
2005年(平成17年) 11月8日 29,799 15,175 [10]
2006年(平成18年) 11月7日 28,552 14,606 [11]
2007年(平成19年) 11月13日 28,168 14,366 [12]
2008年(平成20年) 11月11日 27,833 14,134 [13]
2009年(平成21年) 11月10日 26,840 13,620 [14]
2010年(平成22年) 11月9日 26,687 13,576 [15]
2011年(平成23年) 11月1日 26,303 13,384 [16]

駅周辺[編集]

  • 萱島神社 - 駅の高架下、ホームに茂るクスノキの根元にある。高架複々線化が完成した1980年の夏に再興された。
  • 寝屋川
  • 寝屋川萱島郵便局
  • 萱島市民センター
  • 島頭天満宮
  • 府営四宮住宅
  • 友呂岐緑地

路線バス[編集]

全て、京阪バスまたは近鉄バスが運行している。

駅西側の府道149号木屋門真線上での乗降扱いをする路線と、駅東側ロータリー内で乗降扱いする路線がある。

  • 府道上で乗降扱いをする路線
    • 京阪バス
      • 14号経路 寝屋川市駅(北行き)、京阪大和田駅(南行き)
    • 近鉄バス
  • 駅東側ロータリー内で乗降扱いをする路線
    • 京阪バス
      • タウンくるAルート 黒原旭町方面循環
      • タウンくるBルート 寝屋川市駅(北行き)、河北(南行き)
      • タウンくるBルート 市立総合センター(北行き)※一部便のみ

歴史[編集]

由来・エピソード[編集]

萱島という地名は、茅や葦といった植物が育っていた寝屋川の中州から来ている。江戸時代に開拓され作物を作っていったことから「萱島流作新田」と呼称されたが、1910年に「萱島流作」と改名された。もともと1軒の家もなく附近の村々から耕作に来ていたが、次第に人が移り住むようになっていった。

また、駅建設時には「(萱島)駅が出来ると、若い衆が町に遊びに行くようになる」という理由で駅の所在地について村同士のなすり合いになった結果、川の真上に駅を作ったというエピソードがある[17]

沿革[編集]

  • 1910年明治43年)4月15日 - 京阪本線開通と同時に開業する。
  • 1943年昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)12月1日 - 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1962年(昭和37年)2月27日 - 構内旅客通路を新設下りホームを大阪側1箇所に[18]
  • 1968年(昭和43年)10月5日 - 構内旅客通路を廃止し、上り改札口を新設する[18]
  • 1969年(昭和44年)
    • 8月10日 - 列車接近自動放送装置の使用を開始する[19]
    • 8月14日 - 構内一般地下道が竣工、供用を開始する[18]
  • 1972年(昭和47年)11月28日 - 高架複々線化工事の起工式が挙行される[20]
  • 1973年(昭和48年)4月11日 - 萱島駅の高架工事の設計変更が認可され、御神木のクスノキが残されることとなる[20]
  • 1977年(昭和52年)7月24日 - 下り線(大阪行き)が高架化され、クスノキの聳える大阪行きホームの使用を開始する[20]
  • 1978年(昭和53年)7月30日 - 上り線(京都行き)が仮高架化される(現在の大阪行きA線を使用)[20]
  • 1980年(昭和55年)
    • 2月3日 - 上り線(京都行き)ホームが完成し供用を開始する。門真市〜萱島間の京都行きが2線化され、緩急分離される[20]
    • 3月16日 - 下り線(大阪行き)が2線化、緩急分離され、高架複々線化が完了する[20]
    • 3月23日 - 複々線化に伴うダイヤ改正で準急停車駅となる[20]
  • 1983年(昭和58年)
    • 10月14日 - 第3回大阪都市景観建築賞の「奨励賞」を受賞する[21]
    • 11月1日 - 有料駐輪場「駐輪センター」の営業を開始する[22]
    • 12月10日 - 高架下の大阪側にショッピングゾーン「エル萱島」が開業する[23]
  • 1984年(昭和59年)11月18日 - 高架下の京都側にショッピングゾーン「エル萱島東」が開業する[23]
  • 1985年(昭和60年)5月26日 - 「東駐輪場」の営業を開始する[24]
  • 1991年平成3年)3月5日 - 大阪みどりのトラスト協会の手でクスノキの手入れが行われる[25]
  • 1992年(平成4年)7月中旬 - ホームにある4箇所の待合室を冷房化する[26]
  • 1994年(平成6年)7月1日 - 「北駐輪センター」の営業を開始する[25]
  • 2001年(平成13年)9月21日 - 第2回近畿の駅百選に選定される。
  • 2006年(平成18年)12月25日 - 東改札口に身体障害者対応エレベーターとオストメイト対応の多目的トイレ・ホーム異常通報装置を設置する[27]
  • 2007年(平成19年)6月17日 - 発車メロディの使用を開始する。

当駅を舞台とする作品[編集]

隣の駅[編集]

京阪電気鉄道
京阪本線
快速特急・特急・通勤快急・快速急行・深夜急行・急行
通過
通勤準急(平日下りのみ運転、当駅まで各駅に停車)
京橋駅萱島駅寝屋川市駅
準急(当駅から寝屋川市方の各駅に停車)
守口市駅 - 萱島駅 - 寝屋川市駅
区間急行・普通
大和田駅 - 萱島駅 - (寝屋川信号所) - 寝屋川市駅

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 京阪電鉄総務部広報課発行の駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1983年11月号の「えんせん・あ・ら・かると」わが駅の自慢 (1)『萱島のご神木』
  2. ^ 「くらしの中の京阪」1994年7月号記事『駅を彩るモニュメント』
  3. ^ 市の統計書/寝屋川市
  4. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  5. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  6. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  17. ^ 郷土出版『寝屋川市の100年』 91頁
  18. ^ a b c 京阪電気鉄道開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」資料編138頁
  19. ^ 京阪100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編の年表232頁
  20. ^ a b c d e f g 鉄道ピクトリアル1980年8月号 P.55『京阪電鉄複々線化工事完成とダイヤ改正』
  21. ^ 駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1983年11月号
  22. ^ 駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1983年10月号より
  23. ^ a b 開業90周年記念誌「街をつなぐ 心をむすぶ」P.212
  24. ^ 開業80周年記念誌「過去が咲いてる今」巻末年表
  25. ^ a b 開業90周年記念誌「街をつなぐ 心をむすぶ」巻末年表
  26. ^ 駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1992年9月号
  27. ^ 駅置きの広報誌「K PRESS」2007年1月号16面『くらしのなかの京阪』

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 萱島駅(沿線おでかけ情報(おけいはん.ねっと)) - 京阪電気鉄道