三条駅 (京都府)

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三条駅
三条駅 駅ビル
三条駅 駅ビル
さんじょう - Sanjo
*祇園四条 (0.7km)
(1.0km) 神宮丸太町*
所在地 京都市東山区三条大橋東詰[1]
駅番号 KH40
所属事業者 京阪電気鉄道
所属路線 京阪本線鴨東線**
キロ程 京阪本線 - 49.3km(淀屋橋起点)
鴨東線 - 0.0km(当駅起点)
電報略号 三(駅名略称方式)
駅構造 地下駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
34,545人/日
-2009年11月10日-
開業年月日 1912年大正元年)8月15日***
乗換 地下鉄東西線三条京阪駅
備考 * 祇園四条方 - 京阪本線
* 神宮丸太町方 - 鴨東線
** 両線は直通運転
***京阪線の開業は1915年(大正4年)10月27日
1997年の地下鉄東西線開業に伴う路線廃止までは京阪京津線も発着していた(ただし京阪本線が地下化された1987年以降は「京津三条駅」として改札外連絡)

配線図

祇園四条駅

4 3 2 1


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神宮丸太町駅

プラットホーム
構内にディスプレーされた源義経武蔵坊弁慶のフィギュア
中央改札口

三条駅(さんじょうえき)は、京都府京都市東山区にある、京阪電気鉄道

概要[編集]

かつては、京阪電気鉄道の京都におけるターミナル駅であることを強調するため、「京都三条駅」「三条京都駅」と呼称していたこともあった。

当初は京津電気軌道(後の京阪京津線。廃止)の三条大橋駅として開業し、そこに琵琶湖疏水鴨川に挟まれた堤防上を北上してきた京阪本線の終点として三条駅が開業、その後の京阪電気鉄道による京津電気軌道の吸収合併で両者が統合されるという経緯を辿った。なお、京阪本線五条 - 三条間は元来京都市電気局軌道法に基づく特許線であり、京阪本線はその特許を借用して路線を開業したことから、特許借用期限切れの前後には特許返還を求める市議会の一部勢力への対抗措置として京津線との一体性を強調する運輸施策が行われるなど、京阪本線五条 - 三条間存続のために様々な方策が採られた(この経緯については京阪60型電車の項を参照のこと)。

当駅は地上時代には京阪本線が鴨川と琵琶湖疏水に挟まれた立地、しかも用地の所有権が軌道特許を保有する京都市側にあったがゆえに地形の自由な改変が出来なかったことなどから、特に京阪本線ホームの設置には様々な制約が存在した。そのため、疏水上に橋梁構造の基礎部を架設してその上に駅舎を設置し、さらに4番線ホームを鴨川に張り出して設置するなど、様々な制約の下で可能な限りの面積を確保した、特異な配置となっていた。また、60型「びわこ」号が京阪本線と京津線の間で直通運転を実施していたことから、両線間には連絡線が敷設されていた。京阪本線の優等列車速度向上で直通列車が廃止された後も残されたが、1969年に撤去された。ただし、連絡線が京津線ホームと直結する配置であったことから、その痕跡は京津三条廃止まで長く残された。

当駅は長年にわたって京阪本線系統の終点および大津方面へ連絡する京津線の起点であることから両線の乗り換え駅として、また隣接する三条京阪バスターミナルを介して洛北方面への乗り換え駅として、京都市内の交通網において重要な役割を果たしてきた。だが、その一方で三条通を経由する京都市電の路線が存在せず、その路線網との直接の接続はなかったため、年間乗降客数では京都市内有数の繁華街である祇園四条河原町に挟まれ、しかも市電やバスの基幹系統と接続する立地の四条(現・祇園四条)が常に上回っており、鴨東線開業および地下鉄東西線開業に伴う京津線の部分廃止が実施されて以降は鴨東線の終点である出町柳と大差ない乗降客数で推移している。

利用可能な鉄道路線[編集]

京阪電気鉄道[編集]

  • 京阪本線
  • 鴨東線
    • 京阪本線は終点、鴨東線は起点となるが、両線は当駅を介して一体のダイヤが組まれているため、事実上折り返し可能な途中駅として取り扱われている。

なお、以下の路線の駅とは地下通路で連絡している。

京都市営地下鉄[編集]

  • 東西線三条京阪駅
    • 東西線三条京阪 - 御陵間は京津線京津三条 - 御陵間の代替路線としての性格を備え、そのため東西線には御陵 - 京阪山科間に敷設された連絡線を介して京津線浜大津からの直通乗り入れ列車が設定されている。

周辺地域(地下鉄駅や京阪バスのバスターミナル等)を含めて、三条京阪という通称で呼ばれている。

駅構造[編集]

待避設備を備えた島式2面4線のホームを持つ地下駅で、京都市の中心部にある七条駅 - 出町柳駅間では最も規模が大きい。改札コンコースは地下1階、ホームは地下2階にある。改札口は北改札と中央改札の2か所。地下1階の改札内には京菓子などの土産店、イスとテーブルが置かれた飲食物の自動販売機コーナーがある。

身障者対応エレベーターは中央口南側2基設置され、コンコース地上間は南北2つの駅ビルの中に設置されていて、他にも地下鉄東西線・三条京阪駅のエレベーターも使用可能である。北改札口内のトイレには階段があるが、車イス使用可能な多目的トイレは中央口改札内に設置されている。また、地下鉄東西線の三条京阪駅とは、地下1階(コンコース階)の改札外の連絡通路で結ばれている。

駅ホームのカラーリングは東海道五十三次の終点・大阪ビジネス街とを結ぶ古都の玄関口・そのにぎわい、華やかさにふさわしい染めの伝統色『うすあけ(ピンク)色』が採用された[2]。七条駅 - 出町柳駅の「京都地下駅の色彩計画」が、平成4年2月15日 - 第7回『公共の色彩賞-環境色彩10選』(主催「公共の色彩を考える会」(財)日本色彩研究所)に選ばれ、表彰状のレプリカがコンコースに設置されている。

のりば[編集]

1・2 上り(鴨東線) 出町柳行き
3・4 下り(京阪本線) 中書島枚方市淀屋橋中之島線方面
  • 鴨東線開業後は、奇数番線(1番線と3番線)を主本線、偶数番線(2番線と4番線)を待避線にする配線となった。なお、現在も全てのホームが四条方からの進入・出発に対応している。
  • 全ホーム8両編成の停車が可能。発車メロディが導入されている。

モニュメント[編集]

駅のコンコース階には「鴨川ピラー」(富樫実作、三条北ビル前)」・「朱甲面」(清水九兵衛作)・「牡丹」(山口華揚作)などのモニュメントが設置されており、このうち「時代祭行列絵図」(西協友一作、中央改札口付近)は、のちに京阪特急8000系電車2階建車両の側面デザインにも採用されている。なお、当駅は時代祭行列コースの最寄り駅の一つとなっている。

けいはんインフォステーション[編集]

コンコースに設置された駅事務室を兼ねた総合案内所。京阪電車と京阪バスの案内。京阪バスの場合は京阪バス三条案内所でも対応している。

その他[編集]

列車運行管理システム、ADEC(自立分散式運行管理システム)の19駅有る各信号取り扱い駅の一つで駅制御装置が配置され信号機やポイントの制御から駅の案内放送や行き先表示まで自動化されている[3]

防災対策として防災管理盤により駅設備はモニターリングされ、万が一の火災発生時には防火防煙シャッターの制御・排煙機の運転、避難路確保の為の自動改札機の開放、火災発生表示機の点灯・運転指令所への通報が自動またはワンスイッチでおこなえる。地下駅の構内でも警察無線や消防無線が使えるように無線通信補助設備や防災電話などが完備されている[4]。また水害対策として川端通西側に有る出入り口には床板が起き上がる止水板が設置されている。

このほか地下施設には三条受電変電所が設置されていて関西電力荒神口変電所より送電された交流60Hz77KVの電気を直流1,500Vに変換して電車線に送電するだけでなく10,000KVAの変圧器2基で交流6,600Vに変圧して当駅だけでなく周辺の地下駅施設・信号機などに送電している。また停電時に備え1000KVAのガスタービン発電機が2基設置されている[5]

利用状況[編集]

2009年11月10日の乗降人員は34,545人である[6]。近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り。

年度 乗降人員[7] 乗車人員[8]
2007年 36,992 17,587
2008年 36,803 18,375
2009年 35,964 18,132
2010年 35,732 18,011
2011年 36,595 18,227
2012年 37,252 18,742

バスターミナル[編集]

地下コンコースとエスカレータと階段で結ばれている、商業施設「KYOUEN」を囲うようにバス乗り場が設置されている。京阪バス三条京阪停留所)および、京都市営バス京都バス三条京阪前停留所)が乗り入れている。

商業施設[編集]

京阪三条駅の商業施設。京阪グループの直営店とテナントがある。

京阪三条 rest complex KYOUEN[編集]

2003年に京津三条駅跡(6400㎡)に2010年までの暫定で造られたレストランなど商業施設。2010年までに後継施設を決めるべく検討していたが、土地の高さ制限20mと容積率600%がネックになり先送りされ、後継施設が具体化するまで現状どおり営業を続けるとしている[9]

現状のKYOUENは中央に「ZEN庭園」と名付けられた枯山水の庭を囲むようにガラスを多用し景観を配慮した2階建てで、2003年の開業時・10店舗中「カノビアーノ京都店(京阪レストランの運営)」・「らーめん山頭火」など4店舗が京都初出店(うち2店舗は関西初出店)[10]した。が現在は「らーめん山頭火」を除き、カノビアーノ・お粥家周荘・IDEEなど9店舗が撤退し、現在は別の店舗が出店している[11]

京阪三条のれん街[編集]

京阪ザストアが運営する改札内店舗(いわゆる駅ナカ店舗)。その起源は古く地上駅時代の1951年にオープン、1963年に専門店の形態(この時は3店舗)になり。その後、京阪本線地下化直前の1984年には各種京銘菓・千枚漬など漬物・さば寿司など24店舗を数える駅中商業施設に発展[12]。京阪本線地下化後も改札内には八ツ橋・豆菓子・そばぼうろういろうなどの和菓子や京佃煮・京漬物などを販売しており、2009年にリニューアルされ改札外からも買い物が出来るようになった[13]

ほかに改札内にはセカンドポシェ(売店)が大阪行きホームに設置されている。

地下コンコース[編集]

コンコースの中央は京都地下線開通時には券売機が並ぶ切符売り場[2]だったが、券売機を中央改札口南側の案内所の跡に移設して、券売機の跡地にアンスリー(コンビニエンスストア)と志津屋(老舗のパン屋)の店舗になっている。地下鉄東西線との連絡通路の南側に京阪交通社の店舗があったがセルフ方式の喫茶「ぷらCafe」になり[14]、現在はドトールコーヒーとなっている。中央改札口の券売機の前、地上への階段の裏側に宝くじ売り場とコンタクトレンズ販売店がある。

京阪三条北ビル[編集]

三条大橋交差点北東に建つ駅ビル、1987年5月の京阪本線の地下化と同時にオープンした、地上3階地下2階でエスカレーター8基・エレベーター2基が設置されている。三条駅地下コンコースから同ビルの地下2階に直結していて、富樫実作「鴨川ピラー」が目印、モニュメントの設置部分だけが吹き抜けで空を見ることが出来る。

開業時は1階に金融機関の支店、2階にはギャラリーやカルチャースクール、3階にレストランが設置された[2]。が、現在は1FにATM、1~3Fは中古書店ブックオフが営業している。B1Fは京阪レストランの運営する「麺処あしかり」「喫茶ビエモンテ」、B2Fには喫茶コジャック、たこ焼き店の「風の家」、100円ショップのmeets.が営業している。

京阪三条南ビル[編集]

三条通の1本南側の若松通の南側、縄手通・川端通に挟まれた地上3階地下2階の京阪のビル。竣工は「三条北ビル」と同じ1987年5月でビル内の階段とエスカレーター・エレベーターで地下コンコースと繋がっている[2]。 地下1.2階は鉄道施設が設置され、地上より上には京阪電鉄不動産京都営業所・JTB京阪京都営業所・京阪エージェンシー京都営業所などの京阪グループの会社の営業所が入居しているほか、2Fには白木屋・かくれ庵千年の宴、などの飲食店、1Fの屋外には「エコステーション21京阪三条南ビル(駐輪場)」も設置されている。

最寄り施設[編集]

その他は三条京阪を参照。

歴史[編集]

京津電気軌道(後の京津線)が三条大橋東詰の場所に三条大橋駅(後の三条駅)を開業したのが始まり。

年表[編集]

  • 1912年大正元年)
    • 8月15日 - 京津電気軌道(現在の京津線)の三条大橋駅が仮開業。
      • 正式な開業区間は古川町(後の東山三条駅)が起点であったが、実際には三条大橋駅を起点として運行されていた。道路管理者である京都市側の事情で三条大橋 - 古川町は仮開業となる。場所は三条通上にあった。
    • 12月13日 - 三条大橋 - 古川町に特許が下り、正式開業となる。
  • 1915年(大正4年)10月27日 - 京阪電気鉄道の三条駅開業。
  • 1922年(大正11年)12月28日 -京阪電気鉄道・三条駅の拡張工事完了[15]
  • 1923年(大正12年)2月20日 - 京津電気軌道の三条大橋駅が京阪の駅の横に移転(のちの京津三条駅)。
  • 1925年(大正14年)2月1日 - 京津電気軌道が京阪電気鉄道に合併され、同社京津線となる。
  • 1934年昭和9年)9月21日 - 室戸台風で停電、運休。24日京阪線運行再開、27日京津線運行再開[16]
  • 1935年(昭和10年)
  • 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)
    • 10月31日 - 午前9時15分停車中の車内でアセチレンガス発生器が爆発、土木課社員1名即死・乗客1名軽傷[19]
    • 11月1日 - 京津線の三条大橋駅を京阪本線三条駅と統合[15]
    • 11月30日 - 三条総合駅竣工[15]
    • 12月1日 - 会社分離により再び京阪電気鉄道の駅となる。
  • 1951年(昭和26年) - 駅中店舗がオープン[12]
  • 1955年(昭和30年)10月17日 - バスセンター拡張工事竣工[15]
  • 1958年(昭和33年)7月15日 - 南口バスセンター改良工事竣工[15]
  • 1961年(昭和36年)3月1日 - 駅改札内に「のれん街」開業[15]
  • 1963年(昭和38年)
    • 4月8日 - 駅構内に「味のれん」開業[15]
    • 4月15日 - 旧字体の「三條」を新字体の「三条」に表記変更。
    • 8月20日 - ホーム屋根、その他改造工事竣工[15]
  • 1966年(昭和41年)4月1日 - 三条変電所が竣工、使用開始。京阪初の無人変電所[20]
  • 1968年(昭和43年)7月7日 - 4番線竣工[15]
  • 1969年(昭和44年)11月6日 - 京阪本線と京津線をつなぐ連絡線を撤去[21]
  • 1981年(昭和56年)9月7日 - 1番線使用停止[15]
  • 1983年(昭和58年)1月 - 京阪本線地下化工事の進展に伴い高山彦九郎像を移設して、そこに仮駅舎を設置使用開始[22]
  • 1987年(昭和62年)
    • 4月1日 - 京津線の三条駅を京津三条駅に改称。
    • 5月24日 - 京阪本線三条駅地下化。京津線と分断。
    • 7月15日 - 未明に発生した集中豪雨により浸水事故、終日運休。
  • 1988年(昭和63年)9月1日 - 地下駅が終日全面禁煙化される。
  • 1989年平成元年)
    • 3月29日 - 地下化工事で移設されていた高山彦九郎像を工事前の三条駅前に戻される[23]
    • 10月5日 - 京阪鴨東線(三条 - 出町柳間)開業。京阪本線と京阪鴨東線との相互直通運転開始。事実上途中駅となる。
  • 1994年(平成6年)3月21日 - 京阪線の駅事務所にて、ファクシミリサービス開始[24]
  • 1997年(平成9年)
    • 10月12日 - 京津線京津三条 - 御陵間廃止により京津三条駅廃止。
    • 12月19日 - 京阪駅に車イス用渡し板を配備[25]
  • 1998年(平成10年)8月9日 - B1Fコンコースに京阪交通社の運営する「ぷらCafe」営業開始[14]
  • 2003年(平成15年)
    • 7月14日 - 京津三条駅跡地に新たに建てられた複合商業施設「KYOUEN」がオープン。
    • 8月 - B1Fコンコースにインフォーステーションを新設。
  • 2004年(平成16年)
    • 1月24日 - コンコースにATM設置使用開始。
    • 5月31日 - 京津線の京津三条駅跡地が整備され、駅前広場の供用開始。
  • 2007年(平成19年)
    • 6月22日 - 機械式駐輪場「エコステーション21 三条KYOUEN」運用開始[26]
    • 7月9日 - 自動定期券発行機の導入により定期券うりばを廃止[27]
    • 11月23日 - B1Fコンコースにコンビニ「アンスリー」とベーカリーショップ「志津屋」がオープン。
  • 2009年(平成21年)10月31日 - 「のれん街」リニューアルオープン[28]
  • 2010年(平成22年)
    • 4月14日-6月30日 - 地下コンコースで『京阪電車開業100周年記念パネル展』を開催。
    • 6月 - 無人レンタサイクルステーション「まちかどミナポート京阪三条ステーション」運用開始[29]
    • 7月5日 - 機械式駐輪場「エコステーション21 京阪三条東」運用開始[29]
    • 7月22日 - バイク専用駐輪場「三条KYOUENバイク駐輪場」運用開始[29]
  • 2014年(平成26年)6月26日 - 京阪駅ホームに異常通報装置設置使用開始[30]

駅名[編集]

地下鉄開業以前から、バス停の名称や地域名として「三条京阪」と呼ばれている。

「三条京阪」は周辺の地名ではなく、京都と大阪とを結ぶ京阪本線、および京都と大津とを結んでいた同京津線との乗換駅であり、京阪の京都市内のターミナル駅でもある三条駅前の事を、三条通京阪前と呼んでいた事に由来する。なお、京阪の駅名は三条駅となっており「京阪」を冠しない(ただし定期券、駅ビルの看板は「京阪三条」となっている)。

地上時代[編集]

京津三条駅*
京津三条駅(1997年9月撮影)
京津三条駅(1997年9月撮影)
けいしんさんじょう - KEISHIN SANJŌ
(0.6km) 東山三条
所属事業者 京阪電気鉄道
所属路線 京津線
キロ程 0.0km(京津三条起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面2線
開業年月日 1912年大正元年)8月15日
廃止年月日 1997年平成9年)10月12日**
備考 廃止と同日に、京都市営地下鉄東西線三条京阪駅が開業
* 改称経歴
- 1949年 三条大橋駅→三条駅
- 1987年 三条駅→京津三条駅

** 京津三条 - 御陵間の部分廃線による
地上時代の京津線ホームから望む三条通(1997年7月撮影)

地上時代は三条通の南、三条大橋東詰南に駅施設があった。京阪線の地下化工事が始まる直前(1978年頃)の状況を記す[31]。 京津線では降車ホームにも番号がついていたが、京阪線は番号がなかった。

京阪線のりば

1 中書島・宇治方面
宇治線直通
宇治行きのりば
2 京橋・淀屋橋方面 特急のりば
3 中書島・枚方市・京橋・淀屋橋方面 急行・準急のりば
4 中書島・枚方市・京橋・淀屋橋方面 普通のりば
  • 1番線は、櫛形で降車ホームがあり、0番線と名づけられていた。このホームはかつての「びわこ号」直通用線路の片割れに設置されており、延長上に京津線の7・8番線があった。有効長が短く、4両編成までしか入線できなかった。
  • 2番線は、櫛形で反対側は3番線と一体のホームとなっていた。
  • 2番線と3番線の間には、急行の乗客のために構内踏切が設けられていた。また、特急の入線中は左右両方の扉を開き、車内を通って3番線に行けるよう便宜が図られていた。
  • 4番線は、最も鴨川寄りにあり3番線とは対向して設置されていた。ホーム構造の関係上、4番線発着列車と京津線との乗り換えには北端を迂回しなければならなかった。
  • 1967年頃に配線変更が行われたが、変更前の4番線ホームは有効長が短かった。降車用ホームとして使用されており、3番線との中央部に交差渡り線が設置され、入換えが行われていた。

京津線のりば

平面図が「E」の形をした櫛形ホームで、真ん中のホームがのりばだった。

5 急行・準急の降車用ホーム
6 急行・準急のりば
7 普通のりば(「びわこ号」直通線路の片割れ)
8 普通の降車用ホーム

駅舎全体は琵琶湖疏水を跨いで建てられており、通路からしぶきを上げて流れる疏水が見えた。また4番線のホームは鴨川の河原の上に張り出していた。駅構内には飲食店やみやげ物店が軒を連ねる一角「のれん街」があり、小規模ながらターミナルの様相を呈していた。なお、駅出入口は高山彦九郎像のある三条大橋側の北口と、京津線乗り場に近い若松通縄手角に開いた南口があった。タクシー乗り場は北口、バスのりばは南口に面していた。

1番線と7番線の間の線路は第二次世界大戦後も長く残っていた(1961年に京阪線・京津線の直通営業運転終了、1965年過ぎまで京津線の新車の回送に使用)が、1969年11月に撤去され、それぞれの端にコンクリート製の車止めが設置された。1980年頃、降車ホームの番線表示が廃止され、6番線が5番線、7番線が6番線に変更された。1987年、京阪本線の地下化にともない京津線のホームが京津三条駅として分離されてからは、5番線が1番線、6番線が2番線に変更された。

京阪本線地下化・京津線地上駅時代[編集]

1987年の京阪線ホーム地下化に際し、地上駅のまま取り残された京津線の三条駅(以下、京津三条駅)との旅客の接続にあたっては上下移動を伴っていたことから、接続時間にある程度の余裕を持たせるよう微調整が行われた。これは基本的に、日中を中心に大阪方面からやって来た京阪線特急四宮駅折り返しの京津線普通と、京阪線急行浜大津駅発着の京津線準急と接続するダイヤが組まれていたが、正確には「京阪線特急と京津線準急との連絡時分調整」を目的としたものであった[32]。浜大津方面からの京津線電車は当駅到着前に、地下にある京阪線の駅へは改札外乗り換えとなる旨を案内していた。平日夕ラッシュ時に京津線も10分間隔になると、大阪方面から到着した京阪線特急から浜大津行き準急へ約5 - 6分の待ち時間で連絡できる時間帯もあり、淀屋橋駅から浜大津駅の間は1時間14分、さらに石山坂本線に乗り継いで坂本駅までは1時間32分、石山寺駅までは1時間35分でそれぞれ到達できた。なお京阪線の各駅、および鴨東線開業後は叡山電鉄各駅から大津線への(連絡)乗車券も発売していた。

地下化から鴨東線開業までは1番線が急行、2番線が普通(淀屋橋行き)、3番線が普通(宇治行き)、4番線が特急と平日夕ラッシュ時の普通(淀屋橋行き)が使用していた。京津三条駅には定期券の発売所がなく、購入は地下のコンコースにある売場まで行く必要があった。なお、この売場では現在も京津線や地下鉄東西線に乗車できる一部の企画乗車券(「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」「京都地下鉄・京阪大津線1dayチケット」)を取り扱っている。ほかに嵐電にも乗車可能な、「京都嵐山・びわ湖大津1dayチケット」も発売されている。

1985年4月22日ダイヤ改正から平日朝夕に限り、淀屋橋駅 - 樟葉駅間の急行で8両運転が開始されたが、当駅を含む八幡市駅以東の急行停車駅は地下線開業までホーム有効長の8両対応化が見送られていた。なお、地下線開業に併せて既設の駅もホーム有効長が延伸され、1987年6月1日より京阪線全線での急行8両運転が実現している。

京阪鴨東線・地下鉄東西線開通後[編集]

従来、京阪線と京津線は1枚の乗車券で利用できたが、東西線開業後は別々に購入することとなり、それぞれの駅の運賃表に、別々に購入する旨の記載がある[33][34]。ただし、2002年3月1日から京津線にもスルッとKANSAIエリアが拡大され、この時点で共通カードの他、「スルッとKANSAI2Day・3Dayチケット」の利用も可能になった。さらに、2007年4月1日PiTaPa導入により、乗車券を都度購入することなく利用することが可能となっている。

京阪線の大阪方面からの終着・始発列車は、現在もラッシュ時を中心に設定されているほか、三条発出町柳行き普通列車も運用の都合で1本設定されている。ただし、出町柳発三条行き列車は設定されていない。大阪方面からの当駅折り返し列車は、原則として神宮丸太町寄りの引上線に入線して折り返す。ただし、鴨東線開業前の三条駅終着時代の名残で、祇園四条寄りにも両渡り線があり、回送列車は引上線に入線せずこの渡り線を使って折り返すこともある。

2000年のダイヤ改正までは、大阪方面行きは原則として3番線が特急と京阪間通しの普通(淀屋橋行き)、4番線が急行と宇治線直通普通(宇治行き)と使い分けていたが、以後は3番線が本線、4番線が待避線として利用されている。ただし、当駅始発列車は基本的に4番線から発車する。

ダイヤが乱れたことで出町柳ゆき列車に大幅な遅延が発生した場合、一部列車の運転を当駅で打ち切り、そのまま当駅始発として折り返すことで後続列車との運用を入れ換え、ダイヤの回復を図っている。

京津線三条駅の跡地では、京阪百貨店(2号店)の建設を中心とする再開発が計画されていたが、バブル崩壊で頓挫[要出典]し、路線廃止後、しばらく駅舎が放置されていたが、2003年に複合商業施設「KYOUEN」が開業した。

本線から京津線(のち、地下鉄東西線)への乗り換え案内は、1980年代頃までは「大津、石山、坂本方面」、1990年頃から京津三条駅廃止までは「山科、大津、びわ湖方面」としていたが、同駅が廃止された1997年から2003年の間は「大津、びわ湖方面と、地下鉄東西線」としていた(山科は東西線の駅が設置された)。なお、その後は「地下鉄東西線と、京津線・びわ湖方面」としている。また一時期、京阪特急での自動放送ではこれに続いて、地下鉄東西線醍醐(現在は六地蔵)方面との誤乗を防ぐため、浜大津方面の列車に乗車するよう強調した案内がなされていた。

隣の駅[編集]

京阪電気鉄道
京阪本線・鴨東線
快速特急(行楽期の土休日・正月のみ運転)・特急・通勤快急(平日下りのみ運転)・快速急行
祇園四条駅(京阪本線) - 三条駅 - 出町柳駅(鴨東線)
急行・通勤準急(平日下りのみ運転)・準急・普通
祇園四条駅(京阪本線) - 三条駅 - 神宮丸太町駅(鴨東線)
  • 当駅止の特急の到着後、そのまま「普通出町柳行き」になる列車がある。
(実質的には、神宮丸太町駅に追加停車する特急出町柳行きである。)

かつて存在した路線[編集]

京阪電気鉄道
京津線(1997年廃止区間)
京津三条駅 - 東山三条駅

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『鉄道ピクトリアル No.281 1973年7月臨時増刊号 <京阪電気鉄道特集>』、電気車研究会、1973年
  • 『鉄道ピクトリアル No.382 1980年11月号 <京阪電車開業70周年特集>」、電気車研究会、1980年
  • 『鉄道ピクトリアル No.427 1984年1月臨時増刊号 <特集>京阪電気鉄道』、電気車研究会、1984年
  • 藤井信夫 編『車両発達史シリーズ 1 京阪電気鉄道』、関西鉄道研究会、1991年
  • 『鉄道ピクトリアル No.553 1991年12月臨時増刊号 <特集>京阪電気鉄道』、電気車研究会、1991年
  • 『街をつなぐ 心をむすぶ』、京阪電気鉄道、2000年10月1日
  • 『鉄道ピクトリアル No.695 2000年12月臨時増刊号 <特集>京阪電気鉄道』、電気車研究会、2000年
  • 沖中忠順 編著『JTBキャンブックス 京阪特急 鳩マークの電車が結んだ京都・大阪間の50年』、JTBパブリッシング、2007年
  • 『鉄道ピクトリアル No.822 2009年8月臨時増刊号 <特集>京阪電気鉄道』、電気車研究会、2009年
  • 『関西の鉄道 別冊第1巻京阪電気鉄道 戦後分離独立後の歩みPartⅠ』、関西鉄道研究会、2010年12月20日
  • 『京阪百年のあゆみ』、京阪電気鉄道、2011年3月24日
  • 植村善博 著『京都の治水と昭和大水害』、文理閣、2011年4月10日

脚注[編集]

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  1. ^ 京阪電気鉄道の表記による。[1]
  2. ^ a b c d 出典元・季刊広報誌「グラフ京阪」1987年『京都地下線開通特集号』の三条駅の紹介記事より
  3. ^ 出典・「鉄道ピクトリアル」2009年8月増刊号『<特集>京阪電気鉄道』の76-78頁の「列車運行管理システム」より
  4. ^ 出典・「鉄道ピクトリアル」1991年12月増刊号『<特集>京阪電気鉄道』の45頁より
  5. ^ 参考文献・「鉄道ピクトリアル」1991年12月増刊号『<特集>京阪電気鉄道』の44頁、同2009年8月増刊号『<特集>京阪電気鉄道』の70-73頁「電力設備の概要」より
  6. ^ 『京阪百年のあゆみ』資料編より
  7. ^ 京都市統計ポータル/京都市統計書”. 2014年3月30日閲覧。暦年数値を日数で除したものであり、統計表は年1回実施される流動調査の実績を基礎として、京阪の提示する数値を基に京都市が作成している。
  8. ^ 京都府統計書「鉄道乗車人員」”. 2013年12月27日閲覧。年度数値を日数で除して算出。
  9. ^ 出典・京都新聞2010年11月20日朝刊13面の記事『KYOUEN後継「計画立てられぬ」京阪CEO』11月19日に、おこなわれた京阪電気鉄道CEO佐藤茂雄の大阪商工会議所会頭としての定例記者会見からの記事より
  10. ^ 駅置きの情報誌「K・PRESS2003年8月号」3ページより
  11. ^ 「K・PRESS2003年8月号」3頁の記事とKYOUENの公式ホームページ京都・京阪三条 rest complex KYOUENとの比較より
  12. ^ a b 広報誌「くらしの中の京阪」1984年9月号『えんせん・あ・ら・かると』わが駅の自慢⑪ 「のれん街のある駅(三条駅)」より
  13. ^ 参考文献・『京阪百年のあゆみ』資料編巻末年表
  14. ^ a b 駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1998年9月号
  15. ^ a b c d e f g h i j 出典:京阪開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」資料編143頁
  16. ^ 出典:京阪開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』165頁「台風禍と洪水禍」
  17. ^ 出典:『鉄道ピクトリアル』2009年8月増刊「特集京阪電気鉄道」号P142の被害を写した写真と解説より
  18. ^ a b 『京都の治水と昭和大水害』「第6章 昭和10年6月京都大水害」155頁{4)交通機関}より
  19. ^ 出典:京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』資料編208頁の巻末年表より
  20. ^ 出典:京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日発行)の292頁「変電所の増強」・同資料編の226頁の巻末年表より
  21. ^ 出典:『関西の鉄道』「別冊第1巻京阪電気鉄道 戦後分離独立後の歩みPartⅠ」(関西鉄道研究会2010年12月20日発行)66頁より
  22. ^ 出典:「くらしの中の京阪」1983年2月号
  23. ^ 出典:京阪電気鉄道開業80周年記念誌「過去が咲いている今」の巻末年表より
  24. ^ 出典:駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1994年5月号・季刊広報誌「グラフ京阪」1994年春季号P7
  25. ^ 出典:駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1998年2月号
  26. ^ 出典:『K PRESS』2007年8月号16面「くらしのなかの京阪」より
  27. ^ 出典:『京阪百年のあゆみ』539頁「駅施設の改良」
  28. ^ 出典:『京阪百年のあゆみ』資料編265頁
  29. ^ a b c 出典:『K PRESS』2010年8月号16面「くらしのなかの京阪」より
  30. ^ 出典:『K PRESS』2014年8月号16面「くらしのなかの京阪」より
  31. ^ 参考文献:「特集・私鉄のターミナル」『鉄道ファン』1978年2月号(No.202)、交友社、pp.32 - 33
  32. ^ 鉄道ピクトリアル No.553 p.106・No.822 p.202。
  33. ^ 2つ以上の路線を乗り継ぐ場合のきっぷ購入方法 - 京阪公式サイト
  34. ^ 乗車券・定期券>普通乗車券 - 当社大津線公式サイト

外部リンク[編集]