堀之紀

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ほり ゆきとし
堀 之紀
プロフィール
本名 堀 秀一
(ほり ひでかず)[1]
愛称 ゆきとしさん[2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京都世田谷区[3]静岡県御殿場市[4]
生年月日 (1952-09-12) 1952年9月12日(71歳)
血液型 O型[5]
職業 声優俳優ナレーター[6]
事務所 青二プロダクション[7]
著名な家族 父:堀雄二[8]
母:甲斐はるみ[8]
長弟:堀秀行[8][9]
次弟(末弟):堀光昭[10]
公式サイト 堀 之紀|青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[11]
身長 / 体重 180[5] cm / 70 kg
声優  活動
活動期間 1980年代 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
俳優活動
活動期間 1975年[4] -
ジャンル テレビドラマ舞台
デビュー作赤い絆[要出典]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

堀 之紀(ほり ゆきとし、1952年9月12日[1][8][12] - )は、日本声優俳優ナレーター[6]東京都世田谷区出身[3]静岡県御殿場市育ち[4]青二プロダクション所属[7]

略歴[編集]

一家揃って東京都世田谷区成城から静岡県御殿場市に転居[4]

俳優である父・雄二の長男ということもあり、子供の頃から「将来は演劇の道に進むのが当然だ」と考えていたという[12]國學院大学法学部[7]在学中に、父・雄二に「役者になりたい」と言ったところ強く反対されたが、役者への夢が捨てきれず、演劇集団 円の研究生に応募して合格[4][13]。同大学を中退することにしたことを初めて父に打ち明けると、父・雄二は「わかった」と言ったという[4]。本人曰く、「(将来は)俳優しか考えたことなく、自然にこの道に入った」とのこと[13]。その後、天知茂に師事する[4][8][14]

1975年10月から1978年3月まで、演劇集団 円研究所[7]に所属し、3年間新劇の修業をしていた[4][12]。俳優としては主に三船プロダクション製作のテレビドラマ映画などに端役で出演した。天知プロ、愛企画を経て、青二プロダクションに入り[7]1980年代以降は声優としても活動するようになる。33歳の時で、声優1本で仕事するようになったという[15]

人物[編集]

父は俳優の堀雄二、母は宝塚歌劇団29期生の甲斐はるみ、弟は声優の堀秀行[8][9]、俳優の堀光昭[10]

声種バリトン[7]。渋く怖い声[2]、男を感じさせる落ち着いた声を持つ[9]

声優として活躍しており[6]アニメ、海外ドラマ、洋画に多数出演している[9]。かつてはテレビドラマ舞台に出演していた[9][15]

次男・秀行とはテレビアニメ『魁!!男塾』、『聖闘士星矢』など共演作も多い[8]

テレビアニメ『疾風!アイアンリーガー』のGZ役で知られる[9]

テレビアニメ『名探偵コナン』では主人公、江戸川コナンの宿敵・ジン役を演じているが、2010年時点ではプロデューサーの諏訪道彦によく「俺たちの出番がちょっと少ないんじゃねーのか」と述べている[2]。諏訪によると「堀3兄弟の一番の兄はちょっとコワイ」と聞いていたため、『名探偵コナン』の第1話の収録時には少し緊張していたという[2]。ジンを演じる時は、セリフの持つ感情を的確に表現するためにはどう喋れば良いかを考えているという[16]。大事にしていることは登場した時には「記憶に残るようなインパクトを」と思い演じているという[17]。心がけているのは「凄みを出すこと、怖く見えること」だという[17]。また「黒ずくめの組織が大敵であることが、善である主人公の正義を際立たせることになると思う」と意識しているという[17]。今後どのような展開になるか予想がつかないため、演じる際は余分な感情は入れないようにしているという[16]。酒のジンは好きであり、ジンベースのカクテルギムレットを飲むという[17]。同作のキャラでは元黒ずくめの組織のメンバーでもある灰原哀が好きだという[18]。灰原哀役の林原めぐみが演じるキャラクターに目が行くという[18]

天知茂によると「たいへん好青年」であり、三男・光昭に共通して言えることは「頭の回転が早いことだ」という[4]

趣味はゴルフ、野球[6]散歩料理[7]。ゴルフの腕前はプロ級という[2]資格普通自動車免許[7]

日本俳優連合の副理事長を務めている[19]

出演[編集]

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ[編集]

1984年
  • 北斗の拳(1984年 - 1987年、ジャドウ、ギャモン) - 2シリーズ
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
2016年
2018年
2021年

劇場アニメ[編集]

1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

OVA[編集]

1986年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
  • OZ(カーク)
1993年
1994年
1995年
2000年
2002年
2003年
2004年
2007年
2008年

ゲーム[編集]

1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
  • 真・三國無双2 猛将伝(董卓、呂蒙)
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
  • 魁!!男塾 〜日本よ、これが男である!〜(月光[33]
2015年
2016年
2018年
2019年
  • ペルソナ5 ザ・ロイヤル(斑目一流斎)
2020年
2023年

ドラマCD[編集]

ラジオドラマ[編集]

吹き替え[編集]

担当俳優[編集]

ビリー・ゼイン

映画[編集]

ドラマ[編集]

アニメ[編集]

パチンコ・パチスロ[編集]

特撮[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 赤い絆 第17話「父と母のいまわしい過去」(1977年)
  • 孤独の賭け(1978年) - 蒔田二郎
  • 大空港 第10話「男たちの詩」(1978年) - 及川
  • 江戸の牙(1979年)
  • 雲霧仁左衛門(1979年) - 松永
  • 傑作推理劇場「笹沢左保の海からの招待状」(1980年)
  • 闇を斬れ 第19話「女が牙をみがく夜」(1981年、関西テレビ松竹) - 佐竹真之助
  • 暁に斬る! 17話「紅鶴はやわ肌に燃える」(1982年)
  • 十六文からす堂 江戸占い謎を斬る(第一部、1982年) - 唐津新之助
  • 土曜ワイド劇場
    • 第三の女「箱根富士山〜マドリッド古城、謎の殺人契約 愛されて死にたい」(1982年)
    • 「純愛連続殺人・すすり泣く水子地蔵」(1982年)
  • 金曜ミステリー劇場「六月の危険な花嫁」(1982年)
  • 鬼平犯科帳テレビ朝日
    • 第2シリーズ 第11話「乞食坊主」(1981年) - 杉辰二郎
    • 第3シリーズ(1982年) - 杉辰二郎 ※レギュラー
  • 大江戸捜査網 第499話「泣くな妹よ! 岡っ引行進曲」(1983年) - 和泉屋長太郎
  • 外科医 城戸修平 第10話「医者失格」(1983年、TBS
  • 太陽にほえろ!(NTV)
    • 第585話「ボギー名推理」(1984年) - 週刊誌編集部・高石
    • 第625話「四色の電車」(1984年) - 大阪府警刑事
  • 金曜日の妻たちへ パート2(1984年) - 社長
  • 土曜ワイド劇場・明智小五郎シリーズ(テレビ朝日系)
    • 第9作 赤いさそりの美女(1979年) - 今村友雄
    • 第17作 天国と地獄の美女(1982年) - 刑事
    • 第22作 禁断の実の美女(1984年) - 刑事
    • 第23作 炎の中の美女(1984年) - 刑事
    • 第24作 妖しい傷あとの美女(1985年) - 刑事
    • 第25作 黒真珠の美女(1985年) - 刑事
  • Dr.コトー診療所2006 第5話「荒海に漂う命」(2006年、フジテレビ

ナレーション[編集]

ボイスオーバー[編集]

その他コンテンツ[編集]

脚注[編集]

シリーズ一覧

  1. ^ 『ドラゴンボールZ』(1990年 - 1995年)、『たったひとりの最終決戦』(1990年)
  2. ^ 『ZERO』(1999年)、『F』(2000年)、『F.I.F』(2001年)、『PORTABLE』(2006年)、『SPIRITS』(2007年)
  3. ^ 『ドラゴンボールヒーローズ』(2010年)、『アルティメットミッション』(2013年)、『アルティメットミッション2』(2014年)、『スーパードラゴンボールヒーローズ』(2016年 - 2020年)、『アルティメットミッションX』(2017年)、『ワールドミッション』(2019年)
  4. ^ 『オール仮面ライダー ライダージェネレーション』(2011年)、『オール仮面ライダー ライダージェネレーション2』(2012年)
  5. ^ 『真・三國無双7』(2013年)、『猛将伝』(2013年)、『Empires』(2014年)

出典[編集]

  1. ^ a b 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、268-269頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c d e 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民49人目”. スワッチのアニメ日記. 日本テレビ (2010年7月15日). 2023年6月16日閲覧。
  3. ^ a b 青二プロダクション 堀之紀”. 2013年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i 「シリーズ家族 第4回 いま語る 故・堀雄二の遺児たち」『週刊平凡』1979年11月1日号、平凡出版、1979年11月、132-137頁。 
  5. ^ a b 堀 之紀”. 日本タレント名鑑. 2019年9月28日閲覧。
  6. ^ a b c d 堀 之紀”. タレントデータバンク. 2019年9月28日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h 堀 之紀|株式会社青二プロダクション”. 2019年9月28日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g “堀之紀”. Excite News. エキサイト株式会社. https://www.excite.co.jp/news/dictionary/person/PE2406d10ce9cd123d4e7521af686bdb6c44585040/ 2021年10月28日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、125頁。ISBN 4-19-720012-9 
  10. ^ a b “堀秀行”. Excite News. エキサイト株式会社. https://www.excite.co.jp/news/dictionary/person/PE99559388cda80c3889e7934ae1c4d2515912539e/ 2021年10月28日閲覧。 
  11. ^ 堀 之紀” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月5日閲覧。
  12. ^ a b c 「今週の芸能情報 ただいま出演中」『週刊平凡』1978年12月18日号、平凡出版、1978年12月、123頁。 
  13. ^ a b 「"名刑事役"堀雄二の三人息子がそろって俳優になった」『ヤングレディ』1980年7月22日号、講談社、1980年7月、101頁。 
  14. ^ 「天知茂」(ワイズ出版)p.123
  15. ^ a b 「堀之紀」『日本映画navi』vol.105、産経新聞出版、2023年4月1日、83-84頁。 
  16. ^ a b 「名探偵コナン ◎堀 之紀(ジン役)コメント」『PASH!』2023年6月号、主婦と生活社、2023年5月10日、25頁。 
  17. ^ a b c d 「第6回 大人のための、劇場版『名探偵コナン』講座。」『an・an』No.2345、マガジンハウス、2023年4月19日、93頁。 
  18. ^ a b オフィシャルインタビュー第2弾“黒ずくめの組織”キャストの皆様”. 名探偵コナン 黒鉄の魚影. 2023年6月18日閲覧。
  19. ^ 組織概要”. 日本俳優連合. 2019年5月17日閲覧。
  20. ^ CHARACTER 登場人物紹介”. 『機動戦士Vガンダム』 公式サイト. サンライズ. 2021年9月1日閲覧。
  21. ^ CHARACTER”. アイアンリーガーWeb. サンライズ. 2022年11月3日閲覧。
  22. ^ ジン|キャラクター”. 名探偵コナン. 読売テレビ. 2023年2月7日閲覧。
  23. ^ 「名探偵コナン」アニメ第1話が完全新作で蘇る!青山剛昌全面監修で今冬放送”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年9月14日). 2016年9月14日閲覧。
  24. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. ドラゴンボールZ. 東映アニメーション. 2022年6月7日閲覧。
  25. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空. 東映アニメーション. 2022年6月7日閲覧。
  26. ^ 名探偵コナン 天国へのカウントダウン”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月6日閲覧。
  27. ^ ドラえもん のび太とふしぎ風使い”. メディア芸術データベース. 2016年10月2日閲覧。
  28. ^ 名探偵コナン 漆黒の追跡者”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月9日閲覧。
  29. ^ 『ルーンファクトリー4』の王子システムで町を発展させよう”. 電撃オンライン. 2011年8月2日閲覧。
  30. ^ 『真・三國無双7』武技覚醒! 武将と成長システムの情報を公開”. ファミ通.com. 2013年1月9日閲覧。
  31. ^ CHARACTERS”. 真・三國無双7. 2012年11月22日閲覧。
  32. ^ キャラクター”. 真・三國無双7 猛将伝. 2013年8月29日閲覧。
  33. ^ 第4弾 塾生&講師陣 大集合!PV”. 魁!!男塾 〜日本よ、これが男である!〜. 2014年2月1日閲覧。
  34. ^ 週刊ファミ通』2014年3月5日増刊号、エンターブレイン、2015年2月19日。 
  35. ^ キャラクター”. 真・三國無双8 公式サイト. コーエーテクモゲームス. 2018年4月21日閲覧。
  36. ^ キャラクター”. 真・三國無双8 公式サイト. コーエーテクモゲームス. 2018年4月21日閲覧。
  37. ^ 映画 真・三國無双 DVD”. TCエンタテインメント. 2021年11月10日閲覧。

外部リンク[編集]