ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空
『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』(ドラゴンボールゼット スーパーサイヤじんだそんごくう)は、1991年3月9日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第7弾である。監督は橋本光夫。
春休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『まじかる☆タルるートくん』。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
概説 [編集]
邦画興行収入22.1億円[要出典]、邦画配給収入13億円、観客動員数360万人[1]。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は4万2千本[1]。
『ドラゴンボール大全集』には「悟空がまだ超サイヤ人になっていない点から、フリーザ最終対決より前の物語。ただし、この時期は悟空たちはナメック星での闘いの真最中。これも劇場版ならではの矛盾だろう」と書かれている[2]。
監督を『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』の橋本光夫、作画監督を中鶴勝祥、佐藤正樹が担当し、悟飯役の野沢雅子による新挿入歌とそれにまつわるピッコロ(マジュニア)の弱点の設定、さらにはシリーズ初の市街地戦など、スタッフの意欲作となった。作中に流れた悟飯の口笛は口笛奏者・上柴はじめによるものであり、映画を観終わって劇場から出てきた子供たちが真似したというエピソードがある[3]。
なおタイトルに『超サイヤ人だ孫悟空』と銘打ってはいるが、実際に劇中で悟空が超サイヤ人化することはない。劇場版で悟空が超サイヤ人になるのは次作『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』から。なぜこのような結果になったのかはサイヤ人#擬似超サイヤ人を参照。
あらすじ [編集]
全宇宙を支配しようとたくらむ悪の宇宙人スラッグが、地球を最新型惑星クルーザーとして使用するために襲来。
太陽の光を直接浴びると1時間も生きていられない種族であるスラッグ軍団の魔族は、手始めに地球の太陽光線を遮断する。悟空たちはスラッグの野望を阻止しようと闘うが、スラッグの強さはあのフリーザや超サイヤ人をも上回るかもしれないという。悟空たちとスラッグ軍団との戦いが始まる。
ゲストキャラクター [編集]
- スラッグ
- 悪のナメック星人。名前は移住先のスラッグ星からとったものである。過去にナメック星が危機に瀕した際、神様と同じように星を脱出することで生き延びた。気に障る発言をしたり、思い通りに成果を上げない部下は即処刑するなど、非常に短気で残忍な性格の持ち主。ナメック星人では極めて稀な悪の心しか持たずにそのまま成長した戦闘タイプ[要出典]の突然変異体で、界王の見立てによると、スラッグは「スーパーナメック星人」であり、フリーザや超サイヤ人ですら敵わないかもしれない」とまで言わしめた。
- 地球そのものを惑星クルーザーにするために襲来し、侵略を開始。地球の軌道を変え、寒冷化させた。侵略に抵抗する悟飯の帽子にある四星球を見てドラゴンボールの存在を知り、永遠の若さを手にするという野望を抱く。いとも簡単にドラゴンボールを部下たちに集めさせ、永遠の若さを手に入れたスラッグは強大なパワーで悟空を圧倒する。さらには、かつてピッコロも使用した超巨身術や腕を伸ばす攻撃で悟空を大いに苦しめる。しかし、同じナメック星人であるピッコロが、自身の弱点でもある口笛を悟飯に吹かせたことでスラッグは悶絶、悟空は突破口を切り開く。最後は元気玉の一撃で倒された。
- アンギラ、ドロダボ、メダマッチャ、ゼエウン、カクージャ、ギョーシュの他、ロボットのような技術者や多数の一般兵を従えていた。部下たちはほとんどが魔族だが、パンフレットによるとスラッグ以外はナメック星人でなくスラッグ星の原住民とされている。部下は皆、太陽光線に弱いという弱点を持っていた。
- 「ナメック星人は口笛が弱点」という設定は、原作には登場せず、原作者の鳥山明が本作のために提案したアイデアである。
- 名前の由来はナメクジの英訳スラッグ[4]。
- スラッグの手下たち
いずれも太陽光線に弱いため、当初はヘルメットとプロテクターを着用していた。名前の由来は4人の最初の2文字と星雲をもじってアンドロメダ星雲から[4]。
- アンギラ
- 美形の戦士。腕を地面から伸ばし相手の不意を付く攻撃が得意。口からエネルギー弾を出すなどの技も使っていたが、悟空に返り討ちにされた。自分の出番が来ないことに不満を持っていた。
- ドロダボ
- 背中に翼がある巨漢。語尾に「ダボ」と付けて喋る。その巨体に似合わないスピードでピッコロに挑むもまるで歯が立たず、最後は媚びて手を組まないかと申し出るが、あっけなく倒された。
- 本作でのドロダボの声は郷里大輔が務めていたが、トレーディングカードアーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』と以降の作品では宝亀克寿が担当している。
- メダマッチャ
- 小柄な体でエネルギー弾の連射が得意な魔族戦士。自分の体からコメダマッチャという自分の分身を生み出し、パワーを吸い取る不気味な技を使い悟飯を大いに苦しめる。直後に現れた悟空のパワーも吸収しようと襲い掛かるが全く効かず、拳による一撃で倒された。
- ゼエウン
- 手下たちの中では最も巨漢で凶暴な性格の戦士。しかし、うっかり「スラッグ様ももうお歳だ」と口を滑らせたことで、実力を披露することなくスラッグに処刑された。
- 本作でのゼエウンの声は戸谷公次が務めていたが、トレーディングカードアーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』と以降の作品では桐本琢也が担当している。
- カクージャ&ギョーシュ
- スラッグ軍団の技術者たちで、いずれも同じような容姿をしている。地球を惑星クルーザーに改造することに着手し、ギョーシュは改造に必要な日数が10日と言ったことがスラッグの気に障り抹殺されるが、カクージャは怯えながらも3日と答え、何とか助かっている。
- それぞれの名前の由来はギョーシュは教授、カクージャは学者から[4]。
- 一般兵
- 全員魔族。手から気功波を撃って地球人を攻撃するが、チチのフライング・エルボーとキックで倒される。
- ハイヤードラゴン
- 前作『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』で助けられ、悟飯に懐いている小型のドラゴン。悟飯の口笛にあわせて踊った。
- 詳細はハイヤードラゴンを参照
声の出演 [編集]
- 孫悟空、孫悟飯 - 野沢雅子
- ピッコロ - 古川登志夫
- クリリン、ヤジロベー - 田中真弓
- ブルマ - 鶴ひろみ
- チチ - 渡辺菜生子
- ウーロン、ハイヤードラゴン - 龍田直樹
- 亀仙人 - 宮内幸平
- 神龍、スラッグ(老人時) - 内海賢二
- 北の界王、ブリーフ - 八奈見乗児
- アンギラ - 難波圭一
- カクージャ - 飯塚昭三
- ゼエウン - 戸谷公次
- ドロダボ - 郷里大輔
- メダマッチャ - 堀之紀
- 兵士 - 里内信夫、緑川光、中尾みち雄
- スラッグ - 屋良有作
チチ役は荘真由美が妊娠と出産後の育児休業のため、この作品から渡辺菜生子に交代となった。
スタッフ [編集]
- 製作総指揮 - 今田智憲、小島民雄
- 原作 - 鳥山明
- 企画 - 森下孝三、清水賢治、週刊少年ジャンプ
- 製作担当 - 鳥本武
- 脚本 - 小山高生
- 音楽 - 菊池俊輔
- 撮影監督 - 坂西勝
- 編集 - 福光伸一
- 録音 - 二宮健治
- 美術監督 - 吉田智子、佐貫利勝
- キャラクターデザイン・作画監修 - 前田実
- 作画監督 - 中鶴勝祥、佐藤正樹
- 監督 - 橋本光夫
- 原画 - 海老沢幸男、山室直儀、石浜まさし、北爪宏幸 他
- 口笛奏者 - 上柴はじめ
- 宣伝協力 - フジテレビ
主題歌 [編集]
- オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
- エンディングテーマ - 「「ヤ」なことには元気玉!! 」
- 作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
- INテーマ - 「口笛の気持ち」
- 作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 上柴はじめ
映像ソフト [編集]
いずれも東映ビデオより発売。
- VHS
- 1991年11月8日に発売。
- DVD
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
- 2006年4月14日発売。
- DRAGON BALL THE MOVIES #04 ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空
- 2008年10月10日発売。
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
関連書籍 [編集]
- ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空 - 集英社、1994年3月23日、ISBN 4-8342-1191-6
受賞歴 [編集]
- 第9回ゴールデングロス賞優秀銀賞
脚注 [編集]
- ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
- ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES No.4『超サイヤ人だ孫悟空』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、70頁。
- ^ 渡辺彰則編「'92memorial」『ドラゴンボール大全集6巻』86頁。
- ^ a b c 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
関連項目 [編集]
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||