大江戸捜査網
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大江戸捜査網(おおえどそうさもう)は、東京12チャンネル(現テレビ東京)系で放送されたテレビ時代劇番組。初期は「大江戸捜査網 アンタッチャブル」とサブタイトルが付けられていた。
1970年から1984年にかけて、(一部休止あり)毎週土曜日21:00~21:54に放映された。主演は、初代が杉良太郎、以降里見浩太朗、松方弘樹。引き続いて半年間、『新・大江戸捜査網』が並樹史朗主演で放送。その後1990年から毎週金曜日21:00~21:54に半年ずつ、橋爪淳主演で2シリーズ放送された。
ここでは、『新・大江戸捜査網』も含め1970年から1992年に放送されたTVシリーズ、それに関係した映画版について説明する。
目次 |
[編集] 概要
秘密捜査員隠密同心たちが変装・潜入・囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。隠密同心とは松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣が隠密支配となって統括している。メンバーは普段は町人として生活、江戸町内の地蔵の合図を元に集結して指令を受ける。メンバーは皆隠密支配から承った証の懐剣を所持している。
テレビシリーズ本編で定信が直接隠密同心を統率したのは、平成版の第1シリーズだけである。それ以前に松平定信が登場した時は、日活製作編では堀雄二、三船プロ編では、黒川弥太郎、ヴァンフィル編では永井秀明それぞれが定信役を、劇場版では三船敏郎が演じている。
隠密同心の活動拠点(アジト)は、日活制作編では、「桜湯」の2階であったが、第3シリーズでは浅草の小料理店「桔梗屋」に変わっている。
[編集] 劇中のナレーション
「隠密同心 心得の条 我が命我が物と思わず 武門の儀、あくまで陰にて 己の器量伏し、ご下命いかにても果すべし なお 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」が有名。しかし初期には使われておらず、製作が日活から三船プロダクションに移ってからである。
本当に死んだ隠密同心は、くれないお蝶だけである。しかもお蝶を不憫に思った隼人以下の隠密同心たちは「心得の条」に背いてその屍を拾い、弔っている。他にも松方版の最終回で、幻の御前が死亡しているが、役者は最後まで不詳。
[編集] 成敗時
悪を斬り捨てに行く時、「隠密同心心得之条(おんみつどうしんこころえのじょう)」がナレーションで入る。シリーズによって内容に若干の変更はあるものの、最後は必ず「死して屍拾う者なし」で終わり、隠密同心が各自名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。 成敗時における「隠密同心○○」(以下、次々と「同じく○○」と名乗りを上げる。また、隠密同心たちと一緒に、隠密支配も悪代官らの成敗に加わっている時には、最後に隠密支配が「そして隠密支配○○」と名乗る)の前後に決め台詞を言うときもあった。
- 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん!」
- 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ)「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」「てめえたちに明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期で用いられた)
- 並樹史朗(飛脚屋新十郎):相手を切り倒す際に、「役儀により冥土への速飛脚、ご案内仕る!」
松方弘樹編の初期(第410話から434話まで)は、成敗時に隠密同心は白装束姿であらわれた。並樹編では、成敗時に隠密支配・日向主水正から流し目のお紺によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。
[編集] 音楽
玉木宏樹作曲によるオープニング・テーマは、4分の5拍子と4分の4拍子を巧みに使い分け軽快かつ緊張感に満ちたもので、テレビ時代劇伴奏の代表作であり、チャンバラシーンでも用いられた。並樹編の全編と橋爪編第1シリーズの初期のオープニングテーマ曲は、お馴染みのテーマ音楽とは別バージョンである。
オープニングテーマをバックに、「隠密同心 それは、旗本寄合席内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者達である。極悪非道な犯罪を憎み(後期作品では「極悪非道の悪に虐げられ」)、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、またある時は影のように支える男達(同「彼ら」)。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼ら(同「隠密同心」)に、明日という日はない。」というナレーションが流れていた。
第1話から第26話までは、エンディングの出演者、スタッフ紹介のテロップが流れる際にもオープニングテーマ曲が利用されていた。それ以外のエンディングは歌が流れており、主演俳優が歌ったものを使うこともあった。
[編集] シリーズ一覧
[編集] 1970年~1984年放映
[編集] 第1期
1970年10月3日~1971年9月25日放送(制作:日活 東京12チャンネル)。
第1~26話までは、エンディングシーンでオープニングテーマ曲が流れていた。第27話から杉良太郎が歌う主題歌「江戸の夜明け」が流れるようになった。第1作では立ち回りでオープニングテーマ曲が流れることはあまりなかった。
- スタッフ
- 脚本:星川清司、大工原正泰、松本孝二、生田直親、佐藤道雄、中西隆三、宮川一郎、神尾久義、柴英三郎、佐治乾、山浦弘靖、小川英、中野顕彰、曽根義忠、蘇武路夫、胡桃哲、神波史男、佐脇徹、宮内婦貴子、首藤剛志、永田俊夫、横田与志、立原清、川内康範
- 監督:松尾昭典、長谷部安春、柴田米幸、西村昭五郎、西山正輝、手銭弘喜、斎藤光正、遠藤三郎、林功、樋口弘美、曽根義忠、江崎実生、磯見忠彦
- プロデューサー:神山安平、岡哲男、東陽(東京12チャンネル)、元村武(日活)
- 監修:川内康範
- 音楽:玉木宏樹、川田靖一
- 撮影:高村倉太郎、森勝、松橋梅夫
- 美術:柳生一夫、土屋伊豆夫
- 編集:井上親弥
- 選曲:牧純一、山川繁
- 助監督:田中登
- 殺陣:湯浅謙太郎、林成二郎(湯浅剣睦会)
- 録音:アオイスタジオ
- 現像:東洋現像所
- 風俗構成:林美一
- ナレーター:黒沢良(ただし、第14話から16話では糸博。糸博は第1シリーズの後半では予告編の語りを担当することが多かった)
- 協力:金剛プロダクション
- 登場人物
- 隠密同心・十文字小弥太:杉良太郎
- 普段は相模無宿の珊次郎として活動。任務に対する非情さと江戸庶民を愛する人情さを持ち合わている。
- 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗(通称:井坂の旦那)
- 普段は素浪人としての活動が多い。珊次郎とは対照的で、情にもろい。椿の花を武器に愛用している。
- 隠密同心・小波:梶芽衣子
- 表向きは芸者。元々は任侠一家の娘、勘解由と小弥太・十蔵との橋渡し的な役割も勤める。
- 四千石をたまわる旗本。かつては幕府の要職に就く身だったが、無類の道楽好きが崇り無役となり、旧友でもある定信の頼みで隠密支配という裏の職に就き、隠密同心に指令を送る。
[編集] 第2期
1972年4月3日~1973年3月17日放映(制作:日活 東京12チャンネル)。
- スタッフ
- 脚本:中野顕彰、山浦弘靖、蘇武路夫、山崎巖、小川英、胡桃哲、宮内婦貴子、大野武雄、横田与志、中西隆三、久保田圭司、尾中洋一、大和久守正、武末勝、吉岡昭三、服部一久、神波史男、岡部俊夫、佐治乾
- 監督:斎藤光正、西山正輝、手銭弘喜、小沢啓一、樋口弘美、磯見忠彦、江崎実生
- ナレーター:黒沢良
- 登場人物
- 隠密同心・十文字小弥太:杉良太郎
- 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
- 隠密同心・小波:梶芽衣子
- 隠密補佐・山猫お七:岡田可愛
- 第26話を最後に姿を消す。
- 旗本寄合席・内藤勘解由:中村竹弥
- おかん:白木マリ
- 早耳金太:古今亭志ん駒
[編集] 第3期
1973年9月22日~1984年3月31日放映。制作は三船プロに移行し、1982年10月よりヴァンフィルに。(ただし「制作協力」として三船プロのクレジットは終盤まで続けられた)。
2007年1月に発売されたパチンコ「CR大江戸捜査網」のモチーフになっているのはこのシリーズである。
- スタッフ
- 脚本:中野顕彰、蘇武路夫、武末勝、胡桃哲、小川英、池田一朗、山本英明、津田幸於、服部一久、柴英三郎、佐治乾、山浦弘靖、加賀美しげ子、横田与志、渡辺豊彦、伊上勝、天野恒幸、大工原正泰、中西隆三、松岡志奈、黒土三男ほか
- 監督:小沢啓一、宮越澄、手銭弘喜、江崎実生、坪島孝、斎藤光正、松尾昭典、内藤三郎、長谷部安春、松森健、吉川一義、丸輝夫、井上昭、外山徹、高橋勝、内出好吉、原田雄一、鹿島章弘、黒田義之、高橋繁男、天野恒幸、池広一夫、山崎大助、松尾正武、原田隆司、居川靖彦ほか
- 企画:時崎克彦、元村武
- プロデューサー:岡哲男、石川博、佐々木太郎、内藤三郎、田辺隆史
- 音楽:玉木宏樹
- 原案:日活株式会社
- 脚本協力:ジャック・プロダクション
- 撮影:山田一夫、村野信明、小野進、緒方博
- 照明:嶋田宣代士
- 殺陣:林成二郎、渡辺高光、高倉英二
- 録音:アオイスタジオ
- 編集:井上親弥
- 選曲:鈴木清司、合田豊
- 整音:星一郎、アオイスタジオ
- 効果:東洋音響効果グループ、宮田音響
- 現像:東洋現像所
- 装置:三船プロ
- 小道具:高津映画装飾
- 装飾:三度屋美術工房
- 衣裳:京都衣裳
- 美粧:山田かつら店
- レーザーサウンド:横浜シネマ
- ナレーター:黒沢良
- 製作協力:金剛プロダクション、六本木オフィス、松プロダクション
- 登場人物
- 隠密同心・十文字小弥太:杉良太郎
- 相変わらず相模無宿の珊次郎として活動を続けていたが、第26話で与力となり仲間の前から去った。
- 隠密同心・伝法寺隼人:里見浩太朗
- 小弥太の後釜として第27話から登場。表向きは音次郎として新内流しか遊び人風体で活動。二刀流の達人で普段の活動でも三味線の柄の仕込み刀で闘うこともある。第279話で上方に新設される隠密同心組織の隠密支配に任命され旅立って行った。
- 隠密同心・左文字右京(清次郎):松方弘樹
- 第280話から登場のリーダー格としては三代目。表向きは結便屋の板前・清次郎。彼が登場してからの隠密同心全員の着流しの色は白で統一されていたが、1年経ってからは彼は青の着流しになる。
- 隠密同心・井坂十蔵:瑳川哲朗
- 前作同様虚無僧などでの活動が多いが、シリーズ後半からは新たに寺子屋の先生という表向きが付く。音次郎参加後は薔薇の代わりに太刀と鞘を組み合わせた槍を武器とした。第1・2シリーズも含めて唯一の皆勤レギュラーとなる。
- 隠密同心・夕霧:古城都
- 芸者や武家女中や男装の剣士などの顔を持つ女隠密。演じた古城のスケジュールの影響か、たった4回の出演回数にとどまりフェードアウトしていった。
- 隠密同心・くれないお蝶:安田道代
- 戦力補充のため第26話から登場。普段は胡蝶という名の芸者で行動。探索や成敗時の際は仕込み傘の刀で戦う。第78話で敵の仕掛けた罠から子供を庇い爆発に巻き込まれ死亡した。
- 隠密同心・いさり火お紺:山口いづみ
- 第62話登場。これにより女隠密ではシリーズ唯一の3人体勢に。壷振りの名手、隠密装束は前期は桃色、後期は赤の着物。第158話を最後に将軍の護衛につくため隠密同心の任を退いた。
- 隠密同心・不知火お吉:江崎英子(132話から江崎由梨に改名。)
- 表向きは魚屋の女隠密。隠密装束は初期は半袖の黒地上着に黒のショートパンツに網タイツ、中盤からはパンタロンに。終盤は赤と黒の斑模様の上着着用。第158話で怪我を負い、治療のため恋人と共に江戸を去った。
- 隠密同心・稲妻お竜:土田早苗
- 第159話初登場。芸者・玉竜として情報収集などに活動。鉄火肌で男相手にも引けをとらない性格の持ち主。元は武家の娘。隠密装束は前期は赤紫の忍装束、後期は青の着物。第408話で事件に巻き込まれた少年の目を治すため長崎へ旅立った。
- 隠密同心・風:志穂美悦子
- 第159話初登場。前任のお吉同様魚屋・お新として活躍。空手と男勝りの大胆なアクションで隠密同心に新風を巻き起こす。第202話で失明に追い込まれ、恋仲となった男と共に治療のため旅立った。
- 隠密同心・はやぶさお銀:安西マリア
- 三代目魚屋隠密、第203話初登場。抜荷の疑いをかけられ死罪になった長崎の回船問屋の娘。その仇を探し求めていくうちに女郎屋に売り飛ばされた過去がある。隠密同心としての初仕事の相手が父を死罪に追いやった船頭だった。隠密装束は上半身赤色地の縦横白線一本線模様で下半身は黒のレオタードスパッツ姿の岡っ引き風。第230話で脱退。
- 隠密同心・吹雪:岡江久美子
- 第409話初登場。表の顔は芸者・春香として情報収集などに活動。第459話でおりんと共に隠密同心を引退した。
- 隠密同心・流れ星おりん:かたせ梨乃
- 四代目魚屋隠密、第231話初登場。本名は楓、老中の身代わりとなって地雷の犠牲となった側近の娘である。初期の武器は刀だが、途中で槍に変更。お竜との女隠密最強コンビはシリーズ全盛期を支えた。隠密装束は上半身赤色地の縦白線の二本線模様でショートパンツ姿。第459話で春香と共に敵の罠によって重傷を負い、治療のため江戸を離れた。
- 隠密同心・風車のお菊:夏樹陽子
- 第460話初登場。表の顔は芸者・菊丸として情報収集などに活動。隠密装束は薄青色の着物。
- 第409話初登場。表の顔は小石川養生所の駆け出し医者。病人からの信頼は厚いが、まだ若いゆえ任務でドジを踏むこともしばしば。隠密装束は前半は着流し、後半は緑の忍装束。
- 旗本寄合席・内藤勘解由:中村竹弥
- 本シリーズでは妻子を殺され、政に対する自責の念から勘定奉行の役職を退いた過去が判明している。
- 大番頭(二代目隠密支配)・藤堂対馬:大山勝巳(現:大山克巳)
- 影の支配・幻の御前の声:黒沢良
- 早耳金太:古今亭志ん駒
- おかん:白木万理
- 立花かおる
[編集] 新・大江戸捜査網
- 1984年4月7日~1984年9月29日(制作:ヴァンフィル テレビ東京)
スタッフ
- 企画:時崎克彦、元村武
- プロデューサー:石川博、田辺隆史
- 音楽:玉木宏樹
- 撮影:緒方博
- 照明:嶋田宣代士
- 選曲:合田豊
- 殺陣:高倉英二
- レーザーサウンド:横浜シネマ
- ナレーター:日下武史
- 協力:84プロモーション
- 脚本:山崎巖、小川英、胡桃哲、和久田正明、土橋成男、大工原正泰、下飯坂菊馬、富田富美
- 監督:長谷部安春、猪崎宣昭、岡康季、小沢啓一、手銭弘喜、宮越澄、白井政一、山城新伍、吉田啓一郎、大久保直実
- 登場人物
- 隠密同心・新十郎:並木史朗
- 本シリーズのリーダー格。表向きは飛脚だが、雇われてるわけではなく長屋の住居が飛脚屋を兼ねてる模様。情にもろい性格ゆえに何度もピンチに立たされることもままあった。
- 隠密同心・銀次:三浦浩一
- 楽天家でお役者銀次を自称してはいるが、実際は現代でいうフリーターである。そのため毎回、松五郎の斡旋で様々な仕事を買ってはいるが、いずれもまともなものではない。悪女集団に叩きのめされたりとこちらも受難が多い。成敗の際には総髪の浪人風情になる。後半では必殺テイストの成敗を行ったこともある。
- 隠密同心・お紺:佳那晃子
- 表向きは流し目のお紺という通り名のはぐれ芸者。主に情報収集が役目。成敗には参加せず、主水正から承った御成敗書を敵のアジトに届けるのが役目。
- 隠密同心・榊原長庵:橋幸夫
- 長屋に住居を構える町医者で、治療代びた一文取らず住人からの信頼も厚い。徹底した個人主義者で隠密同心としての職務にはあまり関わりたがらないが、いざという時はメンバーの力になることもある。人差し指で相手の体を貫通したり、間接を外したりと怪しげな秘術の使い手でもある。
- 隠密支配・日向主水正:瑳川哲朗
- さすらいの松五郎:ガッツ石松
- 隠密同心の溜り場である居酒屋の主。居酒屋自体は青と黄色を基調としたお洒落な外装。お清と夫婦になる前は喧嘩っ早い性格だったらしく、そのせいか時折感情的になるとすぐ相手を殴ってしまう癖がある。毎度銀次に仕事を斡旋している。新十郎たちが隠密同心であることは知らないが、後半は彼らをサポートする面が随所に見られた。
- お清:甲斐智枝美
- 三太:岩瀬威司
補足
- 並樹編で夫婦役で共演したガッツ石松と甲斐智枝美は、同時期放送されていたドラマ『京都マル秘指令 ザ新選組』(テレビ朝日系で1984年2月~5月放映)でもレギュラーで共演。
[編集] 1990年~1992年放映
[編集] 第1期
1990年10月12日~1991年3月29日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京)。
- スタッフ
- 制作:遠藤慎介、元村武
- プロデューサー:江津兵太、小川治、真鍋和己
- 脚本:小川英、中野顕彰、胡桃哲、山崎巖、大西信行、石川孝人、武末勝、いずみ玲、杉昌英、大平洋ほか
- 監督:江崎実生、居川靖彦、長谷部安春、関本郁夫、岡康季、白井政一、大久保直実、山城新伍、杉村六郎ほか
- 音楽:玉木宏樹
- 選曲:合田豊
- 撮影:中間政治
- 美術:松井敏行、望月正照
- 録音:秋山一三、井家眞紀夫
- 制作担当:松本洋二
- 殺陣:宇仁貫三
- 効果:宮田音響
- 整音:映広
- 現像:IMAGICA
- 衣裳:東宝コスチューム
- スタジオ:東宝ビルト
- 車輌:マエダ・オート
- キャスト
- 隠密同心・葉月裕之介:橋爪淳
- 普段は寺子屋の先生。みなし子で義憤から悪人狩りをしていたが、松平定信を狙った事および親代わりの住職が斬殺された事がきっかけで隠密同心に加入した。
- 隠密同心・秋草新十郎:京本政樹
- 普段は酒・女・博打大好きな町方の高積み見回り役(往来に積んである貨物の高さを監視し荷崩れ事故を防止する役目)同心。同心なので過去の事件の洗い出しにはもってこいの切れ者。十手術や居合を得意とする。
- 隠密同心・松原蔵人:隆大介
- 普段は剣術道場の道場主。火の車なので、傘張りや道場破りで小銭を稼いでいる。成敗の際は刀や槍を使用する。
- 隠密同心・花の小路お光(おこう):中村あずさ
- 普段は尼僧。的屋(てきや)「花の小路一家」に生まれ、さる旗本に見初められるも夫に先立たれ家は断絶、強制的に落髪させられた。小太刀の腕を定信に買われて隠密同心となる。探索時には芸者として振舞う。隠密装束は薄紫色の尼頭巾に紫の着物、手には数珠を携帯、薙刀みたいに合体出来る特殊な仕込み鞘の刀を使う。
- なお、隠密同心四人は成敗時には額に正の一文字の入った額当て鉢巻を巻いている。(お光は尼頭巾に縫いつけている)
- 隠密補佐・お七:吉野真弓
- 普段は魚屋。主に情報収集と定信との繋ぎ役。
- 六助:小松政夫
- 普段は裕之介たちが屯する小料理屋の主人兼板前。もともとは義賊と謳われた盗賊だったが、裕之介と出会って足を洗い彼の悪人狩りのための情報収集をしていた。裕之介が隠密同心となった後も引き続き情報収集を担当する。
- 老中·松平定信:田村高廣
- このシリーズでは自ら指令を出す等、直接隠密同心たちを束ねている。
- ナレーター:黒沢良
- おちか:辻沢杏子
- 六助の妻
- 白壁桂馬:龍虎
- 町方同心。新十郎の上司。オカマの気がある。
- 速水:高崎隆二
- 町方同心。
- 小料理屋の店員
[編集] 第2期
1991年10月11日~1992年3月27日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京) 好評だった前作に続いて製作。キャスト及び設定は前作の流れをついでいるものの、役が代わったりオープニングなど昭和シリーズのオマージュ的部分が濃厚となっている。
- スタッフ
- 制作:江津兵太、元村武
- プロデューサー:鈴木一巳、藤原幣吉、真鍋和己
- 音楽:玉木宏樹
- 選曲:合田豊
- 撮影:中間政治
- 美術:松井敏行
- 録音:秋山一三
- 制作担当:土肥裕二
- 殺陣:高倉英二、中瀬博文
- 効果:宮田音響
- 整音:星一郎(アオイスタジオ)
- 現像:東映化学
- 衣裳:東宝コスチューム
- かつら:アートネイチャー
- スタジオ:東宝ビルト、生田スタジオ
- 車輌:マエダ・オート
- 協力:根津神社
- キャスト
- 隠密同心・天竜寺隼人:橋爪淳
- 普段は小料理屋の板前・直次郎。元は忍者の出身である。
- 隠密同心・秋草新十郎:京本政樹
- 町方同心をクビとなり、浪人になった。情報収集は元上司の同心から聞きだす事が多い。元上司の桂馬からは相変わらず詰め寄られている様子。
- 隠密同心・流れ星お蝶:中村あずさ
- 普段は芸者・蝶丸として、情報収集など行う。紀州根来衆忍者で幼少の頃に隠密になる為に奉公された。隠密装束は赤の着物。
- 隠密同心・矢車お仙:荒井乃梨子
- 普段は魚屋。主に情報収集と小笠原との繋ぎ役だった。途中で恩人の仇討ちを志願し、隠密同心として加入した。隠密装束は黄色地の岡っ引き風の上着に黒のショートパンツ。成敗時は槍を使用して戦う。
- 旗本寄合席(隠密支配)・小笠原甚内:和崎俊哉
- 隼人が敵のアジトに侵入した際、敵を欺くにはまず味方から騙す為、先回りして浪人姿で潜入していた切れ者の隼人たちの上司。
- 筆頭老中・松平定信:若林豪
- ナレーター:黒沢良
- 直次郎が働くの小料理屋の美人女将。劇中でリンダの持ち歌である「狙い撃ち」を十八番として熱唱している。
- 白壁桂馬:龍虎
- 町方同心。新十郎とは依然つながりがある。
- 高崎隆二
[編集] 劇場映画版
放映していた東京12チャンネルの開局15周年企画として、1979年12月1日に劇場版が公開された(配給は東宝)。併映は岡本喜八監督『英霊たちの応援歌・最後の早慶戦』。
[編集] ネット局
- 中京テレビでは『ウィークエンダー』のゴールデンでの放送を拒否したため、系列外にもかかわらず(当時出資していた日本経済新聞との関係や、名古屋テレビとの変則クロスネットの名残から、準系列局的な関係があった)土曜22:00に放送していた。その後ウィークエンダーがゴールデンに復活した後23:55に移動したが、それでも系列外にもかかわらず日産のオープニングもろともネットしていた。これはテレビ愛知開局まで続いた。なお、東海地方では名古屋テレビでもネットされていた時期があったと思われる。
- 北海道文化放送は、水曜(1976年9月まで)と木曜(1982年3月まで)の22:00~23:00の時間帯をローカルセールス枠としていたため、1976年まで木曜22:00~22:54の枠で放送し、水曜日のフジ系列同時枠化に伴い、同じく東京12チャンネル制作の『金曜スペシャル』を水曜から移動させたため(同番組は低俗な内容が多く、昼間の放送に適さないためと考えられる。1982年4月以降は金曜深夜に移動)、土曜午後の放送に移行した。なおスポンサーは北の誉酒造とダイヤグロ紋付だった。この関係で関西テレビ制作の全国ネット番組『凡児の娘をよろしく』が土曜午後に遅れネットとなっていた。
- RKB毎日放送では、開始時期不明ながら1984年にテレビ東京での土曜21時での放送が終了するまでの長期間にわたって日曜10:00~10:55・土曜13:00~13:55(遅れ期間不明)に、中京テレビ同様に日産をメインスポンサーとして放送されていた(三大都市圏でないにもかかわらず、日産がスポンサーとなった理由として同局のエリアである福岡県京都郡苅田町に同社の九州工場が立地していることが考えられる。なお、テレビ東京系列における後番組の『テレビあっとランダム』も、遅れネットで放送された福岡放送において日産がメインスポンサーとなっていた)。
- 『時代劇専門チャンネル』では、2004年9月7日から2007年7月11日まで第11話を除く715話が再放送された。同チャンネルでは、2007年9月18日から再び杉良太郎編を再放送している(2008年4月1日まで。里見浩太朗編は6月上旬以降放送中)。なお、第11話は原版破損のため、現在では放送できない。また、保存状態が比較的良くない作品を放送するときは、冒頭及び末尾にその旨を説明するテロップが挿入されている。
[編集] パチンコ
藤商事からパチンコ台『CR大江戸捜査網』がリリースされ2007年1月より全国のパチンコ店に設置されている。
[編集] 制作の事情
スポンサー
- 放送開始の経緯として、当時日産自動車の宣伝部長であった石原俊(後の日産自動車社長・会長・相談役)が大の時代劇ファンで「土曜日の夜のテレビに時代劇が無いのは寂しい」とスポンサーになり作らせてしまった、という「伝説」がよく知られている[1]。
- また番組開始冒頭では「世界の恋人」が30秒流れ、最後の5秒で「技術の日産グループの提供でお送りします。」のあとにオープニングとなった。
題名
- 放映開始時の時代劇ドラマは股旅物や主人公が単独のものが主流であり、複数人の主人公による集団捜査劇は異例であった。そのため、初期にはエリオット・ネス率いる捜査チームがアル・カポネを追い詰める、米国の集団捜査テレビドラマのタイトルを借りて、「大江戸アンタッチャブル」というサブタイトルが冠せられていた。当時の日活は現代劇中心の制作体制を取っていたために時代劇の制作ノウハウがなかったため、それを逆手に取り現代劇の手法で時代劇を作ることを狙ったことが背景にあったという[2]。
日活と杉とTV局
- もともとは、日活での映画出演歴がありながらも他社で時代劇スターとしての知名度が上がりつつあった杉良太郎を、再び自社制作で育てるために企画された日活初のテレビ時代劇。日活はテレビ時代劇の制作では後発だったために、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に放送を依頼せざるを得なかった。
生みの親
- 『大江戸捜査網』の生みの親は元村武である。日活のプロデューサーとして本作を企画した元村は、日活の事情で製作が打ち切られた後も、東京12チャンネルと日産自動車の意向で放送復活が決まると、三船プロダクションに移籍して「大江戸捜査網」の制作を続けた。その後、三船プロダクション重役にまで登りつめた元村は1981年、伊藤満らとともに自ら制作会社・ヴァンフィルを設立し独立(この当時のことを最後まで三船の傍に居た夏木陽介は「知ってるつもり」において『裏切られた』と述懐している)。三船プロの実質製作は松方弘樹版で終了し、ヴァンフィルに移行した。半年で終了した『新・大江戸捜査網』から数年後ヴァンフィルは解散しジーカンパニーとして大江戸捜査網の新作を製作。1992年まで『大江戸捜査網』の制作を継続した。
スタッフ
- 本作は東京を本拠にした制作であった。日活撮影所、東宝ビルト、自社所有の時代劇のオープンセットをもった三船プロ、同様のオープンセットをもった国際放映、生田スタジオの各所が使われた。時代劇の量産体制が整っている京都と違い、東京ではロケ地やスタッフが限られている中、黒澤組のスタッフ・東宝・大映のスタッフたちが集結し、良質の時代劇を作り続けたことは評価すべきであろう。事実、東京での時代劇製作が途絶えた1985年以降、メインスタッフの多くは京都に招聘されている。作品の内容についても以降の時代劇に欠かせない演出技法を多数生みだした。三船プロの功績でもあるが、現在映画界で活躍するスタッフを幾多と育てた実績も評価されるべきであろう。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 大江戸捜査網資料館「隠密同心心得の条」全文、オープニングナレーション集等
- 『新・大江戸捜査網』紹介
[編集] 番組の変遷
[編集] 土曜21時台
| 東京12チャンネル 土曜21時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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大江戸捜査網(第1シリーズ)
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| 東京12チャンネル 土曜21時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
絵島生島
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大江戸捜査網(第2シリーズ)
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| 東京12チャンネル→テレビ東京 土曜21時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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旅人異三郎
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大江戸捜査網(第3シリーズ)
新·大江戸捜査網 |
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[編集] 金曜21時台
| テレビ東京系 金曜21時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
江戸中町奉行所(第1シリーズ)
|
大江戸捜査網(平成第1シリーズ)
|
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
|
| テレビ東京系 金曜21時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
|
大江戸捜査網(平成第2シリーズ)
|
江戸中町奉行所(第2シリーズ)
|

