大江戸捜査網

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大江戸捜査網』(おおえどそうさもう)は、東京12チャンネル(現・テレビ東京)などで放送されたテレビ時代劇番組シリーズ。全713話。初期は『大江戸捜査網 アンタッチャブル』とサブタイトルが付けられていた。

まず、一時休止期間を挟み1970年から1984年まで土曜夜に日産グループの一社提供による『日産劇場』として放送され、杉良太郎里見浩太朗松方弘樹と後に時代劇の大看板となった俳優が主役を張った。終了後は引き続いて半年間並樹史朗主演で『新・大江戸捜査網』として放送されたが、日産の都合などで終わり、一旦幕を閉じた。平成に入ると、1990年から1年半の間に、橋爪淳主演で年度下半期の半年間ずつ金曜夜に計2シリーズ放送された。

本記事では、『新・大江戸捜査網』も含め、1970年から1992年に放送されたTVシリーズ、それに関係した映画版について説明する。

目次

[編集] 概要

秘密捜査員・隠密同心たちが、変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。隠密同心とは松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣が隠密支配となって統括している。メンバーは、普段は町人として生活しており、江戸町内の地蔵の鉢巻きを合図を元に集結して、指令を受ける。メンバーは皆、隠密支配から承った証の懐剣を所持している。

テレビシリーズ本編で定信が直接隠密同心を統率したのは、平成版の第1シリーズだけである。それ以前、松平定信が登場した時は、日活製作編では堀雄二、三船プロ編では、黒川弥太郎、ヴァンフィル編では永井秀明それぞれが定信役を、劇場版では三船敏郎が演じている。

隠密同心の活動拠点(アジト)は、日活制作編では「桜湯」の2階であったが、第3シリーズでは浅草の小料理店「桔梗屋」に変わっている。

[編集] オープニングナレーション

杉編・第1シリーズは第1話のみ未使用で、第2話以降に挿入されるようになる。第26話までのものと第27話~第52話までのものの2種類が使用された。同・第2シリーズで、基本の形式が誕生し、同・第3シリーズで完成する。

以後『新・大江戸捜査網』を除き、橋爪編・第2シリーズまで形式に変化はなかったが、時期によって若干言い回しが異なる。詳細は下記を参照。

なお、ナレーターは杉編、里見編、松方編、橋爪編と一貫して黒沢良が担当し、『新・大江戸捜査網』のみ日下武史が担当した。

[編集] 杉編 第1シリーズ

(第2話~第26話)

「隠密同心 それは時の老中 松平定信の命により、無役の旗本 内藤勘解由が、悪の砦に向かって密かに放った過酷、非情の男たちだ。変装、囮、様々な手段を使い、彼らは身を挺(てい)して、犯罪者及び、その組織に挑戦する。相手を殺すのは自由だが、我が命を失っても、省みる者はない。これは生と死のデッドラインを突っ走るアンタッチャブル。 彼らに、明日は無い」

(第27話~第52話)

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、いつの頃からか、人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を背負った者たちである。凶悪な犯罪者を追及する一方、法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の民衆を、ある時は炎の様な熱情を込めて、又、ある時は影のように支える、この男たち。 だが、彼らの生命を補償する物は、何も無い」

[編集] 杉編 第2シリーズ

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪を憎み、 過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、又、ある時は影のように支える男たち。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼らに、明日と言う日はない」

[編集] 杉編 第3シリーズ~里見編~松方編~橋爪編

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪に虐げられ、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える彼ら。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」

※松方編は「それは大番頭 藤堂対馬に命を預け」(第409話~第510話)、「それは陰の支配 幻の御前~」(第511話~第536話)、橋爪編 第1シリーズは「それは老中 松平定信~」、同 第2シリーズは「筆頭老中 松平定信~」と、それぞれ言い回しが異なっていた。

[編集] 「新・大江戸捜査網」

「風が舞う、殺気が走る、きらめく刃が闇を裂く。大江戸八百八町が眠る頃、隠密同心 推参仕る」

[編集] 劇中のナレーション

隠密同心 心得の条 我が命我が物と思わず 武門の儀、あくまで陰にて 己の器量伏し、ご下命如何にても果すべし なお 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」が有名。初期では使われておらず、製作が日活から三船プロダクションに移ってからのことである。

本当に死んだ隠密同心は、里見編の初回(第27話)に登場した山口太兵衛(左右田一平が演じた)と、くれないお蝶だけである。いずれも不憫に思った、伝法寺隼人以下の隠密同心たちが「心得の条」最終条に背いて、その屍を拾い、弔っている。他にも、第3シリーズの最終回で、幻の御前が自害という形で死亡しているが、役者は最後まで不詳。なお「屍を拾う」という言い方は用語的に不自然、「骨を拾う」という表現の方が正しいという指摘もなくはなかった。

[編集] 成敗時

悪を斬り捨てに行く隠密同心の行進のシーンのバックに「隠密同心心得之条(おんみつどうしんこころえのじょう)」がナレーションで入る。シリーズによって内容に若干の変更はあるものの、最後は必ず「死して屍拾う者なし」で終わる。

悪の黒幕らの談合や宴席が最高潮に盛り上がる最中に、隠密同心が乗り込み、罪状を読み上げる。追い詰められた悪人たちが「おのれ~貴様ら一体何者だ!」(もしくはそれに類する台詞)と尋ね、それに対し、各自名前を名乗ってから、悪人たちとの立ち回りが始まる。
成敗時における「隠密同心○○」(以下、次々と「同じく○○」と名乗りを上げる。また、隠密同心たちと一緒に、隠密支配も、悪代官らの成敗に加わっている時には、最後に隠密支配が「そして隠密支配○○」と名乗る)の前後に、決め台詞を言うときもあった。

  1. 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺たちが知ったが最後、悪の華は咲かさん!」
  2. 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗りへ)「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」「てめえたちに、明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期で用いられた)
  3. 並樹史朗(新十郎):相手を切り倒す際に、「役儀により、冥土への速飛脚、ご案内仕る!」

松方編の初期(第306話~第330話)までは、成敗時に隠密同心は白装束姿であらわれた。並樹編では、成敗時に隠密支配・日向主水正から流し目のお紺によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。 また、里見編第112話と松方編の中期(第408話)以降、成敗時の名乗りが終わり、悪人たちとの立ち回りが始まってから心得之条が挿入されることが多くなり、心得之条をバックに行進するおなじみの場面はあまり見られなくなっている。

[編集] 音楽

玉木宏樹作曲によるオープニング・テーマは、単純拍子と変拍子を巧みに使い分け、軽快かつ緊張感に満ちたもので、テレビ時代劇伴奏の代表作であり、チャンバラシーンでも用いられた。並樹編の全編と橋爪編第1シリーズの初期のオープニングテーマ曲は、お馴染みのテーマ音楽とは別バージョンである。

なお、杉編 第1シリーズの初期(第1話~第26話)は、エンディングの出演者、スタッフ紹介のテロップが流れる際にも、オープニングテーマ曲が使用されていた。

[編集] シリーズ一覧

[編集] 1970年~1984年放映

[編集] 第1期

1970年10月3日~1971年9月25日放送(制作:日活 東京12チャンネル)。

第1~26話までは、エンディングで、オープニングテーマ曲が流れていた。第27話から、杉良太郎が歌う主題歌「江戸の夜明け」が流れるようになった。第1作では立ち回りで、オープニングテーマ曲が流れることはあまりなかった。

スタッフ
主題歌
  • 『江戸の夜明け』(27-52話)
    • 作詞:川内康範、作曲:曽根幸明、唄:杉良太郎


登場人物
普段は、相模無宿の珊次郎として活動。任務に対する非情さと江戸庶民を愛する人情を持ち合わせている。島帰りだったが、勘解由に拾われて隠密同心となる。
  • 隠密同心 井坂十蔵:瑳川哲朗(通称:井坂の旦那)
普段は、総髪の素浪人としての活動が多い。珊次郎とは対照的で、情にもろい。椿の花を武器に愛用している。
表向きは、芸者で元々は任侠一家の娘。勘解由と小弥太、十蔵との橋渡し的な役割も務める。
小弥太を「兄貴」と慕う女遊び人。
四千石をたまわる旗本。かつては幕府の要職に就く身だったが、無類の道楽好きが祟り、無役となり、旧友でもある定信の頼みで、隠密支配という裏の職に就き、隠密同心に指令を送る。
将棋の駒で占いをする占い師。井坂に惚れている。
音吉の元・師匠の妻。未亡人になり、居酒屋を営んでいる。
元・無宿人でおかんの家に居候している飴売り。珊次郎を最初は煙たがっていたが、義兄弟の契りを交わし、探索などに協力する。

[編集] 第2期

1972年4月3日~1973年3月17日放映(制作:日活 東京12チャンネル)。

スタッフ
主題歌
  • 『江戸の夜明け』
    • 作詞:川内康範、作曲:曽根幸明、唄:杉良太郎
登場人物
  • 隠密同心 十文字小弥太:杉良太郎
  • 隠密同心 井坂十蔵:瑳川哲朗
  • 隠密同心 小波:梶芽衣子
  • 隠密補佐 山猫お七:岡田可愛
第26話を最後に、姿を消す。
  • 旗本寄合席 内藤勘解由:中村竹弥
  • おかん:白木マリ
  • 早耳金太:古今亭志ん駒
  • おせん:太田とも子
  • 萩乃:花ノ本以知子

[編集] 第3期

1973年9月22日~1984年3月31日放映。制作は三船プロに移行するも、お家騒動の余波から、1982年10月より、ヴァンフィルに(ただし「制作協力」として、三船プロのクレジットは終盤まで続けられた)。

2007年1月に発売されたパチンコ「CR大江戸捜査網」のモチーフになっているのは、このシリーズである。

スタッフ
主題歌
登場人物
  • 隠密同心 十文字小弥太:杉良太郎
相変わらず、相模無宿の珊次郎として活動を続ける。第7話以降、能面をつけて、悪人の前に現れるようになる。隠密装束は黒や紺の着流しを着用。野性味あふれる太刀さばきが特徴。第26話で、定信を失脚させようとした若年寄の堀田と北町与力の森川の野望を阻止し、勘定吟味役与力に任命されて仲間の前から去った。
小弥太の後任として、第27話から登場。表向きは音次郎として、新内流しか遊び人風体で活動。一刀流が中心だが、二刀流の剣術道場で修業していた時期があり、回数は少ないが二刀流になることがあった(第27話、第28話、第30話、第31話、第32話、第116話など)。その太刀さばきは華麗。遊び人では素手や鎖(第29話、第31話)、新内流しでは棹や撥に刃を内蔵した仕込み三味線で闘うこともある。隠密装束は青や紺の着流しを着用。第305話で、爆破事件の黒幕が筆頭若年寄の菅沼であったため、切腹を覚悟で成敗するが、定信の計らいで菅沼は病死となり、上方に新設される隠密同心組織の隠密支配に任命され、旅立って行った。
隼人の後任として、第306話から登場。元は御家人の次男坊で、御家人の仕組みに嫌気がさして、刀を捨てたが、内藤勘解由にその腕を見込まれ、1年間、隠密同心としての修行を積んだ。野性味と華麗さを併せ持った太刀さばきを見せる。表向きは、桔梗屋の板前 清次郎。彼が登場してからの隠密同心全員の隠密装束の色は白で統一されていたが、1年経ってからは、彼は水色や青の着流しになる。
  • 隠密同心 井坂十蔵:瑳川哲朗(第4話、第10話を除く)
前作同様、虚無僧や同心などの活動が多いが、第122話で寺子屋の先生をしてからはシリーズ後半の表向きとして定着するようになる。第27話から椿の花の代わりに、太刀の柄と鞘を組み合わせた長巻を武器とし(第27話、第29話、第31話~第33話など)、髪型も総髪から浪人髷にマイナーチェンジされる。流派は神明一刀流。かつて父親は普請方に勤めていたが、上役の賄賂による不正に巻き込まれ切腹し、お家断絶で天涯孤独となり、神明一刀流道場主の脇坂玄藩に育てられた(第122話)。隠密装束は黒や白、薄いグレーの着流しを着用。
第1話から登場。芸者、武家女中、男装の剣士などの顔を持つ女隠密。演じた古城のスケジュールの影響か、第1話、第17話、第18話、第23話のわずか4回の出演回数にとどまり、姿を消した。隠密装束は濃紫の忍装束。
  • 隠密同心 くれないお蝶:安田道代(第31話を除く)
戦力補充のため、第26話から登場。普段は、胡蝶という名の芸者で活動。成敗時の際は、唯一仕込み傘の刀で戦う。第78話で、敵の仕掛けた罠から少女を庇い、爆発に巻き込まれて死亡、音次郎によって故郷へ帰された。隠密装束は青の着物。
  • 隠密同心 いさり火お紺:山口いづみ(第70話、第78話、第125話を除く)
第62話からお蝶不在時の穴埋めとして登場。これにより、女隠密はシリーズ唯一の3人体制になる。表向きは芸者(第100話ではお蝶のように仕込み傘を使用していた)だが、酒豪で壷振りの名手でもある。隠密装束は前期は桃色の着流しで、青い柄の刀か朱色の鍔なし刀を逆手で使用、後期は赤の着物で朱色の鍔なし刀と鞘を使用。第158話を最後に将軍の護衛につくため、隠密同心の任を退いた。
  • 隠密同心 不知火お吉:江崎英子(第132話から、江崎由梨に、改名)
第1話から登場。表向きは魚屋の女隠密。盗賊 不知火吉兵衛の娘。幼い頃、内藤勘解由に拾われ、鞍馬山のぜんこう(漢字不明)和尚に預け、修行させた。隠密装束は初期は半袖の黒地上着に、黒のショートパンツと網タイツ、中盤からはパンタロンに。終盤は赤襟の黒と赤地の長袖、赤襟の黒地の長袖上着を着用し、左腕に手甲をはめていた。第158話で、怪我を負い、治療のため、恋人と共に江戸を去った。
第159話から登場。芸者 玉竜として、情報収集などに活動。鉄火肌で、男相手にも引けをとらない性格の持ち主。元は武家の娘。隠密装束は前期は赤紫色の半袖忍装束、中期は青の着物、白の着物に青白の帯、終盤は青色地に白い胡蝶柄の着物。第408話で、事件に巻き込まれた少年の目を治すため、事件で亡くなった母親に代わり、少年に付き添って、長崎へ旅立った。
第328話から第336話の間は急病により、出演がなかったが、第337話から復帰した。
第159話から登場。前任のお吉同様、魚屋 お新として活躍。定信暗殺を狙う敵の隠密同心の情報収集のため、送り込まれた刺客であったが、使命の愚かさに気づき、兄妹同然の仲の左源太を倒し、隠密同心としての道を選んだ。空手と男勝りの大胆なアクションで、隠密同心に新風を巻き起こす。第202話で、失明に追い込まれ、恋仲となった男と共に治療のため、旅立った。
三代目魚屋隠密、第203話から登場。抜荷の疑いをかけられ死罪になった、長崎の回船問屋の娘。その仇を探し求めていくうちに、女郎屋に売り飛ばされた過去がある。隠密同心としての初仕事の相手が、父を死罪に追いやった船頭だった。隠密装束は上半身、赤色地の縦横白線一本線模様で、下半身は黒のレオタードスパッツ姿の岡っ引き風。第230話で脱退。
第409話から登場。表の顔は芸者 春香として、情報収集などに活動。第459話で、おりんと共に隠密同心を引退した。
四代目魚屋隠密、第231話から登場。本名は楓、老中の身代わりとなって、地雷の犠牲となった側近の娘。初期の武器は刀だが、途中で槍に変更。お竜との女隠密最強コンビは、シリーズ全盛期を支えた。隠密装束は前期、上半身赤色地の縦白線の二本線模様で、岡っ引き風の上着。中期は白の岡っ引き風上着で赤白の帯、後期は真紅色地岡っ引き風の上着で、黒ショートパンツ姿。第459話で、春香と共に敵の罠によって重傷を負い、治療のため、江戸を離れた。
第331話から登場。町火消し「は」組の頭(かしら)辰造の娘として育てられる。実の父親は、南町奉行所与力で内藤勘解由の将棋仲間だったが、抜荷(ぬけに)の犯人に撃たれて死亡。孤児になったため、内藤の計らいで町火消し「は」組の頭の辰造に、預けられて育てられることになった。
土田早苗の急病で、第331話~第336話の短期間の出演。
第356話から登場。元は根来忍者の生き残り。内藤勘解由が、隠密同心に入れようと育てていたが、高木新之助(第356話)に恋をしてしまい、隠密同心の申し出を一度は断った。しかし、高木新之助の死をきっかけに、隠密同心に加入する。臨時加入で、第388話から第404話までの短期間の出演だった。
第460話から登場。 雑賀衆(さいかしゅう)の出身。普段は芸者 菊丸として、情報収集などに活動。隠密装束は青地に白の鶴柄の着物。吹雪という双子の妹(夏樹二役)がいる。
五代目魚屋隠密、第460話から登場。 隠密衣装は黄色の忍び上着に黄色のショートパンツ、鞭が付いた特殊な小太刀で戦う。第499話を最後に、プライベートな事情から降板。
第511話から登場。魚屋隠密ポジションではあるが、男装の遊び人が表向きの模様。髪結いに扮して、情報収集を行うこともある。隠密装束は赤地に金の花柄入りの岡っ引き風長袖に、黒のショートパンツ姿。
第409話から登場。表の顔は、小石川養生所の駆け出し医者。病人からの信頼は厚いが、まだ若いゆえ、任務で、ドジを踏むこともしばしば。隠密装束は前半は着流し、中盤は紺の忍装束、終盤は緑の忍装束。
  • 旗本寄合席 内藤勘解由:中村竹弥
本シリーズでは、妻子を殺され、政に対する自責の念から、勘定奉行の役職を退いた過去が判明している。
  • 大番頭(二代目隠密支配) 藤堂対馬:大山勝巳
第409話から登場。内藤勘解由より隠密支配を引継いだ。大坂城代となったため、隠密支配の職を辞した。
  • 影の支配 幻の御前の声:黒沢良
第511話から登場。本名や素性などは一切謎で、顔も編笠で隠れたり、後ろ姿だけだったりと正体不明の存在。同シリーズ最終回にあたる第536話で、清次郎たちの素性を洩らし、それが敵の隠密同心抹殺計画に利用されたことを苦に切腹し、果てた。
  • 早耳金太:古今亭志ん駒
瓦版屋。事件解決のために貢献するが、大麻入りの煙草を吸わされたり、囮にされて殺されかけたりとロクな目に遭わない。いつも、「桔梗屋」にいる珊次郎や音次郎、井坂らの正体が隠密同心であることは知らない。
  • おかん:白木万理
「桔梗」の女将。
「桔梗」の女中。
第513話~第536話。「桔梗」の女中。
    • 第109話「火花散る隠密七変化」で、元隠密同心 葉隠れお雪役で、美空ひばりが出演している。
    • 稲妻お竜役の土田早苗は、2回、長期病欠している。そのため、芸者隠密同心のピンチヒッターとして、火車おもん(高瀬春奈)と矢車お菊(中島ゆたか)が登場しているが、それぞれ約2か月、3か月しか登場していないため、オープニングには登場せず、エンドクレジットのゲスト扱いである。
    • 第508~510話の「小母さん岡っ引きシリーズ」では、丹阿弥谷津子が、岡っ引き おたね役で出演。以降も、数話に出演している。

[編集] 新・大江戸捜査網

  • 1984年4月7日~1984年9月29日(制作:ヴァンフィル テレビ東京)

スタッフ

  • 企画:時崎克彦、元村武
  • プロデューサー:石川博、田辺隆史
  • 音楽:玉木宏樹
  • 撮影:緒方博
  • 照明:嶋田宣代士
  • 選曲:合田豊
  • 殺陣:高倉英二
  • レーザーサウンド:横浜シネマ
  • ナレーター:日下武史
  • 協力:84プロモーション
  • 脚本:山崎巖、小川英、胡桃哲、和久田正明、土橋成男、大工原正泰、下飯坂菊馬、富田富美
  • 監督:長谷部安春、猪崎宣昭、岡康季、小澤啓一、手銭弘喜、宮越澄、白井政一、山城新伍吉田啓一郎、大久保直実
主題歌
登場人物
本シリーズのリーダー格。表向きは飛脚だが、雇われているわけではなく、長屋の住居が飛脚屋を兼ねている模様。情にもろい性格ゆえに、危機に立たされることも、ままあった。
楽天家で、お役者銀次を自称してはいるが、実際は現代でいうフリーターである。そのため毎回、松五郎の斡旋で、様々な仕事を買ってはいるが、いずれもまともなものではない。悪女集団に叩きのめされたりとこちらも受難が多い。成敗の際には総髪の浪人風情になる。後半では、必殺シリーズで用いられるような技で成敗を行ったこともある。
表向きは、流し目のお紺という通り名のはぐれ芸者。主に情報収集が役目。成敗には参加せず、主水正から承った御成敗書を敵の居場所に届けるのが役目。
長屋に住居を構える町医者で、治療代びた一文取らず、住人からの信頼も厚い。徹底した個人主義者で、隠密同心としての職務にはあまり関わりたがらないが、いざという時はメンバーの力になることもある。人差し指で、相手の体を貫通したり、関節を外したりと怪しげな秘術の使い手でもある。
  • 隠密支配 日向主水正:瑳川哲朗
  • さすらいの松五郎:ガッツ石松
隠密同心の溜り場である居酒屋の主。居酒屋自体は、青と黄色を基調としたお洒落な外装。お清と夫婦になる前は喧嘩っ早い性格だったらしく、そのせいか時折、感情的になるとすぐ相手を殴ってしまう癖がある。毎度、銀次に仕事を斡旋している。新十郎たちが隠密同心であることは知らないが、後半は彼らをサポートする面が随所に見られた。

補足

[編集] 1990年~1992年放映

[編集] 第1期

1990年10月12日~1991年3月29日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京)。

スタッフ
主題歌
キャスト
普段は、寺子屋の先生。みなし子で、義憤から悪人狩りをしていたが、松平定信を狙った事や親代わりの住職が斬殺された事がきっかけで、隠密同心に加入した。隠密装束は青い着流しを着用し、髪型も総髪に変わる。
普段は、酒・女・博打大好きな町方の高積み見回り役(往来に積んである貨物の高さを監視し、荷崩れ事故を防止する役目)同心。同心のため、過去の事件の洗い出しにはもってこいの切れ者で、女形役者、太鼓もち、若旦那などに変装する。十手術や居合を得意とする。グレーの着流し着用。
普段は、剣術道場の道場主。火の車なので、傘張りや道場破りで、小銭を稼いでいる。隠密装束は、黒の着流しを着用していたが途中から茶色の着流し着用。刀や槍を使用する。
普段は、尼僧。的屋(てきや)「花の小路一家」に生まれ、さる旗本に見初められるも、夫に先立たれ、家は断絶。強制的に落髪させられた。小太刀の腕を定信に買われて、隠密同心となる。探索時には、芸者として振舞う。隠密装束は薄紫色の尼頭巾に紫の着物、手には数珠を携帯、薙刀の様に合体出来る特殊な仕込み鞘の刀を使う。
なお、隠密同心四人は成敗時には、額に正の一文字の入った額当て鉢巻を巻いている(お光は尼頭巾に縫いつけている)。
普段は、魚屋。主に情報収集と定信との繋ぎ役。
普段は、裕之介たちが屯する小料理屋の主人兼板前。もともとは義賊と謳われた盗賊で、町方与力に捕縛されかけたがその与力に情けを掛けられたことで足を洗い、その後、裕之介と出会った事で彼の悪人狩りのための情報収集をしていた。裕之介が隠密同心となった後も、引き続き情報収集を担当する。
なお、六助の過去にまつわる話は本編11話で語られている。
老中着任後、田沼政権がもたらした悪政を根絶やしにし、江戸庶民に平和と安らぎを与えるべく伝説の存在であった隠密同心を結成。自らその支配として直接、隠密同心たちを束ねている。
  • ナレーター:黒沢良
松平定信の娘。
六助の妻。
新十郎の上司の町方同心。口調が独特でオカマの気があり、新十郎に「相撲取りみてぇな、身体しやがって」と陰で言われている。新十郎を「新十郎又は新ちゃん」と呼ぶ。
町方同心。
小料理屋の店員。

[編集] 第2期

1991年10月11日~1992年3月27日放映(制作:G・カンパニー テレビ東京) 好評だった前作に続いて製作。キャスト及び設定は前作の流れをついでいるものの、役が代わったり、オープニングなど昭和シリーズのオマージュ的部分が濃厚となっている。

スタッフ
  • 制作:江津兵太、元村武
  • プロデューサー:鈴木一巳、藤原幣吉、真鍋和己
  • 音楽:玉木宏樹
  • 選曲:合田豊
  • 撮影:中間政治
  • 美術:松井敏行
  • 録音:秋山一三
  • 制作担当:土肥裕二
  • 殺陣:高倉英二、中瀬博文
  • 効果:宮田音響
  • 整音:星一郎(アオイスタジオ)
  • 現像:東映化学
  • 衣裳:東宝コスチューム
  • かつら:アートネイチャー
  • 大道具:KHKアート
  • スタジオ:東宝ビルト、生田スタジオ
  • 車輌:マエダ・オート
  • 協力:根津神社
主題歌
キャスト
  • 隠密同心 天竜寺隼人:橋爪淳
普段は、小料理屋の板前の直次郎。元は忍者の出身で、いち丸が本名。隠密装束は白い着流しを着用。
  • 隠密同心 秋草新十郎:京本政樹
町方同心をクビとなり、浪人になった。井坂十蔵を意識してか、虚無僧の姿で活動するようになる。情報収集は、元上司の同心から聞きだすことが多い。元上司の桂馬からは、相変わらず詰め寄られている様子。隠密装束は紫の着流しを着用。
  • 隠密同心 流れ星お蝶:中村あずさ
普段は芸者。蝶丸として、情報収集など行う。紀州根来衆忍者で、幼少のころに隠密になる為に奉公された。隠密装束は、赤の着物。
普段は魚屋。主に情報収集と小笠原との繋ぎ役の隠密補佐だったが、途中で命の恩人である相良藩の家老の仇討ちを志願し、隠密同心として加入した。初参戦に成敗した仇相手がその家老が在籍していた相良藩藩主と部下であった。隠密装束は黄色地に赤い風車柄の岡っ引き風の上着に、黒のショートパンツ。成敗時は、槍を使用して戦う。
  • 旗本寄合席(隠密支配) 小笠原甚内:和崎俊哉
隼人が敵のアジトに侵入した際、敵を欺くにはまず味方から騙すため、先回りして、浪人姿で潜入していた切れ者の隼人たちの上司。
前作より引き続き隠密支配を兼任していたが、その役目を甚内に譲った。
  • ナレーター:黒沢良
直次郎が働く小料理屋の美人女将。劇中でリンダの持ち歌である「狙い撃ち」を十八番として熱唱している。
  • 白壁桂馬:龍虎
町方同心。新十郎とは、依然つながりがある。
  • 高崎隆二

[編集] 放映リスト

[編集] 第1シリーズ

作品リスト

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[編集] 第2シリーズ

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[編集] 第3シリーズ

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[編集] 新大江戸捜査網

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[編集] 平成版第1シリーズ

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[編集] 平成版第2シリーズ

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[編集] 劇場映画版

隠密同心・大江戸捜査網
監督 松尾昭典
脚本 小川英胡桃哲
製作 元村武小川清澄内藤三郎
製作総指揮 国保徳丸
出演者 松方弘樹
瑳川哲朗
土田早苗
かたせ梨乃
中村竹弥
岡田奈々
伊吹吾郎
大和田獏
三船敏郎
音楽 玉木宏樹
編集 井上親弥
配給 東宝
公開 1979年12月1日
上映時間 86分
製作国 日本
言語 日本語
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[編集] ストーリー

  • 寛政11年、秋、10数人の侍たちが、武州小牧村を襲い、村人達を斬殺した。そのころ、江戸では、老中松平定信の邸に、将軍家斉の御落胤と称する徳川信吾と用人・稲村重兵衛が訪れ信吾は2年前に亡くなった家斉側室・お牧の方の子で、18歳だと言い、将軍との対面を6日以内に取りはからうように申し入れた。

[編集] 出演者

  • 物語は将軍の御落胤を巡る、松平定信失脚を図る鳴神鉄山と、松平定信・隠密同心達の暗闘を描いている。芦田が鉄山を、三船が松平定信を演じた。
  • 放映していた東京12チャンネルの開局15周年企画として、1979年12月1日に劇場版が公開された(配給は東宝)。併映は岡本喜八監督『英霊たちの応援歌・最後の早慶戦』。

[編集] ネット局

このシリーズはTXN完成より遥か前が放送の中心だったこともあり、TXN系列局でも同時ネットしていない回が多いという特徴がある。このため、各地域ごとに解説する。

関東広域圏
東京12チャンネル→テレビ東京(制作局、1973年11月以降は同一法人。1981年10月1日社名変更)
  • 昭和期:土曜 21:00 - 21:54(『新‐』を含む)
  • 平成期:金曜 21:00 - 21:54
その後同時ネットに移行した地域は上記時間で放送。
大阪府
毎日放送(MBS、当時12ch系列の準キー局。1981年末まで)→一時休止→TXN テレビ大阪(開局は1982年3月)
  • MBSでは、日曜15:00 - 15:55→土曜13:00 - 13:55の枠で放送していた。
  • 再放送は朝日放送で実施されることが多かった。
  • MBSの打ち切り後、テレビ大阪が土曜夜のサービス放送を開始するまでは放送が無かった。
愛知県
中京テレビ→TXN テレビ愛知(1983年9月開局)
  • 中京テレビは系列外にもかかわらず、当時出資していた日本経済新聞との関係や、当時における名古屋テレビとの変則クロスネットの名残から、12chとは準系列局的な関係があったことから、初期は日曜20:00に放送。
  • 途中、『ウィークエンダー』のゴールデンでの放送を拒否したため土曜22:00に枠移動して放送していた。『ウィークエンダー』のプライム帯における放送を再開してからは、23:55に移動した。
  • 昭和期においては、TXN系のテレビ愛知はもちろん、中京テレビでも日産自動車をメインスポンサーとして、ネットしていた。
岡山県・香川県
テレビ岡山(OHK、昭和編のみ放送)→テレビせとうち(平成橋爪編のみ放送、1985年10月開局)
  • OHKで放送されていたが放送時間は不明。ただし平日14:00に再放送されていた。
  • テレビせとうち開局後は、昭和編の放送を1990年代半ばまで平日14:00から放送されていた。
北海道
北海道文化放送(uhb、昭和編のみ放送)→TXN テレビ北海道(平成橋爪編のみ放送、1989年10月開局)
  • uhbでは、水曜(1976年9月まで)と木曜(1982年3月まで)の22:00 - 23:00の時間帯をローカルセールス枠としていたため、昭和編を1976年まで木曜22:00 - 22:54の枠で放送し、水曜日のフジ系列同時枠化に伴い、同じく東京12チャンネル制作の『金曜スペシャル』を水曜から移動させたため(同番組は成人向けの内容が多く、昼間の放送に適さないためと考えられる。1982年4月以降は金曜深夜に移動)、土曜午後の放送に移行した。スポンサーは、北の誉酒造とダイヤグロ紋付だった。この関係で、関西テレビ制作の全国ネット番組『凡児の娘をよろしく』→『恋のトリプルチャンス』→『三枝の爆笑美女対談』が、土曜午後に遅れネットとなっていた。
  • uhbでの昭和編ネットが終了した後、北海道放送が再放送扱いで平日の17時に放送していた。
  • テレビ北海道は平成編をフルネットしたが、全道ネットワークの整備が困難だったため見られない地域の方が多かった。
福岡県
RKB毎日放送(昭和編のみ放送)→休止→TXN TVQ九州放送(最終シリーズのみ放送、1991年4月開局)
  • 昭和編放送期間中苅田町に日産九州工場が開業したという事情があって、TXN系列局の開局が最後であったにもかかわらず、RKBが開始時期不明ながら昭和編を最後まで日産自動車をメインスポンサーとして日曜10:00 - 10:55→土曜13:00 - 13:55(遅れ期間不明)に放送していた。
  • TVQ開局は平成橋爪編第1シリーズ終了後であったため、同時ネットは最終シリーズのみで、ほかは朝9時台のアンコールドラマ枠で放送する程度であった。
  • なお昭和編終了後のTXN日産枠番組『テレビあっとランダム』も、遅れネットで放送された福岡放送において、日産がメインスポンサーとなっていた。
その他地上波
  • 宮城県では12ch時代からの作品を1980年代まで仙台放送で放送(当初は日曜午後放送→土曜13:00 - )していた他、東日本放送が1980年代に初期作品(杉~里見編)の再放送を平日10:00から行っていた。なお、橋爪編については、東北放送2009年4月から5月にかけてpart1を、2009年8月からはPART2を『ドラマシアター』枠(9:58 - 10:50)で放送。
  • 広島県では、中国放送が土曜午後に放送していた他、広島ホームテレビが、初期作品(杉~里見編)の再放送を行っていた。
  • 沖縄県では、沖縄テレビ放送が昭和編第一期のみを土曜深夜に放送していた。
  • TOKYO MXでは2009年8月から、杉良太郎出演の昭和編第1シリーズより順次継続して放送。
  • 奈良県では、奈良テレビ放送では2012年1月から、杉良太郎出演の昭和編第3シリーズより順次継続して放送。
衛星波
  • 時代劇専門チャンネル』では、2004年9月7日から2007年7月11日まで、第11話を除く、全715話(2時間スペシャル版が3話存在し、それぞれ1時間枠で分割放映しているため、全体の話数713話より多くなる)が再放送された。同チャンネルでは、2007年9月18日から2010年9月30日にかけて再び、第1話から再放送された。なお、第11話は原版破損のため、現在では放送できない。また、保存状態が比較的良くない作品を放送するときは、冒頭及び末尾にその旨を説明するテロップが挿入されている。
  • テレビ東京系列のBSデジタル放送局・BSジャパンでは、権利上の問題により、開局以来放送できずにいたが、2010年4月4日から放送を開始。当初は日曜正午枠で毎週1話ずつ放送していたが、その後、月曜~木曜の正午枠で2011年12月5日まで連日放送されていた。視聴契約が必要な有料系専門局での放送を除くと初めての全国放送で、BSデジタルの受信に対応した受信機器があれば、日本全域で視聴可能。

[編集] パチンコ

藤商事からパチンコ台『CR大江戸捜査網』がリリースされ、2007年1月より、全国のパチンコ店に設置されていた。

[編集] 制作の事情

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  • 放送開始の経緯として、日産自動車の宣伝部長であった石原俊(当時。後の日産自動車社長・会長・相談役)が、大の時代劇ファンで「土曜日の夜のテレビに時代劇が無いのは寂しい」とスポンサーになり、作らせてしまったという「伝説」がよく知られている[1]
  • 番組開始冒頭では「世界の恋人」が30秒流れ、最後の5秒で「技術の日産グループの提供でお送りします。」のあとに、オープニングとなった。また、(キー局での)本放送時のオープニング冒頭に『日産劇場』というテロップを挿入していた時期もあった。
    • この番組が土曜日から終了した後の「テレビあっとランダム」以後の番組では日産が筆頭協賛しているが、現在は複数提供になっている。
題名
  • 放映開始時の時代劇ドラマは股旅物や主人公が単独のものが主流であり、複数人の主人公による集団捜査劇は異例であった。そのため、初期はエリオット・ネス率いる捜査チームがアル・カポネを追い詰める、米国の集団捜査テレビドラマのタイトルを借りて、「大江戸捜査網 アンタッチャブル」という題名だった(杉編・第1シリーズ 第1話~第26話まで)。当時の日活は現代劇中心の制作体制を取っていたために、時代劇の制作ノウハウがなかったので、それを逆手に取り、現代劇の手法で時代劇を作ることを狙ったのが背景にあったという[2]
日活と杉とTV局
  • もともとは、日活での映画出演歴がありながらも、他社で、時代劇スターとしての知名度が上がりつつあった杉良太郎を、再び自社制作で育てるために企画された日活初のテレビ時代劇。日活はテレビ時代劇の制作では後発だったために、東京12チャンネル(現:テレビ東京)に放送を依頼せざるを得なかった。
生みの親
  • 『大江戸捜査網』の生みの親は元村武である。日活のプロデューサーとして、本作を企画した元村は、日活の事情で製作が打ち切られた後も、東京12チャンネルと日産自動車の意向で放送復活が決まると、三船プロダクションに移籍して「大江戸捜査網」の制作を続けた。その後、三船プロダクション重役にまで登りつめた元村は1981年、伊藤満らとともに、自ら制作会社・ヴァンフィルを設立し独立(この当時のことを、最後まで三船の傍に居た夏木陽介は「知ってるつもり」において『裏切られた』と述懐している)。三船プロの実質製作は松方弘樹版で終了し、ヴァンフィルに移行した。半年で終了した『新・大江戸捜査網』から数年後、ヴァンフィルは解散し、ジーカンパニーとして、大江戸捜査網の新作を製作。1992年まで『大江戸捜査網』の制作を継続した。
スタッフ
  • 本作は東京を本拠にした制作であった。日活撮影所東宝ビルト、自社所有の時代劇のオープンセットをもった三船プロ、同様のオープンセットをもった国際放映生田スタジオの各所が使われた。時代劇の量産体制が整っている京都と違い、東京ではロケ地やスタッフが限られている中、黒澤組のスタッフ、東宝・大映のスタッフたちが集結し、良質の時代劇を作り続けたことは評価すべきであろう。事実、東京での時代劇製作が途絶えた1985年以降、メインスタッフの多くは京都に招聘されている。作品の内容についても、以降の時代劇に欠かせない演出技法を多数生みだした。三船プロの功績でもあるが、現在、映画界で活躍するスタッフを幾多と育てた実績も評価されるべきであろう。

[編集] 脚注

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  1. ^ 「東京12チャンネルの挑戦」(金子明雄著、三一書房)p.140
  2. ^ 「東京12チャンネルの挑戦」p.139


[編集] 外部リンク

東京12チャンネル→テレビ東京 土曜21時台
前番組 番組名 次番組
大江戸捜査網(第1シリーズ)
絵島生島
大江戸捜査網(第2シリーズ)
旅人異三郎
大江戸捜査網(第3シリーズ)
※本番組まで時代劇枠
テレビ東京 金曜21時台の時代劇枠
江戸中町奉行所(第1シリーズ)
新・大江戸捜査網(第1シリーズ)
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
あばれ八州御用旅(第2シリーズ)
新・大江戸捜査網(第2シリーズ)
江戸中町奉行所(第2シリーズ)
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