特殊メイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

特殊メイク(とくしゅメイク、Special Makeup/Special Effects Makeup)とは映画SFXの1つで、主に俳優に色々な人工物を付けて別の顔に作り上げる技術のこと。顔だけではなく、体中に施される場合もある。具体的には、怪我をしている皮膚の表現や、狼男フランケンシュタインのような怪人の顔・体の表現などに用いられる。

アメリカ映画『猿の惑星』では、特殊メイクによって俳優が猿を演じた。

技法[編集]

最もポピュラーな技法として『アプライエンス(装具)メイク』という物がある。これは、フォームラテックス(液状の特殊ゴム素材=ラテックスをミキサーで撹拌・発泡させた後にオーブンで焼き上げ、柔らかいスポンジ状にした物)やシリコンゼラチン等から作られた様々なパーツを演者の身体に貼り付けることで行われる。

その他に、メイク用のパテを直接顔などに盛り付けて成形する『ビルドアップメイク』などがある。

アカデミー賞にはこのような技術を評価するためのメイクアップ賞がある。

難点としては、メイクに時間が掛かる(複雑な物では10時間近く掛かる例もある)うえ、一度メイクを施したらなるべく多くのシーンを撮影することが望まれるため、役者を長時間に渡って束縛する必要がある。近年はこの分野もCGへの置換が進んでおり、身体のパーツの一部をCGに置き換える例や、『アバター』のようにモーションキャプチャーで役者を丸ごとCGキャラクターに置き換えてしまう例などがある。

英語では『special makeup』、『special effects makeup』などと表記される。映画によって表記に細かい違いがあるが、特殊メイクであることに変わりはない。ただし、『prosthetics』、『prosthetics makeup』、『prosthetics effects』などは特殊造形、またはそれに近いものを表す。

他にも、『creature effects』はクリーチャー(モンスター)造形(もしくはクリーチャー系の特殊メイク)、『dental prosthetics』は義歯、『animatronic effects』はアニマトロニクス、『mechanical effects』は特殊装置(もしくは前述のアニマトロニクス)を表す。いずれも明確な定義はなく、混同されているケースも多いので、マイナーな作品や古い作品では注意が必要である。

著名な特殊メイクアーティスト[編集]

著名な特殊メイクアーティストには、ディック・スミスリック・ベイカースタン・ウィンストンなどがいる。

日本の特殊メイクアーティスト[編集]

TVチャンピオン「特殊メイク王選手権」[編集]

『TVチャンピオン』で行われた「特殊メイク王選手権」(2007年4月19日放送)では、梅沢壮一(2度目の出場)が優勝した。現在のチャンピオンは梅沢壮一、歴代出場者はピエール須田(初代王者)、AKIHITO(二代目王者)、JIRO(三代目王者)、TOMO、藤原鶴声など。