名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌
| 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 | |
|---|---|
| Detective Conan The Private Eyes' Requiem | |
| 監督 | 山本泰一郎 |
| 脚本 | 柏原寛司 |
| 原作 | 青山剛昌 |
| 製作 | 相賀昌宏 久保伸太郎 高田孝治 高井英幸 古賀督徳 |
| 製作総指揮 | 相賀徹夫 |
| 出演者 | 高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山口勝平 堀川りょう 宮村優子 松井菜桜子 緒方賢一 林原めぐみ 岩居由希子 折笠愛 高木渉 茶風林 井上和彦 湯屋敦子 千葉一伸 大塚明夫 小山武宏 小川真司 若本規夫 高島雅羅 百々麻子 石田彰 野島昭生 田原アルノ 小山力也 杉山佳寿子 岩田光央 遊佐浩二 半場友恵 大沢在昌 小野坂昌也 平野文 古谷徹 |
| 音楽 | 大野克夫 |
| 主題歌 | ゆるぎないものひとつ |
| 撮影 | 野村隆 |
| 編集 | 岡田輝満 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 111分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 30億3000万円 |
| 前作 | 名探偵コナン 水平線上の陰謀 |
| 次作 | 名探偵コナン 紺碧の棺 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| IMDb | |
『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』(めいたんていコナン たんていたちのレクイエム)は、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第10作目の映画である。2006年4月15日に公開された。上映時間は111分。観客動員数250万人。興行収入は30億3000万円。
第30回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] あらすじ
ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団とともに、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。
部屋にはコナンと小五郎だけが残った。高田がリモコンを操作すると、顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら、全員のフリーパスIDを爆破する。」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、一度ミラクルランドに入り再び出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。見せしめとして、小五郎の顔なじみの竜阿茶の爆死シーンがモニターに映し出される。依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、レッドキャッスルホテルを飛び出した。
捜査の過程で、コナンは服部平次、白馬探、怪盗キッドらに遭遇する。平次と白馬もまた、爆弾付のIDを付けられてしまったのだ。さらに、怪盗キッドは最近何者かに命を狙われており、その関係で中森警部ら警視庁捜査二課の他に、横溝重悟ら神奈川県警捜査一課も動いていた。
依頼人の正体とその目的、依頼人が解決を迫る事件の真相、怪盗キッドの命を狙って暗躍する怪しい影。様々な謎が絡み合う事件に、探偵たちが一丸となって挑む!!果たして探偵たちは、制限時間内に事件を解決して大切な人たちを救うことができるのか!?
[編集] 概要
- テレビアニメシリーズ『名探偵コナン』の10周年記念作品であり、全レギュラー陣がほぼ勢揃いした作品である。これは原作者・青山剛昌の要望だという。
- 本編のアフレコ直前、円谷光彦役の大谷育江が休業したため、代役として折笠愛が光彦の声を演じている。大谷はその後テレビアニメシリーズで復帰を果たしている。
- ポスターやパンフレットでは、コナンのメイン・サブレギュラー(主要な話に関わった人物など)キャラクターがほぼ全員集合したものが描かれ、既に死んでいるキャラクターの頭上には天使の輪のようなものが描かれていた。また「オールキャラ登場!」と言われているが、この中には本編で登場していないキャラクターも多数いる。しかし、一部のキャラクターは映画中にさりげなく登場している(佐藤刑事と高木刑事がカレーを食べているシーンで、後ろの人ごみの中に祖母を連れて遊びにきている群馬県警の山村刑事がいる等)。
- TVシリーズのキャラクターからは、服部平蔵、遠山銀司郎、横溝重悟、白馬探(キッドの変装)が初登場。
- 江戸川コナン、毛利小五郎、服部平次、怪盗キッドがメインのストーリーで、それ以外のレギュラーキャラクターの活躍は抑えられている。
- 冒頭の作品解説はパソコンの画面を模しており、劇場版の冒頭で見られているシーンは、登場人物の顔写真をクリックした後にムービープレイヤー風に再生されるという特異な形式となっている。
- 現在のところ、原作において服部平次と怪盗キッドの関わりは一切ない。また、服部と白馬はこの作品で初めて関わったが、公開直前に原作において二人が初めて対面するエピソードが描かれたため、この作品は原作とは矛盾が生じてしまう。しかし過去の映画もパラレルワールドとしての色が強くなっているため、この作品に限ったことではない。
- 中盤と終盤に使われたBGMは「キミがいれば 世紀末ヴァージョン」(中盤)、「名探偵コナンメインテーマ 水平線上ヴァージョン」(終盤)であり、他の映画のメインテーマが使われたのは本作が初めてである。
- 本作でも駄洒落クイズが出題されたが、今回は阿笠博士ではなく蘭が出題した。
- この作品中の「白馬探」はキッドの変装である。コナンがいつ気付いたかは不明だが、依頼時点で調査中の探偵が1人のみであることは冒頭で依頼人により明言されており、またYOUでのGPS反応はコナンと服部を示す2つしか表示されておらず、「白馬」が付けているIDに仕掛けがされていないことが分かる。彼のフリーパスIDは鈴木園子のものをこっそり拝借(のちに返却)したもの。回収時に園子のフリーパスIDにはペンキが付着しているが、これはコナンたちが襲撃されたシーンで付着したものである。
- 佐藤・高木・千葉刑事らと共にレストランで待機している場面には、宮本由美らしき人物も登場している(ただし、本作では制服ではなく私服に変装した姿で千葉刑事の隣に立っている姿が確認される)。
- 山村ミサオは本作が映画初登場であるが、本作では登場シーンがごくわずかでセリフは無い。セリフありの登場としては『漆黒の追跡者』が最初である。
- 竜阿茶役の小山力也は2009年10月より二代目毛利小五郎の声優を務めており、結果的に新旧小五郎の共演となった。
- 本作の脚本は柏原寛司が担当。古内一成以外が劇場版の脚本を書いたのは野沢尚と柏原の二人だけである。柏原は『紺碧の棺』でも脚本を担当している。
- 本作では発売用DVDに歴代10作を収納できるBOX付き2枚組み初回生産限定スペシャルエディション版が通常版と共に発売され、『戦慄の楽譜』以降は2枚組みスペシャルエディション版と通常版が発売されるようになった。DVDは2006年12月13日に、Blu-ray Discは2011年2月25日に発売された。また、本作はレンタル用VHSビデオが出された最後の作品でもある。
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- 江戸川コナン - 高山みなみ
- 毛利蘭 - 山崎和佳奈
- 毛利小五郎 - 神谷明
- 工藤新一 - 山口勝平
- 服部平次 - 堀川りょう
- 遠山和葉 - 宮村優子
- 鈴木園子 - 松井菜桜子
- 阿笠博士 - 緒方賢一
- 灰原哀 - 林原めぐみ
- 吉田歩美 - 岩居由希子
- 円谷光彦 - 折笠愛(大谷育江の代役)
- 小嶋元太 - 高木渉
- 目暮十三 - 茶風林
- 白鳥任三郎 - 井上和彦
- 佐藤美和子 - 湯屋敦子
- 高木渉 - 高木渉
- 千葉刑事 - 千葉一伸
- 服部平蔵 - 小山武宏
- 遠山銀司郎 - 小川真司
- 大滝悟郎 - 若本規夫
- 横溝重悟 - 大塚明夫
- 妃英理 - 高島雅羅
- 栗山緑 - 百々麻子
- 山村ミサオ(台詞なし)
- 山村ミサエ(台詞なし)
- 中森銀三 - 石塚運昇
- 白馬探 - 石田彰
- 怪盗キッド - 山口勝平
※以上の人物については、名探偵コナンの登場人物を参照。
[編集] オリジナルキャラクター
- 依頼人
- 小五郎に依頼をしてきた謎の男。事情があって顔を隠している。何故かコナンを「工藤新一君」と呼ぶ。
[編集] 容疑者
- 深山 総一郎(みやま そういちろう)
- 声 - 野島昭生
- 深山商事社長。本社ビル最上階にある美術館の宝石を怪盗キッドに狙われている。
- 高田 正雄(たかだ まさお)
- 声 - 田原アルノ
- 依頼人の秘書。彼自身も依頼人の顔と居場所を知らないという。
- 竜 阿茶(りゅう あちゃ)
- 声 - 小山力也
- 依頼人が小五郎と同じ事件の調査を依頼した探偵。小五郎とは以前手を組んだことがあるらしい。
- 名前の由来はリュウ・アーチャーから。
- 清水 麗子(しみず れいこ)
- 声 - 平野文
- ファーイースト・オフィス秘書室長。両利きの女性で、ある事件の重要参考人だが、取り調べ期間中に投身自殺を図る。しかし、遺体は見つかっていない。
- 伊東 末彦(いとう すえひこ)
- 声 - 古谷徹
- ファーイースト・オフィス社長。ある事件の容疑者だが、逃亡しており行方不明になっている。
[編集] その他のキャラクター
- 西尾 正治(にしお まさはる)
- 声 - なし
- ファーイースト・オフィス営業部長。何者かにライフルで狙撃され、殺害されている。
- 茂木 遥史(もぎ はるふみ)
- 声 ‐ なし
- 依頼人が小五郎と同じ事件の調査を依頼した探偵。原作・アニメともに黄昏の館での事件に登場(アニメタイトルは『名探偵コナンスペシャル 集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド』)。本作では名前と姿のみの登場。
- 槍田 郁美(そうだ いくみ)
- 声 ‐ なし
- 依頼人が小五郎と同じ事件の調査を依頼した元検死官の探偵。原作・アニメともに黄昏の館での事件に登場(アニメタイトルは『名探偵コナンスペシャル 集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド』)。茂木と同様、名前と姿のみ登場。
- カズ
- 声 - 岩田光央
- 潰れたホテルに住んでいたホームレスの男。
- 取り壊されるため引越しを考えていた。コナンと小五郎が潰れたホテルに二人きりできたことから彼等も自分の仲間だと思っていた。
- 占い師
- 声 - 杉山佳寿子
- 数日前に起こったある事件の目撃者。調査中のコナンと平次に不吉な忠告をするが、彼女の占いはある意味で的中した。
- 大野(おおの)
- 声 - 小野坂昌也
- ミラクルランド内で女性にひったくりをした男。かなりタフな男で、蘭の空手技、和葉の背負い投げ、佐藤のジャーマン・スープレックスの全てをまともに受けたにもかかわらず、捕まってからも平然とした顔で悔やんでいた。
- 警官
- 声 - 大沢在昌[1]
- コナンと小五郎に道を尋ねられた自転車の巡査。
- 武(たけし)、優(ゆう)
- 声 - 遊佐浩二、半場友恵
- 横浜海洋大学犯罪研究会部員の男女。
[編集] 映画の舞台のモデル
- ミラクルランド:横浜・八景島シーパラダイス、よこはまコスモワールド(EDに実写で登場)
- 横浜海洋大学:横浜国立大学(主題歌を担当したB'zの稲葉浩志は横浜国立大学出身である。)
- その他、馬車道やみなとみらいなど横浜の実在する場所が数多く登場する。また、ファミリーマートが背景にそのまま登場する。
[編集] キャッチフレーズ
- 「探偵たちよ、安らかに眠れ」
- 「さよなら、コナン」
[編集] スタッフ
- 原作 - 青山剛昌
- 監督 - 山本泰一郎
- 脚本 - 柏原寛司
- 製作総指揮 - 相賀徹夫
- 音楽 - 大野克夫
- キャラクターデザイン、総作画監督 - 須藤昌朋
- メカデザイン - 牟田清司、清水義治、大浪太
- 色彩設計 - 西香代子
- 音響監督 - 井澤基
- スペシャルサポーター - 上戸彩(女優)
- プロデューサー - 諏訪道彦、吉岡昌仁(トムス・エンタテインメント)
- アニメーション制作 - 東京ムービー
[編集] 主題歌
- B'z「ゆるぎないものひとつ」(作詞:稲葉浩志、作曲:松本孝弘、編曲:松本孝弘、稲葉浩志、徳永暁人)
- CD版とはイントロが別バージョンである。CD版の演奏時間は4分36秒であり、エンディングが端折られた。