とめはねっ! 鈴里高校書道部

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とめはねっ! 鈴里高校書道部
ジャンル 学園書道漫画、青年漫画
漫画
作者 河合克敏
出版社 小学館
掲載誌 週刊ヤングサンデー
(2007年2号 -2008年35号 )
ビッグコミックスピリッツ
(2008年41号 - )
発表期間 2007年 - 連載中
巻数 9巻(2011年12月現在)
その他 監修:武田双雲
テンプレート使用方法 ノート

とめはねっ! 鈴里高校書道部』(とめはねっ! すずりこうこうしょどうぶ)は、河合克敏による書道を題材とした日本漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマ作品。書道監修は武田双雲

週刊ヤングサンデー』(小学館2007年2号より2008年35号まで連載[1]。同誌の休刊に伴い、『ビッグコミックスピリッツ』(同)41号より隔週連載される。

2010年1月7日からNHKテレビドラマ化された。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] あらすじ

主人公の大江縁カナダ帰りの帰国子女。中学卒業後に帰国し、鎌倉市のはずれにある私立鈴里高校に入学するが、部員数が足りなく廃部の危機にあった書道部の先輩たちに弱みを握られ、強制的に入部させられる。

入部後は書道に興味を少しずつ持ち始めた縁であったがその矢先、密かに憧れるにクラスメイトの望月結希が投げ飛ばした男子生徒が直撃し、利き手の右腕を骨折する。縁を骨折させてしまったという結希の弱みを握った先輩たちは「字が書けなくなっている縁の代わりに」という理由で、柔道部のホープであった結希も臨時部員として入部させる。

なりゆきで部員になった2人だが、次第に書の奥深さに触れ、のめり込んでいく。2人の熱意に後押しされ、廃部の危機にあった書道部は全国を目指して精進していくことになる。

[編集] 登場人物

[編集] 私立鈴里高等学校書道部

校名の「鈴里」は「」の洒落

大江 縁(おおえ ゆかり)
本作の主人公で鈴里高校1年3組。第九十七話より2年に進級。書道部唯一の男子部員。眠たそうな目付きをしており、周囲からは「ガチャピン」に似ていると言われ、クラスの女子達は彼のことを「残念帰国子女」と言っている。
生真面目で非常に大人しく気の弱い性格。小学2年生の時から中学3年生までカナダプリンスエドワード島に住んでいた帰国子女。日本に帰国し、鈴里高等学校に入学。入学式で隣り合わせになった望月結希に一目惚れした。
杏子の着替えを偶然見てしまい、それを理由に脅迫されて書道部に入部させられる。襲われそうになっていた結希を助けようとしたが、結果としては巻き込まれて右腕を骨折するという痛い目に遭う。結希が詩織たちの悪巧みで書道部に入部させられることになり、近づきたい一心から黙って協力したものの、完治してからも杏子たちの命令で包帯を巻いて欺いたことが結希に発覚し、軽蔑される。以来、女の子として好意を抱く縁と、縁を書道におけるライバルとみなす結希の関係は微妙な平行線を辿ることに。一緒に行動することが多いせいで、周囲からは仲が良いと思われており、心中は複雑。
日本の義務教育で必修の習字をしたことはなかったが、日本在住の祖母と文通していたことから硬筆の字は上手。帰国子女だけのことはあり英語力には優れ、英会話も堪能、砂の城造りが得意でコンテストに出場したこともある。反面、サザンオールスターズを知らないなど日本の伝統風俗文化には疎く、日本語もやや苦手にしている。バレンタインデーには欧米式(身近な人に日頃のお礼をする「父の日」や「母の日」に近い)の贈り物をしている。
書道においては結希とは対照的に線が細く弱々しいが、生来の真面目さから清風の指導を受けるや、瞬く間に才能を開花させ、部内でひろみに次ぐ実力を持つに至る。全臨など根気を要する作業を得意としている。いきがかりで書道部に入部したが、祖母や父が実は書道に長けていたことを後に知る。
自分の容姿や性格には少なからずコンプレックスを抱いており、結希を巡ってはライバルたちを前に萎縮してしまうことも。素直な努力家で勤勉な性格故に三浦清風や影山といった目上の人からは好かれるが、同年代からは逆に受けが悪いことも多い。意外や結希同様に負けず嫌い。プリンスエドワード島にいたため、ファッションセンスは「アメリカの田舎者」(加茂)のようであか抜けない。経済的事情もあって携帯電話を持っていない。
望月 結希(もちづき ゆき)
本作のヒロイン。鈴里高校1年生で縁のクラスメイト。第九十七話より2年に進級。スポーツ万能で容姿端麗だが非常に気が強く負けず嫌いで、性格や思考が体育会系。およそ女の子らしいところがないことを母からも嘆かれており、本人にも女の子らしくなりたいという気持ちはある。
柔道では全日本で準優勝、インターハイ全国高等学校柔道選手権大会の48kg以下級で二冠を達成するほどの逸材。10月の国体の柔道・少年の部で神奈川県代表にも選ばれた。前述の事故に責任を感じ、書道部にも入部する。ちなみに結希は一般入試で鈴里高校に入学して、自分の意志で柔道部に入部したので、本人曰く自由に柔道部を退部することができる。単行本の6巻で、書道部一本に専念するために柔道部からの退部を申し出て、柔道部顧問を卒倒させたことがあった(ひろみや影山に退部を慰留された)。
同じく書道初心者の縁にはライバル意識を抱いており、縁が褒められるといい気がせず、逆に縁にできないことがあると密かに喜びを感じている。その一方で、縁が鵠沼学園の宮田と交際していると誤解し、心中穏やかではない。勝負と言う言葉を聞いたり(たとえ書道でも)対抗戦となると己の実力に関係なく熱中する癖がある。
ジャージが一張羅で、ファッションセンスが少々ズレている。筆順も間違えるなど書に関しての能力は低いが、悪筆にコンプレックスを抱いており、快活な自分とは違うお淑やかな女性らしさを身に付けるため、書道に打ち込み始める。
書道においては男勝りの太く力強い字を書く。また、持ち前の運動神経を生かした大字書に長ける。当初は、崩した字の良さがわからず抵抗感を露わにするが、英子の助言で誤解を解いた。
小学生の時に、雨に濡れたせいで差出人不明となったラブレターを貰うが、待ち合わせよりも柔道大会を選んでしまい、結果としてすっぽかした。後に書の甲子園にて再会した一条毅(当時は阿部毅)の出したものと判明する。
縁ら男性陣からはモテるが、前述のエピソードが物語る通り、恋愛には極めて鈍感。
書道を初めて1年、本人も驚くほど書の腕前は上達していて、市民書道大会では大字書で秀作賞を獲得している。
ピース
望月家の飼い犬で狩猟犬の血も入った雑種犬。白く大きな図体に反して人懐こい。縁が大のお気に入り。影山(大の犬嫌い)も好きらしい。
結希と縁を結ぶ恋のキューピッド役。勅使河原、一条、麻衣といった面々が結希(または縁)と良い雰囲気になると間に割って入ったり、吠えるなどして邪魔をする。
日野 ひろみ(ひの ひろみ)
鈴里高校書道部の部長。2年生。第九十七話より3年に進級。性格はとても優しく生真面目で面倒見も良い。しかし書道のこととなると厳しい一面も見せる。トレードマークは黒縁眼鏡とツインテール。身長150cm。
書道においては部内一の実力を誇り、県内では中学時代から知られているほど優秀。見た目がほとんど同じだが、性格が正反対の双子の妹よしみがおり、書道の腕前はまったくの互角。
恋愛話などは大好き。何事にもそつのない妹と比べると鈍くさい一面もあり、低血圧で運動音痴。文化部系美少女としてオタクのファンもいる。感激屋で涙もろい。杏子のセリフによれば「筋金入りの乙女」(単行本第5巻147ページ)。
部長として書道部が5人以上にならないと廃部になる事を悩んでいた。折角、5人の部員を集めたものの、掛け持ちの結希を1人と数えて貰えないせいで再び廃部の危機を迎えるが、文化祭でのパフォーマンスが評価されて当面の危機は免れた。
2年生時の「書の甲子園」では鈴里高校書道部では唯一人入賞(秀作賞)する。また、大臣賞を受賞した大槻藍子の「かなの書」に興味を抱き、チャレンジを決意する。
加茂 杏子(かも きょうこ)
鈴里高校書道部の副部長。2年生。第九十七話より3年に進級。身長175cmと大柄でスタイルにも恵まれる。黒髪で細目。目的の為ならば手段を選ばぬ強引な性格。また、人を人とも思わぬ性格でガラが悪い。中学生のころは学校のヤンキー系女子のリーダー格で、ケンカすれば男子にも勝てる強さだった。現在も周辺のヤンキー達から一目置かれている。
部員不足を理由に廃部の危機にあることから、自分が着替えているところに偶然居合わせた縁を脅迫し、書道部に入部させた張本人。また、結希との柔道対決では毒霧作戦を敢行。口に含んだ墨を噴き出し目潰しを目論むが、見事失敗して返り討ちにされる。
あけっぴろげな性格の割に恋愛に関しては奥手で純情。中学時代、幼馴染みとのデートを成功させるため「理想の女の子」と思っていたひろみに弟子入り。その一件を通して反目していた詩織とも仲良くなる。肝心の幼馴染みはシンガポールに行ってしまい文通も断絶している。
ひろみに弟子入りしたことで、書道の世界に触れ、書道部に入った。書道に関しては一通りの知識とそれなりの腕前を持つが真面目に取り組む気はなかった。しかし、自分が引き入れた縁や結希の熱意に振り回されることに。実は負けず嫌い。
三輪 詩織(みわ しおり)
鈴里高校書道部の会計。2年生。第九十七話より3年に進級。茶髪。穏やかで端麗な外見とは裏腹に性悪で悪知恵に長ける。頭の回転が速く、縁や結希を入部させるための計画を立てたのも彼女。センスが良くおしゃれな遊び人だが、特に親しい男子などはいない模様。経済観念にも長けており、低予算でトータルコーディネートしたり、書道店で筆を購入する際も値切っている。
ひろみや杏子とは中学時代からの同級生。中学当時、クラスではギャル系グループのリーダー格で、ヤンキー系の杏子とは反目していた。杏子がひろみに弟子入りしたことをきっかけに2人と親しくなり、以来親友(悪友?)となる。杏子とは良い(タチの悪い?)コンビ。
路上パフォーマンスでは杏子とともにピンクレディーコスプレで歌と踊りを披露し会場を沸かせた。
縁ら後輩たちに遅れをとるばかりか、市民展で鵠沼書道部に完敗したことで危機感を抱き、杏子とともに英子に書道展で高評価を得る指導を要求し、激怒させてしまう。
羽生 翔子(はぶ しょうこ)
結希に憧れて鈴里高校に入学した新1年生。明るく天真爛漫な性格。結希に強い憧れを抱いており、柔道部に入部するが、結希が掛け持ちで書道部にも在籍していると知ると、すぐさま書道部にも掛け持ちで入部した。
小学生の1年から3年まで習字の塾に通っていたため、基本の筆遣いは出来ているが、あくまで「尊敬する先輩(結希)がやっているから」と言う意識で入部した。市の展覧会で自分の書く「習字」とのレベルの違いを感じ、考えを改めた。縁に対しては手厳しい。
島 奏恵(しま かなえ)
鈴里高校の新1年生。影山とは歳の離れた従兄妹同士で、家では「智おじさん」と呼んで慕う。生真面目で融通の利かない性格。クラブ説明会の時の書道部のパフォーマンスを「ふざけている」と感じ鈴里高校書道部に嫌悪感を抱く。さらにかねてから影山をバカにする部員がいると聞いていたため書道部入部を拒んでいたが、ひろみの書道に対する真摯な姿勢を見て書道部入部を決意した。縁に対してはいろいろと誤解している面もあり、よく思っていない。
書道経験者で、書道にはかなりの熱意で取り組んでいる。前衛書を学んでいるが、臨書の腕前も相当なもので、市民書道大会では前衛書で入選、臨書では秀作賞を得る。部内での実力ではひろみに次ぐ。
影山 智(かげやま さとる)
鈴里高校の教師。教科は地歴公民を担当しており、専門は世界史。1年3組(縁や結希のクラス)の担任で書道部の顧問。指導に反抗的な杏子や詩織から頭髪が薄い事を「ハゲ山」などとバカにされるのが嫌で顧問の仕事を放棄していたが、縁や望月が入部して部内の力関係が変化したのを機に熱心な指導をするようになる。書に関しては豊富な知識を持ち造詣は深いが、自慢の蘊蓄を披露するのが好きなせいで話が進まないことも多い(素直に疑問を訊ねる縁が加わると、果てしなく話が脱線していく)。 中国史マニアで授業内容が偏りがちのため、生徒からの評判は悪い。柔道場の名札など鈴里高校の筆耕を引き受けており「鈴里高の祐筆」と呼ばれている。実は篆刻マニア(署名のかわりに押すハンコを作る作業)。独身。大の犬嫌い。熱血体質だがお調子者でいい加減なところも多い。
鵠沼書道部との合同合宿で笠置奈津子に一目惚れ。良いところを見せようと張り切り書道では好評価されるが、ピースから逃げ回るみっともない姿を目撃され幻滅される。奈津子に彼氏がいることを知って落胆するも大人の態度を貫いた。
英子を敬意をもって講師に迎え入れ、その指導で改めて書道の奥深さを知り、影山自身も指導を仰ぐ。
大江 英子(おおえ ひでこ)
縁の祖母で、目元(眠たい目付き)などがそっくり。旧姓は神林(かんばやし)。カナダから帰国した息子や孫と同居するようになった。経験豊かで、縁や結希らの良き助言者となっている。縁が結希に気があることを察し、人知れず応援している。学生時代に清風から手ほどきを受け、以後は独学で書道を学び、高い実力を誇る。一番好きな書は良寛さん。普段は温和だが、カッとなる性格。素直で心優しい縁には優しいが、放蕩息子の義之には手厳しい。
少女時代は小悪魔的な性格で、湘南女学院に通っていた47年前、堅物な性格から孤立しがちだった笠置亜紀子のため(だけかは甚だギモンだが・・・)下駄箱カエルを仕込んだり教科書パラパラマンガを描いたりといった数々のイタズラを仕掛ける。当時、一介の書道教師だった三浦清風から部活に誘うよう助言され“清風自身に書道部を作らせた”。亜紀子ともに入部して書道を学び、清風曰く当時の生徒の中でも一、二を争うほどの優秀な書の腕前だった。
かなの書を教わりたいという部員たちの熱望により第七十七話から書道部特別講師として招かれ、以後は縁も含む部員たちから「大江先生」と呼ばれる。恩師・清風から学んだ“書道を楽しむ気持ち”を若い世代に伝えたいという熱意から、独学で学んだ書に関する知識を惜しげもなく与える。杏子や詩織の向上心を誤解し激怒するが縁の取りなしで指導に復帰する。

[編集] 私立鵠沼(くげぬま)学園書道部

日野 よしみ(ひの よしみ)
ひろみの双子の妹で、私立鵠沼学園の書道部部長。外見は姉のひろみと瓜二つ。眉毛(つり眉/たれ眉)やメガネフレームの形などで判別できる。腹黒く攻撃的な性格で、杏子や詩織からは「悪魔のような性格」「ブラック日野ちゃん」と罵倒されている。
とにかく負けず嫌い。特に姉のひろみが絡むと勝ち負けの問題ではない事でも周囲の迷惑などお構いなしに暴走する。ひろみに対しては普段から、目覚まし時計を時間前に止めたり、入浴中にメガネを隠したりといった嫌がらせをしている。また極度の目立ちたがり屋でコスプレ好きとの疑惑も。路上パフォーマンスのためメイド服ネットオークションで落札したり、周囲に一目置かせるため家宝の硯を持ち出し後輩(麻衣)に使わせたりと努力や手間を惜しまない。
才能に負けない努力家で強力なリーダーシップを発揮する一方、傲慢で態度が悪く人望に欠ける。実力の劣る人を見下したり、人の失敗を口汚く罵ったり、放言する悪い癖があり年長者を怒らせ、部員たちから呆れられている。
書道の作風は異なるものの、姉妹の実力はまったくの互角。市民書道大会では共に優秀賞をとり、2年生時の「書の甲子園」でも共に秀作賞を受賞している。
勅使河原 亮(てしがわら りょう)
私立鵠沼学園書道部唯一の男子部員で1年生。男前な上、性格は社交的。以前から書の鍛錬を重ねており、腕前もかなりのもので入部直後にして『九成宮醴泉銘』の全臨を書き上げるほどで、縁達も参加した市民書道大会で秀作賞を貰った。
プライドが高く、当初は縁の書の実力を見くびっていた。しかし根は素直な性格であり、合同合宿の後に縁の実力を認め、良きライバルとなった。なまじ公平に評価するため、よしみにはにらまれる事も多い。
結希に気がある素振りをみせ、縁とは恋愛面でもライバル。
見城 美弥子(けんじょう みやこ)
私立鵠沼学園の書道部副部長。長髪で切れ長目の外見。書の実力は確かで、特にかなに関しては、鵠沼書道部で一番の腕前とよしみからも認められており、「書の甲子園」でも入賞している。運動はあまり好きではない模様。よしみの負けず嫌いな性格に手を焼いている。
宮田 麻衣(みやた まい)
私立鵠沼学園書道部の1年生。茶髪で垢抜けた今時の女子高生。縁が偶然アルバイトすることとなった鎌倉駅近くの蕎麦屋「宮田庵」の一人娘。プロに頼むとお金のかかる店の「お品書き」を自分で書きたいと思い、書道部に入部した。
元々は面食いらしく、一緒に合宿した他校唯一の男子であるにもかかわらず、縁のことは印象になかったが、オープンキャンパスで偶然隣り合わせた一条にはすぐに目をつけた。バイトに来た縁に対して、当初は「使えないヤツ」と見ていたが、英語が堪能という縁の意外な一面を知って認識を改め好意を持つようになる。
勇気を振り絞って電話番号を聞き出し自宅に電話したり、デートに誘ったり、浴衣姿で誘惑しても鈍感な縁には気付いて貰えず報われていない。縁を「鈍くさくてダサいヤツ」と見下した部分があるせいで、部活を優先して誘いを断ったのを生意気と感じたり、クラスの男子と親しげに話す所を見ても動揺しない縁に地団駄を踏んで悔しがっている。縁と一緒にいたいばかりに軽い気持ちで「お品書き」を依頼するが、生真面目すぎる縁は勉強不足から保留を申し出る。後に縁が「お品書き」を完成させても素直に喜べなかった。
書道における実力は部内で下位だが鵠沼書道部の対外活動にはおおむね参加している。結希から密かにライバル視されており、逆に縁を巡っては結希に対抗心を燃やす。しかし、大晦日のバイトを通して結希の人となりを知って仲良くなる。本人をほとんど知らない加茂と三輪の評価はあまり良くない。
笠置 奈津子(かさぎ なつこ)
私立鵠沼学園書道部顧問。大学書道科卒。25歳。才色兼備でスポーツ好き。明石という彼氏がいる。
実は良家のお嬢様でプライドが高く負けず嫌い。得意のランニングで望月に遅れをとると対抗意識を燃やしたり、鈴里書道部が伯母の亜紀子に講師の依頼を持ち込むと発想がなかった自分自身に腹を立て、影山たちにトゲトゲしい態度を取ったり、デートに集中できないなどしている。
特別顧問に就任した伯母の言うなりで、下級組の指導に追いやられた。
笠置 亜紀子(かさぎ あきこ)
奈津子の伯母。学生時代は本格的に書を学び、書道教師となる。現在は定年退職している。性格は厳格そのもの。「かなの書」に精通している。
共に清風に学んだ英子とは学生時代からのライバル。恩師の紹介で師事したいと願い出た鈴里高校書道部の申し出を一度は快く受け入れたが、縁が英子の血縁者と知るや態度を豹変させ、鵠沼学園書道部の特別顧問に就任。孫から指導者の座を奪い、実力第一主義の指導を行う。
学生時代を共に過ごした英子からは数々のイタズラを受けた。中でも下駄箱にカエルを入れられたことがトラウマで年を経ても苦手。
ケガをした英子を介抱した清風の姿に一目惚れしてしまいすっかり入れ上げ、佐田啓二に似ているなどと言って英子を閉口させた。英子と清風の計画に先んじて入部を決意し熱心に取り組むが、清風の結婚で失恋してしまった。

[編集] その他書道部員

一条 毅(いちじょう たけし)
書道の名門校、大分豊後高校書道部の1年生。イケメン
書の甲子園では文部科学大臣賞(創作作品)を受賞し、母校を優勝させた立役者。授賞式の席上揮毫(衆人環視で筆捌きを披露する)では結希に気を取られながら、とっさに構成を変えて作品を仕上げるなど高い実力を持つ。また、修学旅行で訪れた中国では見た書を手本なしに写し取るなど抜群の記憶力を持つ。
小学生時代は神奈川県藤沢市に在住し、三浦清風の直弟子だった。結希は同級生で初恋の相手。両親の離婚で転校することになり、勇気を出してラブレターを出したものの、約束の場所に現れなかったことでフラれたと思っていた。
両親の離婚前は阿部姓。
大槻 藍子(おおつき あいこ)
京都青蓮女学院の2年生。小柄でショートカット。書の甲子園では文部科学大臣賞(臨書作品)を受賞。性格や言葉遣いに裏表があり嫌味。杏子たちからは「京女」と呼ばれる。プライドが高く、自分の実力を鼻にかけたところもある。一方、女子校育ち故に免疫がなく男子全般が苦手。それをネタに詩織にからかわれたり、縁を使ったイヤガラセを受ける。だが、共に大臣賞を受賞し高い実力を持つ一条には好意に近い興味を抱く。
自分の作品をけなした(「かなの書」は読めないので良さが分からないと言った)結希に激怒。逆に感動したと褒めたひろみに「かなの書」の良さを教える一方で、教育環境面などで蔑んだ。結果、対抗意識もあってひろみが「かなの書」に熱意を持つことになる。
東都文化大学のオープンキャンパスでひろみたちに再会してからは、(ひろみとは)仲良くなる。一条のことが気になるばかりに、結希との再会の機会をジャマしたと気にし、どうにか二人を会わせようと奮闘するが迷い込んだ柔道場で裸の部員たちを見て卒倒する。

[編集] その他

三浦 清風(みうら せいふう)
神奈川県きっての書家で書道歴は60年。市民書道大会に審査委員長として現れた。書の甲子園にも審査員として招かれている。
厳格そうな外見とはうらはらに性格は柔軟・スケベで、杏子に対してよくセクハラまがいなことをしており腐れ縁。杏子からは「じじい」と呼ばれ、結希からは「おじいちゃん」と呼ばれる。
縁が初心者であることを一目で見抜いたが、厳しい言葉をかける一方でその才能をいち早く評価。縁の祖母、英子の学生時代の恩師。元教師である為か若者への指導に熱心で、初級者である縁と結希にも的確な指導を行う。若き日には女学生の要望に応えるべくかなの書を独学した。
確かな鑑定眼を持つだけでなく、自らも高い実力を誇り、漢字だけでなく「かなの書」にも精通する。何事にも公平な人格者で人の失敗にも寛容。市民展に出品して島の前衛書が一目で素晴らしいものと認めながら、自ら書いたことがなく勉強不足で評価が出来ないことを素直に認め頭を下げて詫びた。
若い頃は体が弱く病気がちだった。戦争で書道や学問を中断させられ、戦後は価値観の激変により古くさいとバカにされつつも根気よく書道を続ける。ところが作品展で「漢字かな交じりの書」や「前衛書」に遭遇。刺激を受け、自らも挑戦するがうまく書けないことに悩み、師のすすめで基礎から学び直す。勉強を続けいずれは書道展に出展しようと考えていたが、一人の書道家との出会いで自信を打ち砕かれ意気消沈。だが、書道が好きという気持ちを捨てることが出来ず一歩一歩進む道を選んだ。
若かりし亜紀子から熱烈に想いを寄せられるが、校長の一人娘と見合いで結婚した。ちなみに、英子の方は清風に恋愛感情を全く抱かなかった。
大江 義之(おおえ よしゆき)
縁の父親。板前だが怠惰で根気がなく仕事が長続きしない。カナダへ渡ったのも気まぐれ。嘘を付かないことをモットーとしているが、それが原因で妻に逃げられた。またサラ金からの借り入れがおおよそ10万円くらいあるらしく、初対面の結希を借金取りと勘違いして海に飛び込み逃亡した。昔はピンク・レディー親衛隊だった。英子にとっては頭痛の種で、大江家の経済事情が良くない原因。縁からは慕われている。
書道の腕前はかなりのものだが、そのことに関して自ら明かすことも隠すこともしていない。名前は書聖王羲之にちなんでの命名だが、完全な名前負けと後悔されている。母の思惑に反して料理人の道を選んだ。
宮田麻衣の父
そば屋「宮田庵」の主人。夏休みのアルバイトとして縁を雇った。
観光地故に客として多く来店する外国人観光客を相手に、見事な英会話を披露した縁を高く評価するようになるが、麻衣の依頼でお品書きを書くことになった縁が生真面目な性格故に難航するのを歯がゆく思っている。真面目で誠実な縁が娘の婿になってくれればと考えている節がある。
店が忙しい年の瀬に結希をバイトに雇った際に、縁が出前に手間取るところを代わって引き受けた結希が、持ち前の土地勘と運動神経で瞬く間に片付け、一方で縁が外国人相手の接客を上手にこなしていたことで、適材適所という言葉の意味を思い知ることに。
大友 大輔(おおとも だいすけ)
杏子の幼なじみで初恋の相手、同学年。小学生時代、杏子と同じ空手道場に通っていたが、組み手は彼女のほうが強かった。
父親の仕事の関係で小学校卒業と同時に東京へ引っ越し、都内の中学校に通う。ちなみに、引っ越してからも空手は新しい道場で続けていた。
高校生になった現在はシンガポール在住。
久我 将也(くが まさや)
鈴里高校の1年生。腰越南中学校出身。結希をナンパしようとして一本背負投で投げ飛ばされ、結果として縁を負傷させた。その後、結希を追って柔道部に入部した。アフロ気味のヘアスタイルだったが、それに伴い坊主頭になる。杏子に畏怖の念を抱いている。
島田(しまだ)
鈴里高校の柔道部顧問。髭面で頭髪が薄く、逆さにしても顔に見えるダルマ顔。オカマ口調で、少々スケベ。
部のホープである結希が書道部と掛け持ちであることに不満を抱いており、柔道部に戻すためならば手段を選ばないが、そのため柔道部員に「望月は柔道推薦で入学した」というウソを吐いて以来、結希には強く出られないばかりか、彼女の発言に一喜一憂している[2]

[編集] 単行本

  1. 第1巻(2007年5月7日発行) ISBN 978-4091511973
  2. 第2巻(2007年10月10日発行) ISBN 978-4091512390
  3. 第3巻(2008年4月9日発行) ISBN 978-4091513175
  4. 第4巻(2008年12月3日発行) ISBN 978-4091514042
  5. 第5巻(2009年7月5日発行) ISBN 978-4091514295
  6. 第6巻(2010年1月12日発行) ISBN 978-4091514806
  7. 第7巻(2010年10月5日発行) ISBN 978-4091514981
  8. 第8巻(2011年6月4日発行) ISBN 978-4091515254
  9. 第9巻 (2012年1月1日発行) ISBN 978-4-09-151533-9

[編集] テレビドラマ

とめはねっ! 鈴里高校書道部
ジャンル テレビドラマ
放送時間 木曜日20:00 - 20:45
放送期間 2010年1月7日 - 2月11日(6回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 NHK
音声 ステレオ放送解説放送(解説放送はデジタル放送のみ)
字幕 文字多重放送
外部リンク 公式サイト
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2010年1月7日から同年2月11日までNHK総合テレビジョンドラマ8』枠で放送。全6回。今作が『ドラマ8』枠最後の作品。原作の主人公は大江縁だが、ドラマではヒロインの望月結希を中心に描かれた。朝倉あきにとってこれが連続ドラマ初主演となる。放送より半年以上前の2009年6月から8月にかけて、神奈川県神奈川県立七里ガ浜高等学校を中心に、湘南地域を中心に撮影が行われた[3]。また、原作が未完であることから、夏の寺院での合宿以後は、縁の父と結希の母、縁と結希の人間関係を軸にしたドラマオリジナルのストーリーが展開された。

劇中で使用された書道作品の一部は、全国各地の高校書道部 [4] (後述)により提供されたものである。

[編集] キャスト

主要キャスト

鵠沼学園書道部員

1年3組生徒

  • 小川弦
  • 小川千晴子
  • 幸映
  • 山入端佳美
  • 八木静里菜

その他

解説放送ナレーター


[編集] サブタイトル

各話 放送日 サブタイトル 書道作品を提供した
高校書道部
演出 視聴率
第一回 2010年1月7日 書道で勝負! 福岡県立青豊高等学校
北海道旭川西高等学校
湘南学院高等学校
森雅弘 6.3%
第二回 2010年1月14日 ダンシング書道 埼玉県立川口高等学校
千葉県立四街道高等学校
7.0%
第三回 2010年1月21日 夢の書道甲子園 作新学院高等学校
北海道富良野高等学校
日比野朗 6.0%
第四回 2010年1月28日 書道か柔道か!? 千葉県立成東高等学校
埼玉県立春日部女子高等学校
水村秀雄 4.6%
第五回 2010年2月4日 書道部分裂!? 埼玉県立松山女子高等学校
千葉県立東葛飾高等学校
森雅弘 5.2%
最終回 2010年2月11日 鈴里書道部の絆 八王子高等学校
成立学園高等学校
6.2%
平均視聴率 5.88%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

NHK総合 ドラマ8
前番組 番組名 次番組
とめはねっ! 鈴里高校書道部
廃枠
NHK総合 木曜20時台
ROMES 空港防御システム
とめはねっ! 鈴里高校書道部
【ここまでドラマ8枠】
新感覚ゲーム クエスタ
【ここからバラエティー枠】

[編集] 関連項目

  • 希望の轍』(サザンオールスターズ) 鈴里高校書道部が書道甲子園パフォーマンス部門に参加する際のパフォーマンス曲として用いられている。
  • 大分高等学校 作中に登場する豊後高校のモデル。2010年8月16日に書道展不正出品問題が発覚[5]

[編集] 脚注

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  1. ^ ただし、休刊号までの1年半余で47回掲載、約1/3の号で休載というペースだった。
  2. ^ 例としては全国高等学校柔道選手権大会において「48kg級に出るのは最後(成長して48kg級ではウエイトの維持が出来なくなった)」を柔道を止めるのではないかと肝を冷やした。
  3. ^ 第二回で行われた両校パフォーマンスの会場は、JR常磐線土浦駅西側である。
  4. ^ 国際高校生選抜書展(通称・書の甲子園)の入賞校が多い。
  5. ^ 「とめはねっ!」モデル校 書道展に不正出品スポニチ 2010年6月17日

[編集] 外部リンク

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