哲也-雀聖と呼ばれた男
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『哲也-雀聖と呼ばれた男』(てつや じゃんせいとよばれたおとこ)は、原案:さいふうめい、漫画:星野泰視による麻雀漫画。1997年から2004年まで週刊少年マガジンに掲載されていた。全41巻。また『勝負師伝説 哲也』(ギャンブラーでんせつ てつや)としてアニメ化もされた。
目次 |
[編集] 概要
主人公は実在した無頼の作家、阿佐田哲也(色川武大)がモデル。この漫画は、実話をもとに『麻雀放浪記』・『ドサ健ばくち地獄』といった阿佐田哲也の著書を参考し、再構成したものである。そのため著書に登場するキャラクターも数多く登場する。
2000年度(平成12年)第24回講談社漫画賞少年部門受賞。
[編集] あらすじ
時代は戦後復興期の日本。哲也が麻雀において勝負師また玄人(バイニン:麻雀賭博において凄腕のイカサマができる人)として成長していく姿と数多の玄人たちとの麻雀勝負など、哲也の玄人としての生き様を描く。
[編集] 主な登場人物
- 阿佐田哲也(あさだ てつや)(声優:置鮎龍太郎)
- 主人公。通称:「坊や哲」。人並み以上の「天運」を持つ凄腕の玄人で、後に麻雀界において「雀聖」と呼ばれるまでの存在になる。房州と新宿で別れてからは常に黒いシャツを着ており、「黒シャツ」と呼ばれる。主に新宿を根城とするが、時々強敵を求めて或いは己の玄人魂を見つめなおすために旅に出ている。作中に文学の教養がある場面が何度か存在する。
- 作中終盤、哲也は突然睡魔に襲われる「ナルコレプシー」という病気を患い、勝負の最中でも容赦なく襲ってくる睡魔に苦しまされながらも勝利を収めてきた。ちなみに、モデルの色川武大がナルコレプシーに悩まされるようになるのは、玄人の足を洗った後である。
- 房州(ぼうしゅう)(声優:大塚周夫)
- 本名:剣崎六郎。哲也の師匠で、「ツバメ返し」をはじめとする玄人技を教えた。「積み込みこそ芸術だ」という信条を持つ。中(あたる、声優:松野太紀)という息子がおり、物語終盤に恐るべき玄人となって哲也の前に現われる。モデルは同じ役割で原作に登場する出目徳で、ほぼ同じ最期を遂げる。
- ダンチ(声優:高木渉)
- 本名:早見たつを。対印南戦をきっかけに哲也のオヒキとなる。リーゼントと白いスーツがトレードマーク。作中後期では「ダンチ新撰組」という組織を率いていた。何故ダンチと呼ばれるかは謎。両親(声優:岸野幸正・萩森侚子)はジャズ喫茶を経営していたが、戦後の不景気と根津夫婦によって負わされた麻雀による借金で一家離散となった。お調子者で、彼が原因のトラブルも数多いが、哲也の信頼は厚い。よく初対決の相手には麻雀で負けている描写があるが、その雀力は哲也も認めており、彼のサポート無しには勝てない相手も多かった。コンビ打ちに必要な技はほぼ会得しており、終盤では哲也との同時ツバメ返しも披露した。
- バーのママ(声優:永島由子)
- 本名:まゆみ。名前の通りの役。勝負事やストーリーには絡まず、レギュラーキャラ達の数少ない憩いの場を仕切る。
- ユウさん(声優:平田広明)
- 本名:秋本雄次。玄人仲間の一人。ママのバーでよく哲やダンチと出会う。哲也と本気で戦ったのは、ドサ健一派の罠に落ちた時の一度切り。哲也をして(謙遜していたものの)「勝てない相手とはやらねえんだ」と言わしめるほどの実力者。故郷は花巻。芸能界を夢見る妹がいる。
- ドテ子
- 哲也たちが大阪から東京へ行く鈍行列車での賭博列車で出会う。雀力的にはさすがに玄人にはかなわないが、哲也のサポート役として戦い見事勝利したこともある。
- 印南善一(いんなみ ぜんいち)(声優:戸谷公次)
- 哲也が麻雀打ちとなるきっかけを作る男。その後、ガン牌を駆使する玄人となって現れる(但し、彼はガン牌を使用する際、集中力を増す為にヒロポンを摂取しており、その結果中毒者となってしまった)。彼のガン牌は卓上の全ての牌が判ると言う離れ業だが、哲也の秘策の前に敗れた。その後は東京から姿を消し、故郷・函館にて壮絶な最期を遂げる…
- 近藤祥二(こんどう しょうじ)
- 大学を辞めて雀ゴロになった。哲也が横須賀で米兵と打った際には通訳をした。その後、大学に入りなおそうとしたが、なけなしの金を大学職員に横領されてしまう。その後は賭け麻雀で生きる中で、序盤にワザと振り込んで自分で自分の運をワザと逃がし、クズ牌を集めて国士無双で和了るフォームを身につける。その後、自分の運の無さを武器に革新系大阪府議会議員となった。府議会議員と国鉄ストを指揮している最中に哲也と再会。哲也との勝負で強運の哲也に自分の仕事を手伝わせることを、府議会議員の地位を賭けたが敗れた。その後、府議会議員を辞めて、保守党から立候補を表明。
- 根津(ねづ)(声優:肝付兼太・上村典子)
- 夫婦の玄人。素人のふりをしてカモから金を巻き上げる。ダンチの家庭を崩壊させた張本人。
- リサ(声優:石橋千恵)
- 一時期ではあるが哲也とコンビを組んだ女性の玄人。金を胸の谷間に挟んでおく。コロという恋人の男に捨てられたショックから失語症となったが、その代わりに危険を察知する能力が身についた。絶対に相手の当たり牌を振り込まないことから「不死身のリサ」という異名を持つ。しかし・・・
- ドラ爆の鷹(ドラばくのたか)(声優:柴田秀勝)
- 元戦闘機パイロットの玄人。太平洋戦争時、ラバウルで250回以上出撃したが、米軍機68機を撃墜して無事に生還したと言う強運の持ち主。裏ドラやカンドラを異常な枚数乗せる技を使う。
- 銭亀(ぜにかめ)
- 本名:亀和田。新宿を担当する刑事。賭け麻雀をした際に、負けた場合は警察権力を傘にして相手を賭博罪で取り締まるため「勝ったら刑務所、負けたら一文無し」として、「玄人殺しの銭亀」と呼ばれている。
- 小龍(シャオロン)
- 満州の馬賊の頭目。密輸船で新潟に来て、中国米を飢餓に苦しむ日本に売る一方で旧日本軍人が持っていた旧日本軍の武器弾薬を内戦中の中国横流しにする形で大儲けしている。麻雀では緑一色を狙う。
- 神保(しんぽ)
- 教会の神父。ドサ健の師匠でもある。画像記録(フォトグラヂックメモリー)という瞬間記憶術を持って、配牌時に全ての牌の位置と種類を記憶する。1936年の二・二六事件が起こっている最中に房州と打ったことがある。
- 忌田(いみた)
- 上野の支配者であるドサ健の参謀格。新宿を上野の支配下に入れるため、様々な策略を練る。
- ドサ健(ドサけん)(大塚明夫)
- 哲也の宿敵。哲也が北への旅から戻ってきたとき、上野の支配者として、麻雀の近代化・新宿の陥落を目論んでいた。その後、哲也と戦って勝利し、ラスベガスへ渡る。帰国後、再度哲也と戦い、三番勝負で敗れる。
- 金貸しの信(声優:緒方賢一)
- 法外な利息を取る「カラス金」を貸す高利貸し。印南に金を貸して以来、たびたび哲也たちの前に現れた。哲也たちの勝負の場に第三者として打っていることも多く、哲也やその対戦相手の玄人技・仕掛けを理解できることから麻雀の腕もかなりのものであるようだ。
[編集] 玄人技
作中では「サマ(イカサマの略)」とも呼ばれる。
- ツバメ返し
- 自山の下段に天和を仕込み、1打目を打つ前に手牌と山に仕込んだ14枚をそっくりそのまますり替える大技。手配と山が一瞬交錯する姿をツバメの動きになぞらえたもの。
- 二の二
- コンビで協力して天和を積み込むイカサマ。親が賽の目2を出し、それを受けてコンビも2を出すことで完成する。
- 積み込み
- 自分の山に自分に有利な牌が来るように並べておくこと。
- エレベーター
- 手に2牌握り相手の捨て牌に合わせて待ちを替える。1人でも出来るが2人でやり卓の下で牌をやり取りすれば4牌は自由になり、当たり牌は何種類にでも増える。
- 左手芸
- 自分の不要牌を右端に2枚寄せておき、山の左端に予め必要牌を2枚積み込んでおく。自分の山を直すふりをして右手の不要牌を山の右端につけ同時に山の左端から左手で2枚抜いてくる。
- ガン牌
- 牌の背中に自分だけがわかるようにキズや印をつけておくこと。作中で印南は指紋や牌の背中にある竹の目を記憶していた。
- 握り込み
- 手の中に牌を握り込んで、ツモの際に持っている牌と山の牌をすり替えるイカサマ。
[編集] アニメ
『勝負師伝説 哲也』(ギャンブラーでんせつ てつや)として、2000年10月から2001年3月まで、テレビ朝日で放送。全20話。制作スタッフはそれまで土曜夜18:30の時間枠で作り続けていたが、この作品は内容が内容の為、深夜が割り当てられた。キャッチコピーは「喰うか喰われるか、負ければ地獄」。
ストーリーはドラ爆の鷹との麻雀まで。但し5話~6話はアニメオリジナルストーリー。
OPではドテ子や小夜が出ているが、本編では登場していない(2人はもともと全20話中に登場する予定はなかった)。視聴率は深夜アニメ番組としては非常に高く、放映当時、テレビ朝日の同時間帯の高視聴率記録を更新した。オープニングは和田アキ子。ナレーションは青野武が担当しているが、実は青野は当作以前にも麻雀漫画の深夜アニメ化『スーパーヅガン』でナレーションを担当していた。
[編集] スタッフ
- 企画:樋口圭介(テレビ朝日)、佐藤現(東映ビデオ)、嶋津毅彦(東映アニメーション)
- チーフプロデューサー:太田賢司(テレビ朝日)
- プロデューサー:東伊里弥(東映アニメーション)、福吉健(テレビ朝日)
- 原作:さいふうめい
- 漫画:星野泰視(講談社「少年マガジンKC」刊)
- 製作担当:鳥本武、野田由紀夫
- 音楽:蓜島邦明
- キャラクターデザイン:窪秀巳
- 作画監督:青嶋克己、谷口淳一郎、市川慶一、増田信博、浅沼昭弘、アベ正己、窪秀巳、内山正幸
- 美術デザイン:中村光毅
- 美術:中村光毅、渡辺佳人、杉浦正一郎、勝又アイ子、徳重賢、須和田真、松本健治
- 色彩設計:佐久間ヨシ子
- シリーズ構成・脚本:菅良幸
- チーフディレクター:西沢信孝
- 演出:西沢信孝、小村敏明、遠藤勇二、中村哲治、山田徹、佐々木勝利、明比正行、立仙裕俊
- 製作:テレビ朝日、東映エージェンシー、東映アニメーション、東映ビデオ
- 著作:©さいふうめい、星野泰視 / 講談社、テレビ朝日、東映エージェンシー、東映アニメーション、東映ビデオ
[編集] サブタイトル
- 牌の魔術師
- 玄人の掟
- 勝者の条件
- 新宿最強コンビ誕生
- 東洋一対新宿一
- 底力
- 天運
- 忍び寄る死神
- 死神封じ
- 魔眼再び
- 闇の終わり
- 不死身の女
- 華のいのち
- 届かぬ通し[サイン]
- コンビの絆
- 本物の玄人
- 甦る伝説
- 別れの天和
- ドラ! ドラ! ドラ!
- 俺たちの世界
[編集] 歌
- OP - 「REACH OUT」(作詞:森若香織/作曲、編曲:朝本浩文/歌:和田アキ子)
- ED - 「果実」(作詞:タカミサトル/作曲、編曲:磯野テツオ/歌:磯野テルオ)
- 挿入歌 - 「ALL LAST」(作詞:山本義隆/作曲:飯岡隆志/編曲:菊地圭介/歌:松崎しげる)
[編集] ゲーム
[編集] パチスロ
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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