Q.E.D. 証明終了

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Q.E.D. 証明終了』(キューイーディー しょうめいしゅうりょう)は加藤元浩による日本少年漫画作品。2009年テレビドラマ化された。

目次

[編集] 概要

MITを卒業して普通の高校へ編入した探偵役の天才少年・燈馬想と、その助手の役回りである彼の同級生で体力と快活な性格が取り得の女子高生・水原可奈が様々な事件や問題を解決していく『マガジンイーノ[1]講談社)に連載中の推理漫画

第1話『ミネルヴァの梟』の掲載は1997年7月号。ただし掲載当初は読切形式による単発掲載であり連載作品ではなかった。第1話掲載後、好評により1998年に第2話『六部の宝』、第3話『ロスト・ロワイヤル』がそれぞれ同誌5月号・7月号に読切短期連載の形で掲載。

この時の人気を経て第4話『銀の瞳』が同年の同誌11月号に掲載。これらの読切掲載の好評により同誌1999年1月号に掲載された第5話『ブレイク・スルー』より連載作品となる。

掲載が始まった1990年代は『金田一少年の事件簿』の成功により『名探偵コナン』や『ぼくらの推理ノートシリーズ』などの推理漫画が数多く発表された時期でもある。

題名はミステリの代名詞ともいえる名探偵エラリー・クイーンの口癖で数学用語のQ.E.D.にちなむ。

2009年、第33回講談社漫画賞少年部門受賞。

[編集] 特色

連載ペース
隔月刊ゆえに可能となる、100ページ前後のボリュームを持つ作品の一挙掲載による、一話完結を連載の基本ベースとしており、それまで発表されていた同種の漫画における謎が謎のままで終わり、解決に次号を待たねばならないために起こる『次回までのストレス』を解消した。
これが読者の支持を受け、一定の人気を博しており、隔月刊誌連載作品としては異例のロングラン作品となっている。また、単行本の売り上げ部数も、講談社における隔月刊誌連載作品での最高記録を樹立しており、現在も記録が更新されている。累計発行部数は、300万部以上も突破した。宝島社では、「このミステリがすごい!」で堂々1位を獲得した。
ミステリ手法
事件の解決において、あえていくつもの事例を挙げておき、その後に各事例と現実を照らし合わせて矛盾を突く『仮定消去』など、それまでの推理漫画と一線を画する整理され卓越したロジックを展開するため、本格嗜好のミステリファンにも評価を受けており一時期において『ミステリコミックの最高峰』とも称された。
あおり文句
これらの点より先ほど挙げた作品をはじめとする、従来の推理漫画とは一線を画する本格嗜好の路線を示すため、単行本の帯などには『知性への挑戦状』『新世紀ミステリ』『知的エンタテインメント』などの言葉が標榜されている。
また、主人公コンビの役割分担(知性担当と行動担当)が明確なため、そこから『Intelligent & Active』なる、あおり文句も称された。単行本17巻・20巻の帯では、法月綸太郎が推薦文を寄せている。
知的な小ネタ
主人公が若き数学者としての顔も持ち合わせ、また作者自身が理系大学卒業であるため、時折数学に関する知識(位相幾何学無限など)が作内に顔を覗かせる。大学レベルの内容のものもあるが、これも作者は噛み砕いてわかりやすく説明している。
作中には硬い展開とは裏腹に、笑いを誘うような小ネタも多数折り込まれている。これは作者の落語好きによるもので、落語を元としたネタも多い。
事件の取り扱い
なお、この漫画は「小さな(=殺人ではない)事件の取扱頻度が高い」という推理漫画においては、稀有な特徴を持つ。従来の推理小説・推理漫画において扱われる犯罪はほとんどが殺人であるが(著名な推理小説家であるヴァン・ダインも、彼自身が提唱するミステリーの基本法則の中で、殺人だけが本格推理に値すると述べている)、この漫画ではおよそ2回に1回のペースで殺人以外の小さな事件(日常の謎)も扱い、「部室のケーキを盗み食いしたのは誰か」「剣道部の道場に飛び込んできたバスケットボールを投げたのは誰か、また(遮蔽物の多い校舎・教室内から)どうやって投げたのか」などといった謎が話のテーマに据えられたこともある。また話の中には僅かにコンゲームがテーマの話も挿入されている。

注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] 登場人物

ここでは原作での設定を表記する。テレビドラマ版での設定は別項目にて表記する。

燈馬 想(とうま そう)
日本某所にある、私立咲坂高校に通っている少年。MIT数学科をわずか15歳で首席卒業しながら、大学の所有する研究機関への道を自ら辞した過去を持つ。MIT在学時の研究テーマはゼータ関数、およびその周辺領域の証明である。その才能ゆえに、人と違った生き方をしてしまったため、自らの人生に疑問を抱いて大学卒業後、現在の学校に再編入した。
基本的に人間の感情の機微には疎く、加えて善意でしたことが周囲から曲解され悪意になって自分に跳ね返ってきたために、人との付き合い方に難点を持ち、それがコンプレックスとなっている一面を持つ。高校へ編入してからもその経歴や性格から変人扱いされることもあった。反面、人の思考・心理を「論理的」に追求することには長けている。
普段は何事にも冷静で理性的な性格。基本様々な事件や物事には無関心な態度を取るが、自身の意思に関わらず幾度も事件に関わっていき、揉め事が起きたときはそれを解決するトラブルシューター的な役割を担っている。また自身が事件の当事者である場合は時に一人で抱えこんで行動をすることもある。
ソフトウェア関連会社へクラッキングできる程の高度なプログラミング技術を有している。初期(コミックス2巻あたりまで)は眼鏡をかけることもあったが、現在は使用していない。数学以外の分野にも造詣が深い多趣味な一面もあるが、体を動かすのは得意ではなく運動全般は苦手。非常な音痴であり、聞く者を苦笑、失笑を超えて石化させる程のレベル。
大学時代に様々な特許を取得しており、プールもついている程のマンションに一人暮らしであるが生活には全く困っていない(ロキ(後述)曰く、その気になればまだまだ稼げるらしい)。部屋は本と情報機器であふれており、それだけでは飽き足らず近くに貸し倉庫も持っている。それは実の妹をして「本とガラクタで人が泊まれるスペースが無い」と言わしめるほど。
聞き込みや調査は可奈にまかせ、自分は思考に集中し推理するタイプの探偵キャラクター。ちなみに事件の「解決」よりも「真実を暴く」ことを目的として推理している。
作中で想が「Q.E.D.」の文字を示したら、その時点より先のストーリーは事件の解決編に移る(近作では想自身が記さず、一種の比喩や効果・寓意として登場することが多い)。
水原可奈(みずはら かな)
想の同級生で数少ない友人の1人。同級生ではあるがきちんと知り合ったのは、ゲームセンターで想がトラブルに巻き込まれかけたのを助けた時。男勝りで行動力が人一倍どころか“人五倍”はある健康優良おてんば娘。
少年マンガにおいてこういったキャラは大抵家事がダメだったりするが、彼女の場合は意外と料理が上手で、想に手料理をごちそうすることもある。他の家事(掃除や裁縫など)の腕は未知数だが、自室はかなり綺麗に片付いている。
想にとっては、クラスメートなど他者との接点を(頼みもしないのに)積極的に繋げてくれる、かけがえのない友人で、自らの犠牲を厭わずに身を投げ出せる「大切な人」であるが、想自身にはその自覚は薄い。
性格は、好奇心旺盛な世話好きで、困っている人を見ると放っておけないタチ。子供のころから自身の行動に身近な人間を巻き込みたがる事が多く、想を引っ張り回すこともしばしば(無理やり想の口に卵焼きを突っ込み、代償としてスカイダイビングに付き合わせたことも)。社交的で機転も利き、必要とあらば方便として嘘すら器用に使いこなす他、変装しての潜入捜査や聞き込みまで行う。ただ、学校の勉強は平均より少し下レベルで、特に数学は大の苦手。
剣道部に所属しており腕は達人クラス(女武蔵と呼ばれている)。だが、剣道に限らず運動全般に類稀なる才能を持ち、およそ運動と名のつくものなら、大抵の行動を数度の練習でモノにする。学校の塀を街路樹を利用した三角跳びで乗り越える、教室の窓から校舎の壁を伝って屋上まで登る、大人でも命の危険を感じる遠泳をこなすなど身体能力は驚異的なレベル。「あの人の周りには重力が無いのかな?」とは想の弁。そのため腕っ節をアピールする場面も多く、気安い相手には口より先に手が出る事もしばしば。クラスでのまとめ役をする際には、その部分がモノを言うこともある。ちなみに本人にはその部分の自覚はかなり希薄である[2]
想との関係を茶化されると鉄拳が飛んでくるため、クラス内ではその話題はタブー扱いされている。ちなみに想への気持ちは本人曰く「まだこの気持ちに名前がついていない」とのこと。
事件の推理は想に任せる変わりに、自身は持ち前の行動力で事件関係者への聞き込みや情報収集を担当している名探偵の助手的役回り。また事件の大よそのあらましを正確に想に伝えることができる記憶力の持ち主でもある。
なお、彼女の名前は文化放送アナウンサーである水谷加奈からとられている[3]
水原幸太郎(みずはら こうたろう)
捜査一課の警部。可奈の父。想の知識と推理力を高く評価しており、事件解決のために想の言葉に耳を傾ける柔軟な一面を持っている。また、洞察力に優れており、想の助けを借りずに事件の核心に迫ることもある。
一人暮らしで親と離れて暮らしている想にとっては、力強い父親のような人。登場回数は、想と可奈に次いで3番目に多いにもかかわらず『月刊少年マガジン』2009年2月号に掲載の特別編『ドラマ殺人事件』にて初めてフルネームが判明した人物でもある[4]
笹塚(ささづか)
捜査一課の若手刑事で水原警部の部下。主に水原警部と行動を共にすることが多く、現場や捜査活動で水原警部に付き添っている。
シド・グリーン / ロキ
想のMIT時代の友人であり、優秀な数学者。金髪ストレートの白人種。北欧神話における『悪戯の神』の「ロキ」というあだ名を持つ無類のいたずら好きで、CIAすら煙に捲くほど。
彼もまた才能故の孤独を持ち、自分の発見や理論が常人から理解されない悩みを抱えていたが、想に出会うことでそれから解放された。想にとっては兄のような人であり、良き友であり、相互的な理解者であった。
想がMITの研究機関を辞めた際、想が来るまでトップであったロキが、想を追い出したという噂を流されたが、その疑惑は3巻収録『ブレイク・スルー』にて解決した。
エバ・スークタ
ロキの相棒で優秀な情報工学者。褐色の肌を持つ(インド系と思われる)。1976年生まれ。
想以外でロキの考え出した理論を形にできる唯一の存在。心優しい女性で常にロキのことを案じ、それ故に過剰な行動を取ることもある。ロキにとっても大切な存在であり、彼女に何かあればすぐさまロキは解決に動く侠気(おとこぎ)を見せる。ロキにとっての大事な存在である想のことも、友人として案じている。
燈馬 優(とうま ゆう)
ボストンにて、一人暮らしをしながら学校に通う、想の妹。アメリカで育った影響か、兄である想をファーストネームで呼ぶ。好奇心旺盛だが、一つのことを考え出すとそれに没頭し、他の刺激・思考をシャットアウトしてしまい、注意散漫になってしまうという悪癖を持つ。そのためにトラブルに巻き込まれたり、取り返しのつかない失敗をしてしまうことすらある。登場初期は前述の失敗癖が要因で構ってくれた両親を想から独り占めにしたと感じ、加えて怪我して看病した動物達に対する想の淡々とした態度を見て「誰がいてもいないのと同じ」と思い込み誤解していたこともあった。
砂の耳の持ち主で、非常にヒアリングに長けている。世界中のあらゆる主要言語を容易に習得し、使いこなす。これはヒアリング能力に加えて、他国の文化への強い興味が一助となっており、言語・単語から、その地域の文化背景に触れられる事に楽しさを見出していると言う。
なお、燈馬兄妹の両親は、父親が建築家で母親が歴史学者。歴史的に貴重な建造物を修復するため、夫妻揃って世界中を飛び回っており、どこにも定住していない。
アニー・クレイナー
マサチューセッツ州の地方検事局に勤める、名門一家の女性検事ハーバード大学卒。
初登場の頃は、まだ経験が足りないためか、些細なミスを繰り返していた。MITに入学したばかりの頃の想に、目に見える事実だけを追わずに、そこから導き出される人間の心情を読むことを教え、それによって人の力になれる人間になるよう諭した女性。可奈とよく似た、竹を割ったような性格をしている。
担当していた事件絡みで銃撃され死亡したと思われたが、娘を束縛しようとする父親によって死を偽装され、父親から逃れるためすべてを捨て姿を消した。現在は交渉人のような仕事をしているという。
アラン・ブレード
シェア90%を占めるパソコンOS「ウィングス」シリーズ(モデルはウィンドウズシリーズ)を開発・販売しているアランソフト社(モデルはマイクロソフト社)の会長で、世界有数の大富豪。モデルはビル・ゲイツ
近年の社員の質の低下に悩み、かつて「ウィングス」の基礎理論開発に力を貸した想を引き抜こうと、様々な手段を使うが、ことごとく想に返り討ちに遭う、通称「災厄の男」。傲慢で自己中心的な性格で、想とは違う意味で、他人の気持ちを思いやる能力に欠ける。趣味は鱒釣り。
エリー・フランシス
アランの秘書。アランに唯一、気後れすることなく口出しできる存在であるが、アランの奇抜な人材勧誘イベントに、無理やり手伝わされることも少なくない。
アランの想い人でありアラン誘拐事件後、アルプスで結婚を申し込まれ「監視役が必要」という理由で承諾した。
咲坂高校探偵同好会(ミステリ同好会)
高飛車な会長・江成姫子、オカルトマニアの盛田織理、自信過剰な長家幸六の3名から成る。
学園内で起こる事件を解決し、かつ自分達の知的好奇心の満足のために結成されたが、実際にはその思いの強さが空回りして、逆に事件を起こしてしまうトラブルメーカーとなっている。第48話で、探偵同好会は乗っ取られた挙句に潰されてしまった。そのため、代わりに想が自分名義で「ミステリ同好会」を立ち上げ、江成達にプレゼントした(想曰く「檻に閉じ込めておかないと周りが迷惑するから」)。
江成姫子(えなり ひめこ)
探偵同好会(ミステリ同好会)の会長にして創始者。高圧的な態度と周囲の空気もお構いなしに物事を進める女王様気質な性格から、通称「クイーン」と呼ばれている。我が意を得た発言をした相手には「あなた、とてもいいことを言いました」と賞賛するのが口癖。資産家の祖母を持つ。
長家幸六(ながいえ こうろく)
探偵同好会(ミステリ同好会)会員。理論派を自称する理屈屋だが、理論派を自称する割にはトリックが不合理だったりどこかしら穴がある推理を展開し、仕舞いには「カブト虫」と揶揄されている。自分の苗字が家が複数ある状態=HOMESという解釈から、自らを「ホームズ」と主張している。
盛田織理(もりた おりさと)
探偵同好会(ミステリ同好会)会員。筋金入りのオカルトマニアで、何かと宇宙人や幽霊の仕業だという怪奇的な推理を好み、しばしばホームズと対立する。そのことから「モルダー」という渾名で呼ばれている。

以下のキャラクターの詳細な情報はC.M.B. 森羅博物館の事件目録#登場人物を参照

榊 森羅(さかき しんら)
燈馬兄妹の母方の従弟。兄妹をして「一番の変わり者」と言わしめる変人。東京某所にある民家を改装し「森羅博物館」なる、客が滅多に来ない博物館を経営している。
大英博物館の「智の守護者」の証たる「C.M.B.」の文字が刻まれた「3つの指輪」の現在の所持者。その鑑定眼はあらゆるモノの真偽を見抜く。
七瀬立樹(ななせ たつき)
森羅のクラスメート。合気道の達人で銭湯の娘。似たもの同士なのか、出会ってすぐに可奈と意気投合する。

[編集] 各話タイトル

掲載が斜文字 になっている話は『マガジンGREAT』の兄弟誌である『月刊少年マガジン』に特別収録されたもの。

[編集] 第1巻~第10巻

タイトル 掲載 収録 あらすじ
1 ミネルヴァの梟 1997年
7月号
1巻 ゲーム会社の社長が、何者かに刺殺された。現場に残されたトランプの意味とは?
2 六部の宝 1998年
5月号
2巻 山奥の村で、六部殺しの呪いのような連続殺人が発生する。果たして、犯人の正体とその目的は?
3 ロスト・ロワイヤル 1998年
7月号
2巻 預けていた人間により裏切られ隠蔽された、幻の車「ブガッティ・ロワイヤル」の行方とは?
4 銀の瞳 1998年
11月号
1巻 高名な人形師の死後、残された人形の前で悪徳な金貸しが死んだ。だが現場に居合わせた関係者から語られる証言はバラバラで食い違う。一体、誰が殺したのか?
5 ブレイク・スルー 1999年
1月号
3巻 MIT時代の仲間、ロキとエバが来日した。想の論文を破り捨てたのは、誰だったのか?
6 褪せた星図 1999年
3月号
3巻 雪山の天文台で、身元不明の焼死体が発見。果たして謎の焼死体は誰なのか?
7 1st,April,1999 1999年
5月号
4巻 エイプリルフールクラブのネタに悩まされる想。S(N)極だけの磁石、モノポールは実在するのか?
8 ヤコブの階段 1999年
7月号
4巻 突如、コンピュータの異常で東京が大混乱に陥った。異常を惹き起こす元凶、人工生命クランを止める方法はあるのか?
9 歪んだ旋律 1999年
9月号
5巻 楽団への援助を求めていたチェロ奏者が殺人を犯した。死体を隠した場所とは?
10 光の残像 1999年
11月号
5巻 古いカメラに残された5枚の写真。そこには、大昔の殺人事件が隠されていた。
11 ワタシノキオク... 2000年
1月号
6巻 トラブルに巻き込まれた想の妹。優の記憶に秘められた謎とは?
12 青の密室 2000年
3月号
6巻 スカイダイビング中に殺人事件が発生。上空・数千メートルの密室を解く。
13 Serial John Doe 2000年
5月号
7巻 MITの卒業生ばかり狙う連続殺人が発生。犯人の目的は?
14 憂鬱な午後 2000年
7月号
7巻 想と可奈が訪れた花屋で、現金盗難事件が起きる。その当事者の1人の災難とは?
15 フォーリング・ダウン 2000年
9月号
8巻 事故により閉鎖されたバンジージャンプ施設。そこに秘められた謎とは?
16 学園祭狂騒曲 2000年
11月号
8巻 学園祭の準備に追われる想と可奈。会場が荒らされる緊急事態が発生。
17 ゲームの規則 2001年
1月号
9巻 仕手筋の親玉、ジョナス・ソロモン。彼の仕掛けたゲームとは?
18 凍てつく鉄槌 2001年
1月号
2月号
9巻 勝鬨橋が再び開いたことから、1人の老人が封印しようとした殺人が蘇る。
19 冬の動物園 2001年
3月号
11巻 冬の動物園で起きた殺人事件。その事件には推理作家志望の青年が、霊魂となって成仏できないほどの思いが託されていた。
20 魔女の手の中に 2001年
5月号
7月号
10巻 優が持ってきた1枚の葉書。彼女から可奈に語られる、想の悲しき過去の事件。

[編集] 第11巻~第20巻

タイトル 掲載 収録 あらすじ
21 寄る辺の海 2001年
9月号
11巻 40年前に息子が溺死した事件を、殺人と疑う老人。大人となった犯人は、誰だったのか?
22 銀河の片隅にて 2001年
11月号
12巻 オカルト否定派の大学教授が、1枚の宇宙人の絵に「興味深い」と発言。その真意は?
23 虹の鏡 2002年
1月号
3月号
12巻 「魔女の手の中に」完結編。過去の事件の関係者が次々と命を狙われる。犯人の目的は?
24 災厄の男 2002年
5月号
13巻 大企業の会長アランが来日。想を引き抜くために、彼が仕掛けた罠とは?
25 クラインの塔 2002年
7月号
13巻 「黄泉の塔」を村おこしに利用しようとしたが、その塔にはある因縁が。
26 夏休み事件 2002年
9月号
14巻 可奈を襲った大事件。容疑者と思わしき3人の先輩達。果たして犯人は?
27 イレギュラーバウンド 2002年
11月号
14巻 野球好きの会社員が起こしたささやかな復讐。市議会議員を襲った真犯人とは?
28 ガラスの部屋 2003年
1月号
15巻 可奈の友人の祖父が殺された。真空管に囲まれた部屋の密室殺人に挑む。
29 デデキントの切断 2003年
3月号
15巻 想の前に現れた、初老の数学教授。かつて、想が教授に向けて発した「デデキントの切断」の言葉の真意とは?
30 サクラ サクラ 2003年
5月号
16巻 花見の場所取りで聞いた、3つの紛失事件。そして、想と可奈の微妙な関係は?
31 死者の涙 2003年
7月号
16巻 水原警部に誘われて山奥の村へ。そこで起きた美人妻失踪事件の結末とは?
32 災厄の男の災厄 2003年
9月号
17巻 アランが人材確保のため、招待客に盗難事件の容疑をふっかけようとするが。
33 いぬほおずき 2003年
11月号
17巻 映画の撮影中、模擬刀が本物とすり替わっていた。犯人は、誰だったのか?
34 名探偵"達"登場! 2004年
1月号
18巻 3人だけの探偵同好会。ケーキを食べた裏切り者は、誰だったのか?
35 3羽の鳥 2004年
3月号
18巻 水原警部の部下の封印された記憶。少年時代におきた男女失踪事件の真相とは?
36 マクベスの亡霊 2004年
5月号
19巻 シェイクスピアの戯曲マクベスに取り込まれた、役者の結末とは?
37 賢者の遺産 2004年
7月号
19巻 可奈が、昭和初期にタイムトラベル!? 果たして元の世界に戻れるのだろうか?
38 無限の月 2004年
9月号
20巻 亡くなったはずの友人から、想にメールが届いた。それから連鎖する殺人の犯人とは?
39 多忙な江成さん 2004年
11月号
20巻 資産家である江成姫子の祖母が命を狙われているという。探偵同好会と可奈がその危機を防ごうとするが、その周辺で奇妙な出来事が起こり始める。

[編集] 第21巻~第30巻

タイトル 掲載 収録 あらすじ
40 接がれた紐 2005年
1月号
21巻 雪山で見かけた浮かない表情の男女2人組。想たちの「心中」の予感は取り越し苦労だったが、彼らにはある事情があった。
41 狙われた美人女優…(略) 2005年
3月号
21巻 落ち目の女優が、マネージャーと仕掛けた狂言の脅迫事件。だが、それは狂言ではなくなってしまう。
42 春の小川 2005年
5月号
22巻 記憶をなくしたという日本画家。彼の記憶に隠された、二重生活の正体とは?
43 ベネチアン 迷宮
ラビリンス
2005年
7月号
22巻 銀行強盗に人質としてアランが誘拐された。想達は彼を助け出すことが出来るか?
44 ライアー 2005年
9月号
23巻 クルーザーの中で、全員が共同殺人?アリバイが交錯する水上密室に挑む。
45 アナザー・ワールド 2005年
11月号
23巻 想の恩師が学会に現れず、自殺してしまった。彼が残した4枚の絵に隠された、真実とは?
46 クリスマスイブイブ 2006年
1月号
24巻 クリスマスのバイト先で、複雑な多重トラブルが発生。皆が幸福になる方法とは?
47 罪と罰 2006年
3月号
24巻 「世の中は不公平」。そう感じた金欠の名門大学院生が完全犯罪を目論むが、水原警部が鋭い洞察力で追い詰めてゆく。
48 宇宙大戦争 2006年
5月号
25巻 あの探偵同好会が乗っ取られた。失意のクイーン達に助け舟を出した想の同好会奪還作戦とは?
49 パラレル 2006年
7月号
9月号
25巻 山奥の別荘地で起きた殺人事件に絡む因縁。シンクロトロン建設に関わる疑惑と、それにまつわる研究者の死。超ひも理論の導き出す犯人の姿は?
50 夏のタイムカプセル 2006年
11月号
26巻 偶然見つかった可奈のタイムカプセル。そこに秘められた可奈の思い出せない記憶とは?
51 共犯者 2007年
1月号
26巻 密室の死体と不可解な自首をした男。果たして真犯人は別にいるのか?あるいは共犯者が?
52 ファラオの首飾り 2007年
3月号
28巻 友人によってエジプトに呼ばれた想。ファラオの墓の発掘にまつわる呪いの正体とは?『C.M.B』とのコラボ作。
53 鏡像 2007年
5月号
27巻 放火された空き家。容疑者双子の姉妹。どちらかが犯人なのか?
54 立証責任 2007年
7月号
27巻 裁判員制度導入に先駆け、学校で模擬裁判が行われることに。想と可奈は有罪無罪、どちらを選ぶのか。
55 人間花火 2007年
9月号
28巻 人が朽ち果てていく様子を描いた絵を見た男性の様子がおかしいと、知り合いに相談された想と可奈が絵の謎を解き明かそうとする。ツポビラウスキー症候群とは!?
56 エレファント 2007年
11月号
29巻 最近現れた謎の海賊ジジィ。可奈とミステリ同好会を従え、金庫を盗もうとするが…。
57 動機とアリバイ 2008年
1月号
29巻 想に油絵を教えている先生が動機があるという点で殺人容疑をかけられる。自殺か、それともアリバイを潜り抜け、誰かが殺したのか?
58 人形殺人 2008年
3月号
30巻 都内で発生した連続マネキン破壊事件。無惨な姿で「殺された」マネキンが物語る事件の真実に想が迫る。
59 犬の茶碗 2008年
5月号
30巻 想の行きつけの将棋道場の将棋仲間が催眠商法の被害に遭った。可奈は合法的にお金を取り戻すことを提案するが…

[編集] 第31巻~

タイトル 掲載 収録 あらすじ
60 眼の中の悪魔 2008年
7月号
31巻 ロキの友人が論文の捏造を疑われて聴聞会にかけられた。彼はデータを指導教授に盗まれたと主張するが…
61 約束 2008年
9月号
31巻 遭難死した登山家が3年前に交わした殺人の約束。3年後、そのターゲットが山で滑落死する。これは果たして殺人か?そして、殺人の約束を交わしたのは誰なのか?
62 マジック&マジック 2008年
11月号
32巻 マジックのショーを見に来た燈馬と可奈。タネが解るので反応の少ない燈馬に、マジシャンが「見たことのないマジックを見せて驚かせてやる」と言う。
63 レッド・ファイル 2009年
1月号
32巻 銀行員が荒らされた室内で死体で発見される。被害者が勤めていた銀行では、投資プログラムを組んだプログラマに此度の金融危機の責任があるとして、燈馬の知人でもある女性が告発されていた。
64 ドラマ殺人事件 2009年
2月号
THE
TRICK
FILE
放送部の機材を壊した可奈。その償いのため公共放送局NKHの代理取材を要請される。燈馬を引き連れてドラマの製作現場を取材するが、そこでプロデューサーが変死体で発見される。
65 パラドックスの部屋 2009年
3月号
33巻 家賃の不払いで強制退去が執行された部屋から、借主がミイラ化した状態で発見された。しかし、彼の周辺から窺い知れる人物像はどれもバラバラ…この事件は他殺?自殺?それとも病死…?
66 推理小説家殺人事件 2009年
5月号
33巻 売れっ子推理小説家が自宅の風呂場で死体で発見された。当初、警察は事故死と断定するも、現場の様子は彼が生前仲間に話していたトリックに酷似していて…

[編集] 補足

  • サブタイトルは基本的に単行本収録時に決定される事が多く、雑誌掲載時、話そのものは無タイトル(タイトル未定)である事も少なくない。
  • 単行本のページの都合上、『銀の瞳』が1巻に収録され、『六部の宝』『ロスト・ロワイヤル』は2巻に収録とされた。以降、各話の単行本収録はページ数の都合や作品そのものの性質を勘案して決定されるようになっている。そのため、単行本収録話の掲載順序は作品初出の順序とは一致しておらず、時期・事情においては既に単行本になっていてもおかしくない時期の話が単行本未収録となる事態が発生する。
  • ロスト・ロワイヤル』で可奈が運転しているオートバイホンダ・CBR1100XXスーパーブラックバード。名称から分かる通り、排気量が1リトッルを超過するので大型自動二輪車に分類され、運転には大型二輪免許が必要となる。そして大型二輪免許を取得する為には18歳以上でなければならない。しかし、この話の時点での可奈はまだ高校1年生である(16歳にして、バイク免許は持っている)。
  • Serial John Doe』では、試みとして初めて『謎編』と『解決編』に分割し掲載誌の巻頭と巻末にそれぞれ掲載され「一挙2話掲載」と銘打たれた作品。2話を合わせた総ページ数は従来の作品と変わらず。そのため単行本収録において雑誌掲載時「解決編」のトビラであったページがそのまま1Pぶち抜きの1コマとして使われている。この手法(『謎編』と『解決編』の分割)は後に『多忙な江成さん』などでも使われているが、その際には単行本収録の事情を勘案して『解決編』のトビラはコマ割りされた「トビラではない通常のページ」としてデザインされたものとなっている。
  • 魔女の手の中に』では、それまでのやむない事情で作られた前後編とは違い、初めて2話分ということを意識して作られた作品。とはいえ、作者としては1話で終わらせるはずのものが、どんどん膨らんでいったためにそうなったとのこと。想のMIT在学時のエピソードで、アニー・クレイナーが登場する。この話には単行本1巻分のページ数が費やされており、これをまとめ単行本の1冊完結を踏襲するため前話『冬の動物園』の単行本収録が先送りになった。
  • 第18話『凍てつく鉄槌』は、人気を磐石のものとしたシリーズのファン層拡大のために作られた短期連載の特別編。『マガジンGREAT』の兄弟誌である『月刊少年マガジン』2001年1月号・2月号に、短期掲載された。加藤元浩はその後、同誌で別作品『ロケットマン』を、その終了の後に『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の連載を行っている。
  • 魔女の手の中に』『銀河の片隅にて』『虹の鏡』はストーリーの構成上、一連のシリーズとなっている。中でも『虹の鏡』は前後編のストーリーであり、そのため12巻はページ数が多い。
  • 第41話のタイトル『狙われた美人女優、ストーカーの恐怖 絶壁の断崖にこだまする銃声 燈馬と可奈はずっと見ていた』という長いタイトルは、2時間ドラマオマージュである。
  • 第49話『パラレル』は、連載10周年の記念作品として前後編執筆がなされており、単行本収録に当たっては『連載10周年特増』として『宇宙大戦争』と共に収録された。そのため25巻も12巻と同様、単行本のページ数が増えているのだが、正確に言えば連載(単発掲載時期も含めて)10周年記念作品は2007年7月号に掲載された第54話『立証責任』である。
  • 第52話は、『C.M.B』とのコラボレーション企画による次巻同日発売のため、単行本収録が28巻に先送りされた。
  • 第64話『ドラマ殺人事件』は2009年1月8日からスタートした当作のドラマ化作品の放映記念として『月刊少年マガジン』2009年2月号に掲載された特別編。解説書である『THE TRICK FILE』に緊急収録された。ちなみに作内で制作されているドラマは描かれているセットおよび落語同好会のポスターから『Q.E.D 証明終了「第3回 学園祭狂騒曲」』と解る。

[編集] 作中に登場する用語

SED (第4話『銀の瞳』)
Electro Static Discharge. 静電気および、これが引き起こす精密回路部品(主には半導体部品)の破壊現象のこと。作内ではこれによって心臓ペースメーカーに深刻な誤作動を引き起こすと表現されている。
ただし、これは静電気が半導体に起す悪影響同機器と電磁波の関係性および一部の各種機器との親和性の悪さが結びつき、ストーリー掲載当時、一般において常識とされ広まってしまった話 に由来して取材されたものである。後に当作がドラマ化された際、初めて医療機関および業界団体によって誤解が指摘され、テレビ局に抗議が行き、同番組のプロデューサーが謝罪する事態となった。これに関してはドラマ版の項目も参照すること。
なお、情報の初出(1998年)から抗議(2009年)までは、ゆうに11年近くもの開きがある事、またその間に情報技術や医療技術は格段かつ高度に進歩を遂げている事実に留意されたい。少なくとも現在では作内にて表現されるような事態は起こりえないとされている。
カオス理論 (第5話 『ブレイク・スルー』)
混沌、無秩序の意が転じて、現在人間の持っている数学理論では、予測不能な現象を扱う理論。「決定論的システムが作り出す、予想不能のふるまい」をあらわす。
モノポール (第7話 『1st,April,1999』)
磁気単極子。通常の磁石はN極、S極の2つの極を持っている(磁気双極子)。これが、単一の極しか持っていないもの、すなわちN極のみ、S極のみを持つとされる仮想的な素粒子。応用することで、莫大な巨富を生みだすとされる。
オイラーの公式 (第13話 『Serial John Doe』)
大数学者レオンハルト・オイラーが一般化した公式。それぞれは無関係な数である、ネイピア数(e)円周率(π)が、虚数(i)、0、1という基本的な数により、関係するという公式。
ケーニヒスベルクの橋 (第18話 『凍てつく鉄槌』)
ケーニヒスベルクを流れる川ある7つの橋を、「1度だけ通ることで、元の場所に戻ってくることが可能か」という問題。つまり、一筆書きが可能かを示した問題である。
ジョンバール分岐点 (第22話 『銀河の片隅にて』)
歴史的に重要な場面に干渉したとき、別の歴史が生まれるという理論を説明する際に使われるSF用語。ジョンバール分岐点とは、その別世界が生まれる分岐となる瞬間のことで、出典(元ネタ)はジャック・ウィリアムスンのSF小説『航時軍団』。関連項目に、タイムパラドックス平行世界など。
クラインの壷 (第25話 『クラインの塔』)
入口と出口が一緒になっている壷で、始まりも終わりもなく際限なく続く、起点・終点のない壷。メビウスの輪の立体版とも言える。
オッカムの剃刀 (第27話『イレギュラーバウンド』)
単純な答えほど真実に近いという考え方。数学者オッカムが示した。「ある事柄を説明するのに、必要以上の仮説を立ててはならない」というもの。
デデキントの切断 (第29話 『デデキントの切断』)
有理数体を完備化して実数体を構成する方法の一つ。切断とは簡単に言うと、“ある数”より小さい有理数の集合のこと。この“ある数”が有理数の範囲に収まらず実数となるので、これを実数の定義とする。
ポアンカレ予想 (第56話 『エレファント』)
1904年にフランスの数学者アンリ・ポアンカレによって出された、「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」という予想。

[編集] テレビドラマ

NHK総合ドラマ8」枠で、2009年1月8日から同年3月12日まで高橋愛主演の連続ドラマとして放送された。全10話。なお、第1回から第4回までについては、2009年1月31日2月1日に再放送された(一部地域を除く)。

[編集] 出演

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

[編集] 放送日・サブタイトル・主なゲスト・視聴率

各話 放送日 サブタイトル ゲスト 視聴率
第1回 2009/01/08/ 青の密室 松田悟志(諸川)、本田大輔(野牧)、田実陽子友井雄亮尾関伸嗣 6.2%
第2回 2009/01/15 銀の瞳 江波杏子(克美)、押元奈緒子(鈴子)、長谷川朝晴真実一路谷本一 6.0%
第3回 2009/01/22 学園祭狂騒曲 辻本祐樹(咲坂亭K助)、川原一馬 4.7%
第4回 2009/01/29 ブレイク・スルー 森豪士(ロキ)、サヘル・ローズ(エバ)、小川麻琴 3.9%
第5回 2009/02/05 サスペンス刑事/狙われた美人女優/迫りくるストーカー/
断崖にこだまする銃声/可奈と想は全部見ていた
青田典子(幸代)、松尾諭(笠山刑事)、住田隆井上美琴松風雅也 7.1%
第6回 2009/02/12 賢者の遺産 藤岡弘、(龍門寺)、中山夢歩仁科克基坂本祐祈植野葉子中村有志(天真爛丸) 5.4%
第7回 2009/02/19 エレファント! 袴田吉彦(海賊ジャック)、古村比呂(沙織) 4.4%
第8回 2009/02/26 罪と罰 北条隆博(千田川邦彦)、牧口元美(池沢老人)、松澤傑きゃんひとみ 5.1%
第9回 2009/03/05 可奈のタイムカプセル 桑島真里乃安藤咲良田辺未佳五十畑哉邪斉藤圭祐(新田)、桑代貴明本間健大(野辺) 3.5%
最終回 2009/03/12 立証責任 田村亮(裁判長)、原千晶(弁護士)、飯田基祐(検事)、鈴之助 4.8%
平均視聴率 5.1% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

[編集] インターバル刑事・ササヅカ

「インターバル刑事・ササヅカ」は、2009年1月31日・2月1日の「Q.E.D. 証明終了」(第1回~第4回)の再放送の際に放送された短編のスピンオフドラマである。

[編集] 原作との相違点

  • 一部、ドラマに使われなかった原作の場面が流用されている。
代表例として、第1回で燈馬と可奈の出会いが学外から学内へと変更。その際に『ミネルヴァの梟』のテンキー解除場面を使用。原作ではエレベーターの暗証を解除するためだが、ドラマではロッカーに閉じ込められた可奈の荷物を取り出すために変更されている。
  • 演じた役者の身長差のため、燈馬と可奈の身長差が原作と逆転している(原作、特に初期では燈馬の方が背が低い)。
  • 可奈の母親が死亡している(原作では存命)。
  • 公共の放映である事と役者のイメージへの配慮からか、可奈の暴力描写がかなり抑えられている。彼女が手を出す場面が自己および周囲の防衛時と部活時のみとなり、原作と比較すると幾分か大人し目の印象を与える事がある。
  • 『青の密室』における犯人の動機が「純粋な復讐」から「身勝手な横恋慕と恐喝による私怨」に変更されている。
  • 『銀の瞳』では部屋に敷かれているカーペットの素材がアセテートからウールに変更されている。また、ゲスト登場者である婚約者役の設定も「髪を染めてチャラチャラした男」から「普通の社会人」に変更されている。さらに、作内の時間経過が短縮されており、これに伴い作内の各エピソードが原作と比較して前後調整されている。
  • 『学園祭狂騒曲』で探偵同好会が「お化け屋敷」の運営者として初登場している(原作では有志の好色な男子生徒3人組)。
  • 役者の都合からか『ブレイク・スルー』にて登場するロキがアジア系に変更(原作では純粋な白人)され、エバもメガネの着用が無い。また、日本に来た理由が「純粋に燈馬を探しに来た」わけではなく「開発協力したアランソフト社のパーティーにかこつけて燈馬を探しに来た」に変更されている(原作ではアランソフトの名は『ブレイク・スルー』の時点では出てこない)。
  • 『エレファント!』では原作では名前がなかった「海賊さん」に「ジャック」と名前がついている。

[編集] 謝罪に発展した問題

『銀の瞳』で、“心臓ペースメーカーが静電破壊を受け、付けていた人がこれにより死亡する”という描写があり、視聴していた心臓外科医から事実に反すると日本医用機器工業会ペースメーカ協議会に指摘が為された。検証の結果、静電気で破壊する事はペースメーカーの構造上不可能、突然死の事故例も存在しないと判定され、同協議会は「視聴者に誤認させ装着者にも無用な不安を与えるもの」としてNHKに訂正放送申し入れ。NHKはこれを受けて制作統括者(=チーフプロデューサー)名で公式サイトに「改めて検証したところ、ペースメーカーの静電気放電に対する安全性や耐久性は極めて高いことが分かりました」「ペースメーカーを使用されている方、ご家族、関係者に無用の心配をおかけすることになったことをおわびします」の文章を掲示した[5][6]

NHK ドラマ8
前番組 番組名 次番組
Q.E.D. 証明終了

[編集] 『C.M.B.』との関係

2005年10月より、『月刊少年マガジン』にて連載が始まった別作品『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』は、姉妹編にあたり、Q.E.D.と同一世界の出来事という設定。『C.M.B.』の第2巻に1コマだけであるが水原警部が登場している。

掲載当時の『マガジンGREAT』(2005年9月号)に掲載された『C.M.B.』の広告には「(Q.E.D.の主人公である)燈馬君のイトコが大活躍するぞ!!」の煽り文句が記された。この広告と同様のものが、『C.M.B』第1巻の広告として単行本23巻に収録されている。

第44話『ライアー』では、最後で燈馬兄妹のイトコ(『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の主人公・榊森羅)の存在が明かされている。同作はこの新連載の告知の意味合いも兼ねていた。

『Q.E.D』第28巻と『C.M.B.』第6巻では、エジプトを舞台とした想と森羅の競演が実現。

[編集] 関連書籍

『Q.E.D. 証明終了 THE TRICK NOTE』
作者・加藤元浩と『月刊少年マガジン』編集部による同作品のオフィシャルガイドブック。
第1話~第37話までのストーリーダイジェストや作中使用トリックの解説、単行本未収録カラーイラストやキーワード解説、初期未公開作品(Q.E.D.シリーズではない)のダイジェスト掲載など。
天樹征丸(『金田一少年の事件簿』『探偵学園Q』原作者)との対談ページも設けられている。
『Q.E.D. 証明終了 THE TRICK FILE』
作者・加藤元浩と『月刊少年マガジン』編集部による同作品のオフィシャルガイドブック第2弾。
第38話~第63話までのストーリーダイジェストや作中使用トリックの解説、単行本未収録カラーイラストやキーワード解説、姉妹作品の『C.M.B.』の紹介、テレビドラマ化記念特別読み切り『ドラマ殺人事件』を収録。
実際の数学者である黒川信重教授のインタビューや作中に登場するポアンカレ予想等の解説等も掲載。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ 2009年3月号掲載の第65話「パラドックスの部屋」までは誌名は『マガジンGREAT』であった。
  2. ^ 『ドラマ殺人事件』の際、探偵役の少年を蹴り飛ばしたり殴ったりするヒロインを見て「乱暴な子」と呆れる描写がある
  3. ^ 『Q.E.D. 証明終了 THE TRICK NOTE』190頁より
  4. ^ 『THE TRICK NOTE』にてドラマ化記念として名前が設定されたと書かれている。
  5. ^ 「静電気がペースメーカー破壊」NHKドラマ誤認、謝罪 アサヒコム 2009年2月28日
  6. ^ ただし、ペースメーカー使用者が率先して静電気の起こる環境にいてよい事にはならず、ドラマでの表現は「行き過ぎた、事実に反すること」であることを踏まえたうえで、改めて「ペースメーカー使用者は万一のためにも静電気は避けて生活すること」を注釈した一文を付け加えている。

[編集] 外部リンク

講談社漫画賞少年部門
第32回 平成20年度
最強!都立あおい坂高校野球部
田中モトユキ
第33回 平成21年度
Q.E.D. 証明終了
加藤元浩
FAIRY TAIL
真島ヒロ
第34回 平成22年度
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