緑一色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

緑一色(リューイーソー)とは、麻雀におけるのひとつ。役満。索子の2,3,4,6,8と發だけを使って和了ったときに成立する。その名が示す通り、手牌すべてをデザインに緑色のみを使用した牌だけで統一した和了形である。

目次

[編集] 概要

使用できる牌は二索三索四索六索八索發の6種に限られるが、小四喜大三元と並んでチーのできる役満役でもある(但し使用できる牌の都合上二索三索四索の組み合わせに限られる)。大抵の場合副露して和了に向かうことになる。しかし、字牌系の役満にも劣らぬ派手な副露になって、少なからず警戒されることもある。最終形が高目安目のある形になることもあり、安目に出た場合はバカホンになってしまうこともある落差の激しい役でもある。

[編集] 歴史

元々の中国ルール・日本ルールには存在せず、アメリカで考案され逆輸入された役である。緑一色という名称も英名のAll Greenを訳したもので、そのままカタカナでオールグリーンと別称されることもある。また、一説には潜水艦が潜行するとき艦内の照明が緑の蛍光灯(Goサイン)になることから考案された役とも言われている。なお、アメリカ発祥の役はこの他に七対子がある。

[編集] 發の有無

ルールによっては、發を対子または刻子で使うことを緑一色の必須条件としている場合がある。そもそも緑一色が日本に入ってきた当初は發が必須で、当時の伝統的なルールを踏襲するルールでは發なしの緑一色を認めていない。その場合、發ナシ緑一色はただのタンヤオ清一色として計算される。

緑一色が日本に持ち込まれた当時、得点の上限は満貫だった。發ありの緑一色は当時から満貫役として扱われていたが、發のない形でも清一色タンヤオの複合により数え満貫になった。つまり發ナシの形も發アリの形も両方値段が同じで、發ナシの形をわざわざ満貫役と定義しておく必要がなかった。ところがその後点数体系がどんどんインフレ化してゆき、タンヤオ清一色の価値が相対的に下がってくると、發ナシの形も緑一色として認めるようになり、現在ではそちらの、發の有無を問わない定義のほうが一般的になっている。

[編集] 牌姿の例

(例)緑一色が確定しているケース

二索二索三索三索四索四索六索六索發發   八索八索八索
六索發のシャンポン待ち。

(例)高目と安目があるケース

三索四索六索六索六索發發   四索二索三索   八索八索八索
二索五索のリャンメン待ち。二索なら言うまでもなく緑一色で役満(子32000/親48000点)だが、安目の五索では緑一色にならず、単なるバカ混の2飜30符(子2000/親2900点)にしかならない。この牌姿では、高目と安目の差は実に16倍である。

(例)変則待ちのケース

二索二索三索三索四索四索六索八索八索八索   發發發
待ちは六索七索だが、七索では緑一色にならない。この牌姿では、八索ので安目の待ちを消すことができる。あるいは、三索を引いて六索を切ることで、緑一色の確定する形に受け変えることができる。この例の他にも、緑一色が確定しない変則待ちは数多くのパターンがある。

(例)發のないケース

四索四索六索六索   二索二索二索   三索三索三索   八索八索八索
四索六索のシャンポン待ち。發ナシ緑一色を認めない場合、この手はチンイツタンヤオ対々和の倍満となる。なお、發ナシの形は使える牌種が5種になるため、通常の發アリ緑一色よりもさらに難しい。

[編集] 余談

麻雀クイズなどで、「何を切っても役満テンパイとなる牌姿を作れ」というトンチ問題が出されることがある。正解は2つあるが、1つが緑一色に絡んだ下図の牌姿である。

二索二索二索二索四索四索四索四索八索八索八索發發發
ここからどの牌を切っても嵌三索のテンパイとなる。この問題は1970年代に山川肇という人物によって考案されたものと言われており、片山まさゆきが同じ牌姿を『スーパーヅガン』の作中で使っている。

[編集] 関連項目

他の言語