ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ

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ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』(ドラゴンボールゼット ふっかつのフュージョン!!ごくうとベジータ)は、1995年3月4日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第15弾である。監督は山内重保

春休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道』『ママレード・ボーイ』。


解説[編集]

邦画配給収入12億5千万円、観客動員数320万人[1]。ビデオ販売本数2万5千本[1]

劇場版第11作目の『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』以来となる孫悟空が主人公の劇場版作品。大全集には「劇中で、超サイヤ人3悟空が魔人ブウの名を出したり、ゴテンクスが登場した点、ベジータが死んでいる点から、魔人ブウ戦のさなかの出来事と推測できる」と書かれている[2]

過去に倒された敵の代表としてフリーザも出演している。また、ボージャックなども登場するが、フリーザが倒された直後に逃亡している。宣伝ポスターにはナッパやラディッツ、ドドリアとザーボン、クウラやサウザー、スラッグやロボットの姿のままのドクター・ウイローが描かれていた。

本作は劇場版作品の記念すべき15作目ということで、劇場版第10作目の『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』の時と同様にパンフレットは豪華な記事を揃えており、フュージョンやフリーザ、パイクーハンに関する辞典なども載せられていた。

原作では後に、悟空とベジータとのポタラによる合体戦士ベジットを登場させている。これはフュージョンでの合体は劇場アニメで既にやっているから[3]、との理由のためであり、本作は原作にも一定の影響を与えている。

また本作の特徴としてあの世では従来の激闘が繰り広げられるが、現世では一部の戦闘シーンがカートゥーン調に描写される試みがなされている。

あらすじ[編集]

普段のように天国と地獄の管理を行っている閻魔の館で一人の若いサイケ鬼が地獄行きの魂を浄化するスピリッツロンダリング装置のタンクを換え忘れた。満タンになったタンクからは悪の気が漏れ出し、サイケ鬼の体を媒介に、怪物ジャネンバに変化。同時に閻魔の館は結界で封じられてしまい、あの世とこの世の秩序がめちゃくちゃになってしまった。この世ではフリーザなど、かつて倒した悪人達が復活し大混乱。悟飯、悟天、トランクスらが応戦するが、根本的な解決法が分からずにいた。

同じ頃、前回のあの世一武道会のやり直しとして再び行われていた武道会の決勝戦にて、突如謎の結晶体が現れる。閻魔界に異常があることを知った悟空とパイクーハンは閻魔の元へと向かい、結界を破壊しようと試みるも失敗。閻魔から、結界を張った張本人が上にいたジャネンバであると告げられ、ジャネンバ直々の指名もあり、悟空が闘いを挑むことに。

ジャネンバは一見間抜けな姿をしているが、魔法のような不思議な技を自在に操る上に、相手の動きを見切ることに長けているため、悟空はやや苦戦を強いられる。遂に悟空は魔人ブウ戦以来2度目となる超サイヤ人3に変身し、ジャネンバに渾身の一撃を喰らわせる。ところが、息絶えたかに見えたジャネンバは瞬く間に体を再生させ、より戦闘向きの体となって悟空に襲い掛かった。ジャネンバの実力は悟空の超サイヤ人3の力を持ってしても歯が立たず、大ピンチに。そんな中悟空のピンチに駆けつけたのは、あの世の秩序が乱れたことにより、本来の肉体を取り戻したベジータであった。

一人果敢に立ち向かうベジータだったが、やはりジャネンバに敵うはずもなく、歴然たる実力差を見せつけられたベジータは、死んだ今でもなお悟空に一歩及ばないことを悟り、落胆するのだった。そこで、悟空から最後の手段として、融合技「フュージョン」を提案される。あの世とこの世の秩序を元通りにすべく、悟空とベジータは、強敵ジャネンバを前にフュージョンを試みる。

ゲストキャラクター[編集]

ゴジータ
ジャネンバを倒すために、悟空とベジータがフュージョンした姿。

ジャネンバ
閻魔大王の元で働くサイケ鬼が、事故で悪の気を浴びて変身した姿。巨体かつ無邪気そうな外見で「ジャネンバ」としか喋れないが、圧倒的なパワーに加え空間を越えるパンチや分身など魔術的な能力を備えており、相手の技を見切る能力に長けている。「オラをここまでさせたのは、おめえが魔人ブウに続いて2人目だ」と言い超サイヤ人3に変身した悟空の渾身の一撃で絶命したかに見えたが、直後に等身大の邪悪な姿に変貌を遂げる。
変身後は粗暴で残虐な性格になり、その強さは超サイヤ人3の悟空をもってしても歯が立たないほどに上がった。能力面も飛躍しており、自分の体をブロックのように分解して別の場所に出現する瞬間移動を使って相手を翻弄する。悟空の攻撃をことごとく回避するものの、この技は悟空の使う瞬間移動とは異なり、体の分解途中で気弾による攻撃を受けると移動先がバレてしまうという弱点があるため、ベジータにその弱点を見抜かれた。また、自身が作り出した結界と同様に罵声を受けるとダメージを受ける。他にも、ガラスの雨のような光線を放出したり、地面に落ちていた小さな棍棒を遠距離からも切断可能な剣に変えたり、針の山の残骸を伸縮自在な武器に変化させたり、腕を伸ばすなど多種多様な技を身に付けており、これにより悟空達を完全に圧倒したが、最後はゴジータによって浄化され元の赤鬼に戻った。
劇場版ドラゴンボール公式サイトの劇場版ドラゴンボールヒストリー(公開終了)では、劇場版シリーズの敵で1番強いのはジャネンバであると記されている[4]
名前の由来は邪念邪念波)から[5]。デザインは作画監督の山室直儀。鳥山明に提出した際デザインが良かったため、ほぼそのまま決定しており[6]、鳥山明も、自分がデザインに関わった映画の敵キャラクターの中には気に入っているキャラクターはいないが、東映アニメがデザインしたジャネンバの変身後は気に入っており、カッコ良くて戦闘シーンでの動きが生き生きしていいと語っている[3]。悪魔っぽいイメージでというオーダーをスタッフから受けデザインされており、手足の浮き出た血管のようなものは鳥山明からチェックが入る以前に手足にらせん状のツタが絡まったようなデザインだった頃の名残[7]
サイケ鬼
スピリッツロンダリング装置を扱う管理係の赤鬼。装置のタンクに溜まった悪の気が満タンになっているのにも気付かず、ヘッドホンから流れるヘビメタの音楽を聞きながら踊りに夢中になった結果、爆発したタンクからあふれ出た大量の悪の気を浴びてジャネンバに変化してしまう。ジャネンバがゴジータに倒されたことで元の姿に戻るが、直後ゴジータに恐怖して逃げていった。
青鬼
閻魔の部下として働く鬼。サイケ鬼の同僚。ジャネンバの結界に最初に閉じ込められた。
独裁者
この世と、あの世の混乱で甦った悪人のリーダー。アドルフ・ヒトラーそっくりの姿であり、シンボルマークはハーケンクロイツをもじった「×」(バツの字)である。ゾンビ兵と軽駆逐戦車ヘッツァーの軍団を率いて街を荒らしまわり、孫悟天、トランクスらと交戦する。ゴテンクスの「スーパーゴーストカミカゼアタック オバケまとめて100人」により軍隊共々全滅した。
ゾンビ兵
独裁者と共に悟天たちと戦った兵士。
フリーザ
かつて宇宙の帝王としてその名を轟かせた宇宙人。人造人間編で未来から来たトランクスに倒されたが、今作ではあの世から蘇り悟飯と対決する事となる。だが、セルや魔人ブウなど幾多の強敵との戦いを経た悟飯にとってはもはや敵ではなく、通常状態の一撃であの世に送られる。なお、フリーザの号令の際にはかつての部下や劇場版のゲストキャラクターなどが大勢登場していた。

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 「WE GOTTA POWER」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - 石川恵樹 / 歌 - 影山ヒロノブ
エンディングテーマ - 「最強のフュージョン」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 林哲司 / 編曲 - 林有三 / 歌 - 影山ヒロノブ

映像ソフト[編集]

いずれも東映ビデオより発売。

  • VHS・LD
1995年9月8日に発売。
  • DVD
    • DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
      2006年4月14日発売。
    • DRAGON BALL THE MOVIES #12 ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ
      2009年1月9日発売。

関連書籍[編集]

  • ジャンプ アニメ ライブラリー(1) ドラゴンボールZ 映画編 復活のフュージョン!!悟空とベジータ - 集英社、1995年6月3日、雑誌64331-33
  • ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ - 集英社、1995年8月26日、ISBN 4-8342-1408-7

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
  2. ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №12『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、142頁。
  3. ^ a b 渡辺彰則編「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集6巻』212-217頁。
  4. ^ 劇場版ドラゴンボール ヒストリー」東映アニメーション。
  5. ^ 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
  6. ^ テレビアニメ完全ガイド・ドラゴンボール孫悟空伝説より
  7. ^ 吉倉英雄編「あのころのDB 『ドラゴンボールZ』キャラクターデザイン山室直儀インタビュー」『DRAGON BALL アニメイラスト集 金色の戦士』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年4月16日、ISBN 978-4-8342-8413-3、50-51頁。

受賞歴[編集]

関連項目[編集]

ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 オラの悟飯をかえせッ!! 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウィロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 ドラゴンボールZ 2015年